< その3.Trとオペアンプを合成した回路 >

記 2017年05月08日〜  ja3npl

  WSMLをTrで受けて、オペアンプで出力する構成で、実験してみました。

  1. 回路図
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      Tr 2SC3325 x2、LMH6702 の構成です。

      前作の"wsml_tr"では、内部雑音で優れて居り、
    "wsml_opamp"では、相互変調歪で優れているという結果でした。
      そこで、両者の良い所を採用して、合成した回路を実験しました。

      これを、”wsml_tr_opamp ”と称する事にします。


  2. wsml_tr_opamp の基板
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  3. 性能・特性のデータ

      内部雑音と歪の測定結果です。 前作2件のデータを並記、比較しています。

    内部雑音レベル(注1) 相互変調歪(注2)
    wsml_tr -105dbm IM3=-61dbm (IMD=-67dbc)
    wsml_opamp -101dbm IM3=-77dbm (IMD=-83dbc)
    wsml_tr_opamp -105dbm IM3=-70dbm (IMD=-76dbc)

      注1; アンテナを切り離して、入力端子を短絡した時の雑音レベルです。7MHzにて。BW;2KHzにて。
    アンテナをつないだ場合は、-100dbm(HF帯の自然雑音、宇宙雑音)あたりです。

      注2; 2信号特性 @ f0=7.220MHz, f1=7.270MHz, IM3=7.170MHz, f0=0dbm, f1=0dbm
    スペアナで測定できない程の良好な特性なので、2信号のレベルを上げて(0dbm x2)測定しました。
    実用時には、-10dbm x2 以下の場合がほとんどです。
    この時、計算では、さらに、IM3はー30db、IMDは-20dbになりますが、しばしば、計算通りになりません。

  4. 評価・まとめ
    1.   混変調・相互変調歪は、前作2件の間のレベルになりました。
        この第3作の”wsml_tr_opamp ”は、内部雑音/歪の両特性が満たされているように感じます。
    2.   第2作の”wsml_opamp ”の低歪の特性も活かす事が出来ます。
        その内部雑音レベルより大きいアンテナ入力レベルにすればOK、つまり、ループアンテナのゲインを大きくすれば、現状の60cm径のループを、1m径や太い導体のループにすれば良い事になります。
    3.   入力を低抵抗で短絡すると、雑音レベルが上がる現象など、I/Vアンプの特性が、よく 判りません。
        ワン・ターンのループ、そして、アンプとのマッチングには、疑問が残ります。
      さらに改善する余地が有るように思います。

以上

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