<その5.バーティカルアンテナを給湯器から遠ざける>

記 2003年04月12日〜  ja3npl

  前回の水平ダイポールの例で、距離を離せば雑音は減る..ということが分かりましたので、今度はバーティカルアンテナ(接地形)を雑音源の給湯器から離して据え付けてみました。

  結果は失敗でした。(雑音レベルは全く減りません。) でも、新しい発見がありました。


<1.新バーティカルアンテナの配置>

  左図がこの新バーティカルアンテナの配置です。(MMANAのアンテナ形状図)

  床から屋根への移動です。(水平に4m、高さで3mほど)

  垂直長さは6.5m、建物の屋根の縁に70mmsq位のアルミ線が敷設(避雷線)してあり、これをアースにしてオートマティックアンテナチューナーにつなぎました。実際にこのように仮設しました。



<2.雑音の状況>

  全く雑音のレベルは変わりませんので、データの表示は省略します。
  鉄筋など導体を伝わる雑音は距離をこの程度離しても変わりありません。
  給湯器と新アンテナの間のコンクリート壁が増えればいくらか減衰するのでしょう。

  新発見は、JA2IGY局のビーコン信号のレベルが上がったことです。旧配置のアンテナではS=3(28MHz)だったのですが、新配置ではS=5〜6になりました。高さが高くなってアンテナのゲインが上がりました。
  (JA2IGY局は、当局の東南東で、90km余の位置になります。)

<3.パターン図から建物との干渉程度を視る>

a.14MHz

  黒の垂直成分が勝ってはいますが、水平成分が大きいです。
  アースに使った避雷線の伸びている方向(東と北)に輻射する傾向が出ています。水平パターンは画面上方が東方向です。(画面右が実は北)



b.21MHz

  建物との干渉・誘導による水平成分が大きく好ましくありません。



c.28MHz

  28MHzも誘導による水平成分が大きいです。




<4.接地を切り離してカウンターポイズにすると>

  試しに、避雷線との接続を切り離して、代わりに2m長のカウンターポイズに変えてみました。
  つまり、建物との接続を無くすると..雑音レベルが下がって良くなることが分かりました。特に、スポット周波数の雑音が減ります。

  次回に、このアンテナをバーティカル・ダイポールとしてブラッシュアップします。



・・ヒント・・

  接地形アンテナは、必然的に、建物内で発生する雑音を拾ってしまいます。また、送信時には建物からの輻射が派生します。
  アンテナの位置・高さによっては、10db余も、大きくゲインが違う場合があります。


次回に続きます。

以上

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