4X4マチヤマ サイクロン

サイクロンを装着した結果です。


4X4マチヤマから売られている「サイクロン」 写真の通りの構造で、ステンレスのプレス部品の

組み立て品です。 一見、プライスに見合う造りには見えませんし、効果の程も疑問もあり

いわゆる眉唾モノなんですが、とりあえず試すだけ試してみました。

余談ですが、箱のデザインもなんつーか、レトロな感じですね。 いかにも怪しい(笑)


●サイクロンの理屈はおそらく、整流によって強制的に空気の流れをつくることで慣性過給効果を

高める作用があると考えられます。

一定流量の安定した空気が流れる空圧機器と違い、エンジンの吸気流量は常に変動しています。

こうしたアクセルのON/OFFで生じる流量の変化に対して、あらかじめサクション部で整流された空気

の流速をつくり、渦を巻かせることで吸気がらせん状になることで擬似的にサクションパイプ長さが長く

なったのと同じような効果になり、結果として慣性過給効果が高まるということになります。

例えば、アクセルON→アクセルOFFしてからまたすぐにアクセルONにしたとき、つまりアクセルを踏み

なおしたときに、トルクの立ち上がりやツキが良くなるなどの効果があると考えられるわけです。

このことは、サイクロンを装着した他の方のページを見ても「アクセルを踏んだ瞬間のトルクの立ち上が

りが向上した気がする」という感想が多いことからも推測できます。

こうした効果はアクセル踏みっぱなしのシャシダイなどではあまり数字にあらわれない類のものです。

シャーシダイナモの通常の使い方はあくまでも全開全負荷時のトルク/パワー特性を見るのが目的で、

このような実用域の特性というのはこういった限定的な条件とは異なるからです。

サイクロンは最高出力とか最大トルクとかの絶対値に影響を出すのではなく、過渡性能の面で変化を出す

類のパーツと考えたほうがいいと思います。

逆に、最高出力についてはサイクロンはむしろ吸気抵抗になってしまうので低下するのではと思われます。


●装着ですが、とにかくエアクリーナーケースからコンプレッサーに行くホースを抜いて、そこに

押し込むだけですので(向きに注意)いたって簡単です。 (下の写真参照)

●装着後のフィーリング(2001/7/23追加、修正)

装着直後の感想では「残念ながら体感的にはまったく効果はないと言わざるを得ません」と書いた

のですがその後、どうせ無駄なんだから外してしまおうと、外して走り出した途端に発進がトロく

感じ、とくにブーストがかかるまでのレスポンスが「モッサリ」してることに気がつきました。

そこで、何度も外したりつけたりをくり返し街乗りや高速でもチェックした結果、確かにサイクロン

によってアクセルのツキがよくなり、とくに街中の低〜中速域での実用域でトルク感が増したように

感じることに気がつきました。 これはエアコンONだとけっこう体感できるレベルです。

エアコン使用時の発進が明らかに楽になりますので。

逆に最高出力等はそれほど変わらない(最高速があまりかわらないので)感じです。

理屈の上では、吸気管長が長くなったのと同じ作用になりますから高回転高負荷時には吸気抵抗が

増えるので最高出力が下がってもいいはずなのですが、少なくとも体感的には感じません。

というわけで、低速域で強力なサイクロン効果を出し、高速域では抵抗をなくすということを考えると

たとえば可変ピッチプロペラのように低流量域ではねじれを強く、高流量になるに従い羽根のねじれを

立てて抵抗を減らすようにすれば全域をカバーできるのかも知れませんが。

 

まぁ、いずれにしても前述しましたようにこの手のパーツはパワーチェックで云々よりも、数字に表れ

にくいエンジンのドライバビリティを改善する効果があるのだと考えます。

トルクやパワーの絶対値が上がるとかではなく、その立ち上がり特性に変化を与える類のパーツですので

数値で測ってどうこう言えるようなものではないと思います。

実際の印象は上でも書きましたようにK6Aエンジンの非過給領域での低速トルクの細さが多少は改善さ

れたかな、という程度ですが、実際にはトルクそのものが上がったのではなく、アクセルのツキが向上

したことで体感的にそのように感じるのでしょう。

 

最後に、よく自作でサイクロンを作っている方もいますが、私が見る限りちょっとやりすぎというか、

渦を巻くことにこだわりすぎて、いたずらに抵抗を増やしているだけのようなものが多い気がします。

いくらなんでも、真正面から見て向こう側が見えないくらいにねじりを強くしては抵抗のほうが勝って

しまうと思いますので、抵抗と整流効果のバランスを考えることが重要なんだと思います。

本物のサイクロンはそういう意味で、渦を巻く効果と吸気抵抗の増大という相反する条件をちょうど

バランスをとったところで作られているように見えます。

そう考えると、この商品は意外に真面目に考えて作ってあるのかな???とも言えますが。


●追記

このサイクロンについて2008年2月に公正取引委員会より排除命令が出ています。

→こちら

私はメーカーを擁護するわけではありませんが、勘違いしていただきたくないのはこの排除命令はあくまでも

「燃費向上についてのみ」の効能、科学的根拠がないということですので、サイクロンが謳うすべての原理や

機能について否定しているものではありません。

その他の排除命令を受けた商品についても同様で、少なくとも燃費の向上については根拠と効果がないという

意味です。

どうもこのへんを取り違えて、サイクロンその他の製品そのものを全否定されている文面もいくつか見られた

ためにあえて書かせていただきました。 私はこうした「オカルト製品」について肯定も否定もしませんが、

公的機関が排除指定したものには必ず「どういった項目で」というものがあり、その製品のすべての面では

なく「この部分については理屈は成り立たない」という理由があります。

そもそも燃費というのはどういう装置をつけたからというよりも、いちばんはドライバーの運転の仕方による

ものがいちばん大きいものですので。

たとえば省燃費を謳うハイブリッドカーにしても、そのハイブリッドによるメリットを活かした運転技法と

いうものを考えながら運転しなければ燃費は向上しませんし。


えんいー! ヽ(´ー`)ノ~~~