ウインカーのLED化
すべてのウインカーをLED化しました。
●現在、私のJA22はリアのテール/ブレーキランプ、ライセンスランプ、クリアランスランプを
LEDとしていましたが、ウインカーについてはサイドの5W球のみLEDとしてあっただけで、前後の
21W球は電球のままでした。
そこで今回は残りの前後ウインカーもすべてLED化してより省電力化してみました。

↑上段がウインカー(LED24球バルブ)、下段はクリアランス(LED1球バルブ)です。
あえて斜め方向から撮っています。
●リレー
まず、ウインカーを総LED化することで問題になるのは点滅速度です。 ICリレー(デジタルリレー)
なら問題ありませんが、通常のメカニカルリレーの場合は電気負荷によって点滅回数が変化しますので
LED化して極端に消費電流(=電気負荷)が減ると点滅速度が速くなる、いわゆるハイフラッシャー
化してしまいます。
ウインカー/ハザードの点滅回数は60回〜120回/分と決められていますので、まずこれの対策を
する必要がありますが、この方法には2通りあり、ひとつはレジスタ(セメント抵抗)を追加して
電球時と同じだけの電気負荷をかけてやることですが、この方法ではせっかくLEDにして消費電流を
減らしてやるというメリットがなくなってしまうので個人的に納得いく方法ではありません。
ですのでもうひとつの方法として、ウインカーリレーそのものをメカニカル式からICリレーに交換して
しまうということです。
これなら点滅回数が電気負荷に左右されないので、総LEDでも、LED/電球混在でも、また総電球でも
なんでも対応できます。(ただし、LED専用に設計されたリレーの場合は電球の負荷に耐えられない場合
がありますので、使用するリレーによっては電流容量に注意が必要です)
今回はこのリレー交換をおこなうことで対処しました。
●リレー交換
まず純正リレーの場所を探しますが、JA22の場合はとても簡単な場所にあり取り外しも楽です。
ハンドル下右側にある室内ヒューズボックスの上に乗っているのがウインカーリレーです。
これの両脇にある爪を押しながら手前に引き抜けば簡単にリレーは外れます。

↑外した純正リレー 最大で27W×4の電球まで対応と書かれています。

↑端子部。
3端子でそれぞれB、E、Lと記号があります。
B=バッテリー、E=アース、L=ロード[負荷](或いはランプ?)です。
●用意したICリレー

↑汎用のICリレーです。
これのコードに平型端子のオスを取り付けます。
純正リレーに置き換えると、赤線=B(+電源)、黒線=E(アース)、青線=L(ランプ負荷)
となります。 ちなみにこのリレーはLEDのみではなく、電球にも対応する容量があります。
●LEDバルブ

↑用意したのは、汎用BA15s口金の24球LEDバルブのオレンジ(アンバー)バルブです。
購入先はイーリバース。
最近よくある正面および外周側面にもLEDが配置されているタイプで、前面(正面)に広角LED
が18個、側面(外周)に集光LEDが6個配置されています。
正面はさらに前面中心部の6個のLEDが出っぱっていて、拡散性を高くしているモデルです。
JA22ジムニーは前後とも同じバルブなので、同じものを4つ購入しました。
注意するのは外径ですが、リアは余裕があるのでわりと径の大きいバルブも入りますが
フロントはバルブの入る穴の大きさの関係から最大で外径26.5φまでとなります。
このバルブは呼び寸法では外径26φなので、実質上これがギリギリのサイズとなります。
なお、LEDバルブのタイプは今回は前後とも同じものを使いましたが、寸法に余裕のある
リアはもっと径の大きいタイプでも入ると思います。
●取り付け
まずはリレーの装着です。

↑リレーをつけたところ。
純正リレー取り付けソケットのB、E、Lの端子にそれぞれ合うところに間違えないように平型端子を
押込みます。 あとはリレー本体を適当なところに固定すれば終わりです。
たったこれだけの作業ですので、バルブ1個あたりにいちいちレジスタを取り付けるよりも
リレー交換のほうがはるかに簡単だと思います。
●バルブ交換
これも純正電球と置き換えですので、そのままとりつけるだけです。
ただ、JA22の場合フロントウインカーに問題というほどのものではないのですが、配線の付け替え
が必要になりました。
具体的に書くと、車体側ハーネスからくるコードは緑線がプラス、黒線がマイナスなのですが、
これがなぜかコネクタの部分で逆になっており、結果ソケットには中心電極がマイナス、外周電極が
プラスとなっています。電球であれば極性は関係ありませんのでどうでもいいことなのですが、LED
は極性がありますのでプラスマイナスが逆では点灯しません。
ですので、フロントに関してはソケット側の2極コネクタの端子を一度抜いて、逆にして組み換える
という手間が必要になります。
なお、リアウインカーはこういったことはなく、そのままLEDバルブをつけるだけでOKです。

↑フロントウインカーのコネクター部。
見ての通り、純正ではなぜかバルブのコネクターを境に黒/緑の線が逆になっています。
ですので赤丸で囲んだ部分のコネクターの金属端子を一旦抜き、緑/黒線を逆にして車体側の
コードと同じ色の線どうしが繋がるように組替えます。 これでLEDに行く極性を修正します。

↑これはリアのバルブ。 レンズ未装着状態で点灯させてみたところ。
リアのバルブはフロントのように配線をいじる必要はなく、そのままLEDバルブをソケットに
差し込むだけです。
注:私の車のリアコンビネーションランプリフレクターはメッキ加工していますので、純正の
シルバー塗装のままのリフレクターよりもはるかに強く反射するようになっています。
ですので純正のままのリフレクターの場合は今回の私の場合よりも光の拡散が狭くなると思い
ますのでご注意ください。
●装着後
昼間、夜間を問わず視認性は良好です。 最近のLEDバルブは照明用途でなければ汎用品でも
ほとんど電球と比べても遜色なくなった気がします。
ですので、リフレクターとバルブの位置、角度の関係によって適切な配光のもの(正面集光タイプ、
正面拡散タイプ、側面拡散タイプ等)を選択さえすれば、ジムニー程度のレンズ面積であればかなり
有効に使えると思います。 (レンズ面積の広い車の場合は、やはり全体にLEDを配置しないと
難しいのではないかと思いますが)

↑参考までに昼間の点灯状況。 まず電球との差は感じられず、充分な被視認性があります。
ただ、フロントについてはウインカーレンズ自体がドーム状に出っぱった形状のため、通常はほとんど
問題ないのですが、昼間の直射日光下など、とくに限定した明るい条件下ではLEDが光ったとき
とのコントラスト差が弱くなる(電球式の信号機が西日などが射すと点灯しているのか消灯なのか見にくく
なるのと同じ現象)ため、正面はいいのですが、斜めから見た時の視認性はやや劣る場合があります。
このへんはいくら広角と言えど、少なからずLEDの指向性による弱点が出てしまうところだと思います。
視認できないわけではないので実用には問題ないとは思いますが、法規上、フロントのウインカーは
クルマの軸線に対し内側45度、外側80度の範囲で視認できることが必要(つまりほぼ真横に近い位置
からも点滅していることがハッキリと認識できなければならない)と規定されていますので使用する
LEDバルブの種類(どの程度レンズ全体に拡散するか)によっては斜めから認識できずに違法になる場合
も出てくると思いますので、LEDバルブを選ぶ時には注意が必要です。

●交換後のまとめの印象ですが、当然ですが点滅のキレが良くいかにもLEDらしい瞬間的な点滅をします。
明らかに電球とは違うのでLEDであることが一目瞭然でわかるので、ちょっとした自己満足にはなると
思います。
ICリレーの点滅回数も問題ありません。 なお、純粋なICリレーなので機械式リレーにあるような
「カッチカッチ」という音はなくなり、無音になります。
車線変更などでハンドル舵角が少ないときなど、ウインカースイッチが自動で戻らなかった場合などは
ウインカーの消し忘れがないように注意しないといけません。
また、球切れなどで点灯しなくなったときも純正リレーのようにハイフラ化しないため知ることが
できないので、注意して点検する必要もあります。
消費電流は厳密にはわかりませんが、バルブ1個あたり2W〜3W程度だと思いますので、大雑把に
考えて純正比で1/10近くまで省電力になっているのではないかと思います。
なお、今回バルブはオレンジ(アンバー)色のものを選択しましたが、これで正解だと思います。
当然ながらホワイトLEDでも使えると思いますが、LEDは電球と比べ色温度が高いことからホワイト
だとウインカーの色がオレンジというよりは明るい黄色になってしまい、明るさは良いとしても色の
判別が弱くなってしまいますので。
LEDの場合はたとえレンズがカラーであっても、レンズ色と同じ発光色のものを選択したほうが色が
鮮明になるので、ウインカーやテールランプのように色をハッキリさせなければならない灯火類に
使用するには好ましいと思います。
●参考
じつは今回のLED化については同時に2種類のLEDバルブを試していました。
最終的に採用したのは上記で紹介しているものですが、同時にもう一種類のバルブも使用してテスト
しておりました。
そのもう一種類のほうはLEDの球数としては今回と同じ24球で、配置も同じなのですが、集光タイプ
の素子のために拡散性がいまいち期待できないタイプのものでした。

↑左がそのもう一種類のほうで、右が今回採用したほうです。
正面から見たときの明るさなどはあまり差はないのですが、斜めから見ると明らかに光の拡散が
違うのがわかると思います。 やはりLEDバルブは光の拡散性が重要だということがよくわかります。
●追記(2007/2/27) LEDランプの車検対応について
ご指摘を受けましたので書き加えておきます。
ページ内の記載で車検および保安基準のことについて触れていますが、これ以外にウインカーには
「15W以上の光源を使用(側面は3W以上)する」という規定があるようです。
とりあえず法規を額面通りに捉えると、明るさや被視認性(視認できる距離)等をクリアーしていたと
しても、W数の関係でほとんどの場合において「LEDにした時点で車検不適合」となってしまうことに
なってしまうわけです。
これと同じことはテール/ブレーキランプ、またリバースランプ等にも言えることで、これらを総合
して考えると「(新車時からLEDが装着されている車種は除き)あとからLEDに改造、変更したウインカー
やテールランプ、リバースランプ等の類は車検には通らない」ということになってしまうわけです。
(クリアランスランプについては光源のW数の規定は無いようです)
ただ、当方はすでにテール/ブレーキおよびサイドのウインカーなどはLED状態で車検を通しているので
これがただの見過ごし(黙認)なのか、現場判断なのか、あるいは明るさなど被視認性さえ問題なければ
光源の種類は厳密には問わないのかはわかりません。
私もいろいろ調べましたが、これらについては複雑で解釈も様々で現時点では私には判断できません
ので、もし当ページを見て改造行為をされる場合は車検などに対する対応については個々のケースに
応じて適宜判断をお願いいたします。
個人的な考えでは、実際には被視認性さえしっかりクリアーしていれば光源についてはうるさくは言わ
れないと思いますが、法律は法律なので、指摘されれば逃げようがないと思います。
そういう意味ではランプユニットを大改造して後戻りできないようなLED化をするよりも、バルブ交換だけ
で簡単に元に戻せるようにしておいたほうが楽なのかもしれません。
もちろん、LEDユニットとノーマル電球ユニットの両方を持っていて、すぐに戻せるようにしておけば問題
はありませんが。