プラグコードの交換
コードをSplitFireからNOLOGYホットワイヤーに交換して試してみました。
●プラグコードは今までSplitFireのツインコアを使用してきましたが、このコードに変えてからすでに
3年近く経つのでそろそろ交換しようかと思い、今回は以前から気になっていたNOLOGYを試してみました。

↑ノロジーホットワイヤー。 (株)サン自動車工業製。
私はスパークを強くするというよりは、スパーク時間を長くしようとする(?)物のように思っていました。
しかし、実際にメーカーのページのコメントを見ると「コイルからの電荷を蓄電し電流値を増大させ、放電
時間を大幅に短縮して一気に放電する」と書かれています。 まるでガンスパークですね。
昔からあるガンスパークやミラクルパワーのような類の点火強化装置は、中身はようするにコンデンサーで、
プラグコードから流れてきた電流を一時的にコンデンサーに蓄電し、それを短時間で一気に放電させるという
理屈で、言ってみれば「簡易的なCDI」とも言えなくもない理屈でした。
このノロジーもそれに近いような理屈ですが、ただ、これによって「点火エネルギーが増大する」なんてこと
はあるはずがありません。 なぜならすでに点火コイルから出た2次電流の時点で電気エネルギーは決まって
しまっていますので、その後にどんな細工をしたところでエネルギーの総量は変化しませんので。
変わるとしたら、同じエネルギーでの放電時間と放電電圧のバランスを変える程度のことしかできません。
つまり、一時的にコンデンサーに電気を蓄えてそれを短時間に一気に放電するという理屈です。 しかし通常、
放電時間を短縮したら、放電時間が重要な中低速などの実用域のトルクは減少するはずですし、その蓄電する
タイムラグのぶん、点火時期も遅れてしまうデメリットが生じることになります。 そもそもこの安直な構造
で放電時間をコントロールする機能なんて可能だとは思えません。
それに、ハイオク指定のエンジンにレギュラー使用可は言い過ぎというか、理屈がよくわかりません。
ま、いろんな意味でこのノロジーホットワイヤーの実際の効果(というよりは理屈)にたいしては私自身は
けっこう懐疑的に思っています。 はっきり言ってインチキ臭いです。
とはいえ、とりあえずいい機会なの使ってみることにしました。
巷でよく流行っている自作ノロジーも考えたのですが、それまで使用していたSplitFireのコードが劣化して
いたら意味がないし、評価するならやっぱホンモノで試してみないと真実はわかりませんし。
ただ、私のクルマはコイルこそノーマルですが、TwinPower&イリジウムプラグの組み合わせなので
本当に点火力が強くなっていた場合はプラグの耐久性がやや気になります。
NOLOGYとイリジウムプラグの組み合わせは良いとか悪いとかいろいろ聞きますが、とりあえず私の周りでは
トラブルの話は聞かないので、このまま組み合わせてみることにします。

↑取り付ける前に、コイルからデスビにいくコードに耐熱シートを巻き付けました。
JA22のこのコードはちょうどタービン付近を通るので、その熱による害を最小限にしたかったので
ついでにおこないました。 まぁ、実際の効果云々よりも気休めという感じでしょうか。
●取り付け状態

↑取り回しがあまり綺麗とはいえませんが、コードが長いのでノーマルと同じ取り回しはできないので
しかたありませんね。 アースポイントは何ケ所か取り直してためしてみました。

↑コイル-デスビ間のコード。 このようにけっこう高温部を通ります。
●走行してみて。
ハッキリ言って変化はわかりません。 ノーマルコードからSplitFireに変えたときはけっこう体感変化が
ありましたが、今回はさすがに体感的には変わりませんでした。
しかし、これはSplitFireからNOLOGYに変えた場合の変化はほとんど感じられないという意味ですので、
純正のノーマルコードからNOLOGYに変えた場合はそれなりに体感的にも効果は感じられるかもしれません。
また、この手のケーブルは点火システム全体との相性もあると思いますので、例えばTwinPowerとの組み
合わせには合っていない可能性もあります。
あと、NOLOGYにしてかなりオーディオにノイズが入るようになりました。 私のクルマにはシートの下に置く
タイプのサブウーファーがあるのですが、これがエンジンの回転に比例してかなりのノイズが入ります。
聞くところによるとこのノロジーホットワイヤーにはレジスター(抵抗器)が入っていないようで、その影響で
電子、電気系にノイズが出るのだと思います。 これはステレオやラジオだけでなくコンピューター(ECU)や
センサーなどの制御系にも悪影響を与える恐れがありますのでクルマにとって決して良いことではありません。
私から言わせればじつにお粗末な設計であると言えます。
正直言って買って損したパーツですね。 個人的にはこのノロジーホットワイヤーはまったくお勧めできません。

↑ちなみに、使用していたSplitFireのコードのコネクタ部ですが、コイル-デスビ間のコードのデスビ側
だけが写真のように腐蝕していました。 真鍮部品に緑青が出ています。
この部分はコネクターが上向きにつくため、もしかしたら内部に水が入りやすいのかも知れません。
●結局
せっかく換えたNOLOGYですが、上記のように効果がまったく感じられないことと、オーディオに混入する
ノイズが耐えられないこと、このノイズがECUに悪影響を与えるおそれがあるので、結局1週間ほど使っただけ
で外してヤフオクで売ってしまいました。 現在はまた元のSplitFireのものに戻しています。
端子の造りとかをよく見ると、NOLOGYよりもSplitFireのほうがきちんとした造りになっていることが
よくわかります。 SplitFireは今さらながら意外に造りの良いモノだったのかもしれませんね。
<追記>
このノロジーホットワイヤーなんかよりウルトラのブルーポイントパワープラグコードのほうがずっと効果
を感じることができました。 →詳しくはこちらのページ