トリオ JR-60 0.5MHz-54MHz受信機-完全レストアby JA6MSI

掲載(2012/05/21)



前回のケンクラフトQS-500同様 JR-60をフルレストアしましたJA6MSI局から写真を提供して頂きました。

受信感度も良好というこのJR-60をご覧ください。








★分解前のフロントパネル部、JR-60は中波から50MHz帯まで受信出来るレシーバーです。

分解前のフロント部分です。
ネジが錆びているようですが、程度はいい本体のようです。
ケースなどの部材は売っていないでしょうから、外部は塗装するしかないですが、程度がいいですので、そのままにしている様です。
そのままの塗装の方がオリジナルでいいですし。
表から見える部分はごく一部ですが、内部の仕事が大変なところです。
見た目だけではなく、動作もしっかり出来ているというのが凄いところですが、一度は聞いてみたい音です。
















研磨前と研磨後のフライホイルです。
回転させて磨くのでしょうか、きれいに磨かれています。
削りすぎも良くないですし、オリジナルに近い状態になっています。





























交換部品の山です。
ネジは全てでしょうか、コード類も全て交換してあるようです。
ガラスのスケールも交換してありますが、これは新品があったのでしょう。
特注したのか解らないですが、9R59のスケールもどこかに出ていた様な気がしますが・・・
外せる部品は全て交換されているようです。
それにしてもこれだけの量ですので、部品代もかなり掛かる事でしょう。
オリジナルの値にしてあるでしょうし、揃えるのだけでも大変なことです。
一番手間の掛かる部品の取り外し、配線を元に戻すための回路図と配置図は必須でしょう。
それだけでも、気が狂いそうな程の工程です。
























★シャシー等のメッキ処理

シャシーなどの下地処理はしっかりとやらなくてはメッキ後の仕上がりが変わってしまいますので、大変なところです。
錆び落としから、研磨磨きなど削り前に錆び落としがありますので、手抜きの出来ない部分です。
メッキは三価クロメートメッキという電気メッキだそうです。
よく見るメッキですが、名前までは知りませんでした。
金色に輝くメッキですが、普通の電気メッキかと思っていましたが、違っていますね。
この上にも処理できますが、亜鉛メッキのあとにこのメッキを施すようです。
厚めにメッキされたシャシー類ですが、ここまですればこの先ずっと大丈夫でしょう。
完成後もよく見える部分ですので、とても大切だと思います。
ここまでするとは考えもしなかったレストアですが、とてもまねできないところです。

























★シャーシ全景

シャシーに取り付けられた部品類の一部です。
ソケット類も新品に交換されています。
バリコンもきれいになっていますが、どうやって磨いたのでしょうか。
トランス類は磨いて塗装すればいいのですが、凹凸の大きな物は手だけではどうしようもないのです。
IFTはアルミケースですので、磨くのも軽くでしょうが、力加減も難しいところでしょう。
ここまで来ると先がようやく見えてきますので、楽しみも倍増するでしょう。



























★リアパネル

部品の量も増えてきましたが、パーツを付けると次には配線が待っています。
調子よくパーツが付いたと思うと、今度は配線の取り回しを考えなくてはならないので、部品の取り付け方向も大切な部分となります。
元々の取り付け位置を確認して記録して置かなくてはならないでしょうし、デジカメで写真を写してオリジナルの配置を確認という作業がありますので、目が痛くなってしまいそうです。
根気の二文字・・・・でしょう。



























★裏面配線部分

部品が付くと次は配線が待っています。
どこから始めるか、迷ってしまいそうですが、届かなくなるところから始めるのでしょうか。
まずはアースラインの取り付けでしょう。
1点アースではないので、アースラインも面倒なところです。
ハムを拾わないようにしなくてはならないですし、低周波と高周波では配線方法も違いますし、素材も変わってきます。
アンプよりも気を遣いますね。
半田も落とせないですし、ここは力量の必要なところでしょう。



















































ダイヤル周りです。
見えない部分ですが、ここも大切な部分です。
自分の納得のいくレストアでしょうから、手抜きなどはないでしょう。
基板部分のパーツも交換して、コイル類も巻き直しされているようです。
基板のプリントにも補強の半田付けはされているようですし、配線切れなどは起こらないようにしてあるでしょう。
基板は熱により反りが起きますが、それにも対応していると思われます。




























★ 完 成

とてもきれいに仕上がりました。
いつもながら見入ってしまいます。
実物はまだ見たことがないですが、端と端にいますので、とても見に行ける距離ではないですが、一度は拝見したいと・・・
昔の受信機ですが、とても感度がいいそうで、真空管の受信機ですので、柔らかな音がするのでしょうね。
50MHzまで受信できるリグですが、実用になる感度があるというのですから、驚きの受信機です。
古いモノだと28MHz以上は感度が低下して、実用にならないものがとても多かった時代のモノですので、これもそうかと思っていましたが、全く違ったようです。


























★横 顔

横顔もなかなかいいですね。
ケースはそのままですので、いかにも塗ったという感じがしませんのでいいところです。
他にも沢山お持ちだそうですが、そろそろこのWEBの容量がなくなってしまいましたので、あと1つ載せられるかどうか、というところです。
自分のレストア記事も載せたいところですが、まともな物がないので・・・

ご覧頂きまして有り難うございました。
































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