足がすごいむくんでる… リンパマッサージ。
「今度は何始めたの、」
朝起きて、目が覚めると。
むくみが気になったので。
リンパマッサージをすることにしました。
で、その苦戦中。
イルミが起きて来てしまったわけで。
超、固まってしまいました。
今、ブリッジしてるし。
「なんにせよ、すごい格好だね」
ふ、と笑い声が混じったような。
そんな声がした気がした。
「いやああぁ見ないでぇええ!!」
「落ち着いた?」
ドリップコーヒー飲んでイスに腰掛けるイルミ。
「ていうか、何で今日は起きるの早いの?」
ああ、顔真っ赤だろうな私。
イルミは時計を見てから目線を私に落とす。
「早くないと思うよもう昼の1時だし」
あ、早くないな。
でも、イルミにしては早いからいいや。
「早いじゃん。いっつも3時位にならないと起きてこないし」
「えーそうかな」
目線をコップに戻すイルミ。
寄り目になってますよ!カワイイ!!
「そうだよ」
私はよいしょと立ち上がる。
ちょっと恥ずかしすぎた。
いやちょっとじゃないや。かなり、だ。
彼氏の目の前でブリッヂ。ああっ恥ずかしい!
イルミとは逆方向にあるソファに座る。
「で、何やってたの?」
「ふぅわあ!何っナンデ来たの?!」
声裏返ったよ。
イルミが生成りのコーヒーカップ片手に、ソファに腰掛けたからだ。
「いけない?」
あ、今ちょっとムッとしたな?
足組んだし。
イルミ切れるとちょっと面白いんだよね。表情あるから。
いや、でもこんなことで喧嘩してられないし。
「いえ別に」
と、いっておこう。それにアナタのお宅ですし。
て、よく考えたらあたしごっつい態度でかいなぁ。
うう、恐縮です。
「それで、何やってたの?」
あ、一回目の質問スルーしちゃった。
「あ、ごめんね。むくみをとるためのリンパマッサージしてたの」
「え、でも」
え、でも何?でも、何?!
黙らないで。
黙らないで!!恥ずかしいから!!
「ふ、ブリッジしてたよね」
ふって言った!いまふって!ふって言った!!
「今笑ったな!?」
しかも軽く笑いこらえる為の間だったんでしょ?!
そんな可笑しかったのか私のブリッジ。
「笑ってない」
笑ってんじゃん。
いまも軽くコーヒーカップ微動してますよ。
ふう。ここは私がおれて差し上げましょう。
うーん。私ってオトナ。
「…いいけどね」
イルミを見上げる。
「ゴメン、笑った」
イルミと目が合う。
「やっぱり」
「いいけどって言ってたのにね」
ついに笑いはこらえられる範囲に収まったらしい。
いつもの軽く無表情無愛想の彼に戻った。
ので、安心して語り始める私。
「ブリッジやってたのはね、リンパマッサージの本読んでたんだけど、難しくてわかんなかったから」
「暇つぶしにしてたの?」
おやイルミさん、コップ揺れてますよ?
よし、今度からブリッジしてわらかしてやる。
いや、恥ずかしいのはこの際我慢よっ。
「いや、なんか健康によさそうじゃん?」
頭に血がのぼるのがわかるブリッヂ。
あんま健康的じゃなさそうだなぁ。今思うとなぁ。
「で、本みして」
「はい」
『リンパマッサージでアナタも美人に』っていう。
あんまし信憑性なさそうな本。
「ふーん」
なにがふーんなのか、速読の達人みたいにぺらぺらページをめくっていくイルミ。
読んでんのかな?
「ね、書いてること意味わかんなくない?」
「オレ、わかるよ」
ぱたん。
本を閉じて、立ち上がる。
コーヒーカップは何故か私に手渡される。
「はぁい?!」
「ちょっとまって。顔洗ってくる」
「えちょっと」
このコップどうしたらいいの?
「終わったらいっしょにやろう」
「え、うん」
そうして、イルミに教えてもらう事になりました。
「いたたたた!!」
はじめはイルミが説明してくれて、私も自分でやってたんだけど。
あまりの出来の悪さに、イルミが手伝いでちょいちょいやってくれるようになって。
「体硬いねぇ」
現在、完璧に人任せ。
「イルミが異常なのっ」
只今ヨガみたいな変わった体勢。
「で、ここから…ちょっと本持ってて」
「うん」
イルミに見えるように本を持って。
で、イルミの手がひざに置かれる。
「で、こう」
「あいたたた!!」
足の付け根まで一気に押される。
なんか変な液体流れ込む感じがした。
「え、そんな力入れてないけど」
そう言いながら、ちょっと気にしてくれてるのが嬉しいな。
「でも、足軽くなったよ」
「よかったね」
じゃあこっちも、と反対側。
「あ、こっちは痛くなたたたぁいたたた!!」
やっぱりかたっぽがむくんでたら、もうかたっぽもむくんでるわけです。
「不健康」
ちょっとしてやったりな顔しちゃって。
「ほっといて!!」
そして小一時間程イルミにマッサージしてもらちゃった。
「すっごい!体軽い!!」
ああ、本さん!
信憑性ないなんていってごめんなさい。
「イルミありがと!!」
そう言って抱きついてみる。
華奢だなぁ。あ、男の人の割には、ってことですが。
「うん、いいけど疲れたよ」
肩を回しながら首を傾ける。
「だよね。あ、今肩もみますよ〜」
「ありがと」
あ、凝ってるね。
そうそう、ちゃんと聞いとかないと。
「ブリッジ、そんなに面白かった?」
あ、今肩がぴくって動いた。
「その話、禁止ね?」
普段話すときは絶対顔をみるのに、その時はまっすぐ見たまんまだった。
ん〜、不自然。
「なんで?」
「笑っちゃうから」
end..
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アトガキ
後日さんが寝室でブリッジしたら
イルミ兄さんが大爆笑しちゃったそうな。
そんな夢もかかなきゃね。キャハ
170505.