エアフィルターのメンテナンス
15000kmほど走ったのでリフレッシュしてみました。
●最近のエアフィルターは純正のものについてはメンテナンスフリー化が進み、洗浄して再使用と
いうのは減ってきて、長いライフで使える代わりに使い捨てというのが多くなっていると思います。
エンジンオイルなどもそうですが、今後の車はこのような消耗品関係は環境対策などからどんどん
ロングライフ化、メンテナンスフリー化されていくものと思います。
ですが、社外のフィルター、とくにウレタンフォームタイプや不織布タイプのものにはまだまだ洗浄
してオイルを再塗布することにより、数回に渡り使用できるタイプも多いです。
私が使用している不織布タイプのキノクニのフィルターもメンテナンスにより再使用可能なタイプで
専用の洗浄液とオイルでメンテナンスできるようになっています。
私の車の現在のフィルターも新品でつけてから15000kmほど走ってフィルター表面の汚れもやや
目立ってきたので、まだ使えるような気もしますが、クリーニングすることにしました。

↑専用のメンテナンスキット
濃い青ボトルが塗布オイルで、薄い緑のボトルが洗浄液です。
なお、キノクニのフィルターは赤と青がありますが、私のフィルターは青なのでメンテナンスキット
も青を使います。 と言っても、ただオイルの色が違うだけですので性能に差がある訳ではありません。
●エアフィルターメンテナンス作業手順
1)エアクリーナーを取り外します。

2)エアガンで内側から吹いて(ない場合は市販のエアダスターでもいいと思います)あらかた
汚れを飛ばしたあと、メンテナンスキットの洗浄液をたっぷりと内側からスプレーします。

3)スプレーして5分から10分ほど置いてから、バケツにぬるま湯を張ってそこにフィルターを
入れて5分〜10分ほど置いておき、汚れや油が浮いてきたら軽くゆすぐように洗浄します。

4)よくゆすいでから、完全乾燥するまで放置します。
エアガンがあれば内側から吹いて、さらにドライヤーを使うと乾燥が早まると思いますが、やりすぎる
とフィルター材が傷む可能性があるので注意が必要です。 濡れた状態では強度が低下してますので。
5)完全に乾いたらフィルターオイルを上部1/2程度に染み込ませ、上部を上にした状態でそのまま
毛細管現象で全面にオイルがいき渡るまで放置しておきます。

6)車にとりつけます。
今回は15000kmほどでクリーニングしましたが、思ったほど汚れてなかったので、実際はその倍の
30000km程度まではそのまま使用しても問題なかったかと思います。
<追記>
メーカーのカタログで確認したところ、通常のストリート使用では50000kmがメンテナンス時期の
目安だそうです。
●なお、このメンテナンスキットはこのエアフィルターだけでなく、同じ不織布タイプのフィルター、
たとえばK&Nなどにも使用できるとのことです。
フィルターに染み込んでいるオイルは非常に頑固なものが多く、普通の中性洗剤などではほとんど落ち
ませんので、洗浄する場合はメーカー指定のメンテナンスキットを使用したほうがいいでしょう。
しかし、この専用のクリーナーであってもオイル分を完全に落とすことはできませんので、このように
洗浄して再使用できるタイプのフィルターすべてに共通して言えることですが、クリーニングしたから
といって新品時の性能に100%蘇るわけではありません。
おおよそですが、初回でもだいたい90%程度の性能に戻るのが精一杯でしょう。
当然ながら、クリーニングをくり返すごとに次第にその性能回復度合いは低下していきますので、
だいたい3〜4回を目安に新品に交換したほうがいいのではないかと思います。

●なお、スポンジタイプ、不織布タイプ問わず、このようにオイルを染み込ませるタイプのフィルター
を「湿式」と表現しているのをたまに見ますが、どちらかというとこのタイプはビスカス式(粘性式)
と言ったほうが適していると思います。 メーカー純正のフィルターも多くはオイルを染み込ませた
ビスカス式ですが、純正のものは多くが不織布ではなく紙でできているので洗浄作業に対して耐性が
ないため、多くは使い捨てとなっています。
エアフィルターは大別して乾式、湿式、ビスカス式とありますが、乾式は文字通り何も染み込ませて
いない乾いたフィルターエレメントそのままのものを指します。
対して湿式とはフィルターを通す前に、吸入した空気を予め溜めてあるオイルに当てることで、そこ
で比重の大きいおおまかなチリやホコリを取り去り、その後フィルターエレメントを通すという2段
構えのタイプで言わば「水フィルター掃除機」に近いもので、濾過性能に優れたタイプです。
ただ、最近は道路整備も進み、昔のようにホコリやゴミの多い道路事情とは違いますから、ここまで
大袈裟なものは不要になり、こういった本来の湿式フィルターというのはほとんど姿を消したのも事実
で、残っていてもおそらく一部の大型のトラックやバスのみだと思います。

↑<参考> 本来、湿式エアクリーナーと呼称するものはこういう形式のものを言います。