<その11.2002年12月時点の雑音の状況>

2002年11月20日〜  ja3npl

  前回までが過去4年間の実績でした。これからは現在進行形で有用な事があればまとめて行きたいと思います。

  雑音への取組みを再出発させたく、これまでの雑音対処の結果、現在どのような雑音レベルになっているかを表すデータを採ってみました。
  現在の状況を以下にまとめます。


<1.ロケーションと設備>

  集合住宅8階建の8階。手すりの上空が開いている構造のバルコニー。
  6m長のバーティカルアンテナ(キャパシタハット)。手すりアース。オートマティックアンテナチューナー。IC-756PRO。


<2.雑音のレベル>

  雑音の少ない時/強い時の状況をSメーターレベルで次表に表示します。
これらの特徴は、
@雑音の少ない時は、ローカルノイズは感じられなく、遠方の雷雑音を受信してSメーターが振れている快適な状況である。(1.9MHz帯は常に雑音が在るが..。)
A雑音の強い時は、10MHz〜24MHzで雑音によりSメーターが振れ、DX局のワッチは不可能となる。3.5MHz、7MHzでは雑音は感じられない。(1.9MHz帯では常に定レベルの雑音が在る。)
です。

  今まで気付かなかったことも発見しました。
・雑音の強い時には似たようなレベルではあるが2種類の異なる状態がある。
・1.9MHz帯は他とは異なる種類の雑音が出ている。

周波数( MHz )1.910MHz3.530MHz7.030MHz10.130MHz14.030MHz18.100MHz21.030MHz24.920MHz28.030MHz50.030MHz備考
雑音の少い時 #14 (p.amp=off)0 (p.amp=off)0 (p.amp=off)3.5 (p.amp=1)2.5 (p.amp=1)3.5 (p.amp=2)3 (p.amp=2)1 (p.amp=2)0 (p.amp=2)0 (p.amp=2)2002/12/2,16:20
雑音の少い時 #23 (p.amp=off)0 (p.amp=off)0 (p.amp=off)3.5 (p.amp=1)2.5 (p.amp=1)4 (p.amp=2)3 (p.amp=2)0 (p.amp=2)0 (p.amp=2)0 (p.amp=2)2002/12/3,23:10
雑音の強い時 #14 (p.amp=off)1 (p.amp=off)1 (p.amp=off)7 (p.amp=1)4.5(p.amp=1)7 (p.amp=2)8.5(p.amp=2)6 (p.amp=2)1(p.amp=2)0 (p.amp=2)2002/12/3,22:28
雑音の強い時 #27 (p.amp=off)0 (p.amp=off)0 (p.amp=off)6.5 (p.amp=1)5 (p.amp=1)8 (p.amp=2)9 (p.amp=2)6.5 (p.amp=2)4(p.amp=2)0 (p.amp=2)2002/12/11,11:20
IC-756PRO/USB 2.4KHz/ATT=OFF/N.B.=OFF/数値はSメーターの読み

<3.スポット周波数の雑音>

  スポット周波数の雑音は、DXの信号なのか、ローカルのスポット周波数の雑音なのか判別するのは非常に困難です。
これはスポット周波数の雑音ではないかと思われる信号をワッチし続け、コンディションの良くないときにも入感していればそれと判別することになります。18MHz帯以上では冬の夜間にバンドが死んだ状態になるのでチャンスです。
スポット周波数の雑音を表すのにIC-756PROのバンドスコープを使います。

しかも、以前にこれらのスポット雑音を探索したことがありますが厄介でした。@QRHがあり、明くる日に同じ周波数に出ているとは限らない、A自宅室内にはなく、24MHz3エレで方向を探したら方向は判別可能で、同じ集合住宅内の他家と思われる..という概況でした。

以下は2002/12/21(土)深夜の記録。いずれもp.amp=2の最高感度。

←  28MHz帯の状況。

全体のレベルはS=1以下の中で、次のようにスポット雑音あり。
@28.323MHz(S=2)、A28.356MHz(S=1)、B28.388MHz(S=2)、C28.414MHz(S=1)、D28.445(S=2)、E28.480MHz(S=1)、F28.489MHz(S=1)。なお、一週間前の12/14には28.483MHzにスポット雑音(S=7)があった。

中心周波数は28.400MHz、±100KHz。(28.3〜28.5MHz )



←  24MHz帯の状況。

全体のレベルはS=1以下の中で、次のようにスポット雑音あり。
@24.904MHz(S=3 ,きれいなビート)、 A24.908MHz(S=2.5,きれいなビート)。

中心周波数は24.940MHz、±50KHz。(24.890〜24.990MHz )



←  21MHz帯の状況。

全体のレベルはS=3の中で、次のようにスポット雑音あり。
@21.118MHz(S=4.5)、 A21.169MHz(S=7)、 B21.242MHz(S=5)、 C21.292MHz(S=4)。

中心周波数は21.200MHz、±100KHz。(21.1〜21.3MHz )



←  18MHz帯の状況。

全体のレベルはS=4の中で、次のようにスポット雑音あり。
@18.088MHz(S=5)、 A18.106MHz(S=7)、 B18.120MHz(S=5)、 C18.138MHz(S=8)、 D18.150MHz(S=4)。

中心周波数は18.120MHz、±50KHz。(18.070〜18.170MHz )



<4.雑音のレベル変化をデータロガーで記録>

  刻々の雑音レベル変化を記録するのに手間を取っていました。おそらく隣家の給湯器運転時の雑音と思われるので、
12/03,10:35S=1
        10:39S=3
        10:49S=1
        11:01S=5
        11:02S=3 ..
と言う風にデータを採り、エクセルにインプットしグラフに描いてみようとしましたが根気が続きませんでした。

  かねてから欲しいと思っていたPICO社製ADC-42を購入しました。
このPicoLog Recorderを使って、IC-756PROのSメーター端子の電圧を記録したのが次図です。午後1時頃からの1時間(3,600 Sec)のデータです。近隣のガス給湯器が運転中はこのように雑音が出ています。気温は13時頃は12℃、14時には15℃と上がって行きました。従って給湯器の運転も少なくなって行く状況が表れています。



  この図の後、気温は16℃まで上がり、雑音レベルは S=0 になり、しばらく快適な受信が楽しめました。

<5.今後の計画>

  1件ずつ雑音の正体を調べて、対策処置を加えて行きます。
O社製給湯器(隣家)、スポット周波数の雑音、1.9MHz帯の雑音の調査..などです。


・・ヒント・・
  以上、雑音をテーマに何回か繰り返しアップロードしてきましたが、目的は、
DXの信号を気持ち好く聞きたい..電波の世界も静かな環境を作りたい..雑音にがっかりしてアパマンハムを止める人を少なくしたい..と言うことです。
  そのためには、関係の方々の理解を得て、同調いただく事に努める..ということでしょう。

  出来るならば、雑音で困っている例があるのなら、何らかの情報発信をしていただきたいと思います。一体どれくらいの障害の程度、件数があるのか、この件数が多いのなら問題解決を要す..という力となるでしょう。


次回に続きます。

以上

*戻る*