実戦的 楽譜の書き方講座
は じ め に世の中にミュージシャンを志す人間がいる限り、楽譜はなくなりません。基本的に楽譜を使わないロックの世界でも、プロやそのレベルに近づくにつれて楽譜の存在は無視できないものになってくるはずです。天賦の才能に恵まれて、神憑り的な音楽をやる人間でない限り、この楽譜からの呪縛、または楽譜を理解することへの欲求は、死ぬまでミュージシャンについてまわります。特に音大などで正規の音楽教育を受けていない人が比較的多い(ジャズも含む)ポピュラー音楽の世界のミュージシャンにとっては、楽譜が読めること、書けることは一種の憧れであり、夢であるといって過言ではないでしょう。
そうした夢への欲求を満たすべく、彼ら発展途上ポピュラーミュージシャンは、書店にあふれる(それほどでもないか)楽譜の書き方の書物を買って読むわけですが、はたして彼らはそれを読んでハタと膝を打ち、これで楽譜については万全と、ほくそえむのでしょうか?
答はさにあらず、こうした書物を読んでその通りに書いた楽譜を携えて実際の演奏の場に赴いても、バンド仲間からは白い目でみられ、ディレクターからは無視されるのがおちです。
何故でしょう?
それは、巷の楽譜の書き方に関する書物が、現実の世界とあまりにも遊離しているからです。
この原因のひとつは、これらの書物の中の楽譜の対象がクラシック音楽に偏向していること。つまり、そこに書かれている知識の大きな部分が、ポピュラー音楽の制作現場では役に立たないものであるということです。
もうひとつは、(主にペイパーバックのハウトゥものに多いのですが)書かれている内容が幼稚に過ぎるということ。つまり、中学校までの音楽の教科書をそのまま出版したのかと見まがえる程度の内容しかない書物が多いのです。
この稿では、そうした現状を憂える筆者が一念発起して、ポピュラーミュージシャンのための、実戦に役立つ楽譜の書き方をまとめました。ではなく、これからまとめます。
とはいえ、これは楽譜とはなんら関係のない人生を送っている一般ピープルの方々も閲覧するホームページですから、そこらへんに配慮のない筆者ではありません。
五線譜が出てきたとたんに思考を止めかねない読者のために、この稿ではなんと『五線紙』を一切使わないぞ!の決心をいたしました。これはスキャナーを買うことが出来ないからでは決してありません。
ですから『おたまじゃくしアレルギー』のあなたも楽しめることウケアイ。
長くなりましたが、いよいよ『よっちら版・楽譜の書き方』本編に突入です。
あ〜〜、血わき肉おどるわい。
§2 楽譜の冒頭 §3 楽器パート名 §4 曲名の書き方 §5 曲想の表示 §6 楽譜の種類 §7 五線の区切り方 §8 調号と拍子記号 §9 リハーサルマーク §10 進行記号 §11 イントロとエンディング §12 便利な記号あれこれ 付録 “ミュージシャンのための”楽譜の読み方講座 尚、既にUPされているページも随時加筆手直し更新されていますので あしからず |