<その7.6.6kV配電線のピン碍子>
2002年11月03日〜 ja3npl
気象条件によって雑音が出る、間欠発生源です。
隣接集合住宅の給湯器からの雑音が消え すっきりとしました。
弱い信号も判別できて、視界が開け、各バンドの様子が鮮明に見える感触です。
時々 間欠的に強い雑音が出ています。どうも 天候に関係が有りそうです。雨の降り始めには必ず、暑い昼間、風の強い日など。穏やかな日には雑音が出ない傾向があります。ザザーッ、ザッ..といった風で、どこかで電気溶接をしているようでもあり不規則な間欠発生です。S=9程度の強い雑音です。
24MHzの3エレ八木アンテナにて方向を確認して、西南西との見当がついていました。
← 雑音源となっていた電柱のピン碍子(懸垂碍子)の設置状況
電柱と電柱の間は10m程度と普通よりも短くなっています。
ピン碍子は2連となっています。
- 2000-09-21 風の強い日、この雑音が継続して止まる様子が無いので携帯ラジオ(ICOM,IC-R10)を持ってまわる。西南西500mのあたりと見当を付けていたが、意外にも自宅の真下あたり20mの位置の電柱が雑音源と分かる。
記憶のあるCQ誌の記事を開いてみた。May.2000,P168,ja6dre局の報告、Oct.2000,P147,ja1byp局の記事。両局のホームページにも記載あり。全く同じ2連ピン碍子。
- 2000-09-22 電力会社営業所に調査手配をお願いした。電柱#1と#2の識別番号を連絡した。直ぐに現地に出向いて来られた。この日は雑音は散発で少ない。
ご持参の測定器(誘導?電界強度計?)では感知せず。私の携帯ラジオで雑音の出ている状態を確認。うちではこの測定器しかない..とのこと。超音波放電探知機(ウルトラホン、スーパーホーン)を用意して欲しいとお願いしたが そのような装置はご存知なかった。(6.6kV系は電力所扱いかもしれない。)帰社して相談してみられるとの事であった。
その後、2〜3日おきにこの雑音が出る状況が続く。電力会社殿は実態を理解されなかった模様。
- 2001-06-09〜2001-08-15 電力会社殿に実態を理解してもらうため、この間 観察メモに次のような状況を記録した。
- 雑音(観察メモ)
- 〜略〜
- 2001-06-09 18:39〜 P種ノイズ。断続的に1秒程度の周期。風強い。風に合わせて6.6kV架空線がゆれている。
- 2001-06-10 14:00 P種ノイズ。連続、風あり。
- 15:55 P種ノイズ。連続、風あり。
- 2001-06-16 〜 17 D種ノイズの発生、消滅。終日P種ノイズなし。
- 2001-06-18 14:30頃 P種ノイズ 断続発生。
- 2001-06-30 D種ノイズ発生。
- 2001-07-01 D種ノイズ発生。(先週は無かった。)
- 2001-07-06 21:00 雑音なし。快適。
- 2001-07-07 D種ノイズ。S=4。 エアコン or 湯沸かし。
- 2001-07-08 終日 P種ノイズ。S=9。
- 2001-07-14 11:00 D種ノイズ。S=6。湯沸かし?階下。
- 12:00 D種ノイズ。S=4。湯沸かし?二つ下の階?。
- 19:30 D種ノイズ。S=3。湯沸かし?さらに階下?。
- 〜略〜
- P種ノイズとは、
- 電力ノイズ、120Hz周期性、断続パルス、ノイズブランカーの効果あり、6600V電柱2連ピン碍子が発生源と予想される。
- D種ノイズとは、
- デジタル、連続、周期性なし。ノイズブランカー効果無し。発生源は階下、隣家の湯沸かし器で動作時のみに出るもの。
- 2001-08-16 09:30 電力会社営業所に電話した。午後にこちらに出向かれるとの事。14:00 自宅の前にて、ご担当ともうお一人。最近6月からの雑音観察メモ、昨年9月に調査願った時のメモ、CQ誌記事の切り抜き、3件の資料を渡す。追って 雑音調査、おそらく取り替え、そして連絡をもらう事とした。電柱は3本あり。電力所は送電線まで、営業所が市内の6.6kVを担当..とのこと。
- 2001-08-17 ご担当より電話あり。今日対策処置を行ったので様子を見て欲しい、問題あれば電話して欲しい..と。立ち木の枝が接触していたので枝を切った、2連碍子には導電テープを巻いたとのこと。テープの経年劣化があるのは承知しているとの事だった。(自宅の留守電には今から作業を始めます..との連絡が入っていた。)
- 2001-08-27 ご担当に電話した。8/17に処置してもらった後2週間を経たが、P種ノイズは出ていない、対策はうまくできてる、..とお礼の意を伝えた。
・・ヒント・・
CQ誌の記事のとおりです。
自宅周辺の2連ピン碍子の使われた電柱の所在を調べるべきです。
そして、電柱間の距離が通常は約40mありますが、これが10m程度と短いところは雑音源となりやすい状況です。つまり、この距離が短いと架線の重量はより小さく、碍子の引張り力は小さく、2連ピン碍子の中間電極部分の酸化亜鉛の不完全接触が起こりやすいと推定されます。
次回に続きます。
以上
<追記>
- 2003-09-29 ここ、半年位、再び6.6kVラインからの雑音頻度が高くなったので、電力会社営業所に電話した。前回にお世話になったご担当の方は転勤されたとのこと。事情を説明の結果、明くる日に、新ご担当から返電いただくこととなった。
- 2003-09-30 新ご担当のMさんより電話あり。今から調べると。ウルトラホン(150MHz位の2エレ八木アンテナ付)。活線用具を着て電柱に登り、手袋で碍子をゆすると雑音発生。導電テープは旧いテープをはずした所、はずさないで上から巻いた所あり..とのこと。何年くらいの寿命ですか..数年でしょう..の回答。碍子を取り替える方法は出来ませんか..それは難しい..との回答。
- 2003-11-05 Mさんより電話あり。前回にやり残した所を今からやります..とのこと。3人で来られ、活線のまま作業された。碍子をテストハンマーでたたかれる度に雑音が出ていた。 約1時間の作業をされ、完了しました..との電話をいただいた。(その後、S9の強いレベルの雑音は消えたが、おそらく少し離れた電柱の雑音と思われるものが強風時に聞かれる。)
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