室内騒音の計測と削り出しシェブロンディフューザーの製作
室内騒音の計測と最終的なディフューザーの製作
※このページはだいぶ前に作っておいたのですが、その間にステアリングギアボックスのトラブルや
O2センサーのトラブルなどが出てそれらの記事を優先させたためアップが遅れていまいました。
●以前試作した「シェブロンディフューザーのテスト」では近接騒音の測定をしましたが、今回はそれに
続いて走行中の車内(室内)の音量も計測してみました。
と、いうのは、前回の記事のあとにマフラーにこのシェブロンノズルをつけたまま東名高速に乗って沼津
のほうまで行ったのですが、その巡航中、オーディオの音がいつものボリューム数値だとやや大きめだな
と感じたのです。 いつもはボリューム数値「22」あたりで聴いていることが多いのですが、それより
1〜2くらい低い「20」くらいまで下げてちょうどいいくらいに感じたのです。
「ステレオの音量が大きく感じるということは、逆に言えば相対的に車内の騒音が小さくなっているん
じゃないか?」ということでせっかく買った騒音計ですし、今度は車内騒音をシェブロンディフューザー
なし、ありの状態で比較してみようと思ったわけです。
●騒音計の設置

↑騒音計は写真のようにフロント助手席のヘッドレストに挟み込むかたちで後ろ向きに設置しました。
なぜ後ろ向きかというとマイクロホンには指向性があるため、前向きに置くとエンジンの音を拾ってしまい
正確さに欠けてしまうからです。 後ろ向きならばよりマフラーからの音を中心にして音を拾えるのでより
正確な排気音量が測定できます。 また、高さもこの位置ならより人間の耳に近い位置なのでちょうどいい
と思います。
●実際の計測
計測方法は夜間に交通量の少ないわりと広めの国道のバイパスの同じ区間でおこない、信号で停まったところ
で騒音計をピークホールドモードにセット、発進して1速から4速までは5000rpmまで回し、5速4500rpmで
少し巡航し、次の信号で停まったところでピークの数値を確認するという方法でおこないました。
もちろん、できるだけ外部や他の騒音、ノイズが入らないよう窓は閉めて、空調やオーディオももOFFです。
結果は以下のようになりました。

↑シェブロンなしでは81.8dBでした。

↑シェブロンありでは81.1dBとなりました。
計測はそれぞれ2回づつ、計4回往復しておこないましたが、±0.2デシベル程度のばらつきはあるものの、
すべてシェブロンディフューザーつきのほうが低い数値を示し、平均で0.7dB〜0.8dB程度シェブロンありの
ほうが静かになるという結果となりました。
最低1dB以上の差があればある程度自信をもって「効果あり」と言いきれるのですが、このくらいの差では
正直なところかなり微妙ではあります。 なのでこの差を「大きな差」と見るか「こんなの誤差程度だよ」と
見るかはみなさんの判断に任せますが、個人的には冒頭でも書きましたように聴覚的にもカーオーディオの
ボリューム1〜2ポイントぶんは差があると感じましたので、僅かとはいえやはりシェブロンの効果はあった
のではないかと考えています。
それにしてもあらためて計測してみると私の車はやっぱり五月蝿いですね。 一般的な大衆車だとたとえば
高速を100km/h程度で巡航してるときはだいたい車内は70dB前後になるはずです。 高級セダンなどは
60dB台前半くらいでしょう。 それから比べたらこの80dBオーバーってのはまさに騒音に近いです。
医学的にも85dB以上の音を長時間聞き続けると難聴になってしまうおそれがあるらしいので、音の大きい車
というのは自身や同乗者の健康にもよくないので注意が必要です。 爆音マフラーの害悪というのは周囲の
迷惑になるとか違法とかだけではなく、運転している本人にとっても長期間乗っていると耳が悪くなる危険が
あるということです。
●削り出しシェブロンディフューザー製作
今までの実験でシェブロンディフューザーには一定の効果はあると判断し、試作品で得たデータを元にして
本格的にアルミ削り出しでマフラーカッターを製作しました。

↑機械加工が完成した状態。 旋盤、フライスで製作し、細部は手仕上げで仕上げました。
三角のギザギザの大きさは試作品よりやや大きくし、山の数も試作では円周10等分だったものを8等分
にしました。まぁ、これは加工のしやすさを優先しての変更です。 また、山の頂点はRをつけて丸く
し、触れた際の安全性も確保しました。 ちなみに材質はA5056、ギザギザの山の角度は90°です。
●完成(表面処理済み状態)

↑表面処理はどうしようか迷いましたが、今回はテストとしてチタンの焼き色に近付けるイメージで
グラデーションカラーアルマイトを施してみました。
このカラーアルマイトのグラデーション仕上げというのはすべて手作業で少しづつ染色する時間を
ずらしながらおこなうという「職人の経験と勘」による部分が多いですので、いわば天然モノと一緒で
一定の仕上がりをさせることはほぼ不可能な高度な技ですが、うまく仕上がれば面白い発色をします。
ただ、そのままではこうした高温部ではカラーアルマイトは色褪せするのが早いので、アルマイト後に
耐熱クリアーをトップコートとして塗ってあります。
●装着

↑取り付けは試作品同様、ステンレスホースバンドで締めただけです。 一見するとアルミでできて
いるとは見えないですね。 もちろん先端はバンパーよりわずかに引っ込んでいますし、山の先端も
Rがついているのでおそらく車検も大丈夫だと思います。
走行してみての印象ですが、今までつけていた試作品と同等か、条件によっては試作品よりもこっちの
ほうが静かになっているんじゃないかと感じるくらいに上々の効果が出ています。
見た目は賛否両論でしょうけど、僅かとはいえ音量低減効果がある(と信じたい)わけですので、一応
機能パーツとして真面目に製作したつもりです。 まぁ、それでもまだ五月蝿いですので、できること
ならもう少し静かにしたいところですね。 今までこれといって近所からの苦情とかはまったくないの
ですが、なにより乗ってる自分が恥ずかしいのでね。 軽自動車で音が五月蝿いってのははっきり
言って恥ずかしい以外の何者でもありません。 やはり「静かで高性能なマフラー」が欲しいですね。