LIQTEK(リキテック)
試しに入れてみました。
●巷には様々なオカルト系添加剤が溢れていますが、今回はそのひとつとも思えるリキテック
という製品を知り合いの業者から譲り受けたこともあり試してみました。

↑リキテック。
この添加剤は、オイルやガソリンに入れるものではなく、ラジエーターのクーラントに混ぜて
使用するものです。
一体、クーラントに入れて何がどうなるのかその理屈はよく解りませんが、成分を見ると
「ケイ酸アルミ含活性水」というのが主成分のようですが、どうも理屈としてはシリンダーと
ピストン(リング)の摩擦によって発生する静電気をクーラントの導電性を高めることで
シリンダーやヘッドに逃がしやすくし、その結果、静電気に起因する抵抗を減らせることで
機械効率が向上するので、結果としてトルクアップに繋がるということ「らしい」です。
(確かにエンジン内部でもっとも大きい機械損失はシリンダーとピストン&リングの摩擦です
が、それは主にリング張力によるもので、静電気によるものがどの程度なのかは不明です)
また、同じく静電気によってポートや燃焼室の壁面に付着してしまう余計な燃料を減らすこと
ができるので、そのぶん余分な燃料を使わずに済むので燃費の向上にも繋がるということ
「らしい」です。
よくアーシング(追加アース線)でもスロットルボディにつけたりマフラーアースなどでも
同様に静電気の逃がし云々という理屈を聞くことがありますが、考え方としては同じようです。
あとは、燃焼室内に作用して混合気(ガソリン粒子)を細分化して…とも書いてありますが
これについてはどういう理論なのかまったく不明です。 ただ、これと同じようなことは
公取委から燃費向上の点で「根拠がない」と排除命令を受けた例の「起爆水」にも同じような
ことが書いてありましたが。 こちらの作用については原理も含めかなり怪しい気がします。
まあ、事の真偽は別として、この種の添加剤で私がもっとも気にするのはメリットではなく
デメリットのほうです。
「毒にも薬にもならない」ならまだいいのですが、「薬にならずに毒になる」では困ります。
たとえば、この液をクーラントに混ぜることでシールなどの磨耗が促進されてしまったり、
沈殿物や酸化物が発生して、冷却系内に腐蝕を発生させてしまったり…等です。
このようなデメリットはこれに限らず、オイルやガソリンなどに使用する様々な添加剤全て
に言えることで、使用するにあたってはユーザーサイドでそれなりの理解と覚悟が必要となる
場合があります。 そういう意味では非常にリスキーで、文字どおりの「自己責任」です。
●実際の作業
作業は簡単で、手順は以下のようになります。
1)エンジンが冷えている状態でラジエーターキャップを開ける
2)スポイト等でクーラントを150cc〜200cc程度抜く
3)リキテックを「よく混ぜて」からラジエーターに注入する
4)抜いたスポイトのクーラントを元の量になるまで戻す(余った分はリザーバタンクに)
5)ラジエーターのキャップを締める
…となります。
●注入後の変化。
理屈からして眉唾物ですので効果は期待していませんでしたが、入れたからにはとりあ
えず走ってみることとします。
まず、サーモスタットが全開にならないと意味がないので電動ファンが何回か回るまで
充分に暖機させてクーラントを循環させてから走り出します。
それで、まず変化を感じたのは、出だしでアクセルの踏み込み量に対してトルクの立ち
上がりが良くなった印象で、ごく低回転からの加速では若干力強さが感じられるように
なりました。 大袈裟に言うとちょっと踏むだけでドンと出るような感じでしょうか。
いわゆる、アクセルの「ツキ」が良くなった印象です。
発進時や住宅街の直角の曲がり角など、ごく低速の立ち上がりにおいて、今までより
車がやや軽くなったようになり、アクセルを踏む量が少なくても済むという感じです。
この効果がとくに感じられるのは負圧域からゼロブーストあたりの領域でしょうか。
ただ、そこからブーストをかけての全開加速では正直、変化は感じられませんでした。
もっとも、これはたとえば今まで最高出力が100馬力だったエンジンが仮に103馬力に
なったとしてもまず体感はできないでしょうから、実際には効果が出ていたとしても
その変化が体感できるようなレベルではないためと受け取ったほうが自然かと思います。
一般的にハッキリと体感できるためには10%程度はパワーが上がらないと難しいですので。
●パワーメーターの表示

↑気温が低くなってきたことも手伝ってかパワーメーター上の数値は今までの最高値(※前回の
ブーストを1.7まで上げた時の数値はイレギュラーなケースなので除きます)が出ました。
とはいえ実走での数値ですので、気温や風などの条件でこの程度はいくらでも変わってしまい
ますのでこの程度はただの誤差の範囲でリキテックの効果とは関係ないと思います。
※何度も書いていますが、もちろん実馬力はこれより20〜30馬力程度は下回ると思いますので
重視するのは数値の絶対値ではなく、あくまでも相対的に見ての今までとの比較です。
ちなみに、夏場ではどんなに頑張っても130PSに届きませんでしたが、寒くなってきた
この時期になると数値上でも10馬力以上高い値になりますし、体感的にも真夏と比べると
明らかにフルブースト時の加速が違います。 やはり吸気温度の差はパワーに直結します。
●まとめ
結果としてまったく変化がなかったわけではなく、ごく限定的な領域のみですが確かに
体感できる部分もあったというのが私が受けた印象です。
リキテックはパワー向上を主目的と書いてありますが、その他にいちおう燃費の向上も
謳っています。 これについては、上でも書きましたように今までよりアクセルを踏む
量が抑えられるのであれば結果としては燃費も向上するという程度のものと思います。
どんなものを導入しようが、燃費については最終的には運転の仕方次第となりますので。
とくに軽自動車のような車重に対して排気量の小さい車はその傾向が強いものです。
なお、長期使用時のデメリットなどについてはわかりませんので使用される方はあくまでも
自己責任でお願いします。 決して安いものではありませんので、値段相応の効果を期待
すると失敗するかもしれません。 現時点ではお薦めも否定もできない微妙なところです。