オイルクーラー用バンパーインテークエアダクトエクステンションの製作

若干でも効率よくクーリングエアを取り込むためにエアインテークエクステンションを製作


※この記事は2012年にすでに作っていたのですがそのまま放置していました。ですので、

車の外観仕様が現在と若干違っている部分もありますが気にしないでください(笑)

 

●JA22/JA12型ジムニーのノーマルバンパーのナンバープレート上部分にはちょっとした

エアスクープ用の穴があります。 R32 スカイラインGT-Rニスモの「ブタ鼻」にも似た穴

ですが、これはけっして飾り穴ではなく内部にはエアガイドがありちゃんとラジエーター部

まで風を導くようできていて、熱に厳しいK6Aエンジンの冷却に貢献する重要な穴なのです。

 

↑JA22ジムニーの純正バンパーのナンバープレート上部にあるエアスクープ穴。

私はちょうどこの穴の部分に空冷オイルクーラーを設置しており、今回はこのエアスクープに

より効率よく走行中の空気を取り込めるようテーパー状に取り込み口面積を拡大したエアダクト

を考案、設計製作してみました。

 

↑私の車の空冷オイルクーラーマウント位置。 ラジエーター/コンデンサーより少し離れた

前寄りの下側に設置してあります。 あまり効率的にはよろしくない位置ですけどね。

 

<参考> →空冷エンジンオイルクーラーの正しい取り付け方向について


製作したエアダクトエクステンション

↑自分で設計しアルミA6061よりNC削り出しで製作したエアダクトエクステンションパーツ。

最小開口部の寸法は純正バンパーに合わせ、そこから左右30度、上下20度のテーパーでファンネル

状に広げてあります。 これによりテーパー上端部の面積はだいたい1.7倍に広がっています。

取り付けは純正のナンバープレート取り付け用M6ボルト穴を利用します。 そこにこのダクト

を取り付け、このダクトのプレート部のタップにナンバープレートをつけるかたちになります。

 

↑表面処理完成状態

写真ではわかり辛いかもしれませんが、露出するダクト部分はバフポリッシュ後にクリアー仕上げ、

取り付け後にナンバープレートで隠れてしまう部分は艶消しブラックで塗装して仕上げました。


装着したところ

↑こんな感じになります。

イメージとしては昔なつかしいグループAレース時代のMA70スープラの通称「ターボAダクト」や

同じくGr.A時代のR32GT-Rの「ニスモダクト」という感じですね。 個人的にもそれをイメージ

して製作したいと思ってデザインしたので。

 

↑フロント全体写真。(これはまだ自作ステッカーを貼る前に撮った写真です)

思っていたほど目立たないのがちょっと残念ですが、まぁ、個人的には頭に描いていたイメージに近い

感じにできたのではないかと思っています。 でももうちょっと存在感を主張しても良かったかなと。

なんかボンネットのフードトップモールと今回のバンパーダクトでいかにもグループAの影響を受けた

世代だなぁ、と思える顔つきになってしまった気がします。

 

↑正面からダクト内部を撮ったところ。

ちょっと見にくいですが、内部にオイルクーラーコアがあるのがわかると思います。 この穴は

面積自体は大きくはないですが、積極的にオイルクーラーを冷却するためには少しでも走行風を

集めると同時に流速を速めて内部に導き、有効に利用できたほうがいいと思いますので。

 

なので社外のジムニー用「フロントエプロン」はこの冷却穴が開いている物をお勧めします

ジムニーでは社外のいわゆるクロカンバンパーに交換する人が多いですが、そこでこのバンパーとボディ

の「スキマ」を埋める「フロントエプロン」というパーツが多数売られています。 ですが、ここで重要

なのが「きちんとラジエーターの冷却が考慮されているかどうか」で、ちゃんと考えられている商品では

通風用の穴が開いていますが、中にはまったく穴が開いてない製品も多いのです。

↑このようにまったく穴が開いていないフロントエプロンでは、ラジエーターの冷却効率が落ちて

しまい、パワーアップしたエンジンやハードな走りをするとオーバーヒートする可能性があります。

↑そのへん、きちんと考えられているフロントエプロンではこのように通風用の穴が開けられて

いる製品があります。 個人的にはとくに熱に厳しいK6Aエンジン搭載車のJA22では少しでも

走行風を導入したいので、このように穴が開いている製品をお薦めします。

 

参考までに、グループA時代のホモロゲーション用限定車の「バンパーダクト」

グループAレース時代を知らない人のために参考までにMA70スープラ「ターボA」とR32スカイライン

GT-R「ニスモ」に専用装備されていたバンパーエアインテークの写真を載せておきます。

 

↑これはグループAレースのホモロゲーション用モデルとして発売された500台限定のMA70スープラの

ターボAに装着されていたバンパーダクトです。ちょうどインタークーラー上部を冷却するように穴が

開いています。 ただ、これ純正部品の「本物」は当時でもなかなか入手困難(たしかターボAの車検証

がないと購入できなかった)で、現在となってはもう新品など当然出ません。 現在手に入るのはすべて

社外のコピー製品となります。

 

↑こちらはBNR32スカイラインGT-Rニスモ。 これもグループAホモロゲモデルで500台限定で発売

されました。 その専用装備としてこの通称「ニスモダクト」が装備されていました。これもインター

クーラー上部を冷却するためのものです。 ちなみにボンネット先端のフードトップモールも冷却効率

向上のためのニスモ専用装備ですが、このニスモダクトとフードトップモールはニスモ仕様以外にも

N1レースベースモデル(私が昔所有していたモデル)にも標準装備されていました。 このパーツは

前述したスープラターボAのように厳しい購入制限などはなく誰でも購入可能で、おそらく現在でも

純正部品が入手可能ではないかと思います。ただし、かなり希少で高価になっていると思われますが。


エアダクトエクステンションの実際の油温低減効果

正直なところ、通常の街乗り程度では数値に見えるような効果はありません。 私としても今回の

このパーツは別に普段の油温に問題があったからつけたわけではなく、はじめからそれほど劇的な

変化を期待してはおらず、半分は見た目、美観目的で作ったようなものですので。 ただ、形状的

にもわかるように「ないよりはあったほうが冷却効率は絶対に良い」のは間違いないはずです。

ちなみに、私の車の油温は、夏場の暑い時期で普段の街乗りで90度から95度程度、スピードメーター

振りきり巡航程度では95度から100度程度で安定しています。 ただし、最高速アタックで全開走行

するときはさすがにある程度の距離を走ると110度を超えてきますので、クールダウンが必要になり

ます。しかし、今回のこのダクトパーツをつけたことで、その110度あたりまで温度が上がるまでの

時間がより稼げるようになった感じはありますので、微妙ながらも効果はあったと感じました。

私が使っているMOTUL 300Vエンジンオイルは実際には130度近くまでは問題ないはずですが、私は

一応、安全をみて110度を上限の目安にしています。

 

<参考> →MOTUL 300Vエンジンオイルの選択と適切な油温管理について


車検対応について

ご存知の方も多いと思いますが、バンパーやバンパーガード、グリルガードの類は「指定部品」として

取扱われ、溶接やリベット留めなど恒久的な取り付け方法でない限り継続車検においてはプラスマイナス

30mmまで寸法が変わってもOKとなっています。 今回のこのダクトは扱いとしてはバンパーの一部と

してみなされますし、長さ方向も20mmなので法律上はまったく問題ありません。

ただ、唯一の問題点としては「突起物」として危険な形状であると判断されると車検を落とされる可能性

があります。 いちおう4隅は7Rのアールがついていますし開口部のフチも全周2.5Rがついていますので

尖っているところはないのですが、念のため以下のような対策をしておきました。

 

↑ホームセンターで売っていた溝ゴムです。 幅は4mm程度。

 

↑このゴムを開口部フチに接着剤で取り付けました。これなら突起物扱いされずに問題ありません。

なお、私の車の年式ではいわゆる「外部突起物規制」の対象にはならないので、その心配はないのですが

それでもさすがに金属むき出しはヤバいのでこのくらいの角部の処理はしておいたほうが無難でしょう。

実際、このダクトをつけた状態で今まで2回車検を受けましたが、まったく問題なく通っております。

 

↑もうちょっと目立たせたかったところですが、言われないと気がつかない程度のモディファイですね。

でもいちおうは立派なクーリングパーツとして機能優先で製作してあります。 私の車は、最高速走行

とかで飛ばす時、水温は冷えすぎるくらいに充分冷えるのですが、油温がどうしても上がり気味になる

ので、今回のダクトは少しでも効率良くオイルクーラーを働かせるためのちょっとした小細工なのです。

 

↑最新の2016/6月の状態の写真です。スキッドプレートがついた以外とくに変わりはありません。


えんいー! ヽ(´ー`)ノ~~~