ドアミラーの変更
他車用のドアミラーを流用、移植しました。

●ジムニーの純正サイドミラーは比較的面積も大きく見やすいほうだとは思います。
ただ形状的に縦長なので、普通の乗用車と乗り比べるともう少し横に寸法が欲しいと感じる
こともあります。
そこでよく北米仕様のいわゆる「サムライミラー」が流用されますが、国内仕様のミラーよりも
寸法は横に広くなっているのですが、欠点としてこれは北米ものなので、右側は曲面ミラー
ですが左側は平面ミラーとなっているため、この左側についてはかえって死角が増えてしまい
国内仕様の純正ミラーよりも視認性が悪化してしまいます。
なお、よく安価で売っている非純正のサムライミラーは左右とも平面ミラーのものも多いです
ので注意が必要です。
それで今回は、他車種のミラーを流用できないかと調べていたのですが、構造的にほぼそのまま
つきそうなものをいくつか見つけたので、そのうちのひとつを実際に試してみました。
●用意したミラー

↑日産 ダットサントラック(D21型およびD22型)マニュアルミラー。
取り付け部がジムニーと同様、ボルト1本で留まっており、ミラー本体だけを流用できそうだった
ので購入してみました。
ミラー部寸法はだいたい上辺150mm/下辺180mm×高さ140mmほどで、サムライミラーよりも
ひとまわり大きくなっています。
外観はクロームメッキ仕様と黒素地仕様がありますが、今回は私の現状ついているミラー基部が
すでにメッキしてあるため、デザイン的にあわせる意味からメッキ仕様にしました。
派手なのが嫌いな人や純正っぽいのを好む人は黒素地のほうを選択したほうがいいと思います。
※参考品番(変更および廃番になっている場合もあります)
96301-16G1K(ミラー アッセンブリー ドア RH) ※メッキ
96302-16G1K(ミラー アッセンブリー ドア LH) ※メッキ
96301-16G10(ミラー アッセンブリー ドア RH) ※ブラック
96302-16G10(ミラー アッセンブリー ドア LH) ※ブラック
なお、このパーツは米国仕様に改造するダットラ/テラノユーザーに人気なため、扱っている業者
が多いことから上記国内純正部品の他にも北米日産の純正部品もわりと入手しやすいのですが、
純正と違和感ない使用感を重視したい人は、国内仕様のものを使用したほうが実用面では無難です。
北米仕様は前述したサムライミラー同様、右側は曲面ミラーなので問題ないのですが、左側は
平面ミラーなので、距離感および視認できる範囲が左右のミラーで異なってしまいます。

↑左側ミラーの比較 左が国内仕様の曲面ミラー、右が北米仕様の平面ミラーです。 鏡面の仕様以外
はまったく同じ外観、寸法ですので完全な互換性があります。
正確な距離感としてはむしろ平面ミラーのほうが良いのですが、上下左右の視認範囲が狭くなるのは
思いのほかデメリットとなりますので注意が必要です。
なんでこんなことを書いたかというと私は当初、北米日産の純正部品の左右セットをつけたからで、
(右ミラーに例の「OBJECTS IN MIRROR ARE CLOSER THANTHEY APPEAR」と鏡面に書かれて
いるもの)つまり、右は国内仕様と同様に曲面ミラーですが、左は平面ミラーとなっていました。
ですが、実際使ってみると想像以上に平面ミラーは違和感があり死角も多いので、左側のみ国内仕様の
ものを買い直しました。 ですので現在は両側とも曲面ミラーとなっています。
結果として、右側のみ北米純正、左側は国内純正となったわけですが、他人とちょっと変わった仕様
にしたいという人は、こういうイレギュラーな組み合わせもアリだと思います。

↑詳細は知りませんが、米国では曲面ミラーには法的にこのコーションが必要なようです。
早い話、曲面ミラーは平面ミラーより物体が遠くにあるように映るので、距離感の誤差があることを
警告するためのものです。
●実際の装着
装着については、ミラーのステー部分はジムニーのものをそのまま使用し、ダットラミラー本体を
ドッキングするかたちになります。
取り付けに特別加工は必要ありませんが、取り付け部の各パーツをダットラとジムニーのそれぞれ
のパーツを組み合わせておこないました。

↑装着にあたってのパーツ構成図。
ボルト、スプリングはダットラのものを使用、球面ワッシャーはミラーステーを挟んで下側には
ジムニー純正のものを上下逆向きにして使用、ミラーステーの上側にはダットラの下側についていた
球面ワッシャーを使用します。
いろいろと試行錯誤しましたが、結果としてこの組み合わせがもっともしっくりきました。
このとき気をつけることは、図にも描いてありますが、ダットラミラー本体の球面部には金属製の
受け部が軽圧入されているのでこれを抜いて使用しますが、これがけっこうキツいことがあるので
プライヤーやバイスグリップなどでしっかり掴んで、わずかにコジりながら(回転はしません)
根気よく引っぱって抜くことです。
装着後はボルトをしっかり締めますが、ミラー本体が横長になったため、より風の影響を受けやすい
ので高速で走ってみて風圧でミラーが倒れてくる場合はさらに強く締めあげます。
いちおう160km/h以上で走っても倒れてくることはありません。
なお、ミラーステーと分離したジムニーの純正ミラー本体ですが、外した直後は絶対に逆さにしたり
取りつけのボルト部を押したりしないでください。
この取り付けボルトはそのまま内部に貫通しておりますので、逆さにしたり押込んだりすると
ミラー内部にボルトが落ちてしまって非常に厄介なことになります。
ですのでミラーを外したらすぐにナットをつけて内部にボルトが落ちないようにする必要があります。

↑装着写真。
基部のゴムブーツはダットラミラー純正のものをそのままかぶせます。
見た目はまるでこれが純正だと言ってもわからないほどまったく違和感なくつきました。
ジムニーに詳しい人が見ると、一瞬、メッキ仕様のサムライミラーと思うかも知れませんが
よく見ると細部の違いに気づくと思います。 この微妙な違いが良い感じです。
●インプレッション
前述しましたように右側は北米仕様、左側は国内仕様のミラーにしたので、右側鏡面に英文字
のコーションが書いてある以外は国内仕様と同じです。
両側とも曲面ミラーですので、写った感じは純正と比較してまったく違和感はありません。
それでいて寸法的にミラー自体が純正より左右方向に大きくなったこともあり、車線変更などでの
視野はそれなりに広がったと感じますので、安全性も向上したのではないかと思います。
ただ、上下方向への視野を重視したい人は純正の縦長ミラーか、純正オプションで用意されていた
カリフォルニアミラーのようなミラーのほうが良いのかもしれません。
とくにオフロード走行ではなるべく後輪近くまで見れたほうがいい場合もあるので、縦方向に長い
ミラーのほうが有利な場合もあるかと思います。 純正ミラーが縦長な理由もそのへんにあるの
かもしれません。 オンロード重視なら横長、オフロード重視なら縦長という感じでしょうか。

<おまけ>
これは今さら書くことでもないかと思いますが、旧型のジムニーの純正ドアミラーは高速で
ある程度スピードを出すと風圧で倒れてきます。
私のクルマも購入したときは120km/hを超えてくるとミラーがおじぎしてしまっていました。
そういう場合、ミラー基部のカバーを開き(上側がツメで留まっています)、ミラーの軸部分の
ナットをスパナで適当に増し締めすることで倒れにくくできます。

↑ミラーを支えている軸部分のナットを適当に締めます。 少しづつ締めてください。