マスターシリンダーストッパー製作
無加工、ボルトオンで装着できるものを造ってみました。

↑全体の様子。 できるだけシンプルな構造にしました。
●マスターシリンダーストッパー製作の構想は以前からあったのですが、基本的にボディに穴をあける
のは避けたかったので、なんとか加工なしでそのままつけられないものかといろいろ考えていました。
JA22はなかなか適当な場所がないのですが、エンジンルームを見ているうちに思いついたのはショック
ユニット上部にあるコードブラケット穴を利用するしかないだろうという結論になりました。
とにかく、シンプルかつ軽量にしたかったことがありますので、パーツ点数も可能な限り減らしました。
なお、ジムニーの場合はラダーフレームシャーシですので一般のモノコックボディと違い、ボディは
車体剛性を負担する必要がないため(逆に、剛性を高くし過ぎるとラダーのしなりを吸収できなくなり、
かえって車体のバランスを崩します。 モノコックボディのクルマとは根本的に考え方が異なります)
パネルには剛性というものは基本的に与えられておらず、まさにシャーシの上に乗った箱にすぎません。
ですので、バルクヘッドをはじめ、フェンダーパネルなども通常のモノコックボディの車に比べると薄く、
構造的にも弱いのでけっこう頼りなかったりします。
そういう意味では本来はもっとガッチリつけるためには、ボディではなく、シャーシにマウントしないと効果は
薄いのですが、本格的な競技に使用するようなものではなく、あくまで街乗りメインでのフィーリングアップ
が目的と割り切って、手軽につけられることを優先しました。
あまりシビアにしすぎると、バランスを崩してロックしやすくなる等かえってコントロールし辛い場合もあり
ますので、適度にダイレクトに、適度に曖昧さを残せればいいと思います。
●パーツ構成
基本的には12mm厚のA2017のベースプレートとストッパーフレームによって構成してあります。
ベースとしてかなりの厚みになりますが、これはフェンダーパネルの薄さによる弱さをできるだけこのベース
本体の剛性で分散して負担させることと、2箇所のボディとの取り付けボルト穴とマスターシリンダーからの
力点が離れていることから、より剛性が必要ということを考慮したためです。 表面処理は赤アルマイトです。

↑裏側。 ストッパーフレームは角度と位置を調整できるように長穴にしてあります。
ちなみに、初期のJA22にはついてないようですが、私の型にはコイルユニット上部にプラスチックのダスト
カバーがついていますが、これも使用できるようにしてあります。
●取り付け



↑取り付けたところ。
見ての通りです。 マスターシリンダーに当たるボルトは適当に調整しますが、あまり強く押しすぎない
ように注意します。
ボルトの頭のフラット部とマスターシリンダーの先端面の平行はしっかりとは出ていませんが、ジムニー
のマスターの先端は鋳物肌のままなので、あまりこだわっても意味がないのでそのままです。
むしろ、ヘッドが球面になっている押しボルトのほうがいいかもしれません。

↑フェンダー裏側。 応力の集中を避けるため、大径のワッシャーを介してフランジナットにて締めつけです。
●インプレッション
これも明らかにフィーリングの変わるパーツのひとつですね。 踏力およびストロークに対するブレーキ
の利きはかなり変わります。
ストッパー先端のボルトは、マスターシリンダーに当たってから1/2回転ほど押したくらいがちょうど
いい感じです。 オンロードのドライ路面で使用するにはかなり頼もしい感じがあります。
今までと同じくらいの感覚でブレーキをかけると、フロントがググッと沈みこむのがよくわかります。
このへんは好みの問題もあるので、あまりダイレクトすぎて滑りやすい路面などではコントロールが
難しくなるケースもあるかと思いますので、一概にガッチリ押さえたほうが良いとは言いきれません。
●ちなみにこのパーツはJA22はもちろんJA12も使用できますが、JB32については吸気系まわりのパーツ
が干渉しなければ可能だと思いますが、当方では確認してません。 ABSつきの車両も同じく不明です。
なお、冒頭でも書いておりますように今回のパーツは「ボディに穴あけ加工なしで手軽につけられる」ことを
優先して設計製作したものですので、本格的な競技等でハードに使用される向きにはボディ側に穴あけ加工
して、裏板を使用して挟み込むなど、もっとガッチリ造ったほうがいいかと思います。
このへん、目指すべきパーツの性格や用途によってもどういった選択がベストかが変わってきます。
それと、この手のパーツは通常走行時にはメリットありますが、たとえば、事故ったときなどはバルクヘッド
が押されて未装着時より被害が及ぶ範囲が大きくなることがあるなどのデメリットも持ち合わせていることも
事実です。
よくあるストラットタワーバーなどでも、つけていたがために反対側も損傷してしまうのと同じことです。
多かれ少なかれ補強関係のパーツはこうしたメリットとデメリットを持っているものです。