【日韓合意と国家安全保障】



 1月18日、参議院予算委員会を冒頭から視聴しました。日韓合意に関する質問に岸田外務大臣と安倍総理大臣が答弁する場面が展開されました。複数の海外メディアが戦時中の日本の行為を非難している件に関しては、岸田外務大臣が不適切な表現に関しては政府側からメディア側へ注意するという旨の返答があり、日本人で実際に戦争に参加された方やそのご遺族の方々の気持ちを考慮にいれたうえでの質問に関しては、安倍総理は「いわゆる戦争犯罪のようなものは認めていません」と日本政府の公式見解は以前と変わらないという旨の答弁がありました。

 質問する議員も話していましたが、外交に関する問題は、たとえ国会という場においても詳しい事情を話すのは難しいという旨の発言がありました。今回は全くその通りの答弁であり、質疑が終了したあとは脱力感だけが残りました。結局、何のために「軍の関与」を認め、そのうえ「おわびと反省の気持ち」を表さなければならなかったのでしょうか。さらに10億円もの金銭を供与するのは何のためなのでしょうか。我々日本人は何も悪いことをしていないのに、どうして謝罪したり、金銭を支払わなければならないのでしょうか。

 安倍内閣は騙されたのではありませんか?

 10億円の供与は少女像を撤去するのと引き換えだと聞いています。しかし、そもそも少女像は捏造話のうえに造られたものであるのに、撤去と引き換えに金銭を供与してしまったら捏造話が本当に存在するかのように認識されるのではありませんか。韓国の慰安婦被害者問題というものは、そもそも韓国の国内問題です。我々日本人が関わる必要はありません。実際に韓国の国内で騒いでいるのは民間人ではありませんか。それも北朝鮮に与するような勢力が関与しています。本来であれば韓国政府が内政問題として解決すべき問題を日本に押し付けたのではありませんか。

 今回の金銭供与の発端も韓国側から打診された問題なのでしょう?解決金の工面をしてくれと日本に脅しをかけてきたのではないのでしょうか。安倍総理は年内に解決したいという想いがあり足元を見られたのではないのでしょうか。実際のところ韓国政府内においても何か問題が起きていたのではないでしょうか。たとえば朴大統領ご自身が本件に介入する何者かに騙されているとか。そうなると国家犯罪にも匹敵するような談合といいますか、賄賂・着服といった類の事案が背後に隠れているのではないかと危惧します。この問題には米国も絡んでいますから、日米韓の情報関係者のうちに不審な者が紛れ込んでいるのではないでしょうか。

 私個人の見解としては日韓合意に反対することに何ら変わりはございません。10億円の金銭供与に関しては断固として反対の意を表明させていただきます。

 日本外交は何でも金銭で解決しようとしますが、反社会的勢力に10万円支払うのとは訳が違います。10億円なのですから真剣に考えてほしいものです。安倍総理は北朝鮮の核実験を引き合いに出して安全保障の観点からも今回の合意は適切だったと発言されました。しかしその見解には疑問が生じます。国家安全保障の観点であれば日韓関係は合意を交わす以前と何も変わりません。合意を交わさなくても何も問題はありません。日韓の政府間交流では何も問題が無いから今回の合意の話に発展したのではありませんか。元々政府間では連携が図れていたのです。それを、あたかも合意の結果、関係が良くなったかのように言うのは誇張が含まれるのではないでしょうか。

 国会審議は日韓合意の話題が終了し、次に国家安全保障の話題に移りました。公明党の議員だと思います。外交・安全保障の政務官を務められた方です。この方の発言を聞いていると奇妙な違和感を覚えました。気分を害されるかもしれませんが、教科書に書いてあることをそのまま読んでいるかのような、学校で教わることを何の疑いもなく読んでいるような奇妙な錯覚を覚えました。それは結局経験の差なのではないかと思います。私が保守活動を始めた初期の頃、日米安全保障に関することを学びました。その頃は私も教科書通りの発言をしていたと思います。しかし活動を続けるうちに外国の謀略活動というものを目の当りにするようになってから、教科書に書いてあることが幻想であることを理解しました。常識が通用しないからです。

 北朝鮮が核実験したのなら武力侵攻すればよいのです。

 安倍総理が答弁で「国民の命を守るのが政治家の責務だ。」という発言がありました。しかしこれは誤りです。教科書通りの発言ならそうかもしれませんが、実際は違います。なぜなら政治家は国民の命を守れません。国民の命を守るのは軍隊だからです。日本であれば自衛隊。その最高責任者が安倍総理です。だから正確に言うなら「国民の命を守るのが私の責務だ。」と発言しなければなりません。安倍総理の発言を聞いていると、ご自身の責任を他の政治家に転嫁しているように聞こえるのです。ようするに安倍総理はご自身の責任から逃げようとしている。私にはそう聞こえました。

 安倍総理は弱気に見えるのです。

 弱気に見えるのは安倍総理だけではありません。外務省、公安警察。なぜなら北朝鮮が核実験したときに拉致被害者家族が記者会見しますが、民間人でありながら矢面に立たされます。本来であれば拉致被害者家族を守るように外務省か公安警察が矢面に立つべきです。しかしそれが無いのは我が事のように考えていないからであり、国家を背負う問題であることにすら気づいてはおらず、民間人を守るという気概や責任感が薄れている結果なのではないでしょうか。その姿勢は誰が見ても弱気であるとしか思わないでしょう。

 教科書通りの質問と答弁を聞いていると虚しくなりました。日韓合意の話題の次に聞いたものですから脱力感と相まって、なさけなくなりました。感情が先行する見解ではございますが、素直に思うことを書かせていただきます。戦後70年も経過しているというのに未だに憲法九条が改正できないのは何故なのでしょうか。なぜ日本は個別自衛権を行使できないのでしょうか。なぜ日本独自で北朝鮮と戦えないのでしょうか。日本の政治家が弱気だからなのではありませんか。そもそも本来の問題は何処に起因するものなのでしょうか。日本の保守派は安倍内閣を誕生させました。しかし実際に何を得たのでしょうか。何を守れたのでしょうか。このままでは次代に引き継ぐものすら護ることができないのではないでしょうか。

 私は、そう考えます。



【日韓合意に関する注意喚起】

 当社が発信する主張としては日韓合意に反対の意を表明しておりますが、日本の保守勢力を分断する意図はございません。憲法九条改正を目前にして保守勢力の結束に乱れが生じることは本意ではございません。

 そもそも日韓友好は日中友好と共に、私が提案したものであります。これは戦争を回避すること、それと併せて近隣諸国との友好関係の維持と発展を目的としたものです。

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 結果に関しては、私にも責任の一端がございます。
 安倍内閣が日韓友好にご尽力いただいたことには感謝申し上げます。しかし韓国は日本が如何なる国家であるのか学びが足りないようです。それ故の結果であるともいえるでしょう。それは米国民主党も同じことがいえます。我々は互いに学び合う姿勢が必要であり、これは今後の課題となるでしょう。

 現状、安倍内閣に求めることがあるとすれば事態の収拾であり、反対派の意向を汲みとることです。それは日韓合意を破棄することで達成されます。これは困難な作業かもしれませんが、誇りある日本国家の志士としてご判断ください。

 賛成派は日本国家が進むべき道を踏み外しておられます。英霊への感謝の念を失した状況で何が憲法改正ですか。天皇陛下の軍隊である皇軍の名誉と尊厳に傷をつけるのは誤った判断です。道義を誤る国家に未来はありません。



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