学会組織についての見解

当ページの意味とアップデート期間

7月19日に石崎忠司副会長の下に設置された「組織改革検討委員会」から、(1)会長
、任期、(2)理事長制、(3)学会事務局、(4)学会組織・運営についての考えがあれば送
って欲しいと上埜進・笠井賢治・浅田孝幸・浜田和樹の常務理事の連名によりメール
が届きました。これは、設問形式でなく、自由に考えを送って欲しいとの趣旨である
ようなので、長期的な観点から解決できればよいと思われる点について私見をまとめ
ることにしました。この見解は、2005/8/10,14:13に上記常務理事の先生へ送信しました。

1.理事長制について

会長任期については、現行での問題を感じていませんので理事長制から述べます。
現在の理事長は、理事長・事務局長として新たな役割と義務を果たす職務としては
いかがでしょうか。
まず、山田庫平理事長および片岡洋一前理事長には、雑多で処理量の多い学会の各
種の仕事を整然とこなし、学会の発展および維持に多大な貢献を果たされているこ
とを思うと、その恩恵にあずかっている一会員として感謝しております。
しかし、そのご苦労を外野的な見方で考えると、非常な献身と奉仕の産物であり、
かつ無償で行われているという現実があることに留意せねばなりません。また、当
学会の理事長は名誉職ではあっても、それによる現世のメリットは会長と比べると
小さいものであり、学会および団体にあるもう一つの名誉職的性格の役職「監事」
と比べると作業量や拘束される時間が非常に大きいことが目立ちます。
その具体的な作業を実行されている常務理事や参事の先生、そして大学院生の皆さ
んには頭が下がります。
従来、会長には学会業務の最高管理者であり、かつ業務遂行者と考えられてきまし
た。そのため、業務を円滑に行うことができる人的資源(同門の後輩先輩、大学院
生、特に後期課程の院生)に恵まれていることが、会長の条件のように考えれてき
ました。ですから、他の学会では、会長に選出されると、業務を引き継ぐことが当
然とされています。
しかし、昨今の大学情勢を考えると、これからも永久にこのような環境が続くとは
思えません。業務の主たる担い手である後期課程の院生の数と外国人院生の増加を
考えると不確定要因は多くなるように思えます。外国人院生は、学位のために定め
られている学則やシラバス記載事項以外のことを行う意志はほとんどなく、無償で
教授の雑務を手伝わせることは不可能です。私はかつて中国人留学生に「なぜ、学
生が先生と酒を飲まねばならないのか。」と質問され、最終的にコンパの出席を拒
否されたことがあります。彼らには、日本社会の中の学会には正常で常識的なこと
であると述べても、確かにシラバスには書いてありませんし、単位の条件には教授
の雑用を補助することは書いてありませんので、学会業務の強制的に行わせること
はできません。
そこで、理事長は、理事長・事務局長として任命(または選出)して、別途に構築
する学会業務専門の組織の責任者とすることを提案します。

2.学会事務局について

将来にわたって、選出されるすべての会長が学会業務を(学位取得および就職斡旋
などの総合的修業のバーターとして)同門の後輩教授および後期課程院生に依頼で
きる保障がないことは前述のとおりです。当学会の場合には片岡前理事長の献身的
な奉仕による学会業務の遂行組織があったため、西澤脩および田中隆雄の両会長は
意思決定機関としての会長職務に専念できたという経過があると考えます。
しかし、当学会も草創期を過ぎて興隆期に入った現在、特定の教授および機関の献
身的奉仕に依存することは、検討すべき段階となっていると言えます。
そこで、学会業務を依頼する組織を学会内(または外)につくることを提案します。
これは、卒業生で専業主婦になっているが、職業指向の強い女性を2〜3人トレーニ
ングすれば可能です。担当する学会業務の主たるものは、1.学会費請求と徴収、2.
決算書の作成、3.監査の立会い、4.名簿の管理(新入会員、退会会員、住所および
機関の変更などのメンテナンス)、5.学会年報および学会配布物の発送、と思われ
ます。これらのほとんどは繰り返しの作業が多く、細かなデータのチェックが多い
ですから、非常に女性向きです。また、心情的に通い合っている恩師と元ゼミ生な
ら容易に昔の師弟関係を復活させ、トレーニングが可能と思われます。監査や全国
大会直前以外なら、直接にあっての作業は必要なく、メールによるコミュニケーシ
ョンで十分に行うことが期待されます。
ちなみに、私が本務校で行っているゼミOGによる出席業務補助を紹介します。
そのゼミOGは大学の近くに住む36歳、小学1年生と2歳児を抱える「止むを得ない育
児退職」の元OLです。時給900円(当学現役学生のTAの時給を適用)で、毎週ごとの
出席簿の作成とHP立ち上げ、1月ごとのリポートの集計とHP立ち上げ、中間試験(採
点は私自身)の集計とHP立ち上げ、期末試験(採点は同上)の集計とHP立ち上げ、を
依頼し、教師故の雑務を軽減することができています。なお、連続欠席する学生には
1期に1回という回数制限で電話による欠席の理由の質問、励まし、登校への勧めをし
てもらっています。元学生が大学や先生の考えやクセを分かって電話してくれますの
で、高い成果をあげています。
この方は、事務の大小に関係なく、適切に早く処理してくれますが、時々は、子供の
健康の事情で(子供2人がいっしょに病気になってしまうなど)、少々の遅れが出る
こともあります。事務の遅延をふせぐためには、2人体制で解決できます。また、貯
金通帳を預けると言うリスクも軽減することができます。

3.組織改正について(ホームページ改革)

組織についての問題は感じていませんので、ホームページについて述べます。
これを提案するのは、ネットの世界は常識をはるかに超えた勢いで伸び、広がってい
るからです。私が開設したホームページについてのアクセスカウンターの状況を紹介
します。
サイト名                   2004/10/14現在    2005/8/9現在 
2004年度JAMA第1回関西・中部部会      600          820
2002年度中国会計教授会・英文学会記    278          298

このように、ホームページを開くと着実にみられていることが分かります。本務校で
の講義を中心としたHPは(2005/8/9現在で)アクセスが7971であるのに対して同HPに
貼ってある伝言板には8329というアクセスがあります。このアクセス数のずれの理由
は、アドレスを入力してトップページから入ってくるのではなく、検索エンジンを経
由して入ってきている人々が多いという事実です(約75%、特にグーグルが多い)。
ホームページを充実させることによって管理会計学の勉強を志す多くの人々に貢献
し、やがては会員数の増大にも結びつくことが期待されます。
日本管理会計学会のホームページの問題は、ヤフーで検索した場合には公式サイトが
2つあるという珍妙な事実です。1つ(日本管理会計学会の「公式ホームページ」と紹
介されている)は片岡前理事長がアップされたホームページ(以下、片岡HPとする)
、1つは、本当の学会ホームページ(以下、中経HPとする)です。
まずいことに、片岡HPでは学会規則第1条に掲げている学会英語名称が間違っているこ
とです。ところが、ヤフーで検索した人は、こちらが公式の学会ホームぺージと信じ
て閲覧しますから、間違った英語表記を得ることになります。また、片岡HPは学会創
設当初の情報しかでていませんから、更新をしないだらしのない学会との印象を植え
付けることになります。このホームページには学会の設立趣旨が出ていますが、これ
は、歴史的文書であり、現在の田中雅康会長の所信や学会方針を探ろうにもまったく
的はずれとなります。早急に削除していただく必要があります。せめて、「最新アッ
プデート情報」をトップページに掲載して、最新の情報は中経HPへ飛ぶようにリンク
をはっていただくようにお願いします。
中経HPは、本来の公式ホームページですが、ネット社会の状況および学部生を中心と
する若い人々のニーズに応えるには、いくつかの改善が必要と思われます。
トップページのリンク付きの行事一覧は便利であるのですが、従来はすべての部会と
リサーチフォーラムと全国大会が、かならずしも、キチンと掲載されているか疑問で
した。理事会決議を経て決定された行事・プログラムはすべて、リンク付きのメ
ニューとして掲載されることを希望します。ちなみに、本年度4月1日の産能大学で
の第1回リサーチフォーラム、立命館大学での第1回関西・中部部会、玉川大学での
全国大会は掲載されていません。全国大会はせめて日時、場所、大まかなプログラム
くらいは掲載して欲しいです。特に、地方からの参加者は、ホテル予約という都合も
ありますので、半年前には開催情報を御願いします。
最近はすべての原稿およびプレゼン資料(ほとんどはパワーポイント・ファイル)は
メールで開催校に送られていますから、そのファイルもアップしてリンクをはり、後
に見られるようにすると非常に便利となります。私がアップした2004年度JAMA関西中
部部会および2004年度日本会計研究学会中部部会ホームページにはいまだに報告資料
を参照するためのアクセスがあります。
中経HPの左そでには会員HPのメニューがありますが、まったくでてきません。人手の
問題を考えると全会員のHPをここに掲載し、リンクをはることは大変と思うのです
が、長期的にぜひとも実現を希望します。この作業は、会員のHPを調べてアップデ
ートするという単純な作業ですので、理事クラスの先生を煩わせる種類ではないと
思います。前に述べた学会業務のためのパートさんの仕事にして、本来の業務の合
間に、学会名簿から所属機関のHPに入り、もしあれば、本人の許可をいただいた上
でリンクをはれば、非常に大規模で立派なものができます。