リバースランプのLED化

ウインカーに続き、リバースランプのLED化。


●これまでにクリアランスランプ、テール/ブレーキランプ、ウインカーのLED化までおこなった

ので、今回は最後まで残っていたリバースランプもLEDに換えて実用になるか試してみました。

 

●用意したLEDバルブ

↑BA15s口金の39LEDバルブ(ホワイト)。 消費電力は13.5V時で3.1Wだそうです。

購入先は亀石屋

外径は26φ、外周方向に20個のLEDが配置されているので、リフレクターの反射を有効利用

できるタイプのレンズに組み込むのに適しているバルブです。


 

●正直なところ私は今までリバースランプだけは電球でないとダメだろうと考えておりました。

というのもテールランプやブレーキランプ、ウインカー等はその役目は主に周囲に情報を伝える

ものなので「照明」としてではく「信号」としての灯火のため、外部から認識できる一定の輝度

さえ確保できればLEDに置き換えることも大きな問題にはなりません。

しかしリバースランプは外から見たときに光っていることがわかればいいだけではなく、夜間に

は後方を照らして視界確保するという「照明」としての機能も必要になります。

 

LEDは特定の角度範囲の明るさではすでに電球を上回るのは当たり前になってきましたが、やはり

広範囲に満遍なく照らすための光源としてはまだLEDは電球には及ばないと言わざるをえません。

比較的広角と呼ばれるLEDでもだいたい120度程度で明るさは半分になりますので、ほぼ全方位に

渡って同じ明るさで照らせることでリフレクターの反射を有効活用できる電球とは異なり、LEDは

どうしても指向性があるため、スポット的傾向の残る照射となります。

広範囲を満遍なく照らすためには光源からの直接光だけに頼らず、リフレクターの反射光をいかに

有効に利用するかが照明としての鍵となります。

結局、電球は1つのフィラメントでほぼ全方位に満遍なく光を発しているのに対して、LEDの場合は

たくさんの個体(光源)を集めてやっと全体で電球並みの「見た目の明るさ」を確保しているので、

LED個々の光源が受け持つことのできる範囲、つまり1個の素子が照らすことのできる距離や範囲、

明るさという点ではどうしても限られてしまいます。

 

もうひとつ電球との差で気になるのは色温度です。 一般に出回っている白色LEDはわりと色温度が

高く、白色LEDの場合最低でも4500K以上、多くは6000K以上はあると思いますので、やや青っぽい

ものさえあります。 この高めの色温度が人間の目から見たときの明るさ感にかなり影響を与えます。

今回も実際のところ、電球との明るさ感の違いはこの色温度の差が大きいのではないかと感じました。

これらの点がまだリバースランプにポン付けLEDの使用は厳しいのではないかと考えている理由です。

 

●なお、リバースランプは明るければいいというわけではなく、保安基準では光軸が下向きで、なおかつ

75mから先の路面を照らしてはならないという規定があります。


●取り付け

↑左からウインカー、ストップ/テール、リバースとすべてLEDバルブになりました。

 

↑レンズを装着しない状態でウインカー、テール、リバースを同時点灯させたところ。

リフレクターの反射も手伝って、外から見た感じはかなり眩しいです。

(写真では青っぽく写っていますが、実際に目で見た感じはもっと白に近いです)


●実際に照らしたときの明るさ比較

↑これがリバースランプ点灯時の明るさの差です。(ランプから壁までの距離はおよそ4メートル)

 

見ての通り写真では電球のほうが圧倒的に明るく写っています。 たしかに実際にLEDより電球の

ほうが明るいのですが、目で見た感じはこの写真のような大きな差はなく、LEDバルブのほうも

しっかり後方を照らしてくれますので、真っ暗な中でも「最低限の」視界は確保できます。

しかし、21W電球よりは確実に暗くなりますので、明るさが欲しい場合にはお薦めはできません。

 

LEDは外から光源を見るぶんの明るさは電球よりも良好なのですが、自らが周囲を照らして見ると

なるとまだ電球より光の拡散の点では不利なのは否めません。 「眩しいけれども明るくない」

ということです。 実際、今回のリバースランプも外から見るとむしろLEDのほうが眩しいくらい

なのですが、いざ室内からリアを見ると電球のほうが明るいわけです。 LEDは特定の部分をピン

ポイントにシャープに照らすには都合がいいのですが、このように広範囲を満遍なく照らすことは

どうしても苦手です。

ルーム球などのように短距離の範囲を照らすぶんにはまだ良いのですが、リバースランプなどのよう

にある程度広く遠くをムラなく照らすとなるとまだまだ電球には及ばないと感じます。

ただ、これはもちろん、本来は電球を使うことを前提に作られたランプ内に無理にLEDバルブを

つけるからこうなるわけで、LEDの特性に合わせて最適化して設計されたランプであれば問題は

ないと思います。

また、電球と比べて色温度の差が大きく、それが写真写りに影響しているのではないかと思います。

(あくまで推測ですが、電球のほうは3000K前後、LEDのほうは6000K前後だと思います)

 

よくLEDの明るさを強調するメーカーの広告などで、外部から光源を撮影して明るさを謳っている

のを見ますが、たしかにウインカー等、外部からの視認性が大切な用途にはそれが重要なのですが

今回のように照明用途に使用する場合は外部から光源を見て比較するのはあまり意味がありません。

光源の眩しさではなく、そこから周囲をどれだけ広範囲に照らせるかというのが重要ですので、

光源側から周囲を照らしたときの明るさで比較しないと意味がないのです。

「電球と遜色ない明るさ」とは言っても、その光の特性がLEDと電球ではかなり異なりますので

宣伝や広告を鵜呑みにしないように注意が必要です。


●まとめ

今回のLEDリバースランプですが、写真ではかなり暗く写ってしまっているので、あんまり使いもの

にならないように感じてしまう方も多いかと思いますが、写真と実際はけっこう違います。

私も撮った写真を見て「なんでこんな暗く写るんだろうか?」と疑問に感じているくらいですので。

上でも書きましたように実際には実用にならないかというとそんなことはなく、目視した印象では

たしかに照明としては電球よりはかなり劣るものの、写真のような圧倒的な差までは感じられません。

現実にはたしかに暗くて不安な面もあるのですが、しばらくこのまま使用してみようと思います。

 

ただ逆に言うと、このLEDバルブは現時点で市販されているこのタイプのLEDバルブではもっとも明るい

ものだと思いますが、それでもLEDではこの程度の明るさが精一杯だということなのだと思います。

ただ、今年はついにヘッドライトにLEDを採用した車も市販されるくらいですので、市販の汎用LEDも

今後は技術の進歩によって、より実用になるレベルの明るさのものが次々と出てくるものと期待します。

 

参考: →レクサスLS600hのLEDヘッドライトの構造(小糸製作所のHPより) (PDF形式)

 

↑ウインカー、テール、リバースすべてのLEDバルブを点灯させたところ。

写真でもリバースランプはかなり明るく見えますが、実際に見た感じもかなりインパクトはあります。

こうやって外部から見たときのアピール度についてはさすがLEDという感じはします。

 

注)なお、リバースランプについても前回のLEDウインカー同様、法規上「15W以上の光源を使用」

となっておりますので、明るさが充分であってもLEDでは車検非対応という解釈も成り立ちます。

改造に関してはこのへんの事情を理解したうえでお願いします。


●追加バックランプ(バックアップランプ)について

よくジムニーでは純正のリバースランプに追加して、リアに補助灯(バックアップランプ)を追加

している車を見かけますが、リバースランプには個数2個以下(2個の場合は左右対称であること)と

いう規定がありますので、純正のリバースランプに追加して後退時に点灯するランプを追加すること

は違法となります。 つまり、もし装着する場合は純正のリバースランプを殺す必要があります。

また、これは前述しましたが後退灯には光軸は下向きで、なおかつ75mから先の路面を照らしては

ならないという規定もありますので、遠方まで照らし過ぎるのも違法となりますので注意が必要です。


えんいー! ヽ(´ー`)ノ~~~