KURE スーパーパワーブースターその2

その他、燃料添加剤の使用について。


●KUREのスーパーパワーブースターについてはかなり前にもインプレッションを書きましたが、あれから

タービン換えたり、空燃比をいじったりといろいろ仕様変更をしてからはずっと使用しておりませんでした。

ですので、ほぼ3年ぶりの使用となります。

前にも書きましたが、このスーパーパワーブースターは低速からのトルク感の向上に効果があることは確認

済みですが、現在の私のエンジンの仕様にどう変化があるのか興味もあったので久々に使用してみました。


●ところが

たしかに入れることによって低速からの立ち上がりやトルクは向上しているのは体感できて、普通に流れに

のって走っている分には(せいぜい4000か5000rpm程度までしか回さない運転で)以前のインプレと変わ

らず、やはり効果のあるものだと確認できました。

しかし、2速や3速程度の軽い負荷でも、フルブーストに達する6000rpm弱あたりからノッキング気味の

音が発生してしまいました。 これは純正タービンの頃にはなかった現象です。

チリチリという生易しい音ではなく、もっとジジジジジという感じで、やや強めの高速ノッキングという

感じの音です。 この音はブーストを落とせば消えますが、ちょっと予想外でした。

原因はもちろんこのスーパーパワーブースターの添加にあるのですが、逆に言うとそれだけ燃焼に何らかの

変化があるものだと言えます。

 

●パワーブースターの燃焼に関する効果は、「燃焼速度を上げる」「燃焼時間を延長する」などと言われて

いますが、私には化学的なことはわかりませんし、この手の商品は詳細については企業秘密的な部分も多い

ので、実際にスーパーパワーブースターのどういった効果でこうなるのかはわかりません。

しかし推測から言うと、仮にもし単純に燃焼圧力が上がったということであれば、燃焼結果として圧縮圧力を

上げたりブーストを上げたのと同じ作用になりますのでノッキングが起きやすくなることとの関連もつきます。

また、燃焼スピードが上がったということであれば、相対的に点火時期進めたのと同じ(いわゆるMBT時よりも

早いポイントで燃焼圧力がピークに達する)結果となるので、これもノッキングの原因になるので関連づけでき

るわけです。

つまり、結果としてこれらの要素によってノッキングが起きやすくなったことに対してオクタン価が足りない

ためにノッキングが発生するのだと思われます。

スーパーパワーブースターにオクタン価を上げる効果があるのかどうかは解りませんし、そういったことは

明記されてないので、もしかしたらこれはオクタン価を上げる効果はないのかもしれません。

ですので、ある程度チューンしたエンジンで、なおかつ素のままのハイオクガソリンである程度セッティング

を詰めている人は、これら燃料添加剤の類を使用するときには気をつけたほうがよいと思います。

もしこうした添加剤を使用して高負荷時にかすかでも異常な音が発生した場合は、ブーストを若干落とすとか、

点火時期を若干遅らせるとかの対策が必要です。

1速や2速といった軽負荷では多少ノック音が出たくらいではエンジンが破損するようなことはまずありません

が、これが3速以上の高負荷で起きるようですと、前にも書きましたがこのチリチリ音が3秒でも続くと弱い

ピストンの場合は棚落ち等の重大なトラブルの原因になります。(たとえ鍛造ピストンでも、ヘビーノックに

対しての強度は期待できないので過信は禁物)少しでも音を感じたらすぐにアクセルオフすることが肝要です。

 

●ちなみに、この高速ノッキングの兆候は空燃比計にも排気温度計にも変化は出ませんので、原始的では

ありますが、DIYレベルでは「耳」で感じ取っていくしかありません。

ノッキングモニター等もありますが、これもある程度パワーの出るセッティングを詰めていけば100%

ノッキングしてないエンジンというのはまずありませんので(エンジンはトレースノックが適当に起きる

くらいの状態がもっともパワーが出るので)結局、どの程度のノックレベルまでを許容するかという判断

は最終的にはその人の経験でするしかありませんので。


●結局、この種の添加剤選びのひとつの目安は「確実にオクタン価が上がるかどうか」になると思います。

オクタン価の向上のないままこうしたパワー、トルクアップ系の添加剤を使用することはいたずらにリスク

のみを引き上げてしまうことになりかねませんので注意が必要です。

個人的にはノーマルエンジンならまだしも、チューニングエンジンに使用する燃料添加剤については

こうした燃焼そのものを強力にするようなものよりも、単純にオクタン価を向上させるもののほうが有効

で、それによりアンチノック性が高まったことを利用して、よりブースト圧を高めたり点火時期や空燃比

をリセッティングしてやったほうが効果的だと思います。

つまり、添加剤そのものにより直接パワーアップを図るのではなく、添加剤によってオクタン価を上げる

ことでノッキングマージンを稼いでおき、そのマージン分をセッティングによってパワーアップに振り向

けるということです。

もちろん、これだと素のままのハイオクガソリンにしたときや添加剤濃度が低下した時にリスクを負うこ

とになりますので、一発勝負的な、あくまで一時的なものとして考えたほうが良いと思いますが。


えんいー! ヽ(´ー`)ノ~~~