ゴシキレポート

ゴシキセイガイのコウを迎えるにあたりあまり資料が無かったので、
自分が不安に思ったことを中心に経験・観察いていったものをまとめていきます。

我が家のゴシキセイガイインコは孵化1ヶ月でnaokさんのところから里子にいただいてきました。もし、ゴシキセイガイインコの巣引きについて知りたい方はnaokさんのMY ANGEL'Sを参考にしてください。
コウは2002年9月19〜20日に孵化し10月20日に巣箱から取り出され24日に我が家に里子に来ました。
◎差し餌終了まで エサについて 経過
◎一人餌になってから エサについて フンについて
人や鳥との関係 経過
◎なぜほかの鳥と食性が違うのか ◎ヘマトクローシス ◎飼育書について

◎差し餌終了まで
エサについて
 エサは粉末飼料をお湯にといたものを与えました。よく見るとほかのインコのようにエサをくちばしでかきこむのではなく舌で激しく出し入れして舐め取るように食べています。間違っても粟だまを与えてはいけません。硬いものは消化できないため、未消化で排泄されるどころか健康を害する恐れがあります。
 我が家で与えたものはローリーネクター+フォーミュラ3+黄粉を混ぜたものをお湯で溶いたものです。
 ローリーネクターなどのローリー専用のエサだけではヒナに与えるにはタンパク質が少なく栄養不足になってしまうので、ヒナ用の栄養価の高いパウダーフードを与える必要があります。。
 フォーミュラ3が切れたあと、近所のホ−ムセンターで買ってきたパウダーフード(スドー)を混ぜて与えると、とりあえず食べてくれたもののエグミとザラツキ感があり、食べたあとに嫌そうに鳴いたり、舌を突き出して口の中に残ったザラツキを取ろうとしていました。
 少し飛べるようになってきたら、一人餌に挑戦です。
 少しずつスプーンの位置を下げていき、下を向いてえさを食べれるようになってきたら自分でもえさを食べれるようになりました。
 コウの場合は、ほぼ孵化2ヶ月目で一人餌に切り替わりました。

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経過
 
naokさんのところ孵化していた雛は2羽で1号が活発で2号がおとなしいとのことでした。
 私が2羽にあったときは差し餌のすぐあとで2羽とも眠たそうにしていたので性格の違いがよくわからなかったため食欲旺盛で羽の伸び方も体の大きさも勝っていていた2号のほうを里子にいただいてきました
 3日間は何をやっても鳴き声は「ジェージェー」と鳴くだけでオカメインコ、文鳥といった感情表現が豊かな鳥になれた私にとっては喜んでるのか嫌がっているのかまったく判断ができずいったい何を考えているかなぞの鳥でした。
 その後、覆いをかけて一人にしていると「ゲゲッ」「キュピー」といった鳴き声の練習(寝言?)をするようになり、さらにその後、自分の足で自分の頭を引っかいてしまったときに「ピィーーー」と鋭く鳴きました。この鳴き声が初めてコウの感情が私にわかったときになります。そのぐらい鳴き声もしぐさもほとんど変化の無い子だったのです。
  また、羽をわさわさ動かしているときは喜んでいるということもわかってきてさらに日にちがたつと、エサがまずくなった時に「ビィービィー」と抗議するようになり、もっと掻いてほしいときなどには「ギィーギィー」と要求するようになりました。
 ほとんどヒナ鳴きしている間の鳴き声は基本的に次の4つでした。




高音
ジェージェー 哀願・甘え:普段のヒナ鳴きです。
ギィーギィー 要求・満足:もっと掻いてほしいときなどです。
ビィービィー 抗議・不満:いやがっています。噛み付かれるかもしれません。
ピィーーー 拒絶・苦痛:主に痛みや激しい拒絶に対して鋭く鳴きます。

これは、あくまでも私が感じた主観的なもので絶対的ではありません。また鳴き声も私にはこう聞こえていたというだけで、ほかの人には違う鳴き声に聞こえると思います。
 甘え方も激しく、頭を激しく振りながら押し付けてきます。まるで、かなり強力な小型マッサージ器でも押し付けれれているような力強さです。ほかの鳥にも同じような甘え方をしていくため、相手を押し出してしまい、嫌われてしまいました。
 大きな足も力強く、我が家に来て2日目にはオカメにも登れないところ
にもよじ登ってしまいました。また、積極的に足を使って物を持とうとします。物だけでなくほかの鳥も持とうとするため、やはり嫌われる原因になりました。ひょっとするとゴシキセイガイインコ同士ならちょうどいいコミニュケーションなのかもしれません。naokさんの「MY ANGEL'S」では、複数のゴシキセイガイインコのコミュニケーションが載っていますのでこちらを参考にしてください。(※兄弟のファイブ君とのコミュニケーションによりかなり激しいことが判りました)
                  
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◎一人餌になってから
 エサについて 
 一人餌になったとは言っても最初は「舐め取れないものはエサじゃない」と思っているようでした。
 差し餌していたときと同じものを基本に野菜、果物やヨーグルトを与えていました。
 野菜はそのまま与えるのではなく火を通してつぶす、そのまますりおろすなど舌で舐め取れるようにしてあげる必要があります。青菜もそうすれば多少は食べてくれます。
 すりおろした野菜や果物に慣れてきたら今度は半分だけすりおろした物を与えたりしました。果物やトマトのように柔らかく水気のあるものはこれで切っただけのものを与えることができるようになりました。リンゴ、トマト、ニンジン(加熱)のように人間でも皮をむく事のあるものは、必ず切って与えたほうが無難です。丸ごとあたえても皮があると食べれないことがあります。
 また、ペレットを食べれるようにするため粉末飼料をお湯に溶くのではなく、すった野菜の上に乗せるなどして湿った部分と乾燥した部分ができるようにし、ペレットを粉にしたものも少しずつ混ぜていきます。ペレットの粒子も少しずつ大きくしていきます。

 次にコウの食性を表にしました。(2004年9月24日現在)

果物
そのまま 加熱したもの すったもの 干したもの ジュース
りんご -
バナナ -
柑橘類 × - - - ×
イチゴ - - -
ザクロ - - - -
パパイヤ - - - -
ブドウ - - -
アンズ - - - × -
クランベリー - - - × -
なつめ - - - × -
- - × -
メロン - - - -
× × × - -
びわ - - - -
いちじく - - - -
ライチ - - - -
ブルーベリー - - - -
野菜
そのまま 加熱したもの すったもの 干したもの ジュース
南瓜 × - -
人参 × - -
トマト - - -
ハコベ × - - -
パセリ × - - -
キャベツ - × - -
白菜 × - - -
大根葉 - - -
ミックスベジタブル - - - -
ブロッコリー × × - -
ジャガイモ × × - - -
ピーマン × × - -
サツマイモ - - - -
その他
そのまま 加熱したもの すったもの 干したもの ジュース
ペレット - - -
ローリーネクター - - -
きな粉 - - -
蜂蜜 - - -
ヨーグルト - - - -
ペット用粉ミルク × - - -
粟穂 - - - -
皮つき餌 - - - -
ムキエ - - - -
オーツ麦 - - - -
あわ玉 - - - -
カボチャの種 - - - -
ひまわりの種 - - - -
殻付ピーナッツ - - - -
ソバの実 - - - -
カナリヤシード - - - -
空豆 - - - -
緑豆 - - - -
ミルワーム - - - -
カットルボーン - - - -
ボレー粉 × - - - -
塩土 - - - -
鷹の爪 - - - -
与えてはいけないもの(?)
そのまま 加熱したもの すったもの 干したもの ジュース
牛乳 - - -
:よく食べたもの            ○:食べたもの 
:いやいや食べたもの         ×:ほとんど食べなかったもの 
:遊んだだけ               かわからないもの 

 ローリー、ロリキートはエサに関して保守的なところがあるそうなので、これほどの種類を食べてくれているコウは非常に扱いやすいいい子だということになります。
 基本的に甘いもの、水気の多いものが好きで、すっぱいものが嫌いなようです。このことはリンゴの品種によって食べ方が違うことからもわかります。ゴールデンデリシャスのような甘くてやわらかめのリンゴと、紅玉のような酸味があり固めのリンゴとでは、やはりゴールデンデリシャスの方を好んで食べます。
 また、ミックスベジタブルをあたえ始めた頃はグリンピースをまっさきに食べて、ニンジンは残すこともあったのですが、現在ではニンジンをまっさきに食べて、グリンピースを残すことがあると、まったく逆になってしまいました。
 実は、上の表にないものもあたえてます。記念日などにかこつけて、特別メニューなどと遊んでみましが、そのときにあたえたエサは表にかけませんでした。食べなれたものがあるとそちらばかり食べてしまうからです。1度食べたものでも、2度目がないときもあります。
 個人的にあたえたい餌は、なんといってもローリーネクターを主体とした餌です。何故かと言うと、相手をしているときに甘い香りが体中からしてより幸せな気分を与えてくれるからです。
 2番目はバナナで鉄分が少なく、ミネラル分や栄養価が高いです。
 3番目はミックスベジタブルで、保存しやすく解凍してやるだけで3種類の味を楽しませることができます。
 逆にあたえたくない餌は、柑橘類です。鉄分の吸収を促進するビタミンCを含む代表選手でもあり、体が痒くなるらしいと言う飼育者もいます。また、グレープフルーツジュースをあたえた時は酸味が強かったせいか後から吐いてしまいました。
 色付きペレットはフンと一緒に排出される水分に色が付いてしまうものもあるためので服などに付くと厄介です。
 牛乳はあたえると喜びますが、乳糖を分解できないためペット用ミルクをお勧めします。下痢をしない程度だったら良いようなのですが、その判断は難しいです。
 レーズンやドライフルーツは(同重量の青果と比べて)鉄分多くなるのであまりよろしくありません。
 
ローリーの筋胃は小さいため食物を磨りつぶす力が弱く、硬いものばかり与えると胃の機能が障害をおこしてしまいます。このため塩土は与えない方がいいようです。消化可能なボレー粉については与えていいものか判りません。リンゴ、カキ、カボチャなどの皮は消化・排出しづらいのか、皮まで食べたあとにフンの大きさが小さくなり、体を震わせていることを何度か見ました。消化ではなく農薬の影響かもしれませんが皮をむいて与えた方が無難のようです。
 また、腸の繊毛が長くため糖吸収が良く、その関係で鉄吸収もよいためヘモクロマトーシスになりやすいということです。


                             
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フンについて
 ヒインコ科の鳥の欠点のひとつとしてよく軟便が挙げられますが、これはエサによって大きく様子が違ってきます。リンゴのように水分がとても多いえさを与えると軟便になり、ペレットのように水分がほとんど無いものを与えると軟便でなくなることも。ただし、水分が少ないエサを与えても水を多く飲んだ場合はやはり軟便になってしまいますし、緊張したりして頻繁にフンをするときも水気が多いです。

リンゴ バナナ ミックスベジタブル
ペレット 軟便(ペレット) 下痢(ペレット) 水溶きネクター(数回分)

 写真のようにエサの種類により、フンの状態や色が違ってきます。写真ではわかりづらい所もありますが、上段はあまり水分を取っていない場合のフンの状態です。リンゴでは水分の中にフンの切れ端や繊維が浮いている感じになることもあります。水分が多いほど遠くへ飛ばします。水平に20cmほどまで届いたこともあります。バナナだと白濁した粘性のある水分が一緒に排泄されましたが、それなりにまとまっています。ミックスベジタブルだと少し柔らかめですがほかの鳥たちとあまり変わりません(オカメ、セキセイのような乾燥地帯の鳥のソレと比べると水分が多いですけど)。
 下段はペレットなど乾燥飼料を与えた場合のフンの状態です。左はあまり水分を取ってない場合のフンで1mの高さから落ちてもほとんど型崩れはしていません。隣は水分を多くとった場合のフンで軟便です。落ちた拍子につぶれていますが基本的に中心部が盛り上がっていることが多いです。さらに隣は下痢をしている場合のフンです。中心部より周辺が盛り上がっています。一番右は水溶きの粉末飼料を与えたとき、もしくは大量の水を飲んだときのものでほぼ色つきの水みたいな感じですが、やはり固体わずかに混じっていることが多いです。
 軟便の一因として糖分による下痢がが起こっていると言う説がペレットメーカーの説明でありました。メーカーによってはローリー用のエサの糖分を控えています(ラウディブッシュ、ハリソン)。


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人や鳥との関係
 コウはそれが人であれ鳥であれ甘えることが大好きです。しかもかなり激しい甘え方です。人間は良くてもオカメ程度の鳥にはかなりきつそうです。一緒に放鳥すると甘えつこうと首を激しく振りながら突進したり、羽づくろいしてやろうとくちばしを大きく開けて近づいたりするのですが、はっきり言って歓迎されませんでした。セキセイの中には自ら近づき、羽づくろいをしてやる子もいたのですが、コウが足を使って握ってしまうようになると、もはや誰も近づこうとはしなくなってしまいました。コウに追い詰められて攻撃に出るセキセイもいますが、つつかれるぐらいなら羽づくろいをしてもらっているものと感じるらしく、頭を下げて気持ちよさそうにしています。
 人間と遊ぶにしてもケッコウ乱暴に扱ってやったほうが喜ぶこともありますが、実際にはそんな遊ばせ方ばかりしていると噛み癖が着いて手に負えなくなる可能性もあるようなので、出来るだけソフトに扱ったほうが付き合っていく上でもよさそうです。遊ばせる場所は固くてつるつるした床の上よりもやわらかく場所や、足で握って踏ん張れる場所が転がりやすいようです。布団やソファーの上が柔らかくて爪を立てやすいのですぐ転がってじゃれたがりますが、ほかの鳥にえさを与えている最中、小鳥のエサやひまわりの種が入ったタッパーの中で埋もれるように転がってじゃれたがったりしまもします。


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経過 
 無事に自分でエサを食べれるようになったので、いろんなエサをあたえてみました。ペレットが完全に食べれるようになるまでは日に3回、野菜や果物をすったものや、ローリーネクターときな粉を水で溶いたものを与えたのですが、エサの用意をするときにコウも連れていたため、必要な量のニンジンやカボチャなどをとりあえずエサ入れの皿に置くと、急いで皿にかけよったあと、悲しそうにてトボトボと戻ってくることをほぼ毎日繰り返していました。意外と懲りると言うことを知りません。食欲もこの時期はすさまじく、好きなものは1時間以上もひたすら食べていました。嫌いなものは何度も一口食べては悲しそうに飼い主に歩み寄り、また食べに行くということを繰り返して訴えかけてきました。本当に食べる気が無い時には口をつけるのを止めて別のエサをくれるようにねだりました。
 ペレットを食べ始めればそれまでの苦労を判ってくれたのか非常に好んで食べてくれるようになり、ずいぶんと楽になりました。
 行動的にもエサをはじめ、いろいろの物を足でも持とうとするのですが、これが羽づくろいをしようと近づくと逃げてしまう様になってしまったセキセイsを掴んで羽づくろいしようする短絡的なことにつながり、余計に嫌われてしまうことになってしまいました。結果、フラストレーションを晴らすため殻付ピーナッツを足で握って表面をほぐすと言う行動に走ってしまいました。最初は、勢いあまって殻を砕いてしまうこともあったのですが、そのうち殻の表面だけをほぐして除いてしまうことが出来るようになりました。しかも、この作業中、激しくピーナッツと転げまわりながら格闘しており、もしセキセイが捕まってしまったら逃げられないだろうと思ってしまいましたが、幸いなことにセキセイもそこまで悠長に構えてないため、なかなかそううまくはいかないようです。
 ピーナッツではなくとも持てるもので食べない物は、やはり足で持って転げまわりながら遊ぶことが多いです。カゴにはフン切り網でも敷いていないとフンまみれになってしまいます。エサも持てる物ならカナリヤシードの様に小さなものまで持って食べようとすることもあります。
 孵化3ヶ月目にカゴの外では飼い主から離れようとしなかったコウがカゴの外でも一人で遊びまわるようになりました。兄弟である1号がそれより少し前に同じようになったと言うことですから、この頃が巣立ちではないかと思います。
 孵化5ヶ月ほどからなんとなく言葉を覚え始めました。特に教えようとはしていなかったので、あくまでなんとなくではありますが、「コウ」や注意するときに使っていた「ナニ」「ナンテイイヨルト」などをしゃべり始めたようでした。
 8ヶ月目、それまでオカメの5倍以上の異常なまでの食欲があったコウですが、3倍程度に落ち着きました。それにともないフンも軟便が多くなりましたが、これはエサの摂取量の減少に比べて摂取水分量が変化していないために起こっていると思われます。
 1年3ヶ月目、コウの発情が始まりオスであることが判りました。それ以降、毎日のように私の手に発情しています。他のゴシキセイガイを飼っている方のHPをみるとメスだった場合、3年目ぐらいで初めて無性卵を産んでいることが多いようです。

1ヶ月目 2ヶ月目 5ヶ月目 7ヶ月目
目:真っ黒です
クチバシ:真っ黒です
禿げているのは親にむしられたから
目:ボンヤリとしています
クチバシ:根本から変色しています
まだまだヒナの顔です
目:くっきり色が分かれています
クチバシ:黒色がほぼ抜けました
換羽が始まった頃?
目:変化なし
クチバシ:赤みが強くなりました
すっかり大人の顔です

孵化後1ヶ月目からの顔の変化です。顔つきも鋭くなってきますが、目やクチバシのの変化が著しいです(変化の時期は個体差が大きいそうです)。


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※ここまでは基本的に実際の経験・観察によって得たものを基本に書いていますが、これから先に書いているものはひょっとするととんでもない勘違いがあるかもしれませんので、読まれる場合はご注意いください。
◎ヘマクロマトーシス
 ローリー、九官鳥、オオハシ類のように鉄分を溜め込みやすい体質だと気をつけなければならない病気です。ヘモクロマトーシス(hemochromatosis)を日本語にすると『血色素沈着症』になります。人間でも遺伝的にこの病気になりやすい人がいるそうです。
 人間の場合の症状は、まず肝臓の肥大から始まり、他臓器の疾患、糖尿病、皮膚の色素沈殿(ブロンズ化)などが起こります。治療法は2〜3年間、毎週0.5Lの血を抜いて肝臓から鉄分を除去しなければならないとのことで、まったく鳥に対して応用できる治療法ではありません!しかもこの治療で余命が8年以上延びると書いてあるってことは、ほとんど致命的な怖い病気ってことみたいです。鳥の場合はまだ機能している肝臓機能の負担を少なくして延命処置をすることになります。毎日の栄養剤の注射で保たせるしかないそうで、毎日病院に通うか、お金と命の続く限り入院させるか、あきらめるしかないようなことを聞きました。この間のエサは低たんぱくなものを与えた方がいいそうです(病院用の肝臓疾患用フードも存在している)。
 実際のところ、肝臓の障害は『沈黙の臓器』といわれるほど人間でも自覚症状がなく、鳥の場合は検査でたまたまわかるぐらいしかなさそうで、しかも前述の3種が肝臓を患っていたらまずヘモクロマトーシスと思われてしまうそうです。本当にこの病気かどうかを判定するにはなかなか難しいらしい。事実上、死後に療理解剖で判明されると考えた方がいいようです。

 鉄分には肉などに含まれる吸収のよいヘム鉄と、植物や卵、乳製品に含まれる吸収の悪い非ヘム鉄があるのですが、この吸収の悪い非ヘム鉄もある条件を与えてやると、とたんに吸収がよくなってしまいます。
 その条件として代表的なのがビタミンCです。ミカン、イチゴ、キュウィなんかはあんまりよろしくないみたいです。ローリー専用のローアイアンのエサを与えてる場合の影響はよく判りません。
 逆に鉄分の吸収を阻害する物質は、タンニン、シュウ酸、食物繊維、ホスビチンあたりになります。代表格であるタンニンについては胃石を作ってしまう可能性やタンパク質の消化に悪影響などがあるそうなので取り扱いが難しそうです。シュウ酸はカルシウムの吸収も阻害するのでパス。ホスビチンは卵黄に含まれる(卵黄には非ヘム鉄が豊富)。食物繊維はお通じがよくなるw(与えすぎると下痢になる?マグネシウム不足になり逆効果に?) なんだか吸収を阻害することはなかなか加減が難しそうです。
 また、マグネシウムが不足すると鉄分が体に蓄積されてしまいます。このマグネシウムが不足する原因の1つに慢性的な下痢というものがあるんですが、そういえば鉄分を溜めやすい3種とも軟便だったな〜と納得です。実際のところ関係あるんだろうか?
 マグネシウムはストレスでも不足してし、内臓に問題がなければ過剰になってしまうことはなさそうなので、ストレスを発生しやすい手乗りは積極的に与えた方がいいのかもしれない。マグネシウムが多いのはバナナ、緑の濃い野菜(鉄分、ビタミンCが多いものもある)あたりになりそう。
 実際にはビタミンCを積極的に毎日与えなければ(鳥は体内で合成できる(日光浴が必要))ローリーの食べ物は吸収の悪い非ヘム鉄が主体なのであまり阻害する物質は考えなくていいのかもしれない。逆に鉄分が不足してしまって貧血になられても困る。
 あ、けど前に買ったペレットは『肉、魚その他派生物』って原材料名に入ってた気がする。ヘム鉄多そうだな〜、もう買うのやめよっと。ローアイアンのエサ以外はひょっとしたらわざと吸収しやすいヘム鉄を含む材料が使われてたりするんだろうか(外国ではたんぱく質の補給のためインコに肉を与えることもあるらしい)?


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◎なぜほかのインコと食性が違うのか

鳥の胃の概略図 鳥類は体を軽くするために重い歯を捨てたため、食べ物を丸呑みにし胃で砕かなければなりません。それを補うため鳥類の胃は前胃と後胃に分かれています。前胃は腺胃ともいわれ拡張し胃液を分泌して食べ物と混ぜ合わせて、後胃は筋胃や砂肝とも呼ばれ2枚の硬い筋肉でできています。ここでは歯の代わりに食べ物を砕き、物理的な消化を行います。鳥類はこの2つの胃のうち、食性によってどちらかが発達しています。果肉、花蜜や昆虫、肉を食べる鳥は食べ物をすり潰す必要が無いため筋胃は退化し(左)、種子、繊維質の茎、貝など硬いものを主食とする鳥は筋胃が発達しています(右)。鳥によっては筋胃の筋肉量は飛ぶための総胸筋量に匹敵するほどになりエネルギーの消費もそれに比例して大きくなるなど飛翔のための軽量化には不利になりますが、食べ物の制約は小さくなるという利点があります。
 ヒインコ科の鳥は筋胃が発達していないため硬い食べ物を与えると消化できずに消化器官に大きな負担を与えることになります。


◎飼育書について

 参考となる飼育書(2005年7月現在)は「手乗り鳥中型インコの本」、「手乗り鳥の本11号」(ペット新聞社)と「ザ・インコ&オウム」(誠文堂新光社)、「大型インコの衣食住」(どうぶつ出版 )などではないでしょうか? 「手乗り鳥の本11号」はローリー特集で(半分はラブバードについて)、実際に飼育している方の状況やペットショップのコメントなどとても参考になります。「手乗り鳥中型インコの本」は「手乗り鳥の本11号」から写真や飼育者の記事を流用しているところもありますが、初心者への参考書としても価値が高いと思います。また飼育書ではないものの「ザ・インコ&オウムのしつけガイド」( 誠文堂新光社)もローリーと付き合う上で参考になります
 ロリキュートについて載っているほかの本ではほとんどの場合、ひまわりの種などのシードを中心に時々果物を与えるように書いてあります(あまり新しく書かれた本が少ないのも原因)。中には副食として九官鳥フードを書いてあるものもあり(鉄分を溜め込みやすいという共通点があるからかかもしれませんが、マイナーフードは鉄分のことを考えられていないものもあります)、以前の飼育者の苦労がうかがい知れます。
 もっとも、中にはゴシキセイガイインコの項目をとっているにもかかわらず、数行のみの記述で果実食であることすら書いて無く、ボタンインコ(コザクラインコだったかもしれません)と同じエサでよいとされ、餌付けが難しいので餌付けがすんだものを手に入れるように書いてあるものもありました。また、100円ショップダイソーにあった本でも、飼い易い鳥と書かれてしまっており、オカメなどの中型インコと同じ扱いをされてしまっていました。写真は綺麗なだけに残念です。
 

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