O2センサーの交換

このセンサーは定期的に交換したほうがいいと思います


●私のJA22ジムニーの初期型K6Aエンジンは今年のSARD12ホールインジェクターに交換後、とくに

不具合もなく快調でしたが、夏になり冷房使用時に「稀に」不具合が発生するようになりました。

具体的には、エアコンONで走行中、普通に街乗りで走っていると、たまになのですがカーブの立ち上がり

やちょっとした加速時にアクセルを踏んでも力が抜けたようになり、吹けないのです。 その後もしばらく

はパワーの出方が不安定になりトルクの出方がハンチングするような感じで、アイドリングもエンストまで

はしないもののすごく落ち込んで不安定になるという感じです。 ただしこれは一時的な現象で、しばらく

走っているとまた快調に戻ります。 以降それをたまにくり返すという感じです。 エンジンストールして

しまうとか、走れなくなるというほどではないですが、乗ってて気持ち良いものではありません。

これは私の経験では「プラグがかぶって(くすぶって)いて吹けない」のか、あるいは「何かのセンサー

の不良で一時的に吹けない」のかだろうと想像しました。 これは以前のプレッシャーセンサーの不調

ときの症状とよく似ていますが、エンジンチェックランプは灯いていません。

 

この原因を探るために、プラグを現在つけているイリジウムレーシングIXU01-27から、プロジェクション

タイプの電極をもつイリジウムタフVXU24に替えてみたり、SFC-MULTIのセッティングを変更してみたり、

ECUリセットもしましたが、若干の症状の改善はあったものの根本的な解決にはなりませんでした。

そうこうしているうちに、この症状がエアコンOFFのときにもチラホラ現れるようになってきて、いよいよ

どこかのセンサー系のトラブルだなという疑いが強くなってきました。 そして注意深く観察していると

この現象が出た際は「簡易空燃比モニター」のLEDが全消灯していることに気がつきました。 つまり、

O2センサーからの電圧がゼロになってしまっているということです。 これで「O2センサー死んだな」と

確信しました。 ただ、エンジンチェックランプは点灯していないので、故障というよりは自然劣化、性能

低下による寿命だと考えたほうがいいと思います。 そこでO2センサーの交換をすることにしました。

私の車は2005年に一度O2センサーの交換をしていますので、今回で2回目の交換ということになります。


●購入したO2センサー(酸素センサー)

↑O2センサー。 今回はスズキ純正部品(18213-83CA0)ではなく、純正互換品を購入しました。

というのもこのO2センサー、純正部品を買うと約30000円もするのですが、今回購入した純正互換品

ですとそれより約15000円も安く買えるのです。 安いぶん性能的に問題はないのかという疑問があり

ますが、心配ありません。 この互換品センサーはNTK社製(プラグのNGKと同じ会社)でありメーカー

純正部品も製造している会社であり、純日本製ですので品質にはまったく心配はありません。

 

●購入先はこちら。もちろん他の車種のもあります →ピカイチカーパーツ(セントラル自動車部品)

 

●交換

↑JA22ジムニーのO2センサーは非常に交換しやすい位置にありまして、ボンネット開けてすぐに手が届く

ところにありますので、22mmのメガネレンチ1本あれば5分もかからず交換でき、作業はとても楽です。

 

交換する手順ですが、O2センサーを外す前にまずECU(エンジンコンピューター)のリセットをするために

ECU本体のカプラーを外すか、バッテリーのマイナス端子を外しておきます。 私はオーディオのセットアップ

をやり直すのが面倒なので毎回ECUのカプラーを外す方法でおこなっています。 JA22WはECUの場所的に

このほうが楽だと思います。

その後にO2センサーを交換し、再度ECUカプラーを接続します(あるいはバッテリー端子を接続します)。

そしてエンジンをかけて充分に暖機運転をします。


●O2センサー交換後の変化

センサー交換してしばらく走るとECU(スズキの場合はECMと呼ぶらしいですが)が学習しはじめるのが

空燃比モニターの表示をみているとよくわかります。

それで、その変化ですが「すばらっ!」という感じですごくよくなりました。 とにかくトルクが違うの

です。 アクセル全開時や高回転まで回したときなどO2センサーのフィードバック領域外での変化はない

のですが、たとえば4000rpm以下くらいの領域でちょっとだけアクセルを踏んだときのトルクの出方が

ぜんぜん良くなり、力強くなりました。「ちょっと踏んだだけでグワッとトルクが出てくる」という感じ

です。 信号での発進のときなども過度にスロットルを開ける必要がなくなり運転がとても楽になった

感じです。 やはり、これまで使っていたセンサーはかなり劣化してたということなのでしょうね。

センサーの交換だけでこんなにも大きく変わるものかと驚きました。 アクセルを踏む量が少なくなるの

で今までより燃費もきっと良くなるものと思います。

それで肝心の不具合(吹けなくなったり、アイドリングが不安定になる症状)ですが、完璧に解消しました。

エアコンOFF時、ON時とも完全に直り、それに増して上記のように実用域でのトルクがとても太くなり乗り

やすくなりました。 ていうか、これが本来の性能なのでしょうけど。

 

↑取り外したO2センサー。見た目ではまったくわかりませんね。 ちなみにこの純正部品のセンサーも

同じNTK製でした。 つまり同じものをわざわざ高い金出してスズキ純正部品を買うのはバカバカしいです。

自分で交換するのなら今回私が買ったような安い純正互換品を買ったほうがずっとオトクですね。

ちなみに、世界の市販車についているO2センサーのほとんどはこのNTK製かドイツのBOSCH製らしいです。

ボッシュのユニバーサルO2センサーというのもかなり安価(だいたい6000円から7000円程度)なので

よく使用されるようですが、これは使用には問題はありませんが、あくまでも「汎用」センサーなので厳密

に純正と互換性があるかどうかという点では多少の疑問は残ります。


●結論

「O2センサーは消耗品。エンジンコンディションを良好に保つのなら定期的な交換をするべき!」

と言うところですね。

では、どのくらいで交換するのがベスト(ベター)かと考えると、これはあくまでも私の個人的な経験と勘

になりますが、ノーマルエンジン車で10年または10万キロくらいが妥当ではないかと思います。

チューニングエンジン、とくにタービン交換をして大幅にパワーアップしているエンジンで排気温度を抑える

ために濃いめのA/Fにしているエンジンなどでは、カーボン(すす)の発生量が多いためにセンサーの汚損に

よる劣化も早いと思われますので、それより早めの40000kmから50000kmくらいを目安に交換したほうが

いいのではないかという気がします。 実際、国産車では聞いたことありませんが、外車メーカー、たとえば

VWやBMW、VOLVOなどはO2センサーは定期交換部品に指定されており、だいたい7年〜8年、あるいは10万

キロから15万キロ程度での交換が指示されています。 あとは使用しているガソリンの質が悪いとセンサーの

汚損劣化が早くなると思いますので、良質なガソリンを使用することがセンサーの寿命を延ばすことに繋がる

と思います。

 

一例として、以下のような症状が気になっている場合はO2センサーの劣化、寿命が疑われます。

1) 新車時に比べて低回転域のトルク、低速トルクがなくなってきたような気がする。

2) 新車時に比べて大幅に燃費が悪化してきている。

3) アイドリングやフィードバック領域(4000rpm程度まで)でエンジン回転が不安定になる。

これらの症状が気になってきている車はO2センサーの交換で症状が改善あるいは解消する可能性があります。

 

↑今回、原因を探るのに役にたってくれた簡易空燃比モニター。 普段は簡易的に空燃比をモニタリングする

ために見ているだけの「おもちゃ」ですが、今回のようにO2センサーの異常も知らせてくれるのでバカにした

ものでもありませんよ。

 

●それにしても、私の世代の車はまだO2センサーが1個なので出費も少なくて済みましたが、最近の車では

O2センサーよりさらに高性能な空燃比センサー(いわゆるワイドバンド、全領域センサー)がしかも2個から

4個などと複数ついているのが当たり前なので、すべてを交換すると場合によっては10万円を超える出費が

必要になってくるのでたいへんですね。


えんいー! ヽ(´ー`)ノ~~~