<その3.局部発振基板>

記 2013年07月30日〜  ja3npl

  局部発振基板は、DDS(AD9851)と、これを制御するPICマイコンを乗せています。

  1. ブロック図

    ブロック図

      マイコンを中心に置き、DDSを制御し、LCDに周波数を表示します。
      周波数調整には、Encorderの信号を使います。

      その他に、
      EEPROM;電源をOFFしても、前回の周波数を再表示するためのメモリー、
      Temp Sensor;DDS用のクロック(Xtal 156MHz)の温度を検出し、周波数補正するためのセンサー、
      Level Meter;信号レベルを、ピークホールドするためのアンプ、
      ATT Control;送受信信号のレベルを調整するステップアッテネータ、
    を、それぞれ、制御、あるいは信号を取り込んでいます。


  2. 基板、回路図等

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  3. 動作特性の確認

    ブロック図

      LCDの表示。
      「"」印は、カーソルの位置です。エンコーダーで、この桁の数値を加減調整します。カーソルの位置は、タクトSWで移動させます。

      なお、DDSの出力周波数は、12KHzほど、下側にシフトさせています。
      下は、レベルメータのフルスケール表示です。


    別ウインドウ拡大表示します。

      Lo OSC 出力です。7MHzの設定で、出力は、+13.6dbm、
      高調波のレベルが、目立ちます。2次高調波;-53dbc、3次高調波;-51dbc、、。
      DDS;AD9851の特性は、2次が-50dbc、3次以上は、-60dbc以下、
      AMP;AD8017の特性は、2次以上が-40dbcのレベルなので、高調波レベルは、AD8017由来です。


    DDSのスプリアス

      左は動画です。クリックで、小ウインドウが開き、Windows Media Playerで再生します。時間は、30Secです。

      DDS;AD9851を動作させて、0〜75MHzの周波数範囲をスイープ出力している状態を、スペアナ;HP8590Aで観測したものです。
      AD9851 + AD8017の出力;+13dbm、60MHzのL.P.F.を経た信号です。縦軸は、+13dbm〜-67dbm、横軸は、0〜75MHz。
      高調波が目立ちます。そして、スプリアスに注目すると、0〜30MHzの間は、比較的きれいで、スプリアスレベルは-60dbc以下です。しかし、30MHzを超えると、-40dbcクラスのスプリアスが現れます。

      14ビットDACのAD9951に比べ、この10ビットDACのAD9851は、ずいぶんと性能が劣っています。AD9851のx6乗算機の使用を止めて、156MHzの直接クロックにした結果、30MHz付近のスプリアスは出ていません。

      どのレベルのスプリアスまで許容できるのかを概算して見ました。
    結果、-50dbcが境となりそうです。
    ただし、今回の構成の場合(主信号は一つだけ、強力)で、人の可聴レベルは主信号の-40dbc、DBMのキャリア減衰量が-40dbとした結果です。

      セットノイズが少なくて、性能の良い受信機の場合は、LC発振、PLL構成の Lo OSC にすべき..でしょう。


    グラフ

      左図は、DDSクロック用の、Xtal Osc(156.25MHz) の周波数(青)が、温度(赤)の変化によって、どのように変動するのかを測定したグラフです。

      温度を、10℃から50℃に変化させると、周波数は、+550Hzから-100Hzの幅で変動しています。   横軸は、1目盛が5分、48目盛 です。

      (使用したのは、別項の、11桁周波数カウンター Ver.2 です。)


    グラフ

      上のグラフを散布図に切り替えた図です。

      この、特性カーブに従って、DDSの Frequency Word を補正(マイコンで検出した温度に従って、ソフトで算出)しています。その結果、±15Hz程度(0.1ppm)の誤差に収まっています。


    グラフ

      左は、電源オン直後の挙動です。DDSの出力を10MHzにして有ります。

      電源オン直後は、Xtal Osc の温度が急峻に上がる一方、近接させた温度センサーの温度が追従し難い状況になるので、確かめました。
      その結果、1Hzの変動の後に、落ち着く状況でした。1Hz/10MHz は、0.1ppmです。
      横軸は、1目盛が2分、48目盛 です。


      ステップ・アッテネータの動作
      ステップ・アッテネータは、-5、-10、-20dbの組み合わせで、0,-5,-10,-15,-20,-25,-30,-35db と、8段階の可変です。
      正面パネルには、2個のVR(送信用と受信用)を配置する事にしました。VRの回転位置に従って、ステップ・アッテネータが切り替わるようにしています。
      使用してみて、0〜35dbの可変幅は、ちょうど良いように思います。例えば、送信時には、S9+20dbから、S5程度まで可変できます。

      減衰を無段階で可変できる素子も存在しますが、信号歪を生じるので止め、ステップ・アッテネータとしました。

  4. その他の特記事項


次回に続きます。

以上

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