HID装着 その2
結局、サンテカのHIDキットは諦め、スタンレー製のものにしました。
●以前にギャンブルとして購入したサンテカのHIDキットですが、たしかに当初は良好に動作
していたのですが、次第にHI/LOの切り換えが怪しくなり、しまいにはHIに切り替える度に
片目が消灯するという事態になりました。
さらに外してみたらバーナーの取り付け部のフランジが熱で変型するなど、設計か、あるいは
相性に根本的に問題がありそうなので、これを修理を重ねて使ってもキリがなく面倒なだけと
判断して結局これは手放し、新たに購入することにしました。
恥ずかしい話ですが、いわゆる「安物買いの銭失い」を実践したかたちになりましたが、
授業料として考えて納得することとします。

↑今回新たに暢達したのは、スタンレー製のレイブリッグブランド。
このタイプはすでにカタログ落ちしているモデルで、現在のものはもう少しメカが小型化されてます。
HI/LO切り換えのメカはドリフトタイプのスライドで、前後とともに上下にもスライドすることで
H4ハロゲンの発光位置を忠実に再現するモデルですので、配光も問題ないと思われます。
また、サンテカでは変型してしまった取り付けフランジ部も、これは金属製となっており、また
バネの当たる部分は当て板を噛ませるなど、気を遣った設計となっていて信頼性があります。
色温度は純正同等の3900Kと最近のものとしてはやや控えめですが、そのぶん、天候に左右され
にくい光の色となっています。

↑ユニットの取り付けはサンテカよりも大きいので簡単ではなく、車載状態では無理です。
ライトユニットを外しておこないますが、写真のようにもともとのバネだけでなく、補助バネ
として計3本のバネでしっかりと固定するようになっております。
これによって激しい振動でも可動ユニットの重さからくる光軸のブレを完全に防いでいます。
このバネの取り付けは、はじめはけっこう知恵の輪的なコツが必要です。

↑今回はライトユニットもレイブリッグのマルチリフレクターに戻しました。
HIDキット、ライトユニットともに同じブランドにすることで配光などの相性も悪くないのでは
ないかと思ったからです。
●取り付け

取り付けはとくに問題はありません。
サンテカに比べてインバーターの大きさがややあるので、固定場所を見つけるのにちょっと
考えますが、ジムニーの場合はわりと楽でしょう。
●点灯させてみて
やはりさすがは自動車メーカー純正品を製造しているメーカーという感じです。
サンテカのものに比べても、より短時間で最大の明るさになります。
また、サンテカのものは消灯状態からのパッシングは基本的にはできません(できることは
できるのですが、ワンテンポ遅れるうえに暗い)が、スタンレーのものはハロゲンと同じ
感覚でパッシングできます。
※ただし、HIDでの消灯状態からのパッシングの多用はインバーター、イグナイターにも
かなりの負担をかけますので、本当に必要なとき以外はおこなわないほうが良いです。
●点灯テスト
※この道は先に行くに従い上り坂になっているので、写真ではやや低めの光軸に見えています。

↑ロービーム。

↑参考までに、左がサンテカHID+エンジェルアイライト。 右がレイブリッグHID+レイブリッグライト。
ともにロービームで、比較のためにPhotoshopでのレベル調整は同じにしてあります。
多少、撮影角度の違いと光軸の差(レイブリッグのほうはやや光軸を下ぎみにしてます)があるので配光
についてはそのまま比較はできませんが、少なくとも明るさという点では右のレイブリッグのほうが明るい
のはわかると思います。
カラー調整は一切しておりませんが、左のサンテカが4300Kに対して右のレイブリッグが3900Kですが、
光の白さという点では見た目ではほとんど差はない感じです。
これは、レイブリッグライトのリフレクターが淡いブルーであることの影響があると思います。

↑ハイビーム
これも本来ならばもう少し光軸は上向きにしたほうがいい感じです。
以前のサンテカHID+エンジェルアイユニットの組み合わせと比べて大きく異なるのは明るさ
もさることながら、その照射範囲です。
HI時にどうしても暗くなってしまう車両直前あたりにもかなり程度光が当たってくれるので、
純正のH4ハロゲンに近い配光特性になっていると思います。
サンテカのときはどうしてもHIにすると遠くは良いのですが、手前が極端に暗くなってしまう
のが気になっていましたので。
↑これはハイビーム+あと付けフォグランプ(H3 55W ホワイト)
ハイビーム時にやや不足する車両直前、とくに左右の広がりを補う意味で、あと付けフォグランプ
を併用した場合。
↑これはハイビーム+純正フォグ(H3 55W イエロー)
ハイビームにプラスして純正のイエローフォグを追加したところ。
通常はこの組み合わせでは使用しませんが、参考までに。
ちなみに、フォグランプ取り付け位置は本来はバンパー両端の最下部が理想です。
私のジムニーの場合は高さは良いのですが、左右のスパンがやや狭いですね。 このクルマに
限らず純正フォグの場合はデザイン優先で配置されることが多いので仕方ありませんが。
●アフターHIDについて
標準でHIDが装備されているクルマはもちろん問題はないのですが、当車のように標準がハロゲン
の車に後付けでHIDキットをつけた車に対して、何らかの規制が加わる動きがあるようです。
本来ならば適正な光軸調整と、トップシェードの取り付けをおこなっていれば問題はないはずなの
ですが、実際に街中を走っていると、明らかにトップシェードがついていない、とても眩しい車
によく出くわします。 当然ながら対向車は幻惑されて非常に危険です。
業界でもこうした実情を無視できなくなってきたようで、すでに関連省庁との協議は始まっている
ようですので、業界が反対していない以上(すでに、メーカー純正HIDを製造しているメーカーはあと
付けHID市場からの撤退を表明しています →参考記事)そう遠くないうちに「あと付けHID」に対して
何らかの規制が実際にかかる可能性があります。
すでに米国ではアフターのHIDライトの取り付けは禁止されているとのことですので、この流れに日本
が追随していくのは、流れとしてある程度避けられないかも知れません。
もちろん、実際の規制の内容や時期、強制力などについての詳細はまだわかりません。
同時に、明らかに青い光の純正互換バーナーについても今以上に厳しくなることが予想されます。
すべての人が適正に使用していればこうした問題は生じないのでしょうけども、「自分だけ明るければ
いい」「安全性よりもファッション性重視」などという人が増えるとどうしてもこういう動きが出てくる
のはやむを得ないというところでしょう。
ただ、今まで「車検対応」と謳って高価格なキットを販売してきたわけですから、少なくとも今までに
装着した消費者に対してはメーカーの責任として「幻惑に対しての対策が適切に装着されていれば問題
なし」とするくらいの配慮やガイドライン提示くらいはしていただきたいと思いますが。
私もちゃんとシェードはつけていますし、上記写真でもわかりますように光軸もハロゲン時よりも
やや下向きにするなど、対向車に対しての配慮はしております。
ただ実際の理由は、アフターマーケットでの価格競争で利益が上がらなくなってきたので、大手メーカー
による「アフター専業メーカー潰し」の臭いがしないでもありません。
私の考えでは、現在の車検ではハイビームのみの光軸検査ですが、個人的にはこれにLOビームでの幻惑性
の検査項目なども加えれば良いのではないかと思います。
この場合、光軸というよりは、上向きへの光をきちんとカットされているかどうかという内容のほうが
重要だと思います。
●勘違いしている方も多いのですが、たとえばフォグランプなどで「光軸を下向きにしているので街中
でも問題ない」と言われる方もいますが、光軸が下向きであっても、上方向への光がカットされて
いなければ意味がありません。 「光軸」と「光のカット」はまた別のものなのです。
この上向きへの光をカットしたものがいわゆるドライビングランプと呼ばれるもので、これならば
適正な光軸であればロービームと同じですので、街中で使用しても問題はありません。
対して、フォグは通常は上向きの光はカットされておりませんので、街中での使用には問題があり
ます。
H4バルブを使用することでフォグ/ドライビングを切り替える製品も多いですので、もし街中で補助灯
として使用する場合はこうした製品を使用するべきでしょう。
