[新着News]DVDA関連のソフトのリストはこちらを参照願います。


DVD-Audio FAQ 目次
[DVD-Audioっていったい...]
1-1DVD-AudioとDVD-Videoの違いっていったい...
[DVD-Audioのメリットっていったい...]
[DVD-Audio Playerっていったい...]

3-1DVD-AudioのかかるPlayer、かからないPlayer
[ソフトはどれくらい発売されているの?入手の方法は?]
[リージョンコードはどうなっているの?]
[音を聴くにはどうすればいいの?]
[実際のソフトの中身っていったい...]
[ディスクのTrackなどの構造や仕様はどうなっているの?]

8-1DVD-Audioディスクの仕様
[Down Mixっていったい...]
9-1PlayerのDown Mix機能の制限
9-2ソフトによるDown Mix機能の制限
9-3Down Mixによる音質の劣化
10[どうしてSACDよりも1年近く発売が遅れたの?]
11[MLPっていったい...]
12[Watermarkっていったい...]
13[DVD-AudioってAudiophileのためのもの?]
14[対抗するSACDっていったい...]

14-1音質の評価は?
14-2市場の評価は?
14-4将来の見通しは?
14-4ここが変だよSACD
15[DVD-ARっていったい...]
16[DVDplusっていったい...]
17[DualDiscっていったい...]
18[より良い音質で楽しむには...]
19[再生に支障のあるDiscっていったい...]
20[DVD-Musicっていったい...]
21[ここが変だよDVD-Audio]
22[DVD-Audioでの圧縮音声の扱い]
23[DVD-Audioを発売しているLabelについて]

90[教えてLink先]
98[実際に受けた質問等]

98- 1PlayerのDigital出力はどうなっているの?
98- 2将来のDigital出力の規格は?
98- 3DVD-AudioとSACDが合体する事は可能?
98- 42CHの音声を優先して聴きたいのだが...。
98- 5DVD-Audio・SACDの両方で発売されているTitleは?
98- 6DVD-AudioとSACD Playerの比較
98- 7お勧めのソフトは?
98- 8DVD-Audioの劣勢挽回の方法は?
98- 9WarnerのDiscにBonus Groupがあるが、暗証コードはどうやって手に入れる?
98-10コピーしたいんだけど...
98-11PC(パソコン)で再生できるの?
98-12ユニバーサル・プレーヤーっていったい...
98-132CHの音声とMulti CHの音声は元は同じなの?
98-14DVD-Audioでしか発売されていないTitleっていったい...
98-15EUで発売のDVD-AudioってVideo方式はいったい...
98-1696KHzサンプリングのDVD-AudioソフトにはCD並みの周波数成分しか入っていないって?
98-17Sampling周波数って、CH毎に違うの?
98-18DVD-Audioも日本盤と輸入盤で音質は違うの?
98-19売れているPlayerっていったい...
98-20DVD-Audioって自宅で作れるの?
98-21DVD-Audioに動画は入れられるの?
98-22DVD-AudioのTitleを一番沢山出している人っていったい...
98-23DVD-Audioも1st Pressと2nd Pressとでは音は違うの?
98-24CD-DAのDataをそのままDVD-Audioに入れると音は変わるの?
98-25DVD-Audioなら安価なPlayerでも素晴らしい音質が得られるの?
98-26Surround環境の設定って、とっても難しいんだけど...
98-27Down MixはAnalogの方が音は良いの?
98-28192KHzで収録されているDiscの音が良くないのだけど。
98-29DVDAとSACDとを公正に比較したいんだけど...。
98-30同じTitleで異なるパッケージのソフトがあるんだけど...。
98-31次世代DVDの音声規格っていったい...。
98-32Bass Management(ベース・マネージメント)っていったい...。
98-33DVD-Audio にとって ΣΔADコンバーター でいいの?
98-34SA-60(Esoteric)でDVD-Audioの2CH音声を聴くには?
98-35DVD-AudioにはResume機能は無いの?
98-36DVD-Audioを制作してくれるところは無いの?
99[語彙(言葉の意味)]
コラム
Discの厚み
曲中に挿入される静止画や歌詞の画面
DualDiscの動作チェック(私的確認)
DualDiscの最終仕様について

DVD-Audio FAQ

[DVD-Audioっていったい...]
 DVD規格の中で特に高品位の音声データの再生を目的としたディスクです。標本化周波数は44.1/48/88.2/96/176.4/192KHz、量子化ビット数は16-24bitまでが規格化されています。更に、96KHzまではCH数も6CHまで、176.4/192KHzでは2CHまでが可能です。それぞれのCHに対して標本化周波数や量子化ビット数も任意に設定する事が出来ます。音声データ以外にもテキストや静止画・動画も収録する事が出来ます。CDの次世代の規格と位置づけされています。
 ユーザーから見ますと、CDよりも高音質の再生が可能で、かつ、2CHのみならずサラウンドも高品位(DVD-VideoでのサラウンドはDolby DigitalやDTSといった品位の劣化のあるデータ圧縮)で再生する事が出来る規格という事になります。ディスクにもよりますが、基本的には2CHのステレオ音声と5.1CHなどのサラウンド音声の両方を収録できるようになっています。サラウンド音声しか収録されていないディスクでも、DigitalでのDown Mixを行って2CHでの再生が可能になっています。しかし、実態は後程...。
 DVD-Audio規格は、DVD-ForumのWG-4で協議されました。'98にVer0.9を発行、'99にVer1.0が発行されますが、Protectが解析され、あるHPに公開されたため、再度強固なProtectを確立するために発売が遅れます。ようやく2000年夏にPlayerが発売されました。(先行でPioneerは実質再生ができないPlayerを'99に発売はしています)
 本FAQでは、高品位の音声データを収録したDiscとの観点から、DVD-Video規格に音声のみが収録されたDVD-MusicあるいはAudio Only DVDもDVD-Audioの範疇に含めています。DTS-CDは物理規格がCDですので含めていませんが、間接的には触れています。

・DVD-AudioとDVD-Videoの違いっていったい...
 音声に限ってお話します。多少紛らわしい部分はありますが、あまり気にする必要はないでしょう。
DVD-Videoでは、音声に割り当てられる伝送速度の最大値が6.144Mbpsと低くなっています。従って、DVD-Audioほどの品質は期待できませんが、現行CD以上の仕様は十分に満足しています。
 主な仕様は次の通りです。
DVD-Audioディスクの仕様と比較してみてください。
データ形式:リニアPCM、あるいは、AC3,DTS,Dolby Digitalといった非可逆(元には戻らない)信号圧縮方式
データ仕様:	標本化周波数	:48/96KHz
		量子化ビット数	:16/20/24bit
		チャンネル数	:最大8CH (2CHはステレオ、6CHはMulti CH)
		伝送速度		:最大6.144Mbps
		ディスク容量	:片面4.7GB(単層,max)
収録時間は映像信号の圧縮率に大きく左右されるので、一概に規定できませんが、135分(単層,max)が目安となります。実際には、制作側が映像の品位を落としたくないので、伝送速度を下げずに二層構造にして長時間収録を実現しています。この種のソフトでは、層が切り替わる瞬間に一瞬(時間はPlayerの性能に依存)だけ映像・音声共に止まります。

 映画ものでは大抵、Dolby DigitalとDTSのデータが収録されています。映像優先ですから、リニアPCMはまず使われていません。DTSも96KHz/24bit規格ができて、一部のソフトで使われだしました。
 音楽ものの映像作品では、2CHのリニアPCMが主流です。48KHz/16-24bitが普通です。サラウンド音声も収録されている場合は、Dolby DigitalDTSの音声が収録されています。面白い事に、DVD-Videoの音楽ソフトは2CHが優先しています。逆にDVD-AudioではMulti CHが優先されています。尚、動画の音声として96K/24bit/2chの収録は可能で、この規格のDiscも存在(Chuck Mangione/The Feeling's Back)します。もっと増えてほしいのですけど、このDiscしか存在を知りません。
 DVD-Videoの規格に音声のみを収録した'Audio Only DVD'という製品も発売されています。国際的には'DVD-Music'と呼ばれています。主にClassic RecordsやCheskyが、DVD-Audioの発売が遅れた時につなぎ的に発売しました。大抵は、96KHz/24bit/2CHとAudiophileにも満足できる仕様です。日本コロンビアは、'ミュージック DVD'と称して、DVD-Videoの規格に音声と静止画を収録したソフトをシリーズ化して発売しています。CD並みの低価格が魅力ですが、残念ながら音声は48KHz/24bit/2CHです。CDの仕様よりは良い音質というのが売りです。うーむ。その後ほとんど新Titleが発売されないので、売れていないと推測されます。Book OffではこのSeriesの中古を時々見掛けます。日本では入手が難しいですが、ArtsというLabelも同様に96KHz/24bit/2CHのDVD-Musicを発売しています。
 他に一部のWeb ShopでDVD-Audioと混同されているDTS-CDがあります。しかし、このDiscは、CD規格のDiscにDTS方式で圧縮されたSurround音声信号を収録したもので、DVD-Audioとの関係はありません。また、伝送Rateの制約からかDVDに収録されているDTSよりも音質は劣ると感じます。

[DVD-Audioのメリットっていったい...]
 協会などのパンフレットを観ますと、最初に来るのが、
・マルチチャンネル音声環境の提供(非圧縮のDataで収録)
となっています。どうやら
・高品位音声の提供(5.1chなら96KHz/24bitまで、2chなら192KHz/24bitまで)
よりも優先順位が高いらしいです。他には、
・大容量のデータの収録が可能(全集ものもCD品質なら1枚に)
・動画・静止画・テキストなどのコンテンツの収録可能(音楽を聴きながら、画面で歌詞やProfile・静止画を観る事ができる)
・DVD Playerでも大抵のソフトは再生可能(但し、音質は下がります)
・セキュリティーの強化によって、複製などは簡単にはできない(ユーザーには迷惑かも:-P)
等が挙げられています。製品を見ますと、やはりMulti CHが主流かなという印象です。勿論、高音質と評価されるソフトも多数発売されています。尚、04年発行のDVD-Audioの小冊子(Vol.8)では特徴の第一番は高音質に変わっています。(ちょっと遅いなあ)

[DVD-Audio Playerっていったい...]
 厳密に定義をしますと、DVD-Audioの再生に特化したPlayerということになります。つまり、映像は無し、Audio出力は2chあるいは6chが装備されている必要があります。DVD-Audioが再生できるだけでは商品価値が上がりませんから、CDの再生も可能な仕様になるでしょう。(6/12/06 追記)本来のDVD-Audio Playerの意味通りのPlayerがEsotericから発表されました。映像回路は無く、CD,SACD,DVD-Audioが再生できるAudioに特化した初めてのPlayerです。
 しかし、この程度の仕様では商品的価値が低いと考えられており、映像再生も可能(DVD-Videoの再生が可能)なDVD Playerであるのが一般的です。このPlayerでは、DVD-VideoやDVD-Audioは勿論、CDも再生する事が出来ます。これに加えて、
Universal Playerと呼ばれるPlayerもあります。このPlayerでは更にSACDの再生もMulti CHも含めて可能になります。他にもVideo CDやMP3,DVD-RWなども再生できる機能を持ったPlayerもあります。従って、DVD-Audio Playerというと映像出力も装備されていて、音声出力もMulti CHの6CH分を備えているのが普通です。各CHのfsなどの仕様は、任意(好きに設定できる)になっていますが、実際のPlayerを観てみますと、Front 2CH,Rear 2CH,Center/SWのそれぞれ2CHがペアで信号処理をされていますので、実際にはペアとなっている2CH同士は少なくともfsは同じでなければならない事になります。更には、48KHz系と44.1KHz系のClockの混在は現状不可能ですから、Multi Chの場合は全てのChは同じ仕様ではないかと思います。
 DVD-Audio Playerは、6CH分の音声と映像(必須ではないが)を出力しなければなりませんから、2CHの音声だけを出力すれば良いCD Playerと比べると、同じ価格ではどうしても音質面で不利である事は否めません。例えば、\10万のUniversal Playerの音声回路を観ますと、カーステ並みの安価な回路が使われています。これではせっかくの高音質のスペックも生かす事はできません。本当にDVD-Audioの高音質を聴きたいのであれば、少なくとも\30万以上の高級機が必要になるでしょう。サラウンドで適当に楽しむなら、その限りではありません。(04.5現在)
・DVD-AudioのかかるPlayer、かからないPlayerをまとめておきます。
◎DVD-Audio Player :当然YES!! ◎Universal Player :当然YES!! ○DVD(Video) PlayerYESですが、DVD-Audio本来の高音質は必ずしも再生できません。一部再生できないソフトも存在します。  DVD-Video規格のTrackが収録されていれば、96KHz/24bit/2chまでのAudio Trackが再生可能です。 ○DVD RecoderDVD(Video) Playerと同じと考えてください。Panasonic等徐々に対応したRecoderも発売されています。('03/12月現在) ×CD PlayerNo!! → 
DVDplus規格あるいはDualDisc規格のディスクでは、CDの部分(DualDiscはCD規格を満足していません)の再生が可能です。 ×SACD PlayerCD Playerと同じと考えてください。 ×CD-ROM DriveCD Playerと同じと考えてください。 ○DVD-ROM Drive :ソフトの問題から、基本的には、DVD(Video) Playerと同じですが、最近はYES!!なDriveが増えています。  PC用の再生ソフトも徐々に増えています。尚、SACDは規格の仕様(WaterMark)上DVD-ROM Driveでは再生できません。

[ソフトはどれくらい発売されているの?入手の方法は?]
 世界中で発売されているソフトは、上記のAudio重視のDVDディスクも合わせると、1505Title程度のようです。('06/9現在)詳細は
こちらを参照願います。これには既に廃盤(再プレスしていない)となってしまったTitleや、DVD-Musicも含まれています。しかし、実際には発売の地域が限られているソフトもありますから、例えば日本で買えるソフトのTitleというとかなり少なくなります。日本盤として発売されているTitle数は300Titleを超えたか('06/3現在)というところでしょう。日本でのみの発売というのは100Title程度でしょう。主にWarner系のソフトは輸入盤に日本語の解説をつけて販売しているのが多いです。USではSilverlineというレーベルが非常にがんばって発売していますが、大多数が5.1CHのみで、メジャーなTitleはかなり少ないです。音質もいまいちのものが多いですが、CD等で発売されていない珍しい音源も存在します。また、Classic専用のLabelも興し、こちらは2chも収録され、音質も吟味されています。EUは一番遅れている感じで、一部EUのみ発売のTitleもありますが、数も少なく価格も高価です。
 基本的にはCDショップで買う事が出来ますが、実際には置いてあるお店はかなり限られます。品揃えも揃っているとなるとかなり限られます。関東ですと、石丸電気とヨドバシカメラやHMV,Tower等がSACDも含めてよく揃っている方だと思います。後はWEBのショップを探してみましょう。品揃えはこちらの方が圧倒的に揃っています。お店によっては輸入盤も扱っています。当然、海外のWEB Shopからも購入できます。CD UniverseやAmazon.comが利用しやすいでしょう。DVD Pacificは価格・送料共に安いので最近よく使っています。EU盤は英語の通じるUKのShopから購入する事になるでしょう。私はAmazon.UKを良く利用しています。
 価格はまだかなり高めですね。日本ですと、定価は\5Kから\3K位です。邦楽が高め、洋楽は安めですが、Classicのソフトではかなり高いものもあります。海外では、定価が$25から$18程度までで、Shopでは更に割引がありますから、送料込みでもうまくすれば\2Kより安く買う事も出来るでしょう。私はこの方法で買う事が圧倒的に多いです。

[リージョンコードはどうなっているの?]
 安心してください、リージョンコードはありませんから、DVD-Videoと違って輸入盤でも気にせず再生できます。とはいっても、上記の状況で、US盤がそのまま日本でも売られているのが半分以上です。ただ、動画などDVD-Videoの規格によるTrackには存在するようです。これらのTrackにRegion Codeが用いられる可能性はあります。しかし、これまでこの条件に引っかかったディスクは持っていません。また、VideoのようにNTSC,PAL,SECAMといった方式の違いもありません(EU盤ではVideo部がPALのものも存在します)から、輸入盤でも安心して買う事ができます。
 但し、DualDiscの発売に際してSony系列のDiscはDVD-SideがRegion1に設定されています。(05年夏頃からR0に変更されたようです)これらのDiscは日本のPlayerでは再生できません。3/05にはEUでもDualDiscが解禁になりましたので、Sony系列がEU盤を発売すれば日本でも再生できるようになるでしょう。'05夏以降に発売されたDiscはRegionの呪縛から逃れられたようです。2Titleほど購入しましたがいずれもR0でした。

[音を聴くにはどうすればいいの?]
 正しい再生方法は、DVD-Audio Playerを使う事です。もう一つの方法は、普通のDVD Playerでも圧縮された音声ながら、サラウンドの再生までは楽しむ事が出来ます。また、動画などはDVD Playerの機能で再生されますが、DVD-Audio Playerは今のところ全てがDVD Playerとしての機能を持っていますから、DVD-Audio Playerであれば、動画の再生も含めてディスクの全てのコンテンツを再生できます。CD Playerでの再生は出来ません。(注)
DVDplus規格やDualDiscでは、DVD(Video or Audio)とCDとのHybrid Discが実現できます。
1. 2CH環境
 従来のステレオと全く同じです。通常は、FRONTの2CH出力あるいは、2CH(Stereo)出力というコネクタをアンプの入力端子と接続します。あくまで一般論ですが、2CH(Stereo)出力というコネクタの方が、Down Mixを正しく(?)してくれる可能性は高いです。Decoder LSIの端子を観ますと、Front,Rear,C/SW以外にDownMixというDataの出力端子があります。この端子は2CH(Stereo)で使われている可能性があります。後ろにはいっぱいコネクタが並んでいますから、注意しましょう。
 Frontの2CHのみ(Down Mixしている時はその他のCHも含む)、あるいは機種によってDTSによるサラウンド出力はDigital出力から取り出す事も可能です。しかし、別項にあるように48KHzにDown Samplingされるのが普通です。従って、Digital出力では性能をフルに発揮する事は難しいです。
2. サラウンド環境
 サラウンドの場合、Front左右の2CHに加えて、Rearの左右の2CHとCenter CH(1CH)とSub Woofer(SW:0.1CHとか言われているが、AMPもSPも1CH分は必要)が必要になります。この構成は、DVD-Videoなど映画のサラウンド環境と全く同じですから、その環境をお持ちであれば、そのまま流用できます。それから、メニューを観て選択する時や静止画・動画などを観るためにモニターがあると便利でしょう。結局、AとVとを合体させなければならないということです。
2-1. 入門編
 アンプとスピーカーがセットになったもので、数万から購入できます。手っ取り早く聴くのには良いでしょう。接続も分かりやすく解説してくれていると思います。六つある出力をAVアンプの対応する入力と接続します。アンプとスピーカーも同様です。スピーカーは、機種によっては用途が決まっていますから、接続の際はそのスピーカーがどこのスピーカーなのか確認しながら作業を行ってください。今後はiLink等Digital Cable1本で接続できるようになるでしょうから、メカに詳しくない人でも簡単に接続できるようになると思います。
2-2. 中・上級編
 それなりのレベルを求めるのであれば、バラコンポで組むしかありません。用意するのは;
DVD-Audio Player
Surround用Contorol mp
Power Amp 3台
Speaker System 3組

が基本になります。気をつけるのは、コントロールアンプです。いわゆるAVアンプと言われる6CH分のPower Ampまで1台に含まれているものから、6CH分を制御できるPre Ampの役目を果たす高級機も存在します。AVアンプは比較的手軽にサラウンド環境を実現できますが、アンプ自身の性能はそこそこです。AVアンプからスタートしたら、コントロールアンプとパワーアンプの組み合わせにグレードアップしましょう。今後はiLink等Digital Cable1本で接続できるようになるでしょうから、メカに詳しくない人でも簡単に接続できるようになると思います。
 パワーアンプとスピーカーは単純に言って、3倍必要になります。全てが同じグレードなのが理想ですが、これはなかなか難しいでしょう。どうしてもFrontを優先して、次がRear、最後がCenterとSWになってしまいます。SW CHは特に100Hzから下の低い周波数に特化されていますから、Sub WooferとしてAMP内蔵のSPが単体で販売されていますからそれを利用するのも手です。
2-3. 上級編
 コントロールアンプも使わず、全てバラコンポで組み上げます。
DVD-Audio Player
Contorol Amp 3台
Power Amp 3台
Speaker System 3組

 という構成になるでしょう。勿論Pre/Main Ampを3台で構成してもOKです。この場合は全体のバランスが取り難いので注意が必要です。テストディスクは必須となるでしょう。簡易的には、Silverlineの一連の作品群にはチェック用のGroupがありますから、それを使えばある程度のチェックは可能です。この構成を採る人は、バラコンポでも高級機を使うでしょう。量販クラスのアンプを使うのであれば、あまり意味はないと思います。反って調整が煩雑になるだけです。こちらも出力のDigital化で特にRear CHではAMPをRearに配置してそこまでDigital Cableで持ってこれるようになるでしょうから、そうなれば音質の劣化も最小限で済むようになるでしょう。
3. 設置・配置の方法
 次は主にAMPとSPの配置です。AMPは邪魔にならない様にSPあるいはPlayerとの接続ケーブルが出来るだけ短くなるように考慮する必要があります。
 Surroundの場合、Center CHが存在しますから、Frontの中央に機器を配置するのは難しいと思います。できれば、Power AmpだけFrontに置いて、PlayerとControl部はリスニングポジションの近くに置くのが好ましいでしょう。
 正規には実現が難しいですが、一番遠くに配置される可能性が高いのはRearです。Analog Cableを引き回すのは音質面から言っても好ましくありませんね。現行のPlayerにはほとんど配備されていませんが、Digital CableでRearまで持っていければ音質面では非常に有利になります。私はPlayerを改造して、Rear用のDigital出力を追加しました。(改造は本人の責任で!!)i-LinkやHDMIによるDigital出力が一般的になれば、RearまでDigitalでCableを引っ張って、RearにDAC,AMPを配置すればより良い音質が得られる様になるでしょう。
 SPはリスニングポジションを中心として、同心円上に配置するのが基本です。これでSPとリスナーとの距離が全て等しくなります。Surroundでも各SPの間に音が定位しなければならず、その組み合わせはSW chを別にしても組み合わせは10通りになりますから、単純計算ではStereoの時の10倍の難しさとなります。実際には相関の少ない組み合わせ(FR-RR,FL-RL)は排除できるでしょうけど、それでも8倍ということになります。明確な定位を得るためには、各SPから試聴位置までの距離は等距離にするのが望ましいです。しかし、現実にはなかなかそうは行かないでしょう。PlayerやAV AMPではその辺は考慮されていて、それぞれのSPとリスナーとの距離を補正できる設定機能が盛り込まれています。多少面倒ですが、リスニングポジションと各SPとの位置を測って補正をします。リスニングで調整するよりも、距離を実測して補正する方が間違いが無いでしょう。この調整によってある程度Surround感は向上しますが、できるだけ等距離に近づける方が効果は上がると考えておいてください。SPはリスナー側に向けるのが基本ですが、Rear CHはリスナー側よりも少し後ろ側(Rear SPに近い方)に向けた方が聴感上好ましい様です。多少前後に振って調整してみてください。Center CHは置き方が問題になる事が多いでしょう。AVの場合、スクリーンやモニターが置かれているのが普通ですし、再生装置が置かれている事もあります。音質を気にしなければ、モニターのAMPとSPを使うという手もありますけど...。拙宅でもこの問題は解決していません。とりあえず、低めのSP台の上にCenter用SPを置いて、その上にDisplayを置いてしのいでいます。現実的な解決策は、Monitorの下において少し上に向けることでしょう。理想は、Monitorの両端にSPを配置して、Monoralで再生させることでしょう。そうするとAMP系が1ch分増えることになります。SWはどこでも良いよと言われていますが、できればCenterに置くのが望ましいでしょう。良質なSW用SPを使うのが望ましいでしょう。
 音量の調整は、バラコンポでシステムを組んだ場合非常に煩雑です。一度音量調整を行って、そのポジションを記録しておきます。そのポジションを基準に3台分の音量調整をするしかないでしょう。Playerによっては、テスト信号を出力できるものもありますから、その機能を利用するのも良いでしょう。ソフトによってバランスが変わるという事はそれほど考えなくても良いでしょう。

[実際のソフトの中身っていったい...]
 外見はDVDのディスクと変わりません。しかし、データは非常に汎用性が高く複雑怪奇です。再生する際に気になる事項に絞ってお話します。
1. 再生の方法
Playボタンを押すだけ
ディスクをトレーに乗せて'Play'ボタンを押すだけで再生は開始されます。この時、メニューには行きません。
 基本的にはサラウンドCHが優先
 同じGroupに5.1chと2chとが収録されているディスクは、Playerの設定が2CHとなっていると2CHを再生

メニュー画面を立ち上げる
 ディスクをトレーに乗せてトレーを'Close'します。'メニュー'ボタンを押してディスクのメニューを立ち上げます。メニューの中から再生したい音声・静止画・動画・テキスト・設定等を選びます。
 メニュー画面はVideo端子から出力されるので、モニターが必要(徐々にMonitorを必要としないで操作できるPlayerが発売されています)
2. ディスクの中身
・Multi CH 音声データ
・2CH 音声データ
・静止画:静止画を次々に切り替えるスライドショー機能もあり。演奏中の鑑賞も可能。
・テキスト:歌詞・バイオグラフィ・クレジット等。演奏中の鑑賞も可能。
・動画:Video Clip,インタビュー等

 もし、Playerがモニターとつながっていれば、再生中にも静止画・歌詞やライナーなどのテキストを楽しむ事が出来ます。音声は再生を続けたまま、リモコンを使って静止画やテキスト画面を送る事が出来ます。スライドショー形式にできるDiscもあります。
 メニューには、そのディスクの全てが表示されます。サラウンド音声・ステレオ音声・テキスト・静止画・動画などの再生に加えて、再生する音声の種類(リニア音声・Dolby Digital・DTSなど)の選択も可能です。
 一部のディスクには、DVD Videoと同様にEaster Eggといわれる隠れメニューが存在しています。残念ながら、その数は非常に少ないです。また、規格ではBonus GroupというGroupを設けて暗証番号を入力しないと見る事の出来ないコンテンツも許可されています。が、私の知る限りではこれの入ったディスクは知りません。

[ディスクのTrackなどの構造や仕様はどうなっているの?]
 大まかな構造は次の通りです。データが収録されている円盤は、CD,DVDと全く同じ大きさのものです。
・Album(Volume):ディスクの片面で一つのAlbumになります。
・Group:Albumの中に1-9までの九つのGroupを収録する事が出来ます。2CH音声/Multi音声/静止画等とGroup単位でコンテンツを管理する事が出来ます。Bonus Groupも一つのGroupとみなされます。
・Track:一つのGroupの中に99までのTrackを収録する事が出来ます。TrackはCDと同じ1曲単位が基本となります。静止画やテキストの場合は、ファイル単位に一つのTrackが割り当てられます。
・Index:一つのTrackの中に99までのIndexを収録する事が出来ます。CDのIndexと同じく1曲の中で楽章等が別れている場合に使用する事が出来ます。CDでは結局あまり活用されなかったので、DVD-Audioでもオプション扱いです。音声Trackにのみ適用されます。

 当初はこの規則に従ってディスクは作成されていましたが、必ずしもこの構造の必要はなく、Groupを一つにしてその中に全てのTrackが収録されているディスクもあります。ディスクの構造に関してはそれほど気にする必要はないでしょう。ただ、DVDの論理構造はパソコンのHDDを意識して作られているようで、TrackとTrackとが連続している必然性も無いようです。ですから、Track間に少し空白が出来る(静止画やTextを読みに行く様)ソフトも多数あります。Live音源のように音が途切れるとみっともないソフトでは音が途切れない様にTrackを連続して配置しているようですけど...。
 主な仕様は次の通りです。
データ形式:リニアPCM、あるいは、MLP(Meridian Lossless Packing)
データ仕様:	標本化周波数	:44.1/48/88.2/96/176.4/192KHz
		量子化ビット数	:16/20/24bit
		チャンネル数	:最大6CH(44.1-96KHz)、最大2CH(176.4/192KHz)
		伝送速度		:最大9.6Mbps
		その他		:Multi CH音声は2CHへのDown Mixが可能(禁止もできる)
		ディスク容量	:片面4.7GB(max)
注:海外のDiscには、DVD-Audioと表記(Logoではなくて)されていても、
中身はDolby Digital信号(圧縮信号)しか収録されていないDiscも存在します。
(Navarreの廉価な一連のDisc等)厳密にはDVD-Audioではないという事になります。
収録時間はそれぞれの仕様で最大、次のようになります。MLPで信号を圧縮した条件です。
96KHz/24bit/6CH	: 86分
96KHz/24bit/5.1CH	: 89分
96KHz/24bit/2CH		:240分
96KHz/24bit/2CH+5CH	: 74分
192KHz/24bit/2CH	:125分
44.1KHz/16bit/2CH	: 24時間

[Down Mixっていったい...]
 サラウンド音声のデータを2CHで再生するためにDigitalで2CHにミックスする機能です。DVD-Videoでも同様の機能(厳密には、5.1ch用の6ch分と2ch用の合計8chを収録)がありますね。2Chの再生装置しか持っていない人のための機能ですが、Audiophileもこれに含まれてしまうので...。2ch音声の収録が必須でない仕様というのが大きな問題点でしょう。
 残念ながら、DVD-Audioに関するDown Mixの機能にはいくつも問題があります。
・PlayerのDown Mix機能の制限
 DVD-Videoでは特に制限無く各CHのOn/Off(Off時はFront CHにDown Mix)ができますが、DVD-AudioではPlayerによって色々と制限がある場合があります。徐々に状況は改善されてはいるようですけど。原因はDecoder LSIの仕様であったようです。新しいLSIではこの制限は無くなっています。
Pioneer:Rear CHとCenter CHをOnしないとサラウンド再生が出来ません。つまりOffできるのはSWのみ。(確認は、DV-AX10,DV-S10A,DV-S747Aまで)
 DV-S757A以降は制限がなくなったようです。Manualに制限の記述無し
東芝:マニュアルを見せてもらった事があるのですが、それにはDown Mixは出来ない仕様になっていました。(SD-9500だったと思います)古いPlayerはこれが普通だった様です。
Yamaha:マニュアルを観た限りは、特に制限は無いようです。(DVD-S2300)
Teac(Esoteric):DV-50,30,15はDV-S747Aのメカを使用しているので、P社と同じです。UX-1は4chへのDown Mixは可能です。但し、音質はかなり悪くなります。UX-3も制限は無いでしょう。
Luxman:DU-10はDV-AX10の、DU-7はDV-S747Aのメカを使用しているので、やはりP社と同じです。最新機種についてはこの制限は無くなった様です。
Marantz:最新機種DV-12S2でもまだ古いLSIが使われているようで、Center CHをoffにすると2chにDown Mixされると聞いています。
Kenwood:お笑いで載せました。結論としてDown Mixを禁止しているソフトでも構わずDown Mixします。その結果、出力レベルが異常に上がり(9dBup?)聴くに耐えない割れた音が出てきます。これが発覚するまでを簡単にまとめておきます。(やりとりのLogは保存してあります)
・DTSのOliviaのLiveの音量が異常に高く音が割れる事が判明。
・他のソフトは正常だったので、装置の問題(バグ)と判断しKenwoodに症状を問い合わせ。
・調べてみるが、使い方の問題だろうという返事。(ムッ!ときた)Down Mixを禁止しているソフトはDown Mixはされないという事も聞く。
・これを聞いてピンときた。多分、Down Mixを禁止しているソフトでも構わずDown Mixするのだろう。(Down Mixをしないと正常な音である)この時はDown Mixの禁止をDisc毎に判断できなかった(Playerができないのだから当然)が、買い換えたPlayerでこのバグを確認。
・それを指摘しても無視された。今度は、現象の出るソフトを貸してくれときた。当時は日本では簡単に買えなかったソフトなので仕方ないと思い送る。ついでに正常に再生できるソフトも貸せとのこと。
・すると、急用が入ったから数日こちらには手がつけられないとの連絡。(更にムッ!!とくる)
・一週間ほどしてきた回答は、「現象は確認した。しかし、対応はしない。現象は使い方で回避しろ。」という酷いものであった。理由は明確には書かれていなかったが、一緒に書かれていた内容には、「これまで世界各国に販売をしているが、このような指摘は初めて」というものがあった。つまり、他にクレームは来ていないから対応しない、という理由かと受け取った。(当然、怒りは頂点!!)クレームが来ないのは売れていないからだろう。DVDAに関しては購入者が少ないから更にバグに気づく可能性は少なくなる。
・最初は、Down Mixを禁止しているソフトはDown Mixしないとか言っていたし、使い方が悪いとも言われた。にもかかわらず、自らの非も認めない態度には呆れ果て、早速売却する。(メカがたまにHangすることもあったし)
・その後、「対応(Bug Fix)することになったけど、もう関係ないな」という内容のメールが届く。拙HPを観たようだ。上記の経緯はUpしていたから。
・本来の仕様を全く満足せず(よく認定を通ったなあ)、そのことに気づかなかったということは、動作の確認すら行っていないという事。世界各国で販売しているけどクレームが無いという事は、全く売れていないという事。少なくとも真剣にDVD-Audioと対峙している顧客はいなかったという事。だいたい、最初にDown Mixされないと言い切ったのが後でDown Mixしていたことがはっきりしたわけだから、その時点で負けを認めるのが当然。ちなみに、お詫びのたぐいの言葉は無かった。
・しばらくすると、拙HPに対して、クレームをつけてきた。やり取りのLogを見たが、対応は普通(この対応が普通だそうだ)でこのような事を書かれる覚えはないというのが趣旨。先ずは、自身を正すという概念すら存在していないとんでもない対応。相手の気持ちを理解しようという気も一切無い。傾くのは当然。まだ潰れないのが不思議。HPの記述は現在もそのままです。こんなメーカーの製品を買う人はいるのでしょうか?

・ソフトによるDown Mix機能の制限
 なぜかソフトの方でDown Mixを禁止出来る事になっています。Down Mixを禁止しているソフトでは6CH分の再生が出来る環境で無ければ、全ての音を聴く事が出来ません。2CHの音声も入っていればとりあえずはそちらだけは聴けますが、5.1CHのみでDown Mixを禁止しているソフトも多少あります。(DTSが多い様)それから、2CHと5.1CH等とでVersionが違うものもありますから、現実問題としてサラウンド環境は必須という事になります。とても疑問の残る仕様です。ハードメーカーと結託してサラウンド装置を売るのが目的なのでしょうか?

・Down Mixによる音質の劣化
 DVD-Videoの場合、Down Mixされた音声は通常のDolby Surroundになっているよう(2ch専用のTrackを再生している)ですけど、DVD-Audioでは単純に各CHをDigital的に演算しているだけのようで、Down Mixを行うと音量の低下を招いたり、不自然な音になったりする事があります。これは、Down Mix時の製作側の指定事項に、位相が指定できない事によるようです。レベルの指定はできるそうです。制作側がDown Mixを行った場合の音を確認していない場合も多々あるようです。SilverlineのPat Benatar/From The Front Rowではほとんど音が出なくなってしまいます。PlayerによってはSPのサイズの指定もできますが、例えばSmallを選択すると、これも音声の一部(例えば100Hzから下)がDown Mixされるので音質面では不利になります。従って、Down Mix機能はそれほど使えないという事になります。やはり、サラウンド環境が必須という事です。これは、SACDでも同様(位相の設定は可能だそうだが)だと思います。例外的に、LinnのPlayerはAnalogでDown Mixする機能があると聞いています。

[どうしてSACDよりも1年近く発売が遅れたの?]
 次世代の規格では著作権の保護を目的としたコピー防止機能が必須です。DVD-Audioでもこの機能が搭載されているわけですが、このプロテクトが解読され、あるHPに結果が掲載されてしまいました。そのおかげで今度は簡単には破られないプロテクトを設計し直したために発売が遅れてしまいました。つなぎに、DVDV規格のDiscに96K/24bit/2chの音声を収録したAudio Only DVD(後にDVD-Musicと呼称)が発売されましたが、あまり注目されませんでした。理由は音質のメリットではないかと思います。確かに当時のPlayer(主にDVD Player)の能力では96K/24bitの品質を引き出すことは難しかったようです。DV-AX10(当時のP社でのFlagship)でも音が良いという印象はありませんでした。しかし、UX-1で改めて聴くと充分な音質であると思います。

[MLPっていったい...]
 DVDの伝送速度の上限が9.6Mbpsですから、88.2/96KHzのMulti CHではこの速度を超えてしまいます。
例:88.2KHz/24bitの6CH(5.1ch)の場合:88.2e3[Hz]*24[bit]*6[CH]≒12.7Mbps
このような場合には、MLP(Meridian Lossless Packing)という品位が劣化しないデータ圧縮を行って読み込みの伝送速度を下げ、データを解凍する事で元のデータを復元しています。MLPの場合、圧縮率はそれほど高くありませんが、Dolby DigitalやDTSに比べると音質の劣化が無い(?)という大きなメリットがあります。圧縮率は平均で2程度(Data量は半分)ですが、目的は十分達成する事が出来ます。また、見かけのディスク容量を増やす(収録時間が長くできる)事も可能になります。さて、MLPの音質に対する影響なんですがどうなんでしょう?残念ながら比較試聴の経験が無いのでなんとも言えませんが、劣化が無いとは言えないのではないかと考えています。信号圧縮の説明が純粋に数学的な説明ではない事、(振幅情報を時間軸上でBlockに分割している)Classic Recordsの
HDAD規格ではこのMLPを使用していない事、Warner系のソフト等MLPで2ch,5.1ch信号を同じGroupに収録しているソフトの音質があまり良くない事などを考えると、音質の劣化はあると考えた方が良いでしょう。もし、本当に劣化が無いのであれば、比較ができるSamplerの配布など啓蒙活動に努めてもらいたいものです。
 PCではMLPのDecodeは必ずしも可能ではないので、PC上でDVD-Audioを再生する場合は注意が必要です。実際には、DVD-VideoのGroupがあればそちらのDataを再生するのが普通でありましょう。
 尚、Meridianは現行のCDフォーマットでもMLPを使えばMulti CHが実現できると主張していますが、これが実現できるかどうかは難しいところです。
 SACDでもMulti CHを含むDiscでは伝送速度並びに収録時間の問題からData圧縮は必須になります。MLPと同様に可逆圧縮が可能なDST(Direct Stream Transfer)方式で圧縮されています。圧縮率はMLPと同様2程度とのことです。Multi CHが収録されているDiscでは、2ch/Multi CH共にDSTは必須(収録時間が短いDiscは2ch側は任意)となります。こちらに音質の劣化はあるのでしょうか?

[Watermarkっていったい...]
 違法な複製を防ぐためにディスクに入れられる暗号の事です。DVD-Audioでは音声データそのものに重畳して入れられています。(SACDでは他の領域)音質への影響は殆ど無い(Ditherとして作用する)と主張していますが、より高音質になるほど、LSB(一番小さなbit)といえども音質への影響が大きくなります。本当に影響はないのでしょうか?
HDADの音質はこれまで聴いたどの192KHzのDiscとも違うRealityのある音でしたから、劣化があると感じました。一般的な結論はPlayerの性能向上にかかっているでしょう。
 このProtectは、Analog信号に変換した後も有効で、Digital録音機器への録音もできないようになっているとのこと。音質を劣化させてまで録音したいのか!!?と怒りがこみ上げてきますね。

[DVD-AudioってAudiophileのためのもの?]
 公式な回答はNoです。Audiophileのみならず、ほとんどのディスクがDVD-Video Playerでも再生できる事、それほど高価な再生装置でなくともサラウンド環境を構築すれば、これまでのCDでは味わう事の出来なかった新しい環境が提供できると答えています。
 私見でもはっきりNoと言えます。むしろAudiophileにはいくつかハードルが課せられています。まず、サラウンド再生が優先であるということ。Audiophileは2CHが基本ですから、サラウンド優先の設定には困る事があります。加えて、メニューはVideo出力であるので、これを観るのにモニターが必要になります。Audiophileの方はAudioとVisualとは分離していますから、Audioのシステムにモニターがある確率は低いでしょう。サラウンド優先とモニターが必要という壁がAudiophileの前に立ちはだかっています。PlayerのDVD-Audioに対する扱いを見ていますと、DVD-Videoと一緒にされてしまっています。そうすると位置付けはAVになってしまいますね。音の良いDVD-Audio Playerなんて発売されないわけです。大きなMonitorをリスニングルームに持ち込めない場合は、設定用に小さなMonitorを接続しておき、必要な時のみVideoをONして使用するのが現実的でしょう。試聴の時はVideoはOffにしておく方が音質的には有利です。

[対抗するSACDっていったい...]
 DSDというビットストリームを使ったデータ記録方式の高音質ディスクの事です。
 DVD規格の策定時に東芝陣営とSony,Philips陣営とが争い、一時期両規格並立か?と騒がれましたが、Hollywoodにそっぽを向かれた(制作側の意見を聞かなかった)Sony,Philips陣営は泣く泣く東芝陣営に吸収されました。(二層構造の特許だけは反映させた)CDの特許が20年経って切れ始め、これまでおいしい汁を吸い続けていた同陣営は再びおいしい汁を吸える様にと独自の規格を立ち上げる事にしました。Videoの敵をAudioで...。SACDはDVD規格の中には含まれていません。
 DVD-AudioはCDやDATなどで既に実績のあるPCM(Pulse Code Modulation)といわれる符号化の延長線上にあります。一時期DACの方式でマルチビットだシングルビットだという論争がありましたが、PCMはそのマルチビットに相当します。1サンプルに対して複数のBitが使われます。例えば96KHz/24bitというように。これに対してSACDではDSD(Direct Stream Digital)といわれる方式を使っています。これは先のシングルビットに相当します。PCMよりも遥かに高い周波数で標本化しますが、1サンプルに対して1Bitしか使われません。D/A変換はLPF(低い周波数だけを通すフィルタ)だけで可能であると言われています。
 このように両者の間には全く互換性がありません。とはいえ、PCMとDSDとはお互いに変換が可能ではあります。例えば、DV-AX10やUX-1というDVD-Audio PlayerではSACDの信号をPCMに変換して再生していますし、AccuphaseのSACD Playerも結局はPCMに変換しています。逆にデルタシグマ方式のDAC ICはPCMをDSDに変換してからD/A変換を行っています。ユーザーはどちらが勝つのか判らないから、そのどちらも再生できるPlayerを求めます。それで、DAC ICにはPCM,DSDの両方が変換できる製品も現れました。当面はすぐに決着がつきそうもありませんから、売れるのは
Universal Playerという事になるのでしょう。
・音質の評価は?
 1年ほど先行で製品を発売できたSACDはその利点を生かし、Titleの充実とPlayerの改良を行う事が出来、一般的には音質はDVD-Audioよりも良好と言われています。しかし、本質的に高音質なのはどちらかという事はまだ結論が出ていません。また、DVD-AudioではWatermarkをデータに重畳してしまっているという規格上の差異もあります。単純に数字での比較を行いますと、SACDは24bitですと標本化周波数は117.6KHz程度という事になります。数字の上では、176.4KHzや192KHzの24bitの音質が勝る事になりますが、その結論は如何に...。
・市場の評価は?
 音質に関しては、SACDの方が高いというのが日本での市場評価の現実です。Title数もSACDの方が多いです。戦略的にも、SACDではLPやCDで音質の評価の高かったTitleを中心に発売しているのに対して、DVD-Audioは音質よりもサラウンド再生をアピールしている感があります。SACDも少し遅れてMulti CHの仕様が確立し、サラウンドのソフトも充実しつつありますが。
 そして、他のメディアとの互換性ですが、SACDはAudio専用という戦略を鮮明にしていますから、CDとのHybrid規格を策定して、SACD Playerが無くともCD PlayerでもCDとして再生が可能なディスクが多数存在します。DVD-Audioの方は、DVD-Videoとの親和性をアピールしていますから、DVD Playerでの再生が多くのソフトで可能です。DVDAは、CDとのHybrid化の戦略として
DualDisc規格がUSで策定され、製品が発売されました。しかし、Playerメーカーが規格外になるCD面の再生を保証しなかったこと、DVD層のContentsが面白くないことが原因で尻つぼみで終わってしまいました。
 発売されているTitleの質ですが、SACDはSony系列の膨大な音源を駆使して量に関しては高いと言えるでしょう。GramophoneやUniversalもけっこうTitleを発売していますから、質もある程度高いと言えます。一方DVD-Audioの方は、大手ではWarnerががんばっている以外はEMI系列のSilverlineがかなりの数を出してはいますが、全体の質としてはSACDほどではありあません。EMIはそれほど積極的ではなさそうですし、Victor,Denonも味見程度の発売しかしていません。それなりに質の高い作品もありますけど、全体的にはSACDに歩がありそうです。04.7Victorは04中にTitle数を80Titleまで増やすと宣言(実現しなかった)しています。Universalは日本ではDVD-Audioは発売しないという戦略のようです。
・将来の見通しは?
 正直言って非常に厳しいです。音楽産業そのものに陰りが見えてきている事、MDやMP3などの圧縮音源(CDよりも劣る)がこれまでの購買層に普及した事で、CDの位置づけが少し上がってしまいました。つまり、普段はMDやMP3の圧縮Dataの音で満足していてお気に入りはCDを買うという風に変わってきているようです。この若い購買層にはDVD-AudioもSACDも関係ありませんし、彼ら向けのソフトもほとんど発売されていません。DVD-AudioやSACDの購買層というとAudiophileかサラウンド派という事になります。お金は持っていますから、ソフトの購入には前向きですけど、絶対数が圧倒的に少ないというのも現実です。DVD-Audioでは最も売れたTitleでも2万枚程度ですから、市場として成り立つにはまだまだです。市場低迷の上に二つの相反する規格があるわけですから、更に厳しいのが現実です。両規格の戦争に決着をつけるはThe Beatlesがどちらの規格を採用するかにかかっているという説もあります。ついに、BeatlesはDVDA(SACDではなく)付の新作(?)を発売しましたが、起死回生の一打となるかどうか。
 10/04には
DualDiscという仕様のDiscが発売されました。これまではDVD-Audioというと特定のお店のDVD-Audioコーナーでしか見かける事はできませんでしたが、DualDiscは普通のお店にCDと一緒に並べられます。これは、Hybrid SACDと同じです。これだけでも取扱店が爆発的に増えますから、売り上げは伸びるでしょう。この規格はUSのRIAAの規格で、最初は北米からStartしました。SACDが不振の地域なので、Sony系列も積極的にDualDiscを発売しています。7/05現在、出荷数は300万枚を越えたとのことで、順調にShareは伸ばしているようです。
 最終的に両規格の存亡の鍵を握っているのは消費者ですから、出来るだけDVD-Audioソフトの購入をするようにしましょう。
・ここが変だよSACD
 PCMよりも新しいと主張するDSD信号というのは、80年代後半に各メーカーが高音質を主張(実際はCost削減が目的?)した1bit信号と何ら変わりがありません。先ずはこの詭弁に対して抵抗を感じました。
 次は、DiscによってはPCM録音の音源も多数存在することです。Sonyらが主張する信号の流れの単純化には沿っていない工程を経ています。彼らの主張だと、録音から再生装置の最後(理想はSPでD/A変換?)まで一貫してDSD信号出なければメリットはないはずですが...。(ex:小澤/New Year Concertは48KHzのPCM録音であると明記。Glenn Gould/Goldberg Variationsは比較的初期のPCM録音だがDSD Masteringとなっています。処理はDigitalでされたのかAnalogでされたのかは不明です。)
 これはSony自身の自己矛盾ですが、DSD->PCM変換LSIの開発をNPC社に依頼して製品化されていることです。自らDSDの優位性を否定している事になります。元々の発想が、特許で甘い汁を吸いたいという不純(?)な動機でできた規格ですから、自己矛盾も生じるでしょう。04秋現在、市場で最も高い評価を得ているSACD Playerのうちの1台(X-01)は、そのDSD->PCM変換を行っているPlayerです。これまでPCMとは異なるDSD信号の音を賞賛していた人達がX-01を購入しているという現実が不思議です。音質面での優位性は、iLinkやHDMIといった高品位のDigital伝送が可能になり、外部DACで評価が行われるようになることで初めて結論が出るものだと確信しています。
 実際問題として、Hybrid SACDの再生不良の問題もあります。途中で再生が止まってしまったりします。これがSonyのPlayerだったりします。ジャシンタのHybrid SACDは製造上の欠陥があり、Pit形状が問題だとか。更にはPink Floyd/狂気など03年頃のUS製のHybrid Discは真ん中部分にほぼ確実にCrackが入ります。色々問題を抱えていますね。某メーカーの人も私見と断っていましたが、DVDAの方が音は良いとおっしゃっていました。対等な条件で比較できれば、DVDAの方が音質的に優れていることはすぐに判ると思います。現状ではUX-3にD-01をiLink経由で接続して比較するのが最も良い条件で比較できるでしょう。
 Sonyの主張するDSD信号の詭弁が明らかになったのは、皮肉にもPS3にSACD再生機能を搭載した事によります。PS3では読み取ったDSD信号をPCM変換して信号処理を行っています。これまでこの処理が可能なProcessorがなかったからと主張していますが、DSD信号はそのまま伝送する事こそに意味があると最初に主張していたでしょう?Sonyのプロパガンダを鵜呑みにしてPCM変換を行っているPlayerを眼の仇にして攻撃していましたが、彼らはPS3に対してどういう評価を下すのでしょう?これは詳しく調べねば。BDの音声規格にもDSDはありませんし、SACDも先は長くないことは自明です。

[DVD-ARっていったい...]
 DVD-Audio Recordableの略で、位置付けはCD-Rの次世代という事になります。DVD-Audioと同じDVD Forum WG-4で規格化されつつあります。'02にVer0.9が発行されました。リニア(圧縮されない)の高音質データの記録を可能にします。また、MLPによる劣化の無い信号圧縮にも対応するそうです。面白そうな規格なんですけど、製品化に際しては色々問題も起きそうです。
1. 入力はAnalogのみ?:DVD RecorderみたいにA/D変換が装置に内蔵の廉価なICではいくら規格が高級でも結果は知れています。Digital入力にも対応してほしい。でも許されないのは目に見えている。高級A/D Converterが新たな市場となるのでしょうか?I/Fは?
2. Multi CH対応?
MLPへの対応を表明していますから、Multi CHの記録も可能なようです。でも、記録する音源はどうやって作る?Copyは禁止だよ。
3. Copy Protect:当然対応しているでしょうから、DVD-Audioの複製は作れないでしょう。そうすると、レコードからDVD-ARへのコンバートが主な用途になる程度でしょうか?CD-Rに無いメリットを引き出す事が鍵だと思うのですが...。

[DVDplusっていったい...]
 DVD-AudioやDVD-VideoもCDとの互換性の必要を迫られ、DVDplus(DVD+RWとは別)なる規格が策定されました。当初は、SACDのHybrid構造と同じく二層構造になっていて、CD-DAあるいはCD-ROMと、DVD-VideoあるいはDVD-AudioあるいはDVD-ROMとのHybrid構造の組み合わせが規格化されました。既発売のPlayerで再生できる確率は80%以上と聞いています。しかし、最初の試作はうまく行かなかったようです。(説明では、Playerが最初にCDかどうかを見に行くので、CDと認識されてDVD層が再生できないというもの)規格は'03に取り下げられています。それで、解決策として両面ディスクにして、片側をCD相当、もう片方をDVDという方式(DualDisc)に仕様変更されました。Classic PicturesというUKのLabelから既に何Titleか発売されたそうです。それを狙って'展覧会の絵(EL&P)'を買ってみましたが、DVDplusではなかったです。しかし、DVDplus Internationalなる組織は残り、DualDiscのような両面Discの規格の管理を行っています。世界的にはDVDplus規格ということになります。DVD側は単層のみのようです。HPには90Title近くが発売されているとあります。USのLabelの参入はEUでは3/4/05にLaunchしました。Web Shopでも取り扱いを始めましたがまだTitle数は少ないです。なぜかSony製のDiscが多いのですが、輸入盤なのでRegion1だと思います。Sony系列はDVDplusの使用許諾を得て、12/23/04からEUでも発売が可能になっています。4/05現在Sony系列は、EU向けのDiscは発売していません。ただ、SonyにはSACDがありますから、簡単には発売できないでしょう。今後に注目しておきましょう。Silverline系のDiscは4月にEUで正式に発売されるようです。EUでも浸透すれば、日本進出という事になるのでしょうか。

[DualDiscっていったい...]
 こちらもCDとの互換性の必要を迫られ、DVDplus(片面2層)が失敗した事を受けて策定されることになりました。この名称は、USのRIAAの登録商標となっております。従ってDualDiscの発売は北米のみで許されることになります。技術的にはDVDplusと同じで、両面Discの片側にDVD層、反対面にCD相当層を設けただけです。組み合わせは、DVD-ROMやCD-ROMも含めて自由という事になります。CD(-ROM)のLaser光(780nm)はDVDのそれ(650nm)よりも波長が長いので、焦点深度が浅くできず、Discの厚みが0.2mm厚くなる(合計1.5mm)というのがこれまでのDiscとの相違点になります。これに先立って、DVD層を薄くする'ThinType'という規格が新たに定義されています。DVD層を実質約0.05mm薄くするもので、なんとかDualDiscに対応しようという姿勢を示しています。DVD Forumの主張は、「Thin Disc規格は承認している。DVD-Sideに対しては規格を満足しているので、Logoの表記は了承している。しかし、DualDisc規格はDVD Forumの規格ではないので、問い合わせは各Discメーカーにしてくれ。」という立場です。NON-DVD Sideに関しては、規格外なのでLogoは発行しないとPhilipsは述べています。従って、NON-DVD Side(CD規格外なのでCD Sideをこの様に表現している)にはCD-DAのLogoはありません。PKGには「CD面は規格を満足していないので、全てのCD Playerで再生できるとは限らない」という趣旨の記述がされています。日本での発売は難しいかもしれませんね。価格はDVD-Audioよりも少し高い設定になっています。Sony系列のDiscには、全部ではありませんが専用の新しいJewel Caseが使われています。この規格が策定される以前に、DVD-VideoとDVD-Audioの両面Discは発売(厚みは変わらず)されています。/27/04に正式アナウンスがあり、10/04から順次発売されました。基本的には両面共Album音声は収録されています。元々はDVD-SideにはDVD-Audio規格を収録するのが前提ではありましたがSony系列ではVideoを選択し、Region 1に設定(05年夏頃からR0に変更)しています。仕様も48KHz/16bit/2chとなっています。当面はUS国内規格ですから、R1でも文句は言えません。しかし...。'05夏以降はR0に変更されているようです。6月発売のDualDiscはR1でした。
DualDiscの最終仕様について
 最終仕様は5/05初めに発行されました。主な仕様に関して列挙しておきます。 Logoの供給国:Argentina,Australia,Brazil,Canada,Chile,China,Colombia,CTM (EU),Japan,Mexico,Taiwan,United States and Venezuela CD Side(Non DVD Side):Redbook(CD-DAの規格書)に準拠していること。(厚みの仕様は除く) DVD Side:CD-SideのAudio ContentsをCD-DA以上の規格で収録すること。音声にはSurroundも含む。 (実質最低仕様は48KHz/16bit以上)DVD-V規格、DVD-A規格の何れかの規格を満足すること。 厚みに関する仕様: Totalの厚み:1.5mm(max) DVD Side:Thin DVD層を採用する場合は0.55mm(min)でJitterは7%を越えないこと。(実質必須と思われる) CD Side:0.87mm(min)この仕様がRedbookを満足していないのでCD-DAのLogoが入らない
 実際問題として、EsotericのDV-**系メカ(P社747メカ)ではDVDが認識できない(注)と聞きました。最初は心配しましたが、UX-1等手持ちのPlayerではほとんど問題になりませんでした。借りたDV-50sでも再生はできました。(私的確認)Non-DVD Side(CD側)がCD規格を満足していないため、各社からコメントが発表されています。尚、Sony系列製のDualDiscには、「CD SideはCD規格には完全に準拠できていないので全てのPlayerで再生できるとは限らない」という趣旨の注意書きが書かれています。また、同様の趣旨のシールが貼られているDiscもあります。
Denon(3/28/05現在):DualDiscはCD-DA規格を満足していないので、弊社のPlayerでは動作を保証しない。また、DVD-SideもDenonのPlayerの規格は満足してないので再生できない。Playerを改修する予定はない。
Sony,Onkyo,Toshiba,Mark Levinson,Victor(JVC),Philips(1/5/05現在):DualDiscはCD-DA規格を満足していないので、弊社のPlayerでは動作を保証しない。(引き続き動作確認は行うとのこと)
          (Sony,PhilipsはPS系も含めてDVD-Audioの再生は不可)
Pioneer,Lexicon,Madrigal,Marantz:動作確認が終了するまで再生はしないでくれ。もし再生してDiscが破損しても補償はしない。
Meridian,Lexicon(RT-10のみ),Mark Levinson(No.390Sのみ):DVD(Audio)Player,CD Player共にNon-DVD(CD Compatible) Sideの再生を確認し、動作確認を行いました。更にDVD-Plusも再生できることを確認しているとのことです。但し、Non-DVD(CD Compatible) Sideは100%動作保証をするものではない(出来れば再生しないでほしい)とのことです。(1/5/05)

 前二者は後ろ向き、後二者は前向きのコメントと理解できます。特にDenonはDVD-Sideも保証しないと言っています。これはDenonのPlayerがThin Disc規格に対応していないという事になるはず(現時点でどの規格を満足していなのか不明なので)ですが、そうだとするとPlayer側の問題という事になります。それから、PhilipsからはTestの結果、CD Logoは付けられない(Red Book準拠していない)との見解を示しています。また、盤の汚れや傷で時間と共に再生できる可能性は徐々に下がるだろうとも述べています。ちなみに、Sony(Columbia)からはCD/DVD-VideoのDiscが発売あるいは発売予定予定になっています。これらはSony製のPlayerではかかるのでしょうか?(Region 1になっています)これこそ矛と盾の典型なんですけど。私が私的に行った結果は下記に示します。当然、この結果はPlayerメーカーが動作を保証するものではありません。結果は全てのPlayerで再生ができましたので、さほど気にする事はなさそうです。ただ、通称CD-Sideの再生に関しては注意が必要なようです。少し調整がずれているPlayerでは時々音飛びが発生しました。
 しかし、この躓きは勢いを大きく減速させたことは確かで、Labelによっては当初DualDiscでの発売を予定していたTitleが急遽CD+DVD(Audio)に変更された場合もあります。(Rhino等Warner系)残念ながらCD+DVDではソフトの価格が高くなってしまいます。($19.98→$24.98)どこかで歯止めが必要になりますね。EUでもUSではDualDisc仕様であったものがCD+DVDに変更される場合があるようです。
 ソフトに関しては、Silverline,Warner,Universal,Sonyが発売または発売を予定しています。SonyからのDiscもDVD-SideにはAlbumの音声がLPCMで収録されています。DVD-AudioではなくてDVD-Musicです。2chのみLPCMの48K/16bitでした。(Region 1になっています)2/15/05現在で100Title近くが発売されています。そのうちSilverlineは50Title以上を発売しています。3/05までの発売予定を見ますと、Title数はSonyが次いで第二位に浮上することになります。ソフトの発売に関してSonyは積極的なようです。(USではSACDが全く不振である事を認めたことになります)価格は通常のDVD-Audioよりも$2程度高くなっているようです。
Discの厚み
# CDの厚みは標準で1.2mmとなっています。DVDは、厚みを揃えるため、片面を0.6mmとしています。
# SACD Hybrid Discでは、片面DiscでSACD層は0.6mmの所に、CD層は1.2mmの所に配置して互換性を
# 確保しています。DVDの2層Discは0.6mmの少し手前に新たな層を形成して対応しています。
# さて、DualDiscですが、単純に計算しますとDVD側が0.6mmのCD側が1.2mmで合計1.8mmになって
# しまいます。これでは多くの既存のPlayerが対応できないので、保護膜層の材質を変えるなどして
# CD層の厚みを0.9mmにまで薄くする事にしました。それでも0.2mmの厚みの違いが互換性に影響を
# 与えているようです。dualdisc.comでは再生できるPlayer Listなどサポートをしてほしいですね。

(注):電話では確かにDVD側が認識できないと聞きましたが、上記の調査の結果からすると、CD層の間違いではないかと思われます。
当初はP社の747メカ全体の問題かと思いましたが、実際に試してみると747で再生はできました。
DV-50sでも両面共再生できました。試験したのは貸出機ですが、対策は行われているようです。
再生のための対策としては、0.2mm分のFocus範囲の拡大という事になるでしょう。Firmwareの
Update(Focus回路の設定変更)だけで対応できるPlayerはまだ幸せで、Focus範囲がHardwareで
決まってしまっているPlayerは、Pick Up部そのものを交換する必要があるかもしれません。
DualDiscの動作チェック(私的確認)
# 実際にDualDiscの再生に関してどの程度問題があるのか知っておきたいこともあり、DualDiscを
# 購入して再生するかどうかを確認してみました。現品を見ると、確かに少し厚いなと感じます。
# 0.2mmといえども馬鹿にできませんね。再生に関しては、手持ちのPlayerでは問題ありませんでした。
# 再生開始時に少し時間がかかるかなという印象を持ったのと、Seek時間が少し長いかなと
# 感じた程度です。DiscはSilverlineから発売されたBlondie/The Curse of Blondieです。Labelに
# よってDiscの製造条件が異なる可能性がありますので、追って他社LabelのDiscも購入して動作を
# 確認してみました。Universalからの、Diana Krall/The Girl In The Other Roomも同様です。
# Warner(Rhino)からは、Grateful Dead/American Beautyを、Sonyからは複数のTitleを注文していて
# それらをSampleにしました。Sony系列は全てRegion 1になっているようです。
# そのため、DVD-Sideの確認はDVP-S9000ESでのみ行いました。全て問題はありません。
# 情報をお持ちの方がいらっしゃったらお教えいただけると幸いです。
# 現在までの動作確認の結果は次の通りです。'05春以降は問題があるものだけ掲載します。

DVD Player
		DualDisc:Blondie/The Curse of Blondie etc (Silverline)
		DualDisc:Diana Krall/The Girl in The Other Room etc (Universal)
		DualDisc:Grateful Dead/American Beauty(Warner)
		DualDisc:AC/DC /Back In Black他多数 etc (Sony系)
UX-1 (Esoteric)	:両面とも問題なく再生
DV-S10A (Pioneer)	:両面とも問題なく再生但し、
  AC/DCのCD-Sideの再生中に3度ほど音の途切れが発生(このPlayerは通常のDiscでもキュルキュル言っているので)
DV-S747A (Pioneer)	:一部のDiscで再生不能
DVP-S9000ES (Sony)	:両面とも問題なく再生(DVD SideはDVD Video規格のGroupを再生)
 Sony系列のDualDiscはRegion1なのでDVD-SideはこのPlayerでのみ動作が確認可能。
DV-50s (Esoteric)	:両面とも問題なく再生(確認時間は非常に短い)
CD Player
P-2s (Esoteric)	:CD Sideは問題なく再生
  Barbra Streisand/Guilty
  Natasha Bedingfield/Unwritten
    Barry Manilow/The Greatest Songs of the Fifties
DV-S747A (Pioneer)	:このPlayerのみMenu表示の前でHang Up。一瞬音が出ます。

[より良い音質で楽しむためには...]
 06.06になって、本当の意味でのDVD-Audio Player(映像出力の無いAudioのみに特化したPlayer)がようやく発表されました。EsotericのSA-60がそうです。これ以外のPlayerでは、映像回路の追加などの要因でどうしても同じ価格のSACD Playerよりは音質面で不利になり音質評価はSACDよりも悪いと考えられがちです。現行機種ではEsotericのUX-1が最も優秀ではないかと思いますが、それでも同じ価格のSACD Playerにはかなわないようです。今後は、i-Link経由等のDigital出力が普及してきますと、外部DACを利用して大きく音質は改善できると思います。ここでは、現行機種でどうすれば少しでも良い音でDVD-Audioが楽しめるかを考えていきたいと思います。Audioをやっている人には基本的な事項ばかりです。
・設置方法
 CDよりも高速に回転しますから、振動も増えますし、Track Pitchも狭いですからより振動には敏感になります。しっかりした台の上に設置して、必要があれば耐振グッズも活用しましょう。経験的にはピンポイントフットが効果的でした。装置の下に柔らかいタオルを入れて振動を吸収するのも効果的です。色々試してみましょう。
・電源
 電源の影響も大きくなります。クリーン電源やノイズカットトランスに電源フィルターなどこの手のグッズも多数発売されています。環境に合わせて電源を取る条件を模索してください。必ずしもこの手のグッズを通した方が良い結果が得られるとも限りません。コンセント直結にして電源インピーダンスを下げた方が良い結果が出る事もあります。効果の有無は実際に試してみなければなりません。同じグッズでも場所によっては効果があったり無かったりします。電源ケーブルの選択も重要です。好みのCableを探しましょう。電源の極性合わせも必須です。確認してみましょう。
・Video出力をoffにする
 映像回路が発するノイズが音声に影響するようです。音だけを楽しむ時は映像回路はOffにしましょう。高級機ほどこの効果は顕著です。
・PlayerのFLをoffにする
 Playerの表示機能は便利ですが、やはりノイズが音声に影響します。音を楽しむ時は表示はOffにしましょう。影響はVideo出力よりは少ないです。
Word Sync
 高級機に限定されますが、外部から基準信号を入れられる機種をお持ちなら、この機能を活用しましょう。効果はUX-1で確認済です。より信号純度('精度'ではない)の高い信号源が望ましいです。その分、高価だけど。基準信号は、再生したいDiscのClockに合わせるのが基本です。DVD-Audioの場合は様々なfsがありますから、設定は大変ですね。
・外部DACとの接続
 Solutionとしてはこれが究極でしょう。AV AmpのDigital入力では限界があるでしょう。(PlayerのAnalog出力よりは改善される可能性あり)iLink対応の良質なDACを選びましょう。現時点では、EsotericのD-01が最も良さそうですね。TransportはUX-1に代わってP-03 UniversalにWord Syncをかける組み合わせが最高でしょう。これできっと至極の時間が過ごせるようになるでしょう。(いくらかかるんや!!)(UX-1はまだiLink出力は搭載されていませんが...)実現可能な組み合わせは、UX-3とD-01orD-03との組み合わせになるかと思います。UX-3でAudioのみを聴くときは、Video,DVIどちらもOffにしておきましょう。

[再生に支障のあるDiscっていったい...]
 DVD規格は、音楽関係者よりもPC技術者主導で規格が策定されたそうなので、よく言えば汎用性がある、悪く言えば規格があいまいという部分が多々あります。Playerメーカーもこの点では苦労しているようです。ユーザーも音声の切り替え方法がDiscによってまちまちなのは非常に困ります。比較的早い時機からDVD-Audioと付き合っているので、色々な経験をしていますが、実際に遭遇したのは、Track間で音が途切れる現象です。
 メーカさんのために良く問題が起きるDiscを紹介しておきます。もし、他に情報をお持ちの方がいらしたら教えていただけると幸いです。
1. Olivia Newton-John/One Woman's Live Journey
 DTSからの発売です。日本でも発売リストにはありますが、入手が難しいようです。DV-S10AとUX-1でTrack間で音が途切れました。どちらもFirmwareのUpdateで解決しました。ちなみにこのDiscは2ch音声はなく、5.1chはDown Mixが禁止されています。不具合の原因は'Cell'が'0'になっていることだそうです。CellはInteractive機能に関するもので1以上と定められているそうなので、規格外のDiscにはなりますが...。
2. Queen/The Game
 やはりDTSからの発売です。日本ではEMIから発売されています。冒頭の3曲は切れ目が無いので5.1chではTrack間で音が途切れるのが判ります。DV-AX10,DV-S10A,DV-747AとUX-1所有しているPlayer全てで起きます。Pioneer並びにTeacからの回答は、Discの仕様範囲内との回答(静止画の切り替えに要する時間との説明)がありました。Discが音声の中断を認めているとのことで現状では解決できないようです。DTSにも質問しましたが全く返答はありません。

# 1.,2.共にDTS製です。以前にDave Grusin/Two for the RoadのDTS-CDを中古で購入したところ、
# 中身は全く関係の無い近代Classicの曲が入っていました。DiscのラベルもGrusinだったん
# ですけど。以上の経験から、DTS社を信頼できなくなっています。
3. Elton John/Goodbye Yellow Brick Road
 Universalからの発売です。日本では発売されていません。(日本UniversalはSACDしか発売しない方針らしい)Your Sisiter〜Saturday Nightの間は切れ目が無いのでTrack間で音が途切れます。DV-AX10,DV-S10A,DV-747AとUX-1所有しているPlayer全てで起きます。メーカの対応は2.と同様です。このAlbumを聴き込んでいる人は気になると思います。この2曲は立て続けに聴きたいですから。
4. 多数のDualDisc達
 11/04の発売早々、Playerメーカーから「Non-DVD(CD) SideはCD規格を満足していないので、当社のPlayerでは再生を保証しません」という趣旨のコメントが出されました。Discの厚みがCDの規格よりも薄くせざるを得ないためにCD規格を満足できない事が原因です。実際に
私的に確認してみましたが、一部調整のずれている(?)Playerで時々音が途切れた事、特定の機種で再生できないDiscがあった程度で致命的な障害は出ていません。(そう言い切れるか?)再生に問題のあるHybrid SACDよりはDualDiscの方が再生できる割合は高そうです。
曲中に挿入される静止画や歌詞の画面
# 上記のDiscは一部で曲間が空かない、あるいは、ほとんど空かないDiscなので
# 現象が顕著ですが、通常の1曲毎に間が空くDiscは多数存在します。これらのDiscでは、
# この曲間に静止画などの映像Dataや歌詞のTextを読み込んでいます。注意しているとPlayerが
# 「ウィーン」という音を発して他のTrackを読み込んでいるのが判ると思います。この作業のおかげで
# その作品本来の曲間以上の時間がかかってしまいます。それが曲間にOriginal以上の空白時間を
# 生じている原因になっています。この時間は作品によって、あるいは、聴きなれた作品では非常に
# 気になる事があると思います。ここまで作品の音楽性を損ねてまで映像Dataを再生される必要は
# あるのでしょうか?Audiophileの方には理解できないでしょう。
# 尚、Live音源など曲間の空白が許されないDiscでは、前の曲の補助データの中に次の曲のDataが
# 挿入されているようです。どうせなら、その仕様に統一してもらいたいものです。(副作用も心配ですが)

4. DualDisc
 日本ではまだ様子見のようで、国内盤の発売予定は聞えてきません。USでは10/26/04にWarnerから、11/2/04にSilverlineから発売されました。早速Pioneerからは「ちょっと待ってくれ」、Sony等からは「DualDiscはCD規格を満足していないので、CD側の再生は保証しない」というコメントが出ています。Blondie/The Curse of Blondie(Silverline)は手持ちのPlayer(含むSony)で全て再生できました。その後の追跡調査では、DV-S10AにてSony製のDualDisc(AC/DC)のCD-Sideで音の途切れを経験しています。CD-Side(正式にはNon-DVD-Side)の再生には多少注意が必要なようです。DV-S747Aで2TitleほどDVD-Sideが再生できないDiscがありました。

[DVD-Musicっていったい...]
 国際的には、DVD-Videoの規格にAudioに特化したContentsを収録したものの総称です。Audio Only DVDや日本コロンビアの'ミュージックDVD'はこの範疇に入ります。具体的には、映像は静止画で音声はLinaer PCM音源が必須条件になると思います。利点は、普及率の高いDVD-Video PlayerでCD以上の音質が楽しめる事です。反面、DVD-Audioに比べると、96KHz/24bit 2chが最高音質と約半分の伝送速度が上限になることで、音質面並びにSurround音声はLinear PCMでは収録できないという点(48KHz/4chなら可能なはずだが)でDVD-Audioには届かない事になります。とはいえ、Srroundを気にしなければ、96KHz/24bit 2chというのはDVD-Audioでも標準的な仕様ですから十分使用に耐えると思います。発売Titleはそれほど多くはありません。海外では、Classic Records,Chesky,Arts等から発売されています。ちなみに、音楽系の動画DVDソフトでは48KHz/16bitのLinear PCMというのが現在の標準のようです。DVD-Musicというなら、96KHz/24bitを標準にしてもらいたいですね。

[ここが変だよDVD-Audio]
 おかしいなと思うところをまとめておきます。
本当の意味でのDVD-Audio Playerが存在しない。:現状はDVD Playerのおまけ機能扱い。余計な映像回路と6ch分の音声出力が必須となってしまっています。操作もMonitorが必須となるPlayerがほとんどです。(6/06に発表されたEsoteric SA-60が初めての例外となりました)
2CH音声が必須ではない。:実質Surround環境が必須になり、Audiophileには大きな問題。
Down Mixの禁止が制作側で選択可能。:2ch音声が収録されておらず、かつ、Down Mixを禁止する設定のDiscが存在します。このDiscはSurround環境でなければ本来の試聴ができない事になります。ここまでして2ch Userを排除する必要があるのでしょうか?
Copy ProtectのためにAudio DataにWatermarkなる識別信号が重畳されている。:音声データを意図的に劣化させていることになります。Ditherとして作用するというのは詭弁でしょう。
映像データは必須のようである。:曲間に画像データを読み込む作業が入るので曲間の空白時間が空き、Album全体のリズムが崩れる。聴き馴染んだAlbumほどイライラが募ります。
Playerの操作がDiscによって異なる。:特に2ch再生のためにはDisc毎に操作が異なる。PlayerのSoftのDebugも大変。Userの利便性よりも制作側の主張が優先されている。
 一番の問題は、より高音質を求めるAudiophileに対する配慮がされていない事でしょう。操作性の問題といい、User不在では規格そのものが成り立ちません。SACDのように、2chは必須でDisc構造も明確(2chはここ、5.1chはここという風に)である必要があったでしょう。(今となっては後の祭りですが)以上の評価からさほど普及していないのが実情です。

[DVD-Audioにおける圧縮音声の扱い]
 これまでDVD-Video Playerでの再生を可能にするためには、DVD-Video規格のGroupを設けてそこにDolby Digital等の圧縮音声を収録していました。04年には、DVD-Audio規格のOptionとして、'Compressed Audio File for DVD-Audio Revision 1.0'が策定されました。'MPEG-4 HE AAC'を必須規格として、OptionでTRAC3plus,DTS,MP2,MP3,WMAPro9をサポートするとのこと。圧縮音声に対してはDiscによって回数限定(但し無限も可)でRippingも可能にするそうです。Audiophileには気にする変更ではないでしょう。

[DVD-Audioを発売しているLabelについて]まだ下書き状態ですm(_)m
 ソフトを発売しているLabelの立場は色々です。各社の事情と特徴についてまとめておきます。基本的には発売Title数の多い順です。発売Titleの少ないLabelは省略しています。NaxosとSilverlineだけが毎月新作を発売しています。
Silverline:DVD-Audio界では最大手になります。全てのDVD-Audioソフトの全Titelの20-30%はここから発売されています。DVD創成期にAudio Only DVDの発売から始りました。最初はSurroundが収録されたBGMのソフトを発売しますがDVD-Audioの発売では、King Biscuitの音源を使用したと思われるFrom The Front RowのSeriesや、Labelを越えた音源の発掘(MinorなTitleが多いですが)から行われました。その後徐々に高音質の音源も発売するようになりました。(区別が難しい)また、ClassicのSeriesも手がけるようになり、Vangardの音源をDVD-Audio化しています。DualDiscの発売にも積極的で、再発が主ですが一部新既発売のDiscはDualDisc仕様になっています。今後はDualDisc一辺倒の様です。日本では代理店が無い様で直接購入できません。輸入盤取扱店かWebで購入するしかありません。
 Discの仕様は、96K/24bit/5.1chのみが主流です。Menuから、5.1chのSetupができるTrackがどれにも収録されています。Classicと高音質Titleの一部で2ch Groupが収録されています。上記の通り、音源による音質の違いが大きいので、音質は一定しません。Classicと高音質Discの音質は良好です。
Rhino:Warner系の老舗LabelでDVD-Audio創成期から積極的に発売しています。主にWarner系の著名Artistの作品が中心ですから質は高いです。DualDiscには消極的で、最初に数Titleを発売しましたが、Playerメーカーの対応を見てDAD+CDの仕様に変更しています。04年頃からやや発売のペースが落ちています。発売されているDiscは日本でも購入できる場合が多いです。
 DVD-Audio初期からDiscを発売しているので、その時期は試行錯誤を繰り返していたようで、Discの仕様が一定しません。5.1/2chの収録は、Groupを分けたり、同じGroupに収録したり、両面に分けたりと色々試しています。Audioの仕様は88.2K以上が主です。ただ、音質は最高とは言い難いです。SourceのせいではなくてDisc製造上の問題のように感じます。
Universal:少し遅れて参入してきました。SACDと両方のDiscを発売しています。発売TitleはSACDの方が遥かに多く、日本ではSACDのみしか発売しないなどSACD寄りではあります。Major Titleが多いので質は高いです。ただ、Discによっては48KHz仕様であったりします。DualDiscの発売にも積極的で、11/04以降発売のDiscはDualDisc仕様になっています。上記の理由で日本ではSACDしか購入できません。輸入盤取扱店かWebで購入するしかありません。
 Audioの仕様は48K-96KHzが中心です。どういう理由でfsを変えているのかは不明です。ただ、5.1chは48KHzが多く、これはMLPを使用しない(使用料が高い?)のが目的ではないかと想像しています。5.1/2chはGroupで別れています。音質は良好だと感じます。外れの記憶はありません。
DTS:圧縮Surround音声の方式で特許を持つ会社でそのDTS方式を採用したDiscを積極的に発売しています。最初はCD-DA規格のDiscにDTS方式の5.1chを収録したDisc(DTS-CD)を発売、その後DVD-Audio規格が制定されるとDVD-Audioソフトもコンスタントに発売しています。Queen等のMajor Titleも手がけています。
 仕様は48Kと96Kが中心です。2chは収録されていないものが多いです。Discの制作に際しては必ずしも規格に従っていない様で、再生上問題のあるDiscが存在します。問い合わせても回答はもらえませんでした。
Classic Records:新興のRM専門Labelです。最初はAudio Only DVD(96K/24bit/2ch)を発売、その後
HDAD仕様を提案し10Title以上発売しています。HDADは確かにすごいと感じます。発売ペースが遅いのは仕方ないのかなあ。輸入盤取扱店かWebで購入するしかありません。
 仕様は上記の通りです。音質は良好ですがPlayerを選ぶと感じます。高級機でないと真価は発揮できないようです。
AIX:Minorですが、DVD-Audio一筋のLabelです。録音から自社で行うスタンスのようです。一部MajorなArtistも録音しています。発売日がよく判らないのが困りものです。輸入盤取扱店かWebで購入するしかありません。
 仕様は96K/24bit/5.1,2chでほぼ一定しています。5.1/2chはGroupで分けています。ClassicのTitleではGroupの情報も記載されていて親切です。音質は良好です。外れの記憶はありません。
MD&G:ドイツのMinor Labelです。DVD-Audioが中心で少しSACDも発売しています。Classic専門で、録音から自社で行うスタンスのようです。独自のSurround環境も提案していますが、SPを移動しないといけないので、やっている人はほとんどいないでしょう。日本ではGeneonから発売されています。
 仕様は最初は48KHzでしたが、現在では96K/24bit/5.1でほぼ一定しています。2chはあまり収録されているDiscをみかけません。音質は良好です。Surroundをやっている人にはお勧めです。価格が高いのが難点です。
Tacet:はやりドイツのMinor Labelです。Classic専門で、録音から自社で行うスタンスのようです。ArtistもMinorです。
 仕様は最初は48KHzでしたが、現在では96K/24bit/5.1になりつつあります。2chは収録されていないのではないでしょうか?仕様の割には価格が高いと感じます。日本ではHi-Fi Japanから購入できます。
Naxos:安価なCDでお馴染みのこのLabelですが、DADにも積極的です。毎月数Titleずつ新作が発売されています。(SACDも発売しています)ロシア系のArtistの録音が多いです。演奏には当たり外れがあるようですね。輸入盤取扱店かWebで購入するしかありません。
 仕様は5.1chのみのようで、48KHzが多いです。仕様は少し情けないです。高音質化を期待します。
Arts:ドイツのLabelでClassicが中心です。DVD-Music仕様のDiscのようです。1枚しか持っていないので詳細は後程。輸入盤取扱店かWebで購入するしかありません。
 仕様はDVD-Video Discに96K/24bit/2chを収録するのが基本のようです。音は良いと思います。
nishimura:日本人が設立したドイツのLabelでClassicが中心です。SACDも発売していて、高音質よりもSurroundの提供に注力しているように思います。日本ではGeneonから発売されています。サラウンドシリーズなどはここが原盤です。
 仕様は48K/24bit/5.1chが基本のようです。1枚しか持っていませんが、録音時と思われるノイズが結構入っていました。このDisc固有の問題なら良いのですけど。
Hodie:やや異色のMinor Labelです。Classic専門で看板指揮者はMaximianno Cobra氏。音質にはかなり拘りを持つLabelです。日本ではKingから購入できます。
 仕様は最高音質を目指しています。両面Discで、それぞれ96K/24bit/5.1と192K/24/2chでほぼ一定しています。音質は良好です。ただ独自の理論を持つ指揮者ですから演奏の方は好き嫌いが分かれるでしょう。
Sony:USではSACDが不発でDualDiscに活路を求めています。05年から積極的に展開を始めたようです。但し、SACDの路線とは少し違っています。DVD-Audioは当分発売しないでしょう。
 先ずRegion1のDVD-Video仕様(6/05頃まで)である事、Audioは2chが48K/16bitとかなり情けない。Multi CHは当然D.D.です。Videoも収録されていますが、画質はいまいちです。音質よりもMajor Artistで購買意欲を掻き立てる路線でしょうか。SACDよりも良い音は入れないというおかしなポリシーもあるでしょう。05年夏からRegion0に改善されましたが、仕様は相変わらず48K/16bitです。Surround音声は収録しなくなったようです。
<[日本のLabel]
 日本のLabelはどこも様子見なのがみえみえでいまいち期待ができません。全Labelを合わせても毎月新作は発売されないというのが実情です。もっと気合いを入れてほしいものです。期待を込めて叱咤激励しておきます。ところでPanasonic系列からはソフトは出ないのでしょうか?
Warner:日本でも中心であるべきはずですが、輸入盤が中心でいまいち気合いを感じません。もっとがんばってほしいなあ。日本企画のDiscは96K/24bit/5.1,2chが基本と考えられます。
Geneon:元Pioneer LDCですから、自社制作・輸入代理店の両方でソフトを発売しています。しかし、やる気があるのかどうか不明です。創成期にはBGM的なソフトを積極的に発売していましたが、売れそうなTitleは無く、その後は輸入販売を中心に移したようです。そして、気が付けばSACDを発売しているではないですか!!もうDVDAは出さないの?裏切り者だなあ。05年後半には少し新作を発売しました。
Denon:創成期からTitleは出している方です。DVD-Audioの色々な使い方を提案しています。CD品質の音源で全集ものを1Discに収めたものを発売したのはここだけでしょう。最近はあまり新発売がありません。もっとがんばってほしい。Deonon USAからは3Titleのみが発売されています。
 仕様に関しては上記の通り様々です。音質は良好だと思います。
Victor:こちらももっと中心的な存在であってほしいですね。04年には80Title以上を発売すると公言しましたが、後半はほぼお休み状態でした。公約は実行されず。日本発のJazzの名盤のDAD化は多いに評価できます。これからも続けてほしいです。
 仕様は常に最高を狙っているようで、5.1chは96K,2chは192KHzが多いです。5.1/2chはGroupで分けるようです。ただ、Surroundにはあまり注力していない様に感じます。
東芝EMI:ここも力が入っていないですね。中心的な存在でなければならないはずですが。04年に味見程度に発売しただけです。国内Artistが中心です。永ちゃんが目玉でしょう。
 仕様も情けなくて、5.1/2ch共ほぼ48KHzです。なんだかなあ。
Avex:CCCDの失敗で著作権保護の活路を新しいMediaに求めているようです。現状ではDAD:SACDは五分です。J-PopのMajor ArtistもDVD-Audio化しています。今後に期待いたしましょう。
 仕様は、5.1/2ch共ほぼ96KHzのようです。SingleのDVDAも発売するなどTitleの充実は期待できます。
King:高音質音源として注目しているようです。国内Artistと共に旧作のRM化の意味でもJazzの名盤のDAD化したりしています。また、低音シリーズというのもあります。もっと積極的に展開していただけるとうれしいのですけど。価格は高いなと感じます。
 仕様は、5.1/2ch共ほぼ96KHzのようです。Groupで分けています。
テイチク:国内Artistを中心にDAD化しています。地道に活動しているという印象です。もう少し積極的に展開していただけるとうれしいのですけど。音質は良好ですが、歌謡曲臭さが漂うのは仕方ないのでしょうか?価格は国内では平均的でしょう。
 仕様は、5.1/2ch共ほぼ96KHzのようです。5.1/2chは同じGroupに収録しています。Audio Selectで切り替えられます。
East Works:綾戸智絵の5作品のみ発売されています。その後はHybrid仕様のSACDのみの発売になってしまいました。悲しい。
 仕様は、Studio版は2chのみで192K/24bit(Video Player向けは96KHz)、Liveは5.1chも収録されています。

[教えてLink先]
 ソフトLabelについては
拙HPのリストを参照していただけると助かります。
DVD-Audioについて
DVD-Audio 協議会(英語)
Digital Audio Guide(英語)
Multichannel News(英語):DADやSACDなどMulti CH関係の掲示板
DVD-Audioソフトの発売情報等
High Fidelity Review(英語)
DVD-Audio Player発売メ−カー
パイオニア:一時期は一人勝ちであったが現在はどうなんでしょう?入門機・中級機は非常に強いと思います。低価格路線で'音が悪い'というイメージが定着しているようです。
パナソニック:DVD RecorderにDVD-Audio再生機能を設けた事は目新しいでしょう。SACDには対応しないようです。Multi-Region化が容易ということでマニアにはウケています。
東芝:次世代DVDの方がお忙しい様で。
ビクター:最近あまり名前を聞きませんね。DVD-RecorderにもDVD-Audio再生機能を持たせています。メカはPana製のようでSACDには対応していません。
ティアック:UX-1の成功で、高級機ではほぼ一人勝ちではないでしょうか?DV-**シリーズはP社のメカ、UX-*は同社オリジナルのVRDS-NEOメカが搭載されています。性能はVRDS-NEOメカの圧勝と思います。現時点で最高峰のDVDA Transportは同社のP-03 Unversalということになります。UX-1もLtd版でかなり性能が向上しています。
ラックスマン:メカはP社のOEMです。一部で人気はあるようですが、聴いた印象は...。
ヤマハ:スタビラーザー搭載で注目されたのですがその後はMulti-Region化が容易というのが隠れた特徴となっているようです。メカはPhilipsのようです。
デノン:ある程度以上の評価は得ていますが、DVD-AudioなのかSACDなのかはっきりしないところが信用できません。だんだんデザインが悪くなってきましたね。
オンキョー:中級機までと割り切っているようです。04には高級機も発売されましたが。
アイワ:???
Madrigal:Mark Levinsonでお馴染み
メリディアンMLPはここが提案
Creative:PC用Sound CardでDVD-Audioに対応
マランツ:SACD派と思っていましたが、それだけでは食えない様でUniversal Playerも発売しています。SACD寄り
DVD-Audioソフトが購入できるところ
Disc Station:日本のWEB Shopです。
HMV (Japan):日本のWEB Shopです。輸入盤も扱っています。
Acoustic Sounds:アメリカの高音質音源を扱うWEB Shopです。少々高め。(英語)
Amazon.com:アメリカのCDからDVDまでを扱うWEB Shopです。日本やUK,カナダなどにもお店があります。DVD-Audioの品揃えは日本やUKの方が充実しています。(英語)
CD Universe:アメリカのCDからDVDまでを扱うWEB Shopです。送料が高め。(英語)

[実際に受けた質問等]
・PlayerのDigital出力はどうなっているの?
 通常のDigital出力であるDAI(RCAやTOSのコネクタ)では、DVD-Audioの規格上は、96KHzまではそのまま出力が可能ですが、実際には48KHz/24bit(or16bit)かそれ以下で出力(ソフトの設定による)されています。ソフトによっては、Digital出力を禁止しているソフト(Down Mixを禁止しているソフトはDigital出力されないとあります)もあるそうで、そのソフトではDigitalは出力されません。(しかし、実際にはDigital出力はDown Samplingされて出ています) 私はまだDigital出力が出ないソフトの経験はありません。176.4,192KHzは自動的に1/2以下のfsに変換されるとの事です。実際のDAI出力は、44.1or48KHzにDown Samiplingされると考えておけば良いでしょう。例外的に88.2or96KHzで出力されるソフトもある程度に考えておいてください。

・将来のDigital出力の規格は?
 
IEEE-1349(Fire Wire,iLink)のコネクタを使ったDVIはPioneerなどが先行で自社間のPlayerとAV Centerとの接続が可能な製品を発売しました。他社との接続に関しては、各自で検証が必要なようです。ただ、現状ではiLinkが次世代のDigital Audio出力の本命であるようです。iLink自体は製造メーカーに依存しない標準規格ですが、DVD-Audioの場合、付加データ量が多いこと・送受信機の同期の方法に特殊な作業が必要になりますので、互換性に問題が生じることがあるようです。但し、この特殊な部分というのも標準規格に含まれています。メーカー間での接続が可能な標準規格としては、Audio/VideoをDigitalで出力する規格HDMI(High Definition Multimedia Interface)が策定されています。Intelが開発したHDCP規格で暗号化することで著作権の保護が図られています。Video信号の方は大型のProjectorやDisplayに装備されはじめ、AVマニアの間では必須アイテムになりつつあります。(Video信号はPCのDigital出力からModifyされたDVI規格でも出力されています)ただ、搭載初期のHMDIでは48KHz/24bitまでのAudio信号しか出力されない(規格のVer.1.1でDVD-Audio全ての規格に対応)でした。Discが禁止をすると出力されなかったり、Down Samplingされたりしてしまいます。コネクタもLock機能がありませんし、高級感もありませんね。評価はもっと市場に広がってからになるでしょう。UX-1/X-01は1.'06時点ではDigital出力に関してのアナウンスはありません。UX-3/X-03の仕様からすると、iLinkが追加される可能性が高いです。その後発表されたP-03 Unversalでは、iLinkとHDMIが搭載されており、HDMIはVer.1.1(DVDAはFull Spec,SACDは不可)でした。
【注釈】1Video用のDigital出力DVI(角型24P)は480p(D2),720p(D4),1080i(D3)に対応、HDMIは480i(D1),480p,720p,1080i,1080p(D5)に対応。両規格は信号に互換性があるので変換コネクタで相互接続が可能です。但し、1080pはDVIには対応していないのでDisplay側が表示できない可能性があります。1080p対応のDisplayは'05以降に本格的に販売されるでしょう。
【注釈】2HDMIを装備しているP社製DV-S969AVi-Nの取説を見てみますと、HDMIを装備はしていても1080p出力はされない(720pのみ)ようですね。それから、AudioはiLinkで、映像はHDMI(DVI)でというのが基本的な考えのようです。HDMIに対してiLink優先であること、iLink出力が有効な時は、Analog出力はOffとなる仕様だそうです。但しこのPlayerのHDMIはVer.1.0とのことです。Ver.1.1では192KHz/24bit/2chまで全て対応しています。対応しているPlayerの発売はこれから本格的になるでしょう。
# 蛇足ながら、Ver1.2ではSACDの出力まで対応しました。但し、Ver1.2準拠の
# Playerの発売は06年以降になるでしょう。

・DVD-AudioとSACDが合体する事は可能?
 2層あるいは両面構造にすることで物理的には可能ではないかと思います。しかし、戦略的には両陣営共この規格を策定する事は今の段階ではないでしょう。Defaultでどちらを再生するか?、既発売のPlayerで再生は可能か?など解決しないといけない問題が山積みです。共倒れの危機に瀕すると合体も考えるかもしれませんね。
DualDiscはDVD-AudioとSACDの合体は含まれていないようです。音質比較のデモ用で構わないのでDVD-Audio/SACD Discを作ってもらえるとうれしいですね。ちなみに、両面構造を実現したとしても、Discの厚さの規格からSACD側をHybrid構造にする事はできません。
 USではSACDの人気が無くて、SonyもDualDiscのソフト(DVD-Sideにも48K/16bit程度でAlbum全曲収録)を積極的に市場に投入しています。この動きが世界的に広がってくれるとうれしいのですけど。

・2CHの音声を優先して聴きたいのだが...。
 あいにくほとんどのDVD-AudioソフトはMulti CHが優先されています。つまり、Discをトレーに乗せてPlayボタンを押すと、普通はMulti CHが優先的に再生されます。また、2CHのTrackすら存在しないDiscもあります。どうやらDVD-AudioはMulti CH環境無くしてはいけないようです。しかし、これはAudiophlieには酷な話です。多少なりとも2CH再生を楽にするための方法を列挙しておきます。画面を観る事の出来る環境の方は、メニューから切り替えるのが一番楽です。以下、モニター画面無しで音声を切り替える方法をご紹介しておきます。DVD-Audioの場合、2chと5.1chの音声の収録方法が一通りでは無いので、Player側では簡単に判断できない場合があるようです。
1. 2CHでは完全に再生できないソフト達
 SACDでは2CH音声は必須のようですが、DVD-Audioはそうでは無いです。加えて、DiscでのDown Mixを禁止できますから、Multi CH音声のみ収録でDown Mixが禁止されているソフトは2CHでは完全に再生できません。この場合はお手上げです。例:Olivia Newton-John,Styx等
2. 5.1CHのみのソフトの場合
 現状ではPlayerのDown Mix機能を使って2CHにするしかありません。Playerの設定変更にはモニターが必要になることもあるでしょうから、設定変更は少々面倒です。しかも、Down Mixをしたからといって安心して聴けるというものでもありません。ソフトによっては極端に音量が下がったりして十分に楽しめない場合があります。例:Silverlineのソフト群(全てではないですけど),Naxos等上記のように極端ではないにしても、音質の劣化はどうしても伴います。Classic作品ではサラウンド音声は主にエコーですから、Down Mixをせずに2CHで聴いてもあまり違和感はありません。(Naxosのソフトで前後にそれぞれオケが配置されているソフトもありますが)
3. 2CH音声収録の場合
3-1 Groupが別になっているソフトでは、Group1がMultiで、Group2が2CHになっているものが多いです。このソフトの場合は、トレーにDiscを乗せてCloseボタンを押します。Playerは乗っているDiscがDVD-Audioである事を認識して止まります。そのStopの状態で、リモコンボタンの'2'を押します。(P社とそのメカを使用のPlayer)この意味は、Group2を選択するという事です。そうするとGroup2を探して頭から再生が始まります。メーカーによっては、Group切り替えボタンのある機種もあります。このソフトの場合、再生中に2ch/5.1chの切り替えはできません。(Group切り替えボタンのある機種は切り替え可能)その代わり、2CH音声にはMLPを使わずに収録できますから、音質面では有利ではないかと考えられます。例:Deep PurpleなどWarner系の初期のもの、Universal,AIXなど
メリット:2ch音声に
MLPをかけなくて良いので音質的に有利であると思われます。また、StereoとMulti chとでVersionの異なる音声が収録できます。
デメリット:2ch/5.1chの切り替えのためには一度停止させるか、メニューに戻らなければなりません。(こういう使い方はあまり無いようにも思うが...)
3-2 両面ソフト 不評だったのか一時期発売されただけです。各面に5.1CH/2CHの音声が収録されていますから、聴きたい面を選んでPlayボタンを押すと再生が開始されます。個人的にはこの方式が分かりやすくて好きなんですけど。しかし、両面Discは信号面がどうしても汚れやすくなってしまいます。Classic RecordsのHDADやHodie,Mannheim SteamrollerのDADも同様にDADとDVD仕様で面を分けています。例:Doobie Brothers,Billy Cobhamなど。
メリット:2ch音声にMLPをかけなくて良いので音質的に有利であると思われます。操作は簡単。
デメリット:2ch/5.1chの切り替えのためには一度Discを取り出して裏返す必要があります。(こういう使い方はあまり無いようにも思うが...)両面Discはどちらも信号面なので表面の汚れが気になります。
3-3 同じGroupに両方とも収録されているDiscは、再生が始まってから、音声ボタンを押すと5.1CH/2CHの変更が可能になっています。ですから、再生が始まったらすぐに音声ボタンを押して切り替えを行います。2chのみの環境であれば、Playerの出力設定を2chにしておけば、自動的に2chを優先して再生してくれます。Pioneer製のPlayerでしたら、'Audio'ボタンを2回押すと音声が切り替わります。(1回目は音声切り替えメニューの呼び出しと考えてください)このソフトの場合、再生中に2ch/5.1chの切り替えが可能です。ただ、伝送速度が間に合いませんから、MLPによる可逆圧縮は必須という事になります。2CH側にもMLPが使用されますから、音質面では少し不安です。例:Warner系の02中期以降発売のソフト等
メリット:2ch/5.1chの切り替えを再生中にできます。(こういう使い方はあまり無いようにも思うが...)また、Player側で音声の種類が判定できるので、Playerを2ch出力に設定しておくと、2ch音声を選んで再生してくれます。
デメリット:、2ch音声にもMLPをかけなくてはならないので、音質面では不利であると思われます。また、時間管理の関係でStereoとMulti chとは基本的には同じVersionが基準になります。
3-5 Sony系のDualDiscはMenuで選択する方式なので、Monitorとの接続が前提となっています。通常はMenuが起動した段階で'Enter'キーを押す事で再生されます。(押さないとMenuのまま)しかし、Discによっては5.1chも収録されている場合があり、その時は選択が必要となります。Monitorを接続してない場合の現実的な解決策としては再生を開始してからAudio Selectボタンで切り替えることでしょう。Playerの音声出力を2chに設定しておけば2chを優先してくれるかもしれません。(拙宅では2chのみのPlayerなので確認できませんが、2chが選択されています)そうこう言っても、Sony系はRegion1に設定('05夏頃まで)されていますので、日本では先ず再生できるPlayerを入手する事が先決です。

・DVD-Audio・SACDの両方で発売されているTitleは?
 発売当初は下記の通りでしたが、3/06現在Universal系Labelの結構なTitleが両方発売しています。日本でもAvexのメジャーSingleがCD以外に両方発売したりしています。更にはSony系列のDualDiscもSACD化されているものが増えてきています。(逆の場合もあり)
Albrechtwt. Yomiuri SO/Beethoven Symp.#1 & 8 (EXTON)
Ancient Consort Praha/Beethoven Symp.#5 & 8 (EXTON)
綾戸智絵/Life (EW)
綾戸智絵/Love (EW)
小林研一郎wt.Czech PO/Tchaikovsky Symp.#5 (EXTON)
Kunzel wt.Cincinnati Pops/1812 (Telarc)
Celebrating the Music of Weather Report (Telarc)

 初期ではメジャー作品では殆ど見当たりませんでした。当時は綾戸智絵さんの作品が一番メジャーではないでしょうか?後は、ExtonやTelarcから多少両方のメディアで発売されている(された?)Titleがあります。他にもマイナーなAudiophile向けのLabelから発売されている可能性はあります。Art Pepper Meets Rythm Section等一部同じTitleが別のLabelから発売されているものもありますが、これらは直接比較には向かないでしょう。03年後半になって、Deep Purple/Machine HeadのSACD発売(発売時期はずれているが)、Universal LabelのDVD-AudioTitleの発売など両方のメディアでの発売が始まりました。しかし、それぞれ別々に購入(DAD+SACDというディスクは無い)しなければなりませんので、比較の際にはそれなりの投資が必要になります。逆に考えると、ダブるソフトが少なければ、それぞれの住み分けはできるのかもしれません。尚、Universal Japanは国内ではSACDしか発売しない方針のようです。04.11現在、Universal関連Labelで日本盤DVD-Audioは発売されていません。音質は良好なので、海外Shop等から購入しましょう。Universal系列から発売されている作品群はかなりの数になりますので、DAD/SACD両Titleの比較はしやすくはなっています。
 私が両方所有しているのは、綾戸智絵/LifeとSting/Scared Loveだけです。DVD-Audioの方は192KHz/24bitです。Playerは、SACDもPCMに変換するDV-AX10です。この条件で比較試聴しますと、DVD-Audioの圧勝でした。UX-1でもAging後は同様の結果です。Scared LoveはUX-1で再生するとSACDの方のレベルがかなり高いので、一聴良くきこえます。その後、Bill Evans/Portrait in Jazzも両方所有するようになりました。これもDVDAの方が断然良いです。

・DVD-AudioとSACD Playerの比較
 SACDには全て2CHの音源が収録されています。それから映像信号は必須ではありません。従来のCDと同様の操作で再生が可能です。そして、Hybrid DiscはCDとの再生のみが考慮されています。従って、映像回路も要らないMulti CHも要らないSACD/CD Playerというものが商品として成り立ちます。一方、DVD-Audioでは、2CHの音源が収録されていないソフトが多数あります。そして、映像のコンテンツが収録されているソフトも多数あります。再生の互換性は今のところDVD-Videoとしかありませんから、Playerは、DVD-Video PlayerにDVD-Audio再生を追加した形が普通になります。つまり、6CH分のAudio出力と映像出力が必須となります。
 すると、同じ価格のSACD Player(2CH)とDVD-Audio Playerとを比較した場合、DVD-Audio Playerは、映像回路と+4CH分のAudio出力回路と48KHz系のClock周りが余計に必要になります。SACD Player(2CH)の方は、従来のCD PlayerにSACD関係の信号処理回路を追加するだけで機能を満足する事が出来ます。そうしますと、当然SACD Playerの方が音質に対してお金をかける事が出来るわけです。これが結果として、SACDの方がDVD-Audioよりも音が良いという事になってしまいます。Watermarkの問題もありますが、同じ価格のPlayerで比較試聴するとSACDの方が音質的に優れているという結果になる事はある意味仕方ない事になります。
 最も分かりやすい例としてTeacのUX-1(DVD-AudioもかかるUniversal Player)とX-01(CD/SACDのみのPlayer)が挙げられます。同じメーカーが同じ価格で二種類のPlayerをほぼ同じ時期に発売しました。仕様(03/12現在)を観ますと、音声のみのX-01ではより精度の高いMaster Clockが使われています。UX-1の場合、映像回路がある事に加えて、44.1KHz系と48KHz系の2種類のClockが必要になります。(実際には、PLL ICが使われているのでMaster Clockは1個です)これらのコストをより高精度なClockに投入できますし、DAC部もFrontに8個(UX-1は4個)のPCM1704が使える事になります。電源部も違うようですし、出てくる音質はどう考えても音声のみのX-01に軍配が上がるでしょう。
 さて、映像無しで2CHのみが出力可能なDVD-Audio Playerというのは商品として成り立つのでしょうか?発売済みのソフトは主にサラウンド環境をターゲットにしているという事、Videoのメニューが無いと聴きたい・観たいコンテンツに到達できないという状況である以上、非常に難しいでしょう。また、メーカーの考えとしてDVD-AudioはPure AudioではなくてAVの範疇というのがあるようです。

・お勧めのソフトは?
 主観になってしまいますので、大物・評価の高いソフトという事で紹介しておきます。
+The Beatles/Love -Special Edition-
 Killer Contentsと言われるほどの大物でしょう。特別版にはDVDAが追加されました。96K/24Bit/5.1chのみの仕様です。2CHで聴くにはDown Mixしかありません。Surroundは意外とあっさりしていてFrontがMainで楽曲が定位します。音質はこれまでのやや固めの音からかなりMildな音に変っています。やはりDVDAでなければ全ての情報を聴く事は出来ないでしょう。
+Elvis Presley/30 #1Hits
 一番に近い大物でしょう。CDでも一位を獲得しました。CDとは曲順が逆になっています。Bonus Trackも入っています。日本盤は出ていなかったと思います。拙宅では映像・メニューは観られませんでした。ライナー・ケースはCDのものを流用という手抜きです。Audiophile向けではないでしょう。Group構造は次の通りです。
Group1:96KHz/24bit 5.1CH (曲順逆)
Group2:96KHz/24bit 2CH (曲順逆)
Group3:44.1KHz/16bit 2CH Bonus Tracks
Group4:44.1KHz/16bit 2CH 本編
+Queen/The Games
 Queenは内外共に評価が高いですね。DTSからの発売なのでSurroundは必須です。日本でも入手可能になりました。A Night at The Opera(DVD-Audioでの売り上げはNo.1らしい)よりは圧倒的に高音質です。Surroundで更にファンが増えるのではないでしょうか。
参照
+Fleetwood Mac/Rumours
 LPでは大ヒットしました。DVD-Audioでも売り上げ三位以内にランクされています。Bonus Trackはありません。Group2が2CHです。
+The Eagles/Hotel Carifornia
 こちらもLPで大ヒットしました。2CHは192KHzと最高の仕様(音質はそれに見合っていないように思いますが)になっています。Bonus Trackはありません。Group2が2CHです。DVD-Audioでも売れています。
+Eric Clapton/Reptile
 CDに引き続いて発売されたので、売り上げ面ではいまいちだったかもしれません。88.2KHzですけど音質は良好です。Down Mixは禁止。2CHに切り替えるには音声切り替えボタンを使います。
+Yes/Fragile
 プログレファン必須のTitleですね。BonusでAmericaが入っています。Down Mixは禁止。2CHは再Remaster CD(Rhino版)の元の音源のようです。(Round Aboutの途中でAcoustic Guitarに金属的な歪みが入る)2CHに切り替えるには音声切り替えボタンを使います。Surrund音声がお勧め。
+Doobie Brothers/Captain & Me
 CDではRMされていないので貴重です。両面仕様で2CHと5.1CHがそれぞれの面に収録されています。2CHは192KHzです。5.1CHでは一部Versionが異なります。売り上げにランクインしていないのが不思議です。音質がいまいちだから?Down Mixは禁止。DVD-Video Playerでも96K/24/2chの再生は可能です。
+Linda Ronstadt/What's New
 Big BandをBackに歌う名作です。LPから音質・作品共に評価の高い作品です。2CHは192KHzです。Down Mixは禁止。2CHに切り替えるには音声切り替えボタンを使います。Audiophile向きの作品です。試聴会で使われることが多いです。
+Deep Purple/Machine Head
 初期の発売ソフトでは目玉でした。5.1CHは一部Versionが異なります。SACD版も発売されましたが...。Group2が2CHです。おまけのVideoは曲の途中で終わっています。
+EL&P/Brain Salad Surgery
 サラウンドのための作品で、2CHは入っていません。Down Mix可能ですが、5.1CHで聴かなければ良さは判りません。Down Mixすると音量が小さくなります。2CHのみの人には向きません。5.1chで聴く方がこの作品の理解はしやすいと思います。初期の発売ソフトの注目盤でした。
+Miles Davis/TUTU
 Jazz界の帝王のWarner移籍第一弾でした。帝王はSACDで多数が発売されていますが、DVDAではこれのみ(Prestigeの一部はVictorから)発売されています。5.1CHもなかなか面白いです。
+冨田勲/惑星'02
 発売は遅れて'03でした。海外からも引き合いの多い作品です。発売は日本のみ。少々高いのが難点。新たなMIXのようですが、Master Tapeの状態はかなり悪いです。
+鬼太鼓座/怒涛万里 (Victor)
 CDではDirect Cutが話題になった高音質盤です。その時のMasterを使っているとの事です。ほしいのですが、高価なのが難点。日本のみの発売。
+これがDVD-Audioだ! (Denon)
 テスト・ディスクです。Group 1に各種音源のサンプルが、Group 2にPlayerや再生環境のチェック用の信号が入っています。チェック用・デモ用に持っていて損はないでしょう。04には、続編の'2004'が発売されています。
+Mike Oldfield/Tubular Bells 2003 (Warner)
 お馴染みの大ヒットAlbumの再録音版です。DVD-Audioのみ(SACDは発売されていない)の発売ではないでしょうか?しかし、48KHzというのがいまいち納得できません。5.1chはシンセBassも含めて楽器がぐるぐる回るので、Surround Checkに向いているかもしれません。ただ、Bassがくるくる回ってしまうと各CHのGradeがもろに出てしまいます。その意味では再生環境に厳しいソフトと言えるでしょう。
+Elton John/Goodbye Yellow Brick Road (Universal/Island)
 残念ながら日本ではSACD版の方しか発売されていません。音質は勿論ですが、Surround音声の構成がすばらしい。VocalはCenter CHが独占しています。輸入盤を探すか、海外Shopから購入するなりして聴いてみてください。
+Mickey Hart/Over The Edge & Back -Best- (Ryko)
 残念ながら日本では発売されていません。Ryko唯一のDVD-Audioです。Group1が2chになっています。あまりメジャーな作品ではありませんが、音質がすばらしいので紹介しておきます。編集ものなので曲調もバラエティに富んでいます。リファレンスに使用しています。1曲目の'Angola'はインパクトがあります。2/5.1ch共にお勧め。但し5.1chになると少し音の密度が薄くなるように感じます。
 音質面では、初期のClassic RecordsのDADやWarner系はいまいちという印象があります。Universal系はなかなか良好です。AIXも良いですね。日本のDENON,Victor,King,Teichikuもがんばっていると思います。Silverline(発売Title数はダントツ)は音質よりも音源が珍しいことが特徴です。Styx,Jane Monhaeit,Dar WilliamsらのAlbumからDVD-Audioされた作品やSilverline Classics(Vangard原盤)からの作品群は音質も良好です。残念ながら日本では入手が難しいです。良質な音源だけでもSelectして発売してほしいですね。

・DVD-Audioの劣勢挽回の方法は?
 やはり、高音質ソフトの充実と低価格化が必要でしょう。DVD-AudioやSACDといったCDよりも高音質のメディアを求めているAudiophileを取り込まなければなりません。そういう人たちがどんな環境で音楽を聴いているのか考えるとあるべき姿は見えてきます。ステレオ(2CH)で映像環境は分けているでしょう。そうすると、ディスクをトレーに乗せてPlayボタンを押すとステレオの高音質が聴けるソフトが必要になります。そういう音源がたくさん出れば売り上げも伸びるのではないかと思います。そういう音源はあるのか?最近のRemaster盤CDは24bit Masteringが主流になっています。このシステムは88.2or96KHz/24bitで処理されているようです。そうすると、膨大な88.2or96KHz/24bit/2CHの音源が存在するではないですか!! DVDplus規格の策定に乗じてこの膨大な音源を市場に投入すれば、かなりの効果があると思うのですがいかがでしょう?
 Player側の話をしますと、上記の通り音質についてまで真剣に取り組んでいるPlayerはまだ数は少ないです。特にメカは音質や画質の追求までには至らず、機能実現が精一杯というところです。結果として、192KHz/24bitの本当の音質を再生できるPlayerというのはほぼ皆無でしょう。拙宅でもメカ部の振動対策を行って、ようやく88.2KHzの音が非常にクリアに再生できるようになったという段階です。まだまだ音質に関してはようやく改善に着手できたかどうかというところでしょう。88.2or96KHz/24bitの音でもそれなりのPlayerであれば驚くほど音質が改善されている事が判ります。192KHzはPlayerの性能が追いついてからでも遅くないでしょう?ソフトメーカーさん、考えてみませんか?

・WarnerのDisc等にBonus Groupがあるが、暗証コードはどうやって手に入れる?
 初期のDiscにはBonus Groupが表示されるものがありました。Warnerに問い合わせたところ、この中には仕様上仕方なくDVD-Video Player用のコンテンツを収録したので、特にスペシャルなお楽しみが入っているわけではないとの事でした。従って、暗証コードはありません。テイチクのDisc(岩崎宏美)にもこのGroupが入っていました。

・コピーしたいんだけど...
 複製を作りたいというのなら、それはできません!!DVD-Audioには簡単には破られないプロテクトがかけられています。
 もし、CD-RやMDへの音質の劣化を伴うコピーであれば、そのDiscが許可していれば可能です。DVD-Audio PlayerのDigital出力(大抵は48KHzにDown Samplingされています)とCD Recorder等のDigital入力とを接続します。あくまでもコピーを許可しているDiscだけが可能です。
 アナログ出力からカセットやCD Recorderなどに録音する事は可能です。しかし、それで商売をしようなどと考えてはいけません。あくまで個人で楽しむ範囲に限って許されている行為です。

・PC(パソコン)で再生できるの?
 大抵のPCでは、DVDの再生環境があれば、DVD-Videoのコンテンツは再生可能という事になります。基本的にはDVD-Video Playerでの再生条件と同じという事になります。しかし、最近ではCreative社のSound CardがDVD-Audioにも対応するようになるなど、徐々に本来の性能を発揮できる再生環境が整いつつあります。ただ、MLPのDecode機能をPCに持たせなければならないので、これはネックになるでしょう。DigiOnAudio2(DVD-Audio Writingソフト)にはDVD-Audio Playerのソフトが含まれていました。当然、Sound Cardが192KHzまで対応している必要はあります。一方、SACDは、PCでは再生できないようです。(HybridのCD層は除く)

・ユニバーサル・プレーヤー(Universal Player)っていったい...
 2005年現在では、主にDVD-Video,DVD-Audio,SACD(Muliti CHを含む)が再生できるPlayerを指します。当然CDがかかる事は言うまでもありません。他には、Video CD,MP3,CD-RW,DVD-R,DVD-RWなども再生可能な機種があります。実はこの手の機種のメカはPioneerがほぼ独占状態(5/03現在,Denonは自社メカ)で、再生可能なメディアはどのメーカーのUniversal Playerでも同じです。例外はEsotericのVRDS-NEOメカとDenonの自社メカ位でしょう。逆に再生できない(対応していない)のは、CD-ROM,DVD-ROM,DVD-RAM,
SVCD,CDV,LD,CD-i等(CCCDなる円盤は言うに及ばず)でしょう。尚、DVD-RWはビデオモードのみ対応です。VRモードはメーカー・機種によって再生可能な場合があります。DVD-R/RWやCD-R/RWも含めてファイナライズが必要です。高級機に関してはEsotericのシェアが大きいでしょう。
DVD-RWの再生について:BS-Dや地上デジタル放送では、CPRM(著作権保護機能)という録画の制限がかけられており、DVD Recorderには実質一回の録画しか許されておりません。CPRMはVRモードでしか許可されませんので、ビデオモードでの録画は拒否されます。VRモードはDVD-RWでしか使用できないRecorderの方がまだ多いです。(2/05現在)ですから、DVD-RWに録画する番組はCPRMで保護されたContentsが圧倒的に多いでしょう。DVD Recorderはその性格からCPRM対応は必須になりますが、DVD Playerは必ずしもその必要はありません。従って、DVD-RWが再生できないPlayerは意外と多いと思います。PioneerのPlayerは対応しています(全機種対応しているかは不明)がOEMで提供しているメカは供給先で対応可否の判断をしています。例えば、EsotericはDV-50s等でP社のメカを使用していますが、CPRMには対応していません。

・2CHの音声とMulti CHの音声は、元は同じなの?
 残念ながら必ずしも同じではありません。Multi ch用に新たなMixを行った場合、5.1chは新規のMixになり音質的にも有利になります。2chの方は新たにMixせずに(大抵はそうなのだが)2chのMasterをそのまま使ってしまうと音質面で大きな差が出てしまいます。例:T-Rex,Yes...etcまた、戦略的にMilti CHに対して、よりRareな音声が収録されている事があります。例:Deep Purple,Doobie Brothers これはSACDでも同じ(前者はEric Clapton、後者はPolice等)です。マニアの心を擽るために2CHには通常のTrackを、Multi CHにはそれとは少し異なるTrackを入れたりしています。これは楽しみなのか苦しみなのか...。DVDAでは、別Versionの音源を収録する場合は、各Trackの収録時間の関係から、Groupを分けなければなりません。

・DVD-Audioでしか発売されていないTitleっていったい...
 基本的にはCD等で既発売の音源がほとんどですが、SilverlineのFrom The Front Rowのシリーズやエミルー・ハリスのベスト盤等DVD-Audioでしか聴く事の出来ない音源も徐々に増えています。また、Multi CHのみVersionの異なるものも結構あります。これらを探すのも楽しいですね。

・EUで発売のDVD-AudioってVideo方式はいったい...
 手持ちのDiscはPAL、あるいはPALとNTSCの両方となっていました。PALでも最近のPlayerはPALにも対応していますから、DisplayもPAL対応ならそれほど気にしなくても良いでしょう。
但し、DVD-Video Formatで記録されている音楽Discの場合は注意が必要です。PAL DVDと同じく音程の問題が付きまといます。DVD-Audio Formatであれば問題ありません。

・96KHzサンプリングのDVD-AudioソフトにはCD並みの周波数成分しか入っていないって?
 あるHPで、96KHzSamplingのDVD-AudioソフトのDataをPCに読み込みそのDataをFFT解析したところ、CD並みの周波数成分しか検出できなかったという報告がされています。このクレームの趣旨は、96KHzSamplingならば、約48KHzまでの周波数成分まで収録されていなければならないということだと理解できます。しかし、この主張は正しいでしょうか?録音される音楽には常に高い周波数成分までが含まれているのでしょうか?それは、被録音物によって変わります。例えばアカペラの録音では人間の発声できる周波数までしか発生しないわけで、たとえ192KHzでSamplingしようともその人の発声周波数(倍音も含めて)までしか存在しません。CD vs. レコードの議論でも、レコードに記録されている情報には必ずしも20KHz以上に有効な情報が記録されていなかったという事と同じです。短絡的にSampling周波数の1/2までの周波数成分が含まれていなければならないと考えるのは誤りです。それよりも、Sampling間隔が短くなる事により、点の集合であるDigital Audio Dataがより現実の音声に近く再現できる事に注目すべきでしょう。Sampling周波数を高くする事で、時間軸上の標本数が増えますし、量子化Bit数が増える事で、振幅軸上の段階数が増えます。これらの効能により、より原音に近い録音がDigitalでも可能になるわけです。ですから、たまたま被試験物に高い周波数成分が含まれていなかったからといって、それをDVD-Audioの不完全性であると結論づけるのはとんでもない勘違いという事になります。ところで、この実験を行った測定系は何KHzまで延びているのでしたっけ?同じ理由で、100KHzまで記録されていないSACDも多数存在すると思います。
 ただ、Sampling周波数に関してCatalogやJacketに正しい表記がされていないものがあるというのも事実です。96KHzと記載されていたのに買って確認してみたら、48KHzだったというのはある意味不当表示にあたりますね。こういうようなことは極力避けてもらいたいものです。また、低いfsでA/D変換されたDataをより高いfsにRe-Samplingするなんてことも考えられますけど、そんなことはしてほしくないですね。もし、そんなことをやっていたとしたらその規格に明日はないでしょう。

・Sampling周波数って、CH毎に違うの?
 仕様上は、違える事ができるように書かれていますが、実際にはCH毎にSampling周波数が異なるという事は無いでしょう。なぜなら、PlayerのDecoder出力のDigital信号は、LRC(右CH/左CHを区別するための信号で周波数はfsと同じ)とBCK(Dataを読み込むためのタイミング信号)は全てのCHで共通だからです。DVD Audio PlayerのDigital Audio信号(主信号のみ)は、LRC,BCK,DATA0(Front CH),DATA1(Center/Sub Woofer),DATA2(Rear CH)となっていました。(P社,T社,S社共)ですからCHによってSampling周波数を変える事は不可能です。Sub Woofer CHと言えども、100Hz以上の周波数を記録する事は全く問題がありません。5.1chなんて紛らわしい言い方は止めて6chと言ってもらった方が誤解が無くて良いですね。ただ、Track毎にSampling周波数を変える事は可能です。Sampler DiscやTest DiscではTrackによってfsが違っているDiscが存在します。1曲毎にfsが違っていたら、Word Syncをやっている人は大変ですね。その意味では、TeacのUnversal Clock(100KHz)は面倒が無くてGoodです。

・DVD-Audioも日本盤と輸入盤で音質は違うの?
 残念ながら、DVD-Audioはまだ新しいMediaとして確固たる地位を得ておりません。従って、初期のCDと同様に国によって独自にPressされたDiscは存在せず、企画LabelがPressしたDiscを他国でも発売するといった状況です。例えば、日本Warnerから発売されているDVD-Audioの洋楽はほぼ全てがUSでPressされたDiscに日本語解説だけを付けて日本でも発売されている状況です。従って、日本盤・輸入盤の実質的な違いはありません。日本語解説の有無の違い程度です。知る限り唯一の例外は、Brian Bromberg/Portrait of Jacoで、曲順が違うようですのでPressが異なっている可能性が非常に高いです。とはいえ、日本盤は非常に高価ですから比較のためだけに購入しようという気にはとてもなれません。Deep PurpleやDavid BowieのDVDAにEU版とUS版がありますが、両者のPressが同じかどうかはまだ確認できていません。国によるPressの違いを論じるところまでくれば、そのMediaは一般に浸透していると判断できるのでしょう。

・売れているPlayerっていったい...
 一時期Universal PlayerというとPioneerが圧倒的に売れていると聞いていました。最近の雑誌の評価ではDENONが高いですが、試聴会で聴いた印象はあまり良くありませんでした。最近の雑誌の評価というのは全くあてにならないなと思う今日このごろです。やはり現在でも普及〜中級のPlayerならPioneerなのではないでしょうか?(音質の評価は必ずしも高くは無さそうだが)量販機器メーカーは嫌いという人はMarantzを選んでいるようですけど。さて、高級機というと選択肢はかなり絞られてしまいます。UX-1ltd(Esoteric)かEIDOS18(Goldmund)の名前しか聞えてきません。直接比較ではUX-1が良かったと聞いてますけど。(EIDOSはブランド志向に受ける機種だと思います。但しRegion1もかかるらしい)Lindemannは2chということで受けが悪いようですね。Unidisk(Linn)は信者向け?Luxmanを指示する人もいますけど、その数はかなり少ないと思います。(聴いたことあるけど...)04年末頃からBLADELIUS Gondulなる製品が注目され始めています。音色に特徴があるようで一部で受けています。一度聴いてみたいと思います。EsotericはUX-1の下位機種としてUX-3SEを発売しました。メカ部のCost DownとAnalog出力を2chとしてSurround音声はiLinkで供給する方法を採りました。2ch志向の人やAV AMPでD/Aしたい人に受けています。価格も多少はこなれたし..。更にはUniversal TransportとしてP-03 Universalが発売されました。現時点では唯一にして最高の性能を持っているTransportだと思われます。このTransportならD-01を使いたいものですが...(6台も買うの?)

・DVD-Audioって自宅で作れるの?
 先ずCopyはできないという事は前提として、手持ちのレコードやカセットなどの音源をDVD-Audioにすることは、条件は限られます(PC上)が可能です。先ず、DVD-Audio Recorderというのは4/05現在は存在しません。現在
DVD-ARという規格で策定中です。DVD Recorderの高画質モードですと音声はLPCMで録音可能です。仕様は48KHz/20bit(標準仕様がDolby Digitalだから)だと思います。市販のRecorderを使用するならせいぜいこの程度の規格です。DVD-Videoでは最大96K/24bit/2chの音声は収録可能ですから、Audio録音に特化したDVD Recorderも企画としては有りだと思うのですが。
 DVD-Audio規格のDiscを作るには、PCと必要なfsが入力できるSound Cardが必須になります。最近のMotherのSound機能では、48KHz/16bit/2chが最高になってしまいます。日本語でDVD-Audioが作成できるSoftwareはDigiOnAudio2しか知りません。Standard版は2chのみでProfessional版は5.1chまで対応(音源はどうやって作る?)しています。Free SoftwareやSharewareは調べていません。入力できるAudioの仕様はPCのSound Cardによります。192KHz/24bitのDiscが作りたければこの仕様が入力できるCardを購入しなければなりません。Cardは何社から出ています。(192KHz入力対応の製品はかなり限られます)SlimタイプのPCに使えるCardはまだ限られていますから、SlimタイプのPCは避けた方が良いでしょうPCに挿入するタイプですと電源ノイズの影響が気になりますから、Digital入力のあるCardを購入して外部で高性能のA/D変換をするか、USBやiLinkを経由して入力できるユニットが理想でしょう。性能と共に使い勝手も考慮しておきましょう。OSは最新のもの(Windows XP)をお勧めします。古いOSですとCardの性能が発揮できない場合があります。XP+DirectXが必須のようです。DVD-RあるいはDVD-RWに書き込みができるDriveも必須です。Softが対応しているDriveなのか確認しておかなければなりませんね。PC自身の性能も高速な方が望ましいです。作業領域を確保するためにHDDも空き領域を確保しておきましょう。メモリも多い方が安心です。これらの条件が満たされれば、個人で楽しむ範囲においてはDVD-Audioを作成する事ができます。拙宅では、Creative社のSound Blaster Audigy2(入力は96KHzまで)とDigiOnAudio2(6/05でサポート終了)を利用しています。ADCは自作しました。海外製なら、discWelderDVD-AUDIO Solo 1.1があります。結果はこちらでお知らせしています。ADCの性能が優秀であれば、96KHz/24bitでもかなりの音質が得られると思います。

・DVD-Audioに動画は入れられるの?
 DVD-Audioは音声再生に特化された規格ですから動画は入れられません。しかし、DVD-Video規格との同居は可能ですから、DVD-Video規格のGroupにDVD-Video規格のTrackとして収録する事は可能ですし、実際に多くのDiscにVideo ClipやInterview等の動画は収録されています。もし、高音質で動画を楽しみたいというのであれば、96K/24bit/2chまでは収録可能です。この仕様のDiscは私の知る限りでは、Chuck Mangione/The Feeling's Back(Chesky)だけです。60分程度の音楽作品ならこの規格でもっと出してほしいですね。Surroundもいうのであれば、理論的には48K/24bit/5chまでは可能です。しかし、そのような規格のDiscは知る限りではありません。発売されてもおかしくはないと思うのですけど。
 また、
CirlincaなるソフトハウスからDVDA用のAuthoring Softが発売され、同社のHPでDownload販売されています。$35と低価格です。Help FileのDLが可能なので事前にソフトの機能や使用方法は確認できます。

・DVD-AudioのTitleを一番沢山出している人っていったい...
 最初は、DVDA創成期にBeethovenの交響曲全集を発売した、Daniel Barenboimさんの6Titleが最高でした。次にこの記録は抜いていませんが、同じくBeethovenの交響曲全集を発売したClaudio Abbadoさんが5Titleを発売しています。その後Neil Youngさんが旧作を一気にDVDA化して7TitleでTopになりました。そして、最初期から地道にDVDA化していたR.E.M.は、05初頭の旧作のDVDA化で一気に13Title(DualDiscとのダブリあり)とTopに躍り出ました。現在はR.E.M.がTopですが、関係Labelにはもっと積極的にDVDA化してほしいですね。その後、Talking HeadsがBricksというBoxで8title発売されています。DualDisc仕様で96K/24bit/5.1,2chです。

・DVD-Audioも1st Pressと2nd Pressとでは音は違うの?
 円盤を回転させてPitを読むという基本動作上、Pressによって音質は変わると考えて間違い無いでしょう。レコードと同様にCDでもPressによって音は変わります。これは、Pressの際のスタンパーの劣化(具体的にはPit形状がなだらかになることでJitterが増加、誤り率にも影響?)によるものと容易に推測できます。同じPress Masterを使ってスタンパーを製作する毎にPress Masterも劣化していきます。レコードほどではないでしょうけど、音が劣化することは実際に確認しています。これはCDであろうがDVDであろうが同じと考えて良いでしょう。むしろ、DVDのようにより微細化の進んだMediaの方が劣化の度合いは大きいと考えられます。DVDAだけとは言わずDVDやCDも画質・音質は変わりますから、音や画に拘るなら再発の廉価版よりも初版を狙いましょう。
注:DVDでは、Collector's EditionやSpecial Edition等同じ作品でもVersion違いがかなり存在します。Versionが異なれば、Masterが異なるわけで新規にスタンパーが製作されます。ここでいう1st Pressと2nd Pressとは、同じスタンパーを使った場合に限った話です。

・CD-DAのDataをそのままDVD-Audioに入れると音は変わるの?
 CD-DAのFormatとDVD Formatとの違いが音に現れるのか面白いテーマですね。DenonからCDの全集ものをそのまま1枚のDVDAに収録した作品がありますので、そのDVDAとCDとを比較してみると違いが判るでしょう。他に確認する方法は*自作*です。Holly Cole/ShadeをPCに取り込み、CD-RとDVD-R(DVDA)に焼いて音質をUX-1で比較してみました。結果は、明らかな差は認められませんでした。どちらも一旦メモリがBufferになりますから、特に気にする必要は無さそうです。ただ、Playerの性能でCD再生時とDVD系再生時とでServo条件等Jitter性能に影響する場合は予測できます。これはPlayer個別に判断するしかありません。

・DVD-Audioなら安価なPlayerでも素晴らしい音質が得られるの?
 一般的には'Yes'と答えるのでしょうけど私は'No'と答えます。一番最初に買ったDVDA Playerがその製品に当たるでしょう。K社の\120K程度のものでした。最初はDVDAの音の良さを感じた(但しMulti CHのFront 2chのみを聴いていた)ものですが、すぐに飽きてしまいました。Defaultでは5.1chで出力される設定なっており、そのFront 2chのみを聴いていたことが判りました。楽器など再生すべき対象が減りますから、音質面で有利だったということです。2chのTrackを再生してみるとたいしたことはありませんでした。このPlayerは
別項のトラブルですぐに売却します。次に買ったのは\200KのP社製DV-S10Aですがこれにも満足できません。そして当時のFlagshipであったDV-AX10(\500K)を購入します。このPlayerでようやく88.2KHzの音までは満足できるレベルになりました。それでも、96K〜192Kの音には必ずしも満足できません。fsが高くなるほどJitterの影響を受け易くなりますから、192Kの真価を聴くにはかなりのレベルのPlayerが必要だと感じました。そしてUX-1(\1200K)の購入に至ります。Word Syncの追加とAging等によってようやく192Kの実力を聴くことができるようになりました。これを聴いてしまうと、DV-50s(\550K)の音は全く聴いていられませんでした。これで最初の結論に達したのです。安価なPlayerでも、CDとDVDAとの違いはある程度判るでしょうけど、やはり円盤を回転させてPitを読むという基本構造が変わらない限り、より高いfs、より高いBit数になるほどJitterの影響が無視できなくなります。手軽に音楽を楽しむのなら、安価なPlayerでも良いのでしょうけど、SACDも含めてより高い仕様のMediaの真価を発揮させるにはかなりの投資が必要であると感じています。これは私見ですが、結論です。(高価なら良いと言っているのではありませんよ。P-01/D-01なんて価格の価値は全く無い印象でした)

・Surround環境の設定って、とっても難しいんだけど...
 ここでは、バラコンでSurround環境を構築されている方を対称にしています。AVアンプやSurround Setをお使いの方は読み飛ばしてください。Surround環境の構築はさほど難しくない(但し効果もそこそこ)でしょうから。最終的には御本人が満足するかどうかです。私の経験では、量販機器メーカーの最高級AVアンプを調整ポイントで試聴して「この程度の効果で満足なの?」という印象です。Surround環境のGoalは、全てのSPの組み合わせでStereoイメージが得られることだと考えています。これは非常に難しいことです。
 一部の金儲け優先、あるいは無知な店主の経営するShopで「Surroundはやさしい」との賜っておられますが、これは大嘘です。理由は下記の通りです。甘い言葉に騙されて買ってみたら効果はそれほどでもないとお悩みの方も読んでみてください。
 これまでFrontの2chだけでもかなり試行錯誤を行っていたと思いますが、これが5ch(Sub Wooferは除く)になるとそのうちの2chの組み合わせでも10通りになるので、難しさも10倍ということでしょうか。Surround環境の難しさというのは、High-Endの方ほど身に沁みていらっしゃると思います。高額な装置をお使いの人ほど、その調整はシビアですから。その代わり、うまく調整できたときのSurround効果はAVアンプ等では到達できないレベルにまで達することができるでしょう。
 さて、Surround環境の最も難しいところは何でしょう?多分、Front側とRear側とのつながりではないかと思います。理想的にはFrontもRearも同じSystemが組めれば調整も楽なのですが、実際にはそうはいかないでしょう。そして、Front側とRear側とがうまくつながり始めると、かなりのSurrond効果が得られると思います。では、どうやればよいのでしょう?
 Front側とRear側とのつながりというのは、ある2chのスピーカーの組み合わせでStereoイメージが得られるかどうかだと考えられます。ですから、たとえばFL(Front Lch)とRL(Rear Lch)との間でStereoイメージが得られていれば、つながりはスムースであると考えられます。そうすると、FRとRR以外にもFLとRRなど全部で10通りの組み合わせを調整しなければならないのですが、調整の効果が最も大きいのはやはりFrontとRear(FLとRL、FRとRR)のつながりでしょう。専用のCheck Disc(例えば「これがDVD-Audioだ!」)にほぼ全ての組み合わせの調整用音声が収録されていますが、これを聴いてしまうと落ち込みます。^^;)この音源で完全に調整するのはかなり難しいでしょう。ですから、FLとRL、FRとRRに限って調整してみましょう。Check Discをお持ちでなくとも、聴きなれたCD(2ch音声)を使っても調整はできます。先ずは、Front ch間の調整は終わっていると仮定して話を進めます。ですから、Front側の条件は変えません。接続を替えて、Front 2chをFLとRLやFRとRRに接続してStereoイメージが得られるかどうかを確認します。それぞれの条件で試聴するときは、音の出ている2chが正面に来るように試聴位置で向きを変えてください。それぞれRear側のSPや条件を追い込みます。SPの距離や向きでかなり印象が変わるでしょう。また、Playerの設定でDelay量を調整してしてみるのも手でしょう。片側が終わったら反対側も同様に行います。FLとRL、FRとRRの両方の調整が終わったら、確認のためRear 2chで試聴して違和感が無いことを確認します。これでSurroundの試聴をしてみるとかなり変わっていることが判ると思います。
 さて、もうひとつ注意しなければならないことがあります。映画ものでもDVD-Audioでも意外とCenter CHは重要です。せりふのほとんどはCenterから出ますし、DVDAではVocal以外にリズムの低音成分まで含んだ音も出てきますから、fレンジも必要です。決してCenter chをおろそかにしてはなりません。もし、Sub Wooferをお使いならば、Center用には2ch分(つまり、Stereoアンプ2chでCenter 1chを鳴らす)を振り向けてやるのもよいでしょう。SPには声の再生が得意なものを使うのが良いのですが、fレンジも必要なので、色々試してみてください。私見ですが、B&Wの安価なModelのSPは、かえってC/Pが高いと感じます。Rear CHやCenterには向いていると思います。もちろん他社も含めて高級SPが使えれば言うことありませんが。SPは小型でも、Ampの方は奮発したいですね。SPとAmpなら、Amp重視の方が良い結果が得られると思います。
 バラコンでSurround環境を構築してある程度のレベルに達すると、AVアンプの試聴会でBest Positionで聴いてもSurroound効果は'こんなもの?'という程度にしか感じなくなってしまいます。試聴会でかかったのと同じDiscをかけてもです。調整は難しいですが、バラコンのSurround環境が構築できるとSurroundにもはまると思います。但し、夏は発熱量が半端ではないので暑くてとても聴いていられませんが...。

・Down MixはAnalogの方が音は良いの?
 Digital Down Mixの仕様の限界からAnalog方式のDown Mix機能を搭載したPlayerが発売され始めました。これが海外製の高級機で搭載されだしたのでそのように考えられているようです。先ずはAlanog方式の長所・短所を考えてみましょう。

長所Down Mixの制約が無い:
DVDAにはDown Mixを禁止できる仕様がありますが、Analog MixでPlayerなどが勝手に
やる分には制約はありません。
・極端に音量が小さくならない(?):
 DigitalでDown Mixをやると単純に各CHのDigital Dataの足し算になりますから、
仮に位相が逆で振幅が同じDataがあったらそのDataは完全に消えてしまいます。
Analogですとそこまで極端にはならないでしょう。それでも同様の現象は起きます。
短所音質の劣化:
 Analog Mixのための回路が必ず介在することになり、音質面ではかなり不利でしょう。
・価格UP:
 DigitalですとSystem LSIの中の機能を使えばよいので特にCostには影響しません。
しかし、Analog DMですと加算器が各CH分必要になりますからかなりCost UPになるでしょう。
 以上のとおり、音質面で有利ということは言えないと思います。上記の長所を生かす使い方が良さそうです。もちろん、Digitalだから音質の劣化は無いということは無くて、高級機ほどこの劣化は気になりやすくなるでしょう。実際にはPlayerなどの聴き比べを行って最終評価をしてみてください。私は、音質に拘るなら、Down Mixはしないことがよろしいかと思います。

・192KHzで収録されているDiscの音が良くないのだけど。
 仰るとおり、Playerによっては192KHzの真価を発揮できないことはあると思います。私が以前に使用していたDV-AX10も、96KHzから上のfsでは音質が頭打ちになってしまって、192KHzの真価は発揮できていませんでした。現在のUX-1では音の違いははっきりと認識できます。fsは、数値が大きいほど音質面では有利ですけど、Jitterの影響も受けやすくなります。このJitter性能によって、高いfsでは期待したほど音が良くないことがあるのではないかと考えています。現在の状況では、192KHzの実力を知るにはかなりのレベルのPlayerが必要になると考えられます。今のところVRDS-NEOメカ以外では真価を発揮できないでしょう。

・DVDAとSACDとを公正に比較したいんだけど...。
 一般的には、同じ
Universal Playerで比較するしかないと答えるのですが、実際にはこれだけでは必ずしも公正とは言えません。実際にはUniversal Playerといっても各メーカーの思惑が込められているからです。
 Sony製DVP-S9000ESを例に挙げましょう。DVD Player市場では後塵を拝した同社はDVD PlayerにSACD再生機能を追加したこのPlayerで巻き返しを図ろうとしました。DVD再生機能は96K/24bitにも対応しています。確かにそういう回路になっています。しかし、回路の詳細を追っていくと仕掛けがしてありました。DAC ICは同社の1bit DACですからその時点でDVDが不利になります。その点は機器構成から明らかなので誰にも判りますが、それだけではない違いがあるのです。DSD信号にだけ74HC74を使ってRe-Clock(Service ManualにはPLLと書かれている)を行っています。DVD等PCM信号は、Decoder LSIの出力がそのまま使われています。DSDだろうがPCMだろうがこのPlayerのDACは1bitですからClock系のJitterには非常に敏感です。当然、Re-Clockされない方の信号が非常に不利になります。96K/24bitのDataを再生させると明らかですが、音の分離度が良くありません。SonyはSACD規格を浸透させてその特許料で楽をしたいと考えているので、こういう差別を行いSACDの優位性をアピールしようとしたのでしょう。しかし、DVDの音が他社のPlayerより悪いという評価を下され、SonyはDVD市場で確固たる地位を築けていないでしょう。
 一部の例外(DSD/PCM変換をしているDV-AX10やUX-1、少し前のSonyのDVDコンポ)を除くとUniversal Playerに使われるDAC ICはPCM/DSD両入力を持つものが使われます。ICメーカーはこの市場にNeedsがあるのでこの手のICを各社が競って販売しています。これらのDAC ICは、機能と価格面から考えると1bit DACである可能性が非常に高いです。主なDAC ICのDatasheetからD/A変換の方式を見てみました。

AD1955(SD-9500,DP-67(ア社の現行機は全て),D-03等):1bit系(ア社は電流出力が必須)
CS4392(DV-S747A,DU-80等):1bit系
CS4398(DV-9500,SZ-1,UZ-1等):1bit系
PCM1738,PCM1792等(DV-50,DV-S757A等):Advanced Segment DAC(両方のいいとこ取りらしい)
 PCM1738はDSDモードでは1bit DACに変身するので、PCM1738を使っているPlayerが暫定的に比較に向いていると考えられます。その中で出来るだけ音の良いPlayerで比較してみてください。

・同じTitleで異なるパッケージのソフトがあるんだけど...。
 初期のソフトでこのような現象がありました。当時私は(今は亡き)CanadaのHMVからDVDAを購入することが主でした。その時送られてきたDVDAは大抵CDケースと同じ大きさのケースに入っていました。しかし、これらのDiscも石丸電気等輸入盤を扱っているお店で見かけたのはDVDA用の大きなケースでした。理由はよく判りませんが、DVDVでも同様に二種類のPKGで売られていたことがあったので同様の扱いだったのではないかと思っています。詳細が判明しましたらお知らせいたします。私が二種類のPKGを見かけたのは、Deep Purple/Machinehead,EL&P/Brain Salad Surgery,佐渡裕/Borelo等です。

・次世代 DVDの音声規格っていったい...。
 先ずは次世代DVD戦争勃発の経緯からお話しておきましょう。
DVD戦争で敗北したSonyはCD-DAの特許期間切れと相まって手っ取り早い収入源(美味しいだろうなあ)第一弾としてDVD-Audioに相当するSACD規格をぶち上げました。Revenge第二弾は次世代DVDの規格をぶち上げ現行のDVD規格の寿命を短くしてやろうという戦略に出ました。それがBlu-ray規格です。略してBDと言われています。迷惑しているのはDVD Forumメンバー(Sonyらも入っているが...)で対抗措置を取らざるを得なくなりました。それがHD DVD規格です。BD(大容量が売り)とHD(安価が売り)との技術的な比較は他HPなどに譲るとして、どちらにしても市場のNeedsに答えた規格ではなく、自社反映が真の目的ですし、同じ目的で二つの規格が持ち上がっているので、市場の反応は冷ややかです。本当に市場が求めてきた時に生き残っている規格、あるいは、新たに立ち上げられるであろう規格がStandardになるでしょう。映像に関しては、1080iまでが対象のようです。将来の発展性を考えると1080pの対応は必須と思われます。
 そういった規格に振られない消費者の目は必要です。それはともかく、Audio Mediaとしてどうなのかだけは見ておきましょう。
[HD DVD]
 DVD Forum規格なので、DVDAとの親和性は考慮されています。従来のDD(AC-3)やPCM,MPEG,DTSに加えて、

Dolby Digital plus:非可逆圧縮。必須
MLP:DVDAでおなじみ。可逆圧縮
DTS HD:可逆圧縮。Option(新規)
となっています。

[BD DVD]
 従来のDD(AC-3)やPCM,MPEG,DTSに加えて、
Dolby Digital plus:非可逆圧縮。必須
Dolby Digital Lossless:可逆圧縮、(新規)
DTS HD:可逆圧縮。Option(新規)
DSDはどうしたの?
となっています。尚、どちらも音声に特化した規格はまだ策定されていません。

・Bass Management(ベース・マネージメント)っていったい...。
 06年にSurround環境を構築している人たちの間で話題になっている単語です。意味は、Surround CHのうち、SW(Sub WooferあるいはLFE:Low Frequency Effect) CHを管理するということです。広義ではSW CHそのものの設定・調整も含まれると思いますが、06年現在使われている意味合いは少々異なります。
SW(LFE) CH装備の場合
 MainのFrontやRear CHのSPの低域が延びきっていない場合、この低域成分だけを取り出してSW CHに加えてやることで低域を補おうという手法をとります。
SW(LFE) CHが装備されていない場合
 この場合は逆にSW CHの音声をFrontやRear CHに振り分ける手法がとられます。
 専用のControllerが発売されるなど新たなコンポとしての地位を築きつつあるようです。ただ、Audiophileの方にはあまり関係ないのでは無いかと思います。限られた試聴環境の方には朗報かもしれません。

DVD-Audio にとって ΣΔADコンバーター でいいの?
 質問の意図は、PCM信号であるDVDAの元DATAとなるA/D変換にDSD信号に変換されるデルタシグマ型のADCを用いることは矛盾しているのではないかという御指摘だと理解しました。現在Audio用のADC ICというと多分全てがデルタシグマ型(細かい分類はありますがいわゆる1Bit型として一括りにして考えます)かと思います。それゆえのこのような質問になったのではないかと思います。良い機会ですので、この誤解を解いておきましょう。
 先ず、'デルタシグマ=DSD'という誤解です。デルタシグマ(刧)の意味は、差分()を総和()するという意味で、必ずしも1Bit信号のことを指すということはありません。ただ、一般的にはデルタシグマ=1Bit信号という認識がありますし、私も普段からそのように使うことがほとんどです。正確に表現すると、デルタシグマ方式というのは、A/D,D/A変換の方式のうちの一つであるということになります。で、1bitではないデルタシグマ方式のADCは存在します。例えばAD社のAD1871は「マルチビット・シグマ・デルタ」となっています。他にも旧B/B社のPCM1760はデルタシグマ方式ですがADC出力は4Bitです。現行のADCの構成は、Analog信号をデルタシグマ変調器でDigital信号に変換して、Decimation Filterを通して必要なPCM信号(ex.96KHz/24Bit等)に変換されます。1Bitでデルタシグマ変調を行いそのまま1Bitで出力させたものをDSD出力と称している場合があるということになります。
 次はSonyのプロパガンダ「DSD信号はこれまでのPCM信号とは異なる新しい方式」に関してです。他のところにも書きましたが、1980年代にもてはやされたデルタシグマ(=1bit)方式の信号の名前を変えたのがDSDで、特に目新しいこれではありません。強いて言えば、1Bit信号をそのまま記録したり伝送したりしたことが目新しいと言えるかもしれません。Marantzの初代SACD PlayerのDAC ICは80年代後半にデルタシグマ(=1bit)方式でD/A変換する究極のICと言われたTDA1547です。80年代から存在しているICで見事にD/A変換できる信号が目新しいわけがありません。
 それから、'DSD≠PCM'という誤解です。これもSonyのプロパガンダですね。SonyがDSD信号と読んでいる信号は1BitのPCM信号のことです。この信号は、振幅軸のダイナミックレンジは6dB(こう考えて良いはずだが間違っているかも?)なので誰も使おうとはしなかったのですが、時間軸をより細かく刻む(SACDだと64倍)ことやNoise Shaping(ノイズ成分の可聴帯域外への移動)で何とか聴けるレベルになっている信号な訳です。さて、1BitのPCM信号だけが特殊なのでしょうか?例えば2BitのPCM信号なら時間軸をより細かく刻まなくても良いのか?、Noise Shapingしなくて良いのか?答えはどちらも'No'です。では3Bitなら...。結局Sonyの言うDSD信号とPCM信号との明確な区別は出来ません。この部分はとてもAnalog的です。Sonyが'DSD≠PCM'なんていうものだから本当に理解していない者達はそれを真に受けてしまいました。その筆頭が評論家の三浦某氏ということになるのでしょうか。おかげでD-03には音質重視ではないDAC ICが使われてしまうし、X-01/UX-1の後継機も基本の部分(DACをどうする?)で暗礁に乗り上げた格好になってしまっています。X-01にPCM1704(Multibit DAC)を使ったことでEsotericはかなり攻撃を受けたようです。「DSD信号をPCM信号に変換してしまうとDSD信号の真価が発揮できない」そうです。ではX-01(orUX-1)があれほど評価されVRDS-NEOメカがAudiophileの憧れの的になったのは単にあのメカが優秀であったからだけなのでしょうか?私はそうでは無いと思います。現在最も高音質であるPCM1704を採用したからこそVRDS-NEOメカの真価が発揮できてあのような評価が得られたと考えています。X-01/UX-1の後継機にもPCM1704を使うべしというのが私の強い意見です。また、DSD信号(便宜上)をPCM信号に変換することに猛烈に反対する人たちに私は「じゃあ、CDのPCM信号をDSD信号(便宜上)に変換することには反対しないの?」、「DSD MasteringのCDってどうなのよ?」と矛盾点を問いかけているわけです。(誰も答えてくれないが)話が横道にそれてしまいましたが、1BitのPCMがSonyがDSDと呼んでいる信号だ(厳密にはそのままは使えないので処理を行っている)というのが結論です。だから、DSD<->PCMはお好きな方を使ってくださいということになります。
 以上のことから質問の回答は、デルタシグマ型ADCでDVD-Audioの音源DATAを作成することは何も問題は無いと考えられます。同じ理由でDSD<->PCM変換も問題ないと考えています。判ったふりをしている人たちがSonyの策略にまんまとはまっているだけです。だってPS3は堂々とPCM変換をしているでしょう?


# その三浦某氏は、Pink Floyd/The Dark Side of The Moonの邦題'狂気'に対して
# 「この邦題は内容に合致していない」とのたまっています。今更この作品の内容について
# 述べる必要も無いでしょうが、Audio機器のみならず音楽に関しても評論しようと
# するならば、それぞれの分野について基礎の基礎からみっちり勉強してほしいものです。:-<

SA-60(Esoteric)でDVD-Audioの2CH音声を聴くには?
 映像回路を搭載していない唯一のDVD-Audioが再生可能なPlayerですから、2ch再生の際の操作をMonitor無しで行わなければなりません。以下の操作でほとんどのDVDA Discは2ch再生が可能です。2ch再生する場合は、SA-60の音声出力設定を"2CH"にしておきます。また、個別の収録状態は手持ちのDiscは行っており、
こちらのListに掲載していますの参照してください。
1. 2CHが収録されていないDisc
 Packageを見て2CHが収録されていないことが判ったら、Down Mixするしかありません。Down Mixを禁止しているDiscでは実質2CH再生は不可となります。音声出力設定を"2CH"に設定していれば、自動的に2CHにDown Mixしてくれるので、特に操作の必要はありません。
2. 2CHが収録されているDisc
 Packageを見て2CHが収録されていることが判ったら、再生方法は下記の2種類にほぼ限定されます。面倒なら、音声出力設定を"2CH"していればSurround音声を2CHにDown Mixしてくれますが、Down Mix禁止のDiscには効きません。
2-1. Audio Selectによる切替
 音声切替釦を押して音声が切り替わるとすると、この方法が正解となります。DefaultがSurround出力なのがほとんどなので、一度釦を押して2CHに変わることを確認します。
2-2. Groupによる切替
 2-1.の操作で反応が無い場合は、Group毎に音声が分かれている可能性が高くなります。操作は、Group切替釦を押して音声が変わるかを確認します。通常は、Group1(Default)がSurround、Group2が2CHです。但しDiscによって例外もあります。Group1や3等に2CH音声が収録されていることがありますので、Group2が2CHでなかったら他のGroupに切り替えて2CHのGroupを探しましょう。
 以上の操作でほとんどのDiscで2CH音声も楽しめます。SonyのDualDiscやDVD MusicのようなDVD-V FormatのDiscは最初にMenu画面が立ち上がることもあります。この場合は、とりあえず'Enter'キーを押すしかありません。音楽が始まったら音声切替釦を押して2CHを選択します。これでSA-60でもほとんどのDVDA Discで2CH音声が楽しめると思います。

DVD-AudioにはResume機能は無いの?
 Resume(一旦再生を止めると、Stopした位置を覚えていて次にPlayを再開するとStopした位置(Playerによってはその少し前)から再生を開始する機能)機能を搭載しているPlayerでも、DVD-Audioは対象外のようです。拙宅にはPioneer製とEsoteric製のPlayerしかありませんが、どちらもDVD-Audioに対してResume機能は持っていません。(DVD -VideoやVideo CDでは有効)DVD-Videoの場合は規格でResume機能を持つことになっているそうです。DVD-AudioにResume機能を持たせるのはそれなりに大変なようです。

DVD-Audioを制作してくれるところは無いの?
 あります。例えば、
ラウドオーディオや、アールミュージック等でやってくれます。特に前者は1枚からの制作も可能だそうです。ただ、料金はけっして安くはありません。1枚で充分DVDA制作ソフトが買えますから、私なら自作します。

[語彙(言葉の意味)]
・5.1CH:Multi CHのうち現在主流となっている方式。Front L/R、Rear L/RとCenter 1CHの合わせて5CHにSub Woofer(SW)の0.1CHからなる。SWの0.1CHというのは、このCHのみ100Hzから下の非常に低い周波数成分の信号しか扱わないため、このような表現がされている。しかし、実際のPlayerではCenter CHと対を成しているのでCenter CHと同等のfsになるはずです。
・Audiophile:オーディオマニア。とりわけ録音メディアの音質を追求している人たち。この人たちのおかげでDVD-AudioやSACD産業も長らえられているはず...。
・DAI(Digital Audio Interface):私はPlayerからRCAやTOS等で出力されているAudio信号のDigital出力をこう呼んでいます。世界的に通用する呼び名は、'IEC 60958(旧IEC958)'です。日本では、EIAJの'CP-1201(旧CP-340)'となります。SPDI/F(Sony Philips Digital Interface Format)が一般的な呼び名のようですけど、最初にこのFormatを作ったのはAccuphaseではなかったかと思います。少なくとも、DP-80/DC-80の発売に先立って規格化が必要であったので、EIAJは異例の速さでCP-340を制定したと記憶しています。業務用規格としてAES/EBU(両者は厳密にはタイミングが少し異なる)も存在しますが、民生機器で呼ぶAES/EBUとはXLRで平衡信号を送受するものを呼んでいるようで、コネクタが違うだけで信号そのものはSPDI/Fと同じ様です。(Esoteroc製P-2sでは各コネクタに行っている信号はTOS,RCA,BNC[SPDI/Fと表記],XLR[AES/EBUと表記],ST-Link全て同じものです。)
・Dolby Digital:DVD-Videoでは標準の非可逆音声信号圧縮規格です。元のDataは、48KHz/24bit(max)から生成されます。
・DTS:Digital Theater Systemsの略で、DVD-Videoではオプション規格(Player側にDecoder搭載の義務はない)のSurround向け非可逆音声信号圧縮規格です。Dolby Digitalよりも高音質という話もありますが、実際は大差ありません。元のDataは、48KHz/20bit(max)から生成されます。最近では、96KHz/24bitから生成される新たな規格も登場し、一部の映画ソフトに使用されたりしています。実質この二つの規格がDVD-Videoのほぼ全ての音声規格になっています。
・DTS CD:CD-DAの物理FormatにDTSで圧縮された信号が収録された規格で、主にDTS社から発売されています。非可逆圧縮のDTS信号ですから、DVD-Audioほどの音質ではなく、Surroundが聴けるCDと考えてください。音質は伝送Rateの制約からか、DVDのDTSよりも劣ると感じます。DVD Videoの登場とほぼ同時期に発売が開始され、MajorなTitleも含まれていますが日本ではそれほど普及していません。初期のPlayerでは再生できないものも多いようです。DV-AX10,DV-S10Aでは再生できず、DV-S747Aでは再生できました。04年にDisc Unionが取り扱いを始めましたので、今後多少は普及するかもしれません。海外のShopではDVD-Audioの範疇に入れていたりするので気をつけてください。発売Title数は100Titleあるかどうか。ただ、'05になってもたまに新作は発売されているようです。
DVDplusDualDisc
・DVD-*:Discの構造を意味する言葉でDVD-Videoと同様に使われています。
DVD- 5: 片面1層構造 (〜4.3 GB)
DVD- 9: 片面2層構造 (〜7.9 GB)
DVD-10: 両面1層構造 (〜8.7 GB)
DVD-18: 両面2層構造 (〜15.9 GB)
となっています。DVDでは1024byte=1Kbyteではなくて、1000byte=1Kbyteと計算するそうで、()内の容量とのずれが生じているようです。ex.DVD-5は5Gbyteの容量のDisc
DVD-AR
DVD-Music
DualDiscDVDplus
・Jitter(ジッタ):クロックなどの一定の周波数を出力する信号の時間軸(周波数・位相)上の揺らぎを表す。この値は小さいほど周波数の揺らぎが少ない事を示します。最近は、このJitter性能を重視した外部Clockが製品として発売されています。しかし、これらの外部信号は、直接PlayerのMaster Clockになるわけではなく、あくまで基準信号(内部発振器を同期させるための)ですから、短絡的に信じてしまうのは問題があるでしょう。とはいえ、UX-1でこの効果を知ってしまうと戻れなくなってしまいました。
・HDAD:Classic Recordsが'04に発表した独自の規格。DVD-10(両面1層構造)のDiscに片面をDVD-Audioの192KHz/24bit/2chの音声を、反対面にはDVD-VideoのAudio Onlyでの最高規格(96KHz/24bit/2ch)が収録されています。これにCopy Protectを行わないことを加えると次の三つの音質向上が期待できます。
1.DVD-10(両面1層構造)Discの採用:
MLPを使用しなくても済む
2.2層構造を採用しない:2層構造による音質劣化要因の排除
3.Copy Protectの排除:音声データを改変してしまうWatermarkが入らないので真の192KHz/24bitDataが収録できる
製造工程にも細心の注意を払ってもらえれば、今まで聴いたことの無いすばらしい音楽の世界が開けるでしょう。3/06までに13Titleが発売されています。国内外とも入手もし難いのが残念です。
 John Williams/Close Encounters of the Third Kindを聴いた印象は、確かにこれまでの192KHzのDiscとは違います。真の192KHz/24bitDataの音の奥深さを体験する事ができます。Watermark並びにMLPによる音質の劣化は明らかであると感じています。
・HDMI:DVD PlayerのVideo/AudioのためのDigital出力規格。HDCPなる暗号化でProtectがかけられています。DACやMonitor側がこれを解読できなければ実質接続はできない事になります。DVD-AudioのMulti Chも含めて全てのAudio Dataの伝送が可能になっていますが、10/'04現在DVD-Audioを明確に打ち出しているDACはありません。Player側も正式に対応してるものはなさそうです。尚、Ver1.0音声は48KHz/24bitがmaxのようです。Ver1.1でようやくDVDAの全ての仕様(192KHzまで)が対応しました。製品は05年夏頃から対応している機種が発売されています。更に、Ver1.2ではSACDにも対応しています。こちらは06年以降の対応になるでしょう。
・iLink(IEEE1394,Fire Wire):基本的には、汎用のDigital機器同士をDigitalで接続するための規格です。元々AppleがFire Wireという登録商標で世に出しましたが、家電にFireというのはイメージが良くないので、SonyはiLinkと名付けました。標準規格の名称はIEEE1394です。伝送速度は、100/200/400Mbpsの3種類がありますが、DVD-Audio用には100Mbps(S100)でも十分ということになります。(音質については考慮しないという条件で)伝送Formatは大きく3種類があります。DVD-AduioのDigital出力の規格として本命視されています。
 iLink Audio(A&M Protocol):Digital Audio信号を伝送するためのFormatで、DVD-AudioではこのFormatが使用されます。
 MPEG-2 TS:BS-Digitalのような映像中心のDigital信号を伝送するためのFormatです。
 DV:DVD RecorderやDVHS,DVで用いられているFormatです。
 それぞれのFormatは互換性がありません。接続の際は、同じFormat同士の機器を接続する必要があります。DVD-Audioの場合は、AV AMPかDAC Unitとの接続になります。DVD PlayerとDVD RecorderとをiLinkで接続しても動作しないでしょう。PCとの接続も必ずしも可能というわけには行きません。接続の際は確認が必要です。現状ではその確認が取れていなかったりするので、無難に済ますには同じメーカー同士で接続するということになるようです。
・LPCM (Linear[リニア] PCM):非圧縮の音声データのこと。親切なDVDソフトには可逆圧縮音声と区別するためこの記述があります。Playerの音声規格表示機能を使うと表示される事があります。(多分どの機種も)
MLP
・MPEG 2:映像ではお馴染みの名前ですが、音声も存在しています。Video CDではMPEG 1(2chのみ)が採用されました。DVDではMPEG 2(1も可)が使われる事があります。48KHz/16bitを元にした非可逆音声信号圧縮規格です。AACと呼ばれる規格はこの方式から派生した規格です。Playerには必須の規格なんですが、あまり使われているという話は聞きません。これは、PAL/SECAMのDiscに対してのみ必須となっているからです。NTSCではOption規格扱いです。
・Multi CH:従来の2CH(ステレオ)に対して3CH以上のCH数を持つ音源を指しています。DVDやSACDでは5.1CHが主流です。昔はSQやRMなどの4CHや、Dolby Surroundの実質3CHがありました。DTS等では更にCHを増やす研究が日夜行われているようです。それらの規格に対応したAV AMPなんかも発売されていますけど、CH数をどんどん増やして周り中にSPを置きまくって聴く音楽や映画って楽しいのでしょうか?RearのCenter chやSide(FrontとRearの中間) chが提案され、一部の機器が対応しています。
・PPCM (Packed PCM)MLPによる可逆圧縮された音声データの事。親切なDVD-Audioソフトには5.1ch音声にこの記述があります。Playerの音声規格表示機能を使うと表示される事があります。(多分どの機種も)88.2KHz以上のfsでMulti CH収録のDiscでは必須となります。
・SMART (System Managed Audio Resource Technique) Content:再生装置が2chしかない人のために、5.1chの音源を自動的に2chにDown Mixする機能を有するContentsのことです。制作側では、Down Mixの設定を16種類から一つ選ぶ事ができるようになっているそうです。
・SVCD (Super Video CD):現行のCDフォーマットにDVD-Video並みの映像(MPEG-2)を収録した規格です。日本では殆ど見かけません。収録時間は短い(35-70分程度)でしょうし、再生できるPlayerもかなり限定されてしまうと考えていたのですが、仕様に明確に謳っていなくとも再生できるPlayerは意外と多いようです。VictorのDVD RecorderではSVCDの録画と再生が可能になっています。画質はVideo CDよりも良いようなので、安価に製作できるMediaとしての価値はありそうです。
・SDDS (Sony Dynamic Digital Sound):覚える必要の無い単語です。Sonyが提唱したMulti CH用の音声信号非可逆圧縮の規格です。MDで採用されたATRACという音声圧縮技術を基にしているとの事です。SonyすらサポートしていないOption規格です。今後も日の目を見る事はないでしょう。
Universal Player(ユニバーサル・プレーヤー)
Watermark
・Word Sync(ワード・シンク):特定の高級機に配備されている機能で、PlayerあるいはDACの心臓部であるMaster Clockの周波数を外部から供給される基準信号とPLLという技術で同期させます。そうしますと理論的には、供給される基準信号と同等の純度の高いMaster Clockに生まれ変わるという仕組みになっています。最初はCDの製造現場でルビジウムやセシウムといった高精度の基準信号源は用いられ始め、徐々に再生側にも導入されるようになりました。ルビジウムを用いた発振器は近年かなり価格が下がってきました(それでも十分高価だけど)ので、一般家庭用にも製品化もされるようになっています。その効果のほどは、聴いた人にしか判らない禁断の世界です。
・可逆圧縮:元のDigital Dataに復元できる事を前提とした信号圧縮のこと。DVD-Audioでは
MLP方式が採用されています。HD DVDではDolby社の可逆圧縮も採用されています。
・非可逆圧縮:元のDigital Dataに復元できない、つまり、復元後のDigital Dataでは情報の欠落が存在する事が前提の信号圧縮のこと。DVD-AudioではOption規格でこれらの規格が採用されています。DVD-Videoでは基本的にVideo/Audio共にこの非可逆圧縮されたDataが収録されます。音楽もののVideoの2ch音声に限って非圧縮(48KHz/16bit程度)が収録されている事があります。
・標本化周波数(fs):時間方向のデータの細かさを表す。この数字が大きいほど時間当たりのデータ量が増大し、より高い周波数まで再現が出来る。CDでは44.1KHz(1秒間に44,100回データが更新される)であったが、DVD-Audioでは最大192KHzまでが規定されている。
・量子化ビット数:振幅(信号の大きさ)方向のデータの細かさを表す。CDでは16bit(2^16=65,536階調)であったが、DVD-Audioではそれよりも更に細かい24bit(2^24=16,777,216階調)まで規格化されている。11.04現在、32bitまでのStudio機器は存在するようです。将来、32bit規格のMediaが発売されるのでしょうね。