93年に逆指名制度が発足して、昨年でちょうど10年となりました。2001年からは『逆指名』制度は無くなり、自由枠制度が新たに発足し、高校生を除く大学、社会人を最高2名まで自由競争で獲得できるようになり、また逆指名制度時には可能だった即戦力選手&有望高校生の両取りは現行システムでは不可能となりました。しかし現行制度でも某球団は高校生を囲い込んで4位指名するなど、資金力にモノを言わせた補強が目に付き平等な戦力均衡化は難しい状況ですがスワローズは今年は自由枠を二枠とも行使するとの報道が年頭にありましたが去年同様に最終的には高校生指名へと路線変更を余儀なくされる可能性が出てきたようです。そこで逆指名制度発足後のスワローズの指名選手の指名傾向を分析してみようと下記にグラフ化しました。
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 | 左記は過去10年(1993年〜2002年)のスワローズのドラフト指名選手(計60人)の内訳です。意外だったのは高校生の指名が48%で約半数を占めてると言う事です。現在一軍で活躍してる選手で高卒が少ないだけに集計してみると意外な結果でいささかビックリしました。
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 | 左記を見てもらっても分かるように過去10年間では多少即戦力(大学、社会人)投手を多めに指名してますが、ほぼバランス良い指名となってると思います。投手から野手に転向した二人(宮出、牧谷)を野手側に入れて計算すると過去10年では野手と投手の割合がイーブンとなりバランスは取れてます。しかしながら高齢化が進んでるのは一重に高校生の育成が上手くいってない事が原因と言えると思います。特に野手の高齢化は深刻で、投手からのコンバートなども有りバランスは保ってますが依然伸び悩みが続いてる昨今です。 高卒でも良ければ1年目からでも試合に積極的に使うという戦略を取ってからは一軍への排出スピード(岩村、坂元、高井、打者転向2年目の宮出)が上がってますが、じっくり育成する準備が無いのであればドラフトでの補強も即戦力(準即戦力)に比重を多く傾ける指名の方が得策だとも思ってしまいます。 ※左軸の即戦力とは大学生、社会人の事です。
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 | 左記は指名順位による獲得ポジションの比較ですが一つの傾向として投手と内野手は上位指名(宮本、岩村、五十嵐、藤井、石川)での獲得が多く見られ、捕手と外野手(稲葉、米野、福川)は3位〜6位の中位、下位指名に集中してるように思います。
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 | 左記は指名順位による獲得年齢(高校、大学、社会人)の比較ですが一つの傾向として上位〜中位までは高校生の指名が多いように思います。 94年までは極端な即戦力重視の指名だったのが野村政権3回目の優勝を達成した95年から黄金時代を見据えて高校生指名に路線を変更した結果、上記の図ように高校生を上位で指名する傾向が現れたと思います。しかし実際95年後以降の高校生重視の指名路線は成功したと言えるのでしょうか?下記に年度別の内訳を載せましたので検証していきたいと思います。 |
 | 左記は年度別の指名分布ですが95年〜2000年まで高校生を3,4名づつ指名してますが現在一軍で活躍してるのは石井、岩村、五十嵐、の3人くらいで95年から2000年までの6年間で20人の高校生を指名してますが、既に退団者は7人(内一人は移籍)に登り、今だ一軍昇格未経験者は5人に及びます。三木、宮出、米野、坂元、野口は一軍と二軍を行ったり来たりしてる状態でレギュラーとは云い難く、今のところは活躍してるとは言えない状況です。 また本来トレードには消極的だったスワローズが95年を境にトレードやテスト入団による即戦力の補強(92年→2人、93年→2人、94年→4人、95年→7人、96年→5人、97年→8人)が急増しています。いわゆる再生工場全盛期と言われた時期がこの時期だったと思います。野村前監督の意思とは逆に編成部が推し進めた高校生路線に対抗する苦肉の策の結果だったとも言えますが編成部の『将来性を見据えた補強』と言う歌い文句も今だ花開かず球界を去っていく選手やファームで燻ってる選手が多い事から成功とは言えない気がします。また親会社の巨額損失もドラフト戦略に大きな影響を燈したとも言われたのもこの時期でした。
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また若手選手に故障者が多く出ており、投手から野手に転向する選手や故障が完治せずに陽の目を見るまでも無く球界を去ることを余儀なくされる選手がいる事も今後の課題のひとつではないかと思います。育成の仕方が悪いのか、身体の弱い選手の獲得をしてるのかを分析してみる必要があると思います。今後は球場が広くなり俊足、強肩の選手が必要不可欠となる事でしょうから、一芸に秀でた選手を甲斐で指名して育成することも必要になってくると思いますね。
次回(その2)は出身地&スカウト別の傾向分析をしていきたいと思います。 |
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