私のオーディオシステム

  1. アナログプレイヤー MICRO BL99V

    1984年に購入。重量のあるターンテーブル、レコード吸着機能、FRのダイナミックバランス型トーンアームが購入のポイントだった。サエクのトーンアームが付いた機種もあったが、FRの方に決めた。
    レコード吸着機能は反りの有るレコードに効果があるが、吸着によってごみがレコードの音溝にこびりついてしまい、レコードをダメにしてしまうので、セーム皮のマットを敷いている。ベルトの経年劣化で使えなくなることがないように保守用ベルトを6個買い求めてある。
    もっとしっかりした土台の上にセッティングしたいが、現在はウレタンマット+薄いベニヤ板をブチルゴムで挟んで作ったシート+ゴムマットでハウリング対策をしている。
    出力ケーブルはモガミの2497に変更してある。付属のケーブルでは音に張りがなく、音量が小さくなってしまう。他のケーブルも試したが、モガミ2497がベスト。
    2004年1月、重量19.2Kgの黒御影石のボードを購入した。硬いウレタンマットはそのまま下に敷いて床からの振動ループを遮断した。(MJ別冊「音質アップグレード100」のP21)
    薄いベニヤ板をブチルゴムで挟んで作ったシートよりもはるかに重量があり、音の芯がしっかりとして演奏が一層明瞭に聴こえるようになった。「プレーヤー周りは重くするという基本」を再認識した。
    また、バキューム式ターンテーブルではあるが、オーディオテクニカのディスクスタビライザーAT618を導入してみた。友人宅で低域再生の向上を確認したからだ。真空管差動プリにHEADアンプを組み込んでから、低域の再生が向上し、これら重量物の導入の効果も明確に聴き分けられるようになった。

  2. カートリッジ DENON DL103

    金田式プリを1976年頃に作って以来、このカートリッジでアナログを楽しんでいる。
    金田式をやめたときに他のカートリッジを探したが、音、コストパフォーマンスの点でDL103がもっとも優れていた。コストを考慮しなければORTOFONの10万円超のカートリッジは素晴らしかったが、消耗品のカートリッジに10万円以上をかける気にはなれない。(最近、シェルター製\85,000を勧められているので比較してみようと思っている。)
    ヘッドシェルは金田氏推奨のオーディオクラフト製。以前はセラミック板をシェルとカートリッジの間に挟んでいたが、現在は真鍮板でシェルをサンドイッチしている。(MJ別冊「音質アップグレード100」のP17) 低域の芯が強くなり、ベースの音が向上した。
    RETURN TO FOREVERのFIESTAのスタンリークラークのベースが素晴らしく良く鳴る。アームは共振対策としてエポキシ接着剤を薄く塗っている。
    昇圧には、FET一石のヘッドアンプ、DENON AU320、AU301などを使ったが、FET一石のヘッドアンプが良かった。ヘッドアンプは差動プリに組み込むつもりで、基板まで作成しているが、現在は組み込んでいない。かわりに、ピンジャック差込型の小型トランスで昇圧している。
    2003年12月、2SK68Aの一石のヘッドアンプを真空管差動プリに組み込んだ。音は従来のピンジャックに挿すタイプのトランスを大きく引き離し、演奏の細部の表情や動きがよく分かるようになった。今までトランスで聴いてきたことが悔やまれる程の違いが出た。

  3. CDプレイヤー DENON DCD-S10V

    1995年位まではアナログ中心だった。CDは3〜4万円位の安価なCDプレイヤーで聴いていた。電源部やアナログ出力部を改造したりしてはいたが、アナログの音の方が好みだった。CD所有枚数が300枚を超えてから、CDプレイヤーもそれなりのものを揃えようとして購入したのがDENONのCDP1650ALだった。
    オーディオ機器を購入するときは、できるだけ試聴することにしている。このときも予算上限の価格帯から試聴したが、この機種は予算の半分以下で納得できる音がしたので、購入した。
    2003年10月、後継機のDCD1650ARを中古で入手した。ARになって価格は12万円にアップし、電源が強化され、Alpha Processingが搭載されている。重厚感が増したと同時に楽器の分離も向上したように感じた。
    2008年10月、上位機種のDCDS10Vを入手した。DENONのCDプレイヤーは重厚さと細かい音の動きがよくみえる分解能のバランスが気に入っている。DCD1650ARにこれといった不満はなかったのだが、定価が倍近いDCDS10Vが安価だったので入手した。
    DCDS10Vは分解能がさらに向上し、特にボーカルの表現力が高まっている。古い録音のCDを再生すると、分解能が向上しているせいか、細部の動きがこれまで以上によく聴き取れる。定価の倍の違いが納得できる音になっている。
    プリアンプへのケーブルはここでもモガミ2497を使っている。他のケーブルではアナログプレイヤーと同様、音が小さくなってしまう。


  4. スピーカー JBL4430
    就職が決まった1983年の秋に購入した。
    学生時代は小型ブックシェルフスピーカーでJAZZを聴いていた。JAZZ喫茶の大型スピーカーから出る音にあこがれていた。1980年位までのMJ誌にはJAZZ喫茶を紹介するコーナーがあって、そこで紹介された店は近県なら出掛けていって音を確認した。
    所属していたBIG BANDの先輩宅にはJBLのL45シリーズの2WAYがあって、AGIのプリとQUADのパワーで1000枚位あるレコードの中から色々と聴かせてもらった。もう一人の先輩宅にはALTECの620Bモニターがあって、LUXのSQ38FDで沢山のレコードの中から色々と聴かせてもらった。どちらの音も迫力があって、素晴らしかった。
    小型スピーカーでどんなに大音量を出しても大型スピーカーの迫力にはかなわないことは分かっていた。就職が決まったことを機に48回ローンを組んで手に入れたのがこのスピーカー。
    購入するとき、「JAZZを聴くなら当然、JBLかALTECだ」と決めていた。このころはまだ大型機を置いた試聴室のあるショップが結構あって、テレオンやオーディオユニオンやヤマギワにレコードを持参して何回か試聴させてもらった。しばらく聴いていくうちに、ALTECの中高域が好みではないような気がしてJBLに的を絞った。4333、4343、4344あたりを候補にしたとき、この4430を聴いた。
    4343や4344はJAZZ喫茶で聴いた芯の強い音、ガッツのある音が出にくいように感じていたが、このスピーカーからは気に入った音が出た。この時、試聴に使ったアンプはALLマークレビンソン、カートリッジはORTOFONの最上位モデルで凄い音だった。音場が目の前にくっきりと浮かび、一つ一つの音がとてもクリアに聴こえた。しかもガッツがある音で。店員さんと「JAZZならこっち(4430)だろうね」という話をしながら何枚か比較試聴して4430の音を確認し、購入を決めた。
    購入後、10年位経ったとき、ふと、内部を覗くと、ネットワークの基板とSPユニットを結ぶ線が細くて、しかも冗長に引き回してあったので、30芯のSPコードで最短距離で結んだ。同時に、ネットワークの基板のパターンが頼りなかったので、銅線と半田で裏打ちして補強した。
    また、このころ、ウーハー(2235)のウレタンエッジがぼろぼろになってしまったので、ヒノオーディオのエッジ交換キットを買い求め、自力でエッジを交換した。
    能率は公称93db。小出力真空管アンプでも十分な音量でJAZZを楽しめる。

  5. サブシステム

    2005.12
    サブシステムは居間にセットしてある。
    プレーヤーはDENONのDP60Lで1982年頃に購入したもの。セミオートのダイレクトドライブ式プレーヤー。10年間位実家の物置にしまってたせいか、回転がおかしくなってしまったが、ターンテーブルを取り替えるとサーボが効き正常に回転するようになった。
    取り替えたターンテーブルは部品取用のジャンク品から取ったが、元のターンテーブルをジャンク品の方に付けてみるとサーボの調整で、定速になるまでは少し時間がかかるが正常に回転する。
    元の方のターンテーブルもサーボの調整で正常に回転するのかも知れない。
    部品取用の方も正常回転するようになったので、友人宅で活躍してもらう予定。音的にはまったく問題ない。
    サブシステムではテレビやCS放送を主に聴いている。テレビの音は低域の量感が増して臨場感が高まる。ここまで低域を増強して良いのかという位、テレビの音は不自然と感じる(特に男性の声)が、こんなシステムで聴かれることは想定していないのだろう。
    スピーカーはP-610Bのバスレフ大型箱入りで、箱は60〜70Lはあると思う。最初に聴いたとき、16cmとは思えない低域の量感に驚いた。16cmでありながら空気が震える感じがする。量感だけでなく、音色や音程もしっかりしている。高域は伸びてはいないが、ブラスはしっかり鳴っている。「スピーカーが楽器のように鳴る」という印象で、音楽性が豊かだ。小型の箱ではなかなかこういう音は出せないだろう。
    高校時代にP-610Bを使ったことがあるが、箱が本機ほど大きくなかったせいか、当時のP610Bにはこんな印象を持っていない。箱が大きいこと、バスレフの設計が良いことがこの音につながっているのだと思う。低域の量感があるので、ツイターの追加を試してみようと思っている。
    アンプは
    パイオニアのレシーバーC200を改造したもの。全段差動ではないが、スピーカー周囲の空間が広いので、広がりのある音が出る。
    2004.2.21 パイオニアのホーン型ツイターを追加した。型番はPT-8D。パイオニアの昔のカタログに出ていた記憶がある。能率は92.5dbで91dbのP-610よりやや高い。BOXに穴はあけず、簡易バッフルをBOX上面に設置した。P-610側はフルレンジのまま、ツイター側はコンデンサー1個のローカットで接続した。P-610の音色を活かそうと思い、ツイターのローカットは高めから調整を始めた。コンデンサーの容量1.41μF(0.47*3)と1.88μF(0.47*4)ではツイターを追加した変化は分かるが、効果がある変化には感じなかった。1.88μF以上は2.2μF、3.3μFをテストしてみた。3.3μFは一聴した感じは良いが、長時間聴くと高域が鳴り過ぎの感じがしてきて疲れる。アッテネーターで高域を落としても傾向は変わらない。2.2μFだと物足りなさは感じるが、長時間聴いても疲れない。アッテネーターを絞り、P-610の高域を補うくらいの使い方がよいようだ。最終的には2.2μF+アッテネータで高域を少し絞ることにした。高域の見通しがよくなり、小音量でも高域が落ちずに音場感が維持される。一方でフルレンジの点音源の定位感は無くなり、ツイターを簡易バッフルにした視覚的な影響もあると思うが、2点で音が鳴っている感じは否めない。どちらがよいかと言えば、ツイターが付いている方が録音に忠実な周波数特性の音が出ているように思う。
    2004.3.14 2点で音が鳴っている感じと中高域の騒々しさが気になり始めていたので、コンデンサーの容量を1.5μFに変更し、P610とツイターがかぶる音域をさらに高域にずらした。アッテネータの再調整をした結果、音像が下にシフトし2点で鳴っている感じがかなり抑えられた。このくらいの高域の補い方の方が自然なのかもしれない。

    2008.4〜

    2005.12の引越しに伴い、上記のサブシステムのうち、PL、SPは処分した。引越し後の2年間はサブシステムを持たなかったが、2008.4にテクニクスのリニアフェイズスピーカーSB-E100を手に入れたのをきっかけにサブシステムを居間にセットすることにした。SB-E100はVICTORのバックロードホーンFB5と同様、学生時代に欲しいと思っていたスピーカーの1つ。中高域がホーンスピーカーで元気のよい音が気に入っていた。入手したSB-E100は外観は中の上。ユニットを固定している螺子を締めなおして最初に音を出したとき、学生時代の印象どおりの元気のよい音が出た。JBLと音の傾向が似ているので、メインシステムとも違和感がない。音源はCDのみ。2008.10からは、CDP1650ARになっている。CDP1650ARのアウトは6BQ5直結差動に接続し、音量はCDPの方で調節している。メインシステム、サブシステムのSPはともに25年程前の製品だが、私にとってはとても心地よい音を聴かせてくれる。