(番外編)HT07タービンの比較、その1
HT07タービンに興味があったので、とりあえずいくつかの仕様のから検討した結果、まずは
A/R7仕様のものが送られてきたので、今回はその07とSUZUKI SPORTのN2キットのHT06
タービンの比較です。

↑左がHT07改タービン(A/R7)、右がSUZUKI SPORTのHT06タービン(A/R12)。
●前回同様、測れる限りでの現物の寸法の比較です。

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インデュース径mm(A) |
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コンプレッサハウジング外寸mm(B) |
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エグゾースト出口径mm(C) |
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エグゾーストハウジング外寸mm(D) |
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インペラー羽根数 |
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タービンホイール羽根数 |
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エグゾーストハウジングA/R |
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タービン刻印 |
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●以上の比較からわかる通り、07タービンとは言ってもほとんど06と変わらないどころか、むしろ
06よりも小さいくらいです。 寸法だけからみればHT06のA/Rを落としただけのものとも言えます。
以下、詳細を写真で比較します。

↑コンプレッサー側。 左が07改、右がスズスポ06。
一見、入り口の径は07のほうが大きく見えますが、これは入り口がテーパーに広がっているからで、
インペラー部の実際の寸法は表にもある通り、むしろ07のほうが若干小さいくらいです。
ただ、ファンネルでもつけるかサクションパイプを新たに造るのであればいいのですが、ノーマルの
サクションパイプを使用する限りここの入り口の径を拡げでも意味ないんですよね。 径の違いから
段差ができてしまいますので、吸気の流れが乱れてかえって効率は落ちると思います。
なお、インペラーの羽根の形状、枚数は06も07もまったく同じです。

↑エグゾースト側。 同じく左が07改、右がスズスポ06。
ちょっとスズスポのほうが真っ黒になってしまって見にくくてすみません。 ですが、タービン
ホイールはまったく同一のモノです。
それよりもエグゾーストハウジングの外形の大きさに注目。 07、06という違いより
A/Rが7と12ではこんなにもエグゾーストハウジングの大きさが変わります。 圧倒的にスズスポ
の06のほうが大きいです。 つまり、それだけ高回転型なのです。
それに対して07改のほうのハウジングはノーマルタービンとほぼ同じサイズ。 しかし、そのかわり
高回転での抜けをよくするためにタービンホイールにカットバック加工が施されています。

↑カットバック加工の詳細。
こうすることで、より低回転からブーストがかかり、なおかつ高回転での詰まりを防止することが
できます。 ですのでA/R7でありながら、A/R9のハウジングと同等の高回転での抜けを実現して
いるとのことですが、本当でしょうか。
●総じて
とりあえず今回の07タービンはこの写真だけ撮って返送してしまいました。
だからと言ってべつにこのタービンが悪いと言うわけではなく、私の目的や用途から考えるとスペック
的にちょっと合わないという意味です。
このタービンは低中速型なので、クロカンやる方とか、街乗り重視ならこのタービンは非常に向いている
もので、3000rpmからレッドゾーンまで広い範囲でのトルクとパワーが得られる魅力的なものです。
(コンピューターはとりあえずスズスポのN2で対応可能らしいです)
ですが私はオンロード重視ですし、せっかく07タービンにするのならもっとパワー指向のタービンが欲し
かったので、先方と相談した結果、コンプレッサーサイズの大きいハイフロー仕様(これはエグゾースト
A/Rは9)もあるとのことなので、そちらに交換していただくことにしたわけです。
しかし、今回のこの比較をして思ったのですが、いったい06と07の決定的な違いというのは何なのか
と疑問視せずにはいられません。 本当にただ刻印だけと言ってもよい違いしかありません。
というよりも比較したワークスRやスズスポの06タービンのほうが07のエグゾーストを使用していると
言ったほうが正解なのかもしれませんが。
逆に言えば、07タービンだからどれも06より速いなどと思い込んでよく調べもせずに購入してしまうと
失敗すると思います。 06もそうですが、07タービンも発売元により今回のような低中速型のものから、
ワゴンRプラス純正の標準(?)のもの、エグゾーストA/Rを換えた高速型のもの、さらにそれにインペラー
を大径化したハイフロータイプのものまでまさに多種多様です。
ですので、これらを見分ける自信がない場合は、素直にスズスポのキットパーツを買ったほうがいいかも
しれません。
とりあえず、交換タービンが来てからまたレポートしたいと思います。