DV-610AVのリージョンフリー化

 Pioneer製DV-610AVは、Firmwareの書き換えでリージョンフリー化が可能とのことです。実際に試してみて、R1のDVDが再生可能になりましたので、その方法をお知らせします。
簡単目次DV-610AVについて,Firmware書き換え,補足事項

DV-610AVについて
 \10K強で購入可能な安価なDVD Playerですが、機能面ではUniversal Player(SACD,DVD-Audioの再生が可能)ですし、HDMI出力は1080pまで可能、更にはPioneer自身は認めていませんが、PAL盤のNTSC変換出力が可能となっています。ですから、PAL対応していないMonitorやTVでもPAL盤DVDの視聴が可能となります。SACDも、DSDのまま出力することも、PCM変換して出力することも可能です。LCDをOffすることはできなかったり、Video出力のOn/Offが可能ではないなど、マニア的な機能はありませんが、価格を考えると非常に高機能なPlayerであるといえます。
 画質に関しては、HDMI出力に限って言えば正しく調整すれば、十分な画質を得ることができます。Check用のDiscを使って根気よく調整してください。また、直接Monitor(TV)に接続する場合と、AV Amp経由で接続する場合とでは画質が大きく異なります。それぞれの接続で画質調整が必要になります。あいにく、本機には画質調整結果を複数格納することはできませんから、注意が必要です。
 初期設定に関してですが、接続MonitorがいわゆるWide画面のものである場合は、Monitorの設定は、16:9(シュリンク)を選択します。現在ではほとんどがこの画面でしょうから、この設定が通常です。取説の説明が判り難いのでここに記述しました。

Firmware書き換え
 日本で発売されているDV-610AVに対するFirmware書き換えによるリージョンフリー化を行う方法を述べます。あくまで、私が手持ちの実機でTryした結果で、あなたが実行した結果に対して責任を持つものではありません。ここでいう、リージョンフリー機というのは、少なくともR1(北米仕様)の再生が可能ということです。拙宅ではR3-の確認の方法が無いので、確認はしていません。PAL盤に関しては、DefaultでNTSC変換してくれるので、この機能はそのまま踏襲するこことします。
[手順]
1. Firmware Fileの入手
 FirmwareのFileは下記のLink先にあります。DLするFileは、V1.4と、YJC8602AのOriginalの二つのFileです。さほど大きなFileではないので、すぐにDL可能です。DLしたFile名は、YJC8602A_V14_SWE.zipと、YJC8602A_ORG_SWE.zipです。
Firmwareのありか
2. Update用CD-Rの作成
2010.9.11 修正
 問い合わせがあってFirmwareの置いてある場所を確認したら、Versionが2.2に上がっていました。ですから、最初に行うUpdateのFileは、V2.2から解凍したYJC8619A.BINになります。では二回目はどっち?実機で試してみました。YJC8919Aで特に問題はありませんでした。詳細は追って確認しておきます。Fileの名前が変わっても作業自体は同じです。
 CD-Rは2枚必要になります。DLしたFile(Zip形式)を解凍すると、どちらもYJC8602A.BIN(あるいはYJC8619A.BIN)というFile名になります。ですから、Folderは分けておく必要があります。
 先ず、V2.2から解凍したYJC8619A.BINというFileをISO形式のCD-R(RW)に書き込みます。必ずDiscのTitleは大文字で'PIONEER'と入力してください。私は。B's Recorderを使ってデータ書き込みで書き込みました。設定は、当然ISO形式にしなければなりません。このDiscはリージョンフリー化用に用います。
 次に、YJC8619AのOriginalから解凍したYJC8619A.BINというFileをISO形式のCD-R(RW)に書き込みます。必ずDiscのTitleは大文字で'PIONEER'と入力してください。私は。B's Recorderを使ってデータ書き込みで書き込みました。設定は、当然ISO形式にしなければなりません。このDiscは本機の初期設定Menuを元のものに戻すために用います。詳細は次項で述べます。それぞれのDiscは必ず区別しておいてください。
3. FirmwareのUpdate
 Update作業は、上記2枚のCD-R(RW)を使って2回行う必要があります。
 先ず、V2.2から解凍したCD-R(RW)を使ってUpdateを行います。方法は簡単です。電源をOnして、トレーをOpenします。書き込んだCD-R(RW)をトレーに乗せてClosします。しばらくすると、英語で'Updateする場合は'Enter'キーを押してください'という意味のメッセージが出ます。これが出たら、リモコンの'決定'キーを押します。すると、少し画面のメッセージが変わって、FileをCopyします。これが終わると、トレーが勝手に開いて、Discが出てきます。そしたら、Discを取り出してそのまましばらく待ちます。数十秒ほど待たされて、再度トレーが閉じます。このとき、Pioneerのロゴが銀色に変わり小さく'NTSC'と表示されるように変わります。トレーが閉じてしばらくすると、本体のLCDの'NO DISC'と表示されます。そしたら、リモコンの決定キーを数秒間押し続けます。Playerが反応して'-Bye-'と表示されて電源が切れたら作業終了です。
 この状態では、確かにR1のDVDも再生できるようになっているので、リーフリ化はできていますが、初期設定のMenu画面に矛盾が生じることと、PAL->NTSC変換機能が働かなくなるという問題があります。日本仕様のPlayerの場合、元に戻すため、次の作業が必要になります。
 次に、YJC8619AのOriginalから解凍したCD-R(RW)を使ってUpdateを行います。方法は簡単です。電源をOnして、トレーをOpenします。書き込んだCD-R(RW)をトレーに乗せてClosします。しばらくすると、英語で'Updateする場合は'Enter'キーを押してください'という意味のメッセージが出ます。これが出たら、リモコンの'決定'キーを押します。すると、少し画面のメッセージが変わって、FileをCopyします。これが終わると、トレーが勝手に開いて、Discが出てきます。そしたら、Discを取り出してそのまましばらく待ちます。数十秒ほど待たされて、再度トレーが閉じます。このとき、Pioneerのロゴが元の赤に変わります。トレーが閉じてしばらくすると、本体のLCDの'NO DISC'と表示されます。今度は、電源キーを押して電源を切ります。Playerが反応して'-Bye-'と表示されて電源が切れたら作業終了です。
 これで、初期設定のMenuも元に戻り、PAL->NTSC変換機能も有効になります。これで、少なくとも、R1(北米仕様:NTSC)、R2(日本仕様:NTSC)、R2(EU仕様:PAL ->NTSCに変換)のDiscは再生可能になりました。今のところ、問題は起きていません。

補足事項
 リーフリ化の後気が付いた事を書いておきます。
設定が初期化される
 Firmの書き換えに伴って、設定値が初期化されます。画質設定など再度調整が必要になります。
画質も初期化される?
 このPlayerもAgingが画質が結構変わりました。かなり良い方向に変わったのですが、Updateを行った後の画質は、Check Discを使って画質調整を行ってもAging前の画質に戻ったように感じます。この後どうなるのか、しばらく様子を見ます。
USA機との相違点(V2.2やV1.4のみUpdateの状態)
 日本向け機の場合、リーフリ用FirmへのUpdateの後、_ORG_SWE Fileで、日本機仕様に戻さなければなりませんが、そうしなかった場合、つまり、V2.2やV1.4Fileのみを適用しただけの状態のときの問題点を挙げておきます。この現象は、US機では起きない現象だと思われるので、USA機独特の仕様と思われます。(判り難い説明だ)
初期設定のMenuにC.C.(Analog映像信号に字幕を入れる方式)が追加されています。日本機ではこの機能は無い様で、Onしても字幕は出ませんでした。
PAL→NTSC変換機能が無効となるようで、PAL版DVDをNTSCのみを受け付けるMonitorでは表示されませんでした
私が気づいたのはこの2点ですが、他にもあるかもしれません。