★中国TECSUN製 通信機型ラジオ S-2000解説★


2010年5月1日到着しましたTECSUN S-2000です。
使いながら使用感などを書いていきます。
5/6アンテナベース部分が壊れてしまいました。

★正 面★05/02

大型のS-2000は通信機型BCLラジオでも大柄の方でしょう。
●スピーカー
前面スピーカーは10cmのフルレンジが収まっており、音質はPL-600などよりも良い事でしょう。
トーンコントロールもBASS、TREBLEと別々になっており、他のラジオよりも細かい音質調整が出来ます。
●つまみ類
アルミ製で安っぽくは感じない作りとなっていて、メインダイヤルも大径サイズで滑り止めの刻みが入っていて使いやすくなっています。
指掛けの掘りもあり、実際に回転し易いですが、繋がっているエンコーダーのサイズが小さいのか、軸受けの精度が良くないのか、軸がふらつくのかダイヤルの回転が偏心してふらつきを感じます。
ここは残念なところで、是非改善して欲しいですね。
この部分は自前で改善する予定ですが、軽く回るのでフェルトなどを貼ってブレーキとしても使えるよう制動を掛けようかと思っています。
●アッテネーター類
ATTは2段式で10dBと20dBの押しボタンスイッチで可変するようになっています。
その他RF GAINは別のVRになっていて、AUTOとMinからMaxまでの連続可変です。
AUTOの意味がまだ解説を見ていないので不明ですが、通常はAUTOでいいようです。
中波でATTとRFGで絞ってみましたが、20kmほど西にあるNHKの送信所からの信号も回転式バーアンテナとATT&RFGできれいに聞こえなくなってしまいます。
●アンテナ
バーアンテナが回転するのはナショナルのクーガーRF-2200と同様ですが、こちらは360度の回転角度を持っていますので、クルクル回してもOKのようです。
中波のDXを狙うには便利な機能で、通信機型ラジオの内蔵アンテナとしてはとても便利です。
中波と長波の外部アンテナ端子は回転式アンテナの真ん中にあり、そこから取れるようになっています。
●表示関係
Sメーターが中央部にありますが、小柄で表面積もちょっと小さい感じがしますが、シグナルメーターと1-5までのSINPOコード用に合わせた目盛りもありました。
フロントパネルには殆どの機能が集中していますので、ここで殆どの事ができます。
アンテナのインジケーターもあり、外部/内部の切り換えも表示しています。
時間、タイマーなどの時計機能と、周波数表示、周波数ステップの表示もあります。
バッテリー残量表示もありますが、どの程度使えるかまだ確認が出来ていません。
現在リチウム2次電池を入れてあり、容量低下すると表示されました。
●ボタン類の配置
ボタンのタッチなども良く、机の上に置いて使うことを前提とすると、右利きでしたら10キーは右側の方が使いやすいかも・・・・。
隣にモードスイッチ、メインダイヤルを中心に右側は周波数のスキャン、アップダウンスイッチとメモリー関連のスイッチがあります。
タッチも悪くないですし、普段頻繁には使わないSLEEPやATTなどは小型の押しボタンスイッチになっています。
リセットスイッチが左下にありますが、これはそのパネルには必要ないでしょう。
そうリセットは使わないでしょうし。
●外部端子類
Line inとEARPHONE端子がSPの左下にありますが、この位置は重宝するでしょう。
Line outは裏側にRCA端子がステレオで付いていて、隣には455KHzoutが出ています。
ざっとこんな所ですが、メインパネルですので、多機能制御はこの面で全て行います。
ラックマウントタイプのハンドルが付いていますが、これはダテでもなくしっかりした作りで便利です。
●付属品
電源コードは本体に内蔵されており、コード直結になりますが、AC220Vの入力ですので、トランスを入れ替えるか6VDCで使うか、電池で使うなどの必要があります。
ACアダプターは付属していませんが、この程度のものなら別のラジオからも使えそうです。
いずれ本体内蔵の電源トランスをAC100Vの物と交換する予定ですので、電池かAC動作となるでしょう。
中国語の取説とアンケート、世界地図が入っていますが、中国語なのは当然でしょう。
FT-817NDに付いていた物と同様でした。
外部アンテナにはBNCコネクターが使われいますので、BNC-Pが2個付いていました。
今回は電池の付属もなく、単一外径の単三電池が2本まで入るアダプターが4個付いています。
電池ケースの内部にはスイッチがあり、1.5Vと3Vの切り換えになっていますが、指示通りに入れるとスイッチで1.5Vと3V出力が出てきます。 並列と直列の切り換えをしているのでしょうか、単三でも使えて4本から動かせるのと、8本入れて容量を増やす事も出来そうです。
現在リチウム電池を入れていますので2本で3.7V×2での使用です。



★右側面★

●アンテナ端子

正面から見て右側に、アンテナ端子が3カ所付いています。
BNCコネクターが2個とSP端子に使われる端子が500Ωのワイヤーアンテナ接続ができます。
ラジオでしたら75Ωが多い中50Ωのコネクターが付いているのは面白いですね。
内部と外部のアンテナ切り換えスイッチが付いていますが、液晶部分でどちらになっているかの表示がありますので、間違う事もないでしょう。
その辺りの機能は充実していて、通信機型ラジオならではのものでしょうね。
FMアンテナのBNCジャックと短波帯のBNCジャックがあり、外部アンテナを接続前提に作られているようです。
内蔵でも充分聞こえますので、DX受信には切り替えて外部で、ローカルでは内蔵と使い分けが出来るようになっています。












★裏 面★

●RCA音声出力端子・455KHzIF出力端子

こちらにはアンプなどに繋げられるRCAの端子が付いています。
ピンプラグでそのままアンプに入りますので、FMチューナー代わりにも使用できますね。
ステレオ録音する時にも便利ですし、ICレコーダーを直接繋ぐのもいいです。
LINE IN はフロントパネルに付いていますが、INもOUTも後ろで良かった様な気もしますが、頻繁に抜き差しする用途ではフロントの方が使いやすいでしょうか。
回転式のバーアンテナは360度回りますが、その真ん中背面にLW/MWのアンテナ入力端子が付いています。
バーアンテナに近い場所ですので、これは理にかなった場所だと思います。
バーアンテナが360度以上回転しますので、コードがどうなっているか、ちょっと気になるところですが、そこは回転制御されていないですので、分解図を見ると3Pジャックで繋いであるようです。
抜けないように固定してあるようですので、何回転でも出来るようです。
キャリングハンドルも収納されていて、起こすと持ち歩きし易いラジカセ如くなっていました。
裏蓋を2カ所開くと、片方は電池ケースで小さい蓋の方はAC電源コードが入っています。使わない時に収納できるので、なかなか便利ですね。
455KHzIF出力がありますが、IF入力端子のあるラジオ、受信機などに繋ぐと外部制御で同期検波やDSPなどにも使用できるようです。
IF入力のある受信機もありますが、使う事もないでしょう。
長波受信機で455KHzにして聞く事もできますが、そんな使い方をする人もいないでしょうね。




★左 面★

●DC電源端子

最後の左面にはDC入力端子のみがあります。
DC6Vでセンターマイナス、外側プラスの端子配置です。
センターピンの太さがそれぞれ違うので、何が合うか解らないですが、PL-550の電源は入りませんでしたので、センターピンがもっと細いようです。
消費電流の関係もありますので、500mA以上の出力が必要のようです。
外部DCアダプターは付属していませんでしたが、AC220Vで動作しますので、100Vに変換して国内では使用できます。
こちらではもっぱら内蔵電池で使用していますが、ノイズも出ないですし、リチウムイオン電池は長持ちします。
単一タイプのニッケル水素電池でしたら10Aの高容量がありますので、充電には時間が掛かりますが、そちらの使用もいいでしょう。
アルカリ単一を使えば、そこそこ長時間持ちそうですので、それもいいかなと。
ロッドアンテナの最終段の根本がかなり渋く、力を入れないと出てきません。
先端には大きなトップキャップが付いていますが、先端の1段目はロッドが細いので収縮時には注意が必要です。









★内 部★5/8UP

5/6にアンテナを伸ばしていましたが、ベース部分の回転部がとても堅くなかなか出てこなかったので、ゆっくり引っ張りましたら異音と共にアンテナがクラクラになってしまいました。
受信も出来なくなったので、アンテナ線が外れてしまったようです。
内部にアクセスしてみましたら、底面のロッドアンテナ取り付け部分が割れていました。
内部はこの様になっています。
Sメーター調整用の半固定VRがありました。
その他AGCの半固定も付いているようです。




















スピーカーは10cmでテレビクオリティのユニットのようです。
その物はそんなに悪くないようですので、アンプの関係がラジオ自体の音なのかもしれません。
アンプに繋いでステレオで聞いてみるとそのクオリティがよく解るでしょう。
電源トランスはTECSUNと書いた物が付いています。
そのままAC100Vと交換すればいいようで、安定化部もその横に付いていました。
調整出来そうなところは半固定VRが4カ所でした。
今の所特に調整するところもないですが、FMのメーター感度は少し下げた方が良さそうです。
何でもかんでも全て振り切れますので・・・・・・。
FM帯の発振ができるSGがないので、HF帯の2倍高調波で調整してみますか。
















この様にバキ割れしてしまいました。
アンテナの最下部がとてもきつく入っていて、なかなか出てこなく、引っ張るとこうなってしまいました。
アンテナの不良なのでしょうね、困ったものですが、どうしようもないので、補強して使う事にするか・・・・・・。
簡単な補強は鉄板を当てて、両面から締めるといいでしょう。
底の面なので、取りあえず見えないですしね。
それにしても中国製品の恐ろしさで、あまり細かい部分の検品はしていないそうです。
この様な不良も時々あるようで、前回DE-1103のイヤホンジャックの不良もありましたし、おおざっぱな検品のみで初期不良が色々と出てきます。
日本では考えられないような不良ですので、そこがこれからの課題でしょう。
製品の質の向上が問われますが、どの程度良くなってくるのか・・・・・まだ未知数ですね。
PL-550でもありましたし、中国からこちらに来た製品で壊れていないのは日本製の海外輸出品のみです・・・・。
値段も違いますし、まあ仕方ないと諦めるか・・・・。
中の部品は日本製を使用していますので、そこは余り壊れないでしょうね。
PL-550の事もありましたが、これは回路設計の問題ですので・・・・。

5/8修理も終わり、割れた部分は接着して補強しましたので、今度は大丈夫でしょう。
デジカメの修理に使った鉄板で補強しましたので、その部分から取れない限りは割れる事もないと思います。
まあ良く壊れるラジオ達です・・・・・。


★使用感★

まだ使い始めて日が浅いですが、取りあえずの使用感です。
10KHzと5KHzのフィルターはそこそこ切れて通常聞くにはワイドで高音質、混信のある時にはナローと、そんなに極端な変化はないですが、ちょっと狭くなったのが体感できます。
周波数可変は1KHzオーダーですので、SSBなどの細かい部分にはBFO側で合わせます。
AMで1KHz以下の微調整をしてもあまり意味はないですが、ICF-7600DSみたいな微調整があるとまた違う意味で使えるかも。
RFGAINを左に回し切るとロックされてAUTOとなりますが、何がAUTOなのかよく解りません。
AGCが変化するのは当たり前ですし、AGCのスローとファーストの切り換えがあればいいですが、そのようにはそのままではできないみたいです。
内部には調整の半固定があるようですが・・・。
ブロック図を見ると微調整の出来る部分が出ています。
そこに簡単にアクセスできるかどうか解らないですが、そのうちに分解して見てみます。
外部アンテナ端子も充実していますし、ハイインピーダンスアンテナもそのまま繋げますのでなかなか便利で、LWとMWはバーアンテナ部分にアンテナ端子が付いていますので、簡単に繋げられるので効果の確認が出来るのが便利です。
FM時のSメーターはすぐフルスケールとなり、ノイズが多くてもある一定の強度以上になると、振り切ってしまうようです。
他のFMラジオも似たような感じですが、ATTで絞っても中間部分に来る事はありません。
メーターの調整は内部にありますので、もうちょっと絞った方がいいの様な気もします。
FMの感度も良く、長波、中波はアンテナが長い分感度はいいようです。
短波も感度が良く、他のラジオと比較しても充分に固定用として使えるでしょう。
受信機までとはいえない、ラジオよりもいい中間位の存在でしょうか、価格対性能比と機能、見栄えなどを考慮すると決して高くはないと思います。
充電機能は付いていないですが、充電式電池の設定だけはありましたが、なぜでしょう。
PL-600などの制御部と同様のプログラムになっているのでしょうか。
AC220Vの入力というのが面倒ですので、AC100Vのトランスと入替する予定です。
内蔵スピーカーの音をもう少し良くしたいので、フルレンジの10cmユニットを交換、フィルターの設定を変えたり、その他改善したいところも出てくるとは思いますが、実用面で不自由な部分だけ取りあえず改善したいと思います。


購入後4年経過しました。
殆ど毎日のように使っていますが、その後の故障などはありません。
調整しようと思ったsメーターもそのままですが、聞くのには支障ないですので、手を付け居ません。
電池を使用していますので、付属のアダプターで単三電池を使っています。
エネループ5本使用していますが、1本のアダプターで3vにできるようスイッチが付いていますので、1本だけは中に2本の電池を入れて2.4vにして使っています。
これで定格の6vが掛かりますので、長時間使用できます。
4本のままでしたら、電圧警告が出てしまいますので、半分の使用時間くらいでその警告が出ますので、この電池アダプターは便利です。
大型の外部アンテナは付けた事がないですが、室内ループで灯台放送をたまに聞いています。
AMで聞くよりもSSBで聞いた方が良く聞こえますので、国内の半分くらいでしたらそれで聞こえています。

ここから2015年6月です。

エアーバンドを聞いていて、どうも使いにくいと思ったのが、メモリーは出来るもののスキャン機能がありませんでした。
今更何と思いましたが取説を見ていない状態での事ですので、正しいかは解りませんが・・・・。
スキャンが出来ないというのは困ります。
メモリースキャン位は標準機能として入っていると思っていましたが、どのボタンを見てもその機能がありませんでした。
間違えであって欲しいとまで思いましたが、あとから取説をじっくり見てみようと思います。
PL-600にもメモリースキャンがありません。エアーバンドが入ったPL-660にもなかったと思います。
ラジオの用途としてはスキャンの必要はないのですが、エアーバンドが受信出来て色々な周波数をスケルチを利かせて聞きたいのは、ごく普通の要求です。
それでその機能がないのは片手落ちではないかと・・・・。
スケルチも付いていながら、それを有効に使える機能が不足しているのがとても残念です。
TECSUNのラジオには付いていない機能ですが、エアーバンドファンでもある自分にはメモリースキャンは是非欲しい機能です。
この機能を何とか付けられないか色々と考えてみましたが、メモリーなどのアップダウンスイッチのON/OFFとスケルチ信号を使って、
何とかスキャン出来ないかと機能追加を考慮中です。
スキャン出来る受信機はいくらでも持っていますので、S-2000にその機能を追加する必要があるかは別ですが・・・・・。
AORのAR-5000改がありますので、エアーバンドなどもメモリースキャンさせればそれでいいのですけど、出来ない事自体が悔しい事ですので、
できればS-2000にメモリースキャンをさせたいと思っています。

メインダイヤルの軸のガタ

初めから気になっていた所がありますが、メインダイヤルの軸のガタが大きく、重さのあるメインダイヤルの回転がガタガタしてしまいます。
部品の軸の精度が悪いのだと思いますが、ここに大きなガタがあるのはちょっと許せないです。
1回転のステップがいくらのエンコーダーかは解りませんが、交換した方がいいか、これから手持ち部品と相談です。
ベアリング2個入れて軸を付けて、エンコーダーを後にずらしてカップリングで繋ごうか、そんな事も考えています。
今のエンコーダーはガタガタですので、悪くなっても良くはならないですし、ベアリングを入れたエンコーダーに取り換えるか
どちらにしてもエンコーダー自体も改造する必要があるでしょう。
メインダイヤルの軸だけ伸ばして1ベアリングで保持する事も可能でしょうが、内部の構造を良く確認しなくてはそれも出来るかどうか…。

改良点はあれこれとありますが、国産との違いをまざまざと感じてしまいました。
まあ3万円程の通信機型のラジオですので、多くを望むのが無理なのかもしれませんが、国産だと基本性能と強度などには問題は殆どありません。
国内価格 対 性能機能を考えると妥協する必要はあるかもしれませんが、数10年使ってもガタガタにならない国産ラジオの優秀性がそこからよく解ります。
RF-2200クーガーやICF-5900などと比較しても、こちらのメインダイヤルのガタなどは全くないですし、基本性能の良さは国産には敵わないようです。
筐体のプラスチックの質感も材料なども多分違いがあるのでしょう。買って直ぐロッドアンテナの根本が割れる様な作りのS-2000にはちょっとガッカリです。
同じ機能で3万円で買えるチャイナラジオと6万円する国産ラジオ、どちらを買うかは人それぞれでしょう。
細かい部分を見ると部品の違い、精度、その他を長期で考える自ずと解る事と思います。
ただ安く買って改造したりで自分の好みに合うようにできる人でしたら、これを買って改造などで悪い部分を直したりするのもいいでしょう。
パーツは国産の物が使われていますので、代替え品なども沢山出回っていますので、改造修理その他困る事はないでしょう。


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