エンジンオイル交換
試しにいつもと違うオイルを使ってみました。
●今回のエンジンオイル交換はまだタイミング的には早めだったのですが、たまたま
安価で譲り受けたこともあり、興味半分でいつもと違うものを使用してみました。

↑モービル1 FP 5W-30 (今回は現場で購入、交換したため写真は用意できませんでした)
偶然ですがちょうどいつも使用しているMOTULの300V POWER RACINGと同じ粘度のものです。
●入れてみて
あまり正直に書くと怒られそうですが、残念ながらMOTULと比べるとフィーリングは劣ります。
具体的に言うと回転にいまいち滑らかさがなく、加速時の吹け上がりにややフリクション感があり
MOTULと比べるとどうしても「がさつ」な印象を受けてしまいます。
私はあまりフィーリングだけでエンジンオイルの善し悪しを判断することはしたくないのですが、
(基本的にオイルの善し悪しはエンジンをOHしたときに各摺動部を見てはじめて解るものだと
考えています)それくらいMOTULのPOWER RACINGと比べて体感的な違いを感じましたので。
もちろん、このオイルも市販されている中ではかなり高性能な部類だとは思いますが、MOTULの
300Vとは値段も違いますし、比べる対象が厳しすぎたのかも知れません。
結局、もったいなかったのですがこのフィーリングに耐えられずにこのオイルは1週間ほど、距離
にして200km弱使用しただけでいつもの300V POWER RACINGに入れ替えてしまいました。
やはりMOTULのほうがずっと滑らかなフィーリングで全域で吹けあがりが軽くパワー感があり、
とくにブーストのかかる前のトルクの低い回転域ではアクセルのツキや立ち上がりのトルク感に
歴然とした違いが出ますので、低フリクション性能などでかなりの違いがあるものと思います。
ただ、決してこのMobil1のオイルが悪いということではありません。 あくまでも比較の対象の
問題で、一般レベルではこのオイルも充分高性能なものだと思います。

↑MOTUL 300V POWER RACING(5W-30)
個人的には総合的に見てK6Aにはマッチングの良いオイルのひとつだと感じています。
これよりワンランク固い300V CHRONO(10W-40)も良いですが、冬場はPOWER-
RACINGに比べると少しダルに感じることもあります。
さらに固いCOMPETITION(15W-50)になるとさすがに回転が重くなります。
私の車の場合ではPOWER RACINGとCOMPETITIONでは燃費が夏場でリッター1km程度、
冬場ではリッター2km程度変わってきますので、軽自動車のエンジンにはCOMPETITION
はやや固いと感じます。
COMPETITIONの場合、社外の鍛造ピストンを組んだエンジンなど、クリアランス設定
がやや大きめのものや、磨耗が進んだエンジンなど、厚い油膜がとくに求められる用途
になら適する選択もあるのではないかと思います。
●それと、あまり知られていませんが油膜が充分に確保されている限り、一般的には粘度
の低いオイルのほうが油温も低めに保てます。
私もCOMPETITIONとPOWER RACING両方を使ってましたが、POWER RACINGのほうが
全体的に5度程度は油温は低めになりますので。
これは柔らかい(粘度の低い)オイルのほうが、粘性抵抗が低いためそれだけ素早く細部から
熱を奪うことができ、また、オイルパンに戻るスピードも早いので、それだけ熱交換効率が
高くなるためと考えられます。
とくにエステル系のオイルは粘度に頼らずに油膜を強力に形成する性質がありますので、他の
系統のオイルより低めの粘度のものを選択することも可能です。
とは言え、過度な低粘度オイルの使用は極圧下で部分的に油膜が切れて境界潤滑状態になって
しまうことで局部的に過熱し、結果としてかえって油温が上がってしまうこともありますので
気をつけないといけません。 やはり高温域粘度については純正指定値を最低限として守った
ほうが安全ではあります。
●VERUSPEED COMPETITION 2046Eと300V POWER RACINGの比較
少し前になりますが1度だけ、ものは試しということで奮発してVERUSPEED COMPETITION 2046Eを
入れたわけですが、POWER RACINGと2046Eは同じMOTUL製で、同じ粘度(5W-30)なので違いは
体感できないだろうと思っていたのですが、意外にも300V POWER RACINGと比較しても2046Eの
ほうが回転が軽く滑らかだったと感じます。
小排気量のエンジンはわりとこのへんの微妙な違いがわかりやすいので、そういう意味では面白いです。
ちなみに2046Eは約3000km使用しましたが、印象だとまだ交換時期には早かったようです。

↑VERUSPEED COMPETITION 2046E(5W-30)
300V POWER RACINGよりも微妙に好印象ではありますが、それだけにエンジンのコンディション
もしっかりしていることが前提となります。 ある意味マッチングには非常にシビアなオイルです。
走行過多で磨耗の多いエンジンや、メンテナンスの悪いエンジンには使用しないほうが賢明です。
このオイルは潤滑保護性能最優先で、清浄性や酸化安定性などは通常のオイルよりも劣るためです。
●オイルフィルター

↑今回はいつものレイル(Beatrush)のものではなく、Juranのレーシングオイルフィルター
を使用してみました。 他のフィルターに対して圧力損失が少ないというのが特徴のようです。
じつはJA22(MT)のエンジンはK6Aエンジンの中でももっとも高回転型で、レッドゾーンは
8500rpmとなっています。 (ただ、K6Aエンジンは8500rpm時でも平均ピストンスピード
は僅か17.1m/sec程度ですので数字の上ではたいして高回転型と言えるものではないのですが)
これに対し、AT車や新規格のK6Aエンジンのレッドゾーンは7500rpmに引き下げられています。
また、私の車はノーマルに比べればそれなりにパワーが出ていることもあり、条件がよければ
ノーマルのギア比にもかかわらず5速全開で8000rpm近く回ることもあるため、高回転で少し
でも性能の良さそうなものを使ってみようと思い、今回このフィルターを選択してみたわけです。
そのかわり交換サイクルはオイル交換ごと(通常はオイル交換2回に1回)推奨となっています。
寸法はレイルのスーパーオイルフィルターと同じφ68mm×高さ50mm(コペン純正サイズ)です。
ドレンプラグのアルミクラッシュワッシャーもだいぶくたびれてきたので新品に交換しました。