アルミホイールとジムニー用ホイールの重量について
以前から欲しかったアルミホイールを中古で入手しました
●私のジムニーは今までずっと純正アルミホイールを白く塗装したものを履いてきましたが、
このたびタイヤを新調するついでに、ホイールを社外に交換します。 今回はその準備編です。
●購入したアルミホイール

↑購入したアルミホイール。 ジムニー系ショップのTACがオリジナルで出している「ハードタックル」
です。 純正互換サイズの5.5J-16インチ、OFFSET+20。 オーバーフェンダーなしで使えます。
●なぜこのホイールを選んだのか
このホイールが欲しかった理由はごく単純で「カッコいいから」です。 これを見て90年代に走り屋を
やっていた人ならパッと思い浮かぶと思いますが、これって90年代前半に一世を風靡したENKEIの名作
「RP-01」そっくりです。 それもそのはず、このハードタックルはれっきとしたエンケイ製です。
ハードタックルは1995年にデビューしたホイールらしいので、もう17年以上のロングセラー商品という
ことになりますね。
このRP-01のデザインが私は大好きで、R32GT-Rに乗っていた頃いつかはRP-01を履きたいと思って
いました。 そのRP-01のデザインを継承したのがこのハードタックルですが、今まではハードタックル
のラインナップは6Jリムに-18オフセットや0オフセットのものしかない、つまり軽ジムニーに装着する
にはオーバーフェンダー必須のサイズしかなかったのです。 私は軽規格を出るような改造はしたく
ないので、常々「これで純正サイズがあればなぁ」と思っていました。
そこにきて数年前でしょうか、ついにハードタックルに純正互換サイズがデビューしたのです。 私は
その広告を見て「欲しい!」と思ったのですが、このハードタックルはTACオリジナル商品でTACでしか
販売してないため価格が定価販売しかなく、新品を買うと1本40000円もするのです。
さすがに軽ジムニーのホイールにこの金額は出せないなぁ、というのが私の頭の中にはあり、それから
というもの、たまにヤフオクを覗いては中古が出ないかなと思っていました。
しかしまさにタイミングというのは面白いもので、今年の車検の記事でも書きましたがそろそろタイヤの
交換時期なのと、偶然にもヤフオクにこの純正互換サイズのハードタックル4本セットが即決40000円で
出品されているのを発見、2〜3日考えましたが「タマ数が少ないこのホイールがこれを逃すと次はいつ
出るかわからない」と判断し、落札してしまいました。 1本10000円なら妥当だろうと思いまして。
●現物の程度

↑クロカンで使われていたため、見てのとおり笑っちゃうくらい傷だらけです。 もちろんこれは
出品者の説明にもありましたのですべて折り込み済みです。 歪みや割れ、カケがあれば買うのは
ためらったでしょうが、傷だけならべつに気にしません。

↑JWLおよびJWL-T規格に通っていますので仮に4ナンバージムニーであっても車検は問題ありません。
刻印にもありますように信頼のエンケイ製です。
ちなみにこのホイール、見るからに軽そうですが実は重いです。 これは私も購入前の調査で知って
いました。 今までのこのサイトの記事を見てもわかると思いますが私はバネ下重量の軽さにこだわって
いるほうですが、今回のこのホイールについては「重量よりもカッコよさ優先」でした。TE37Xのような
軽さにこだわるのもいいのですが、このカタチ、デザインには勝てなかったというところです。
このハードタックルが重いのは主にリム強度を確保するために肉が厚いせいだと思います。 オフロード
では衝撃に対するリム強度が求められるので、ジムニー用としてはこういう方向性になるのでしょう。
それで実際の重量ですが、実測で1本約7.7kgでした。 JA22の純正アルミホイールが1本約7.2kgです
から、500gほど重いことになります。 しかし純正スチールホイールは実測8.7kgありますので、鉄に
くらべればこのハードタックルも約1kg軽量と言うことができます。
●塗装
このままつけるつもりは当然なく、はじめから「ホワイトペイントしてつけよう」と考えていました。
本当なら傷修正もしてしまいたいところですが、写真のようにもう全体が傷だらけですので軽くペーパー
当ててあとはそのまま塗ってしまおうという結論にしました。
白にしたかった理由はできるだけホイールを大きく見せたいというのが大きな理由です。 車体色が
シルバーなのでそれ自体が膨脹色なので、シルバーより大きく見えるようにするには白しかないという
のがあります。

↑塗装したホイール。
塗装は2液ウレタンでおこないました。 塗膜を厚くしてできるだけ傷を目立たなくしたつもりです。

↑かなり傷も目立たなくなり、ツヤもよく出ていて非常に良い仕上がりとなりました。 入手した
ときとは大きな違いです。
とりあえず今回はここまでです。 あとはタイヤを準備してから装着です。
タイヤはすでに手配していまして、ヨコハマのジオランダーA/T-Sの185/85-16です。
●ジムニー用アルミホイールの重量
以下に私が実際に測ったもの、あるいはネット上で調べたもの含めてわかる範囲でまとめた
おおよその重量を記載しておきます。 ただし、数値の保証はできませんので、あくまでも
「概算値」として参考程度に見てください(もしかしたら間違っているものもあるかもしれ
ませんので)。 また、同じホイールでも塗装やメッキの種類などで重量は微妙に変わります。
※記載の数値はもちろんホイール1本あたりの重量です。
●スズキ純正鉄(5J-16) 8.7kg
●スズキ純正アルミ(5.5J-16) 6.9〜7.2kg(タイプにより変わる)
※JB23-9型のクロスアドベンチャー仕様車の純正アルミはなんと1本5.5kgと超軽量だそうです。
ただしJWL-Tには適合していません。
↓以下、社外アルミホイール。 数値は軽い順に記載しています。
●A●LAP-J(5.5J-16) 4.8kg
●ブラッドレーV Evo.(5.5J-16) 6.07kg
●TE37X(5.5J-16) 6.25kg
●ジムラインSP247(5.5J-16) 6.3kg
●Bスペック(5.5J-16) 6.4kg
●JAOSビクトロンエクセルJX(5.5J-16) 6.4kg
●Jドリームアルファ(5.5J-16) 6.4kg
●ラグナJYDO(5.5J-16) 6.75kg
●4x4Eng.アーバンスポーツSV(5.5J-16) 6.8kg
●IMPS トライアル(5.5J-16) 6.9kg
●グラムライツ57JX(5.5J-16) 6.9kg
●ハセスペック(5.5J-16) 7.0kg
●レボルバーR5(5.5J-16) 7.1kg
●キタガワ ノースリバー(4.5J-16) 7.2kg
●SSJレーシング(5.5J-16) 7.25kg
●キーラーフィールド(5.5J-16) 7.3kg
●マッドレーカーJr.(5.5J-16) 7.45kg
●ブラッドレーV(5.5J-16) 7.5kg
●WILDBOAR X(5.5J-16) 7.5kg
●ハードタックル(5.5J-16) 7.7kg
●サーチ(5.5J-16) 7.9kg
●WILDBOAR J(5.5J-16) 8.9kg
●WORK CRAG ST7(5.5J-16) 不明
●OZクロノ(5.5J-16) 不明
もちろん、ホイールにとって重要なのは重量だけでなく、強度、剛性などをどこまで犠牲に
できるかで決まってきますので、その人の車の使用用途によって(オフロード重視であるとか
オンロード重視であるとか)重要視するポイントは変わってきます。
私のようにオンロード重視の場合はやはり重量がポイントになりますし、オフロード競技等
を重視する人は重量よりもリム強度などがポイントになると思いますので。

↑現在(2014年)ジムニー用ホイールとしてもっとも軽量なのはこのRAYSの「A●LAP-J」です。
鍛造ホイールで、重量は1本あたり4.8kgと超軽量です。 ただしこれもJWL-Tには適合しません。
●鋳造ホイールと鍛造ホイールについて
アルミホイールの製法には大きく分けて鋳造と鍛造がありますが、鉄鋼と異なりアルミニウムの
ような軽合金の成形方法には鋳造と鍛造の中間のようなもの(ハイプレッシャーキャスティング
や溶湯鍛造など)もあり、厳密に鋳造と鍛造に分類できない製造方法も数多くあります。
なので単純に「鍛造=強い、鋳造=弱い」というようには考えられないものも多いのです。これは
エンジンのピストンにも言えます。 よく「アルミダイキャスト(ダイカスト)」と呼ばれる製品
がありますね。 あれはプラスチックの射出成形のようなもので、金型を用いて適度な圧力をかけて
おこなう鋳造です。 圧力をかけるので一般的な重力で流し込むだけの鋳造より強度が上がります。
「鋳造」と言ってもただ砂型に溶けた金属を流し込むだけの重力鋳造ばかりが鋳造ではないのです。
一般に「鍛造ホイール=剛性が高い」「鋳造ホイール=強度が高い」という分けかたができます。
ちょっとややこしい言い方ですが、「剛性」というのはモノ全体に受けた力をどのように分散し
受け止め、変型しないようにするかということで、「強度」というのは局部的にガツンと大きな
衝撃が加わったときにどのように衝撃を吸収するかというように考えてください。
車のモノコックボディで言えば、「剛性=走行中のボディの変型のしにくさ」「強度=衝突時に
キャビンを守る強さ」と置き換えることができます。
たとえば、一般に強いと思われている鍛造ホイールは実はこの局部的衝撃には弱く案外「割れやすい」
のです。 逆に鋳造ホイールは鍛造ほど硬くないために、局部的衝撃が加わっても割れずに軽く変型
するだけで済む場合があります。 鍛造は「硬いが脆い」、対して鋳造は「軟らかいが粘り強い」と
言えます。 これは一般の鉄鋼材の鍛造と鋳造の関係とはやや異なる性質で、アルミならではです。
そう考えるとジムニーのようなオフロードで使用する場合に於いてはギリギリまで肉を削ぎ落とした
鍛造ホイールよりも、多少重くても肉厚に余裕をもたせた鋳造ホイールのほうがトラブルが少ない
とも言えるのです。 たとえば、レース中にアクシデントでホイールにイレギュラーな力がかかった
際に、鍛造ホイールであればそこで割れてしまってリタイア、なんて場面でも鋳造ホイールだったが
ために僅かに変型するだけで済み走行が可能で最後までレースを走りきれるなんてこともあります。
鍛造ホイールがすべてにおいて鋳造ホイールに優っているわけではないのです。

↑参考までにエンケイのRP-01です。 どうです?今回購入したハードタックルとウリふたつでしょう。
なお当時、RP-01には競技用にさらに軽量化された「RP-01R」というモデルも存在していました。