SUXON マフラーの改造
やはり音量が気になったので、サイレンサーを追加しました。

↑購入したサイレンサー。
内径50φ、パンチング53φ、外径100φ、出口60φ、サイレンサー長さ300mmのアルミ製です。
汎用既製品ですが、バフ仕上げも熔接のビードも非常に綺麗な仕上げの製品です。
最初はワンオフで作成してもらおうかと考えていたのですが、どうやってもマフラー本体よりも高価
になってしまうため、汎用品の中からもっともショートなタイプを選びました。
材質的にはステンかチタンを考えていましたが、これも重量と価格を優先してアルミにしました。
ただ、アルミは疲労破壊に弱いので、長期的にみた時には排気の振動によって溶接部やリベット部など
からクラックが入ってくることがありますので、耐久性を気にする場合はステンレスがもっとも丈夫です。
ちなみにアルミほどではありませんがチタンも疲労破壊には弱いです。 しかもチタンの場合の破壊は
前兆がなく一気におこるのでたちが悪いです。
●取り付け
取り付けはこのサイレンサー自体はスプリングフックによる取り付けのものなのですが、私は最初から
バンドによる締めつけを予定していたので、もともとついていたスプリングフックはカットしました。

↑クランプで締めるために4箇所にスリワリを入れます。
もともとはスプリングフックがついていましたが、まずそれを取り去り、それからコンタマシンで
スリワリを十字に入れます。 ここをバンドで締めます。
最初はスーパートラップ等でよくおこなわれているTボルトクランプを使用する予定でしたが、
ちょうど60φの手持ちがなかったので、とりあえず通常のバンドで留めることにしました。
締めつけテストをしましたが、ちゃんと締まるので問題ないようです。
●マフラー本体との組み付け、加工。

↑だいたいこのような感じになります。 ストレート部分を切断してサイレンサーに
置き換えます。
蛇足ですが、このサクソンもそうですが、最近のマフラーはテールエンドだけを大径にして見た目の迫力を
出そうとデザインされたものが多いです。
たしかに、ただの見た目だけのものも多いのですが、このマフラーカッター部(ディフューザー)はきちんと
機能を持たせてあるものもあります。 そういったマフラーの場合は安易にテールエンドをカットすると
トルク特性が変わることがあるのでご注意ください。
吸気の入り口によくエアファンネルを取り付けますが、あれとはまた理屈が異なりますが、出口をラッパ状に
拡げることで、テールエンドまでの管長が無段階に変化したのと同じような効果が得られることからトルク
バンドを拡げる効果があることが知られています。 とくに排気の脈動の大きいNAエンジンでは効果が大きい
ようです。
ですので、出口がファンネル状に広がっているようなマフラーの場合はよく考えたうえで処理したほうが良い
かと思います。 テールエンドの大径化は決して見た目だけのものばかりではなく、中にはきちんとした製品も
あるということです。(ジムニー用では見たことありませんが)

↑パイプを切断後、サイレンサーを嵌め込んで締めたところ。 良い感じです。

↑ステーは3mm厚の汎用ステンのステーがちょうど手持ちであったのでそれを曲げて使用しました。
このへんはすべて現物合わせです。

↑装着したところ。
じつは、そのままではテールパイプ(ディフューザー部)が30mmほどバンパーから出っぱったので、
その分をカットしました。 これで全長もクリアしました。
●取り付け後の変化。
これだけ小さなサイレンサーでもそれなりに効果はありました。
暖機運転時やアイドリング時でも今までよりも多少、音量は下がりまして、TANIGUCHIのマフラーの頃
と同レベルくらいになりました。
また、フル加速してブーストがかかったときの音量も明らかに下がりました。 イメージとしては全体に
静かになったというよりは、耳障りでなくなったと言ったほうが近いかもしれません。
もともと、このようなストレートパンチング構造のサイレンサーは主に周波数の高い音帯の消音に効果が
絞られますので、低音についてはそれほど消音効果はありません。
重低音域の音を消音するにはこのタイプのサイレンサーだけでは無理で、これも音響に詳しい方ならご存じ
のように、低音になるほど共鳴、消音するには大きな容積が必要になるからです。
ですので今回のようなストレート型のサブサイレンサーは、全域で音量を下げるというよりも、聴いた
ときにもっとも耳につく音域の音が下がったという感じです。
ちなみに、ジムニーのマフラーにはサイレンサー部が純正と同じ中央部にあるもの(このサクソンのような
タイプ)と、バイクのようにテールエンドにあるものとがありますが、同じ消音性能をもったサイレンサー
どうしで比較した場合、サイレンサー内で共鳴した音波がそのまま外に出てしまいやすいことから、どうし
てもテールエンドにあるもののほうが音量は大きくなります。
ちなみに走行フィーリング的にはほとんど変化は感じられません。
厳密に言えば膨脹室がひとつ増えたのですから抵抗は増えるはずなのですが、出口付近でほとんどガスの
エネルギーが低下している部分での追加なので、体感的にはそれほど変化は出ません。
