HKSスーパーパワーフローリローデッドの本物と偽物の比較
最近の偽物はいわゆる「スーパーコピー」と呼ばれるほど精巧です
●以前よりHKSのwebサイトでも警告されていますが、最近とくにHKSのスポーツ用エアクリーナーである
パワーフロー関係のパーツの偽物、模倣品、模造品、コピー品、パチモン、パクリ品が多く安く売られて
いるようです。
→<参考> HKSのwebサイトのコピー品に対しての警告コメント
とくにエアークリーナーの「スーパーパワーフローリローデッド」は世界的に人気が高いため偽物が多く、
なおかつ非常に高精度な「スーパーコピー品」が多いため、本物と信じて購入してしまう人も多いようなので
気をつけてください。 実際、みんカラのパーツレビューなどを見ていると、偽物と知ってて買っている人は
むしろ少数で、多くの人が「内心は疑いながらも」本物だと信じて購入しているように見受けられます。
とくに偽物をつかまされやすいネット通販やヤフオク等で、もっともわかりやすいのはその「値段」です。
もし新品でワケあり品などを除き「本体のみで8000円以下」で出品されているようであれば、まず偽物だと
思って間違いないでしょう。 そこで今回は、私が次に使うエアクリーナーとしてパワーフローリローデッド
を選んだついでに、本物と偽物をあえて両方購入して、その違い、見分ける方法、判別点などをリポートして
みたいと思いますので、少しでも参考になれば幸いです。
●まず外箱
パッケージだけからは非常にわかり辛く、判断できません。 中には「外箱だけは本物」を使用しているケース
もあるからです。

↑外箱の比較。 左が本物、右が偽物。ホログラム調の印刷も見事に再現されており、外観では判別不能です。
なお、今回は本物はJZA80スープラ用、偽物は本体のみを買ってみました。 これは比較するのに本体が同じ
200φ-100φサイズだからです。

↑唯一ハッキリと違いがわかるのは「お客様相談室の電話番号」です。下4桁の番号が偽物は違います。
HKSのサポートの電話番号下4桁は「1100」ではなく「1235」が本当です。
ちなみに、本物の箱のほうにはこの電話番号の記載はありませんでした。
追記:電話番号末尾の「1100」自体は間違ってないようです。 実店舗で市販されているパワーフローの
交換用フィルター(もちろん本物)の裏面にも同じ番号が記載されていましたので。 HKSにはいくつかの
問い合わせ電話番号が存在するようです。
●中身(本体)

↑全体画像での比較。 左が本物、右が偽物。
こうして並べないと上面、側面から見た限りではほとんど判別不能です。 ネット(フレーム)もほぼ同じですし、
センターのフレームボルトのエンブレムまで殆ど同一! 本当に精巧にコピーされて作られています。凄いです。
●大きめの写真による比較
<本物>

<偽物>

↑上面、側面から見た限りではプロでもパッと見分けるのは困難です。 ただ、よく見比べるとけっこう違う
ことがわかります。 まず色ですが、金属ネット(スーパーステルスフレーム)のメッキの色が、本物はやや
黒スモークがかったメッキですが、偽物は普通の明るい銀色のクロームメッキとなっています。
続いて裏側です。
<本物>

<偽物>

↑「アルミバックプレート」と呼ばれるアルミプレートのアルマイトカラーが異なります。
本物はシャンパンゴールドのような薄めのゴールド色ですが、偽物はオレンジっぽい感じのゴールド色です。
あと、中心の開口部の周りの放射状に伸びたリブの配置も若干異なります。 さらに後述しますが、HKSなど
の文字のモールド刻印の有無も違いとしてあります。
●アウターフレーム(金属メッシュ部)の違い

↑次に、スーパーステルスフレームの「幅、太さ」が違います。 ここは見た目だけじゃなく性能面にも大きく
影響する部分です。 本物は幅約2.2mm〜2.5mmと細いですが、偽物は幅約3.2mm〜3.5mmと太いのです。
つまり、偽物のほうがネットで覆われているトータルの表面積が多い(つまり、フィルターの露出面積が少ない)
ため、本物より吸気抵抗が大きいということです。
具体的に数値で単純比較しますと、偽物は本物より約30%〜40%もフレームでフィルターが隠れる面積が多い、
つまり開口部面積が小さいため本物より通気抵抗が大きく、吸気性能が劣るということです。

↑次に、このスーパーステルスフレームのセンターボルトの座面部分。 左側の本物はちゃんと座金がスポット溶接
されていますが、右側の偽物はなにもなくただ別体のワッシャーを乗せて挟むだけと簡素な構造になっています。
※ただし、精巧な偽物は本物と同様に座金が熔接されているものもあるので、ここだけで判断はできません。

↑スーパーステルスフレーム全体。 左が本物、右が偽物。 こうやって並べて比べると、偽物のほうがフレーム
の柱の部分の幅が太く、開口部の面積が少なくいかにも邪魔で吸気抵抗が大きいことがよくわかります。
●このフレームの違いはは見た目だけの問題ではなく、エアクリーナーとしての性能にも大きく影響します。

↑これは同じフィルターエレメントを使用した場合の開口部面積の違いによる吸入抵抗(圧力損失)の差を
表わしたグラフです。 見てのように、約30%開口部濾過面積が狭くなると吸入効率は約25%も低下してしまう
のです。 つまり、偽物のフレーム(ネット)は本物に対して約25%も吸気抵抗が大きいということです。
本物と偽物(コピー品)ではこのように明らかに性能面で大きな差があるというわけです。
●センターボルト

↑さらにこのセンターボルト。 これはかなり精巧にコピーされています。 並べて見比べてはじめてわかるという
レベルですね。 向かって左が本物、右が偽物ですが、違いはまず、赤の色合いが本物のほうが真紅の赤に近く、
偽物は朱色っぽい赤です。 ロゴについては本当に精巧にコピーされていてそっくりで、写真を見比べていただく
しかありませんが、本物は立体感のあるシルバーっぽい色、偽物は平面的で明らかにゴールド系の色です。
※これも、精巧な偽物は本物に限りなく近いものもあると思われるので、ここだけで判断はできません。
●センターボルトのはまる本体のネジ部の金属インサート

↑中央のセンターボルトの埋め込みナット部分。 左の本物はナットが完全に樹脂成形と同時に内部に埋め込まれて
いますが、右の偽物はただ圧入されているだけとなっています。 また、フレームの枝の根元の形状も異なります。
※ただし、ここも精巧な偽物は本物と同様になっている可能性があるのでここだけで判断はできません。
●裏面のモールド(刻印、マーキング)

↑裏側、下面から見るとやっと明らかなその違いが見えてきます。 本物は写真のようにHKSロゴマークや
サイズ表記などのモールド刻印がありますが、私が入手したニセモノにはこれはありませんでした。
ただ、一部のスーパーコピー品ではこの部分も本物そっくりに作られているらしいので注意してください。
<巧妙なニセモノの一例>

↑これは今回私が入手した偽物とはまた別のコピー品ですが、このように裏側にちゃんと「HKS」と刻印モールド
の入っている偽物もあります。 しかし、本物と比較すると「HKS」の文字の向きが異なりますし、本物はその
HKSの文字の横に「200-100」「200-80」などのサイズ表記があるはずですが、この偽物にはそれがありません。
良くできているとはいえ、やはり偽物は偽物です。
ただ、この偽物はフレームサポートのアルマイトカラーも本物と酷似していて、まさに「超スーパーコピー品」と
言えますので、ここまで精巧だとよほど注意して見ないと外観だけでは判別が難しいので注意が必要です。
●安物のコピー品で簡単に判断できるポイントは「スーパーリップファンネル」
これはパワーフローのネットを外して分解してみると一目瞭然です。 スーパーパワーフローの「ウリ」のひとつに
スーパーリップファンネルというエアファンネル部の形状があるのですが、これが本物はちゃんと外周部の裏側まで
ファンネルのRがまわりこんで成形されている、いわゆるベルマウス構造になっているのですが、私の入手した偽物は
ただ単に吸入口の内径だけがテーパー状に広げられているだけでベルマウス形状になっていませんでした。
これは実際に樹脂の成形や金型製作をやっている方ならわかると思いますが、このスーパーパワーフローのベルマウス
の裏側の成形は単純に上下2つの金型だけでは成形できない高度な金型成形技術(最低4方向からの金型が必要)が必要
で複雑なものとなっているため、さすがのスーパーコピーといってもここまではコスト的、技術的な理由から真似でき
なかったのでしょう。外観からは見えない部分だけに手抜きをしている部分です。

↑左が本物、右が偽物。わかるでしょうか? 本物のHKSスーパーパワーフローリローデッドのリップファンネルは
きちんと外周部の裏側までエアーファンネルのRがまわりこんでベルマウス形状をしています。
対して偽物はただズドンと垂直に壁になっているだけです。 これではカールファンネルによる吸気促進効果は得られ
ませんので、本物より明らかに吸気性能面で大きく劣ることは間違いない部分です。

↑ベース部の少し上方角度からの写真。 左が本物、右が偽物。 このアングルからもファンネル形状の違いがよく
わかります。 偽物はまさに「ただの筒」でまったくファンネル形状をしていないお粗末な作りです。
※追記 超スーパーコピー品の中には、このスーパーリップファンネル部分でさえも精巧にコピーされて
いる偽物があります。 ですので、この部分だけで決定的な判断はできませんのでご注意ください!
●ベース部全体写真の比較

↑その他の細かいところでは、外周部パーツとインナーファンネル、アルミのフレームサポートを留める8本のボルト
のタップが本物は樹脂本体にネジが切ってあって、ネジ留め剤によって固定されていますが、偽物はナットを使って
留めてあります。
※注意! これは単に構造の違いだけの問題ではありません。 万が一、このボルトが緩んで脱落してしまったとき、
このナットが外れてエンジンの吸入負圧でエンジン内部に吸い込まれてしまい、タービンブローやエンジンブロー等
エンジンの直接の破損につながる危険があるのです。 このナットはいちおうスポンジで押さえられているとはいえ、
強力な吸引力によって比重の重い金属製のナットが柔らかいスポンジを押しのけてベースとの隙間から吸い出されて
しまうことは容易に想像できることです。 だからHKS製の本物は万が一の事態に配慮してここにナットを使用して
いないのです。 こういう安全面を考えてもやはり偽物はリスクが大きくヤバいということです。
●ベース内側の外周部

↑写真のように本物はナットを使用していません。 あと、外周部には細かいモールド刻印文字の有無が違いとして
確認できます。 本物はこのように内側の外周部に文字モールドがあります。偽物にはこの文字はありません。

↑同じ外周部にモールドされている刻印「in collaboration with Tamiya Creative Master Engineering Ltd.」。
これはあのプラスチックモデルで有名な「(株)タミヤ(田宮模型)」とのコラボレーションによる樹脂成形技術によって
製造されているという意味の刻印です。 本物にはこの文字がちゃんとモールドされています。
追記:本物のパワーフローリローデッドも初期のモデルでは「埋め込み(圧入)ナット」が使用されていたモデルも
存在していたようです。 詳しくはこのページの下のほうにある「注釈」をご覧ください。
●エアフィルタースポンジの違い(乾式3層フィルター)

↑左がHKS純正の本物、右が偽物。 これも見分けるのは困難ですが、同じ乾式3層フィルターどうしで比べると、
中心部の目の細かい層のスポンジ部の厚さが、本物のほうが倍ほども厚みがあるのでわかります。 なので、集塵性能
という点で偽物は確実にHKS製より劣るということは間違いないでしょう。
なお、外径や全体の厚みなど寸法面ではほぼ同一、ウレタンフォームスポンジの目の粗さも色も同じくらいです。
●とりあえず、私が入手し比較した限りの本物と偽物の相違点は上記のようなところがメインとなります。
その他にも使用しているボルトや、フレームサポートリング(赤い樹脂製のリング)の精度や、本体のバリの多さなど
細かい品質面、クオリティという部分で偽物は劣っているのですが、これらは本物と比較してはじめてわかる微妙な部分
ですので、今回はあえて省略します。
<追記> 150φモデルのスーパーパワーフローリローデッドについて
●今回の私のこの比較は200φモデルでの比較です。 150φモデルの本物については下記のページ(ブログ)に詳細
な写真が載ってますので、参考にしてみてください。
→スーパーパワーフローリローデッド150φモデルの本物の詳細(外部リンク)
<まとめ>
●吸気効率性能で選ぶなら間違いなくホンモノのほうが圧倒的に優れています!
以上のように本物と偽物は形状や構造はよく似ていますが、スポーツエアクリーナーとしての性能では本物のほうが
ずっと上です。 まず、スーパーステルスフレームの表面積が本物のほうが少ないため、フィルターの露出表面積が
多く、吸気するのにより低抵抗になっていること、また、内部のスーパーリップファンネル部の形状が本物は多くの
空気が吸えるようにちゃんとベルマウス形状になっていることが大きな違いです。 「この程度、たいして性能的な
違いはないんじゃないか?」などと思ったら大間違いです!
具体的には、上でも書きましたがステルスフレームの面積が偽物は本物より約30%広いため、まずこの部分だけでも
本物に対して約25%抵抗が大きく、さらに偽物はリップファンネルが無いため、ここでも約25%〜30%は吸入効率が
劣ると思われますので、トータルで比較すると、本物に対して偽物は約50%も吸気効率性能が低いと言うことができ
るのです。 早い話「本物のスーパーパワーフローリローデッドに比べると偽物は半分の性能しか得られない」
つまり、「偽物は本物の半分の量の空気しか吸えない=吸気抵抗が倍ほどもある」という結論になるのです。
少し前の更新記事「ステンレスメッシュフィルター類について」の中でパワーフローの吸気抵抗によるパワーロスは
600馬力のエンジンで約15PSほどと書きましたが、偽物ではこれがその倍の30馬力のロスになるということです。
チューニングパーツとして本当の「高性能」を求めるなら安物の偽物など買わずにHKS正規品の本物を使用しましょう。
<ご注意>
●ただ、今回の偽物はあくまでも私が入手した「偽物のひとつ」にすぎません。 パワーフローの偽物はこれ以外にも
いくつものバリエーションがあるようで、今回挙げたものよりさらに精巧なスーパーコピー品もあるかと思われますので
これがすべてではありませんのでご注意ください。 もっとも確実なのは「HKS正規代理店」で購入することです。
とくにヤフオク等のネットオークション、ネット通販では「写真だけは本物」を使用している場合も多いので、見た目で
騙されないよう注意が必要です。 なので、いくら写真で本物に見えても、やはり常識外の安さで売られているものは
まず偽物と疑ってかかったほうがいいと思います。 通常、本物のスーパーパワーフローリローデッドは本体のみでも
200φモデルで10000円以下、150φモデルでも8000円以下で売られることはまずないはずです。
※ヤフオクとかで文面に「輸入品」「並行輸入」「アウトレット品」等と書かれているものは100%偽物です!
●とは言え、おそらくはじめから偽物と知ってて安いからと購入している人もいると思います。 何を購入するかは
ユーザーの良心にかかっていますが、本物はすべて「MADE IN JAPAN」ですので、少しでも国内景気に貢献するため
にも本物を購入してあげてください。
しかしこれらコピー品はおそらくMADE IN CHINAだと思われますが、中国は恐い国ですね。これだけのスーパーコピー
品を実売価格2000円から3000円程度で売っても儲けが出るなんて、いったい原価いくらなんだよと、考えるだけでも
恐ろしくなります。

↑お遊びで「本物のベース部」に「偽物のフレーム、フレームサポート、センターボルト」をドッキングさせてみました。
このように偽物とはいえ、本物と寸分違わぬ寸法で造られているため、普通に組み込めてしまいます。
●しかし、今回比較しましたように、偽物と本物ではその性能に大きな開きがあります。 ファッションや見た目だけで
選ぶミーハーな人はともかく、「本当の高性能」を手に入れたい方は偽物などに手を出さずに本物を購入してください。
たとえば、これが高級腕時計(たとえばロレックスのような)みたいに「本物が何十万円、何百万円もしてとても買えない」
ようなものならまだしも、パワーフローの本物は2万円前後で買えるのですから、本物に手が出ない金額ではないでしょう。
ならば少しがんばって日本製の本物を買いましょう。 わざわざ中国人を儲けさせる必要なんかありませんよ。
●<2013/5/30 追記> HKS社に直接電話で問い合わせしてみました。
HKS本社に今回の主旨を伝え、いくつか気になる点を質問してみました。 それによると、どうも「精巧な偽物」は中国
だけではなく日本国内でも製造されているらしく、HKSとしても頭をいためているところなのだそうです。 おそらく、
スーパーリップファンネルなどハイレベルな樹脂成形技術でできているものは日本製の物もあるということなのでしょう。
1000円〜3000円台のものは中国製だと思われますが、5000円前後のものには日本製の偽物もあるのかもしれません。
<参考> インターネット上にあった画像よりいくつか参考になりそうな写真を抜粋してみました。参考にしてください。

↑これは明らかな偽物です。(外周部に六角ナットが使われている。ベース裏の刻印が本物と異なる。センターのネジも異なる)

↑これは本物と思われます。(外周部にナットが使われていない。アウターフレームの座金がスポット熔接されている)

↑これも本物と思われます(150φモデル)。(外周部にナットが使われていない。外周部に「HKS TCM」の刻印がある)
ここで挙げた写真はあくまでもごく一部ですがその他にもたくさんあって、私がいろいろ調べて見た限りでは、かなり
の数の人が「偽物だとは気づかずに騙されて買っている」のが現状のようで、はじめから偽物だとわかってて購入して
いる人はむしろ少数なのではないかと思います。
●とりあえず、今まで私が集めた情報の範疇で言えることは
1)バックプレートを止めるボルトの相手に六角ナットが使われているものはすべて偽物である。 本物は樹脂に直接ネジ
を切ってネジ留め剤を塗って固定してあり金属製ナットは使用していない(HKS社にも確認しました)。
注釈)確実な情報ではないのですが、初期の本物のリローデッドではこの周囲のボルトのタップに金属製のナットが
「埋め込まれていた」モデルも存在しているみたいです。

↑このように初期のリローデッドでは周囲のボルトを留めるのに「丸型の埋め込み圧入ナット」が使用されているモデルも
あるようです。 この写真は150φモデルですが、「HKS TCM」という刻印が入っていますので、おそらく本物だと思われ
ます。 ですので、外周のナットの有無だけではパッと見では本物と偽物の区別はつきにくいということです。
ただ、本物は偽物のようにただナットがはめ込まれているだけとは違い、安全のためナットが圧入され外れない構造になって
いるようですので、実物を見比べれば違いはわかると思います。 偽物はただ普通の六角ナットがはめてあるだけですので、
ボルトを外すとナットもポロッと簡単に取れてしまいます。
2)本物はベースの内側外周部(フィルタースポンジの当たる面)に200φモデルでは「Produced by HKS Company Ltd.
in collaboration with Tamiya Creative Master Engineering Ltd.」、150φモデルでは「HKS TCM」の小さな文字
の刻印モールドがある(これもHKS社に確認しました)。
このあたりが本物と偽物を見分けるポイントではないかと思います。 ただ、本当に精巧な偽物はこのあたりも本物そっくり
にできているものもあるかもしれませんし、今はなくても今後出てくるかもしれませんので、油断はできません。
●<2013/6/7 追記> 中国製ニセモノパワーフローの仕入れ先を見つけました。
中国製偽物パワーフローはこういうサイトで大量に仕入れられて日本に入って来ているようです。
http://www.alibaba.co.jp/pdetail-free/513448653.htm(外部リンク)

↑このように大量に中国から輸入される「偽物パワーフロー」。 こういうサイトを通じて1ロット数百個という単位で日本
に入ってきているようで、そういったものがヤフオクとかで大量に転売されているようですので、コピー品が多く出回るはず
です。 本当に皆様、騙されないようご注意ください! 新品の購入はHKS正規取扱い店で購入するほうが安心です。
ヤフオクで格安で出品されている新品パワーフローはほとんどがこういった偽物と思ったほうがいいですよ!
●<さらに追記> 交換用フィルタースポンジにも偽物を発見、入手、本物と比較してみました。
追加情報ですが、ヤフオクにてパワーフロー交換用フィルターにも偽物が大量に流通しています!
現在、パワーフロー交換用フィルターの主流は乾式3層フィルターですが、ヤフオクなどでよく「格安!5枚セット」とか
「1枚の値段で2〜3枚セット、しかも送料込み」や「1枚でも市価の半額以下」で出品されている乾式フィルターは殆どが
偽物です。 私がヤフオクを見ていたら同一出品者がいくつものパワーフロー交換用HKS純正品フィルターをどう考えて
もありえない低価格で売っていたのを見つけ、「HKS純正品がこんな大量に安価に売られるのはどう考えても怪しい」と
思い、ためしに2枚セットを落札してみたら案の定、偽物でした。 以下に本物との比較写真でその違いを検証します。

↑本物に見えますが、立派な偽物です。 パッケージはまったくと言っていいほど本物そっくりで見分けつきません。

↑左が本物のHKS乾式3層フィルター、右が偽物の乾式3層フィルター。 この写真では違いがよくわかりませんね。

↑左が本物、右が偽物。 最表層のスポンジは本物のほうがやや目が粗いのがわかります。

↑左が本物、右が偽物。 中間層のスポンジに注目してください。 偽物は明らかにスポンジの目が粗いのがわかります。

↑下が本物、上が偽物。 この写真でも中間の層のスポンジの目の粗さの違いがわかると思います。 本物の中間層の
スポンジは目が細かく、ダストを通しにくくなっています。 また、この中間層の色も違いますね。 偽物は白っぽい
感じの色になっています。 対して本物はもっとはっきりとしたグリーンです。 もっとも、これもあくまでも偽物の
一例であって、私が他に目にした偽物フィルターではこの中間層の色が黄色っぽいものもありました。
なんか、見た感じ偽物(粗悪品)フィルターは、目の粗さの違うスポンジを組み合わせているのではなく、同じ粗さの
スポンジの色違いのものを貼り合わせてあるだけのように見えます。 つまり、見た目だけ3層で、まったく各層の
役割、機能などは考えてないという酷いものです。 つまり、実質1層フィルターと変わらないということです。
もし、すでに「偽物と疑わしいもの」をヤフオクなどで購入してしまった人は、オートバックスやイエローハットなど
に置いてある本物のHKSフィルターとこの部分を見比べてみてください。 ハッキリとその違いがわかるはずです。

↑HKSの公式パンフレットに載っていた写真です。 もしヤフオクで安価なフィルターを購入された方、よーくこの
写真と断面を見比べてください。 フィルターの目の粗さや色がこれと違っていたらそれはニセモノです!
本物は表層が非常に粗い層、中間が非常に細かい層、内側の層がやや粗めの層という組み合わせになっています。
●フィルターを光にかざしてみるとその違いがよくわかります

↑左が本物、右が偽物。 これは蛍光灯の光にかざして裏から撮った写真です。 左の本物のほうは目が細かいので
ほとんど光を透過していませんが、右の偽物は目が粗いので白い光がポツポツと透過しているのがわかります。 つまり、
偽物フィルターはかなり目が粗く、多くのダスト、砂、石粒などを通してしまうのでエンジンにダメージを
与える危険性があり良くありません。 偽物フィルターは濾過性能が本物に比べはるかに劣る粗悪品のため、
エンジンの内部を傷つけ摩耗を促進し、寿命を縮め、最悪はトラブルの元になる可能性があります!
フィルターオイルを染み込ませた湿式フィルターならこのくらいの粗さでも問題ありませんが、乾式として使うには
偽物はあまりに粗すぎると言わざるをえません。 エンジンにダメージを与えず、エンジンの寿命を延ばし安心して使い
たいならちゃんと真面目なテストをくり返して開発された本物のHKS乾式3層フィルターを使いましょう!

↑本物のHKS乾式3層フィルターは従来の湿式2層タイプに比べ、約50%も集塵濾過効率が高いのが特長です。 それに
比べたら偽物はまさに穴だらけの「ザル」ですので、エンジン内部に多くのダストを通過させてしまい、エアフロメーター
のセンサーを汚してエンジン不調になったり、エンジンの摩耗が増加し、エンジン寿命を短くしてしまう恐れがあります。
●ヤフオクでの偽物フィルターの見分け方
これはパッケージだけ見ても本物そっくりなので本当に見た目だけでは見分けがつかないので注意が必要です!
目安として「定価の半額以下で出品されている乾式3層フィルター」、それも同一出品者が同じようなものをいくつも出品
しているもの、何枚もセットで超格安で出品されているものはほぼ100%中国製の偽物に間違いありません。
「特価」「格安」「限定」とか書かれて出品されているパワーフローフィルターは100%偽物ですのでご注意ください!
あと、「神経質な方の入札はご遠慮ください」と書かれているものも偽物でよく見る文面ですのでご注意ください。
なお、湿式2層フィルターについては、今のところ偽物の情報はありません。 たまにヤフオクで異常な安価で売られて
いますが、ほとんどが「グレー」や「スーパーグレープ」などの不人気色なので、おそらくは在庫処分として安価に出て
いるものと思われます。 乾式と違って湿式は長期保存が効かないので、なるべく早く売りたいために長期在庫のものが
安価で出品されているだけだと推測します。 ですので湿式についてはまず偽物はないのではないかと思われます。
とにかく「安いHKS製品を見たらニセモノと疑え!」と思っておいたほうがいいです。
とくにヤフオクは偽物の宝庫といっていいほどパワーフロー関係のコピー品で溢れています。「安く買えてラッキー!」
なんて思ったらそれは偽物と思ったほうがいいですよ。 HKSの製品はカー用品店、量販店でもそうそう値引きされて売ら
れることはありません。 騙されてパチモンつかまされたくない人は怪しい店のネット通販で買わずに、信頼できる
HKS正規取扱い店の実店舗、チューニングショップか、そういう信頼できる店のネット通販で購入するしかないと思います。
ヤフオクとかで格安新品を買うのは偽物をつかまされるリスクが大きすぎるので極力避けるべきです。
※今後、また新たな情報や確実と思える相違点などが判明しましたらこのページの内容は随時更新していこうと思います。