マスダンパー取り外し
実際のところ本当に必要性があるのかよくわからない部品です。
●JA22Wは末尾にWがついていることからもわかるように、ワゴンということで軽ジムニーと
しては12Wとともに初の乗用車登録モデルということもあり、それまでの商用車モデルとは異なり
多少はノイズや振動にも気を遣った設計の部分もあります。
新たに採用されたサイレントチェーン式のトランスファーやフルフローティングのボディマウント
などもそのひとつです。
そして駆動系からの不快な振動対策のひとつとして、マスダンパー(振動吸収用のウエイト)が
トランスファーとリアデフに取り付けられています。
これは駆動系から特定条件下で発生する共振による振動、騒音の減衰もさることながら、アクセルの
ON/OFFに伴うトランスファーやホーシングの揺れに伴って生じる衝撃を緩和してやるためのものです。
しかし根本的対策というよりはあとから苦し紛れにつけた対症療法というのが本音でしょう。
このパーツは私も以前から無駄な重量なので気にはなっておりましたが、安易に外すことは無用な
振動などを生じさせ、ブッシュなど他のパーツの寿命に影響を与える可能性もあるのでそのままにして
おりました。 そもそもメーカーが、それもコストにとりわけ五月蝿いスズキがわざわざつけている
わけで、意味もなく無駄なものをつけるはずありませんので。
ただ、最近はJA22も古くなってきたこともあり、多くの個体でこのマスダンパーのゴム部分がちぎ
れて自然と脱落してきている車も多いようですが、実際これがなくてもあまり変わらないという話も
聞くので、ならばとりあえず外して様子を見ようかと思い今回試してみました。
●場所
マスダンパーは2箇所あります。

↑リアデフホーシングについているマスダンパー。

↑トランスファーについているマスダンパー。 こちらはやや小ぶりです。
ともにボルト2本で留まっていますが、当初は両方とも外そうと考えておりましたが、トランスファ
のほうはボルトがトランスファマウントの上側から留まっており、そのままでは工具が入り辛く
取り外すには一度トランスファを動かさないとできなそうでちょっと大掛かりになりそうなので、
とりあえず今回はこっちは見送りました。
もともと主な目的はバネ下重量になっているデフホーシングの軽量化にありますので、トランスファ
のほうはそのままにしておきました。
●取り外し

↑とりあえずデフホーシング上からマスダンパーを撤去しました。 ボルトは意外と緩かったです。
ネジ穴埋めの意味もあってボルトは戻しておきました。
●外してみての変化
とりあえず、街乗りの領域ではまったく変化は感じられません。 振動や騒音の増加もありません。
ただ、高速に乗って一定速度で巡航しているとき、注意して聴いていると約90km/h前後において
若干「グァングァン」という駆動系の周期的な振動がうなり音を出します。 ただ、ほんの僅かで
あり他の走行音にかき消される程度のものなので、まず気にならないレベルのものです。
また、この振動はアクセルON/OFF時にはほとんどなく、パーシャルで巡航している状況下において
のみ発生します。 駆動系からの振動、騒音はえてしてこのように回転数や速度だけでなく、駆動力
のかかり方などの特定条件下でのみ発生するケースが多いです。
(なお、JA22は個体差はあると思いますが、だいたい110km/h近辺で駆動系から若干の共振音が
聴こえる領域がもとからあります)
また、こういった共振は速度を上げていくといわゆる二次振動、三次振動などもおこす可能性もあり
ますが、この車の場合はとりあえずそこまでの速度は出ないのでそれは問題はないと思います。
余談ですが、私は過去にパルサーGTi-RでダンパースプリングのないOSツインプレートクラッチを
入れて乗っていましたが、このときはかなりの駆動系からの騒音が生じておりました。
これは純正クラッチではクラッチ板のダンパースプリングが吸収してくれていた駆動系からの特定
周波数の振動が、ダンパーレスのクラッチに変えたことにより吸収されずにダイレクトに伝わった
ことが原因です。
このときはアクセルオフ時に今回と似たような「グォングォン」という感じの騒音が出た経験が
ありましたが、これに比べれば今回のマスダンパーを外したことによる音は比較にならないほど
微々たるものです。

↑外したマスダンパーウェイト。 重量は実測で約2.3〜2.4kgほどです。
なお、これを外したことによる軽量化の効果については、正直なところあまり体感できるほどのもの
ではありませんでした。 たしかにバネ下荷重ではあるのですが、ホイールやタイヤのように端部に
ついているものではないですし質量も大きくないので、それほどの大きな変化はないようです。