記 2008年03月10日〜 ja3npl
横振れ電鍵、シングル・レバーのパドル式で、操作力が小さいものを作りました。
仮称;「 S_G_Paddle Ver 2.0 」です。(Strain Gauge Paddle)
基板;72x84mm、組立高;46mm。
アクリル板製レバーの根元に歪ゲージを貼って、曲げ歪を検出する方式です。
基板には、約70dbのDCアンプ、マイコン、バッテリーを装備、マニピュレーターの接点出力、オート・メモリ・キーヤーの接点出力を設けています。
半固定VRにLEDの足を短くして差込み接着、軸にしています。拡散キャップ追加でつまみ易くなりました。
写真では、アクリル材が透明な為、構造が判りにくいのですが、左図のようになっています。
黄色が、レバーの3mmアクリル板、
緑が、支持構造の10mmアクリル角棒、
灰色が、台の5mmアクリル板です。
写真は、シングル・レバーの左右面に、1枚づつ、ゲージを貼り、曲げ検出の2ゲージ法の結線状況です。
歪ゲージは、共和電業社、KFG-5-120-C1-11、Fe用、5mm、の汎用ゲージです。
10枚セット、\2,200位、Web-Shop購入。
端子台はT-F7。
ブロック図です。マイコンの部分は、コンパレータ回路でもOKです。
電源のタイマーoff、オート・メモリー・キーヤーの機能を加える為に、マイコンを使用しました。
基板の詳細などは、次の写真、回路図、PICマイコンソフトを参照下さい。クリックで別ウインドウ拡大です。
基板パターンは、PCBEファイル;StrainGaugePaddle.pcb を使いました。
材料力学でレバーの歪等を検討した 計算メモはこちら です。
CWを始めて50年余、Hi-MOUND MK-702(横振れ電鍵)+オート・キーヤーに落ち着いています。
このS_G_Paddleの特徴を、MK-702と比較をして、表します。
| S_G_Paddle | MK-702 | |
|---|---|---|
| レバーを押す力 | 9〜10g | 90〜100g |
| レバーの振れ巾 | 計算値;0.1mm | 0.3〜0.5mm |
| 動作音 | 音なし | コツコツという明確な音 |
| 指の感触 | レバーに触れる感触のみ | 接点間ストロークの感触、コツコツと接点に当る感触 |
| 重さ | 130g | 1,080g |
私の教わった電鍵操作は、50年前の広島クラブでのCW講習会ででした。プロの先輩から教わったのは、手首の重さや反動を使っての、接点ギャップも大き目のものでした。CW練習器のビート音が無くても、カチ/コツ音で符号が分かったものです。
7MHzで夜間にDX局を呼ぶときは、カチ/コツ音を消す為に布団をかぶっていたのを覚えています。
手首を動かさないで、打つ電鍵は、”横着な打ち方で、相手に失礼..” とさえ思っていました。そのうち、横振れマニピュレータにも慣れてきましたが、これでも、指先は左右に大きく振れて、反動でレバーにぶつける様になります。
この度、操作音のしない、触れるだけのパドルを使って、びっくりしたのは、より直接に、符号のタイミングが制御できる事です。
(MK-702の場合は、レバーを押す指先の100gの弾力性での遅れ、レバーのストロークでの遅れが有り、S_G_Paddleでは、この遅れが無いので、「より直接に..」と表したものです。)
カチ/コツ音が無い為に、音や、指先の接点感触への注意が省けて、楽です..より送出するビート音に注力できます。
「符号を正しい間隔で打つ目的」の為には手首を使った打ち方が必要だけど、「送信する文の内容に注力する目的」の為には、オート・キーヤーを使った、音なしパドルが良いかも知れないと感じた次第です。
左のタイプのパドル・キーは、残念ながら薬指での台押さえが出来ません。机上の隅に固定するか、左手で持って操作することになります。パドルより、台の方が出っ張っていて欲しいものです。
・・ヒント・・
歪ゲージ部の構造は、この曲げ歪検出方法に限らず、丸棒のねじり、伸び/圧縮も使えます。
レバーの構造は、横振れに限らず、色々な形が考えられます。
以上
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