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Sound of Power
●パソコン初心者にもよくわかる(大嘘)『ジム・パワー』サウンド入門 by MST
《序文》 このサイトを御覧になっている方なら、『ジム・パワー』の大きな魅力の一つが、軽快かつ迫力満点のBGMであることは既に承知しているだろう。 長年にわたってゲーム音楽を手掛けてきたというChris Huelsbeck氏によって作られた『ジム』のBGMは、単体でも充分鑑賞に耐え得る高いクオリティで、CD-ROMをカーステレオにかけてドライブのお供にしたり、ポータブルCDプレイヤーに入れて外出時には常に持ち歩く(筆者)ほど、『ジム』サウンドに洗脳(笑)された人もおられるのではないだろうか。 しかし、それではまだ序の口! 多機種に及んで展開された『ジム・パワー』販売戦略は、同時に様々な『ジム』BGMのバリエーションを生み出すことになったのだ。はたして、その中のたった一つ=PCE版を聴いているだけで満足していて良いのだろうか? 答えは当然「否」である。それでは、各機種ごとに特徴の異なる内蔵音源の性能を駆使し、それぞれが独自の個性に溢れている『ジム・パワー』サウンドの真の姿を知り尽くすことは出来ないし、知らずに済ませるにはあまりにも勿体ない。 そこでこのコーナーでは、パソコン歴2ヵ月半の筆者(MST)が、小学生にも劣る英語力と某「残虐行為手当」にも負けないストレート過ぎる和訳が続出する安物翻訳ソフトを武器に(笑)、未知なる『ジム』サウンドを求めてネット上をさまよった成果を−非常に頼りないもので、このサイトを運営されている馬場良様には申し訳ない限りだが−僭越ながら披露してみたいと思う。 [注記] ※ステップ2と番外編はWindowsPCのみに対応している。 ※PCで音楽を聴くための基本となるソフト(Windows Media Player等)や、圧縮フォルダの解凍ソフト(Lhasa等)が既にインストール済みであることを前提として話を進めていくので、あらかじめ御了承願いたい。 ※文中に登場する各オンラインソフトだが、筆者の使用しているPC(CPU=PentiumIII/866MHz・メモリ=256MB・HDD=60GB)では問題なく動作しているものの、低スペックのマシンだと処理が重くなる可能性が高いので、その辺も考慮してから導入を検討したほうが良いかもしれない。 《ステップ1・まずはサウンドデータの入手》 手初めにChris Huelsbeck氏の公式サイト(http://www.huelsbeck.com/)を訪問して「Links」を選択すると、色々なサイトに混じって氏のファンサイトが紹介されている。 その中の一つ、「Chris Huelsbeck Legacy Site」こそ、実は公式サイトをも上回る圧倒的なデータ量を誇る、世界最強(?)のHuelsbeck専門サイトなのだ。 早速ジャンプしてみると……左側のフレームにHuelsbeck氏の経歴がジャンル分けされているので、一番上の「GAME MUSIC」をクリックしてみよう。 ……いや〜、出てくるわ出てくるわ、アルファベット順にズラリと並んだゲームタイトル。これだけでも氏の偉大さが伺い知れるのだが、全部網羅しているとキリがないので、今回は素直に『JIM POWER』を探し出すこと。 すると……制作元loriciel社のロゴマークや、PCE版のジャケット画像(未発売のサントラ代わりに、わざわざ日本から入手したのだろうか?←笑)等と一緒に、「Downloads−Original gamemusic」という項目があるはずだ。 掲載されているのは“Amiga TFMX”“SNES SPC”の二つだが、これこそが目的の品−AMIGA版とSNES(SFC)版のサウンドデータなので、海外Huelsbeckファンの熱意に敬意を表しつつ、ありがたく頂いていこう。 《ステップ2・再生用プレイヤーの確保》 かくして無事にデータは手に入った……が、肝心の再生手段がなければ何の意味もない。 そこで、次はプレイヤーが必要になるのだが、AMIGA版とSNES版では対応ソフトが異なるので注意すること。少々時間はかかるが、何とか再生にまで漕ぎ着け、PCE(CD-DA)版とは一味違う『ジム』サウンドを堪能して欲しい。 〈DeliPlayer(AMIGA TFMX対応)〉 海外製のフリーウェア(特定のプラグインを使う時には送金が必要)。筆者は音楽系に疎いうえ、当然サポートサイトは英語なので詳細は不明だが、数あるAMIGA音楽用フォーマットの中でも、TFMXというゲーム音楽用フォーマット(なんと、Huelsbeck氏自らが開発したとか?)をフォローしている、数少ない(Windowsでは殆ど唯一の?)プレイヤーらしい。 『ジム』AMIGA版のサウンドデータ(zip形式で圧縮されている)を解凍した時にフォルダ内へ出現する“Info.txt”にも、「このデータの再生にはDeliPlayerを使い云々(サポートサイトのURL付き)」と記されているので、他の対応プレイヤーを探す手間を省く意味でも、これを使うのが最も無難かつ確実だろう。 なお、Downloadページには三ヶ国(アメリカ・カナダ・ドイツ)/計五ヶ所のダウンロード用URLがある。どれを選んでもおそらく中身は変わらないと思われるが、万が一、ダウンロード先ごとに言語が違っていたりしたら混乱必至なので(笑)、気になる人はアメリカのURLを利用しよう。 さて、ダウンロードした“delplayr.exe”を手順に従ってインストールしたら、いかにも洋モノっぽいメタリックな操作画面(スキン)と同時に、別ウィンドウでプレイリストが表示される。ここへ、「Jim_Power_TFMX」フォルダの中から頭に“mdat.”と付いているファイルのみをドラッグ&ドロップすること(前述の“Info.txt”にもそう書かれている)。そして、ウィンドウ左上の「Playlist」をクリックして出てくるメニューの中から「Save List As」を選択、適当なファイル名を付けて保存しよう。これで、やや硬質な音色が印象的なAMIGA版『ジム』サウンドを、「Playlist→Load List」で呼び出して、容易に聴くことが出来るようになる。 ちなみに、DeliPlayerにはスキン変更or非表示(代わりにDeliPanelという簡素なウィンドウを使う)・プレイリストのみでの操作・各音源ごとの設定等々、大変豊富なカスタマイズ機能が備わっているので、サポートサイトや同梱のDocumentation、毎回起動時に出現する一言アドバイス(Tip of the Day=今日の秘訣?)を参考にして、自分なりに使い易くなるよう、色々と工夫してみてもらいたい。 更に、DeliPlayerやTFMXフォーマットのことをもっと知りたい方は、各種情報を掲載している海外サイトが複数存在しているようなので、Googleで検索してみては如何だろうか。 〈KbMedia Player(SNES/SFC SPC対応・フリーウェア)〉 TFMXに比べるとSPC形式は遥かにメジャーなので、ネット上で検索したら幾つもの対応プレイヤーを発見できるだろう。 そんな中で筆者がこれを推薦するのは、日本製でとっつき易く初心者にも最適(有名なWinamp等でも再生は可能だが、日本語化パッケージの導入や、専用プラグインを用意しなければならなかったりと、面倒な手続きを要することが多い)なことと、同梱済みのプラグインが多く、再生できるファイル形式が多種多様(ここには到底書ききれないので、詳細はVectorの紹介文やソフト内の“readme.txt”を参照して欲しい)なためである。 ソフトはVectorで簡単に入手可能だが、製作者のサイトではテスト版や新たなプラグインが次々に公開されているので、興味のある上級者の方は、そちらから直接ダウンロードしてみても面白いかもしれない(もっとも、動作が不安定になったりバグがあったりしても、筆者は一切関知しないが……)。 で、インストールや設定・操作の方法についてだが、なにぶん日本語なので、ここでは省略させてもらう(オイ^^;)。ヘルプファイルにざっと目を通せば、パソコン初心者でも比較的すぐにSNES版『ジム』サウンドを楽しめるだろう。(注:サウンドデータを解凍すると、ファイルに“PKCS#7 証明書”とあるが、無視して普通のファイル同様に扱ってよい) これは余談だが、演奏リストに『ジム』を選択・再生した状態で「ドキュメント」タブをクリックすると、「Jim Power Complete Soundtrack」と表示される(笑)。事実、PCE版には収録されていないマップ表示時のBGMやEDテーマもしっかりと入っており、「看板に偽りなし」であることは(SNES版を見たことのある筆者が)保証するので、SNES(SFC)ならではの厚みのある音色も含め、是非とも一度は全曲通して聴いて頂きたい。 《ステップ3・オンラインで『ジム』サウンドを試聴》 さて、他機種版の『ジム』サウンドを体験するという当初の目的はステップ2までで一応達成されるのだが、それでもまだ物足りないという人(いるのか?)は、是非MP3.com(世界規模のMP3音楽配信サービスサイト)のHuelsbeckページへ行ってみよう(氏の公式サイトのトップページから直接リンクが張られている)。 そして、左端の「Albums」の中から“Collage”を選択すると、同アルバムの購入&収録されている曲の試聴ページへ移動する。 もちろん、目指すは6曲目の「Jim Power Level 1」。PCE版のLevel5=最終面のBGMである(笑)。基本的にはPCE版と同じ(唯一異なるのは、コーダ部分がイントロにも挿入されていること)だし、「LoFi(ダウンロード速度は早いがモノラル)Preview」なのは残念だが、PCE版未所有の方が『ジム』の音楽を聴ける、またとない機会だとも言えるだろう。 ところが、いざ試聴開始……とクリックしてみても、最初は何やら妙なページが表示されるはず。実はこのサイト、試聴するだけでもユーザー登録が必要なのだ(苦笑)。 突然、英語での入力を迫られて動揺するかもしれないが、落ち着いてページの一番下を見てみよう。小さな「International」の項目内にちゃんと「Japanese」とあるので、そこをクリックすれば日本語版の登録ページに移動できる。登録といっても、メールアドレスと郵便番号、あとは年齢(21歳以上かどうか)を尋ねてくる程度の単純なものなので、さほど心配しなくていい(登録完了直後、入力したアドレスへMP3.comからお知らせのメールが届く)。この作業さえ終えれば、自由に試聴が可能になるので、思う存分『ジム』サウンドを味わおう。 この方法のメリットは、(一曲だけとはいえ)ノートパソコンを使って登録したら、いつでもどこでもネットに接続して『ジム』サウンドを聴ける環境が整うことにある(そこまでする人が本当にいるかどうかはともかく←笑)。さァ、今すぐLet's Try! 《ステップ4・最大の難関? 海外通販に挑戦》 現在、Huelsbeck氏のアルバムは(MP3.comがオンライン販売している2枚を除き)計8枚リリースされているが、『ジム・パワー』が収録されているのはそのうちの2枚である。 *5枚目の“Rainbows”(6曲目に「Jim Power(Medley)」収録) *6枚目の“Sound Factory”(6曲目に「Jim Power I」、7曲目に「Jim Power II」収録) これらのアルバムは今でも、ゲームミュージックCD通販サイト「SYN SONIQ」で購入可能である(ただし、在庫の有無は未確認……申し訳無い m(_ _;)m )。 しかし、いくらクレジットカード(VISA・AMERICANEXPRESS・JCB等)での支払いもOKとはいえ、サイト自体はドイツ語版と英語版のみ、基本通貨単位もドイツマルク(DEM)とユーロ(EUR)なので(汗)、海外通販に自信のある人でないと、まず尻込みしてしまうだろう(筆者もその一人←苦笑)。 もし、「アルバム購入に成功した」という羨ましい御仁がおられたら、何とぞ詳しい内容をお知らせ願いたい。 《番外+応用編・AMIGA&コモドール64版『R-TYPE』を聴いてみよう》 蛇足になるが、Huelsbeck氏のファンサイト「Chris Huelsbeck Legacy Site」からは、AMIGA版&C64版『R-TYPE』のサウンドデータもダウンロードできる。 一体どんなものなのか、その存在を知った時から気になっていたのだが、実際にHuelsbeck氏が作曲したのは元祖アーケード版に無かった部分=タイトル画面の曲で(しかも、AMIGA版とC64版で曲が全く違う!←どうやら、両機種の音源の特性にあわせて別の曲にしたらしい……さすがベテラン、凄いこだわりようだ ^^)、あとはアーケード版の曲をアレンジ移植している。 AMIGA版(タイトル曲のみ)はDeliPlayerで、C64版(全曲収録)はKbMediaPlayerでの再生がお薦め。DeliPlayerもC64音源対応のはずなのだが、サウンドデータの一部に不具合があるせいか(?)、タイトル曲しか再生できない。一方、KbMediaPlayerなら全ての曲が再生可能だが、途中でブッツリ切れてしまう曲がある(正確には1面と7面がループ不能・3面が開始20秒後にいきなり止まってしまう……涙)。 とはいえ、C64独特のいわゆる「ピコピコ音」で奏でられる『R-TYPE』サウンドは、アーケード版やPCE版にはない趣があるので、一度お試しあれ。 《最後に、このページを御覧の皆様へお願い》 このたびの記事は、筆者の劣悪な語学力で辛うじて得られた情報から抜粋したものなので、勘違いや説明不足な箇所が多々あると思われる。 特に、致命的なミスがあった場合は即座に修正・加筆していきたいので、何かお気づきの方がおられたら遠慮なく御指摘頂きたい。 【謝辞】 ATARI STやAMIGA、TFMXフォーマット等、筆者の専門外である音楽・映像系海外PCについて、貴重な情報を提供して下さった自称考古学者様。 秀逸なBGMで、『ジム』をより一層魅力あるものにして下さったChris Huelsbeck様。 現在も精力的に活動を続けている、海外のChris Huelsbeckファンの皆様。 そして、『ジム・パワー』を筆者に布教(笑)して下さった馬場良様。 この文章は、未熟で怠惰な筆者一人だけではなく、これら多くの方々の情熱の結晶や、御助力の後押しがあってこそ、書き上げることができました。 この場を借りまして、厚く御礼申し上げます。 本当に、どうもありがとうございました。 (管理人注) 当委員会の名誉委員(笑)であるMSTさんがこの文章を寄稿してくださったのは2001年7月4日のことです。 それゆえ本稿の内容も、これが書かれた時点での調査結果などに基づいています。 戻る |