2003.11.19 「ドラ1候補」中京・中川、指名心待ち プロ野球新人選択会議(ドラフト)は19日に東京都港区の新高輪プリンスホテルで行われる。自由獲得枠を行使しなかった中日は1巡目から指名権がある。しかし、18日の会議で、候補は一本化できなかった。高校生でナンバーワンのスラッガー、地元岐阜・中京高の中川裕貴三塁手(18)か、それとも即戦力右腕の日本生命・佐藤充投手(25)か。注目の1巡目はドラフト当日に決める。 東京都内のホテルで開かれた中日のドラフト指名戦略会議は3時間を超えた。参加した落合新監督は「見たことのない選手について何も言えない。スカウトの目を信じるだけ。あしたにならないと決まらないよ」と質問をけむに巻いた。中田スカウト部長も「直前まで(順番を)決めない」と強調した。決断できないのは、中京高・中川や日本生命・佐藤のほか、他球団も興味を示している八戸大・石川賢投手(22)、東北福祉大・中村公治外野手(22)、愛工大名電高・堂上剛裕三塁手(18)ら狙いをつけた候補を全員獲得する方策を練っているためだ。中川を1巡目で指名しなかった場合、強打の内野手が補強ポイントのヤクルト、近鉄が2巡目で指名に動く。巨人が執心の広陵高の右腕・西村をヤクルトに“早い者勝ち”で奪われたケースで、中日入りを熱望する佐藤を巨人が2巡目で“強奪”する可能性がある。 「(中川と佐藤は)横一線です。どちらも欲しい。取られたくない。他チームの動きを見ながら、当日の指名の瞬間まで待ちたい。どのチームがだれを本当に欲しいのか、それを見極めたい。先に結論を出した方がこの勝負、負けます」と中田スカウト部長。落合中日の初ドラフトは情報戦というバトルとなった。 運命の日を翌日に控えても、心は落ち着いていた。あくまで、指名を待つ身だ。 「いつもとあんまり変わらない。当日になってみないと…。今は考えすぎないようにしていますし」。中川は冷静に心境を語った。 基本的には「指名ということは高い評価。どの球団でもいきます」と、12球団どこでもOKがスタンスだ。だが、意中の球団はある。ドラゴンズブルーのユニホームにあこがれを抱いているのだ。 「落合監督は野球を楽しませてくれそう…。一人ひとりをやる気にさせてくれる。キャンプもユニークで雰囲気も良さそう。厳しい中でも楽しくできそう…」 現役時代に3冠王に3度も輝いた落合監督は、同じ右打ちの三塁手。しかも、中川は緩急に対応でき、内角球にも強いタイプで、中日・中田スカウト部長が「落合さんに似ている」と評したこともある。 「僕は大勢のファンの中でやるのが夢なんです。目立ちたがり屋なんですかね」。ヤクルト、近鉄が2巡目での獲得をあきらめていないが、中川本人は地元中日からの1巡目指名を待っている。 プロ入りへの準備は万端。大会前を除いては、高校1年時から練習で木製バットを振り込んでいる。金属よりも、“しなり”を利かせた木のバットを得意としている。 この日は中京高グラウンドで約2時間、汗を流した。「プロに入れたら、1軍の試合に一日でも早く立てるようになりたいです」。胸の高鳴りはあえて抑えて、結果を静かに待つ。
中日の3巡目か、それとも1巡目か。はたまた巨人の2巡目か…。「DG戦」となった日本生命・佐藤をめぐる争奪戦の結末は、ついにドラフト当日に持ち越された。 緊張の前日。佐藤は完全休養日でリラックスに努めた。「チームとして社会人野球日本選手権(22日開幕・大阪ドーム)に集中させたい」(日本生命広報部)と、取材は19日だけに限定。だが、気持ちはプロ、それも中日にある。既に巨人側には“お断り”の連絡を入れている。昨年も指名寸前までいった中日の変わらぬ評価に、佐藤も誠意で応えたものだ。しかし、年齢的にも今回がラストチャンス。仮に巨人が2巡目で強行指名すれば、涙をのんでプロに入るとみられる。他球団も含め、複雑に絡み合った糸は、どことつながっているのか…。それはMAX149キロ右腕にも分からない。
愛工大名電高のスラッガー、堂上剛裕三塁手(18)がドラフト会議を控えた18日、愛知県春日井市の同校野球部グラウンドで、あらためて「中日以外は東海大に進む」と話した。中日以外に計6球団から獲得に向けた調査があったが、中日選手寮の「昇竜館」館長を務める父親・照さん(52)=元中日投手=との“父子二代の竜選手”が誕生するか。心は一つ。ドラフトを1日後に控えて、堂上ジュニアが希望進路を口にした。「中日さんにお世話になりたい。落合監督や宇野コーチに一から教えを請いたい。中日以外に指名されたら? その時は(セレクションで合格している)東海大に行きます」堂上は愛知県春日井市の愛工大名電高野球部合宿所を9月に“卒寮”した。同市内の自宅に戻って元中日投手の父とひざを突き合わせて、進路について話し合った。「プロで自分の力を試したい。できれば、中日で…」と息子は告白した。少年時代に父に連れられて訪ねた中日屋内練習場で当時の主砲だった大豊(現中日スカウト)らに優しい言葉を掛けてもらった。その時から、あこがれてきた球団だ。父は「(プロは)なまはんかな気持ちで生きていける世界ではない」と説いた。プロの厳しさを知っての言葉だった。だが、息子は「厳しさに耐える覚悟はある」と答えた。その言葉に納得した父は「やりたいようにやってみなさい」とプロ志望を認めた。堂上ジュニアは中日の合宿所で館長を務める父の立場を理解している。「僕が中日入りしたら、おやじはやりにくいと思う」と気遣った上で、「僕の活躍が、やりにくい面を取り払う。そのためにも1軍で活躍するようにならなければ…」と話した。ドラフト2巡目と好条件を用意してアタックした近鉄など他球団は、堂上の強い意思を確認して指名回避の方向だ。「『中日、堂上剛裕…』と名前を読まれる瞬間が待ち遠しい。夢でしたから…」と堂上ジュニア。その夢がかなったとき、父子二代の竜選手が生まれる。
中日はこの日、都内のホテルで西川順之助球団社長、落合監督らを交えて3時間のスカウト会議を行なったが、1巡目指名の結論にはいたらなかった。高校NO・1内野手の呼び声高い中川裕貴内野手(18=中京)か、最速150 キロ の即戦力右腕、佐藤充投手(25=日本生命)か。最終結論は他球団の動向をにらみながら直前に下される。
ドラフト1巡目候補、中川裕貴内野手(18=中京)は岐阜県瑞浪市の中京高グラウンドで練習を行い、フリー打撃、ノックなどで汗を流した。「指名してもらえればどこにでもお世話になりたいですが、落合監督は厳しい中にも野球を楽しませてくれる人だと思います」。中日が1巡目指名を回避すれば他球団が指名する可能性も出てくるだけに運命の瞬間をハラハラしながら待つ。
きょうのドラフトで1巡目指名が予想される中京(岐阜)の中川裕貴内野手(18)は18日、母校の野球部グラウンドで自主トレ。三拍子揃った三塁手には高校No.1内野手との呼び声も高いが、地元球団である中日とは相思相愛の仲だ。「中日は一番、身近な球団。大勢の前でプレーするのが夢です」と指名を心待ちにしていた。ただ、中日が1巡目で指名しない場合は、近鉄が指名する可能性も残っている。
◆ 落合監督、言葉少な…3時間の編成会議 ◆
約3時間を費した編成会議を終えた落合監督は「あすにならないと何も決まらない」と言葉少なだった。「1位候補は3人いる。公表すると、このドラフトは負け。他球団に取られた場合のパターンを考えていたら3時間を超えた。ヤクルトは西村で行くと言っているがカムフラージュかもしれない」と中田スカウト部長。1巡目で中川(中京)、3巡目で佐藤(日本生命)の指名が濃厚だが巨人、ヤクルト、日ハムなど他球団の動きを警戒。きょう19日朝の会議で順位が決まる。
◆ 中日指名予想 ◆
1巡目 中川 裕貴(18)(中京) 内野手 3巡目 佐藤 充(25)(日本生命) 投 手 4巡目 石川 賢(22)(八戸大) 投 手 5巡目 中村 公治(22)(東北福祉大) 外野手 6巡目 堂上 剛裕(18)(愛工大名電) 内野手 7巡目 川岸 強(24)(トヨタ自動車) 投 手 8巡目 小川 将俊(24)(日本通運) 捕 手
◆ ドラフト会議出席者 ◆
西川順之助球団社長、伊藤一正球団代表、落合博満監督、井手峻編成担当、◎中田宗男スカウト部長(◎はクジを引く担当者)
2003.11.18 最終スカウト会議 中日は17日、東京都内の球団事務所でスカウト会議を開き、あす19日のドラフト会議に向け、35人の指名候補者リストを作成した。ただ、1巡目指名の結論は出なかった。「今年は(1、3、4巡目の)3枠については当日の朝まで決められないかもしれない。その候補については横一線の評価。他球団の動向を見ながらということになると思います」と中田スカウト部長。現時点では高校生野手として高く評価されている中京・中川の1巡目指名が有力視されているが、状況次第では変更されることもある。きょう18日、落合監督も加わり、最終会議を行なうが、指名順位の決定はドラフト会議当日にずれ込む可能性もある。
中日が1巡目候補を最終決定できない要因は他球団の動向を見極めきれないところにある。今ドラフトでは高校NO・1野手と評価する中川に、150キロ右腕の佐藤充投手(25=日本生命)、149キロ右腕石川賢投手(22=八戸大)、大型外野手の中村公治外野手(22=東北福祉大)を上位指名候補としているが、焦点となっているのが中川と佐藤だ。 中川にはヤクルト、近鉄。佐藤には巨人が高い評価を与えている。この3球団は自由獲得枠を1つ使っているため、2巡目からの指名。自由獲得枠を使っていない中日は、1巡目で1人は確実に獲得できる状況にあるが、次(3巡目)までに指名される可能性がある。このため、慎重に最終調査を進めている段階だ。その他の指名候補として堂上剛裕内野手(18=愛工大名電)、川岸強投手(24=トヨタ自動車)、小川将俊捕手(24=日本通運)らの名前が挙がっている。
中日の指名方針は18日現在、固まっていないが、1巡目候補に名前のあがっている中川裕貴内野手(18=中京)は17日、落合竜への熱い思いを語った。野球を始めたころ、中日時代の落合監督の神主打法にあこがれたという。高校生内野手として高い評価を受けている中川の思いは通じるのか。 どの球団から指名されるのか。何巡目で指名されるのか。中川は不安を抱きながらもきっぱりと中日への思いを語った。「中日は1番身近な球団です。特に新監督になってから雰囲気がいいのが伝わってくる。また、入れば周囲の人が1番応援してくれる球団じゃないかなと思います」。ヤクルトなど複数球団が指名リストに入れている高校生NO・1内野手の希望チームは落合竜だった。 滋賀県で過ごした小、中学生時代は阪神、近鉄が身近な球団だった。だが、岐阜・中京高に入学してからは急速に中日への感心が高まってきた。岐阜県瑞浪市にある野球部寮でプロ野球中継を見てもほとんどが中日戦。OBである山北の活躍、周囲の勧めもあり、今では意中の球団となった。決め手は落合新監督だ。「正直、小さいころからあの打ち方をまねしていたんです。右にも左にもうまく打てて、大きいのも打てる打ち方かなと思ってました。今もその時のイメージを残してやっています」。小学校のころ、草野球でまねをした「神主打法」の張本人が今秋、新監督としてやってきた。中日への思いは一段と高まった。「3拍子そろった選手。絶対に来て欲しい」と担当の二ノ宮スカウトは高く評価。1巡目の有力候補となっている。ただ、現時点で中日のドラフト戦略は固まっていない。他球団の動向次第で上位指名の順を柔軟に対応するためだ。そのため、中川を指名、交渉権を獲得するチームは当日にならなければはっきりしない。それでも「落合監督の下で一から打撃を学びたいという気持ちはあります」と目を輝かせた中川。あす19日にはすべてが決まる。今は、希望がかなうことを、ひたすら信じて待つ。
2003.11.13 中京・中川or日本生命・佐藤が一巡目! ドラフト自由獲得枠選手の届け出が12日、締め切られた。自由枠を使わない中日は1巡目指名選手をドラフト会議前日の18日に行う会議で最終決定することになった。有力候補は大型野手として高い評価を得ている中京高の中川裕貴内野手(18)。ただ、予定している7選手を獲得するため、他球団の動向次第で上位の指名順を変更する可能性がある。 中田スカウト部長は「基本線はあるが、最終的には18日の会議が終わるまでわからない」と慎重な姿勢を崩さない。カギになるのは即戦力右腕、日本生命の佐藤充投手(25)。中日側は3巡目での指名が理想だが、同投手には巨人も高い評価を与えており2巡目での指名の可能性もある。そのため佐藤を1巡目に繰り上げることも選択肢になっているためだ。当初、1巡目で獲得を目指していた遊学館の小嶋達也投手(18)が拒否(社会人希望)。紆余曲折を経たドラフト戦略は中川、佐藤を軸に直前まで検討が続けられる。
4巡目以下の指名選手は固まりつつある。4巡目は最速149キロ右腕の石川賢投手(22=八戸大)、5巡目で俊足と好守を誇る中村公治外野手(22=東北福祉大)を予定。さらに右サイドから最速145キロの直球を投げる川岸強投手(24=トヨタ自動車)、左のスラッガー・堂上剛裕内野手(18=愛工大名電)、強肩、強打の小川将俊捕手(24=日本通運)の順で指名していく方針だ。
2003.11.12 トヨタ自動車・川岸に指名挨拶 中日の中田宗男スカウト部長は11日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターを訪れ、ドラフト会議(19日)で獲得を目指す川岸強投手(24)が所属するトヨタ自動車側に指名する方針を正式に伝えた。対応に当たったのは同社の川島勝司総監督と広瀬寛監督。川岸本人は全国優勝のラストチャンス、22日からの日本選手権(大阪ドーム)を控え、練習に専念したいという意向から、同席しなかった。 川岸は神奈川・桐蔭学園高から駒大を経て、一昨年、トヨタ自動車に入社した。入社直後からエースとして活躍し、174センチの小柄な体格ながら、横手投げから繰り出される速球は140キロを超え、キレのあるスライダーも威力十分。昨年、そして今年と、チームを都市対抗野球、日本選手権に導いている。 右サイドスローといえば、中日には正津がいるが「タイプとしては似ているが、正津よりもフォームの柔らかさでは上だと思う。速球、変化球のキレともにプロで十分に通用する」と中田スカウト部長は評価する。広瀬監督は「球の威力もあるし、向こう気の強い性格もプロ向きだと思う。何より本人のプロ志向が強く、エースとして2年間、会社に貢献もしてくれた。指名を受けたら、中日に快く送り出したい」と語った。中日入りへ何ら支障はなく、川岸は19日の指名を待つだけとなった。
2003.11.3 中京・中川を1巡目指名へ 11・19ドラフト指名候補選手が、2日までに出そろった。理想は即戦力右腕の佐藤充投手(日本生命)を自由枠で獲得し、2巡目で高校生No.1スラッガー、中川裕貴三塁手(岐阜・中京)を指名したいところだが、ウエーバー順で有利な近鉄が2巡目で先に指名する動きもあり、中川が1巡目になる可能性が高い。落合監督は「スカウトの人が1年間追いかけてきた選手ばかり。クジもあるが、どういう結果になっても中日のドラフトは100点です」と話している。
◆ 中日ドラフト指名予想選手 ◆
中川裕貴 内 18 中 京 佐藤 充 投 25 日本生命 石川 賢 投 22 八 戸 大 川岸 強 投 24 ト ヨ タ 中村公治 外 22 東北福祉大 堂上剛裕 内 18 愛工大名電 小川博俊 捕 24 日本通運
2003.10.30 亜大・諸吉敬大捕手(4年)を指名予定 今秋のドラフトで亜大・諸吉敬大捕手(4年)を指名することが29日、明らかになった。諸吉は中京商高出身で身長1メートル79、体重75キロ。強肩が売り物だ。チームでは控えに甘んじ、4年春までわずか1試合に出場しただけだが、中日は高校時代から、その素材を評価していた。
2003.10.30 トヨタ自動車・川岸をリストアップ 11月19日に行われるドラフト指名候補として川岸強投手(24=トヨタ自動車)をリストアップしていることが29日、明らかになった。同投手は右サイドスローから繰り出す最速145 キロ の直球を武器にトヨタ自動車のエースとして活躍。チームを2年連続都市対抗出場に導いた他、02年春に台湾で行われた日本・台湾交流大会、今秋、キューバで行われたW杯で日本代表に選出された経験を持つ。アマチュアでの実績は抜群だ。中日サイドは先発、中継ぎの両方をこなせる即戦力右腕として、高く評価している。
2003.10.14 東北福祉大・中村公治がオレ流に興味深々 今秋のドラフト会議で指名方針の東北福祉大・中村公治外野手(22)が13日、落合監督が就任したことで竜への関心がさらに高まっている胸の内を明かした。もともと中日に好感を持っていたが、打撃理論に心酔してきた打の職人が指揮官となり、印象アップ。“金本2世”の呼び声も高い東北のスラッガーの竜への恋心は募るばかり。活字や画像ではなく、生で3冠王の打撃理論を感じ取る機会があるかもしれない。現実となれば、それは中村にとって至福の時となる。「物心ついた時、既に落合さんは中日の不動の4番でした。清原さんはパワーで右方向へ持っていくけど、落合さんは技で持っていく。どうやったらあんなにきれいに打てるんでしょうか」 柔よく剛を制す。中村がイメージする落合監督の現役時代のイメージだ。言葉で言い表せても、実際にどう打っていたのか、細かくは分からない。もし、直接聞ける機会があったら…。中日へ好感を抱く中村にしてみれば、落合監督はチームの魅力をさらに高める存在でもある。 大学入学当時、雑誌に掲載されていた落合監督の評論を目にした。「アウトローに決められる投手はそう簡単に打てない。打者は、いかにそのコースを打ち返せるか」。3冠王の教えを念頭に置き、アウトローをはじき返す練習を繰り返した時期もあった。 「なるほど、と思うことがあるんです。いいものは吸収したいです」この日は福島県郡山市で明治神宮大会への出場権を懸けた東北・北海道地区代表決定戦の決勝が行われる予定だったが、雨で中止。14日に延期された。「雨は仕方ないです。最近、打つポイントが少しずれてますが、神宮までには戻します」まず目指すは大学王者。目標を果たしたら、次は落合塾の門下生となれる日を心ときめかせて待つ。
2003.10.13 ドラフトでも“オレ流” 即戦力より将来性 ドラフトでも落合流を支援する。中田スカウト部長が13日、「即戦力に越したことはないが、伸びしろのある選手を獲りたい」と明言。12日に視察した八戸大・石川賢投手(22)、東北福祉大・中村公治外野手(22)など、将来性の豊かな選手を指名する方針を示した。 ドラフトに関しては「スカウトにお任せする」と話していた落合監督。だが、素材重視の指名方針は、自前の戦力を育て上げたいという構想にピタリだ。中田部長も「(石川らは)そういう意味ではウチにうってつけの人材」と話した。 当初は1巡目で遊学館・小嶋の獲得を目指していたが、社会人入りの意向を受け方向転換。「これだけは絶対獲りたいというより、みんなに来て欲しい」と、粒揃い候補者の総獲りを狙う。そのため、自由枠を使うかどうかを含めた順位付けはギリギリまでせず、他球団の様子を見ながら策を練る方針だ。
2003.10.12 佐藤(日本生命)獲り 190センチMAX149キロ即戦力右腕 中日が今秋のドラフトで日本生命の佐藤充(みつる)投手(25)=右投げ、右打ち=の獲得に動いていることが11日、分かった。身長190センチ、最速149キロを誇る先発タイプで、現在は巨人との争奪戦の真っ最中。即戦力右腕のハートを射止めれば、落合新監督への最高のプレゼントとなるはずだ。 「うまくスタートできれば、ウチの投手陣の中でも先発で10勝くらいは勝てるのではと考えています。球団として獲得したい選手です」 中田宗男スカウト部長が獲得宣言だ。既に日本生命を通じて、佐藤に球団の方針は伝えてある。ただ、巨人も獲得意欲を見せており、現在は争奪戦の真っ最中だ。埼玉・坂戸西高、日体大では無名だったが、日本生命入社後に才能が開花した。昨年の日本選手権ではMVPに輝き、チームを日本一に導いた。190センチの長身から投げ下ろす速球は、MAX149キロ。角度と球威で打者をねじ伏せる。 中日は佐藤の能力を高く評価。昨年からマークを続けてきたが、「会社への恩返しが済んでいない」という理由で残留した経緯がある。今年は満を持して、プロの門をくぐる。 「今までに名前が挙がった選手を、すべて獲得する。それが目的で、そのための方法を考えています。ですから、順位は流動的です」 中川(岐阜・中京高)、中村(東北福祉大)、石川(八戸大)、堂上(愛工大名電高)。中田部長によると、リストアップしている選手を“総獲(ど)り”が最優先。このため佐藤の順位も未定だが、巨人の出方次第では自由獲得枠の行使も視野に入れている。 「プロはあこがれであり、夢でした。中日は投手がしっかりしたいいチームだと思います。(もし入団したら)いい競争があるでしょうし、高いレベルに身を置くと自分も上がっていけますね」 佐藤は現在、日本代表の一員として、キューバでW杯を戦っている。帰国予定は28日。中日か巨人か。その時には答えも持ち帰る。
2003.10.3 中日小嶋断念 高校球界屈指の左腕小嶋達也投手(17=遊学館)がドラフト凍結選手となることが2日、確実になった。近日中にもコミッショナーから、ドラフト候補選手が在籍する高校あてに進路調査書が届くが、同校の山本雅弘監督(52)は「なるべく早く『社会人』と書いて送り返すことになるでしょう」と話した。小嶋はすでに前日1日に社会人の大阪ガス入りが内定。この調査書でプロ拒否の意志を示すとドラフト凍結選手となり、今秋のプロ入りは完全に消滅。プロ入りは、ドラフト指名が解禁となる3年後に持ち越しとなる。
2003.10.7 八戸大・石川が自由獲得枠候補に浮上 ドラフト戦略の見直しを迫られた。6日、1巡目指名を予定していた小嶋達也投手(18=遊学館)が正式にドラフト凍結選手となったことで、上位指名候補の再検討を開始。代わって自由獲得枠を行使して149キロ右腕の石川賢投手(22=八戸大)の獲得を目指すことが濃厚となった。「上位指名候補の見直しが必要。順位付けについては他球団の意向を見ながらになる。最終判断は新監督の意向を聞いてからになるが、自由獲得枠を使って即戦力の投手を獲る方向になると思う」と関係者は話した。なお、自由獲得枠を使った場合、2巡目では中川裕貴内野手(18=中京)の獲得を目指す方針。
2003.10.3 中京・中川に直接熱意、12球団1番乗り 今秋ドラフト上位で獲得を狙う中京(岐阜)の中川裕貴内野手(18)に直接熱意を伝えた。担当の二ノ宮スカウトが2日、岐阜・瑞浪市の同校野球部合宿所に中川を訪ね、小嶋雅人監督(45)同席のもと「絶対にうちに来ていただきたい選手」と直接伝えた。中川がプロ関係者と対面するのは初めて。 10月1日に日本高野連のホームページ上で中川の退部届が受理された事実を確認した二ノ宮スカウトが小嶋監督に連絡。他球団に先駆け、いの一番に駆け付けた。多くの球団が高校生野手NO・1と高く評価する逸材には、すでに10球団から調査書が届いている。争奪戦も考えられる状況下で同スカウトは「うちの誠意が分かってもらえるはず」と、一貫して伝えてきた高評価を行動で示した。プロ関係者と初めて対面し、直接ラブコールを受けた中川は「実感はわかないですが、やはり地元の球団ですから」と笑顔ものぞかせた。同席した小嶋監督も「大変ありがたいお話です」と語った。中川獲得をめぐる争いは、先手を打った中日が一歩リードした。 2003.10.2 遊学館・小嶋達也が大阪ガス入り正式内定 高校屈指の左腕、遊学館・小嶋達也投手(17)=180センチ、66キロ、左投左打=が社会人の大阪ガス入りすることが1日、正式決定した。中日からドラフト1巡目候補に挙げられていた同選手は9月、「自信がない」とプロ入りを拒否。この日、大阪ガスの内定通知書を受け取った。これで騒動が決着したかに見えたが、中日が異例の申し入れをしていたことが分かった。この日からコミッショナーが、ドラフト候補の在籍する各高校に進路希望の調査書を送付。そこに「プロ拒否」と書いて、初めて凍結選手となる。今夏以降から阪神入りを希望し始めた小嶋が土壇場で「プロOK」と記せば、中日は強行指名も辞さない構え。担当の中日・水谷スカウトは「小嶋君の進路希望を最後まで見届けたい」と学校側に依頼。2日にも石川・金沢市の同校を訪れ、調査書を記入する現場に同席して徹底マークする事態となった。なお、今秋のプロ入りが完全消滅すれば、再び解禁される3年後の阪神入りが有力視されている。
2003.9.29 東北福祉大 中村、竜ひと筋 負けん気一流「金本2世」 ◆ドラフトで指名濃厚 攻守走3拍子そろった今秋のドラフト候補・東北福祉大・中村公治外野手(22)が28日、中日を意中の球団に挙げプロ志望を表明した。左右の違い(打撃)はあるが、関係者の間では大学の先輩とダブらせ「金本2世」の声も聞かれる逸材。現在のところ他球団の動きも少なく、下位指名で獲得できる可能性もある。金本も91年ドラフトでは4位指名。「巨人を倒してみたい」と言う中村に中日も高評価を与えている。
◆「ずっと見守ってくれてきた球団へ恩返ししたい」 意気に感じる男だ。密着マークしてきた中日・山本スカウトの涙腺を緩めそうな言葉で、中村は意中の球団を表現した。「僕のことをずっと見守ってくれてきた球団でプレーしたいと思っています。恩返ししたい。そんな気持ちなんです」見守り続けてきた球団。それは中日にほかならない。中村が大学2年で外野手に転向する前から、その素材に注目。当初は獲得に動いていたオリックスが投手補強に重点を置き、方向転換したのに対し、この日30季連続となる優勝を決めた仙台六大学の秋季リーグでの戦いぶりも、最後まで追い続けた。「東北福祉大に進むのを決めたのも、伊藤監督(故人)から『ウチにこい』と強く誘われたから。必要としてもらえるのなら、その期待に何としても応えたいんです」50メートルを6秒で駆け抜け、遠投は110メートル。パンチ力もある。「すべてにおいて高い能力を持つ万能型。そのうえで、金本級のスラッガーになる可能性を持つ」。右打ち、左打ちの違いこそあるものの、山本スカウトは東北福祉大の先輩になぞらえる。186センチ、83キロの体は見た目スマート。だが、金本もプロ入り当初はやせていたが、広島で筋トレを積み重ねて球界屈指のパワーを身に付けた。さらに山路哲生監督(37)が「身体能力以上に素晴らしいのが負けん気」と評する闘争心も、今年、阪神を引っ張りリーグ優勝に導いた金本とだぶる。「中央に対して負けたくない。大学なら早大や亜大。プロなら、巨人を倒してみたい」10月11日からは明治神宮野球大会・北海道東北地区代表決定戦。それを突破すれば、明治神宮大会…。目指すはまず、学生日本一。そして次に見る夢は、竜の一員として球界の盟主を名乗る球団に立ち向かうことだ。
東北福祉大の中村公治外野手(4年=滝川二)の獲得に動いていることが28日、関係者の話で明らかになった。中村は走攻守、3拍子そろった身長186センチの大型野手。6月の大学野球選手権ではリードオフマンとしてベスト4進出に貢献した。この日30連覇を決めた秋季リーグ戦(対東北学院大)は無安打に終わったが、中日山本スカウトは「3拍子そろい、右の大砲にもなり得る。欲しい選手の中の1人」と高い評価は変わらなかった。
2003.9.25 中大・石川寛行内野手をリストアップ 今秋のドラフトで、中大のスラッガー・石川寛行内野手(21)=176センチ、83キロ、右投右打、関西出=をリストアップしていることが24日、明らかになった。石川は1年春からリーグ戦に出場し、3年春から4番・三塁の中心選手として活躍する長距離砲。現在は主将を務める。今春のリーグ戦では3割3分3厘、3本塁打をマークし、ベストナインに選ばれた。中日は今季セ・リーグで本塁打が最も少ないこともあり、長打力を補強する狙いから石川の獲得を検討することになった。
<石川寛行>(いしかわ・ひろゆき)1981年11月6日、愛媛・新居浜市生まれ。21歳。船木小4年から「新居浜スワローズ」で野球を始める。岡山・関西高では投手、二塁手として4番を務める。中大ではリーグ戦通算77試合に出場し、通算10本塁打をマーク。家族は両親と弟。176センチ、83キロ、右投右打。
2003.9.23 小嶋達也投手(17)を1巡目で強行指名 今秋のドラフトで、社会人入りも視野に入れている遊学館の左腕・小嶋達也投手(17)を1巡目で強行指名する方針を固めた。小嶋は希望球団である阪神以外なら社会人・大阪ガス入りを決めているが、小嶋が退部届を提出してプロ入りの意思があると判断した場合は「うちはいきます」と中田スカウト部長。自由獲得枠を二つ使うことが確実の阪神は4巡目以降でなければ小嶋を指名できないことから、中日は強行指名を決めた。
今秋のドラフトで中日が1巡目で指名予定だった遊学館の小嶋達也投手(17)が、社会人入りを希望。戦略面での練り直しを迫られているが、10月初旬、コミッショナーに提出する進路調査で、小嶋がプロ入りを希望した場合は、敢然と指名することになった。中田スカウト部長が22日、「担当スカウトに確認させます。もし、プロ希望なら、うちは行きます」と語ったもの。阪神が4巡目で獲得に動いているとの情報もあり、その際は星野前監督との全面戦争となる。小嶋が社会人入りを希望した場合は、1巡目で岐阜・中京高の中川裕貴内野手、3巡目で八戸大の石川賢投手、4巡目以降で横浜商大の堂上(どううえ)隼人捕手、東北福祉大の中村公治外野手、愛工大名電の堂上(どのうえ)剛裕内野手らを指名することになる。
2003.9.22 10月中旬にも石川が逆指名会見!? 中日とは相思相愛の仲の八戸大・石川賢投手(22)が21日、竜ひと筋を貫くことを明らかにした。早大・鳥谷遊撃手の獲得が困難になった巨人が最近、同投手に接近してきたが、巨人を断る決意だ。この日はチームが所属の北東北大学リーグ最終戦(岩手県花巻市営球場)で先発。4イニング2/3で4失点だったが、中日側は剛球ストッパー候補として高評価しており、11月19日のドラフト会議での指名方針は揺るがない。 石川があらためて中日への熱い思いを口にするとともに、巨人にひじ鉄を食らわせた。 「巨人ですか? いや、僕は何も聞いてないです。中日に対する思いは前と変わっていません。ほかから選手をいろいろ集めて…。あまり好きでは…」 新人補強戦略の見直しを迫られた巨人が“みちのくの剛腕”に触手を伸ばし始めたが、その拒否反応は強かった。八戸大が前日(20日)に秋季リーグ戦の優勝を決めた。本来はストッパー型の石川がこの日のリーグ最終戦に先発した。投球フォームを崩していたため、その「調整」を兼ねて比較的、長いイニングを投げた。投球結果には、石川は「今日は最悪。最後はいいピッチングを見せます」と納得していなかったが、速球は最速147キロを記録した。試合を視察した中日・中田スカウト部長は「素材はいい。プロで大きく成長する可能性がある」と評価。獲得方針に変更はなかった。明治神宮大会出場を懸けた北海道・東北地区代表決定戦が、10月11日から福島県で行われる。竜の一員となる前に、全国大会のマウンドを踏もうと全力投球する。
今秋のドラフト候補、八戸大・石川賢投手(22)が中日入りすることが21日、確実になった。北東北大学野球連盟秋季リーグ戦を3季ぶりに制した八戸大は、21日、花巻市営球場で青森大に敗れ8勝1敗1分けで全日程を終了した。北東北大学秋季リーグ戦終了後、本来ならプロ入り志望を表明できるが、11月の明治神宮大会の出場をかけて、東北北海道王座決定戦(10月11日から3日間)が控えているため、石川は「進路の話は、すべて終わってから相談します」と話すにとどまった。だが、石川は中日の上位指名での入団が確実だ。MAX149キロの石川は中日が上位指名を公言。当初、1巡目指名を予定していた遊学館・小嶋達也投手(17)がプロ入りを拒否。指名凍結選手になれば、石川を自由獲得枠に繰り上げる可能性が高い。この日、中日は中田編成部長、石井、山本両スカウトが視察。石川は5回途中で降板4失点で敗戦投手となったが、高い評価は変わらず。石川は早ければ、10月中旬にも“逆指名会見”を行う
2003.9.11 西村ら有力高校生の1巡目指名、また自由枠を使って石川賢投手(22=八戸大)の獲得などの案が浮上 新体制でもドラフト戦略に変更なし。山田監督の解任を受け、新監督を選定中の中日西川球団社長が10日、名古屋市内の球団事務所で中田スカウト部長と会談。新監督誕生を待つことなく、現状通りの補強方針を進めることを確認した。「今月中には新監督を決めたいが、それを待って再検討していては遅れてしまう」と西川球団社長は話した。問題は、ここにきてプロ拒否の姿勢を打ち出した1巡目候補・小嶋達也投手(18=遊学館)。中田スカウト部長は「進路調査書で社会人希望を確認するまでは方針は変えない」と明言した上で、善後策の検討も開始。小嶋が社会人希望の回答を出した場合には、西村健太朗投手(18=広陵)ら有力高校生の1巡目指名、また自由枠を使って石川賢投手(22=八戸大)の獲得などの案が浮上した。
2003.9.10 中京・中川に指名あいさつ 9日、今秋ドラフトで獲得を狙う中京(岐阜)の中川裕貴内野手(18)側に指名あいさつを行った。担当の二ノ宮スカウトが岐阜・瑞浪市の同校に小嶋雅人監督(45)を訪ね「絶対に来ていただきたい」と高い評価を伝えた。中川は退部届を提出していないため同席しなかった。同時に3拍子そろった城所龍磨外野手(17)についても進路調査を行った。中川は多くの球団が高校NO・1野手と評価する逸材。あいさつに訪れた球団は中日が4球団目。同日午後にはヤクルトも訪れ、今後も3球団が訪れる予定になっている。中川、城所とも7月の岐阜大会準決勝敗退後にプロ志望を明言している。
2003.9.9 遊学館・小嶋 プロ入り拒否 ドラフト1巡目での指名を公表していた遊学館高の左腕・小嶋達也投手(17)がプロ入りを拒否したことが8日、明らかになった。大阪市出身の同投手は地元の社会人野球、大阪ガス入りを希望しており、入社した場合、プロ入りはドラフト解禁になる3年後になる。しかし「今中の再来」と高い評価をしている中日側は獲得を断念せず、11月19日のドラフト会議まで時間をかけて説得を続ける。遊学館高・山本雅弘監督(52)が、最終的な進路を決めた小嶋の気持ちを代弁した。「プロには行きません。高校では不完全燃焼で終わったので、アマに残って、都市対抗で日本一を目指す中で力を蓄えたいということです。両親は金沢に子ども(小嶋)を送りだした高校3年間、寂しかったとのことで、社会人でやるなら地元の大阪がいいということです」全国優勝を狙って臨んだ今春のセンバツでは雨中戦で右太もも裏側を痛めて3回戦敗退。最後の夏は石川大会決勝で金沢に敗れ、小嶋はその実力を発揮できないまま、高校野球生活を終えた。2年時まで抱いていた自信がグラつき、秋に入って、2学期が始まった途端、小嶋が心変わりした。17歳の左腕は「アマチュアで頑張りたい」と突然、言いだした。大阪市東淀川区に実家があり、家族とも相談を重ねてきたが、山本監督は前夜(7日)、父親・恵之助さん(49)=会社員=、母親・佳与子さん(39)=調理師=から「本人が強く希望してる大阪ガスに入れたい」と電話連絡を受けた。これが小嶋家としての最終結論だった。学校側は昨年暮れから小嶋本人と話し合い、進路について「プロの意中球団以外のドラフト指名なら、トヨタ自動車にお世話になる」という方向を確認。その意中球団は春先からドラフト1巡目指名を公表していた中日だった。トヨタ自動車側とも話を進め、中日以外の指名の場合は同社が“受け皿”になることになっていた。しかし、事態が急変したため、山本監督は8日、愛知県豊田市のトヨタ自動車本社を訪ね、就職の話をキャンセルするとともに謝罪した。これによって大阪ガス入りへの支障はなくなった。
1巡目指名を予定する高校NO1左腕、遊学館の小嶋達也投手(17)がプロ入りを拒否、社会人の大阪ガス入りする意向であることが9日、分かった。相思相愛だったはずの小嶋の心が揺らぎ出したのは、9月に入ってから。大阪市内に住む家族と話し合いを続け、これまでのプロから一転して、社会人に進むことを決断した。遊学館の山本雅弘監督(52)は、担当の中日・水谷スカウトに「(石川大会準優勝で)夏の甲子園に行けず、今年の成績もよくなかったことで、本人は“自信がない”という。社会人で日本一を目指したいみたいです」と説明した。当初は中日以外の球団から指名された場合、入団拒否して、社会人のトヨタ自動車入りする方針だったが、こちらも小嶋が実家に近い大阪ガスへ変更を希望。8日には山本監督が愛知・豊田市のトヨタ自動車本社を訪れ、謝罪した。密着マークしてきた水谷スカウトは「うちはあきらめない」と、今後も慎重に説得する構えだが、最悪の事態も想定。自由獲得枠で、東北福祉大・中村公治外野手(22)=186センチ、83キロ、右投右打=、八戸大・石川賢投手(22)=183センチ、91キロ、右投右打=ら即戦力の獲得を決定づける可能性もある。
ドラフト1巡目候補、遊学館・小嶋達也投手(17)がプロ入りを拒否したことが9日までに分かった。この日、同校の山本雅弘監督(52)が「小嶋君の両親からアマチュアで野球をさせたいという連絡を受けました。8月半ばの時点ではそういう話は聞いていなかったんですが」と小嶋の心変わりを明かした。夏休みを大阪の実家で過ごし家族で話し合いを繰り返した結果、アマチュアへの進路変更となったようだ。具体的な進路は未定だが、小嶋の家族が大阪市出身であることから地元の名門・大阪ガス入りが濃厚。
2003.9.5 岐阜・中京高 中川 プロ入り表明 竜と相思相愛 全国ナンバーワンの高校生スラッガー、岐阜・中京高の中川裕貴三塁手(18)が4日、地元中日を「第1希望」球団に挙げてプロ志望を表明した。昨夏、今春と甲子園大会は2度出場し、その強打は赤丸急上昇。中日は同日、ナゴヤドームで編成会議を開いて中川をドラフト上位で指名する方向を確認したが、近鉄などが1巡目候補に挙げており、中日の指名戦略が注目される。ドラフトに向けて急浮上してきた男は、プロ一本に進路を決めた。野手では高校生ナンバーワンの中川だ。「評価してもらえるのならプロに行きたい。どちらかと言えば、セ・リーグ。それも地元の球団でやれるのなら…」。特定の球団名を一つだけ挙げての“逆指名”を好ましく思っていない日本高野連を刺激しないように言葉は濁したが、第1志望は高校の先輩である左腕・山北(在籍時の校名は中京商)がいる中日である。今夏の甲子園大会には姿を見せなかったものの、中川の強打は高校生としては「超Aランク」評価。177センチ、74キロと大柄ではないが、右方向への打球が驚くほど伸びる。巨人・二岡と似た右打者だ。加えて緩急はもちろん、変化球、厳しい内角球にも対応できる。今夏の岐阜大会では3打席連続本塁打の離れ業をやってのけ、計4ホーマーした。「プロでは数年でレギュラーは取れるだろうし、打率3割はもちろん、将来は首位打者も狙える能力がある」とはオリックス・熊野スカウト。しかも、五十メートル走は5秒8で駆ける俊足の持ち主で、本職の三塁のほか、遊撃、二塁、外野も守れる。これほどの素材でも、あまり名前が知られなかったのは、昨秋の時点で同期である中京高の1番・城所(きどころ)外野手が積極打法でブレークし、プロ側にアピールしていたからだ。その陰に隠れていた中川は春先までは亜大進学の方向だったが、プロ側が城所以上の高評価をしていると聞かされて翻意し、プロ志望となった。
2003.9.5 今秋ドラフトで遊学館・小嶋を1巡指名 4日、ナゴヤドーム内で現場首脳を交えた編成会議を行った。今秋のドラフトでは遊学館・小嶋達也投手(17)を1巡目で指名することを確認。また、即戦力としては八戸大・石川賢投手(22)、東北福祉大・中村公治外野手(22)らをリストアップした。さらには愛工大名電・堂上剛裕内野手(18)、中京・中川裕貴内野手(18)ら地元選手を優先的に指名していく方針も再確認。「こちらとしては一軍で使える外野、内野の選手が欲しいと伝えた」と山田久志監督(55)。走力のある選手が指名できなかった場合はオフにトレードの選択肢も模索していくことになった。
4日、開かれた中日の編成会議では、岐阜・中京高の中川裕貴三塁手(18)がドラフト獲得に向けた重点選手としてリストアップされた。「体の内側からバットが出てくる打法は、ウチにもいた落合さん(引退)とそっくり。木製バット向きの打ち方だ」と中日・中田スカウト部長は、天才打者をほうふつさせる打撃を評した。中日の三塁は、来季35歳を迎える立浪。この2000本安打男の後継者として、中川は絶好の内野手だ。その一方で、中日は遊学館高・小嶋のドラフト1巡目を決定し、3巡目(2番目)以降は八戸大の右腕・石川、東北福祉大・中村外野手の両大学生を指名する方針を固めている。両大学生を優先した場合、中川には5巡目(4番目)しか残されていない。本人が中日入りを希望しても、他球団の横やりが入ることもあり得る。巨人の長谷川スカウトは「鳥谷(早大)が取れない場合は、高校生野手ナンバーワン(中川)を1巡目で挙げる手もある」と発言しており、近鉄、オリックスも自由枠バトルの展開次第では中川の1巡目指名を検討している。中日は指名順位については「他球団の動向を見て、決めたい」(中田スカウト部長)としているが、上位指名でないと獲得できない情勢だ。
4日、ナゴヤドームで編成会議を行い、愛工大名電の長距離砲、堂上剛裕内野手(18)=180センチ、83キロ、右投左打=を、今秋ドラフトでの最終候補リストに挙げた。同選手の父は元中日投手で、現在は球団職員として寮長を務める照氏(51)。1巡目には従来の方針通り、遊学館・小島達也投手(18)=178センチ、66キロ、左投左打=を指名することを最終確認した。高校通算46本塁打の三塁手に白羽の矢が立った。この日、山田久志監督(55)は「今後は毎年1人は地元の選手から獲得することを確認した。高校生では堂上の名前も出た」と、春夏連続で甲子園に出場した地元のスター候補生を獲得する意思を明らかにした。即戦力ではないものの、その将来性にほれ込んでいる。父・照氏は1971年から14年間、中日に在籍し、35勝(49敗)7セーブと活躍した。「チームに興味を持ってもらうためにも、地元の選手に力を入れるのは当然だ」と、指揮官は強調。5巡目での指名を検討している。
4日、ナゴヤドーム内で編成会議を開き、遊学館・小嶋達也投手の1順目指名を確認するとともに、石川賢投手(八戸大)、中村公治外野手(東北福祉大)、堂上剛裕内野手(愛工大名電)、中川裕貴内野手(中京)らをリストアップした。中田スカウト部長から選手の評価を聞いた山田監督は「地元の選手を取って欲しい。堂上の名前も出た。そのほか現場に刺激を与える意味でも内、外野、捕手で即戦力として使えそうな足のある選手を」と要望。井手編成担当兼チーム運営部長は「即戦力についてはトレードも含め考えていきたい。FAの選手に関しては、今年は有力な選手がいないので…」と消極的な姿勢を見せた。
「たとえ27、28歳でも、年齢にとらわれることなく考えていきたい」と井手編成担当。リストアップしている候補をあえて絞り込まず“掘り出し物”を求めて継続調査していく方針だ。
4日の中日編成会議では従来通り、地元選手獲得の方針も確認。4巡目候補として中川裕貴内野手(18=中京)がリストアップされた。他球団が上位指名する可能性もあるため予断は許さないが、獲得に向け全力を挙げていく方針だ。また、堂上剛裕内野手(18=愛工大名電)も同じく将来性を高く評価され、指名候補に挙げられている。
2003.8.31 石川賢 竜と相思相愛 今秋のドラフト会議で上位指名する方針の八戸大・石川賢(さとる)投手(22)が30日、プロ志望を明言。好感を持っている球団として中日の名を挙げた。1巡目指名は遊学館の小嶋達也投手だが、相思相愛がはっきりした竜と“みちのくの快腕”。この恋、大きな障害は見当たらない。竜の恋心は一方通行ではない。思い、思われ、互いの気持ちは寄り添い合っている。「プロ野球そのものにあこがれがあります。特に中日は好感を持っている球団です」その右腕から繰り出される直球はMAX151キロ。本人は「そんなに出てるのかな? という感じです」と数字に興味を示さないが、馬力は十分。金堀小2年から野球を始めて15年。大きなけがをした記憶もない。「あいつが故障するなんて考えられない。そこも大きな魅力」と後村貴彦監督代行(33)。チームメートから「ジャンボ」と呼ばれる183センチ、93キロの巨体は丈夫の一言だ。今春の北東北大学リーグではリリーフとして28イニングを投げ、自責点2。初めて優秀選手賞に輝いた。この日は北東北大学リーグの第2週の初戦。登板機会はなかったが、ブルペンで肩をつくった。「投げたかったです。最近は調子落としてるんですが、原因は分かってるんで、すぐに元に戻せると思います」と復調にも自信を見せる。巨人ファンの多い北海道で育ちながら、「巨人には正直、魅力を感じない」という反骨心の持ち主。「逆に、中日にはのびのびとした雰囲気を感じています」。北の大地ですくすくと育ったアンチGの快腕。竜投の一員となる資格も権利も、十分にある。
2003.8.26 八戸大の石川賢(さとる)投手(22)を上位指名 今秋のドラフト会議で、八戸大の石川賢(さとる)投手(22)=183センチ、91キロ、右投げ右打ち、函館工出=を上位指名する方針を固めたことが25日、分かった。1位指名は遊学館高の左腕・小嶋達也投手に決めており、最速150キロを誇る“みちのくの快腕”は、3巡目以降の指名で獲得を目指す。みちのくに、竜の“恋人”がいた。北東北大学リーグに所属する八戸大の石川賢。最速150キロと威力抜群の快速球、縦割れと横滑りの2種類あるスライダーを武器としている。「馬力がある投手。いい時の投球は、ウチの大塚をイメージさせる」ぞっこんのほれ込みようは、中田宗男スカウト部部長だ。新興の八戸大。昨年の大学選手権ではベスト8進出を果たし、ヤクルトが狙うエースの川島亮投手とともに、石川の評価は高まった。「どちらかといえば抑えタイプだろう」と中田部長は、適性をストッパーに見いだす。今春リーグ戦では抑えとして9試合に登板、防御率0・33。今秋リーグ戦は先週末から始まり、24日の八戸工大との2回戦で2イニングを無失点に封じた。現状は「調子を落としている」と担当の山本将道スカウト部主任。「少しインステップ気味なので、その点を矯正している最中」という。それでも球威で圧倒できる右腕だ。当初は争奪戦の様相を呈していた。近鉄もラブコールを送っていた。中日は小嶋の1位指名を決めており、石川に即戦力の期待を寄せていても、3巡目以降でしか指名できない事情がある。一方、近鉄は自由獲得枠での獲得を目指していた。中日には不利だった。それが、ここにきて“追い風”が。石川が中日入りを希望しているという情報が入り、しかも近鉄が争奪戦から撤退したというのだ。その証しに近鉄は、都市対抗の初戦で敗れた東芝・香月良太投手の自由枠による獲得に乗り出している。ライバルは消え、中日の単独指名にも障害はなさそうだ。
2003.8.14 スカウト会議を開き、遊学館・小嶋達也投手の1位指名を確認 13日にスカウト会議を開き、遊学館・小嶋達也投手の1位指名を確認するとともに、愛工大名電の堂上剛裕内野手、柳ケ浦の吉良俊則外野手、中京の中川裕貴内野手をAランクでリストアップした。
2003.8.9 今秋ドラフト3巡目に八戸大・石川賢投手が浮上 今オフのドラフト3巡目候補に八戸大の149キロ右腕・石川賢投手(22)が浮上していることが8日、明らかになった。将来性の1巡目候補、遊学館・小嶋達也投手(17)、そして即戦力の石川のW獲り≠狙って今後のドラフト戦略を進めていく。中日関係者は石川について「度胸もいいし、プロ向きの性格。右腕では間違いなく1、2を争う人材」と高く評価している。ただ、石川には近鉄などが自由枠候補に挙げている。高校生を1巡目候補に挙げる中日は自由枠を使えないハンディがあるが、誠意で石川獲りへ猛アタックをかけることになりそうだ。
2003.8.7 鳥谷から撤退 当初から鳥谷獲得は絶望的と考え、方針転換の準備を早くから進めてきた。1巡目には石川・遊学館の左腕、小嶋達也投手(18)を指名することが濃厚だ。山田監督も「1巡目は高校生だろう。小嶋投手はビデオでは見たことがある」と、すでにチェック済みであることを強調。一本釣りを狙っている。
2003.8.1 ドラフトで愛工大名電の堂上剛裕三指名する!? 中日の山田久志監督(55)は31日、愛知県大会決勝に勝って甲子園出場を決めた愛工大名電の堂上剛裕三塁手(18)を今秋のドラフトで指名したい意向を示唆した。堂上は1メートル81、85キロの大型スラッガーで、今夏の県大会では3試合連続アーチを放つなど高校通算46本塁打。父・照氏(52)はかつて中日で投手として活躍し、現在は中日の合宿所「昇竜館」の館長を務めており、山田監督は「バッティングもいいし、うちにいないタイプの大型内野手になる。本人も中日が好きらしい」と話した。
2003.7.29 遊学館小嶋を1巡目指名へ 28日、今秋のドラフト会議で石川・遊学館の小嶋達也投手(17)を1巡目で指名する方針を確認した。この日、石川県大会決勝で金沢に1―5で敗れ、甲子園出場を逃がした同投手は「上でやりたい気持ちはある。慎重に考えたい」と話した。中日サイドは今後、最速144キロの「北陸のドクターK」の獲得に全力を尽くす。高校球界屈指の左腕獲得に向けて中日の動きは早かった。昨秋から水谷啓昭スカウト(50)を担当スカウトに据えて徹底マークを続けてきた。「モノが違う。将来はチームを背負って立つ存在になれる素材です」と同スカウト。前日27日の準決勝では自己最速を更新する144キロをマークした。中日は、その潜在能力を高く評価している。「即戦力というわけにはいかないだろうが、高校生ではトップレベルだろう。(同じく高卒で左の)高橋聡、長峰と競争だな」と山田監督は早くも育成プランを描いている。今後、甲子園大会中のスカウト会議で1巡目指名の方針が正式に決定する。他球団の動向をにらみながらドラフト戦略は進められるが、まずは即戦力枠とも言える自由獲得枠をあえて放棄、将来性の高い小嶋獲得に動く。
28日、今秋のドラフト会議で石川・遊学館の小嶋達也投手(17)を1巡目で指名する方針を再確認した。この日、石川県大会決勝で金沢に1−5で敗れ、甲子園出場を逃がした同投手は「上でやりたい気持ちはある。慎重に考えたい」と話した。中日サイドは今後、最速144キロの「北陸のドクターK」の獲得に全力を尽くす。今後、甲子園大会中のスカウト会議で1巡目指名の方針が正式に決定する。
2003.7.25 今季は台湾球界でプレー吉見内野手(統一)をリストアップ 今秋ドラフトに向け、台湾・統一でプレーしている吉見宏明内野手(25)=1b73、70`、右投左打=を調査していることが24日分かった。同選手は松山商で全国制覇を遂げ、立正大から社会人の三菱ふそう川崎を経て今季、統一入り。目下、中華職棒で86安打を放ち打率.350で打撃ベスト10の4位(23日現在)の成績を残している。昨年もリストアップしたが、「やや力不足で見送った」(中田スカウト部長)経緯がある。今ドラフトでは1巡目では遊学館の小嶋達也投手を指名するのが有力。そのほか東北福祉大の中村公治外野手ら野手を多くリストアップしており、下位指名の可能性が高いが、入団すれば異色新人として話題を呼ぶことになりそうだ。
2003.6.3 「中日に親近感」愛院大本格左腕・筒井 今秋ドラフト自由獲得枠候補の愛院大筒井和也投手(4年=松山北)が中日に好感を示した。愛知大学野球春季リーグ戦の閉会式が2日、瑞穂球場で行われ、36年ぶりに優勝した愛知大のほか、優秀選手が表彰された。リーグ戦24連勝を達成した筒井は特別表彰を受けた後、気になる進路について、高い評価をくれる球団を希望としながらも「中日には親近感を感じる」と注目発言を行った。気になる進路について筒井が語った。「高い評価をいただけるところならどこでも行きたいです。でも、中日は目にすることも多いし、よく知っているので親近感がありますね」。12球団OKと前置きしながらも、中日に好感を持っていることを明かした。愛媛県出身の筒井は大学入学までは中日のことはほとんど知らなかった。だが無名校から愛院大に入学、2年時の大学選手権で8者連続三振を記録、02年に全日本メンバーに選ばれるなどプロを目指せるほどの活躍をした時には最も身近な球団になっていた。「昔は巨人しかテレビに映らなかったですけど、こっちではいつも中日の試合を見てますね。結果も気になりますし…」。同じ愛知大学野球出身の中日の左腕岩瀬(愛知大)も尊敬しているという。高橋投手コーチがリーグ戦を視察するなど興味を示してきた中日にとって好材料であることは確かだ。この日はリーグ戦24連勝の記録に対して特別表彰を受けた。「賞を頂いて実感がわいてきました」と、ようやく一息ついた。主将としてのリーグ戦が終わったばかりで希望球団の決定はまだこれから。最速146キロ の左腕には複数球団が自由獲得枠を含めて興味を示しているが「これからじっくり考えて、秋(のリーグ戦)までには結論を出したいと思っています」。筒井の腹が完全に決まるのはもう少し先のようだが、意中の球団に中日が存在していることは確かのようだ。
2003.5.1 早大・鳥谷獲りに参戦 今秋の自由獲得枠の目玉、早大・鳥谷敬内野手(21)を巡る”獲得合戦”に30日、新たに中日が加わった。堀江スカウトが西東京市の早大安部寮を訪れて野村監督にあいさつ。「ショートが守れるのは凄い魅力。中距離打者で足もある」と高評価した。すでに巨人、阪神、ヤクルト、横浜、西武、ダイエー、オリックスが鳥谷にラブコールを送っており、中日も加えた8球団が法大時代の後藤武(現西武)と並ぶ六大学史上最速の三冠王(2年春)の獲得に火花を散らす。鳥谷は「8球団なんて信じられない。あれーって感じですよ」と謙虚だった。
2003.3.29 遊学館・小嶋を1巡目最有力 スカウト会議が28日、兵庫県芦屋市内で行われ、今中の再来と期待される遊学館高の左腕・小嶋達也投手(17)が現時点ではトップ評価され、ドラフト1巡目の最有力候補に浮上した。中田スカウト部長は「持ってるタマの質が違う。近年にない素材」と話した。会議ではドラフトに向けて重点チェックしていく選手の現況が話し合われた。新人補強の優先テーマとして@チームの柱になる左腕投手、A右のスラッガーの獲得を再確認。投手では新日本石油・手嶌、八戸大・石川、愛院大・筒井、近大・糸井らの名前が候補に挙がった。春のリーグ戦が始まる大学生や社会人選手の動向を見ながら、獲得選手を絞っていく。
2003.1.25 スカウト部長に中田氏就任 24日、中田宗男チーフスカウト(46)=スカウト部次長、が2月1日付でスカウト部長に昇格すると発表した。本田威志スカウト部長(65)はスカウト部顧問となる。中田新スカウト部長は大阪・上宮高−日体大を通じて投手として活躍。中日に1979年、ドラフト外で入団、83年を最後に引退し、翌84年から関西地区担当スカウトとなった。PL学園高から立浪、大阪桐蔭高から今中(引退)、社会人の日本生命から福留を獲得した実績がある。
2003.1.10 補強ポイントは左腕と右の大砲 スカウト会議が9日、名古屋市内の寮「昇竜館」で行われた。今年の補強ポイントを数年後に先発ローテを任せる左腕、右の大砲と確認。左腕は10人、右打者は5人リストアップした。中田スカウト部次長は「きょうは補強ポイントを確認して、名前を挙げただけ。これから現場とも相談して考えていきたい」と説明した。
2003.1.7 今月9日に新人補強方針を確認 9日に開かれるスカウト会議で、今年の新人補強方針を確認する。自由獲得枠を行使しての争奪戦に参加するかは未定だ。「地元では北陸地区に最近、人材が豊富」と中田スカウト。石川・遊学館高の小嶋、富山第一高・笹川の左右両投手らがドラフト候補になりそうだ。 2002.12.28 地元重視で 愛院大・筒井投手、遊学館高・小嶋投手を狙う 来季のドラフト1巡目候補に愛知学院大の左腕・筒井和也投手(21)=181a、74a、左投右打=と石川・遊学館高の小嶋達也投手(17)=187a、66`、左投左打=をリストアップしていることが27日明らかになった。筒井は現在、愛知大学リーグで無傷の21連勝中。常時140キロ台前半をマークするストレート中心の組み立てで打者を圧倒する力を持っている。一方、小嶋も今夏にチームを甲子園に導き、晴れ舞台でもストレートとカーブを織り交ぜて、3試合で41三振を奪った将来性抜群の左腕だ。久々の地元圏の逸材左腕コンビの存在に球団側は力が入る。「2人獲れれば最高だけど最低でもどちらか一方一人は獲らないとね」とすでに筒井を密着マークする担当の二ノ宮スカウト。獲得を狙った和田、永川がダイエー、広島に奪われるなど敗戦続きだった今季のドラフト戦略。来年は”地元重視作戦”で圧勝を目指す。
2002.12.3 来季ドラフト 遊学館・小嶋、愛院大・筒井・・・地元選手に熱視線 地元選手が地元球団に入って活躍し、人気を得る。これはスカウトにとっても理想だ。中日も来年ドラフトに向けて、本拠地の地元選手のチェックには力を入れる。「来年のセンバツに出場確実な遊学館(石川)の小嶋、大学生では筒井(愛院大)。この両左腕は特にマークしたい」と中田チーフスカウト。左腕王国はペナント制覇の近道。好サウスポーの補強は毎年、怠ることはできないからだ。気になるのは、東海地区の高校、大学球界とも実力レベルがここ数年、落ちてきていることだ。「プロとして欲しい選手の絶対数が東海地区は最近少ない。例えば、九州地区が10人なら、東海は年に2,3人程度。出てきた10人のうち2,3人を確保することはできる。だが、12球団がある以上、本当に欲しい選手は他球団との争奪戦になる。その東海の2,3人をすべてウチがゲットできるかというと難しい。逆に、取り合いにならない選手はどこかに欠点がある。それを地元選手だからという理由だけで、取るわけにはいかない」と中田スカウト。地元を重視したいスカウトの気持ちと現状とのギャップがある。北陸地区に目を向けると、野球のレベルが格段に上がり、松井(星稜高−巨人をFA)以降、プロへ数多くの人材を供給できる土壌ができてきた。今年のドラフト3巡目・桜井(砺波工)はその代表例。「北陸地区の指導者はよく勉強し、他地区のいいものは意欲的に取り入れている。シェアを全国に広げて逸材を発掘するのがスカウトの基本だが、北陸はウチの重点地区になる」と中田スカウト。中日の新人補強の一つの方針が見えてきた。その一方で、スカウト陣には悩みがある。3年目の今季、2ケタ勝利した朝倉(東邦高出)のように1軍の戦力にはなるが、その先でさらに力を伸ばし、スーパースターになる地元出身選手が現れないことだ。「地元選手がウチは大きな柱になれない。今年の朝倉の場合、素材が良いから、ここまではこれる。だけど今後もっと成長してもらわないと、われわれスカウトは困るんだ」と中田スカウト。地元の”応援”に甘えずさらにステップアップを。地元ファンの要望をがっちり受け止めた新人補強をするためにも、地元選手の育成プロジェクトが必要とされる。
石川・七尾工時代に奪三振ラッシュ劇を演じた三菱ふそう川崎の左腕・森大輔投手(20)には、地元・横浜が入社時からアタックを続けて一歩リード。オリックスのドラフト1位指名を拒否して東京ガス入りした内海哲也投手(20)は福井・敦賀気比高時代から巨人入りを熱望。柳川高のエースとして甲子園で活躍した東芝・香月(かつき)良太投手(20)は145`を連発し、先の社会人日本選手権では中軸投手に育った。来年、プロ入り解禁イヤーを迎える社会人トリオに対し、自由枠を行使するかは、中日は検討段階だ。「はっきり言って3人とも大争奪戦になるんだったら、ウチはやめます。そこまでの選手ではない。毎年、チームの柱となってやってくれるという自信はこちらにはない。現状のアマの選手ではトップクラスですが…」と中田スカウト
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