全開での慣らし運転と吸気温度について(動画つき)

そろそろトップエンドまで回してもいい頃なので


●私のJA22ジムニーもエンジンオーバーホール後3000kmほど走り、最高速とまではいかないま

でも、そろそろ5速での全開走行もしてみようと試しに伸ばしてみました。

もちろん、まだ空燃比などはかなり濃いめで詰めが甘い状態なのでマージンは充分にある状態での

走行となりますのでこれがフルパワーというわけではないのですが、ワークスRカム+ブースト1.3k

での実力はどんなもんだろうと興味もありますので。

 

↑パワーのピークホールド。

これはかなりオーバーに出てしまっています。 加速中にホイールスピンでもしたのかもしれません。

体感的にはOH前のブースト1.5kとほぼ同じレベルですが、上でのパワーの伸び感はけっこう違います。

やはりノーマルエンジン時よりも6000rpm以上でのトルクの盛り上がり、伸びは現在のエンジン

のほうが格段に上で、回して気持ちいいエンジンになっています。

この感じは初代アルトワークスのF5Aターボの感覚に似ています。 550アルトワークスのあの回り方

はクルマとしては異常なほどでとても面白かったのを覚えています。 やっぱり小排気量エンジンは

回したときの面白さがあってナンボという気がします。

 

↑スピードのピークホールド

しかし5速での回転数は7500rpm程度までしか伸びず、スピードも180km/hまで届きませんでした。

セッティング不足ももちろんですが、やはりまだ走行3000kmをやっと超えたところなので、まだ

エンジンの「硬さ」が取りきれていないような感じです。 ほぼ新品パーツで組んだエンジンですので

本来の性能が出るまでには最低でも10000km程度は走らないとダメなんでしょう。 これから少し

づつ全開走行しながらこのトップエンド域のアタリをつけていこうかと思います。

なお、排気温度のピークは860度でした。

 

●ゼロスタートから5速7500rpmまでのフル加速のスピード&タコメーターの動画

1速から普通に発進して全開加速、5速7500rpmまでの到達の様子を動画としてYoutubeにアップしました。

暗くて見にくくて申し訳ありませんが雰囲気だけでも伝わればと。 高回転があまり得意でないと言われる

K6Aでもトータルでいじるとけっこう回るようになるものです。 撮影時の外気温は約18度くらいでした。

なお、携帯やスマートフォンなどモバイル端末では暗くてメーター指針の動きがほとんど見えないので、

できればPCで見ていただけたらと思います。(スマートフォンT-01Bにて撮影しました)

※より見やすい動画を次のページにアップしました。 →0スタート-5速7500rpmまでの動画(その2)

↓Youtube画像(約1分27秒)


●気温とパワーの関係について

ターボエンジンに限ったことではないのですが、一般に吸気温度は低ければ低いほどパワーが出ると

言われています。 理由はもちろん酸素密度が高くなるためです。

ただ、今までの走行で日を変えて何度か5速全開をしたのですが、どうも低ければいいというわけでは

ないという印象があります。 と言うのも気温0度に近いような寒い夜のほうがむしろトップエンドの

伸びが鈍い感じなのです。 逆に気温5度〜10度程度のときのほうが数百rpmですがよく伸びます。

これはどうしてかというと、私が考えるにインジェクターから噴射されたガソリン粒子の霧化(気化)

効率が影響しているのではないかと思います。

酸素密度のみを考えれば吸気温度は低ければ低いほど良いのですが、ガソリンが気化するためには

ある程度の温度がないと効率よく気化してくれず「良い混合気」ができないのです。

これはインジェクターの性能にもよるのですが、私のJA22世代のエンジンのような1ホール〜4ホール

程度の旧式インジェクターでは噴射されるガソリン粒子が大きいため、吸気温度が低すぎるとうまく空気

と混ざってくれないため、その影響で結果として効率の良い燃焼が得られないためかえってパワーダウン

してしまうというわけです。

これを防ぐためにレーシングエンジンや市販の高性能スポーツバイクのエンジンでは通常の吸気ポート

直前にくわえ、インマニ上流にもインジェクターを配置した「上下2段インジェクター方式」を採用し、

高回転時には上流側のインジェクターから噴射されるガソリンがポートまでの長い道中に霧化して空気と

ガソリンがよく混ざるようにしているわけです。 この方法ならば吸気温度が低くなりすぎても比較的

良い混合気ができやすいです。

ところがK6Aエンジンは普通の実用エンジンですのでインジェクターはポート直前の1箇所だけですので

吸気温度が低くなり過ぎると前述したような理由により良い混合気が得られなくなるのです。

今回は吸気温度計をつけていたわけではないので実際の吸気温度はわかりませんが、酸素密度とガソリン

霧化の両立を考えると、インタークーラー通過後の空気温度は最低でも40度程度の温度は確保しておいた

ほうが良いのではないかと考えます。

実際、燃費とパワーの両立を考えた場合の最適な吸気温度は40度〜60度の間にあると言われています。

「吸気温度は低いほどパワーが出る」という理論はたしかに酸素密度という意味だけを見れば間違っては

いませんが、インジェクターの性能や取り付け位置によって結果としてシリンダーに吸入される混合気の

霧化状態が悪くなっては本末転倒ですので、総合的に考えると一概に低いほど良いとは言えないわけです。

つまり「ガソリンが効率良く霧化できる最低限の吸気温度」がベストなわけです。 そういう意味では

インタークーラーは冷えれば冷えるほど良いというわけでもないということです。

現時点で私の車で言えることはパワー的にベストな外気温は5度〜10度の間かなと感じております。

 

なお、近年のエンジンのインジェクターは16ホール等になっておりより霧化効率が良くなっているので

より低い吸気温度でも対応できるのではないかと思います。 ただそれでも燃費などとのバランスを考え

るとやはり最低でも40度以上は保っておいたほうが良いのではないかと思います。


えんいー! ヽ(´ー`)ノ~~~