
映画[STAR WARS:A New Hope]におけるC-3PO像とは,強襲されたブロッケード・ランナーから相棒のR2-D2と共にライフ・ポッドにより命辛々逃げ出し,
わけも分からぬまま帝国軍と同盟軍の戦いの中に巻き込まれていく哀れなドロイドとして描かれている。
しかし,それは大間違い。詳しくは以下をご覧になっていただきたい。
- 同盟軍の「レイア・オーガナ姫」(以下,基本的にはレイア)は,スパイが命と引き替えに手に入れた帝国軍の最終兵器「デス・スター」の設計図をR2-D2の中に忍ばせる。
彼女は,捕らわれの身となる自分の代わりに(R2-D2に託した)最終兵器攻略の鍵となる設計図を,今は辺境の地に隠遁しているジェダイ騎士「オビ=ワン・ケノービ」(以下,基本的にはオビ=ワン)に,
反乱軍秘密基地まで届けて貰うつもりだったのだ。(以上,映画からのストーリー)
しかし,よく考えて欲しい。あんな”ピーピー・ブーブー”しか言わないようなドロイドに「おつかい」を頼んだところでまともにやり遂げることが出来ると思えるだろうか?
多分,レイアは突然の攻撃に気が動転して取るものも取りあえず近場にいたデータ記憶が可能なドロイドに(緊急事態を想定して既にメディア化された)デス・スター設計図を隠すことしか気が回らなかったのであろう。
冷静に考えれば,未知の惑星の(どこにいるかもわからない)住民,しかもベーシックしか理解できないような相手を探しに行くのである。R2ではムリだと気がつくであろうに...
そこでC-3POの登場である。彼は既にこの様な非常事態を想定していたため何をどうすれば良いかを理解していたのである。
機械音しか発せないR2ユニットに同行し,あらゆる住民とインターフェースを取りながら「最後の希望」である人物の捜索をしなければならないということを。
奥ゆかしい彼は自己主張などせず,高貴な方からお願いをされて有頂天になっているドラム缶ドロイドの機嫌を損ねることの無いよう何も知らないフリをして付きまとい,任務の遂行を影ながら援助していたのである。
あぁ,なんてC-3POって優しいんだろう...
- ライフ・ポッドにより未知の惑星(タトゥーイン)に到着した2体のドロイド。一見右も左も分からないような振る舞いを行っていたC-3POであるが,実はライフ・ポッドが惑星に不時着するまでの間ずっと船外を観察し,
居住可能なエリアの分析を行っていたのである。つまり,砂漠の地を踏んだ時点でC-3POは行くべき方向が分かっていたのである。そして,居住区までは気が遠くなるくらい距離があるということも。このままでは体内の潤滑油が枯渇してしまい,
任務の遂行が危ういと判断した彼は,それでもR2-D2のことを気にかけ,わざと違う方向へと彼を向かわせたのであった。
C-3POには考えがあった。不時着するまでの船外の状況を逐一分析していた彼は,ある巨大な移動物体が不時着地点近くまで来ていることを承知していたのである。もうご存じであろう。砂漠のクズ拾いこと「ジャワ族」のサンド・クローラーである。
彼は,その船にわざと収容されるや間抜けな「ジャワ族」を得意の話術で操り,何とかR2-D2の回収を行わせたのであった。後はこの間抜けな民が放っておいても「行くべき処」へ連れていってくれるというわけである。当然サンド・クローラー内でR2-D2と再会した時には
それと気づかれないように振る舞うことも忘れずに...
あぁ,やっぱりC-3POって頭が良いなぁ...
- R2-D2に記憶されたデス・スターの設計図を届けに向かったご一行。ミレニアム・ファルコンで意気揚々と惑星オルデラーンに向かったは良いが,
現場について見れば哀れオルデラーンは海の藻屑...
さらにデス・スターの引力ビームに捕らえられ,まさに泣きっ面に蜂の状態のオビ=ワンと愉快な仲間達..
このご一行様を無事デス・スターから救出した功労者は誰でしたでしょうか?
オビ=ワン?いいえ,違います。確かに,映画の中で彼は引力ビームのスイッチを切っているように思われますが,よく考えてみて下さい。
本当にあれは引力ビームのスイッチだったのでしょうか?あんな一歩踏み外せば奈落の底に落ちそうな場所にわざわざスイッチを,しかもインチキ臭く[POWER]等と書いて設置するでしょうか?答えはNOでしょう。
普通システム設計を行う場合には(さらにデス・スターほど巨大なシステムになれば当然),一に中央集中制御を考慮し,その保険として手動スイッチを設けるのは分かります。回線が断した場合等に緊急回避を行う目的で。
そう考えればあんな前人未踏の様な場所にあんな大事なスイッチが設置されているのは不思議でしょうがありません。やはりあれはボケた老人が何かのスイッチを間違えて切断したと考えるのが良いでしょう。
そうなると,真に引力ビームを切断したのは誰でしょうか?答えは中央制御(制御コンソール)にもっとも近い場所にいた人物。そう,2体のドロイド達です。
そうそうに出発したオビ=ワン。その後「なんだ,ここにあるのは制御コンソールじゃないか...」と気づいたC-3PO。彼はこれまでの爺さんの言動や行動を逐一観察して,「このままじゃいつまで立っても出発できないや..」と判断したのでしょう。
「しょうがない,引力ビームの電源を切断しておくか」と考えたのでしょう。しかし,部屋の中には密輸屋と田舎モノが,さらに大猿までも居座っています。この人たちが居たのでは自分の行為がばれてしまうと思い
(彼はあくまで謙虚に,自分の功績はあまり人に知られたくないと思っているのです),「彼女がここに居ます」という情報を彼らに伝えたのです。うまい具合に田舎出の青年が礼金を餌にこの密輸屋と大猿を外に連れ出すことに成功したので,あとは訳も分からぬドラム缶ドロイドを
操って引力ビームのスイッチを切断した,というわけ。
ふぅ,何だかなぁ...
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