ADIC-SWAの使用上の留意点
ADIC-SWAの意外な盲点を発見しました。
●ADIC-SWAを使用しはじめてから、確かにこのモード自動切り替えは便利だと感じますし、
機能として問題はないのですが、1週間ほど使用してみるとどうも気になることが出てきました。
それは「気温によってモード切り替えポイントが変わってしまう」ということです。
たとえば、気温32度ほどの昼間に5000rpmで切り替わるように設定します。 その設定のまま
夜になって気温25度程度に気温が下がると、4000rpm程度で切り替わってしまうのです。
逆に、気温25度の夜にに5000rpm切り替えで設定すると、気温32度の昼間になると6000rpm
回さないと切り替わらないという感じです。
当初、この原因がわからず、車体側、つまりK6Aエンジンのインジェクターのパルスの特性かと
考えていました。 と言うのもこのADIC-SWAは、エンジン回転数の検出をイグナイタなどの点火
信号ではなく、インジェクターの信号から拾っているため、エンジンによっては噴射状況のパルスの
変化によって差が出てしまうことが考えられます。
そうなると、吸気温度に左右されていることになります(水温には左右されないことは既に確認して
おります)が、それもどうも一定しておらず、他に原因があるのではないかと考えておりました。
そこでいろいろ考えているうちに「もしかしてADIC-SWA本体の周囲の温度が原因ではないか」と
思うようになりました。 実際、外気温が変わらなくても室内の温度が暑くなったり、下がったり
すると切り替えポイントの回転数が若干、変わるように感じたからです。
そこで、試しにADIC-SWA本体を温めたり、冷やしたりしてみました。
具体的には、温めるためにはADIC-SWA本体に使い捨てカイロを巻いて温度を上げ、逆に冷やす
ときには冷却用ジェルシートを巻くことでおこないました。
結果は、まさにビンゴでした。
まず、何もしない状態で5000rpmで切り替わるように設定してから、使い捨てカイロを巻いて10分
ほど温めてみると切り替えポイントはどんどん上昇し、最終的には6500rpm近くまで上がりました。
次に、少し冷ましてから冷却ジェルシートを巻いてみると、今度は切り替えポイントがやや下がり、
4500rpm程度で切り替わるようになりました。
つまり、このADIC-SWAは本体周囲の温度の上下によってモード切り替えの回転数が変わってしまう
のです。 これは、おそらく切り換えポイントの調整をパッシブボリューム抵抗でおこなっているため
温度による電気抵抗の上下によって、切り替えポイントがズレてしまうのではないかと推測しています。
いずれにしてもこれは根本的な構造上の問題だと思います。
とりあえずこの件についてはメーカーに連絡および問い合わせはしましたが、1000rpm程度の
変動はしかたないとの返事で、これ以上気温が下がっても今以上の幅での変動はとりあえず
ないだろうとの見解ではありました。
ただ、このことは説明書などにも書かれていませんし、メーカーも果たしてきちんと把握している
のかどうか怪しいところではあります。

●対策
対策と言っても、これはこのSWA本体の特性なので、根本的な解決方法はありません。
消極的な方法となりますが、なるべく温度変化の少ないところを選んで設置し、ボリュームの設定
を、切り換えポイントが変動することをある程度見越して設定するしかないでしょう。
具体的には、たとえば切り替えポイントの変動が±1000rpm程度あることと仮定し、平均的な
気温20度程度の温度のときに4500rpm〜5000rpmで切り替わるようにしておくことで、夏場
から冬まで多少切り替えポイントの差はあってもそのまま使用しておくということです。
結局、気温が低くなると早めに切り替わり、気温が高くなると高回転まで回さないと切り替わら
ないことになりますので、ある程度妥協できるポイントに設定するしかないわけです。
あとは、多少面倒でも、季節が変わるごとにボリュームの設定をその都度最適値に変えるしかあり
ません。
まぁ、それでも今までモード1固定で使用してきたわけですから、モード2が自動切り替えで使える
ようになっただけでも良しとします。 あとはメーカーに今後の改善、改良を望むしかありません。
