エンジンマウントの交換
スズキスポーツの強化マウントに交換。
●私のJA22も12年経過ということで、リフレッシュの意味でエンジン/ミッションマウント
の交換をしました。
純正でも良かったのですが、エンジンもパワーアップしていることですし、スズキスポーツの
強化部品にしました。 もちろん、振動が増えることは折り込み済みです。
以前乗っていたパルサーGTI-Rではエンジン、ミッション、マフラーすべてをNISMOの強化
マウントにしていましたが、これは純粋なラリー競技用部品ということもありかなり硬く、
エンブレ時などは振動でボディ全体が共鳴するほど(まぁ、これにはパルサーのボディ剛性が
致命的に弱かったというのもありますが)でした。
ですが、ジムニーの場合はラダーフレームで、フレームとボディの間にもゴムマウントがある
フローティング構造なので、モノコックの車ほどは共振などの点では酷くならないと思います。

↑スズキスポーツ製エンジン/ミッションマウント。 4JA36-P10。
ジムニー/カプチーノは基本的に全て同じ部品となっております。
すべてゴム硬度は実測でショアA75度でした。(ちなみにカタログ値は70度)
形状は純正とまったく同じです。

↑ただし、ジムニーに使用する場合は別途純正部品のナットが2個必要となります。
ジムニーは純正ではマウント自体にタップが立っているのですが、この強化マウントは
カプチーノに合わせて作られているためタップがなく、別途ナットが必要になる為です。
ですので指定のナットが必要になるのですが、これは別に純正部品でなくても市販のM8
ナットで構わないので、私は市販のM8フランジナットを使用しました。
●取り付け
交換作業ですが、GW中におこなうつもりでしたが、連休前に腰を痛めてしまいまして、自身
での作業が困難になったこともありまして、今回は緑整備センターさんにてお願いしました。
DIYで作業される場合は、ミッションのクラッチハウジング部をジャッキで支えておこなえば
可能と思いますが(オイルパン部を支えるのはあまりお薦めしません)、とくに左側マウント
はかなり手が入りにくいのであまり自信のない方は無理しておこなわないほうがいいと思います。
↑外した純正マウント。
さすがに12年も経過すると劣化しますが、千切れたり潰れたりはしていませんでした。
参考までに純正マウントのゴム硬度ですが、エンジン左右のマウントは
スズキスポーツ製より10度程度柔らかく、実測60〜65度程度でした。
なお、ミッション側マウントの純正のゴム硬度は50度とかなり軟らかめでした。
スズキスポーツ製のゴム硬度は前述しましたようにすべてショアA70〜75度ですので、
数値的にはミッションマウントのほうが強化率は高くなっています。
●インプレッション
エンジンマウント交換のインプレはだいたいどの車でも同じようになるのであえて書くほどの
ことでもないかも知れませんが、当然ながらアクセルワークに対しての初期反応が鋭くなります。
激変するというほどのレベルではありませんが、アクセルのON/OFFしたときの挙動がダイレクト
になり、僅かなアクセルの動きにも車体がすぐに反応してくれるので、走りに楽しさが増します。
なお、気になる振動についてはもちろん多少は増加しますのである程度は覚悟する必要があります。
具体的には、特定の回転域での内装のビビリ音や、ミラーのブレなどが発生するという感じです。
K6Aエンジンの場合、だいたい3000rpm〜4000rpmの間に共振のポイントがあるようで、この
回転域でやや振動が気になることがあり、ペダル等を介して振動が伝わってきます。
あと振動が大きくなるのはエンジンブレーキ時でしょうか。
とはいえ激しい共振とか室内の共鳴とかそういったレベルではないので、日常の使用には問題
ないギリギリのレベルで収まっています。
個人的には数日乗ってしまうとすっかり慣れてしまって気にならなくなるようなレベルの変化です。
結果的には、ダイレクト感が増しますので走りを重視する方にはお薦めできますが、振動など
快適性を損なうのはどうしても嫌だという方にはお薦めはしません。
とはいえ、個人的にはこのゴム硬度70〜75程度というのはストリートメインで使うにはギリギリの
バランスになっていると思います。 これがゴム硬度80とか90とかのより硬いマウントになると
もっと酷くなるでしょうが、このへんはスズキスポーツも絶妙な設定をしたというところでしょうか。
つまり、今回のこの製品はどちらかというと「ストリート〜ちょっとしたスポーツ走行向け」という
感じの味付けですので、純粋な競技用パーツとして使いたい場合は別メーカーが出しているもっと
硬いマウントを使用するか、このスズキスポーツ製マウントの隙間にゴムを充填するなどしてさらに
強化して使うのもひとつの方法なのではないかと思います。
●蛇足ですが、ジムニーのエンジンマウント位置について。
ジムニーは基本FRレイアウトですが、ミッションとの接合位置が1300ccの4気筒エンジン
に合わせてあるため、軽の3気筒エンジンの場合エンジンの重心位置がフロントアクスルより後方
にあるので、軽ジムニーは実は立派なフロントミッドシップレイアウトとなっているのです。