HT07スペシャルハイフロータービンの取り付け
なんだかんだで入手したHT07スペシャルハイフロータービンを装着しました。
●サクションパイプ
今回、いちばんこだわった部分でもあります。
前回、このタービンの紹介のときに書きました純正サクションパイプの細さに関して、当初はパイプ
の熔接によってワンオフで造ることも考えていましたが、より手軽にできるということでジムニーノさんから
EA21Rカプチーノのサクションパイプが太いのでいいと教えていただきました。(ありがとうございます)
そこでさっそく現品を取り寄せ(意外に安かった)比較してみますと、写真のように入り口が約45φほど
あり、内部のRもゆるやかなのでたしかに効率は良さそうです。

↑左がJA22W純正、右がEA21R純正。 入り口部の径の違いは明らかです。
おそらくジムニーの場合は低速トルクが欲しいので流速を上げるために、わざと吸気管長を稼ぐ意味も
あってこのようなサクションになっているものと思います。
基本的にはボルトオンで交換できますが、長さがEA21Rのほうが短いので、適当な45φのアルミパイプ
と、ジョイントホースを用意しておきます。
また、JA22のパイプにはインタークーラーステーのためのネジ穴が2箇所あいていますが、これは適当
に汎用のステーで代用することとします。
ただ、タービンフランジ側の径については両方とも同じです。 実際はむしろEA21Rのほうが左右のボルト
ザグリ逃げが大きく(最狭部の幅はJA22用=約25mm、EA21用=約23mmでした)、この部分では実測上
ではかえってEA21R用のほうが面積的には小さくなってしまっています。
このままではまさにエアリストラクター(エアリストリクター)になって吸気抵抗になってしまいますので、
ここは壁面が貫通しないように注意しながらギリギリまでリューターで拡げていきます。

↑これが加工終了した写真。
タービンフランジ側はタービンにあわせて36φの開口に、また、エアクリーナー側もテーパー状に広げる
ように加工します。
なお、この手の材質を重切削するときはスパイラルカットの超硬バーを使用し、切削油として灯油を使用
すると目詰まりしにくく作業性が良好です。

↑タービンフランジ側の比較。 左がノーマル、右が拡大加工したもの。
HT07SSタービンの口径の36φにあわせて入り口を拡大、その奥のほうも可能な限り拡げてみました。
とくに、フランジボルトのザグリ逃げが大きくでっぱっていますので、この部分を穴があかないように
注意しながら削っていきます。 これでサクション抵抗は今までとは段違いに減ったはずです。
ちなみに、EA21Rのサクションにはブローオフ戻り用の穴があいていますが、基本的には塞いでしまうの
ですが、逆にここにもホースを挿してエアクリーナーボックスに繋げば、ここからもエアを吸えますので
より一層吸気抵抗の低減に活用できます。
●取り付け作業
これについてはすでにワークスRタービンや前回のHT07タービンの取り付けの際にも記載していますので
あえて今回は記載しません。 同じ作業のくり返しですので。
ただ、今回のタービンは個体差なのかわかりませんが、前回のHT07よりもコンプレッサーハウジングの逃げ
加工を大きく取らなければ取り付きませんでした。
なお、エグゾーストマニホールドとターボアウトレットは今回は純正のままです。
当初はアウトレットだけでも換えようと思っていたのですが、換えるときはエキマニと一緒に変えてしまえば
いいと思ったからです。 とりあえず今回はサクションの改良とタービンの変更による変化を知ることができ
ればそれでいいので。
ちなみに、サクションパイプの処理は以下の写真のようになりました。

↑45φのアルミパイプを使用し、純正のジャバラを適当なところで切断してホースバンドで締めるという
簡単なものです。
ちなみに、ブローバイのホースの中間にあるアルミパイプは、サクションパイプのブローバイ位置が変わって
しまったためにホース長さが足りなくなった為の応急処置です。 近いうちにホースは全取り替えします。
●装着後のインプレッション
これはサクションの改良の効果だと思いますが、アクセルのツキがかなり良くなりました。
とくにブーストが正圧になるかならないかの回転数、だいたい2000rpmから3000rpmのトルク感、および
レスポンスがかなり改善されて、アクセルの開閉に対してのリニアリティが上がった感じです。
絶対的なトルクそのものは上がっているかどうかは微妙なところですが、レスポンスは明らかに向上した感
はありますので、けっこう体感的には面白い変化です。
さて、タービンの交換による変化ですが、とりあえず新品タービンなので最大ブーストも0.8kから0.9kに
抑えて走ってますので、まだよくわかりません。
ただ、上記サクションの効果もあってか、HT07-A/R12タービン特有のモタツキ感は前に使用していた07
タービンよりも少なく感じます。
とりあえず、このタービンの本当の効果、変化はもう少し距離を走って初期慣らしを終えてからまた記載します。

↑最後になりましたが、インタークーラーのステーです。 見にくいですが、ブローバイホースホルダー
のボルトと共留めしてあります。 このステーがないと高ブーストをかけたときにホースの圧力でインター
クーラーが浮き上がってホースが抜ける原因になりますので、絶対に必要です。