<その13.光ファイバーインターネット接続サービス・VDSL>
2003年07月02日〜 ja3npl
雑音の発生源ではありません。
当集合住宅に光ファイバーインターネットが導入されることになりました。
集合住宅の入口まで光ファイバーで、集合住宅内は電話線にキャリアを乗せるVDSLという方式です。
キャリアは1〜11MHzの帯域を使うものです。障害はありませんでしたが、局所では相当強い信号ですので要注意です。
← 光変換器(光ファイバー/電気信号変換モデム)です。NEC社製 VF100T。
青色ケーブルが外部から引き込まれた多芯の光ファイバーケーブル(NTT)、その内の1本がこのモデムに導かれています。
MDF室内。(電話線を集合結線している区画)
← 黒い躯体がVDSL。NEC社製VC1200T/3面。1面で12軒に対応。
奥の白い躯体はルータ:Centrecom社AR740。
AC100V。
システム構成
@光ケーブル、A光変換器、Bルータ、CVDSL主装置、D構内電話線、E室内・モデム、Fパソコン。
- 2003-01-26 サービス会社2社による説明会が実施された。通信波の漏えいについて質問はしたが、判らない..との返事であった。結局はサービスのPR説明に終わった。機種名は判明した。
結局、次のような体制でサービスが行われており、それぞれの部門が分業し、実質の責任組織は存在しないことが判った。
@親会社..光ファイバー通信回線を所有している。NTT、電力会社など。
Aサービス会社..取りまとめのみ。親会社から回線を借用、サービスのPR営業、工事会社に発注、主任技術者によるファームウエア操作、プロバイダーサービス。
B工事会社..設備機器をメーカに発注、施工。
Cメーカ..光変換器、ルータ、VDSL主装置、端末モデムなどのメーカ。
- 2003-02-6、15:00 サービス会社に電話し、電波漏えいについて知りたい..と申し入れるも判らないとの返事。メーカの窓口を教えて欲しい..と言うも、お客様センターで良いか..との対応。
- 2003-02-6、15:15 NEC お客様センターに電話し、VC1200Tについて技術部門の方の説明を聞きたいと申し入れた。(窓口の方は、VC1200T を購入するサービス会社の方が電話してくるべき..との主張、私もそう思う..と言ったところ、窓口の方の共感を得た。)
- 2003-02-6、16:15 NEC技術の方から電話が入った。スムーズに知りたいことを教えていただいた。
VDSLのキャリアは1〜11MHZを使っている。フィルターが4個入っており、この帯域間で自由に設定できる。VCCI-B(情報処理装置等電波障害自主規制措置)に適合している。
- 2003-02-15 集合住宅の総会にて、NTT系のサービスを導入することになった。
- 2003-05-27 VDSLの据付工事が行われた。作業をしている方に話しかけ、VDSLの出力は電話回線に直列に挿入する回路としてつなぎ込む..など多くを教えてもらった。VDSLのフィルターをハムバンドの周波数に合わせてもらえないか..とお願いしてみたがフィルターのことはご存じなかった。問合せ先を教えてもらった。
- 2003-05-27、15:50 問合せ先の技術の方K氏と電話で話が出来た。フィルターは各回線ごとにある。フィルターを入れるとスピードが落ちるので行わない。1MHzあたりではADSLと競合している。10MHzあたりは密度が濃く、フィルターを入れると影響が大きい。..等等のご意見を聞いた。フィルターのバンド幅は?減衰量は?との質問に、調べて返事するとのこと。
- 2003-05-28、午前 携帯ラジオ(IC-R10)にてVDSLの周囲を探索してみると10MHz付近では、サッサッという通信信号が聞けた。しかし、12〜14MHzあたりもジー、ブーという雑音が強力。
- 2003-05-28、11:50 K氏に電話し、1〜11MHzまで使っているとのことだが、12MHz以上は出ないようにして欲しいが。メーカに聞いて見るとのこと。
- 2003-05-29 前記・その10にてTEL引込み線の雑音を定量的に記録していたことがここで役立ちます。
その10と同じ要領でTEL引込み線部の雑音をピックアップしました。
結果は下表のとおりですが、増えたり、減ったりしています。大きな変化は無い..と言うべきでしょうか。
シャックの設備で運用状態では、雑音増加は認めません。(もし雑音増加があったとしても、他の雑音の為、直ぐには判らない。)
TEL引込み線の雑音調査
| 周波数 | 1.9MHz | 3.5MHz | 7MHz | 10MHz | 14MHz | 18MHz | 21MHz | 24MHz | 28MHz | 50MHz | 備考 |
| VDSL工事前・2002/12 | 8.5 | 5.5 | 0.0 | 4.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 赤字はスポット周波数の雑音 |
| VDSL工事後・2003/05 | 8.0 | 0.0 | 0.0 | 2.0 | 4.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | スポット |
IC-756PRO/P.AMP=2/ATT=OFF/USB2.4KHz/センサーコイルC/数値はSメーターの読み
なお、私はこのVDSLの契約はしておらず、従って、私の電話線にはVDSLの信号は乗っていません。
- 2003-05-29、16:40 K氏に電話し、来訪されるよう要請。
- 2003-06-03、15:20 K氏来訪。ピックアップコイル(ZCAT3035コアに4回巻コイル)とIC-R10を使って構内電話線、AC100V線をクランプし、探索すると、5MHz〜50MHzの間、間断なく雑音が出ている。少なくとも12MHz以上は出ないようにして欲しい、AC100Vには外付けフィルターを付加して欲しいとお願いした。メーカと相談してみるとのこと。
また、ADSLの信号は19dbの水準だが、VDSLはゼロdbの水準でキャリアの漏えいはより少ない..など教わった。
- 2003-07-03 現在、K氏からの連絡なし。
・・ヒント・・
雑音増加ははっきりとは認められません。
VDSLについて勉強になりました。雑音のレベルは強い(TV共聴設備のインバーター電源のものよりはるかに強い。セキュリティ設備、ISDNと同じ位。)ので要注意です。
次回に続きます。
以上
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