2004.10.21阪神“ゴジラ2世”三重菰野高・市川獲り 阪神が今秋のドラフトの隠し玉として、三重・菰野(こもの)高の市川卓外野手(18)の獲得を目指していることが20日、明らかになった。同選手は無名ながら、高校通算36本塁打のパワーが一番の魅力の強打者で、球団はドラフト5巡目以降の指名を検討中だ。 阪神の外野陣は現在、36歳の金本、35歳の桧山と高齢化が進み、浜中、桜井と将来を担う人材もそれぞれ右肩、右ひじを痛め、来季にも不安を抱えている。岡田監督も「外野手がおらんのよ。何とかせんとな」と深刻なコマ不足に頭を痛めているため、球団がリストアップしたのが市川だった。 在京球団のスカウトが「星稜高時代の松井秀喜(巨人―現ヤンキース)にも匹敵する」と絶賛するように、身体能力の高さは折り紙つき。スラッガーとしての非凡な打撃センスに加え、中学時代に陸上部でならした50メートル6秒1の俊足を生かし、2年生まではリードオフマンを務めた。遠投は103メートルを誇り、走攻守のすべてを兼ね備えている。 すでに池之上格スカウト(50)が同校を訪ね、戸田直光監督に調査書を提出。本人もプロ入りの意思を固め、プロ野球志望届を出した。猛虎が21日にも行われるスカウト会議で「ゴジラ2世」の指名を正式に決定する。
◆市川 卓(いちかわ・すぐる)1986年6月7日、三重・四日市市生まれ。18歳。保々(ほぼ)小2年の時に「保々ジュニアーズ」で投手、遊撃手として野球を始める。保々中では陸上部に所属しながらボーイズリーグ「四日市トップエース」で活躍。菰野高では1年春からベンチ入り、高校通算36本塁打。今夏の三重大会は4回戦敗退。家族は父・重昭さん(51)=会社員=、母・久美さん(47)と姉、兄。185センチ、90キロ。右投左打。
大阪ガス・能見獲りピンチ!!場外TG戦ぼっ発…戦略見直し必至 阪神が今秋のドラフトで4巡目指名を予定している大阪ガス・能見篤史投手(25)の争奪戦に巨人が加わることが20日、わかった。阪神、巨人は即戦力左腕に同じ4巡目の評価。ドラフト会議では今季の成績によって指名順位が決まるウエーバー制のため、阪神の評価が変わらなければ巨人が指名権を得る。そうなれば、投手陣再建が最大のテーマの阪神が窮地に陥ることは確実。23日までに行われるスカウト会議でその対応が迫られる。
◆ ウエーバー制で巨人の指名権優先 ◆
場外TG戦だ。今秋のドラフトで阪神は4巡目で大阪ガス・能見の指名を予定していた。しかし、ここに来て新たな競合相手の存在が明らかになった。巨人だ。今季チーム防御率はリーグ4位の4・50。来季、3年ぶり優勝を狙うためには、阪神同様に投手陣の底上げが不可欠だ。 巨人は今秋ドラフトでシダックス・野間口貴彦投手(21)を自由獲得枠で獲得する方針を決めている。残りの自由枠も八戸大の三木均投手(22)らを候補に検討中。ただし2人とも右腕ということもあり、左腕もほしい。そこで能見に白羽の矢を立てた。その実力には鳥取・鳥取城北高時代から注目。大阪ガスに入社後も、担当の山下スカウトがマークを続けていた。 すでに現場の報告などから能見を自由枠2人の次の4巡目の評価を固めた。もちろん阪神の存在も知っている。それでも「ドラフトはウエーバー制なのでウチが同じ順位でいけば、阪神よりも先に指名できる」と強気だ。 阪神は同大・染田投手、松下電器・岡崎捕手の自由枠での獲得を決定済み。編成部は星野SDから「左投手は1人は絶対に獲れ」と厳命を受けており、能見獲得も外せない。しかし、巨人が4巡目で指名すれば勝ち目はない。黒田編成部長は「23日までにスカウト会議をする」と明言。阪神はその席で新しい左腕のリストアップを含め、ドラフト戦略の練り直しを迫られることになりそうだ。
★能見 篤史(のうみ・あつし)1979年(昭54)5月28日生まれ、兵庫県出石市出身。小坂小3から「小坂少年野球団」で野球を始め。出石中ではエースとして県大会出場。鳥取城北では1年秋からエースも甲子園出場なし。大阪ガスでは2003年日本選手権で準優勝に貢献し敢闘賞受賞。好きな選手は宮本(元巨人)。1メートル80、70キロ。左投左打。
2004.10.19 虎の恋人 松下・岡崎がプロ入り表明 第31回社会人野球日本選手権(11月20日開幕・大阪ドーム) の近畿地区2次予選2回戦などが18日、大阪・南港球場などで行われた。阪神が今 秋のドラフト自由獲得枠で狙う松下電器・岡崎太一捕手(21)は2安打1盗塁の活躍 でチームの日本選手権進出に貢献。試合後、プロ入りの意思を表明した。岡崎は「上 (プロ)に行きたいと思う。古田さんみたいな配球もできてチャンスに強い打者になりた い」と抱負を語っていた。また同じく自由枠でロッテ入りが確実な松下電器の久保康友 投手(24)もプロ入りを表明した。 2004.10.19 虎スカウト熱視線 染田11回1失点 今秋のドラフトで阪神が獲得を目指している同大・染田賢作投 手(22)が18日、関大戦(皇子山球場)に先発し、延長11回を1失点でしのぐ力投を 見せ、2―1で勝利投手となった。次週の立命大戦で1勝を挙げれば、同大の2季ぶ り23度目の優勝が決まる。染田は初回に失点するが、MAX145キロの直球を軸に、 二回以降は無失点。「立ち上がりはばらついていたけど、途中から修正できた」と白 星に笑顔を見せた。優勝を懸けた立命大戦でも先発する予定で「1戦目で勝てるよう にしたい」と一発快投を宣言した。阪神の野崎球団社長は、明大の一場投手に対し会 見で「私の中では、そういう認識です」と断念したことを明かした。この日もネット裏で は阪神の佐野スカウトも見守るなど、虎は一転して染田に熱視線を送っている。 2004.10.19 阪神 立命大・赤松を獲得へ 阪神が今秋のドラフトで、立命大の赤松真人外野手(22)を獲 得することが18日、明らかになった。50メートル5秒7の俊足を誇る赤松は、京都・ 平安高で甲子園出場を経験。立命大では、主将としてチームを率いた。阪神は、来季 の補強ポイントに右の外野手を挙げており、地元の即戦力獲得が、V奪還への足が かりとなる。タテジマの韋駄天(いだてん)"レッド"が、もう1人誕生する。50メートル5 秒7の俊足を飛ばすのは「赤星」ならぬ「赤松」だ。V奪回へ、最大の懸案事項となっ ている右の外野手の不足。それを補う「右の赤星」の獲得が確定的となった。平安高 ―立命大と関西のエリートコースを歩んできた赤松は、俊足巧打の外野手。大学入学 後は1年春からベンチ入りし、今季は春のリーグ戦で1試合5盗塁のリーグタイ記録を 樹立。計11盗塁、打率・327を残し、主将としてリーグ優勝へ導いた。また、高校時 代に兼任投手として活躍した強肩にも定評がある。これまで、ロッテなど複数球団が 赤松に関心を示し、水面下で調査を続けてきた。しかし、地元阪神が本格的に獲得に 乗り出したことで撤退。11月17日のドラフト会議では、阪神の7巡目指名が濃厚だ。 金本、赤星、桧山ら左の外野手は豊富な岡田阪神だが、浜中の離脱などで右の人材 不足は深刻。新外国人やトレードの補強ポイントにも挙げられているが、赤松の獲得 で将来の構想も大きく広がる。赤星との"ダブル・レッド"が、快足を飛ばしてマンモス を沸かせる日がやってくる。
2004.10.19 阪神 松下電器・岡崎に「ポスト矢野」を期待 阪神が自由枠での獲得を決めた松下電器・岡崎太一捕手(21 =智弁学園)が日本選手権出場を決めた試合後、プロ表明を行った。「都市対抗が (初戦敗退で)ふがいなかった分、日本選手権ではチームに貢献して、みんなに祝福 されてプロに行きたい」と語った。この日の中山硬式野球クラブ戦では2安打1打点に 好走塁を見せた。「古田さんのようにチームを引っ張れて、バッターとしても活躍でき る選手になりたい」と攻守両面でチームの軸になれる選手を理想にあげた。 2004.10.19 阪神 同大染田と松下電器岡崎を自由枠で獲得へ 阪神が今秋ドラフトで同大・染田賢作投手(4年=郡山)と松下 電器・岡崎太一捕手(21)を自由枠で獲得する方針を固めたことが18日、分かった。 明大・一場獲りを断念し、ドラフト戦略の練り直しを急ピッチで進めてきた。染田は関 西屈指の右腕として評価が高く、即戦力投手の補強という現場の要望に応える形とな った。岡崎も「ポスト矢野」の活躍が期待できる逸材だ。混迷を極めたドラフト戦略に ようやく着地点が見えた。阪神が自由枠で同大・染田、松下電器・岡崎を獲得する方 針を18日までに固めた。球団首脳は「その方向で進んでいる。もうすぐ落ち着くと思 う」と認めた。ドラフト会議まで残り1カ月。大学と社会人野球で活躍の場は違うが、関 西が誇るバッテリーの獲得に向け、慎重に詰めの作業が行われている。現場の要望 に最大限で応える結果となった。入団が決定的だった明大・一場が一転、横浜入りを 熱望。獲得を断念し、ドラフト戦略の練り直しを余儀なくされた。ポイントはあくまで即 戦力投手の補強。関西ナンバーワン右腕の呼び声高い染田に白羽の矢を立てた。す でに佐野仙好スカウト担当西日本統括が同大合宿所を訪れ、あいさつを済ませてい る。この日の関西学生野球秋季リーグ関大戦(滋賀・皇子山)には、嶌村スカウト担当 ディレクター、佐野スカウトがネット裏から熱視線を送った。注目が集まる中で、染田 は評判通りの実力を見せた。延長11回を1人で投げ抜き、5安打1失点。奪った三 振は9。コースを正確に突く抜群の制球力。スライダー、チェンジアップも威力十分。こ の試合では11回裏に最速145キロを計測。スタミナもある。「ボールに力があって、 なおかつコントロールがいい。しり上がりに調子を上げる。筋力が優れている」と佐野 スカウトは絶賛。エースの141球力投でリーグ制覇に王手がかかった。染田は「序盤 はマウンドの傾斜が合わなかったが、球持ちを長くすることを考えて修正した。(次戦 は)自分で優勝を決めたい」とクレバーな一面をのぞかせた。大型捕手の岡崎も「ポス ト矢野」の重責を担う逸材だ。V奪回が至上命令の岡田阪神2年目。2人が新戦力と して、押し上げることは間違いない。ドラフト戦略の根幹が固まり、最終調整に入る。 ◆染田賢作(そめだ・けんさく)1982年(昭57)6月21日、奈良県宇陀郡生まれ。 郡山高(奈良)では1年秋から背番号14でベンチ入りし、2年春から正三塁手と投手 を兼任。3年夏に甲子園出場。同大入学後に投手に専任。春季リーグで完全試合を 達成するなど、防御率0・84で最優秀投手とベストナインを獲得。7月の日米大学野 球、8月の世界大学野球選手権で日本代表入り。好きな投手は上原。182センチ、 83キロ。右投げ右打ち。 ◆岡崎太一(おかざき・たいち)1983年(昭和58)6月20日、奈良県生まれ。智弁 学園時代からプロの注目を集めた。3年夏には「4番捕手」で甲子園出場。松下電器 に入社すると、1年目から出場機会を得た。今年6月には、阪神2軍との交流戦(鳴尾 浜)でマスクをかぶった。左腕中林から豪快な本塁打を放った。盗塁も許さず、逸材 ぶりをアピールした。180センチ、84キロ。右投げ右打ち。
2004.10.19 同大・染田投手の「阪神入団」事実上決まる 阪神が自由獲得枠での獲得を目指していた同大・染田賢作 投手(22)の阪神入りが18日、事実上決まった。同じく獲得を目指していたヤクルト が、九州東海大・松岡健一投手(22)を自由獲得枠で獲得することがこの日、明らか になり染田から正式に撤退。即戦力右腕を、戦わずして手に入れることになった。ま た同枠での阪神入りが確実な松下電器・岡崎太一捕手(21)はこの日、日本選手権 出場(11月20日開幕、大阪ドーム)を決め、プロ入りの意思を表明した。 ◆ 染田投手アラカルト ◆ ◆生まれ 1982年(昭57)6月21日生まれ。奈良県榛原町出身。 ◆サイズ 1メートル81、79キロ。右投右打。 ◆球歴 榛原中1から「宇陀チャレンジャーズ」で野球を始め、内野手兼投手。郡山 では3年夏に「3番・サード」で甲子園出場。初戦・中京大中京戦で0―12の大敗の中、 3番手投手として3回2/33失点の敗戦処理。高校通算8本塁打。 ◆大学実績 4年春の京大1回戦で史上初の完全試合達成。リーグ通算27試合1 5勝7敗、防御率1・18(10月18日現在)。7月の日米大学選手権、世界大学野球選 手権(台湾・7月下旬)にも出場。 ◆好きな球団と選手巨人と上原(巨人)。 ◆好きなもの コーラ(アルコール類は全く飲めない)。 2004.10.19 阪神 同大・染田獲得が確実に 阪神が今秋の自由獲得枠で同大・染田賢作投手(22)を獲得す ることが18日、確実になった。ヤクルトが九州東海大・松岡を自由獲得枠で獲得する ことが内定し、染田から撤退。他に名乗りを上げている球団がないことから、阪神は 正式に獲得の意思を伝えた15日からわずか3日で、MAX149キロ右腕の獲得を事 実上内定させた。佐野西日本統括スカウトは「球の威力は即戦力だし制球もいい」と 評価。染田は今季リーグ戦終了後にも正式に阪神入りを表明する。また、もう1つの 自由獲得枠で阪神入りが確実になっている松下電器・岡崎太一捕手(21)もこの日、 社会人野球日本選手権の近畿代表決定戦後にプロ入りの意思を表明した。
2004.10.19 同大・染田の虎入り前進…ヤクルト、横浜が回避の動き 同大・染田賢作投手(22)の自由獲得枠での阪神入りが18日、 前進した。争奪戦のライバルだったヤクルト、横浜が回避の動きをみせたため。この 日の染田は関大とのリーグ戦で延長十一回を1失点の力投をみせて、今季無傷の5 連勝。2季ぶりの優勝にも王手をかけ、Vで花道を飾ることが濃厚となった。また、自 由獲得枠に内定している松下電器・岡崎太一捕手(21)はこの日、プロ入り表明を行 った。虎の"ドラ1"が、自らの手でマジック1まで詰め寄った。同大の149キロ右腕・ 染田が延長十一回を投げ切り、今秋無傷の5連勝。ハクをつけての阪神入りが、極 めて有力になってきた。「十一回は気合で、この回で決めるつもりでした。途中からは 球持ちを長く、と意識して、修正ができましたね。(あと1勝で)次も自分で決めるつもり でやります」初回こそ制球が定まらず1点先制を許したが、以後は10個のゼロを並べ た。延長十一回に入り、この日最速の145キロをマークするなど、無尽蔵のスタミナ をアピール。ネット裏からは、佐野西日本統括スカウトがその熱投に見入った。当初 はヤクルト、横浜の争奪戦だった。そこに遅れて加わった阪神だが、地の利を生かし たネットワークで大逆転の様相だ。ヤクルトは九州東海大の右腕・松岡に方向転換を 始め、横浜は元明大野球部・一場の逆転獲得で、2つの自由獲得枠が埋まりそう。 「現時点では阪神が最有力」と関係者も認める通り、急速に距離を縮めている。次回 は24日の立命大戦(西京極)で先発予定。勝てば2季ぶりの優勝が決まる。虎がフラ れた一場、野間口ほどの知名度はないが、今年に入っての伸び率なら互角以上。上 昇カーブを描いて来季はローテの一角に…。来季の巻き返しを目指すチームに、手 土産は多いほどいい。 2004.10.19 松下電器・岡崎がプロ入り表明…自由枠で虎入りへ もう1つの自由獲得枠に内定している松下電器の強肩捕手・岡 崎は、この日の中山硬式野球クラブ戦(南港)に勝ち、日本選手権本選の出場が決 定。試合後、プロ入り表明を行った。「上でやりたいと考えています」この日は3打数2 安打1打点と打撃でも大活躍し、ポテンシャルの高さを示した。すでに阪神サイドでは 来季1年間、二軍の正捕手として育成する方針を固めている。さらに名捕手の代名詞 ともいえる背番号「22」も用意するホレ込みよう。矢野には今季全試合出場の反動も 予想され、野口はFA権行使を明言、流出の可能性もある。捕手層の薄さは現場、フ ロント双方の共通認識となっており、今秋ドラフトの重要ポイントだった。すでに岡崎も 阪神入りの決意を固めており、自由獲得枠での入団は揺るがない。
2004.10.18 虎ドラフト候補の日本新薬・橋本が好投 阪神がドラフトで獲得候補に挙げている日本新薬の橋本健太 郎投手(24=東北福祉大)が第2試合のデュプロ戦に先発。9回1死でマウンドを降り たが、無失点で1回戦突破に大きく貢献した。「ストレートで押して、打ってみろって気 持ちで投げました。セットになっても球威が落ちなかったのが収穫ですが、球持ちが 良かったからだと思います」。完封目前の降板指令には「落とせない試合ですし、先頭 打者を出したから…」と少し反省。
阪神が今秋のドラフトで大体大浪商・橋本太郎投手(18)を指 名する方針を固めたことが17日、分かった。橋本はMAX146キロを誇る本格派右 腕。速球や均整の取れた体格から高校生では関西No.1の呼び声が高い。阪神は自 由獲得枠で同大の右腕、染田賢作投手(22)、4巡目で大阪ガスの左腕、能見篤史 投手(25)と右左の即戦力投手獲得を目指す一方、地元・大阪出身の橋本も「将来の エース」と位置付け、獲得に全力を挙げる。阪神の未来を担う大器が地元・大阪にい た。大体大浪商の橋本だ。1メートル80、78キロと均整の取れた体から投げ下ろす MAX146キロの速球が持ち味。体格といい、直球といい阪神のこれからを託すには 十分の右腕だ。今夏の選手権では、大阪大会準々決勝でPL学園に6―9で敗れた が、能力の高さは早くからプロ注目の存在だった。阪神は黒田編成部長を中心に橋 本を高く評価していた。もちろん巨人や日本ハムなど他球団も徹底マーク。日本ハム の木村スカウトは「潜在能力、将来性などを含め、関西の高校生ではトップ。(ドラフト では)早い段階で消える選手に間違いない」と断言する。他球団との争奪戦がヒートア ップするのは確実な情勢だ。阪神はすでに同大の染田投手を自由獲得枠での獲得を 目指す一方、大阪ガスの能見投手を4巡目で指名することも決めている。投手陣再建 が急務のため、阪神のドラフト戦略では高校生投手の指名は見送られる方針だった が、橋本の能力にほれ込んだ球団がここにきて、獲得へのゴーサインを出した。阪神 は右と左の即戦力投手を確保した後、未来のエースをもしっかりと押さえるつもりだ。 指名、そして入団が決まれば、阪神の高校生投手としては2002年、7巡目で市和歌 山商から入団した田村に次ぎ、2年ぶりとなる。阪神にとっては金の卵の橋本。地元 のエースを他球団には渡さない。 ★橋本 太郎(はしもと・たろう)1986年(昭61)4月21日、大阪市生ま。18歳。長 吉小2から「長原キッドブラザース」で野球をはじめ一貫して投手。長吉西中では2年 秋に府大会準V。大体大浪商では1年秋から背番号8で4番・右翼。2年秋からエース。 球種はMAX146キロの速球にスライダー、カーブ。遠投110メートル、50メートル6 秒0。好きな球団は阪神。選手は西武・松坂。血液型B。1メートル80、78キロ。右投 右打。 ◆阪神のドラフト指名予想◆ 順位 氏 名 所 属 守備 身長 体重 投打 自由 染田 賢作 同 大 投 手 1・81 79 右右 自由 岡崎 太一 松下電器 捕 手 1・80 84 右右 4巡 能見 篤史 大阪ガス 投 手 1・80 70 左左 5巡 大松 尚逸 東海大 外野手 1・83 86 左左 6巡 橋本 太郎 大体大浪商 投 手 1・80 78 右右 7巡 橋本健太郎 日本新薬 投 手 1・90 85 右右 8巡 鵜久森淳志 済 美 外野手 1・87 80 右右 9巡 仲沢 広基 東海大甲府 内野手 1・82 78 右右 10巡 赤松 真人 立命大 外野手 1・82 72 右右 11巡 大橋 雅法 北 陽 捕 手 1・82 80 右右
2004.10.17 同大・染田獲り前進、ヤクルト方向転換? 阪神が今秋ドラフト自由枠での同大・染田賢作投手(4年=郡 山)獲得に、1歩前進した。自由枠で染田獲得を目指していたヤクルトが、自由枠候 補に九州東海大・松岡健一投手(4年=東海大二)を挙げて獲得に動くことが16日明 らかになった。関西学生野球秋季リーグ戦に集中し、進路決定はリーグ最終戦(25日 予定)後との意向を持つ染田に対し、即戦力投手獲得が急務のヤクルトは九州屈指 の右腕・松岡どりを本格的に検討し始めた。ヤクルトの自由枠のうち、1つは早大・田 中浩康内野手(4年=尽誠学園)が決定的。残る1枠を松岡獲りに方向転換すれば、 現時点で自由枠での染田獲得を目指すのは阪神だけになる。
2004.10.16 明大・一場の横浜入りが確実で阪神は同大・染田に方向転換 巨人との金銭授受が発覚し、8月に明大野球部を退部した一場靖弘 投手(22)=写真上=の横浜入りが15日、確実になった。横浜は日大・那須野巧投 手(22)の獲得をすでに有力にしており、今秋ドラフトで自由獲得枠を行使し、大学左 右NO1投手の入団を固めた状況だ。巨人の獲得断念後、一場は明大OBの星野仙 一オーナー付シニアディレクター(57)の強い勧誘もあり、一時は明大サイドが横浜に 断りを入れ、阪神入団が濃厚とみられていた。だが、本人サイドの在京志向は揺るが なかった。阪神・野崎勝義球団社長(62)はこの日、一場獲得について全力を尽くす 構えを見せながらも「情勢が厳しいという報告を受けた」と劣勢を認め、「撤退? あり 得ます。方向転換しないといけない」とドラフト戦略の見直しを示唆した。断念すれば、 上位指名候補である同大・染田賢作投手(22)を自由獲得枠で狙うことになる。この 日、佐野西日本統括スカウトが京都・京田辺市内の同大野球部寮を訪問、吉川博敏 監督に正式に獲得の意思を伝えた。現在、染田にはヤクルトが自由獲得枠の行使を 明言しており、争奪戦の様相を呈してきた。
2004.10.16 トラ自由枠は「同大・染田」 阪神が今秋のドラフトで同大・染田賢作投手(22)を自由獲得 枠で獲得を目指していることが15日、明らかになった。阪神は明大元野球部・一場靖 弘投手(22)を第1候補としてきたが、ここにきて横浜入りが濃厚となってきたため、 ヤクルトの自由獲得枠候補である染田を「強奪」する構えに軌道修正した。この日、 佐野仙好西日本統括スカウト(49)が京都府京田辺市の同大野球部合宿所で指名あ いさつを行った。明大OBである星野SDの直接出馬で一度は決定的となった一場獲 得。ここへきて本人サイドが態度を硬化し、野崎球団社長も「かなり情勢が厳しいと報 告を受けた」と危機的状況に陥ったことを認めた。"代役"として白羽の矢を立てられ た染田だが、MAX149キロの速球を武器にスライダー、チェンジアップ、カットボール を操る本格派。今春の京大戦では完全試合を達成した。染田本人は「まずリーグ優 勝をしたい。進路についてはそれから考えます」と即答は避けたが、阪神の印象につ いて問われると「応援がすごい」と目を輝かせた。すでにヤクルトが自由枠での獲得を 目指しているが、地元関西の球団として一気に巻き返す考えだ。もう1つの自由枠で は松下電器の岡崎捕手の獲得が有力となっており、関西バッテリーが岡田阪神の05 年逆襲の力になりそうだ。 2004.10.16 岡田―島野体制 早くも始動 「岡田―島野体制」が電撃始動だ。阪神は15日、西宮市内の ホテルで緊急編成会議を開催した。岡田監督、島野管理部長、黒田編成部長、嶌村 スカウト担当ディレクターの4人が出席。今ドラフト戦略、新外国人補強の方針などを 確認した。会議後、島野部長が来季からの現場復帰を正式受諾したことを初めて表 明した。阪神電鉄本社でのオーナー報告を終えた岡田監督がハイヤーで向かった先 は、球団幹部の待つ西宮市内のホテルだった。覇権奪回へ早くも新体制が始動。岡 田阪神2年目に向けた補強戦略について話し合われた。11月1日から交渉が解禁と なる横浜・ウッズの調査を含めた新外国人補強や、FA補強についての情勢分析。メ ジャー移籍が確実視され、自身のHP上でもFA宣言することを表明した藪、同じくFA 宣言を視野に入れている野口の引き留め策なども協議された。さらに明大・一場獲り が極めて厳しくなった状況を踏まえ、同大・染田への方針転換プランなどを確認した 会議は、夕食を挟んで約4時間にも及んだ。会議の前には島野管理部長が黒田部長 に対し、来季の現場復帰受諾の意思を正式に伝えた。会議を終えた島野部長は「受 諾?そうやな」と初めてコーチに復帰することを認め、近日中にも正式発表されること になった。受諾直後の緊急編成会議。来季へ向け「岡田―島野新体制」が電撃的に 第一歩を踏み出した。 2004.10.16 阪神 同大染田に狙い「ドラフト自由獲得枠」 今秋のドラフト自由獲得枠で同大・染田賢作投手(4年=郡山) の獲得を目指すことが15日、分かった。自由枠で獲得を狙ってきた明大・一場靖弘 投手(4年=桐生一)の横浜入りが有力となったことで、代わる自由枠候補を染田に 一本化。この日、佐野仙好スカウト担当西日本統括が京田辺市の同大合宿所を訪れ、 吉川博敏監督(49)らにあいさつを行った。現場の強い要望で即戦力となる投手の獲 得を目指してきたが、染田は今年の候補の中でも安定感は屈指。関西学生野球春季 リーグの開幕戦となる4月3日の京大戦(西京極)で、リーグ史上初の完全試合を達 成。優勝こそ逃がしたものの、春は4完封を含む6勝、防御率0・84と抜群の成績を 残した。今夏の世界大学選手権(台湾)でも日大・那須野巧投手(4年=駒場学園)と 並ぶエース格として活躍。今秋もここまで負けなしの4連勝と好調を持続し、優勝を狙 う同大をエースとして支えている。染田に関しては、ヤクルトも自由獲得枠での獲得に 乗り出している。獲得レースへの出遅れを巻き返すべく、阪神は全力をあげる。 ◆染田賢作(そめだ・けんさく)1982年(昭57)6月21日、奈良県宇陀郡生まれ。 榛原(はいばら)小ではサッカー、榛原中から宇陀チャレンジャーズで投手、三塁手、 外野手として野球を始める。郡山高(奈良)では1年秋から背番号14でベンチ入りし、 2年春から正三塁手と投手を兼任。3年夏に甲子園出場。好きな球団は巨人、選手 は上原。182センチ、83キロ。右投げ右打ち。 2004.10.16 阪神 一場は断念 明大一場靖弘投手(4年)の獲得を断念することになった。野 崎球団社長(62)は15日、一場の獲得に関し「形勢が厳しいという報告がある。方向 転換せざるを得ない。来週早々にはドラフト戦略そのものを見直す」と撤退する可能 性を示した。明大OBで、一場獲りに直接出馬した星野仙一SD(57)とも「情報を共有 し、同じ認識を持っている」と一場本人が横浜入りを熱望する現状を確認済み。自由 獲得枠での即戦力投手補強は、二転三転を余儀なくされた。 2004.10.16 同大、染田「高く評価してもらって嬉しい」 阪神が関西No.1右腕獲りへ、正式に名乗りをあげた。佐野 西日本統括スカウトが15日、京都府京田辺市の同大合宿所を訪れ、MAX149キロ を誇る同大・染田賢作投手(22)獲得の意思を吉川監督に伝えた。「球に威力があり 制球もいい。即戦力であるとともに、まだ伸びる要素が十分にある。欲しい選手」と話 しており、明大・一場靖弘投手(22)の獲得断念と同時に染田を自由獲得枠に引きあ げる。ヤクルトも自由枠での獲得を目指す染田は現在、2季ぶりのリーグ優勝に向け て全力投球中。「高く評価をしてもらったことは嬉しい。ただ、今はチームの優勝が大 切。進路は終わってから」と雑音を封印した。
2004.10.16 明大・一場獲得は「かなり厳しい」…野崎球団社長 阪神・野崎球団社長はオーナー報告出席後に「かなり形勢が 厳しいという連絡を受けています」と、明大・一場獲得を断念する方向性を初めて示し た。「正式な断りというのではないが…。撤退?あります」と事実上の"降参"。球団で は週明けにも編成会議を開いて、同大・染田への方向転換を確認する。
2004.10.16 一場の横浜入りが確実に…新たな"恋人"に同大・染田 阪神がドラフト自由獲得枠で狙った元明大野球部の154キロ 右腕・一場靖弘投手(22)の横浜入りが15日、確実になった。方向転換を迫られた 阪神は新たな"恋人"として、同大の完全試合右腕・染田賢作投手(22)をリストアップ。 さっそくこの日、指名あいさつを行った。週明けにも緊急スカウト会議を開き、染田を 自由枠で獲得する方針を決める。苦渋の断念だ。阪神入り確実といわれた元明大野 球部・一場の横浜入りがこの日、電撃的に決まった。阪神は佐野西日本統括スカウト を京都に送り、新たな自由獲得枠候補として同大・染田に指名あいさつを行った。阪 神の星野SDと横浜の山中球団専務がこの日、一場問題を巡って大阪市内で接触し ていた。一場の後見人である明大の別府前総監督が阪神入りを推し、9月に星野SD が直接出馬で口説いたことで、入団は確実とみられていたが…。本人と群馬の家族 の在京志向が強く、同じように熱心だった横浜入りに傾いた。それを受け、この日の 会談で「横浜・一場」誕生を認めることになった。一場については、最初に巨人入りが 確実に。その後、金銭授受事件で破談したものの、今回、横浜にも敗れて"2連敗"。 しかし阪神編成部は、すぐに次の手に打って出た。この日午前、京都・京田辺市の同 大合宿所を佐野西日本統括スカウトが訪問。今春リーグ戦(4月3日、京大戦=西京 極)で完全試合をやってのけた染田を、一場の"代わり1位"として急浮上させたのだ。 染田はMAX149キロを誇る関西学生No.1右腕で、今春6勝、今秋もここまで無キ ズの3連勝。最終学年になってグングン伸びてきた。7月の日米大学野球、8月の世 界大学選手権(台湾)では全日本代表メンバーにも選出され、一場ともチームメートだ った。すでにヤクルトが自由獲得枠での獲得希望を伝えているが、「本人はまだ決め ていない。阪神が猛アタックで巻き返しているようだ」と関係者は話す。「来週早々に、 ドラフト戦略を見直さないといけないかもしれません。星野SDも同じ認識だと思いま す」野崎社長も一場からの撤退と、新恋人の存在をほのめかした。万が一に備えては いたが、まさかその万が一になろうとは…。週明けにも緊急スカウト会議を招集し、染 田囲い込みへの策を練る。ドタバタのドラフト戦線は、これで落ち着いてくれるのだろ うか。 ■染田賢作(そめだ・けんさく) 1982年(昭和57年)6月21日、奈良・宇陀郡榛原(はいばら)町生まれ、22歳。榛 原中1年時、ボーイズ「宇陀チャレンジャーズ」で外野手として野球を始め、奈良・郡山 高では3年夏に甲子園出場。今春リーグ戦では6勝3敗、防御率0.84で最優秀投手 とベストナイン。リーグ通算13勝(7敗)。7月の日米大学野球、8月の世界大学野球 選手権(台湾)で日本代表。1メートル82、83キロ、右投げ右打ち。家族は両親と兄。
2004.10.16 一場が一転横浜入り!強い在京志向が入団の決め手に 阪神入りが確実視されていた明大の一場靖弘投手(22)が一 転、横浜に入団する可能性が高いことが15日、分かった。阪神の野崎勝義球団社長 はこの日、一場投手の獲得について「かなり形勢が厳しいという報告を受けた」と発言。 球団側は次善の策として、同大の完全試合右腕・染田賢作投手(22)にあいさつを行 った。一場はスカウト活動をめぐり巨人から金銭を受け取った問題で日本学生野球憲 章に違反し、明大野球部を退部。巨人入りが消滅したことで阪神、横浜などが獲得に 名乗りを上げた。9月上旬には阪神入りに傾き、一時は横浜に断りを入れた。しかし 群馬・桐生一高出身で在京志向が強く、横浜入団の意思を固めた。 ■一場 靖弘(いちば・やすひろ) 昭和57年7月5日、群馬県生まれ、22歳。桐生一高−明大。高2の夏の甲子園で 正田樹(現日本ハム)の控え投手ながら全国制覇を経験。エースとなった3年時も夏 の甲子園出場(初戦敗退)。大学では東京六大学春季リーグ戦で初先発初勝利を挙 げるなど1年から活躍。今年の全日本大学野球選手権では完全試合も達成した。六 大通算は52試合26勝15敗、防御率2.02。1メートル83、82キロ。右投げ右打ち。 2004.10.15 難聴エース三菱重工横浜石井プロ入り表明 三菱重工横浜硬式野球クラブの左腕エース石井裕也投手(23= 横浜商工)が、今季公式戦全日程を終了しプロ入り表明した。先天性の「感音性難 聴」のため左耳が全く聞こえず、会話は補聴器を当てた右耳でこなす。だが、ひとたび マウンドに上がればそんなハンディを物ともせず、9回を4安打3失点と好投。最速14 6キロ直球とキレのいいスライダーをコースに投げ分け、ネット裏の巨人、阪神、中日、 ヤクルト、近鉄のスカウト陣の前でアピールした。試合後は「これから監督さんと相談 するが、プロでやりたい気持ちはある」と話した。
2004.10.15 関西ナンバー1右腕同大・染田へきょうあいさつ 阪神が関西ナンバー1右腕獲得に本腰を入れる。自由獲得 枠での明大・一場靖弘投手(22)の獲得が困難となり浮上した同大・染田賢作投手 (22)獲得へ、阪神がきょう15日、京都府京田辺市の同大合宿所に、佐野西日本統 括らがあいさつに訪れる。染田は今春リーグ戦・京大戦で完全試合を達成。日米大学 野球や世界大学野球選手権でも活躍した大学球界屈指の実力派。すでにヤクルトが 自由獲得枠での獲得に名乗りをあげ劣勢が予想されるが、地元選手だけに逆転へ、 必死のアピールが行われることになりそうだ。
2004.10.14 明大一場が進路転換、阪神拒否し横浜へ 阪神のドラフト戦略が大混乱だ。今秋ドラフトで阪神入りが濃 厚とみられていた明大一場靖弘投手(22=桐生一)が、進路を横浜に方向転換、阪 神を拒否する姿勢を打ち出したことが13日、明らかになった。今月下旬にも阪神・星 野SDに正式に断りを入れる方向。阪神にとってはドラフト戦略の見直しが迫られる苦 しい状況となった。一場投手は当初、巨人入りが内定していた。だが8月に巨人から 現金200万円を受け取っていたことが発覚。進路が白紙となった。その後、阪神と横 浜が自由獲得枠での獲得を表明。同大学OBである阪神・星野仙一SD(57)が東京・ 調布市内の明大合宿所を訪れるなど積極的に獲得に乗り出したことから、阪神入り が濃厚とみられていた。しかし本人は在京希望。その意思は最後まで覆らなかった。 「関係者に迷惑をかけてしまったことは大変申し訳なく思っています。そんな自分に声 をかけていただいてありがたく思っていますが、いろいろと考えた末に、やはり関東 (群馬)の人間なので、親のことも考えると横浜でプレーしたいという思いが強くなっ た」。一場はそう話した。明大関係者は「本人が関係者に説明するなど、筋を通さない といけない」とクギを刺した。今後は一場が直接、星野監督に会って謝罪するなど関 係者を説得。曲折を経て、最終的に横浜入りとなりそうだ。阪神は春先にシダックス 野間口争奪戦で巨人に敗れ、今回、またしても横浜に敗れることになり苦戦が続く。 今後のドラフト戦略は見直しを迫られ、自由獲得枠にリストアップしていた大阪ガス能 見篤史投手(25)と松下電器岡崎太一捕手(21)の上位での獲得を進めることになる。
2004.10.11 一場阪神入りに難色 「在京球団」強く希望 巨人との金銭授受が発覚し、8月に明大野球部を退部した一場靖 弘投手(22)の進路決定が遅れていることが10日、分かった。確実視されている阪 神入りに関して一場サイドが難色を示し、在京球団を希望しているもの。巨人が獲得 を断念した後、阪神、横浜、ヤクルト、米ヤンキースなどが獲得に名乗りをあげたが、 明大OBの星野仙一オーナー付シニアディレクター(SD=57)の熱血勧誘もあって阪 神入りが内定。学校サイドも阪神以外の球団に断りの連絡を入れた。だが本人サイド が最終決断に至らず、横浜も一場獲りから撤退していない。横浜の荒井信久スカウト 部長は「最終的に決めるのは本人だと考えています。本人が決めたことには潔く(対 応)します」とあきらめていない。一方の阪神・黒田正宏編成部長は「在京志向? 分 かっています。その上で頂きたいと言っている。辛抱強く頑張ります」と話した。一場は 東京・調布市の明大合宿所と、出身校の桐生一(群馬)を行き来して練習を続けてい る。アマ関係者は「最終的には阪神行きで落ち着きそうだ」と話しているが、秋季リー グ戦終了後に予定されていた進路発表がドラフト直前までずれ込む可能性も出てき た。
2004.10.10 阪神「大変だ!」明大・一場が横浜入りを希望 阪神、大ピンチ―。今秋のドラフトで自由獲得枠での入団を狙 う明大の一場靖弘投手(22)が9日、横浜入りを希望していることが明らかになった。 これまで阪神入りが濃厚と思われてきたが、本人の強い在京志向は消えず、明大入 学以前から高評価を続けてきた横浜入りが濃厚となった。阪神は一場獲得を断念し た場合、同大の149キロ右腕・染田賢作投手(22)をリストアップ。巻き返しを狙うこと になる。阪神が一場(明大)を逃した場合、関西No1右腕の染田(同大)が自由獲得 枠候補に急浮上する。染田はMAX149キロの速球にスライダー、フォーク、チェンジ アップなど多彩な変化球を操る本格派。7月の日米大学選手権や世界大学野球選手 権にも日本代表として出場しており実力は折り紙付き。現在、ヤクルトが自由獲得枠 で獲得に乗り出しており劣勢は否めないが、阪神も以前から同等の評価をしており、 地元選手だけに簡単に逃すわけにはいかない。もう一つの自由枠は強肩強打の捕 手・岡崎(松下電器)で確定。4巡目以降はMAX146キロ左腕・能見(大阪ガス)やM AX148キロ右腕の橋本(日本新薬)ら即戦力が並び、将来性ある高校生野手を下位 指名する見込み。ただ、能見や大学屈指のスラッガー・大松は他球団も上位候補に 挙げており、一筋縄ではいかないドラフトとなりそうだ。 2004.10.10 阪神 05年は編成部も、試される一年に! 「来季が勝負」は現場に限った話ではない。05年は編成部にと っても、真の意味で試される一年になる。関西圏に人脈、情報網を張り巡らせ、築き 上げた「阪神王国」は盤石か。東から敵が攻め入ってきたとき、ひとつの答えが出る はずだ。阪神二軍が本拠地・鳴尾浜球場で、日本新薬(6日)、大阪ガス(7日)と立て 続けにプロアマ交流戦を行った。それぞれ今秋ドラフトで指名予定の151キロ右腕・ 橋本、146キロ左腕・能見が在籍しており、いわば相思相愛を見せ付けるショーでも あった。「その2社に、松下電器、日本生命を合わせた4チームとは、イチからパイプ を作ってきた。重要な人材供給源であり、交流戦はひとつの営業努力でもある。体制 づくりは整ってきたと思う」球団関係者が手応えを語る。3年前、星野前監督就任と同 時に始まったのが「編成部改革」だった。まず手をつけたのが局地的な強化で、関西 圏から着手した。地理的優位がありながら、98年の大体大・上原、近大・二岡(ともに 巨人)、99年の立命大・山田(ダイエー)など、ことごとく他球団にさらわれてきた。基 盤の脆弱(ぜいじゃく)さは明らかだった。現在、佐野西日本統括を筆頭に、畑山(四 国兼任)、池之上、山本、野田の5人のスカウトが、機動的に関西圏をカバーしている。 関東以北と東海、北信越が2人、九州が1人ということからも、関西偏重の色が濃い。 さらに蔦村編成部ディレクターが、スケジュール管理と交流戦の立案、交渉を行って いる。システムの基礎的部分は出来上がったといっていい。今年のドラフト戦線は明 大・一場、シダックス・野間口の争奪戦でGに連敗。一場はあの金銭受授事件で、逆 転阪神入りが確実だが、関東の有力選手獲得には課題を残した。ただし、地元から は松下電器の強肩キャッチャー・岡崎を一本釣りするなど、他を寄せ付けない強さを 見せたのも事実。今後、虎の領土に巨人が攻めてきたとき、関西のガ城をガッチリ守 りきれるか…。来年は大阪桐蔭高の151キロ左腕・辻内を筆頭に、日本生命の豪 腕・渡辺など、関西にも目玉選手が揃った。東からの"侵略"に備えて、すでに山口二 軍投手コーチのスカウト転身を決め、さらに編成部員増員も検討中。「阪神王国」完 成へ、城壁作りは始まっている。
2004.10.8 大阪ガス・能見が阪神2軍との練習試合で3回2失点 阪神が今秋ドラフトで獲得を目指す大阪ガス・能見篤史投手(25)=1 80センチ、70キロ、左投左打=が7日、兵庫・鳴尾浜球場で行われた阪神2軍との 練習試合に先発。3イニングで被安打5、2失点だったが、MAXは145キロを計時し た。「状態は良くなかったが、いいきっかけがつかめた」と手応え。佐野・西日本統括 スカウトは「ウチとしては評価している。ずっと見てきてますから」と熱視線を送ってい た。また、06年ドラフトでの阪神入団が有力視されている146キロ左腕の小嶋達也 投手(19)=181センチ、73キロ、左投左打=も7回から登板。2イニングを1安打、 無失点に封じ、バースデー登板を飾った。 2004.10.8 小嶋2回無失点 2年後楽しみ(10月8日) ---------------------------------------------------------------------- ---------- デイリーHPによると阪神が2年後の自由枠での獲得を目指す大阪ガスの左腕・小 嶋(遊学館高卒)が3番手で登板。2回を1安打無失点に抑えた。制球に苦しみながら も決定打を許さない堂々の投球。「あんまりよくなかったけど、抑えられてよかった」。 ダイエー・和田ばりのフォームから繰り出される直球は切れ味抜群。将来が楽しみな 19歳だ。
2004.10.7 日本新薬・橋本、評価は不変 虎2軍戦で2/3回KOも 阪神が今秋ドラフトで獲得を目指す日本新薬・橋本健太郎投 手(24)が6日、プロアマ交流試合・阪神2軍戦(鳴尾浜)に先発。2/3回3失点でKO をくらったが、見守った黒田正宏編成部長(56)は評価は不変であることを強調した。 まさかの大炎上だった。虎の恋人が打者7人に5安打。「腕が振れてなかったですね」 自身は反省の弁を口にしたが、チームを支える大黒柱としての事情があった。状態を ピークに合わせるのはあくまでも、16日から始まる日本選手権近畿地区2次予選。 現段階で速球、変化球とも本来のキレを欠くのも致し方なかった。「今さら(評価は)変 わらんよ」と同部長。この日は今夏都市対抗8強の実力を発揮できなかったが、なん ら心配はいらない。 2004.10.7 日本新薬・橋本ら即戦力5人衆、来季タテジマに袖 即戦力5人衆がタテジマに袖を通す。阪神が日本新薬の151 キロ右腕・橋本健太郎投手(24)をドラフト6巡目で指名することが6日、確実になった。 これで上位5人を大学&社会人球界の逸材で固めることに。橋本は鳴尾浜でのプロ アマ交流戦でお披露目登板。本調子ではなかったが、相思相愛ぶりを見せ付けた。 岡田阪神2年目の巻き返しへ、即戦力5人衆が誕生する。今秋ドラフトで指名する上 位5人が、この日までに確定。来季、即一軍戦力として見込める大学&社会人勢で固 めることに成功した。この日、鳴尾浜で阪神二軍−日本新薬のプロアマ交流戦が行 われた。虎の恋人・橋本は日本選手権近畿2次予選(18日〜)への調整過程で、調 子はどん底。初回に3点を献上し、二死を取ったところで早々降板したが、阪神側は スカウト3人が見守った。すでに評価は不動で、ドラフト6巡目での指名が内定した。 「きょうは腕も振れなくて、調子もよくなかったけど、打たれたら言い訳にしかなりませ ん」当初、オリックスなども上位候補として興味を示していたが、関係者によると「阪神 以外なら社会人残留もあり得る意向のようだ」。すでに相思相愛で、本来の上位候補 を、上から5番目の6巡目で"囲い込んだ"。すでに自由獲得枠では元明大野球部の1 54キロ右腕・一場、松下電器の強肩捕手・岡崎の入団が内定済み。さらに4巡目で 大阪ガスの146キロ左腕・能見、5巡目では東海大の怪力スラッガー・大松と、即戦 力候補がズラリと並ぶ。そこに橋本の名も加わったのだ。1メートル91と、阪神投手 陣に入れば最長身ということになる。同じ松坂世代の藤川、杉山にも、格好の刺激剤 になりそうだ。 ★橋本健太郎(はしもと・けんたろう) 1980年(昭和55年)4月28日、大阪・八尾市生まれ、24歳。小学3年生のとき 「大住クラブ(軟式)」で野球を始め、京都・久御山高時代は甲子園出場経験なし。3年 夏も府大会1回戦敗退。東北福祉大進学後に当確を現し、4年春夏に神宮進出。1メ ートル91、83キロ、右投げ右打ち。球種は直球にチェンジアップ、スライダー。
2004.9.30 交流戦に虎スカウト大集結 能見&橋本を最終チェック 阪神・黒田正宏編成部長(56)は29日、11月5日(対日本新 薬)、7日(対大阪ガス)に鳴尾浜球場で行われる阪神2軍と社会人との交流戦にスカ ウト陣を集結させる考えを示した。すでに今秋のドラフトで4巡目以降で大阪ガスの能 見篤史投手(25)=左投左打=、日本新薬・橋本健太郎投手(24)=右投右打=を 指名する方針を固めている。両投手とも登板予定で「交流戦だし、なるべくみんな行く ようにする」とスカウト総出で最終チェックを行う予定だ。昨年の日本選手権準Vに貢 献した能見は鳥取城北時代は井川(阪神)、川口(オリックス)とともに「高校左腕三羽 ガラス」と呼ばれた大器。橋本もMAX148キロの本格派右腕で、今年の都市対抗で 活躍するなど即戦力の期待がかかる。絶好の腕試しの舞台でどんな投球を披露する か注目だ。 2004.9.30 黒田編成部長、一場に再アタック 阪神・黒田編成部長が29日、今ドラフトで自由獲得枠での指 名を目指している元明大野球部・一場靖弘投手(22)への2度目のあいさつを秋のリ ーグ戦後に行うことを明かした。すでに明大OBの星野SDが直接出馬した10日のあ いさつで好感触を得た。また、明大側もライバルの横浜に断りを入れており、国内で は優位に立っていることから同部長は「リーグ戦もあるし、2度目はその後になると思 う」とじっくり構えるつもり。条件提示が行われる2度目のアタックで一気に入団合意に 持っていきたいところだ。 2004.9.30 一場に背番号「18」を用意…松下電器・岡崎は「22」 阪神がドラフト自由獲得枠で狙う元明大野球部・一場靖弘投手 (22)に対し、背番号「18」を用意していることが29日、分かった。11月初旬にも入 団表明を行う154キロ右腕へ、最大限の誠意になる。同じく自由獲得枠確実の松下 電器・岡崎太一捕手(21)には背番「22」を贈る方針だ。未来の黄金バッテリーに、 球団側が粋なプレゼントを用意していた。すでに入団確実の154キロ右腕・一場には、 最大限の誠意とともにエースナンバー「18」を検討。アマ球界No.1の強肩を誇る岡 崎は、名捕手の代名詞といえる「22」だ。再アタックで射止めた一場は、何としてもエ ースに育ってほしい大器。今週中にも2度目のあいさつを行う予定だったが、「退部し ているといっても大学はリーグ戦を行っているので、それが終わってからになった」と 黒田編成部長。獲得が確実になったからこそ周囲に配慮し、今後は水面下で接触を 続け、11月初旬に一気に入団表明に持ち込む運びとなった。すでに球団内では背番 号が検討され始めた。空き番号では「17」があるが、阪神では、縁起の悪い数字とし て定着している。ドラフト1位で入団しながら芽が出なかった源五郎丸、山村など、期 待に押しつぶされた歴史がある。今季の自由獲得枠・筒井も「17」と「19」を提示され、 19番を選んだほどだ。「17番は避けたほうがいい。あれだけの投手なのだから、もっ といい番号がある」という球団関係者の声もあり、浮上したのが18番。現在、杉山が つけており、了承を得る必要はあるが、次回交渉では目に見える誠意として提示する つもりだ。杉山も入団2年間でここまで2勝とこれからの選手。奮起を促すためにそれ なりの番号を用意することになる。また、もう1つの自由獲得枠に決定している松下電 器・岡崎は、阪神の名捕手が代々つけてきた22番でほぼ内定。田淵、木戸(現二軍 監督)らが背負った重い数字だが、今季つけていたキンケードが退団確実で、空き番 号になる。すでに来季は二軍に置き、ウエスタン・リーグで徹底的に場数を踏んだ上 で、06年から一軍正捕手を狙う育成プランが完成している。今後の岡田阪神の屋台 骨を担う2人だけに、ふさわしい背番号というものがある。すでに入団後を見据えて、 球団側も動き出した。
2004.9.25 一場確定!星野SDアタック実った 明大一場靖弘投手(22=4年)の阪神入りが24日、確定した。 明大側が23日、競合相手だった横浜に断りを入れ、国内のライバル球団が消滅。メ ジャーではヤンキースも強い関心を示しているが、本人が国内でプレーしたいと要望 していることから、選択肢は阪神1本に絞られた。一場は先輩・星野仙一オーナー付 シニア・ディレクター(57)の後ろ盾がある阪神に好意的。11月上旬の東京6大学リー グ戦終了を待って、タテジマ入りを表明する。MAX154キロの大学No.1右腕、明大 一場の阪神入りが決まった。横浜サイドが23日に明大を訪れて獲得意思を伝えたが、 別府総監督が丁重に"お断り"を入れた。これで撤退した中日に続き、国内で争奪戦 を繰り広げていたライバル球団はゼロになった。メジャーもヤンキースが強い関心を 示しているが、本人が「国内でプレーしたい」と希望していることから、残る球団は阪神 1つとなった。内定していた巨人入りが金銭授受問題で破談して以来、中日、横浜と の激しい獲得合戦が展開されてきた。だが最終的に一場のハートをつかんだのは、 明大の先輩・星野SDの熱意だった。10日には直々に明大合宿所を訪れて獲得の挨 拶。「面倒は全部見る。いい経験をしたと思って、元気でやれ!」と口説いた。一場も 「うれしい。偉大な先輩なんで…。(今後を)左右するものになるかもしれない。頼りに なる人なんで」と、信頼を口にしていた。また別府総監督も「星野の顔を潰さないで欲 しい」と後押し。群馬出身の一場は当初、関西行きに不安を持っていたが、親代わり でもある別府総監督や星野SDの後ろ盾が、最終決断の決め手だった。横浜サイドは ネバー・ギブアップを宣言しているが、阪神は近日中にも2回目の挨拶に訪れ、一気 の条件提示で入団内定を取り付ける作戦。一場本人も11月上旬の秋季東京6大学 リーグ終了を待って、阪神逆指名を正式に表明する。 ◆一場靖弘(いちば・やすひろ)1982年(昭57)7月5日、群馬県吾妻町生まれ。野 球は小3の時「太田ジャガーズ」で始め、5年から投手。桐生一では2年夏に正田(日 本ハム)の控え投手として全国優勝。明大入学後は1年春からリーグ戦に登板。通算 52試合26勝15敗、奪三振は東京6大学歴代5位の379個。今年6月の全日本大 学野球選手権では、史上4人目の完全試合を達成した。183センチ、82キロ。右投 げ右打ち。 2004.9.25 明大・一場が横浜に断り、阪神入り確定 明大一場靖弘投手(22)の阪神入りが確定した。前日23日に明大 側が競合相手だった横浜に断りを入れたことが24日明らかになった。メジャーではヤ ンキースも強い関心を示しているが、本人が国内でプレーしたいと要望していることか ら、選択肢は阪神1本に絞られた。一場は大学の先輩・星野仙一オーナー付シニア・ ディレクター(57)の後ろ盾がある阪神に好意的。11月上旬の東京6大学リーグ戦終 了を待って、タテジマ入りを表明する。 2004.9.25 明大の先輩・星野SDが直接出馬…一場阪神入団確実 阪神が154キロ右腕・一場に対し、28日にも再交渉の場を設 けることが分かった。すでに1度目のアタックで外堀は埋めており、今回は条件提示を 用意しての再会だ。細心の注意を払い、描いたシナリオ通りに進むことで、入団は確 実になった。前回10日のあいさつでは、明大の先輩に当たる星野SDが直接出馬。 「来てくれれば全部オレが面倒を見る」と、プロ入り後の後見人に名乗り出た。8月に 現金授受事件で巨人と"破談"。傷ついたハートに配慮して、具体的な条件などについ ては話を控えていた。28日にも行われる第2回交渉では、いよいよ具体的に切り込 む。契約金1億円(プラス出来高5000万円)、年俸1500万円の最高条件を提示す るだけでなく、入団後の育成法についても説明する。「真っすぐだけでなくスライダーも 一級品。起用法をうまくすれば、すぐに先発でやれる」というのが編成部の評価。岡田 阪神2年目の戦力分析も披露し、世代交代のシンボルとして迎え入れたい旨を伝える。 前日23日には最大のライバル・横浜があいさつを行ったことが明らかになった。本人 の在京志向は依然強いといわれていたが、後見人である明大の別府前総監督が、将 来を考えた上で、星野SDのいる阪神入りを強く勧めた。本人も「(事件があり)今回は 自分ひとりの意見で決められない」と話し、すでに外堀は埋まっていた形だ。「まだ正 式な返事はいただいていない」と球団関係者は話すが、退部後も練習などの世話を する別府氏の後押しもあり、第2回交渉はスムーズに進みそうだ。
2004.9.25 一場、阪神確実 明大野球部を退部した一場靖弘投手(22)の阪神入りが24日、確 実となった。一場の後見人の別府隆彦前総監督(78)が「横浜は断りました」と23日 に横浜へ断りを入れたことを明かした。巨人が一場獲りから撤退してからは、特に阪 神と横浜が熱心だった。9月に入り明大OBの星野仙一オーナー付シニアディレクター (SD=57)が攻勢をかけたことで、阪神入りが有力視されていた。横浜・山中正竹球 団専務(57)はこの日「断念とかそういうことはない」と撤退を否定したが、獲得は絶 望的な状況。東京六大学秋季リーグ終了後に、自由獲得枠での阪神入りが正式に決 まる見通しだ。
2004.9.24 明大・一場、横浜へ断り 阪神、獲得へ前進 阪神が自由獲得枠で狙う"大学最速右腕"一場靖弘投手(2 2)の獲得に大きく前進した。23日、横浜の荒井信久スカウト部長(50)と松岡功祐ス カウト(60)が東京・調布市の明大野球部合宿所を訪れ、後見人である別府隆彦前 総監督(78)にあいさつを行ったが、その場で断りを入れられたもの。阪神とヤンキー スの一騎打ちの状況となってきた。この日、横浜から一場指名の挨拶を受けた明大・ 別府前総監督は「はっきりと断りました。星野が直接迎えに来てくれたのに、顔を潰す わけにはいかない」と明言。星野SDのいる阪神に預ける意向を示唆した。星野SDは、 10日にイの一番に明大野球部を訪れ、「阪神に来たらオレがすべて面倒を見る」と猛 アタック。金銭授受により巨人入りが消滅し、野球部を退部したことにも「いい社会勉 強をしたな。でも練習だけはしっかりとやっとけよ」と温かい言葉をかけた。FA交渉な どで数々の選手を口説き落としてきた星野SDの熱情に、それまで首都圏球団を希望 していた154キロ右腕も「球団を選択する上で星野さんの言葉は大きな意味をもつと 思う」とグラッときていた。最大のライバルと見られていた横浜が脱落。ヤクルトや西 武、中日も正式なあいさつは行っていない。残されたライバルは早くからラブコールを 送っていた米大ヤンキースとなるが、星野SDという切り札をもつ阪神がが然、有利な 状況となってきた。
2004.9.24 明大・一場が阪神入団へ スカウトとの金銭授受問題で巨人入りが白紙となり、明大野球 部を退部した一場靖弘投手(22)の阪神入りが23日、確実となった。東京・調布市内 の明大野球部合宿所を訪れ、自由獲得枠での獲得の意思を伝えた横浜の荒井信久 スカウト部長(50)と松岡功祐スカウト(61)に対し、明大側が入団の意思がないことを 通達。一時はヤクルトや西武も獲得の意思を示していたが、これまで正式なあいさつ はなく、横浜に断りを入れたことで阪神入りが確定した。後見人である元総監督の別 府隆彦氏(78)は「はっきりと断りました。(阪神の)星野が直接迎えに来てくれたのに 顔をつぶすわけにはいかない」と明言。今月10日に明大OBである星野仙一シニア ディレクター(57)が直接出馬して口説いたのが決め手となった。偉大なOB星野SDに あこがれる154キロ腕。来季からその先輩の下、甲子園のマウンドで投げることにな る。
2004.9.14 明大・一場 阪神入り決定! 「阪神・一場」が事実上決まった。阪神は13日、大阪市内のホ テルで編成会議を開き、整理選手、ドラフト、今オフの補強方針などを確認した。注目 のドラフトは、元明大野球部・一場靖弘投手(22)の自由枠での獲得が決定。10日に あいさつに出向いた星野仙一シニアディレクター(57)からも手ごたえが報告された。 また、この『一場獲得決定』を前提としたシミュレーションも行われ、もう1つの自由枠 で松下電器・岡崎太一捕手(21)を獲得することなど大枠が固まった。一場が猛虎軍 団の一員になる。本人からの正式な返答はまだ先だが、この日、一場の後見人であ る別府元総監督が改めて『阪神入り』について言及した。「星野がわざわざあいさつに 来てくれているし、その意味でも一場はわかっていると思う。一場には星野の顔を立 てて欲しい」10日のあいさつで星野SDは一場に対し「もしウチに来てくれるなら、全 部面倒を見る」と熱い思いをぶつけた。金銭授受発覚で巨人入りが白紙となった一場 にとっては、偉大な先輩からの頼もしい言葉だった。この時点で阪神入りが現実味を 帯びていたが、今回の別府元総監督の一言でほぼ「決定」となった。確かな手ごたえ ―。10日に母校・明大の合宿所を訪れ、後輩・一場に話しかけた感触を、星野SDも この日行われた拡大編成会議で感じたままに報告した。2つの自由獲得枠を活用し、 即戦力で上位を固めるのが今ドラフトの基本方針。その重要なカギを握るのが、一場 の獲得だ。会議では獲得決定を前提に、シミュレーションが展開された。「もう1つの 自由枠をどうしようかとか、4巡目をどうしようかということを話し合った」と黒田編成部 長。自由枠の1つは一場で決定。さらにリストアップ済みの松下電器・岡崎太一捕手、 大阪ガス・能見篤史投手をいかに安全に確保するかを話し合った。他球団の動向を 慎重に調査しつつ、どちらかを自由枠、どちらかを4巡目で指名する考えだ。会議を 終えた星野SDは「(内容は)監督に聞いてくれ」とだけ言い残して、会場のホテルを後 にした。その約1時間後に姿を見せた岡田監督は「(一場に)あいさつに行ったという 報告は聞いたけど、すぐに決まるわけじゃない。ええ方向にいってくれたらいいけど …」と慎重に話した。上位3選手以外については「何人獲るかは決まっていない」(黒 田部長)と、今後の球界再編の動き次第。選手保有枠が何人まで拡大されるかによ って、柔軟に対応していく。その大前提として『一場獲得成功』がある。一場は今月中 にも別府明大元総監督と話し合い、進路を表明することになりそうだ。先週末は東京・ 調布市の明大合宿所で過ごしたが、11日から開幕した東京六大学野球リーグ戦の 行われていた神宮には姿を現さなかった。13日から実家のある群馬に帰郷し両親や 地元の野球関係者と相談する予定で、その話を踏まえて改めて別府元総監督と相談 することになりそうだ。在京志望が強いが、現在正式に一場獲りを表明しているのは 阪神だけ。一場の両親は別府元総監督によると「一場本人にすべてを任せている」と いうことで、阪神入りに障害はない。横浜も日大・那須野、松下電器・久保を自由獲得 枠で獲得する方針で、すぐに一場獲りに変更することもなさそうだ。10日に星野SD が直々に獲得あいさつへ来てくれたことに「頼りになる人」と誠意を感じてはいる。一 場の口から「阪神」の名前が出るのはいつか。今月中には明らかになる。 2004.9.14 明大一場に次回交渉で条件提示 阪神が自由枠で獲得を目指す明大・一場靖弘投手(4年)に対 し、次回交渉で入団へ向けた条件提示をしたい意向を明かした。13日大阪市内で行 われた編成会議後、同所で開かれたスカウト会議に出席した黒田編成部長は「次で 条件提示? そこまでいけたらいいね。一場君にはぜひウチに来てもらいたい」と説 明。今後は明大の別府総監督とも相談しながら、次回交渉の場を決定する。10日に は星野SDらが明大を訪問して、一場サイドに獲得の挨拶。一場も星野SDの熱意に 打たれ、阪神入りに気持ちを傾けている。またこの日のスカウト会議では、自由枠を2 つ使い、ドラフト戦略を進める方針を確認した。
2004.9.14 阪神、明大・一場「獲れる!」 星野SD直接出馬で好感触 阪神は13日、大阪市内のホテルで野崎球団社長、岡田監督、 星野オーナー付シニア・ディレクターらが出席した編成、スカウト会議を開いた。会議 では今秋のドラフトで元明大野球部・一場靖弘投手(22)を自由獲得枠で獲得する方 針を確認。10日の明大への指名あいさつで好感触を得たことも報告された。また、も う一つの自由枠で松下電器・岡崎太一捕手(21)の獲得を目指すことを確認した。慎 重な発言の中にも手応えが感じられた。会議を終えた黒田編成部長があらためて一 場獲りへ強い意欲をみせた。「感触は分からないが、一場くんをもう一度、自由枠で獲 得したいということであいさつに行った。我々としては来てほしいという思いがある」球 界再編問題で球団の保有選手枠は未定。この日の会議ではドラフト全体の指名人数 は先送りされたが、MAX154キロ右腕を自由枠で獲得する方針は不変だった。とい うのも、10日に他球団に先んじて明大合宿所で行われたあいさつで確かな手応えが あったからにほかならない。明大OBである星野SDが直接出馬し「阪神に来たらすべ て面倒をみるから」と熱弁。阪神が示した最大限の誠意に在京志向が強いといわれ る一場からも「嬉しかった」と前向き発言が飛び出していたが、その後も明大側との連 絡は頻繁に行われている。この日も黒田部長が次回交渉について「また、別府さん (明大前総監督)と話をして決めたい。次回は条件提示?そこまでいけたらいい」と話 すなど風は確実に虎に吹き始めている。また、同じく同投手の獲得を狙う横浜が、現 時点では日大・那須野、松下電器・久保を自由枠での候補に挙げており、身動きが取 れないことも有利な材料となっている。さらに、この日はもう一つの自由枠で社会人 No.1捕手・岡崎を獲得する方針も確認された。岡崎には将来の正妻として期待がか かる他、今オフには控え捕手の野口がFAで移籍する可能性もあり、1年目からの1 軍抜てきも十分に考えられる。岡田監督は「まだ、経過報告だから」と話すにとどめた が、即戦力バッテリーの獲得は指揮官が描く常勝軍団形成のカギを握るだけに、今 後の動向に注目が集まる。 2004.9.14 阪神 東海大甲府・仲沢の指名確認…大体大浪商・橋本も候補に 阪神は13日、大阪市内でスカウト会議を開き、今秋のドラフト 会議で東海大甲府の仲沢広基内野手(17)の指名を確認した。また高校生では済 美・鵜久森淳志外野手(17)の他に大体大浪商・橋本太郎投手(18)が新たにリスト アップされたことが明らかになった。今夏の甲子園で全国4強入りした東海大甲府の 4番打者・仲沢は、1回戦の西日本短大付戦で5打数5安打と大活躍。守備力にも定 評があり、準々決勝の天理戦ではライナー性の本塁打を左翼席に放りこむなど長打 力も見せつけた。現在、阪神のドラフト戦線は2枠ある自由枠で松下電器の強肩捕 手・岡崎を一本釣り状態で囲いこみ、もう1枠は明大の大学No.1投手・一場の返事 待ち状態。以下は大阪ガスのMAX146キロ左腕・能見、大学選抜の4番を打つ東海 大・大松を指名する方針で、上位は固まっていた。だが、二軍監督時代に関本、浜中 ら高卒選手を自らの手で育成した岡田監督は将来を見据えた補強も強調。「第2次岡 田チルドレン」として、好素材の獲得を編成サイドに要請し、非凡な野球センスを見せ る仲沢に白羽の矢が立った。また、MAX146キロ右腕で「牛島2世」の異名を持つ、 大体大浪商・橋本も新たにリストアップ。11月17日に予定されるドラフト会議に向け て、大詰めの状態になってきた。 ■仲沢 広基(なかざわ・ひろき) 1987年(昭和62年)1月22日、山梨県中巨摩郡生まれ、17歳。小1で竜南スポ ーツ少年団で野球を始め、投手。竜王中では市川シニア(硬式)を経て、竜王中野球 部に所属した。東海大甲府進学後は1年秋から一塁でレギュラー。3年春から「4番・ 三塁」に定着し、今夏の甲子園では4強入りの原動力となった。高校通算本塁打19 本。1メートル82、78キロ。右投げ右打ち。家族は両親と兄1人。
2004.9.11 星野SD"登板"に一場グラリ!! 阪神の星野仙一シニアディレクター(57)、黒田正宏編成部長 (56)らが10日、東京・調布市の明大野球部合宿所に訪れ、巨人入りが白紙になっ た一場靖弘投手(22)に正式な獲得あいさつを行った。金銭授受問題という前代未聞 の"十字架"を背負った一場に、星野SDはプロ入り後の「面倒を見る」と確約し、心は 大きく阪神へ傾いた。1度振られても、傷心の後輩を見捨てるわけにはいかなかった。 明大の別府元総監督、川口監督へ獲得のあいさつをする予定が、途中から急きょ一 場も加わり、約1時間に及ぶ話し合いへと変わった。「今日はあいさつだけ。正式に阪 神が欲しいというから(自分が)行かなあかんやろ。正式にもらいに来た」。あいさつを 終えた星野SDは鋭いまなざしで語った。話し合いでは"男の約束"を交わした。一場 の後見人でもある別府元総監督が最も心配しているのは「プロ入り後に幸せになれる か」だった。金銭授受が明らかになり、プロ入り後に果たして野球に集中する環境が 保たれるのか。だがその心配を星野SDは「面倒を見る」と払しょく。「もしウチに来てく れるなら先輩としてOBとしてアドバイスする」と力強く言い切った。これには在京志望 の一場もさすがにぐらりときた。「(阪神に)来てくれたら面倒見ると言ってくれた。星野 さんが来たのはこれから(の進路決定に)左右するものになる。頼りになる人ですか ら」。そして別府元総監督も「星野が面倒を見てくれることだし、(一場は)在京と思って いるようだが、阪神に行って欲しい」と後押しした。現在ヤクルトが獲得を表明している ほか、横浜も日大・那須野、松下電器・久保の獲得が失敗すれば方針転換し、参戦 するかもしれない。星野SDも「あれだけの選手だし、いろいろ誘いはあるだろう」と分 かっている。しかし一場は「今は自分の意見で球団を選べない。迷惑がかからない程 度にゆっくり考えて結論を出したい」と語っており、別府元総監督のアドバイスを受け て今月中にも一気に阪神入りを決める可能性は高い。
2004.9.11 星野SD 明大・一場獲りへ先制攻撃 阪神・星野仙一シニアディレクター(57)が10日、黒田正宏編 成部長(56)らとともに東京・調布市内の明大野球部合宿所を訪れ、一場靖弘投手 (22)に自由獲得枠での獲得の意思があることを伝えた。一場は巨人スカウトとの金 銭授受で明大野球部を退部。巨人が獲得を断念し進路は白紙になっていた。傷心の 後輩を案じていた明大OBの星野SDの出馬で阪神は好印象を与えた。あこがれの偉 大な先輩の一言は、心に傷を負った後輩に勇気を与えるものだった。星野SDは途中 から会談に同席した一場にこう声をかけた。「いい経験をしたな。これをバネにしてや れ。阪神に来てくれたら(オレが)面倒みる」阪神は一度は争奪戦で巨人に敗れ、一 場に振られている。しかし、巨人入りが白紙になり、6日の日本学生野球協会の審査 室会議でも処分が何もなかったことから再アタック。星野SDは一場の後見人である 別府隆彦前総監督(78)に「球団の方針が決まりましたので、正式にもらいにきまし た」と条件提示はしなかったが、自由獲得枠での獲得の意思を伝えた。「星野さんの 存在感は凄い。あんな投手になれたら」と話していた一場。その大先輩が「オレが行 かなイカンな」と直接出馬してくれたことには「偉大な先輩が来てくれたことはうれしい」 と感激した様子だった。現在、横浜、ヤクルト、西武なども獲得の意思があることを明 大側に伝えている。それでもイの一番であいさつに訪れた阪神について、明大・別府 前総監督は「1番に来てくれた。あれだけのメンバーが顔をそろえて来てくれたのは熱 い気持ちが伝わってきた」と好印象を口にした。今後は他球団の動きを見ながら一場 本人や両親と話し合いを進めていく予定で、在京志向が強いと言われている一場自 身も「日本のプロでやれる喜びはある。自分だけでは決められないが、迷惑がかから ない程度で決めたい」と早期決着を示唆した。今、球界は再編問題に揺れている。そ の将来を担う154キロ右腕。阪神の先制攻撃が一場の心を動かしたのは確かだ。
【星野SDに聞く】 (40分間のあいさつを終えて、明大合宿所前で報道陣に対応) −−きょうの話ですが 星野SD 「(日本学生野球協会審査室会議の)処分が決まって、阪神が欲しいとい うことやから、行かなあかんやろ、と。『正式にもらいに行きます』とあいさつしました よ」 −−他球団も手を挙げていますが、そのような話は 「そんなのは知らん。あれだけのピッチャーですから、いろんなところから誘いはある。 今日はあいさつをしただけ。選ぶのは本人だから」 −−巨人との現金授受事件がありましたが、乗り切るためのアドバイスなどは 「もしウチに来てくれるなら、そういうアドバイスは(明大)OBとして、野球界の先輩と してしますよ」
2004.9.10 一場獲りだ!星野SD出馬へ 阪神は9日、自由枠での獲得を目指す明大元野球部・一場靖 弘投手(22)について、10日に明大サイドを訪問して獲得のあいさつを行うことを発 表した。交渉の席には明大OBの星野仙一SD(57)も駆けつける予定。1度はあきら めた即戦力右腕を、球団一丸となって口説き落とす。逸材獲得へ虎が再び動きだす。 「これが第一歩。誠意を尽くす」と交渉へ臨む黒田編成部長。1度は断りを入れられた 一場に、再び猛アタックをかける。切り札は星野SDの出馬だ。「時間が合えば来ても らうことになっている」(同部長)と当日の状況次第ではあるが、実現に向けて最終調 整を進めた。一場は金銭授受発覚で巨人入りが白紙となった経緯がある。明大側は 6日に行われた日本学生野球協会の審査室会議で報告。既に退部していたことから 処分なしとはなったが、プロ入りを目指す上で本人の心の傷は深い。それだけに別 府前明大総監督は「星野もいるし、阪神に行かせたい」と親しい関係者に語っている。 一場自身には在京志向があるものの、前総監督は後見人としてプロ入り後の環境を 懸念。球界ににらみの利く星野SDのいる阪神なら…と期待を寄せているという。いわ ば阪神は一場サイドの本命的存在ともいえる。阪神は早い時期からシダックス・野間 口とともに、一場の自由枠での獲得を目指してきた。しかし、相次いで断りを入れられ 方向転換を余儀なくされた。その後、巨人の不正が発覚。再度、一場獲りに乗り出す 方針を固めた。日本学生野球協会の処分、オーナー会議の終了を待って、あいさつ 日時を調整した。交渉は別府前総監督が対応予定。一場本人が同席するかどうかは、 明大側の判断にゆだねられている。一場獲得は虎の今ドラフト戦略最大のプロジェク ト。再アタックのチャンスを生かさない手はない。星野SDの強力バックアップで、今度 こそ一場の心をタテジマに染め上げる。 2004.9.10 星野SD、一場獲り出馬へ 阪神が10日、明大一場靖弘投手(22)にあいさつを行い、今 秋ドラフトでの獲得の意志を伝える。黒田正宏編成部長(56)が9日に明らかにしたも ので、一場へのアタックの場に明大OBでもある星野仙一SD(57)も同席する方向で 調整を進めた。黒田編成部長によれば、この日、一場サイドと電話連絡をとり、10日 に都内で会うことが決まった。一時は獲得を断念したが、金銭授受問題で一場の巨 人入りが破談。一場は明大野球部を退部したが、学生野球協会の処分は課されず、 プロ入りへの支障がなくなったことから、阪神は再アタックの方針を固めていた。ただ、 横浜と中日も獲得に乗り出しており、阪神不利な情勢。そこで"切り札"に形勢逆転の 期待をかける。黒田部長は「SDも時間の都合がつけば来られる」と強力な援軍の名 前を挙げた。星野SDは明大OBという強いパイプがあり、一場にとっては大先輩にあ たる。そのカリスマ性は一場のハートを揺さぶる可能性を持つ。黒田部長は「誠意と いうか、これが第一歩です」とアマ球界最速154キロ右腕を口説き落とす強い覚悟を 示した。
2004.9.10 阪神のドラフト戦略 阪神は一場に自由獲得枠を用意し、結論を待つ。もう1枠には 松下電器の強肩捕手・岡崎が内定しており、上位は即戦力で固める方針だ。年頭か ら、「即戦力投手」「捕手」「打てる野手」が3大補強ポイントだった。特に岡田監督から は先発型左腕の要望があり、大阪ガス・能見をほぼ一本釣り状態に固めた。当初は 自由獲得枠を行使するはずだったが、一場の獲得がかなえば4巡目で落ち着く。さら に「打てる野手」として大学全日本の4番を打つ東海大・大松にアタック。こちらも感触 は十分で、ポスト金本として期待できるだろう。つまりこの5人を獲得できれば、3大ポ イントをすべてクリアすることになる。将来性重視の高校生は下位で…。当初は苦戦 を伝えられたドラフト線略だが、一場獲りで"大逆転"のチャンスだ。
2004.9.10 奥の手「明大ライン」、一場獲りへ星野SD直接出馬 仙さんの直接出馬が決定だ!! 阪神・星野仙一オーナー付 シニアディレクター(57)が10日、元明大の154キロ右腕・一場靖弘投手(22)獲得 あいさつのため、東京都調布市の明大合宿所を訪れることになった。巨人との現金 授与事件で傷ついた後輩に対し、自ら足を運び、最大級のアピールで口説き落とすつ もりだ。監督時代の十八番、直接出馬で口説きたい。星野SDが10日、母校でもある 明大合宿所に足を運び、一場獲得に超ド級の誠意を見せる。すでに獲得表明をして いた阪神はこの日、あいさつの日程が固まったことを発表した。本人は同席しないが、 後見人ともいえる別府隆彦・明大前総監督(72)に再アタックの熱意を伝える。球団 側のメンバーは黒田編成部長、嶌村スカウト部ディレクター、沼沢球団副本部長の3 人だが、そこに千両役者の参戦も決定した。「SDはスケジュールが合えば、駆けつけ てくれるでしょう。調整中です」(沼沢副本部長)いったんは自由獲得枠での巨人入り が内定したが、現金授受事件が発覚して"破談"。傷ついた剛腕に、再び阪神、中日、 ヤクルト、横浜が名乗りを上げた。阪神としては一度フラれた経緯があり、再挑戦に なる。イの一番でのあいさつで、何とか心をつかみたい。その意をくんで、多忙なSD にも調整がついた。ホレた男を口説くことにおいて、右に出る者はいない。阪神監督 に就いてからもFAで片岡、金本、中村(近鉄残留)に直接会い、ひざを突き合わせて 移籍を迫った。金本は言う。「お前はオレと一緒にやる運命なんやって、すごい迫力や ったからな。ある種の脅迫やったかもな(笑)」。しかも相手は明大の後輩にして、巨人 入りを夢見ていたという、共通の痛みを持つ男だ。「一緒に巨人を倒そう」か、それと も「プロ入り後はオレが面倒を見る」か…。もちろん決めゼリフを用意して臨むはずだ。 「誠意を尽くす。これが第一歩」あいさつを前に、黒田編成部長は神妙な面持ちだった。 本人は、依然として在京志向が強いことも調査済みであり、それでもタテジマを着ても らうためには、とにかく誠意。実は"1度目"は、あいさつのテーブルにさえつかせても らっていなかった。巨人入りで早くから固まり、会うことさえできなかったのだ。だから こそ2度目は、SD投入という奥の手を使い、なりふり構わぬ本気の姿勢をアピールす る。波乱含みの争奪戦に、ついに仙さんも参戦。アマ最速右腕は来季の命運も握る が、ここは燃える男にすべてを任せた。
2004.9.9 明大・一場獲りのあいさつは週明けに 阪神が自由枠で獲得を目指す明大・一場靖弘元投手(22)へ の指名あいさつが週明けにズレ込みそうだ。当初は9日にも黒田編成部長らが明大 側へ赴く予定だった。しかし、週末の11日から東京6大学の秋季リーグ戦が開幕する など、日程的な折り合いで現在は調整中。野崎球団社長も「(あいさつの日は)まだ決 まっていません。行く前にちゃんと発表します」と語った。近日中に赴く方針には変わり はなく、阪神側の熱意を伝えることになりそうだ。
2004.9.8 阪神 9日にも一場にあいさつ 阪神が今秋ドラフトの自由枠で獲得を目指す明大・一場靖弘元 投手(22)に9日にも再アタックすることが7日、明らかになった。金銭授受で巨人入り が白紙になった一場のプロ入り交渉が可能となったことを受け、野崎球団社長と黒田 編成部長がこの日、今後の対策を協議。早ければ9日にも獲得交渉に臨む。一度は 断念した一場獲りへ、いよいよ阪神が動く。西宮市内の球団事務所で協議を終えた 野崎社長は「話しました。相手の都合がいいときに行きます」と説明。9日にも本人お よび明大サイドを訪問、獲得意思を伝える予定だ。すでに横浜なども獲得に名乗りを 上げているが、阪神には明大OBである星野SDの存在という切り札もある。「連絡は とっていますよ。力は借りたいですからね」と野崎社長。即戦力右腕を口説き落とすた めにも、バックアップを仰ぐことを改めて明言した。一場に関しては、6日の日本学生 野球協会の審査室会議で、明大が所属する東京六大学野球連盟から学生野球憲章 違反で退部した経緯が全日本大学野球連盟に報告され、了承された。晴れて交渉に 臨むが、野崎社長は「しっかり襟を正してやらないと一場くんに迷惑がかかりますか ら」と強調。誠心誠意の猛アタックで獲得を狙う。
2004.9.8 一場獲りへ「星野さんの力」で形勢逆転へ 阪神は自由枠で獲得を目指す明大・一場靖弘投手(4年)への 指名挨拶を今週中にも行う方針だ。野崎球団社長は「相手の都合のいい日時を選び、 挨拶に行きたい。今週中? 折り合いがつけば」と説明。9日以降に黒田編成部長ら が東京都内の明大合宿所に出向き、阪神としての熱意を伝える。ただし一場サイドの 意中球団は阪神でないことが判明しており、苦戦は必至。中日、横浜も獲得に名乗り を挙げており、野崎球団社長は「エリを正して行かないと一場君に迷惑がかかる。星 野さんの力はぜひお借りしたい」と、明大OBの星野SDのバックアップを得て形勢逆 転に持ち込みたい構えだ。
2004.9.7 阪神、一場獲りへ 阪神の野崎勝義球団社長(62)は6日、巨人のスカウト活動の不 正で学生野球憲章に違反し、明大野球部を退部した一場靖弘投手(22)について、 獲得に乗り出す意向を示した。同日行われた日本学生野球協会の審査室会議で、一 場投手に処分が科されないことが決まったことを受け、野崎球団社長は報道陣に獲 得の意思を問われて「あります。あしたにも球団の方で相談します」と話した。 2004.9.7 阪神アタックだ!一場の交渉解禁 不正な金銭授受で巨人入りが白紙になった明大・一場靖弘元 投手(22)のプロ入り交渉が"解禁"となった。6日、日本学生野球協会の審査室会議 で、明大が所属する東京六大学野球連盟から学生野球憲章違反で退部した経緯が 全日本大学野球連盟に報告され、了承された。全日本大学野球連盟の秋枝大陸常 任理事は今後プロとの交渉について「部員ではないので自由に交渉しても構わない」 と説明。これを受け、一場の後見人でもある明大の別府隆彦元総監督は「これからは 行きたい球団よりも、一場にとって幸せな球団に行かせたい」と語った。すでに一場の 獲得方針を明言している阪神は、他球団に先がけて動く考え。「あす(7日)球団に帰 って相談します」(野崎球団社長)と、8日以降の日程調整で一場獲得へ向けて踏み 出す構えだ。
2004.9.7 阪神 信太・水落をドラフト指名候補にリストアップ 阪神が今秋のドラフト指名候補に信太(しのだ=大阪)の水落 (みずおち)暢明投手(3年)をリストアップしたことが6日、分かった。異例の経歴を持 つ右腕だ。京都の名門平安に入学したが、試合中に熱中症で倒れ、意識を失った。 これがトラウマとなり、1年秋に退学。しかし野球への思いを断ち切れずに信太で再起 を果たした。昨年は規定により、2年生ながら「最初で最後の夏」で注目を浴びた。も ちろん実力も折り紙つき。140キロを超える速球に、メジャー球団も興味を示す。「将 来性十分。先発完投を期待できる右の本格派」と球団関係者もリストに加えた。 水落暢明(みずおち・のぶあき)1985年(昭60)4月18日、大阪府高石市生まれ。 小学1年から高石ボーイズで野球を始める。3年からは高石リトルシニア。高南中時 代も同チームに所属し、投手、捕手など複数の守備位置をこなした。平安に入学した が、1年秋で退学。翌年に信太に入学した。最後の公式戦となった03年夏の大阪府 大会は5回戦で敗退。183センチ、75キロ。右投げ右打ち。
2004.9.7 阪神 一場獲りピンチ「意中の球団ではない」 阪神が今ドラフトの自由枠で狙う明大一場靖弘投手(4年)の 獲得が厳しくなっていることが6日、分かった。一場に近い複数の関係者が「阪神は意 中の球団ではない」と証言。金銭授受で巨人入りが消滅した一件にはこの日、アマチ ュア学生野球協会の審議室会議で"おとがめなし"の裁定が下り、獲得参戦の条件が 整った矢先の知らせだ。すでにシダックス・野間口貴彦投手(21)、日大・那須野巧投 手(4年)を逃がしている阪神がドラフトでも窮地に立たされた。またも即戦力投手を逃 す可能性が出てきた。複数の球界関係者が「一場投手の意中球団はタイガースでは ない」と証言。シダックス野間口、日大那須野と今ドラフト自由枠での大物投手を逃が しているが、来季構想でピンチに立たれた。巨人入りが消滅したドラフトの違反行為 に関してはこの日、アマチュア学生野球協会の審議室会議が東京都内で開かれ"お とがめなし"の処分が出た。これで阪神も堂々と入団交渉ができる舞台が整った。球 団首脳も「誠意を見せる意味でも、処分結果が出ればすぐ挨拶に出向きたい」と話し ていた。だが一転形勢不利の情報が入り、7日即日アタックも"延期"された。黒田編 成部長は「明日(野崎)社長と話し合い、作戦を立てて行きます。それからでも遅くは ない」と説明。きょう7日に西宮市内の球団事務所で対策を練り直す方針を明かした。 また野崎球団社長も「星野さんのお知恵は借りることになると思います」と話し、明大 OBでもある星野SDのバックアップを仰いで逆襲に転じたい構えだ。一場に関しては 中日、横浜も獲得に名乗りを挙げている。阪神にとっては即戦力右腕の補強が大重 要課題だが、他球団入りとなれば最大の強敵となってしまうだけに、簡単に諦めるわ けにはいかない。
2004.9.7 虎が動く! 明大・一場獲得にアクション 阪神が、いよいよ明大・一場靖弘投手(22)の獲得にアクション を起こす。金銭授受問題で巨人と破談となった同投手に対し、6日に都内で開かれた 日本学生野球協会の審査室会議で、処分なしの判断がなされたもの。この決定を受 け、野崎勝義球団社長(62)は早急に対応する構えを見せた。「あす(7日)にでも球 団で相談します。(獲得の)意思はあります。入団していただけるかどうかは別にして、 あらゆる努力をしたい」すでに阪神編成部が明大野球部に連絡を入れ、獲得の意思 は伝えていたが、最終的な処分が出るまで、"冷却期間"を置くことにしていた。7日に 西宮市内の球団事務所で黒田編成部長らと協議し、今後の行動方針を固める。自由 枠での獲得となるが、野崎球団社長は「少なくとも知恵はもらおうと思っています」と、 明大OBの星野仙一オーナー付シニアディレクター(57)の力を借り、154キロ右腕に タイガースの情熱を伝え、口説き落とす。
2004.9.6 阪神が立命大・赤松を獲得へ 「赤星2世」俊足巧打の外野手 阪神が今秋のドラフトで、立命大・赤松真人外野手(22)の獲得を目指 していることが5日、明らかになった。同外野手は50メートル5秒6の快足が魅力のリ ードオフマンで、球団は手薄な右の外野手のてこ入れに向け、ドラフト5巡目以降の指 名を検討中だ。阪神の外野陣は現在、金本、赤星、檜山と、左打者が並ぶ。岡田監 督は「右打ちの外野がおらんし、何とかせんと…」と指摘するように、4番候補だった 浜中は右肩、3年目の桜井は右ひじを痛めるなど、期待の若手が次々とアクシデント に見舞われている。そのため球団は、現場の要請も受け、ドラフトで右の外野手の獲 得を決め、地元の関西出身で、赤星の5秒7を上回るスピードを持つ赤松をリストアッ プした。同選手は関西学生野球リーグで通算55試合に出場し、打率3割1分、2本塁 打、31打点をマーク。今春の京大戦では1試合5盗塁のリーグタイ記録を樹立し、主 将として6季ぶりのV奪回に貢献。秋季リーグでも開幕戦(対京大)の初打席から、い きなり8打席連続出塁を記録するなど、俊足巧打が売り物だ。阪神は「赤星2世」の獲 得に向け、今後もスカウト陣が密着マークを続ける。 <赤松真人>(あかまつ・まさと)1982年9月6日、京都市生まれ。22歳。板橋小1 年の時に「板橋クラブ」で、二塁手として野球を始める。5年から投手。平安高では1 年春からベンチ入り。2年春のセンバツでは8強進出。立命大では1年春からベンチ 入り。家族は父・彰さん(55)=自営業=、母・英子さん(55)と兄、姉。182センチ、 72キロ。右投右打。
2004.9.6 阪神が赤松獲りへ 阪神が今秋のドラフトで、立命大・赤松真人外野手(22)の獲得を 目指していることが5日、明らかになった。同外野手は50メートル5秒6の快足が魅 力のリードオフマンで、球団は手薄な右の外野手のてこ入れに向け、ドラフト5巡目以 降の指名を検討中だ。阪神の外野陣は現在、金本、赤星、桧山と、左打者が並ぶ。 岡田監督は「右打ちの外野がおらんし、何とかせんと…」と、指摘するように、4番候 補だった浜中は右肩、3年目の桜井は右ひじを痛めるなど、期待の若手が次々とアク シデントに見舞われている。そのため球団は、現場の要請も受け、ドラフトで右の外野 手の獲得を決め、地元の関西出身で、赤星の5秒7を上回るスピードを持つ赤松をリ ストアップした。同選手は関西学生野球リーグで通算55試合に出場し、打率3割1分、 2本塁打、31打点をマーク。今春の京大戦では1試合5盗塁のリーグタイ記録を樹立 し、主将として6季ぶりのV奪回に貢献。秋季リーグでも開幕戦(対京大)の初打席か ら、いきなり8打席連続出塁を記録するなど、俊足巧打が売り物だ。阪神は「赤星2 世」の獲得に向け、今後もスカウト陣が密着マークを続ける。 2004.9.5 阪神 ドラフト 日大・那須野獲得を断念 阪神が今秋ドラフトの自由獲得枠の候補に挙げていた日大 那須野巧投手(4年)の獲得を断念した。担当の菊地敏幸東日本統括スカウトの元に 断りの連絡が入り、4日に西宮市鳴尾浜の球団施設で黒田正宏編成部長と岡田彰布 監督が対応を協議。那須野獲りの撤退を決めた。黒田編成部長は「那須野は断念? そうなる」と話した。今後はドラフトの違反行為で巨人入りが消滅した明大一場靖弘投 手(4年)の獲得に全力を注ぐ。一場への正式な処分は6日に開かれるアマチュア学 生野球協会の審議室会議で決まる。今秋ドラフトでのプロ入りに支障がない処分とな る見込みで、翌7日にも入団交渉に乗り出す。また自由獲得枠には大阪ガス能見篤 史投手(25)も候補とし、一場とのW獲得を目指す。
2004.9.5 阪神、日大・那須野断念 一場獲得に全力 阪神が4日、自由獲得枠で狙っていた日大・那須野巧投手(21) の獲得を正式に断念した。黒田編成部長が「きのう(3日)菊地(東日本統括スカウト) の方に(断りの)連絡があった」と明かしたもので、今後はスカウト活動の不正のため 巨人が獲得を断念し、明大を退部した一場靖弘投手(22)の獲得に全力を注ぐことに なる。
2004.9.5 阪神が那須野獲り撤退…一場、能見W獲得目指す 阪神が今秋ドラフトの自由獲得枠の候補に挙げていた日大那 須野巧投手(4年)の獲得を断念した。担当の菊地敏幸東日本統括スカウトの元に断 りの連絡が入り、4日に西宮市鳴尾浜の球団施設で黒田正宏編成部長と岡田彰布監 督が対応を協議。那須野獲りの撤退を決めた。黒田編成部長は「那須野は断念? そうなる」と話した。今後はドラフトの違反行為で巨人入りが消滅した明大一場靖弘投 手(4年)の獲得に全力を注ぐ。一場への正式な処分は6日に開かれるアマチュア学 生野球協会の審議室会議で決まる。今秋ドラフトでのプロ入りに支障がない処分とな る見込みで、翌7日にも入団交渉に乗り出す。また自由獲得枠には大阪ガス能見篤 史投手(25)も候補とし、一場とのW獲得を目指す。
2004.9.5 "虎の恋人"日本製薬・橋本、延長で力尽く 都市対抗野球 都市対抗野球は4日、東京ドームで準々決勝を行い、日本新 薬(京都市)は、プロ注目右腕・橋本健太郎が延長十回に2点を失い七十七銀行(仙 台市)に惜敗した。王子製紙(春日井市)はシダックス(調布市)に逆転勝ちし1992年 以来、12年ぶりに4強入り。今季限りで解散するJT(仙台市)は、中村渉=三菱製紙 八戸クラブ=が東芝(川崎市)を散発5安打完封した。東北勢2チームの4強進出は 史上初。またホンダ(狭山市)も勝ち上がった。
2004.9.5 ドラフト戦略一本化…明大・一場に来週中にもアタック 阪神が明大の154キロ右腕・一場靖弘投手(22)に来週中に もアタックをかける。前日(3日)、継続調査していた日大・那須野巧投手(22)から断 りの連絡が入ったことが明らかになり、4日、ドラフト戦略を一本化した。一場が巨人 から金銭を受け取ったことへの処分が6日に決まるため、早ければ7日にも本格的に 動き出す。虎のドラフト戦略が一本化され、来週中にも明大・一場にアタックすること になった。前日(3日)、継続調査中だった日大・那須野から菊池東日本統括スカウト に断りの連絡が入った。もともと獲得に消極的だったこともあるが、規定路線の一場 獲りに向け、より全力を注ぐ態勢に入る。「ウチが意中ではないということでした。(一 場獲りの)意思はありますが、それ(処分)がはっきりしてからというのが順序ですか ら」野崎球団社長も、すでに一場獲りしか頭にない様子。もともと那須野の獲得競争 には遅れて乗り出し、劣勢だったところに巨人と一場の金銭授受事件が発覚。"破 談"したことで、もう一度手を挙げることになった。それゆえショックはなく、むしろこれ で154キロ右腕の一本に絞って戦略を立てられる。一場は6日、日本学生野球協会 の審査室会議で、正式に処分が決まる。具体的にアクションを起こすのは早くても7 日になる。すでにもうひとつの自由獲得枠は、松下電器の岡崎捕手が決定済み。最 後の大物を獲れるかどうかが、ドラフト戦略の成否を決める。
2004.9.3 虎の恋人明大・一場 争奪戦激化 日大・那須野の中日入りが有力となったことで、既に獲得を断 念している阪神に続いて、横浜、ダイエーも撤退せざるを得ない状況だ。横浜の山中 球団専務は「断りの連絡はないし、いい返事がもらえると思っている」と話したが状況 は極めて厳しい。横浜は那須野を断念した場合も、自由枠を即戦力投手2人で固め る方針に変わりはない。明大・一場獲りに参戦する可能性があり、阪神との争奪戦に 発展することが予想される。
2004.9.3 那須野断念…一場獲りへ本腰 阪神が日大の那須野巧投手(21)の獲得を断念したことが1日、 分かった。このため巨人入りが白紙になった明大の一場靖弘元投手(22)を自由獲 得枠候補として再び本格的に獲得に乗り出す可能性が濃厚となった。二転三転のドラ フト戦線だが、もう1人の自由獲得枠候補、松下電器の岡崎太一捕手(21)とともに 獲得へ全力を注ぐ。異例の方向転換だ。当初は一場の獲得を目指していたが、巨人 入り決定でターゲットを那須野に変えた。だが今度は那須野が希望球団を横浜、中日、 ダイエーに絞り込んだことが調査の結果分かり、金銭授受で巨人入りが白紙となった 一場に再び白羽の矢を立てることになった。現在一場に対しては、各球団とも6日に 行われる日本学生野球協会の審査室会議の処分が出るまで静観というのが"暗黙の 了解"となっている。ただ、すでに星野SDと野崎球団社長が編成について協議してい るもようで、野崎球団社長は星野SDとの極秘会談について「ノーコメント」としながらも 「これまでも(編成についての)話はできている」と語っており、早ければ7日にも明大 側に球団首脳が出向いて獲得の調査が行われそうだ。一度はそでにされた相手だが、 最速154キロのアマNo.1右腕だけに大きな戦力になるのは確実。かつて阪神ととも に獲得に動いていた横浜も現在は那須野と松下電器の久保康友投手の獲得を最優 先している。一場については「その2人の結果次第で」(山中球団専務)と本格的に動 く予定はなく、阪神が一気に話をまとめられる可能性は高い。今季は決して順調では なかった阪神のドラフト戦線。しかし結果的に一場と岡崎の2人の即戦力を獲得でき れば、来季へ向け最高の補強となるのは間違いない。
2004.8.31 編成部発・ポスト矢野計画 27日に東京ドームで行われた都市対抗野球の1回戦。松下電 器・岡崎太一捕手(21)に、阪神のスカウト4人が熱視線を送った。球界再編問題が 絡んで流動的なドラフト戦略だが、そんな中でも岡崎は唯一の自由獲得枠確定選手。 連載の第17回は「編成部発・ポスト矢野計画」として、早々と"囲い込み"が行われた チーム事情を探ってみる。東京ドームのネット裏に、担当の畑山スカウトら4人がズラ リと揃った。チームが今季最長の連勝街道を突っ走っている間、同時進行で「ポスト 矢野計画」も煮詰まっていた。その主役となっているのが社会人No.1の強肩捕手、 松下電器の岡崎太一だった。阪神は年明けから有力候補に名前を挙げ、3月の東京 スポニチ大会の活躍を見て、上位候補に格上げした。明大・一場とシダックス・野間口 の両右腕にフラれ、大阪ガスの左腕・能見に乗り換えたら、一場が巨人から現金を受 け取っていたことが明るみになり、"破談"。そこで再び手を挙げるなど、投手補強に 関しては二転三転している状況で、なぜ岡崎を早々に囲い込んだのか。すでに今月 上旬、球団側は「いかなる場合でも、自由獲得枠で指名したい」との方針を、松下電 器側に伝えていた。編成会議で常に議題となってきたのが「捕手問題」。今季111試 合全スタメン出場を続けている正捕手・矢野は今年で36歳。その技量に陰りはない が、年齢面に加えて「連続出場のダメージが心配」との声が強い。2番手で今季FA権 を取得した野口についても慰留の方針だが、他球団の評価も高く予断を許さない。次 代を担う3人目は二軍で育成するつもりだったが、それがほとんど頓挫している現実 もある。最近5年間で捕手として入団したのは5人。特に02年自由獲得枠の浅井は、 後継者の一番手だったはず。しかし矢野が全盛時に入り、さほどの切迫感もなかった ため、長期的育成プランに欠けていた。昨年は一軍の3番手ながら守備機会は少なく、 今季は二軍で外野を守る機会も多い。打力を生かす方向にシフトしており、主力2人 の年齢も考えると、今度ばかりは切実な問題になってきた。そこで岡崎である。5月の プロアマ交流戦では、阪神二軍に盗塁企画さえ許さなかった強肩。投手並みの低い 軌道で繰り出すスローイングは、一見の価値がある。一発長打を秘める打撃も魅力 十分だが、スカウト陣が最も評価したのが「年齢」だった。高卒3年目の21歳。社会 人の名門で正捕手となったのは今季からで、即戦力とは言い切れないが、あと1年で 完成させる手立てはある。それが獲得への殺し文句でもあったのだ。「元正捕手の木 戸二軍監督に1年間預ける。ファームで試合に出ることで、プロの土台を完成させる。 一軍で勝負をかけるのは06年以降。ポスト矢野として育てる」監督同席のもと、あい さつの時点から正捕手奪取へのレールを敷いて、熱意を伝えた。すでに入団は固まり、 正真正銘の矢野2世誕生が待たれるばかりだ。
2004.8.30 虎ドラフト注目 能見2回3失点 阪神が今ドラフトで獲得候補としてリストアップしている大阪ガ ス・能見篤史投手(25)が29日、東京ドームで行われている都市対抗野球大会の富 士重工業戦にリリーフ登板。2回を5安打3失点と精彩を欠き、チームも敗れた。阪神 のスカウトはコメントを控えたが、他球団の評価は「年齢的にも即戦力なのに…」など と手厳しい。進路について能見は「終わったばかりなので考えていない」と明言を避け た。 2004.8.30 大阪ガス・能見2回5安打3失点KO 阪神が獲得を狙う大阪ガス能見が4回1死後から2番手で登 板し、2回を5安打3失点KOと結果を出せなかった。「予選よりはいい状態で臨めた が、結果が結果なので納得いかない」とショックを隠し切れなかった。それでも今年の ドラフト候補では貴重な左腕。「進路についてはこれから考えます」と話した。
2004.8.30 ドラフトの自由枠候補・大阪ガス・能見、力を出しきれず 阪神が今秋ドラフトの自由枠での獲得を目指す大阪ガス(大阪 市)の能見篤史投手(25)が、富士重工(太田市)戦に登板。2回0/3を3失点で降 板し、試合も2−8でに敗れた。JR九州(北九州市)は鷺宮製作所(東京都)を5−1 で下した。将来の虎投を支える素材として注目を浴びる能見だが、潜在能力を発揮す ることはできなかった。四回一死二塁から中継ぎ登板したものの、代わりばなの先頭 打者に適時打を浴び、六回にも3安打2四死球と制球が乱れて3失点。初挑戦となっ た都市対抗の舞台はホロ苦い思い出とともに幕を閉じてしまった。「雰囲気にのまれ ることはなかったんですが、力を出しきれたといえばウソになりますね。今は終わった ばっかりなので先のことは考えられない状態です」MAX146キロの直球も141キロ 止まりで。切れ味鋭いスライダーもことごとく甘く入った。それでもネット裏から熱視線 を送った阪神スカウトの評価は変わらない。巨人のスカウト活動違反で道が開けた明 大・一場靖弘投手獲得に全力を傾けるが、これがかなわなかった場合には、松下電 器・岡崎太一捕手と合わせて能見を自由獲得枠で指名する方針だ。岡田監督ら現場 サイドが熱望する「即戦力の左投手」を補強するため、今後も能見の密着マークを続 けていく。 ★能見 篤史(のうみ・あつし) 1979年(昭和54年)5月28日、兵庫県出石郡生まれ、25歳。鳥取城北高時代は 広島のドラフト1位候補に挙がるも甲子園出場はなし。大阪ガス入社後は伸び悩んだ が、咋秋の日本選手権で準優勝の原動力となり注目を集める。ことし7月のハーレム 国際大会銅メダル。5月には交流戦で阪神二軍を相手に5回1失点。1メートル80、 71キロ。左投げ左打ち。
2004.8.29 日本新薬橋本、スカウト絶賛 日本新薬(京都市)のエース橋本健太郎(24=東北福祉大)が7回 無失点と好投し、リースキン(広島市)に9−0と快勝した。日本新薬の190センチ右 腕・橋本が2年連続白星発進へと導いた。最速140キロの直球とチェンジアップのコ ンビネーションで7回を6安打無失点。「打てるものなら打ってみろという気で、ほとん ど真ん中に投げた」と気迫の100球を振り返った。昨年は準々決勝で、優勝した三菱 ふそう川崎に9回2死から逆転サヨナラ負け。その試合で橋本は投げていないが、悔 しい気持ちは同じだ。「スピードとか関係ない。勝つことだけです」。強気なエースにネ ット裏のスカウト陣の評価も上昇傾向だ。今秋ドラフトではロッテ、阪神などがリストア ップしている。ロッテ松本スカウトは「腕がよく振れるのでチェンジアップの切れがいい。 将来性も十分」と話した。
2004.8.28 虎の恋人 鵜久森"金メダル"狙う 第21回AAA世界野球選手権大会(9月3日開幕=台湾・台北) に参加する全日本高校選抜の結団式が26日、大阪市西区の中沢佐伯記念野球会 館で行われた。選抜チームが世界大会に出場するのは初めて。指揮を執る渡辺元智 監督(横浜)は、アテネ五輪で"長嶋ジャパン"が手に入れることのできなかった世界 一の座を約束した。今夏の甲子園で3本塁打を放った虎の恋人・鵜久森淳志外野手 (済美=3年)は、木製バットで世界大会での一発を狙う。夏の甲子園大会で活躍した 18人の精鋭がそろった。昨年までは甲子園大会終了後にアジア選手権大会に出場 していたが、今回は世界に挑む。渡辺監督は「オリンピックで(野球が)金メダルを獲 れなかった分、金のメダルを獲りたいと思います」と世界一に照準を合わせた。主砲と して期待のかかる鵜久森も「やるからには狙ってみたい」と"長嶋ジャパン"が逃した 金メダルを狙う。同大会では木製バットを使用。結団式後に高槻市の関大グラウンド で行われた練習で22スイング中、サク越えはゼロに終わった。「ちゃんと運ばないと 飛ばない。少しでも早く慣れたい」と戸惑いは隠せなかったが、「簡単にはいかないけ ど、来たボールをたたく気持ちでいく」。虎の恋人は世界大会でも一発を狙う。
2004.8.28 松下電器岡崎、阪神入り決定的 社会人屈指の強肩強打を誇る松下電器・岡崎太一捕手(21)=1 80センチ、84キロ、右投右打、智弁学園高出=が今秋ドラフトでの阪神入りが決定 的になったことが27日、分かった。岡崎はこの日、都市対抗野球大会のヤマハ戦に 出場。2打数1安打に終わり、チームも1―6で敗退した。現時点で、獲得に乗り出し ている球団もないことから、入団は決定的。自由獲得枠で獲得をめざすが、日大・那 須野巧投手(22)、明大・一場靖弘投手(22)、大阪ガス・能見篤史投手(25)との兼 ね合いで指名順位は流動的。日本選手権予選終了後にも入団の意思を正式表明す る。
2004.8.27 一場獲り9.7本格始動 星野SDも「GO指令」 阪神の一場獲りが9月7日に本格化する。ドラフトの違反行為 で巨人入りが消滅し、阪神が獲得を表明した明大一場靖弘投手(4年)の正式な処分 が9月6日に開かれるアマチュア学生野球協会の審議室会議で決まる。一場に関して は今秋ドラフトでのプロ入りに支障がない処分となる見込みで、阪神は翌7日にも入 団交渉に乗り出す構えだ。球団首脳は26日「正式な処分が出るのを待って動く。問 題がなければ、うちは獲得には前向き」と話した。一場の処分が固まり次第、アクショ ンを起こすことで、獲得レースをリードする狙いがある。巨人との間の不正が発覚した 翌日の14日には野崎勝義球団社長(62)と黒田正宏編成部長(56)が協議し、獲得 に向かう基本線を確認していた。中日、横浜も獲得に乗り出すことから、春先に引き 続いての争奪戦になる。自由獲得枠での即戦力投手補強が至上命題だけに、阪神と しては一歩も引けない。明大OBでもある星野仙一SD(57)は五輪を訪問していたギ リシャ・アテネから野崎球団社長に連絡を入れ「GO指令」を出している。阪神が総力 を挙げ、一場獲りを決める。
2004.8.23 済美、春夏連覇の夢砕かれた 済美の創部2年5カ月の史上最速、甲子園10連勝での春夏連覇 (通算6校目)はならなかったが、春連覇へ向け再出発する。済美の4番鵜久森淳志 外野手(3年)は、心の中で「ありがとう」とつぶやいた。自分までつないでくれた仲間に 感謝しながら、打席に立った。3点ビハインドで迎えた9回2死一、三塁。5万2000大 観衆が息をのむ。一発が出ると同点だ。高校通算44本のスラッガーは無心でバット を振り抜いた。しかし、打球は力なく遊撃手のグラブに収まった。二塁前でぼうぜんし、 ナインのもとへ、うなだれながら歩み寄った。9回の攻撃前、上甲正典監督(57)に 「お前まで回す。お前が打てなかったら仕方ない」と伝えられた。初めて受けた全幅の 信頼。4人の打者もつないでくれた。「期待に応えたかった。でも、甲子園で輝かせて もらった」と涙声を絞った。甲子園通算本塁打は5本でストップ。清原和博(PL学園= 巨人)の持つ年間記録にあと1本だった。2安打とも得点に絡めた主砲は先発全員1 9安打を呼び込んだが、及ばなかった。もしかしたら、甲子園にいなかったかもしれな い。高校初めての夏、猛練習でボロボロになり、退部を考えた。猛暑の中、毎日グラ ウンドまで往復2時間自転車をこぐ。タイヤを引きながら2時間以上個人ノックを受け るなど、1日12時間を超える特訓。何度も練習中に倒れた。「練習に行くのが嫌で仕 方なかった」。野球を辞めようとしたが「1度決めたら最後まで」という家訓を思い出し、 3年間猛練習にも耐え抜くことを決めた。阪神からも熱視線を浴びる"トラの恋人"は 「野球を続けたい。プロ(行きの考え)もある」と進路を語った。春夏連覇の偉業まであ と一歩に導いた。記憶にも記録にも残るスラッガーは、涙をふいて聖地を後にした。
2004.8.19 エース本間 言い訳はなし 福島代表・聖光学院のエース本間が、県勢29年ぶりの8強目 前で逆転サヨナラ3ランを打たれた。腰痛を抱えているが「体調はベスト。最後のボー ルは魂を込めて投げた」と言い訳はしなかった。「これ以上の屈辱を味わうことはない と思う。これからの人生に生かしたい」と唇をかんだ。阪神などプロ注目の右腕は進 路について「これから考えます」と明言しなかった。
2004.8.18 一場獲得 星野SD出馬要請 明大・一場靖弘投手の獲得に向け、阪神・野崎社長が17日、 星野オーナー付シニアディレクターに直接出馬を求めた。一場へのあいさつの日程な どは未定だが「それが効果的なら、お願いしたいです」と闘将の口説き文句を期待。 すでに明大側には獲得の意向を伝えており「何とかプロに入りたい気持ちを持ってい るみたいなので」と、ラブコールを送っていた。
2004.8.18 「虎の恋人」宇治山田商・江川が社会人入り検討 今秋ドラフトの1巡目候補である宇治山田商(三重)の江川智 晃投手(3年)が卒業後に社会人入りを真剣に検討していることが17日、明らかにな った。この日、甲子園球場に観戦に訪れた江川は「最後に打たれて悔いが残った。今 はピッチャーとして誘ってもらえる社会人に進む気持ちが強い」と話した。江川は三重 大会決勝で敗れ2年連続の甲子園出場を逃した。この決勝戦で2番手としてマウンド に上がったが、2点リードの延長10回2死満塁からサヨナラ打を浴びた。プロ側から 走攻守揃った打者として評価されている江川だが、この敗戦で、投手として、一からや り直す気持ちが芽生えつつあるようだ。今後、両親や中居誠監督(35)と話し合って結 論を出す。江川の決断が今秋ドラフトに影響を及ぼす可能性は強い。江川はこの日、 甲子園まで足を運んで横浜―明徳義塾戦など3試合を観戦。「いいカードだったんで 来ました。ダルビッシュ? 変化球がすごい。追い込まれたら打てません。でも、やっ ぱここでやりたかったです」と語った。 ◆江川智晃(えがわ・ともあき)1986年(昭61)10月31日、三重県伊勢市生まれ。 二見中では軟式野球部に所属し、3年の時に全国制覇。宇治山田商では入学直後1 年春の県大会からベンチ入り。昨夏の甲子園は初戦敗退。今夏三重大会は5割8分 3厘の高打率をマーク。高校通算本塁打は33本。182センチ、77キロ。右投げ右打 ち。
2004.8.18 星野SD"明大OB"出馬あるぞ! 「一場獲り」への"切り札" 阪神が明大・一場靖弘元投手(22)の獲得へ、星野仙一オー ナー付シニアディレクター(57)の出馬も辞さない姿勢を17日、初めて示した。16日 の12球団代表者会議に出席していた野崎勝義球団社長(62)がこの日、帰阪。明大 OBで太いパイプを持つ星野SDの動きについて「直接交渉が効果的であるなら、お願 いしたい」と話した。同投手へのスカウト活動で現金200万円を手渡していたルール 違反が13日に発覚し、巨人が獲得を断念。これを受けて阪神は翌14日、早々と獲 得へ乗り出す方針を打ち出していた。東京六大学野球連盟も同投手が退部という形 で責任をとったことで、それ以上の処分を見送り。一般学生としてのドラフト指名に支 障がなくなり、野崎社長は「(獲得は)可能なら、という前提でした」と安どの表情で語っ た。同社長は「明大側にはこちらの意思は既に伝わっている」ことも明らかにした。評 論活動でアテネに滞在中の星野SDとは黒田編成部長が連絡。指名あいさつなどの 予定を固めるが、五輪終了後の9月上旬にも行われる見通しだ。横浜、中日も獲得 を狙うMAX153キロ右腕に、阪神は"切り札"の投入を惜しまない。
2004.8.18 阪神 一場獲得へ星野氏出馬も 阪神は17日、明大・一場靖弘投手(22)の獲得へ、星野仙一 オーナー付シニア・ディレクター(57)の出馬も辞さない姿勢を打ち出した。16日の12 球団代表者会議に出席した野崎勝義球団社長(62)が、明大OBで太いパイプを持つ 星野SDの動きについて「直接交渉が効果的であるなら、お願いしたい」と話した。同 投手へのスカウト活動で現金200万円を手渡していたルール違反が13日に発覚し、 巨人が獲得を断念。これを受けて阪神は翌14日、早々と獲得へ乗り出す方針を示し ていた。東京六大学野球連盟も同投手が退部という形で責任をとったことで、それ以 上の処分を見送り。一般学生としてのドラフト指名に支障がなくなり、野崎社長は「(獲 得は)可能なら、という前提でした」と安どの表情で語った。同社長は「明大側にはこち らの意思は既に伝わっている」ことも明らかにした。評論活動でアテネに滞在中の星 野SDとは黒田編成部長が連絡。あいさつなどの予定を固めるが、五輪終了後の9月 上旬にも行われる見通しだ。横浜、中日も獲得を狙うMAX153キロ右腕に、阪神は 切り札の投入を惜しまない。
2004.8.18 明大・一場の獲得は冷却期間を置いてから 阪神が明大・一場靖弘投手(22)の獲得について、あくまで冷 却期間を置いた上でアタックする方針を17日までに固めた。巨人がスカウト活動違反 行為を犯し、現金約200万円を受け取ったことで、前日(16日)には明大から東京六 大学野球連盟に退部届が提出された。これによりプロとの交渉は可能になったが、一 場本人の傷が癒えるまで動きは控える方針だ。「基本的に獲得を目指したいというの は(明大側に)伝えています。(一場へのあいさつは)冷却期間を置いたほうがいいと 思っています」野崎球団社長がこの日、球団としてのスタンスを説明した。黒田編成部 長も「すぐに動くということは道義上ない」と話し、アクションを起こすのは9月6日の日 本学生野球協会の審査室会議で、正式に処分が決まってからになりそうだ。野崎社 長は18日にも久万オーナーと会談し、一場獲得への承認を受ける。アテネ五輪解説 のため現地滞在中の星野SDが帰国後、直接出馬して口説き落とす方針も決まって おり、8月中はじっくり戦略を練る。
2004.8.17 一場獲得に星野SDの出馬も 明大・一場靖弘投手の獲得に関して、阪神は星野仙一オーナ ー付シニアディレクター(SD)の帰国を待って、編成会議を開くことが16日、明らかに なった。黒田編成部長は「星野さんがアテネから戻ってきたら、会議で検討する」と話 し、それまでは動かない方針。獲得方針が固まれば星野SDの直接出馬の可能性も ありそうだ。
2004.8.17 野崎球団社長、ドラフト改革主張 阪神野崎球団社長が改めてドラフト改革の必要性を訴えた。 巨人の明大一場への裏金問題がぼっ発したことについて「全体的に、何とか野球界 全体をよくしていかないと、という話が多かった。ドラフト改革? 巨人さんどうこうでは なく、そういうことを話し合う必要があると言いました。具体的にはこれから先ですが」 と話した。ウエーバー制を軸にした私案を次回以降、訴えていくことになりそうだ。
2004.8.17 「トラの恋人」済美・鵜久森、ゴジラに並ぶ甲子園通算4号 虎の恋人がゴジラに並んだ。済美・鵜久森淳志外野手が三 回、左翼席に2試合連発となる3ランを放ち、松井秀喜(ヤンキース)らと並ぶ甲子園 4号を記録。岩国(山口)を破ってベスト8進出を決め、史上6校目の春夏連覇へ、ま た一歩前進した。天理(奈良)はエース山下真之介投手が1失点完投。1992年以来 12年ぶりに8強入りした。夏空に舞い上がった白球が浜風に乗った。3万観衆が息を 潜めて行方を見守った放物線。着地は左翼手のグラブも届かないスタンド。マンモス でこだまする大歓声に包まれながら、プロ注目のスラッガー、済美・鵜久森は悠々とホ ームを踏んだ。「ちょっと詰まったので、入るか入らないかギリギリのところ。角度が良 く、風に乗ってくれました」2点リードした三回一死一、二塁、内角高めの129キロ直 球を振り抜いた打球は、初戦の秋田商・佐藤から打ったのと同じ滞空時間の長い2戦 連発の高校通算43号。選抜の2本と合わせた甲子園4号はゴジラ松井(ヤンキース) らと並ぶ歴代5位タイとなった。「特に意識はしてません。自分が打って勝てたのが嬉 しい」とメジャーリーガーも、どこ吹く風だった。バット以外でも魅せた。七回無死一、二 塁からレフト線への打球をダイビングキャッチ。八回にも同様のプレーで福井の完封 をアシスト。「あんなプレーは今までなかった。守備的長打ですね」と自画自賛した。8 強入りを決め甲子園では今選抜から無傷の7連勝。東邦商(現東邦)が1934年春か ら35年春にかけ記録した甲子園記録に並んだ。「足元を見据えてやっていかないと。 過ぎたる欲は持たないようにします」とは上甲監督。「連覇?考えてない。とにかく一つ ずつ」。"浜風の申し子"となった主砲が、春夏連覇へ追い風を吹かす。
2004.8.15 阪神 明大一場獲得へ 阪神は14日、スカウト行為に違反があり、巨人入りの消滅し た明大・一場靖弘投手(4年=桐生一)の獲得に乗り出すことを決めた。野崎勝義球 団社長(62)と黒田正宏編成部長(56)が広島戦の行われた大阪ドームで協議し、前 向きに検討することを確認した。野崎社長は「今は状況が分からないけど、ドラフト政 策を見直さないといけない。基本的には今まで(獲得に)動いていた選手ですから、前 向きに考えたい」と話した。巨人との争奪戦の末に1度は獲得を断念したが、再アタッ クの機会を積極活用する構えだ。前日13日の夜には早くもヤクルト、横浜が獲得に 乗り出す可能性を示した。今回のルール違反で支障がなければの条件は付くが、再 び獲得の手を挙げることに、迷いはなかった。アテネからも後押しがあった。明大OB で、編成部門も担う星野仙一SD(57=前監督)は、訪問地アテネから野崎社長に電 話を入れた。野崎球団社長は「SDとは連絡を取っている。検討し直そうということにな った」と説明した。失意にくれるかつての恋人≠ノ、もう1度ラブコールを送り、自由 獲得枠を使用するとみられる。
2004.8.15 阪神のドラフト戦略 即戦力投手を求め、春先からシダックス野間口貴彦、明大一 場靖弘の両投手を自由獲得枠候補と定め、W獲得を目指してきた。だが両者とも巨 人入団に大きく傾き、獲得を断念。日大那須野巧、大阪ガス能見篤史の両左腕に狙 いをシフトした。那須野も横浜入りが有力の情勢だが、秋のリーグ戦開幕まで調査を 続行。松下電器岡崎太一捕手にもあいさつをしている。また下位候補に済美・鵜久森 淳志、東海大甲府・仲沢広基ら高校生野手をリストアップしている。
2004.8.15 阪神、再び一場獲り 阪神が明大・一場靖弘投手(22)獲得に乗り出すことが明 らかになった。14日、大阪ドームで野崎球団社長、黒田編成部長らが対策を協議。 五輪取材でアテネにいる星野シニア・ディレクター(SD)とも連絡を取り「基本的には 獲得に動いていた選手なので前向きに検討したい」(野崎社長)と、再アタックする方 針を決めた。阪神は自由枠での一場獲得を目指したが、巨人入りが確実になった時 点で撤退していた。その後で参戦した日大・那須野投手の争奪戦も敗色濃厚で、大阪 ガス・能見投手、松下電器・岡崎捕手ら社会人を上位指名する方向に切り替えていた。 巨人が一場に現金を渡していたという不祥事が新展開を招き、野崎社長は「ドラフト 戦略を検討し直さないといけないかも分かりません」と、一場の動向次第では補強策 全体を見直すことも示唆した。
2004.8.15 明大・一場の獲得へ!ドラフト戦略大幅見直し と急転、一場獲りへ−。阪神・野崎勝義球団社長(62)は14日、 巨人入りが白紙となったアマ球界No.1右腕、明大・一場靖弘投手(22)の獲得に名 乗りを挙げる考えであることを明らかにした。球団サイドではすでに獲得の方向で一 本化。近日中に明大側にその意思を伝えることになった。やはり黙って見過ごすわけ にはいかなかった。巨人入りが消滅したアマ球界No.1右腕獲りに阪神が迅速に反 応した。野崎球団社長、そして黒田編成部長が試合前の大阪ドームで協議。その結 果、明大・一場の獲得へと動くことが決まった。「一度、獲得に動いた選手。球団として は前向きに検討しようということになりました」と野崎球団社長。前日13日に巨人から 現金200万円を受け取る不正行為が明らかとなり、内定していた自由獲得枠での巨 人入りが消滅した明大・一場。阪神側は一晩かけて各方面から情報を収集。獲得に 支障はないとしてGOサインが出された。これまでのドラフト戦略を大幅に見直す覚悟 も出来ている。すでに今秋のドラフトでの自由獲得枠は大阪ガス・能見篤史投手、松 下電器の岡崎太一捕手に固まっている。しかし、一度はフラれた"恋人"が「OK」と言 ってくれるというのなら話は別だ。「ドラフト戦略を検討し直さざるを得ない。まだいろい ろな意味で情勢は分からないが検討する」と野崎球団社長はキッパリ。獲得に成功し た場合を想定しての戦略変更も視野に入れている。現場の意見もGOだ。黒田編成 部長が試合前に岡田監督と協議。指揮官は獲得への動きを歓迎した。アテネに滞在 中の星野SDとの協議も終えている。「ああしろ、こうしろとは指示は受けてはいないが 検討しようという話にはなっている」(野崎球団社長)。編成面で大きな発言力があり、 明大OBでもある星野SDは、この動きに前向き。全面バックアップする考えだ。球団 ではさっそく近日中にも黒田編成部長を明大に派遣することを決定。球団の総意とし ての獲得への意志を伝え、交渉への流れを作る方針だ。一度はギブアップしたものと しては願ってもないチャンス到来。一人の若者をめぐって再び巻き起こる獲得合戦に、 阪神はフェアに誠心誠意を込めて傷ついた一場の心を動かすつもりだ。
2004.8.14 阪神 自由枠は「大阪ガスの能見」と「松下電器の岡崎」 阪神は12日、西宮市内でスカウト会議を行い、今秋のドラフト で大阪ガスの能見(のうみ)篤史投手(25)=左投左打=と松下電器の岡崎太一捕 手(21)=右投右打=を自由枠を使って獲得する方針を確認した。鳥取・鳥取城北高 から入社、7年目となる能見は、井川(阪神)、川口(オリックス)とともに「高校左腕三 羽ガラス」と呼ばれた逸材。MAX146キロのストレートに切れのいいスライダーが武 器。即戦力投手獲得を目指しながら野間口(シダックス)、一場(明大)に逃げられた 現状を踏まえ、能見が枠候補に浮上した。一方、岡崎は奈良・智弁学園から入社して 3年目。強肩強打が売り物でポスト矢野として期待されている。ただし今後の展開次 第では方針転換もありうる。黒田編成部長も「都市対抗が終わってから、もう一度、煮 詰めていく」と話すなど、まだまだ予断を許さない状況だ。
2004.8.14 一場獲りには一様に口重く 一場獲りで争奪戦を繰り広げた阪神だけに、この日は違う動揺 も広がった。大阪ドームでの広島との試合前、一報が届くと野崎球団社長、黒田球団 編成部長らは情報収集に追われた。「いやー、まだ本当に(巨人との金銭授受が)あ ったのか…。まだ、実際の本当に何かはわかりませんので。どういうことがあったのか …」野崎球団社長も今後の対応に明言を避けた。黒田球団編成部長も「社長と話して みないとわからん」。岡田監督も「知らん。オレの言うことじゃない」と口は重たかった。 現時点で今秋ドラフトの自由獲得枠は大阪ガス・能見篤史投手、松下電器の岡崎太 一捕手で固まっている。一場のプロ入りが可能なのかは今後のアマ側、コミッショナー サイドの対応待ちとなるだけに、再調査の可能性については野崎球団社長も「今の時 点では何も申し上げる材料がない」と話すにとどまった。
2004.8.13 阪神の今秋ドラフトは高校生を重視 阪神は12日、甲子園球場の新室内練習場内で編成会議を行い、今 秋のドラフトでの高校生の補強方針を固めた。山梨・東海大甲府の仲沢広基内野手 (17)を新たにリストアップ。愛媛・済美高の鵜久森(うぐもり)淳志外野手(17)の上 位指名を改めて確認した。黒田編成部長は「(8月27日からの)社会人の都市対抗 が終わってから、自由枠の行使なども含め、考えていきたい」と説明。日大・那須野巧 投手(22)=駒場学園出=、松下電器・岡崎太一捕手(21)=智弁学園出=の自由 枠獲得を目指しながらも、将来を見据えた補強を進めていく。
2004.8.13 阪神、自由獲得枠で大阪ガス・能見&松下電器・岡崎獲り 阪神は12日、西宮市内でスカウト会議を行い、大阪ガスの能見 (のうみ)篤史投手(25)と松下電器の岡崎太一捕手(21)の自由獲得枠での獲得を 目指す方針を確認した。能見はMAX146キロのストレートに切れのいいスライダーが 武器の左腕。岡崎は強肩強打が売り物でポスト矢野として期待されている。また、ドラ フトでは、高校通算33本塁打の東北・横田崇幸内野手(17)を指名する方針を固め た。
2004.8.13 阪神スカウト会議、済美・鵜久森らリストアップ 12日のスカウト会議では甲子園球児20人もリストアップされ た。自由獲得枠候補の現状報告もあったが、この日の議題の中心は現在、甲子園で 行われている全国高校野球選手権大会の有力選手。「足、肩、打撃など目についた 選手が20人ぐらい上がった」と黒田編成部長。この日の秋田商戦で本塁打を放った 済美のスラッガー鵜久森淳志外野手(18)、10日の西日本短大付戦で5打数5安打3 打点と強打を見せつけた東海大甲府の仲沢広基内野手(18)らが高校生野手のトッ プクラスにランクされた。 2004.8.13 阪神スカウト会議、日大・那須野獲りあきらめん! 那須野獲りはあきらめない! 阪神が12日、西宮市内でスカ ウト会議を行い、自由獲得枠で日大・那須野巧投手(22)を狙い続ける方針を確認し た。横浜入りに大きく傾いているとされる那須野だが、阪神はあくまで徹底マークを続 行。秋季リーグの開始をリミットに"逆転獲得"を目指していくことになった。スカウト会 議を終えた黒田編成部長は不退転の決意を表明した。横浜が有力視される那須野 獲得レース。しかし阪神は決してあきらめてはいなかった。「自由枠については今後の 努力にかかっている。那須野? よそとの兼ね合いもあるけどウチもあいさつに行っ てます。まだ(世界大学選手権の台湾遠征から)帰ってきたばかり。これから監督さん とも話をするでしょうから」。那須野の気持ちは完全に固まりきっていないと判断し、今 後も望みを捨てずアタックしていくことを強調した。当初狙っていた野間口(シダック ス)、一場(明大)の獲得は失敗に終わったが、現場からの即戦力投手獲得の要請は 依然として強い。大阪ガス・能見篤史投手(25)とともに、"ダブル即戦力左腕獲り"を 狙っていく。
2004.8.13 阪神 済美・鵜久森ら高校生約20人をリストアップ 阪神のスカウト会議が12日、新室内練習場で行われ、高校生 約20人をリストアップした。甲子園に出場している高校生のチェックが行われ、「内野 手で、足が早くて、肩がいい。バッティングもいい選手がいた。サードに何人かいた」と 黒田編成部長。これまでリストアップしていた済美・鵜久森淳志外野手のほかに、東 海大甲府・仲沢広基内野手、東北・横田崇幸内野手、日大三・佐々木大輔内野手な ど、走攻守3拍子揃った三塁手をリストアップした。大会終了後に本格的な調査に乗 り出す。もちろん、基本的な方針である即戦力選手獲得優先には変更はない。自由 獲得枠で、大阪ガス・能見篤史投手、松下電器・岡崎太一捕手のダブル獲りに全力を 注ぐ。27日から始まる都市対抗野球大会終了後に、再びスカウト会議を開き、指名 選手を固めていく。
2004.8.12 虎のドラフト隠し玉 本間が完封 阪神が聖光学院(福島)の本間裕之投手をドラフト上位にリスト アップしていることが11日、分かった。本間はこの日、甲子園で開催中の第86回全 国高校野球選手権大会1回戦の鳥取商戦に先発し、11三振を奪い完封勝利。熱視 線を送る阪神スカウト陣の評価がさらに高まった。あまり好投して欲しくないというの が本音だった。東北(宮城)のダルビッシュ有投手(3年)に続く今大会2人目の完封 勝利を成し遂げた本間は、阪神がひそかにマークを続けていた隠し玉。担当の菊地 東日本統括スカウトが「やっぱりいい投手。でもこれで他球団も上位に挙げてくるかも しれない」と、複雑な表情を浮かべたほど熱を入れている投手だ。完封で10年ぶりに 福島県勢に白星をもたらした本間は、整ったフォームからキレのある直球が武器の 本格派右腕。変化球は主にカーブと、今夏覚えたてのスライダーだけだが、それが逆 に将来性を感じさせる要因だ。この日の最速は137キロ。ダルビッシュや、秋田商 (秋田)の佐藤剛士投手(3年)、横浜(神奈川)の涌井秀章投手(3年)ら他の高校生 ドラフト候補のような豪球を投げるわけではない。しかし菊地スカウトは「それでも三振 を奪えるのは初速と終速の差がないということ」と語り、福島大会から本間を見ている 阪神・池之上スカウトも「下半身が不安定な状態でもあれだけ投げられるのは腕が振 れているから。今後の余地は大きい」と、潜在能力の高さを高く評価している。技術面 以外でも、約1時間、部屋で投球を瞑(めい)想するのを日課にするなど、野球への意 識も高い。「負けたら殺されるくらいの気持ちで投げる」と、打者に対して強気な面も魅 力の1つだ。現在、阪神のドラフト戦略は、自由獲得枠で狙う日大・那須野巧投手(2 2)以外、流動的な状況だ。即戦力主体のドラフトを公言しているが、将来性のある投 手獲得は必要不可欠。本間はまさにその1人だが、今後の甲子園での活躍次第で他 球団の評価が上がるのは間違いないだけに、激しい争奪戦となりそうだ。
2004.8.10 大阪ガス・能見と松下電器・岡崎を自由枠で獲得へ 指揮官熱望の先発左腕が"ドラ1"だ。阪神が今秋ドラフトで大 阪ガスの146キロ左腕・能見篤史投手(25)を自由獲得枠で獲得することが9日、分 かった。岡田彰布監督(46)が「即戦力の左投手」を熱望。白羽の矢が立った。もう1 枠の自由獲得枠も松下電器・岡崎太一捕手(21)で固まり、迷走を続けた虎の上位2 人が事実上、決定した。迷走を続けた虎のドラフト戦略が事実上、決定した。最後は 岡田監督の熱望を受けて、大阪ガスの146キロ左腕・能見を"ドラ1"とする方針が固 まった。13日にも行われるスカウト会議で最終決定される見込みだ。7月30日に行 われたスカウト会議で、指揮官は「即戦力の左投手」を熱望していた。当初はともに右 腕のシダックス・野間口、明大・一場を狙っていたが、あえなく巨人にさらわれた。方向 転換して東北高の150キロ右腕・ダルビッシュの1巡目指名を推す声も球団内にはあ ったが、最後は将の一声で決まった。能見は今年で社会人7年目という遅咲きの先発 型左腕。鳥取城北高時代は甲子園出場こそないものの、現エースの井川(水戸商)、 オリックスの川口(平安)とともに「左腕3羽ガラス」と称された逸材だ。大阪ガス入社 後は故障もあり低迷期が長かったが、昨秋から飛躍。7月のハーレム国際大会では 社会人全日本チームに選出され、野間口と先発の両輪を務めて銅メダルを獲得した。 3月のスポニチ大会で146キロを計時した直球は球質も重く、腕の出どころが見にく いフォームから繰り出すスライダー&シンカーも低めに集まり、簡単に長打を許さない。 一軍は井川、下柳に続く左腕が枯渇気味の状態で、即ローテ入りのチャンスもあるは ずだ。もう1枠の自由獲得枠も松下電器の社会人No.1の強肩キャッチャー・岡崎で 固まり、すでに今月に入って両社にあいさつも済ませている。関西地区の社会人チー ムとは、昨年から嶌村スカウト担当ディレクターが太いパイプを作ってきた。獲得に向 けて障害はない。横浜、中日なども狙う日大の149キロ左腕・那須野の継続調査も行 ってはいるが、在京志向が強く、情勢は厳しい。手堅い戦略ではあるが、関西バッテ リーの確保が規定路線となった。能見、岡崎ともに都市対抗野球(27日開幕・東京 D)に出場予定。来季の黄金ルーキー2人が、宿敵の本拠地でひと暴れを狙う。 ■能見篤史(のうみ・あつし) 1979年(昭和54年)5月28日、兵庫県出石郡生まれの25歳。鳥取城北高時代 は広島のドラフト1位候補に挙がるも甲子園出場なし。大阪ガス入社後は伸び悩んだ が、昨秋の日本選手権で準優勝、敢闘賞を獲得。今季は3月のスポニチ大会4強、7 月のハーレム国際大会銅メダル。今年5月には交流戦で阪神二軍を相手に5回1失 点。1メートル80、71キロ、左投げ左打ち。独身。 ★4巡目以降は… 4巡目以降では東海大のスラッガー・大松の獲得が濃厚。主力打者の高齢化が懸 念されているだけに、ポスト金本として左の大砲獲得を岡田監督も希望している。高 校球界に目を移せばセンバツ優勝校で夏も甲子園に進出してきた済美の4番・鵜久 森(うぐもり)を徹底マーク。次世代の4番育成も視野に入れている。もちろん投手は 毎年不動の補強ポイントであり、日本新薬の長身右腕・橋本の評価が高い。日大・那 須野の動向もマークしつつ、少なくとも投手3人は獲得する方針だ。
2004.8.3 阪神が松下電器にあいさつ 阪神・黒田正宏編成部長(56)と畑山俊二スカウト(40)は大阪・門真 市内の松下電器本社を訪れ、岡崎太一捕手(21)を上位指名する方針をあらためて 伝えた。
2004.8.15 野崎勝義球団社長は明大の一場について 「前向きに考えたい」と話し、獲得を再検討する意向を明らかにした。野崎社長は星野仙一シニアディレクターと連絡を取り合い、黒田正宏編成部長らと会談後に「ドラフト戦略を検討し直さざるを得ない。まだ、いろんな意味で情勢は分からないが(獲得を)検討していこうということ」と話した。阪神は一場獲得を検討しながら断念していたが、再び検討することになった。
2004.8.10 大阪ガス・能見と松下電器・岡崎を自由枠で獲得へ 指揮官熱望の先発左腕が“ドラ1”だ。阪神が今秋ドラフトで大阪ガスの146キロ左腕・能見篤史投手(25)を自由獲得枠で獲得することが9日、分かった。岡田彰布監督(46)が「即戦力の左投手」を熱望。白羽の矢が立った。もう1枠の自由獲得枠も松下電器・岡崎太一捕手(21)で固まり、迷走を続けた虎の上位2人が事実上、決定した。迷走を続けた虎のドラフト戦略が事実上、決定した。最後は岡田監督の熱望を受けて、大阪ガスの146キロ左腕・能見を“ドラ1”とする方針が固まった。13日にも行われるスカウト会議で最終決定される見込みだ。7月30日に行われたスカウト会議で、指揮官は「即戦力の左投手」を熱望していた。当初はともに右腕のシダックス・野間口、明大・一場を狙っていたが、あえなく巨人にさらわれた。方向転換して東北高の150キロ右腕・ダルビッシュの1巡目指名を推す声も球団内にはあったが、最後は将の一声で決まった。能見は今年で社会人7年目という遅咲きの先発型左腕。鳥取城北高時代は甲子園出場こそないものの、現エースの井川(水戸商)、オリックスの川口(平安)とともに「左腕3羽ガラス」と称された逸材だ。大阪ガス入社後は故障もあり低迷期が長かったが、昨秋から飛躍。7月のハーレム国際大会では社会人全日本チームに選出され、野間口と先発の両輪を務めて銅メダルを獲得した。3月のスポニチ大会で146キロを計時した直球は球質も重く、腕の出どころが見にくいフォームから繰り出すスライダー&シンカーも低めに集まり、簡単に長打を許さない。一軍は井川、下柳に続く左腕が枯渇気味の状態で、即ローテ入りのチャンスもあるはずだ。もう1枠の自由獲得枠も松下電器の社会人No.1の強肩キャッチャー・岡崎で固まり、すでに今月に入って両社にあいさつも済ませている。関西地区の社会人チームとは、昨年から嶌村スカウト担当ディレクターが太いパイプを作ってきた。獲得に向けて障害はない。横浜、中日なども狙う日大の149キロ左腕・那須野の継続調査も行ってはいるが、在京志向が強く、情勢は厳しい。手堅い戦略ではあるが、関西バッテリーの確保が規定路線となった。能見、岡崎ともに都市対抗野球(27日開幕・東京D)に出場予定。来季の黄金ルーキー2人が、宿敵の本拠地でひと暴れを狙う。
■能見篤史(のうみ・あつし) 1979年(昭和54年)5月28日、兵庫県出石郡生まれの25歳。鳥取城北高時代は広島のドラフト1位候補に挙がるも甲子園出場なし。大阪ガス入社後は伸び悩んだが、昨秋の日本選手権で準優勝、敢闘賞を獲得。今季は3月のスポニチ大会4強、7月のハーレム国際大会銅メダル。今年5月には交流戦で阪神二軍を相手に5回1失点。1メートル80、71キロ、左投げ左打ち。独身。
★4巡目以降は… 4巡目以降では東海大のスラッガー・大松の獲得が濃厚。主力打者の高齢化が懸念されているだけに、ポスト金本として左の大砲獲得を岡田監督も希望している。高校球界に目を移せばセンバツ優勝校で夏も甲子園に進出してきた済美の4番・鵜久森(うぐもり)を徹底マーク。次世代の4番育成も視野に入れている。もちろん投手は毎年不動の補強ポイントであり、日本新薬の長身右腕・橋本の評価が高い。日大・那須野の動向もマークしつつ、少なくとも投手3人は獲得する方針だ。
2004.8.3 松下電器にあいさつ 黒田正宏編成部長(56)と畑山俊二スカウト(40)は大阪・門真市内の松下電器本社を訪れ、岡崎太一捕手(21)を上位指名する方針をあらためて伝えた。
2004.7.31 虎自由枠候補に久保、橋本、能見 阪神は30日、西宮市内のホテルでスカウト会議を行った。会議には野崎球団社長、星野SD、黒田編成部長、岡田監督らが出席。2百人を超えるドラフト候補をリストアップし、50人強まで絞り込んだ。自由枠については「1人しか(候補は)おらんやろ」と黒田編成部長は苦戦が伝えられる日大の那須野の獲得を継続して目指すことを明らかにした。那須野以外の自由枠候補は「関西にも何人かおる」と話し、松下電器の久保、日本新薬の橋本、同大の染田らの調査を続ける方針。また現場から要望があった「バッテリーを重点に」の声には上位候補に松下電器の岡崎、さらに高校生からは岡田監督の後輩に当たる北陽の大橋らの名前を挙げた。順調に進むリストアップだが、例年この時期に話題の出る指名人数については、決まらなかった。オリックスと近鉄、さらにもう一組進んでいるといわれる合併問題の影響だ。「まだ見えてこないことがようけありますから」と野崎社長。黒田編成部長も「80人枠とかどうなるか分からんし、ウエーバーもあるから(指名人数は)わからん」と、これについては困惑したままだ。
阪神の自由枠候補に大阪ガス能見が浮上 阪神が今秋ドラフトで社会人野球・大阪ガスの左腕、能見篤史投手(25=鳥取城北)を自由獲得枠候補としてリストアップしていることが30日、分かった。スカウト会議が同日、西宮市内で行われ、星野SDや野崎球団社長、岡田監督、黒田編成部長、スカウト陣が集結。話し合いは約3時間に及び、関西屈指の左腕獲得が浮上した。能見は鳥取城北高時代からプロの注目を集めていた。最速146キロの直球と切れ味鋭いスライダーが武器。制球力もあり、先発ローテーションを担える逸材だ。昨年11月の日本選手権ではチームの準優勝に貢献し、敢闘賞を受賞。今月13、14日に開催されたアテネ五輪日本代表壮行試合にも参加。登板機会はなかったが、代表のユニホームに袖を通した。アマ屈指の好投手、野間口と一場の巨人入りが決定的。日大の左腕・那須野の獲得も厳しく、ドラフト戦略は苦境に立たされていた。この日の会議では約200人のリストの中から絞り込みが進められ、自由獲得枠を使うか検討した。「現場からはバッテリー、特に投手という声があった。高校野球(本大会)の1回戦が終わる頃にもう1度会議を行うが、そのときには方向性は出る」。黒田編成部長はそう話した。浜中2世の呼び声高い江川智晃投手(17=宇治山田商)の指名も含め、最善策を追求する。
阪神、大阪ガス146キロ左腕能見を高評価 阪神が、今秋ドラフトで大阪ガスの左腕、能見篤史投手(25=鳥取城北)を自由獲得枠候補として、リストアップしていることが、分かった。スカウト会議が30日、西宮市内のホテルで行われ、星野SDや野崎球団社長、岡田監督、黒田編成部長、スカウト陣が集結。話し合いは約3時間に及び、関西屈指の左腕獲得が浮上した。能見は、最速146キロの直球と切れ味鋭いスライダーが武器で制球力もある。昨年11月の社会人日本選手権ではチームの準優勝に貢献し、敢闘賞を受賞した。野間口、一場の巨人入りが決定的で、阪神は日大の左腕・那須野の獲得でも苦境に立たされている。この日の会議では約200人のリストの中から絞り込みが進められ、自由獲得枠をどう使うかまで検討した。野手としての評価の高い江川智晃投手(17=宇治山田商)の指名も含め、最善策を追求する。
高校生1巡目指名も視野に 阪神スカウト会議 阪神は30日、西宮市内のホテルでスカウト会議を開き、野崎勝義球団社長(62)、星野仙一オーナー付シニアディレクター(57)、岡田彰布監督(46)らが出席。明大・一場靖弘投手(22)、シダックス・野間口貴彦投手(21)の自由獲得枠での獲得失敗を受け、高校生の1巡目指名を視野に入れたドラフト戦略の練り直しを決めた。岡田監督、星野SDさらには野崎社長の出席は、今会議の重要性を物語っていた。昨年から徹底マークしていた一場、野間口の獲得に失敗。横浜や中日など7球団が獲得を目指す日大の左腕・那須野も在京志向が強く苦戦中。岡田監督は「ドラフトは枠を使う。高校生は4巡目以下」と話していたが、方針転換せざるを得なくなった。「(自由)枠を二つ使うのか、枠を一つ使って3巡目で高校生を指名するのか、最初に高校生を挙げて、次に大学生や社会人をいくのか検討中。まだはっきりしていない」と黒田部長は説明した。阪神の球団幹部が高校生の1巡目指名の可能性について言及したのは初めて。そうなれば東北のダルビッシュ投手、打者としての評価が高い宇治山田商の江川らの名前が挙がってくる。さらにドラフト戦略の混乱に拍車をかけるのは球界再編問題だ。リーグ数や合併数、さらに支配下選手の数などによっても変わってくる。野崎社長は「ドラフトに影響?あるでしょう」としながらも「上位の選手は独自で(獲得を)進めていきたい」と話した。次回のスカウト会議は8月中旬。「高校生の評価が決まれば、枠を使うのかどうかが決まってくる」と黒田部長。いずれにしても今年のドラフトは阪神にとって厳しいものになることは間違いない。
阪神自由枠は日大・那須野と松下電器・岡崎 阪神は30日、西宮市内のホテルで編成会議を行い、今秋のドラフト会議で日大・那須野巧投手(22)、松下電器・岡崎太一捕手(21)の獲得を目指すことを確認した。すでに、シダックス・野間口、明大・一場の獲得は断念している。ただ、球界再編問題で、チームの選手枠が決まらないため、指名人数の決定は、8月中旬に持ち越しとなった。
阪神スカウト会議、「自由枠で即戦力投手」那須野&久保獲りへ阪神のスカウト会議が30日、西宮市内のホテルで行われた。星野仙一オーナー付シニアディレクター(57)、岡田彰布監督(46)も出席して、あくまで自由獲得枠で即戦力投手を狙う方針を確認。日大・那須野巧投手(22)、松下電器・久保康友投手(24)を最有力候補に、8月中旬にも上位指名を固めるつもりだ。現場の声が、岡田監督の希望が、通った。シダックス・野間口、明大・一場の両即戦力右腕の争奪戦には敗れたが、阪神はあくまで自由獲得枠で即戦力投手を目指すことになった。「3つほどの案が出ました。(那須野は)力的に抜けている1人。関西にも何人かいますね」スカウト会議を終えた黒田編成部長が方向性を説明した。「現場としては即戦力投手が欲しい」という指揮官の要望に応えて、星野SDも「自由枠? 使います。2つ? もちろん」と明言。現段階では日大の149キロ左腕・那須野、高校時代は西武・松坂としのぎを削った松下電器・久保が最有力候補に挙がった。このほか日本新薬の151キロ右腕・橋本、大阪ガスの146キロ左腕・能見も高く評価。他球の動向を見ながら、あくまで自由獲得枠の2枠を埋めることに全力を注ぐ。次回のスカウト会議は8月中旬、夏の甲子園大会の対戦がひと回りしたところで行われる。即戦力投手で固められなかった場合には東北高の150キロ右腕・ダルビッシュの1巡目指名という選択肢も残るが、パ・リーグ球団の出足が合併問題で遅れている関係もあって、どん欲に大学&社会人球界のトップ級に狙いを定める。
★星野SD「現場を尊重してやらないと」 阪神・星野仙一オーナー付シニア・ディレクター(57)が30日、阪神−巨人戦のテレビ解説のため、甲子園球場に姿を見せた。これに先だって球場近くのホテルで行なわれたスカウト会議に岡田監督、野崎球団社長とともに出席。「現場を尊重してやらないといけない」と、岡田監督が望む自由獲得枠での投手2人獲得を要望した。また、球場内では野崎球団社長と会談。2リーグ制存続へ主張を続ける両者だが、具体的な今後の対応策について話は及ばなかったが、星野SDは同社長に「疲れているようですな」と慰労。「(この問題は)みんなで議論すれば光は出てくる」と語った。
阪神は30日、スカウト会議を開き、今秋の自由獲得枠で日大・那須野投手(21)の獲得を目指すことを確認した。会議には野崎球団社長、星野シニアディレクター、岡田監督らが出席。200人以上のリストを数十人に絞り込み、岡田監督からはバッテリー中心の補強の要請があった。ただ、那須野は在京志向が強く横浜、西武との争奪戦では劣勢のため、黒田編成部長は「枠を使うか、最初に高校生をいくのか検討中。まだはっきりしない」と話した。
2004.7.30 阪神 日大・那須野、日本新薬・橋本獲得を検討 阪神はきょう30日、西宮市内でスカウト会議を開催、今秋のドラフトに向け、即戦力投手を軸に絞り込みを行う。一場(明大)野間口(シダックス)とドラフトの目玉に逃げられた阪神だが、自由枠を使うことは岡田監督も了承している。そのため、獲得困難といわれている那須野(日大)を含め橋本(日本新薬)らの名前が挙がるのは間違いない。会議には黒田編成部長をはじめ、那須野獲得のため台湾で行われている第2回大学野球選手権に出場している全日本チームに帯同している菊地スカウトを除く、全スカウトが出席する。黒田編成部長は「これまでのスカウトの活動を聞いて、候補者を挙げる」と話している。次回のスカウト会議は第86回全国高校野球選手権大会1回戦が終了する来月中旬に行う。
2004.7.27 岡田阪神、北陽・大橋を下位指名へ 強肩強打の捕手 阪神が今秋のドラフト会議で大阪・北陽高の大橋雅法捕手(18)を下位で指名することが26日、わかった。大橋は遠投120メートル、さらに高校通算43本塁打を誇る強肩強打の捕手。高校入学後、1年夏からレギュラーに座り、早くからその才能は注目されていた。阪神は矢野が今年36歳を迎え、2番手の野口は33歳ながらFA権を取得。来年の去就が不透明なことなどから捕手陣再建のために大橋をリストアップした。また、北陽高が岡田監督の母校という点も大きい。高校の後輩にあたる新納(にいのう)監督とは、早大の学生だった岡田監督がオフにノックバットを振ったこともあり、旧知の仲でもある。すでに19日、大阪大会の初戦となった刀根山高戦では黒田編成部長が視察に訪れている。阪神は今年のドラフトで逆指名を目指していた一場(明大)野間口(シダックス)の獲得に失敗。那須野(日大)争奪戦も苦戦を強いられている。その状況下で岡田監督は「枠を使う。高校生は4巡目以下」と話しているため、大橋は下位での指名が確実な情勢だ。
2004.7.23 阪神ドラフトは即戦力重視 阪神が明大・一場靖弘投手(22)に続いて、シダックス・野間口貴彦投手(21)獲りからも撤退することについて、岡田監督は22日「それでも自由枠は使うよ」という姿勢を示した。高校生の上位候補としては東北高・ダルビッシュ有投手(17)、宇治山田商・江川智晃投手(17)らがいるが、現場としてはあくまで大学、社会人の即戦力投手にこだわりたい考えだ。獲得に動いている日大・那須野巧投手(21)が横浜入りの情報もあるが「それはまだ早いんちゃうか」と話した。30日のスカウト会議で今後の対策が話し合われる。
阪神ドラフト、野間口ダメでも即戦力投手重視 岡田彰布監督(46)は22日、方針変更を強いられる今秋のドラフト戦線に、あくまで即戦力投手を重視する方針を示した。シダックス野間口から正式な断りの連絡を受け、リストアップする日大那須野も横浜入りが確実な現状を受け「いずれにしても自由枠は使う。投手(補強)に行くやろ。高校生は下位ではないか」などと話した。「那須野の進路決定はまだ早いやろ」とし、当面は獲得方針を継続。他のドラフト候補も即戦力投手を中心に調査を重ねていく。
2004.7.22 シダックス・野間口から阪神へ断りの電話 松下・岡崎上位指名へ 野崎勝義球団社長(62)は21日、自由獲得枠での獲得をめざしていたシダックス・野間口貴彦投手(21)から、20日に断りの電話が入ったことを明らかにした。「阪神が意中の球団ではないと、佐野スカウトに連絡があった。かなり厳しいですね」と苦渋の表情。また、この日、牧田俊洋専務取締役球団本部長(53)、黒田正広編成部長(56)ら4人が大阪・枚方市内の松下電器を訪れ、岡崎太一捕手(21)を上位で指名する方針を伝えた。阪神はすでに明大・一場靖弘投手(22)の獲得にも失敗しており、今後は自由獲得枠の行使を表明している日大の那須野巧投手(22)を筆頭に、岡崎の獲得もめざしていく。
2004.7.22 野崎社長 新ドラフト案披露 野崎勝義球団社長(61)は21日、ドラフト制度の改正について、“変則ウエーバー制”を私案として掲げた。これまで2リーグ制維持のためのドラフト制度の改正は「完全に近い形のウエーバー制がいい」と語ってきたが、改めて具体案を示した。同社長は「完全ウエーバーなら下位球団が(下位からウエーバーでの指名権があるため)敗退行為が行われる危惧がある。1位だけクジにして、後はウエーバーがいい」と“変則ウエーバー制”を説明。自由獲得枠や逆指名制度を撤廃して、球団を圧迫する“ドラフトマネー”を排除する考えを示した。また「好きな球団に行けない分、FA権を得られる年数を短縮する」とし、FA制度の改正にも連動させた。しかし、2リーグ維持へセ5球団が足並みをそろえる中で「この件については意見が分かれると思う」とも語り、交流試合の実施案とは違ってたもとを分かつ可能性も示唆。一方で「案外、パから賛成が出るかもわからない」とし、26日の実行委員会では1リーグを支持するパ球団を説得する切り札として期待していた。
2004.7.22 阪神ダルビッシュ獲りへ 阪神が自由枠での獲得を目指していたシダックス・野間口貴彦投手(21)から阪神球団へ断りの連絡が入ったことが21日、明らかになった。球界再編問題の余波なく、現行のままのドラフト制度ならば、野間口の巨人入りは確定する。すでに獲得を断念している明大・一場靖弘投手(22)とともに自由獲得枠候補2人を宿敵に奪われた阪神は、30日にスカウト会議を開き、超高校級右腕の東北・ダルビッシュ有投手(17)の獲得も視野に、今後の対策を練る。野崎勝義球団社長(61)はこの日、西宮市の球団事務所で、野間口の進路について「昨日、佐野スカウトの方に連絡があったと聞いた。私のところが意中の球団でないということだった」と明かした。野間口断念を強いられ「まさか2人とも(巨人に)獲られるとは思っていなかった。かなり厳しい」と、苦渋に満ちた表情で語った。日大の左腕、那須野巧投手(21)も在京志向が強く、苦戦は免れない。今月30日にスカウト会議を行うが、新たなターゲットとして、日本新薬の・橋本健太郎投手(24)、大阪ガス・能見篤史投手(25)に加え、“松坂世代”の松下電器・久保康友投手(24)らをリストアップ。また、自由枠を使用せず、高校No.1右腕・東北高のダルビッシュ有投手の獲得も検討することになった。
2004.7.22 野間口獲り正式断念、宇治山田商・江川軸に調査へ 阪神がシダックス・野間口貴彦投手(21=関西創価)の獲得を21日、正式に断念した。野崎球団社長がこの日、球団事務所内の会見で「うち(阪神)は“意中の球団ではない”という連絡が(スカウトに)あったということを、きょう(21日)聞きました」と明らかに。前日20日に野間口側から連絡が入り、この日の獲得断念発表につながった。明大・一場靖弘投手(4年=桐生一)、シダックス・野間口と阪神が自由枠候補に挙げてきた投手は、いずれも巨人入りが決定的に。阪神は代わる即戦力候補に日大・那須野巧投手(4年=駒場学園)を最有力候補に挙げてきたが、那須野の意中の球団が横浜であることがこの日明らかになった。今後は将来性を重視して宇治山田商(三重)・江川智晃投手(3年)を軸に調査を進める。また松下電器・岡崎太一捕手(21=智弁学園)を自由枠以外の候補に挙げており、黒田編成部長と島村スカウトディレクターがこの日、大阪府門真市の松下電器本社を訪れ、北口正光監督(37)にあいさつを行った。
2004.7.21 シダックス・野間口が阪神、西武に断りの連絡 今秋ドラフト自由獲得枠で巨人入りが確実なシダックス・野間口貴彦投手(21)が20日、獲得に名乗り挙げていた阪神と西武に、正式に断りの連絡を入れた。巨人、阪神、西武の3球団が争奪戦を展開していたが、野間口サイドは今月1日に巨人に入団意思を伝達。この日、阪神と西武にそれぞれ電話で断った。23日開幕のハーレム国際大会(オランダ)に出場するため、21日に社会人日本代表メンバーとして現地に向かう野間口。日本を離れる前に自ら態度を明確にした。
野間口 阪神、西武に断り 今秋ドラフト自由獲得枠の超目玉、シダックス・野間口貴彦投手(21)の進路がスポーツ報知既報通り、巨人に決定した。シダックス側が20日、獲得を目指していた阪神、西武に断りの連絡を入れていたことが分かった。この日、西武・星野球団代表が「スカウトの方に連絡があった」と話し、阪神についても球界関係者が断りの連絡があったことを証言した。社会人NO1右腕をめぐっては、昨年から巨人、阪神が獲得の意思を表明。年明けから西武も参戦し、争奪戦となっていた。野間口はすでに巨人への入団を決意しているとみられ、巨人はこれで明大・一場靖弘投手(22)に加えて2つの自由獲得枠を決定させたことになる。野間口は10月の日本選手権予選終了後にも、自ら進路を表明する予定。今秋には「巨人・野間口」が正式に誕生することになる。
2004.7.20 阪神が大学選抜4番の東海大・大松獲り 阪神が今秋ドラフトで東海大・大松尚逸(おおまつ・しょういつ)外野手(22)の獲得を目指すことが19日、明らかになった。7月上旬に行われた日米大学野球全日本選抜チームの4番を打ち、16打数6安打4打点、打率.375で最優秀選手。5戦全勝優勝の立役者になり、大学No.1スラッガーといわれる勝負強さが評価されていた。23日に開幕する世界大学野球選手権(台湾)の大学生日本代表メンバーにも選ばれており、この日は川崎・多摩区のジャイアンツ球場で行われた社会人日本代表との練習試合に4番・左翼で出場。三回一死の第2打席で社会人の先発、シダックス・野間口に左前打を浴びせ、威光を放った。「打ててよかったです。台湾でもMVPを取る意気込みで頑張ってきます」と活躍を誓う大松。プロのスカウトも大挙視察するだけに、今後、競合球団が出現する可能性も秘めている。
■大松 尚逸(おおまつ・しょういつ) 昭和57年6月16日、石川・金沢市生まれの22歳。金沢高3年夏は、県大会準々決勝で敗退。東海大では2年春、4年春にベストナイン。今年の日米大学野球MVP。血液型B。1メートル83、85キロ。左投げ左打ち。
2004.7.15 東北高・ダルビッシュがドラフト1巡目候補に浮上 ドラフト自由獲得枠で狙ったシダックス・野間口貴彦投手(21)を断念、新たに東北高の150キロ右腕・ダルビッシュ有投手(17)が1巡目候補に浮上したことが13日、明らかになった。野間口には、15日にラストアタックをかけるが、すでに方向転換の手はずは整えた。甲子園が生んだスターを筆頭候補に据えて、トラがドラフト戦略で巻き返しを図る。BIG3の最後の1人に勝負をかける。阪神が自由獲得枠で狙ったシダックス・野間口を断念して、ドラフト戦略の大幅見直しを図る。ポッカリと空いた2つの自由獲得枠を無理に埋めることはせず、視線を高校球界に向ける。東北高(宮城)の150キロ右腕・ダルビッシュが1巡目候補に浮上した。15日、阪神サイドは黒田編成部長、蔦村スカウト担当ディレクター、佐野西日本統括スカウトがシダックスを訪問して、野間口本人を交えて、あいさつを行う。事実上の“ラストアタック”となるが、敗色濃厚であることは調査済みだ。この日、球団関係者は「相手側から返答があるまでは(断念するとは)公表しない」と語った。即日で白旗を揚げることはないが、その一方で水面下では方向転換の手はずを整えていた。ダブル獲りを狙った明大・一場も巨人入りが決定。最後の夏に向かう甲子園の星に、熱視線を送ることになった。以前のドラフト戦略であればワンランク下げた即戦力投手の確保に動いただろうが、星野監督が就任した02年から編成部の体質が変わった。仮に自由獲得枠での競争に敗れても、逃した恋人と同等か、それ以上の代わりを探して獲りに行く。ダルビッシュは1メートル95の長身から、6月28日の練習試合(対横浜高)ではついに自己最速の大台・150キロをマーク。スライダー、シンカーなど変化球のキレも高校生離れしており、甲子園には今春まで3季連続で出場している。切れ長の目の甘いマスクで、昨夏準優勝など幾多のドラマを演じてきた。人気と知名度はアマ球界随一。即戦力の観点を捨てて将来性を見据えたら、この男しかいなかった。現状では日本ハムが1巡目指名を明言しているが、同じくマークしていたダイエーは合併問題の渦中にいる。球界再編問題でパ・リーグ球団が動きづらい状況となっており、いち早い方向転換は得策だ。今年のドラフト戦線では野間口、一場、そしてダルビッシュが「BIG3」。最後に残った大物が、新たな虎の恋人になる。
【ダルビッシュの近況】ダルビッシュの東北高は、第1シードとして、雨天順延がなければ17日の宮城県大会2回戦(相手未定・宮城球場)からスタートする。今春のセンバツ後は右肩を痛めてノースロー状態が続いていたが、6月28日の練習試合(対横浜高)で150キロをマークして復活。ここまで甲子園には3季連続で出場中だが、大旗には届いていない。ラストサマーに「白河の関越え」をかけて挑む。
【ドラフト経緯】今年は年頭からシダックス・野間口、明大・一場の即戦力ダブル獲得を狙うことを公表。野間口には佐野(西日本)、一場には菊地(東日本)の両統括スカウトが密着マークしてきた。それと同時並行で地元・関西でもスカウト活動を展開。社会人No.1捕手の松下電器・岡崎はすでに一本釣りの態勢を整えた。球界再編問題により、合併球団のプロテクト漏れ選手をウエーバーで獲得する(各球団4人ずつ)という方向で話が進んでおり、ドラフト戦略も上位以外は流動的。センバツ優勝の済美高(愛媛)の4番・鵜久森も候補に挙がっているが、今後はダルビッシュを軸に柔軟な戦略が必要となる。
2004.7.9 阪神のドラフト指名、選手数削減も もう1組の合併案が浮上したことで、阪神のドラフト戦略も大幅な練り直しが必要となった。野崎勝義球団社長(62)は8日、西宮市の球団事務所で「上位(指名の選手)については何があろうと努力は続けるが、(ウエーバーで)補強ポイントが埋まれば、(下位は)ドラフトではいらなくなる」と話した。実力の未知数なアマ選手を獲得するよりも、ウエーバー公示された選手の方が確実に即戦力になる。しかも合併が2球団ともなれば、受け入れ選手は多くなる。ドラフトで指名する選手を削減する可能性が出てきた。また野崎球団社長は西武堤オーナーが提案した3軍制に疑問符をつけた。「2リーグ12球団でも赤字なのに、3軍で儲かるのか。経営に及ぼす影響は大きい」。球団経営は潤っている現状だけに、先行きに不安は大きい。
2004.7.9 上野好投!ノーシード帝京 快発進 第86回全国高校野球選手権大会(8月7日から15日間、甲子園)の地方大会は18大会で計181試合が行われた。東東京大会では22年ぶりのノーシードとなった帝京が今秋のドラフト候補・上野大樹投手(3年)の活躍などで7―0で快勝、初戦を突破した。14日は雨天順延となった宮城大会、石川大会などが開幕、27大会で計224試合が行われる。 笑顔はなかった。試合終了後、口元を引き締めた帝京ナインがロッカールームに入る。厳しい表情で続いた前田監督。「苦しいスタートだね。苦しいよ。でもいくら弱いと言っても、このまま終わらせられないでしょう」。22年ぶりのノーシードでのスタート。七回コールド発進も危機感が口をついた。 悲壮感の漂ったチームを引っ張ったのはエース上野だ。初回は1死一、二塁のピンチを招いたが二回以降は本領を発揮。「プレッシャーはあった。立ち上がりは硬くなったけど、自分でリズムをつくれた」と自身最速タイのMAX143キロの直球と変化球を駆使して6回3安打無失点に抑えた。ヤクルト、ロッテ、阪神の3球団のスカウト、さらには同じく今秋のドラフト候補で東洋大のエースである兄・貴久の前での力投だった。 攻撃陣は安打5本だけと物足りなかったが、8盗塁を絡ませるソツのない攻撃で7得点。「初戦で硬かったので動かしていった。セオリー通りだと堅苦しくなるからね」と前田監督。シードを取れず弱いと言われ続けたチームの夏初戦で、甲子園歴代4位の38勝を挙げている名将が見せた勝利への執念でもあった。 試合後、ナインは練習を行うために足早に球場を後にした。「常勝だったころとは違う弱いチームだから」とチームを引っ張ったエース上野。ノーシードでも、ひたむきさは先輩たちに負けていない。
2004.6.20 野間口獲りへ…「プロジェクト」強化、巨人に競り勝つ! 阪神が自由獲得枠で狙うシダックス・野間口貴彦投手(21)が20日、都市対抗東京都2次予選・東京ガス戦(府中市民)に先発した。今夏の初戦に阪神からは竹田邦夫常務(53)、黒田正宏編成部長(56)ら編成担当6人が集結。「獲得プロジェクト」を再度強化し、巨人に競り勝つつもりだ。 一昨年の和田(現ダイエー)昨年の鳥谷にも敷いたことのない、史上最大規模のシフトで大攻勢をかけた。東京都2次予選の行われる府中市民球場に、関西から大挙乗り込む熱の入れ様だ。 「みんな集まろうということになりました。獲得に向けて全力を尽くすことはこれまで通りです」。黒田編成部長が説明した。竹田常務と同部長、蔦村スカウト担当ディレクターの3首脳に、佐野西日本統括スカウト、さらには巨人入りが事実上決まった明大・一場担当だった菊地東日本統括スカウトも合流。関西で活動中だった池之上スカウトも呼ばれ「獲得プロジェクト」は類を見ない規模に膨れ上がった。 8月27日からの都市対抗本選(東京ドーム)の終了がひとつのヤマと見られるが、宿敵・巨人との綱引きにも、絶対に引くつもりはない。この日、相手側は吉田編成部長以下3名が熱視線を送ったが、数なら倍で圧勝だ。この日、野間口も6回1/3を4失点ながら勝ち投手。安定した力を見せる逸材に、最大限のアピールを続ける。
2004.6.18 阪神は那須野へ 阪神は17日、今秋のドラフトの目玉、明大・一場靖弘投手(21)の獲得断念を正式に表明。野崎勝義球団社長(62)が同日「昨日(16日)の試合中に編成担当の方から『(獲得は)難しい』と聞きました。近いうちに方針を変更せざるを得ないと思います」と、明大サイドから断りの連絡があったことを示唆した。シダックス・野間口貴彦投手(21)も巨人入りが決定的なため、阪神は日大・那須野巧投手(21)獲りに全力を注ぐ。
明大・一場獲得断念 野崎球団社長が正式表明 阪神・野崎勝義球団社長(62)が17日、今ドラフトで獲得を目指した明大・一場靖弘投手(21)の獲得断念を表明した。野崎社長が「編成からは難しいという連絡が入った」と明言。前日16日に明大・別府隆彦総監督(79)から菊池東日本統括スカウトに断りの連絡が入ったことを明かした。 既に15日の編成会議から再検討を開始。今後は日本新薬・橋本健太郎投手(24)に加え、日大・那須野巧投手(21)、大阪ガス・能見篤史投手(26)、松下電器・岡崎太一捕手(20)らの調査を進めていく。
2004.6.17 日大・那須野に猛アタックだ 17日にも、大学No.1左腕、日大の那須野巧投手(4年、駒場学園)の獲得へ向け、正式にあいさつに訪れることが分かった。西武も正式に獲得のあいさつを行う予定で、8球団による“那須野争奪戦”が本格的にスタートする。那須野は16日の決勝で38年ぶりの日本一に挑んだが、東北福祉大に惜敗し、準優勝に終わった。東北福祉大の優勝は13年ぶり2度目。表彰選手は最高殊勲選手と最優秀投手が東北福祉大の福田(3年、伊都)、敢闘賞が日大の那須野、徳山大の那須(4年、南部)。首位打者は明大の田中(4年、日大三)。出遅れをばん回するためにも最大の誠意を尽くす。明大・一場を逃し、シダックス・野間口も絶望的な状況の阪神が、日大・那須野に自由獲得枠として獲得したい意向を、全日本大学野球選手権終了直後となる17日にも日大側に伝える。 担当として日大側を訪問するのは菊地東日本統括スカウト。春のリーグ戦をマークしており「今年の安定感では一場、野間口より那須野の方が上」と実力も十分に把握している。 那須野はこの日、決勝で先発したが、一回に緊張から乱れた。先頭打者に中前打を浴び、自ら送りバントの処理をミス。さらに暴投、四球…。その後、連打され42イニングぶりに許した失点が最後まで響いた。「いつもより多い応援の人とか、背負っているものがいつもと違った」とつぶやいた。 春の公式戦はこれで終了。交渉の窓口となる日大の鈴木監督は「これから来る球団もすべて話を聞いてから那須野と話し合っていきたい」と語った。一場、野間口を大きく上回る8球団による争奪戦となるが、阪神は猛アタックをかける。
2004.6.16 大学No・1右腕 一場が巨人入りへ 明大・一場靖弘投手(21)の巨人入りが15日、確実になった。この日、今春の公式戦が終了したことで、別府隆彦総監督(79)と進路について相談。一場から巨人入りの意向を伝えられた同総監督は「あまり時間をかけると断る球団に迷惑がかかる」と同日夜、阪神と横浜に電話で連絡を入れた。複数の関係者も「在京志向が強く、強いチームで自分の力を発揮してみたいようだ」と話しており、秋のリーグ戦終了後に正式発表される。 激しい争奪戦だった。今年1月には巨人をはじめ、阪神、横浜、オリックス、西武、さらにはメジャーのメッツ、ドジャースなども視察に訪れた。一場も「自分をどれだけ見てくれているかは気になる」と話していた。群馬県出身の一場は幼い頃から巨人ファン。冷静沈着な投球をする桑田にあこがれており、今季の開幕戦も東京ドームで観戦した。巨人は高校時代から一場をマーク、三山球団代表が何度も球場に訪れるなど、球団トップの直接視察という熱意も一場には伝わったようだ。 最速154キロに完全試合。神宮をわかせたスピードスターは来年、少年時代からの夢をかなえ、東京ドームで日本最速の160キロを目指すことになる。
一場 靖弘(いちば・やすひろ) 1982年(昭57)7月5日、群馬県生まれの21歳。太田小3年で野球を始め投手兼内野手、桐生一では99年夏に背番号11で正田(現日本ハム)らとともに全国制覇。明大では1年春からベンチ入りし通算26勝。03年秋の早大2回戦で自己最速の154キロを記録した。04年春には8勝を挙げリーグ優勝に貢献、ベストナインも獲得した。家族は両親と兄。1メートル83、84キロ。右投げ右打ち。
≪横、神は方向転換≫ 一場の巨人入りを受け、横浜、阪神は方向転換を余儀なくされた。横浜の山中球団専務は「何の話も聞いていないし、断りも受けていない。こちらとしてはこれ以上話をすることはない」と複雑な表情を見せたが、今後は日大・那須野の獲得に全力を注ぐ。また、一場、シダックス・野間口と2人にふられた形になった阪神は編成会議を開き、那須野や日本新薬・橋本らをリストアップ。さらに黒田編成部長が「高校生にもいい選手がいる」と話し、自由獲得枠を使わずに東北・ダルビッシュの指名も視野に入れている。
虎またフラれた…明大・一場も巨人決定 ドラフトで、ライバル巨人に連敗を喫した。巨人入りが濃厚なシダックス・野間口に続き、明大・一場靖弘投手(4年=桐生一)の巨人入りもこの日明らかになった。阪神は自由枠で2人の獲得を目指してきたが、入団は絶望的となった。 一場はこの日、全日本大学選手権準決勝(神宮)の東北福祉大戦に先発。完投したものの2暴投などで5点を失い、3―5で敗れた。その直後に球場内ロッカーで別府隆彦総監督(77)と話し合い、巨人入りの意思を伝えた。大学関係者が横浜と阪神に、入団の意思がないことを連絡。正式表明は秋季リーグ戦後になるが、異例の早期決着となった。 阪神はこの日、西宮市内で編成会議に続いてスカウト会議を開催。終了後に野崎球団社長は「自由獲得枠以外の候補選手について、検討を行いました。自由獲得枠の候補に関しては、うちの方針に変更はありません」と明言。その後、一場が巨人入りに進路を絞ったことを聞かされても「何の連絡も受けていません」と語り、野間口、一場どりから撤退しない方針だ。だがすでに獲得が難しいことは察知し、代わる候補の検討には入っていた。 即戦力候補を優先するなら、日大のエース那須野巧(4年=駒場学園)。横浜、中日など他球団に比べて出遅れは否めないが、近日中に菊地スカウトが正式なあいさつに訪れ、巻き返しを図る。将来性を優先するなら、宇治山田商(三重)の江川智晃投手(3年)が最有力候補。新たな逸材獲得に、阪神が全力をあげる。
“虎の恋人”那須野に7球団が注目 一場の進路決定で、今後は日大の192センチ左腕、那須野巧投手(4年=駒場学園)が注目の的になる。この日は、準決勝の八戸大戦で8回から無失点救援。被安打1も、最速146キロ直球で2奪三振と格の違いを見せた。今春リーグ戦からの連続無失点も41回に。「まあまあですね。決勝は1人で投げて勝ちたい」と自信を見せた。 一場からの撤退を余儀なくされた横浜は獲得を明言。阪神も方向転換し、オリックス、ロッテ、中日、ダイエー、西武と合わせて7球団が狙う。巨人の評価も高い。那須野は「これからいろいろと話を聞いて決めたい」と話した。日大・鈴木監督も「世界大学選手権(7月23日から8月1日)が終わってからゆっくり決めることになると思う」と長期戦の構えを見せた。
2004.6.15 阪神 日大・那須野獲りへ 今秋のドラフトでアマbP投手と言われる日大の那須野巧投手(21)の獲得へ動くことが14日、明らかになった。早ければ16日にも日大側に正式なあいさつを行う。明大・一場靖弘投手(21)、シダックス・野間口貴彦投手(21)の2人を自由獲得枠候補としてマークしてきたが、両投手とも巨人の前に劣勢が色濃くなってきたことを受け、現在7球団が獲得を目指すもう1人の“金の卵”の獲得へ乗り出す。巨人も猛攻をかける野間口、一場獲りでは宿敵の前に劣勢を強いられている今ドラフトで、阪神が活路を見いだした。現在、開催されている全日本大学選手権で準決勝まで勝ち上がっている日大のエース、那須野の獲得へ、猛虎が名乗りを上げる。早ければ今週中にも、千葉・習志野市の日大グラウンドへ編成部の菊地スカウト(東日本統括)が訪れ、正式に獲得を申し入れる。 阪神・竹田球団常務はこの日も「これまでの方針に変わりはない」と明言したが、13日の大学選手権で完全試合を演じた一場は、各所から巨人との“相思相愛”が漏れ伝わる。また野間口の所属するシダックスでは、野村監督と、息子・克則を獲得した巨人との“急接近”が伝えられる。そこで、これまで2本柱が中心だったドラフト戦略に、那須野獲得の大命題が加わった。 “損失補てん”ではない。192センチの長身から148キロの速球を投げ下ろす那須野は、今春の東都大学リーグで防御率0・39を残し、6季ぶり優勝の立役者となった。現在、横浜、中日、西武、ダイエー、ロッテ、オリックスの6球団が自由枠での獲得に乗り出している。また巨人も、野間口、一場の獲得に成功した上で、ウエーバー4巡目での那須野獲得を目指す“離れ業”すら考えている逸材だ。 阪神を合わせて8球団が競合するし烈な争奪戦にも、あえて参戦する価値があると判断。スタートは遅れたが、阪神には日大出身の佐藤投手コーチの存在もあり、ここから猛追をかける意向だ。 昨年のドラフトでは、8球団が競合した鳥谷を獲得。ドラフト戦略の失敗が指摘され続けてきた歴史を塗り替えたばかりだ。野間口、一場、那須野。3人の投手に共通するライバルが、これまでドラフトでも煮え湯をのまされてきた巨人だけに、絶対に負けられない。不退転の覚悟での那須野獲りとなる。
2004.6.15 阪神ドラフト急浮上“三重の浜中2世”江川獲り ドラフト戦線で“三重の浜中2世”を上位候補にリストアップしていることが14日、分かった。当初は今ドラフトの目玉であるシダックス野間口貴彦投手(20)、明大一場靖弘投手(21)の2枚右腕の獲得を目指してきたが、15日に緊急スカウト会議を開催。野間口、一場のW獲りが厳しい情勢となったことを受け、方針転換する場合は宇治山田商高のスラッガー、江川智晃投手(17)が1巡目候補に浮上する。 野間口、一場の2大目玉はあきらめない。阪神スカウト陣は最後まで誠意を尽くす。だが、そのW獲りが困難となってきているのも事実。野間口はライバル巨人が優勢で、阪神は厳しい状況に立たされた。また、一場を巡っても、獲得に自信を持つには至っていない。ドラフト戦線における理想と現実の差が浮き彫りになってきた。 球団関係者は軌道修正の必要性を認めた。そこで15日、緊急のスカウト会議を開くことが決まった。 議論されるのは、野間口、一場を逃がす事態を想定した善後策。すでに日大の左腕、那須野巧投手(22)を自由獲得枠候補として検討してきた。加えて、今回の緊急会議で、“三重の浜中2世”を大きくクローズアップする。宇治山田商高の江川の名が1巡目候補に挙げられることになった。 江川はエースで3番というチームの中心選手。マウンドに立たない場合はセンターを守り、阪神スカウト陣は、高校通算30発というスケールの大きな打撃に着目した。江川は2年生だった昨年夏の三重県大会決勝でサヨナラホームラン。抜群の勝負強さを発揮して、チームを四半世紀、25年ぶりの甲子園に導いた。甲子園では1回戦(対近江)で敗退したが、ライト越えの二塁打を放って長打力を見せつけた。今春の東海大会でも準優勝に輝き、複数の球団が注目。あるスカウトは「今年のドラフトの1巡目候補。少なくとも外れ1巡で消える」と評した。 エースで主砲。右方向にも長打を運ぶ天性のセンスを持つ。こうした点は、昨季4番も務めた浜中(和歌山・南部高卒、右肩故障中)の高校時代に共通する。野間口、一場は即戦力でありエース候補。だが江口も将来の阪神打線の中軸に座る可能性を秘める。15日のスカウト会議で方針転換の場合は“浜中2世”が急浮上する。
◆江川智晃(えがわ・ともあき) 1986年(昭61)10月31日生まれ、三重県伊勢市出身。今一色小2年時から野球を始める。二見中では軟式野球部に所属し、同3年時にエースで全国制覇。宇治山田商入学後は1年春の県大会からベンチ入り。昨夏はエースとして同校を25年ぶりに夏の甲子園に導いた(1回戦で近江に5―9で敗退)。直球の最速は144キロ。非凡な打撃も魅力で高校通算30本塁打。好きな選手は巨人高橋由。50メートル5秒8、遠投110メートル。182センチ、75キロ。右投げ右打ち。
ドラフト事情「野間口G入り濃厚、一場も競争激化」 阪神は昨年のドラフト直後から即戦力投手の補強を最優先し、シダックス・野間口、明大・一場というアマ球界屈指の好投手2人を自由枠候補に挙げて獲得に動いてきた。だが野間口は巨人入りが濃厚。一方の一場に関しても、巨人、横浜との獲得競争の真っただ中にある。 そこで2人の逆指名が得られなかった場合の策として、即戦力なら日大・那須野、将来性を優先するなら宇治山田商・江川という候補選手に白羽の矢を立てた。那須野に関しては「低めに決まる球は、プロでも打つのは難しい」というスカウト評で、井川、下柳、ウィリアムスら左の実力派が揃う阪神投手陣でも即戦力の期待がかかる。江川については「今年の高校球界NO・1スラッガー」と注目され、将来のクリーンアップ候補。また高校生では今春センバツ優勝の済美(愛媛)の4番鵜久森淳志外野手(3年)も、候補にあがっている。
2004.6.15 阪神がドラフト戦略転換、“ポスト矢野”岡崎獲りへ “ポスト矢野”獲りや! 前日13日に一場(明大)の巨人入りが決定したことを受け、阪神がドラフト戦略を方向転換することが14日、明らかになった。シダックス・野間口貴彦投手(21)に改めて大攻勢をかける一方、新たな自由獲得枠候補として、アマ球界NO・1の強肩、松下電器の岡崎太一捕手(20)が急浮上。15日にもスカウト会議を行い、関西の3投手を含めた、戦略の練り直しを行う。岡田阪神のドラフト戦略に、新たなカードが切られる。自由獲得枠で野間口とのW獲りを狙っていた一場の巨人入りが、前日13日に決定。この日、竹田常務は「そういう報道がありましたが、今まで通りの方針に変わりはない」と強調したが、15日にもスカウト会議が行われ、一場劣勢の中で温めてきたプランへ、方向転換する。 野間口への大攻勢と関西中心の新路線。そして、1つ空いた自由獲得枠候補に浮上したのが、松下電器の岡崎だ。 遠投は100メートルの同捕手だが、投手並みの低い弾道で二塁へ送球する強肩は、アマ球界NO・1の呼び声が高い。6月2日に鳴尾浜で行われた阪神二軍との交流戦では、阪神ナインが、盗塁のチャレンジすら0。打っては中林からホームランを放って強打もアピールし、二軍関係者からは、「あいつはモノが違う」との声が上がった。 「将来は中日の谷繁のような捕手になれる」とスカウトの間での評価も高く、捕手不足で“ポスト矢野”が急務の阪神が、年明けからマークしていた逸材だ。オリックスと近鉄も獲得に動いていたが、今回の合併劇によって、一気に相思相愛になる可能性が高い。 阪神は昨年から、嶌村スカウト担当ディレクターの陣頭指揮のもと、関西の社会人チームとの太いパイプ作りを行っており、その柱が松下電器、大阪ガス、日本生命、日本新薬の4社。交流戦も頻繁に行っているほか、岡崎は02年の倉敷・秋季キャンプをチーム単位で見学しており、阪神の雰囲気を肌で知っていることも、大きい。 今ドラフト戦線では、この岡崎を中心に、太いパイプを利用した関西の投手“ビッグ3”も、ピックアップ。15日にも行われる、黒田編成部長、嶌村デイレクターらを中心にしたスカウト会議で、“実りの秋”へ、新たな戦略が練りこまれていく。
★岡崎 太一(おかざき・たいち) 捕手。1983(昭和58)年6月20日、奈良県生まれ、20歳。智弁学園高時代は横浜・秦(02年ドラフト1巡目)とバッテリーを組み、3年夏に「4番・捕手」で甲子園出場。松下電器入社後は1年目から出場機会を獲得。3年目の今季は正捕手として定着。一昨年秋にはチーム単位で阪神の倉敷秋季キャンプも見学。1メートル80、84キロ、右投げ右打ち。
◆一場の巨人逆指名について、阪神・野崎球団社長 「わたしは、何もスカウトから聞いていません。(方針を)変えたら変えたで、言うてくると思います。(ドラフトだけでなくチームの戦略として)私は地元の選手を確保して、地元をベースにおいて、全国に発信したい。地元は関西であり、近畿圏と思います」
★自由獲得枠は★ 現在のところ、岡崎が最有力に浮上している自由獲得枠の『残り1枠』だが、投手の“関西ビッグ3”も焦点。他球団との兼ね合いで、入れ替わることもありえる。1人は、松下電器の久保だ。関大一高時代には横浜高の松坂(西武)と決勝で投げ合ったMAX149キロ右腕が、今年に入って急成長。昨年は指名を見送った過去があるが、同社とは太いパイプがあるため、今年の指名には問題はない。 大阪ガスの146キロ左腕・能見は、鳥取城北高時代、現エースの井川と同等の評価を受けていた逸材。7年越しの“恋人”が、ようやく素質を開花させた。さらには日本新薬の151キロ右腕・橋本。1メートル90という長身が魅力で、まだ荒削りだが、今年の都市対抗野球予選で成績を残せば、一気に浮上する可能性がある。
★野間口にはさらに大攻勢 大本命のシダックス・野間口に対しては、これまで以上の大攻勢をかける。以前から「関西出身だけに、野間口は特別」と球団関係者が話しているように、阪神での評価は『一場より野間口』。巨人入りの一部報道が出た直後の5月25日には、竹田常務らが東京のシダックスまで足を運び再アタック。改めて、是が非でも欲しい熱意を示した。本人は、現在は都市対抗に向けて練習中で進路については、一切を封印している。
2004.6.14 明大・一場 103球!完全試合達成 一場、28年ぶりパーフェクト。第53回全日本大学野球選手権大会第6日は13日、神宮で2回戦3試合を行い第3試合で自由獲得枠候補の明大・一場靖弘投手(4年)が完全試合を達成した。外野への飛球はゼロ。まさに圧巻の103球だ。そのほか東海大、九州東海大が勝ち進み、ベスト8が出そろった。14日は午前9時から準々決勝4試合が行われる。 アウトを1つ取るたびに、1球投げるごとにスタンドがざわめく。最後はフォークのサインに首を振って148キロの直球。27人目の打者・西山を見逃しの三振に仕留め完全試合達成、一場は右拳を突き上げた。 「研究されていないから楽に投げられた」。わずか103球。1球たりとも外野に打球を飛ばさせなかった。「ベンチに戻ってくるたびにゼロだゼロだと言われていた。一生に1回はやってみたいと思っていた」と心地よい汗をぬぐいながら快挙の余韻に浸る。この日も父・隆志さんと母・京子さんが観戦。これまでウイニングボールは自室に並べていた一場だが、特別な1球は「両親にあげます」と感謝の意を表した。 スカウト陣の評価はさらに上昇。自らスコアブックをつけていた巨人・三山球団代表は「感激した。打たせて取る投球での達成は凄い。凄いよ」とスタンディング・オベーションで称賛。“一場伝説”の幕開けを告げる快挙が、巨人、阪神、横浜の3つどもえの争奪戦をさらに激化させる。
明大・一場完全試合 全日本大学野球選手権〈第6日〉 今秋ドラフト自由獲得枠の目玉、明大・一場靖弘投手(21)が、広島経大を相手に完全試合の快挙を成し遂げた。大学選手権での完全試合は1976年、駒大・森繁和(現中日投手コーチ)が近大工学部戦で達成して以来28年ぶり4度目。また、東海大がプロ注目の強打者・大松尚逸(しょういつ)の2ランなどで札幌大を下した。九州東海大は北九州市大を下し、ベスト8が出そろった。最後の打者を三振に仕留め完全試合を達成した一場はガッツポーズ(カメラ・近田 瑞樹) ウイニングボールは“女房”のミットにおさめる。それが一場流だ。9回2死。フォークのサインに首を振り、こん身の148キロを外角に決めた。見逃し三振でゲームセット。選手権史上4人目、28年ぶりとなる完全試合達成だ。「一生で一度は完全試合をやりたいと思っていた」一場の喜びが爆発した。 会心の出来だ。初対決の広島経大打線は、バットに当てるのにも苦労した。初回に2Kで立ち上がると、最速151キロの直球、110キロ台のチェンジアップ、フォーク、カットボールなどでほんろうし計13奪三振。外野には1球も打球が飛ばず、内野飛球もひとつだけ。13あった内野ゴロの多くは“ボテボテ”だ。「ずっと0―0の気持ちで投げました。リーグ戦のように相手にあまり研究されていない分、無心で投げられた」と一場。リーグ戦と違い、指名打者制だったことも「ベンチでゆっくり休めた」とプラスになった。 ネット裏に陣取ったプロのスカウト陣からも「スタンドとも一体化していた。リーグ戦で頑張ったごほうびでしょう」(横浜・荒井信久スカウト部長)など、ため息しか出ない。
★一場 靖弘(いちば・やすひろ) 昭和57年7月5日、群馬県生まれ。21歳。桐生一高から明大に進学。高校2年時の夏の甲子園で正田樹投手(現・日本ハム)の控え投手ながら全国制覇を経験。エースとなった3年時は夏の甲子園に出場も初戦敗退。大学では東京六大学の春季リーグ戦で初先発初勝利を挙げるなど1年から活躍。六大通算成績は52試合26勝15敗、防御率2.02。1メートル83、82キロ。右投げ右打ち。
2004.6.8 野間口登場でジャイアンツ球場に“戒厳令” ジャイアンツ球場(川崎市多摩区)の室内練習場で7日、社会人のシダックスが初練習。巨人が自由枠で獲得を狙う野間口貴彦投手(21)の登場で周囲が厳戒ムードに包まれた。巨人のスカウトが取材規制したのはまだしも、きょう8日の中日戦(ナゴヤドーム)に先発予定の木佐貫がナント雨降る屋外で練習を強いられる異常事態。さらにはライバルの阪神スカウトまで駆けつけ、超ピリピリムードとなった。最愛の恋人が、ブルペンで約50球。それを見つめる巨人、阪神のスカウト。何でもない光景だが、この日ばかりは「場所」が問題だ。ここはジャイアンツ球場の室内練習場。雨の休日で静かな1日になるはずが一転、異様な緊張感に包まれた。 「写真の撮影と練習中の立ち入りは(しないように)協力してください」 シダックスの野村監督以下、選手が室内練習場に姿を見せると、すかさず野間口を担当する巨人・中村スカウトから報道陣に異例の“要請”が出た。室内練習場を持たないシダックスは神宮室内を借りることが多い。しかし、この日は神宮のスケジュールが埋まっており、巨人がシダックス側の要請を許可した。 もちろん野間口も元気に練習に参加し、約2時間、汗を流した。1年後の自分の練習場所になるかもしれないブルペンでの投球後「やっぱり普段とは全然違う。集中できますね」と感激の面持ち。その姿を阪神の野間口番、佐野スカウトが苦笑いで見つめていた。 ところが、この“過剰サービス”のあおりを受けたのが、8日の中日戦で先発予定の木佐貫だ。シダックスに遠慮する形で、雨でぬかるんだ屋外球場でランニングとキャッチボール。「もしも(強い)雨がやまなかったら出直さなきゃいけなかった」。まだ2年目で控えめな性格の木佐貫、文句も言わずに黙々と調整を続けた。 「他の社会人でも学生でも門戸はどこにでも開いてます。ウチが使わなくて支障がなければ、ノープロブレム」三山球団代表は、今回が特例でないことを強調した。平成12年6月、大学選手権中の九州共立大にグラウンドを提供した際に当時の宮田コーチが選手を指導し、学生野球憲章に抵触。同大の監督らが1年間の謹慎処分を受けた。だからこそのピリピリムードだが、あまりに過剰な対応。まさに戒厳令下のジャイアンツ球場、となった。
★阪神もあきらめない ライバルの巨人から塩を贈られる格好で室内練習場の入場が許された阪神・佐野スカウトは野間口の動きに目を光らせた。「巨人優位? そんな報道があるの? (今後も密着マークは)もちろんです」。野間口獲得をあきらめない姿勢を強調していた。
2004.6.3 松下電器と交流戦、ドラフトで狙う2人も出場 阪神二軍と松下電器の交流戦が2日、鳴尾浜球場で行われ、阪神が今秋のドラフトでリストアップしている久保康友投手(23)と岡崎太一捕手(20)が出場した。久保は七回から登板し、3回を4安打1失点。途中出場した岡崎は六回に左翼越えへソロ本塁打を放つなど、3打数2安打3打点と活躍。久保は「きょうはプロが相手だったので、緊張しました。調子は今一つでしたね」と話すものの、MAXは自己最速の149キロを記録した。 ネット裏には阪神・岡田監督も訪れたほか、阪神、オリックス、横浜、ヤクルト、ロッテの5球団のスカウトが熱視線を送った。
松下電器・久保&岡崎活躍、スカウト陣が熱視線 松下電器のドラフト候補コンビが評判通りに活躍した。久保康友投手(23)は8回からの2イニングを4安打1失点に抑えた。直球は自己最速149キロを記録。それでも「回が変わり目に気の抜けた投球になった」と反省。自由獲得枠での獲得を目指すオリックス酒井スカウトは「ちょっと力んでいたが、さすが」と高く評価した。岡崎太一捕手(20)も左翼に豪快な1発を放ち、パワーある打撃を披露。阪神など5球団のスカウトがネット裏で熱視線を送った。
松下電器・久保に5球団熱視線 オリックス、ロッテが今秋ドラフトの自由獲得枠での獲得を狙う松下電器・久保康友投手(23)=181センチ、81キロ、右投右打、関大一高出=は2日、阪神とのプロアマ交流戦(鳴尾浜)に7回から登板。9回に失策がらみで1点を失ったが、3イニングを4安打1失点(自責点0)に抑えた。 珍しい光景だった。プロ相手を意識したのか、立ち上がりから力んで6球続けてボール球。だが、無死一塁から後続を退けると、立ち直った。自己最速タイの149キロを計測し、3奪三振。「なかなか修正できず、迷惑をかけた。点差が開いて気の緩みがあったかも」と反省した。 ネット裏には阪神、ヤクルト、横浜も加えた5球団のスカウトが集結。ロッテ・宮田編成部長代行、オリックス・酒井チーフスカウトは「評価は変わらない」と口をそろえた。進路表明は都市対抗が終了する9月上旬まで封印するが、アマNO1右腕の周辺が騒がしくなってきた。
松下電器・久保、力で虎2軍圧倒 オリックス&ロッテが争奪戦 ◆ 阪神プロ・アマ交流戦 ◆ <松下電器9−1阪神>松下電器と阪神のプロ・アマ交流戦が2日、西宮市の鳴尾浜球場で行われ、松下電器が2本塁打を含む10安打で9点を奪うなど、投打に阪神を圧倒。自由獲得枠候補・久保康友投手(23)は、自己最速タイの149キロをマークするなど3回1失点(自責0)だった。 また凄さを見せた。オリックスとロッテが自由獲得枠で狙う松下電器・久保が七回から登板。九回に失策絡みで1点こそ失ったが全51球中、40球がストレートと阪神打線を力で圧倒した。 「フォークを投げれば空振りが取れることは分かっていた。ただ力んでしまい、修正するのに時間がかかった。今季では最悪の出来」 七回、先頭打者から6球続けてボール球と珍しく制球を乱した。それでも力勝負にこだわり、自己最速タイの149キロをマークするなど、常時140キロ台中盤を計時した。 この日はロッテなど5球団12人のスカウトが視察。オリックス・酒井チーフスカウトが「今年のアマ球界で、力で打者をねじ伏せるのは久保だけ」と話せば、上位候補にあげるヤクルト・羅本スカウトも「安定感など野間口よりも総て上」と絶賛。「進路は都市対抗が終わってから」と雑音を封印した久保だが、人気は高まるばかりだ。
2004.6.1 野間口、一場獲りに同調 野間口(シダックス)、一場(明大)のW獲りを、球団が改めて宣言したドラフト補強については、星野SDも同調した。「来たいもんが来ればいいし、来たくないもんはこんでいい。ドラフトはそういうもんや。野間口が巨人濃厚という報道? あきらめないもなにも、根拠がないやろ。相手の作戦や」。あくまで強気な姿勢を貫いた。
星野SD、野間口&一場獲り強気姿勢 星野SDは、今秋ドラフトでシダックス・野間口と明大・一場のW右腕獲得を目指す方針を貫くことを強調した。シダックス・野間口は巨人獲得が濃厚だが、星野SDは依然として強気で「野間口はあきらめない? あきらめるも何も(巨人濃厚の)根拠がない。相手の作戦じゃないか」と話した。
春季リーグ戦の優勝パレードに参加した明大の一場 阪神が自由獲得枠で狙う明大の一場靖弘投手(21)が31日、東京・神田の明大駿河台校舎周辺で行われた春季リーグ戦の優勝パレードに参加した。約3キロのパレードを終えた直後は興奮した様子で「最高です」と満面に笑み。現在は8日に開幕する全日本大学野球選手権へ向け練習を行っているが、注目の進路については「選手権後にどこまで自分のことを考えてくれているのか、スカウトの人に聞いてみたい」と語った。またシダックス・野間口の巨人入りの報道に対する影響については「(進路は)自分のことなので、関係ない」とキッパリ。
2004.5.27 野間口獲り再アタック! Gスカウトに“反撃”布告 宿敵の前で、“反撃”布告の大攻勢だ。ドラフト自由獲得枠で狙うシダックスの151キロ右腕・野間口貴彦投手(20)=写真=に対して、阪神サイドが巻き返しへの一手を打った。26日、八王子市内の球場を竹田邦夫常務(53)ら4人の編成担当が訪問。劣勢説を打ち消すように、巨人スカウトの目前で猛烈な再アタックをかけた。 敏速だった。前日(25日)に球団内部で獲得を再検討し、「まだ脈がある」の判断を下したばかり。日付が変わったこの日、早くも阪神の編成部が動いた。出動したのは竹田常務を筆頭に黒田編成部長、蔦村ディレクター、佐野西日本統括スカウトの4人。張り付く巨人のスカウトの目前で、シダックス・野間口への再アタックをかけた。 「昨日みなさん(報道陣)に話したことを、野村(克也)監督にもう一度お伝えしました。まだまだこれからですので、頑張りたいと思います」 竹田常務ら4人は正午前に八王子市内の球場に集合。この日、シダックスは富士重工とのオープン戦が組まれていた。野村監督の到着は午後2時30分。3時間近く待つことになったが、そこから70分間ひざを突き合わせて話ができた。 “劣勢説”が聞こえてきたが、まずはそれを打ち消し、変わらぬ獲得意思をアピール。あくまで白紙で進路を考えたい野間口にも、指揮官を経由して思いは伝わったはず。恋人はこの日出番がなく、ブルペンで約80球を投げ込んだ。 ライバルの巨人はこの日も中村スカウトが密着マーク。午前中から熱視線を送ったため、阪神側と野村監督との会談も、もちろん目にしている。シダックス側へ誠意だけでなく、宿敵への“反撃”意思を明確に示したといえる。 「何も変わらず、獲得意思に変わりはないということでした。まあ、頑張ってくださいと」。野村監督にも、阪神側の精いっぱいの思いは伝わっていた。「まだ固まっていない」というのが阪神サイドの周辺調査の結論。実質的なTGマッチレースの勝敗は、虎の巻き返しで分からなくなった。
星野SD、野間口獲り不変を強調 阪神星野仙一シニア・ディレクター(57)が26日、東京都内で、獲得へ巻き返しをかけるシダックス野間口貴彦投手(20=関西創価)について「(巨人入り濃厚は)新聞が書いているだけ」と語り、ドラフト戦略の不変を強調した。日刊スポーツなどが24日に野間口の巨人入り濃厚を報じたが、阪神は前日25日に竹田球団常務が「劣勢ではない」と異例の会見。さらにチーム編成の陣頭指揮を執る星野SDが、野間口獲得を目指す方針を変えないことを改めて示した。星野SDはこの日、都内のイベントに出演した。
阪神、野間口獲りへ全力 竹田常務が野村GM表敬訪問 阪神の竹田邦夫球団常務、黒田正宏編成部長ら4人が26日、東京・八王子の上柚木運動公園野球場にシダックス・野村GM兼監督を表敬訪問。今秋ドラフトの目玉で、巨人入りが有力な野間口貴彦投手(20)の獲得へ向け、今後も全力を尽くす考えを伝えた。 前日25日に甲子園球場内で会見を開き「野間口獲得断念」を否定した竹田常務をはじめ、黒田編成部長、嶌村編成部ディレクター、佐野西日本統括スカウトがこの日上京。富士重工とのオープン戦が行われた球場まで出向き、野村GM兼監督と約1時間、会談した。「昨日話したことを監督さんに伝えました。まだまだこれからですので、頑張りたい」竹田常務は獲得の意思が変わらないことを強調した。会談後、野村GM兼監督は「まあ頑張って下さいと、それしか言えない」と話すにとどまった。
シダックス・野間口、虎に“お断り” 争奪戦事実上の終結!? “最後のアタック”も実らなかった。阪神・竹田球団常務ら4人は26日、自由獲得枠で獲得を目指していたシダックス・野間口貴彦投手(20)の巨人入りが確実になったことを受け、東京・八王子市内の上柚木運動公園野球場に野村監督を訪問。”事実上の断り”を受けたものと見られる。 「今まで通りに(野間口獲得に)行く、という話だった。まあ、頑張ってくださいとしか言えないわな」。阪神監督時代に、監督付広報としてよく知る嶌村ディレクターを前にしても、冷たく突き放した野村監督の一言が、争奪戦の終結をにおわせるには十分だった。 1時間10分の話し合いは平行線をたどり、事態の好転がなかった竹田常務は「(争奪戦は)まだまだこれからですので、頑張りたいと思います」と話すのみ。前日25日に西宮市内の甲子園球場で開いた「撤退否定」会見も、わずか1日で有名無実化してしまった。 この日、76球の投球練習を行った野間口も「(報道で)周りの人に迷惑をかけたので、監督さんたちと話してくれればいい」と阪神側との接触を避けた。 是が非でも欲しい阪神は、明大・一場靖弘投手(21)とともに今後もマークを続けるが、ドラフト戦略の見直しを迫られることは必至。日本新薬の長身右腕・橋本健太郎投手(24)=1メートル90、85キロ、右投右打=らを新たな候補として検討する一方で、東北高・ダルビッシュ有投手(17)=1メートル94、78キロ、右投右打=の競合も視野に入れることになりそうだ。
野間口獲りを“直訴” 阪神がシダックスの野間口貴彦投手(20)に改めて獲得の意思を伝えた。26日、阪神の竹田邦夫球団常務(53)、黒田正宏編成部長(56)、嶌村聡ディレクター(36)、佐野仙好西日本統括スカウト(52)らがオープン戦を行っていた東京・八王子市の上柚木公園球場を訪れ、シダックスの野村克也監督(68)らと約70分間会談。前日に「巨人入り」の一部報道を受けて開いた完全否定会見の趣旨などを伝えた。会談後、竹田常務は「まだまだこれからなので頑張りたい」と再度強調した。これに対して野村監督は「頑張って下さいとしか言えないよ」と苦笑い。26日以降も佐野スカウトがシダックスの練習や試合をマークしていく予定だ。
2004.5.26 151キロ右腕・野間口獲りへ…近日中に再アタック! 脈があるからもう一度ぶつかる。虎の恋人・野間口は、まだ阪神入りを捨ててない。宿敵Gとのマッチレースは“劣勢”と見られたが…。球団内部で逆転の可能性を割り出し、近日中にも使者を送ることが決定した。 「劣勢とか、そういうことは一切ありません。球団を挙げて、獲得に動きたいと思っています。(明大・一場とのダブル獲りの)規程方針通りです。(他球団の動向を問われて)こればっかりは…。とにかく、誠心誠意を尽くすつもりです」 この日の横浜戦(甲子園)の試合前、竹田常務が異例の「反撃声明」を発表した。ポーズではない。その裏で、反撃のシナリオはできていた。 その直前に、編成各担当者が周辺情報を擦り合わせて、151キロ右腕獲得を再検討していた。結論は出た。「まだ脈はある」。 一部には巨人優位説が流れていたが、それが必ずしも、本人の意思ではないとの情報をキャッチしたのだ。 今年1月、シダックス・野村監督の三男・克則のトレードをきっかけに、球界の知将とYGマークは急速に接近していた。元虎の指揮官は、創価大を中退した右腕を、社会人no.1にまで育て上げた。そこで進路決定に大きな影響を及ぼすと見られていたのだが、阪神側の再調査の結果は、そうではなかった。ノムラの考えと、野間口の意思は必ずしも重ならない。そのギャップが存在することを確認して、すぐさま反撃態勢を整えることになった。 糸口を見つけた以上、アクションも早い。近日中にも竹田常務と黒田編成部長がシダックスを訪れ、再アタックをかけることまで決まった。これまで佐野西日本統括スカウトを担当として、巨人に劣らぬ密着マークを続けてきたが、改めて反撃への一手を打つのだ。 「(継続マークかと問われて)そらそうや。そのままや」 そう言い切った岡田監督にも、黒田部長と蔦村ディレクターから、説明がなされていた。「まだ巨人に固まっていない」は球団の統一見解。逆転への自信は、現場のトップにも伝わっていた。
★野間口貴彦(のまぐち・たかひこ) 1983年(昭和58年)5月31日、兵庫・尼崎市生まれ、20歳。園田小1年から野球を始め、園田中時代は「兵庫尼崎」に所属。「伊丹シニア」に移籍し、中3時に世界大会で5位。関西創価高では1年夏からベンチ入り、3年のセンバツ4強。創価大に進学も1年の9月に退学。シダックス入りし、03年の都市対抗準優勝に貢献、最優秀新人賞の若獅子賞を受賞。同年10月のW杯で日本代表入りし、エースとして3勝を挙げ、銅メダル。03年社会人ベストナイン初受賞。今年7月に開催されるハーレム国際大会(オランダ)の日本代表1次候補メンバー。1メートル82、86キロ。右投げ右打ち。
★今年のテーマは「バッテリー強化」 シダックス・野間口と明大・一場の即戦力右腕ダブル獲得を筆頭に、今年のテーマは「バッテリー強化」だ。ビッグ2を取り逃がした場合の「善後策」の準備も進めているが、大学、社会人の投手を中心にリストアップしている模様だ。 昨年の鳥谷獲得で厚みの増した野手は、即戦力よりも将来性を重視。すでにセンバツ優勝校の愛媛・済美の4番を打つ鵜久森外野手の指名方針が固まっている。若手育成には定評がある岡田監督だけに、「第2次岡田チルドレン」を探すことも同時に行われる。
★この日の野間口★ 野間口はこの日、群馬・太田市の運動公園野球場で行われた関東選抜リーグ・明治安田生命戦のため、チームとともに遠征。登板はなかったが8回コールド7―0の勝利を喜んだ。試合後「進路のことは都市対抗予選が終わるまで、口にしません。僕は今、調子があまりよくないので、野球に専念させてくださいね」と話し、チームバスに乗り込んだ。
阪神が異例の会見、ドラフト戦略見直し否定 阪神が25日、異例の会見を行い、ドラフト戦略の見直しを否定した。今秋ドラフトで獲得を目指してきたシダックス野間口貴彦投手(20=関西創価)の「巨人入り濃厚、阪神劣勢」の状況が複数で報じられたことで、黒田編成部長と岡田監督が緊急ミーティングを行うなど対応に追われた。甲子園球場内で竹田球団常務が会見を開き「当球団の劣勢が報道されているが、そういうことは一切ない。今後も誠意をもって、球団を挙げて、獲得に臨む」と、明大の一場とのW獲得に向け、スカウト活動を継続していくことを強調した。阪神の球団幹部がドラフト報道に言及するのは異例のことだが「野間口選手とシダックスへの礼儀、マナーのため」と説明した。
「巨人・野間口」を完全否定 一部報道で「巨人入り決意」「阪神の獲得不利」と伝えられた今秋ドラフトの目玉の1人、シダックス・野間口貴彦投手(20)について阪神は25日、竹田邦夫球団常務(53)が会見して「そういうことは一切ございません」と完全否定した。ドラフト報道に関して否定会見を開くのは異例。今後も獲得に向け全力を尽くす考えを改めて明言した。異例の会見は試合前、甲子園球場内の選手ロッカー前で行われた。「当球団が獲得に動いておりますシダックスの野間口投手について、大ピンチであるというふうに報道されましたが、まったくそのようなことは一切、ございません」。補強全般を束ねる編成本部長でもある竹田常務は、言葉を連ねてそう説明した。 一部報道で野間口獲得ピンチを報じられた阪神の対応は早かった。黒田編成部長、嶌村、佐野の両スカウトらが集結して対応策を協議。異例の会見となった。 今秋ドラフトの目玉といわれるシダックス・野間口、明大・一場の両投手については、早くからW獲得を目指してきた。それぞれに担当スカウトを張り付ける密着マークで誠意を見せる一方、野間口に対しては地元関西をアピールしながら獲得へ力を注いできた。 過去の阪神のドラフト戦略は、巨人などとの競合を避ける傾向もあったが、星野前監督就任以来「ドラフトでも勝て」が球団の至上テーマ。昨年も早大・鳥谷の獲得に成功するなど、目玉といわれる選手の獲得へ積極的に動くようになった。 「今後も誠意を持って球団を挙げて全力で獲得に動きたいと考えております。よってこれらの報道を打ち消したい」と竹田常務。異例の否定会見で野間口サイドに対して撤退の意思がないことを表すとともに、他球団に対しても、これまでのように簡単には引き下がらないという強い意志を示した格好となった。 野間口「何も言ってない」 シダックス・野間口も「巨人決定」の一部報道に怒りを見せた。社会人野球の関東選抜リーグ戦が行われた群馬・太田市の太田公園球場で取材に応じたが、「オレは何も言っていない」と真っ向から完全否定した。 6月下旬から始まる都市対抗2次予選に全力を注ごうとしていた矢先の報道に、驚きを隠しきれない様子だった。野村監督も「オレは何も話を聞いていない」と苦笑。野間口は「進路については都市対抗予選が終わるまで話さない。今は調子も悪いし、(野球に)専念させて欲しい」と語気を強めた。
岡田監督「ガセネタ」一蹴 阪神・岡田監督は野間口に関する報道について「ガセ(ネタ)が出ていた」と一蹴。試合前にはロッカーで、黒田編成部長から説明を受けたもようだった。野間口獲得には指揮官自身も強い意向を示していただけに「ガセなんやから(今後の方針も)そのまま続く」と、ドラフト戦略に変更がないことを強調した。
2004.5.25 “ポスト矢野”岡崎獲りへ 阪神が今秋のドラフトで、社会人野球の松下電器・岡崎太一捕手(20)を“ポスト矢野”として獲得を目指していることが24日、明らかになった。岡崎は智弁学園(奈良)の4番として高校時代に注目を浴びたスラッガーで、高卒3年目の今年がドラフト指名解禁となる。阪神サイドは高校時代からマークを続けてきたが、次代を担う捕手として獲得へ本格的に動きだした。猛虎の未来には、矢野のように強打を誇る正捕手の存在が不可欠になる。阪神が今秋のドラフトで白羽の矢を立てたのは、奈良・智弁学園時代からスラッガーとして鳴らした岡崎だ。 星野仙一オーナー付シニアディレクター(57)の監督時代から課題となっていたのが若手捕手の補強。岡田阪神にとっても懸案をクリアするため、編成サイドが照準を絞った。 社会人3年目の岡崎は、今季から強豪、松下電器の正捕手として4、5月に行われた岡山大会、京都大会でスタメンマスクをかぶった。パワーアップを果たし、持ち前の強打に磨きをかけてきた。松下電器では、若手ながら打線の主軸として期待をかけられている逸材だ。 高校時代から熱視線を送ってきた阪神では、現在、西日本地区担当の畑山スカウトがマークを続けている。球団編成部では、強打だけでなく強肩、スローイング、リード面など捕手としての資質も高く評価している。 V2を目指す今季、ペナントでは35歳の矢野が全試合でスタメンをマスクをかぶってきた。控えの野口も今年33歳になり、次世代の正捕手を狙う若手の層の薄さは顕著となっている。岡崎の獲得は、今ドラフトの大きなテーマの一つだ。 今ドラフトでは、自由枠で明大・一場靖弘投手(21)、シダックス・野間口貴彦投手(20)の2人の獲得を最優先に掲げており、現時点で岡崎の指名はウエーバーで4巡目以降となることが濃厚。一方、即戦力捕手としてトップクラスに位置づけられている岡崎だけに、獲得へ動く他球団と競合する可能性もある。ライバルの動向次第では、対策を練る必要も出てくる。 “打てる捕手”として、ノドから手が出るほど欲しい金の卵。岡田阪神の未来を担う“ポスト矢野”獲得へ、ペナント同様に猛虎が総力戦をかける。
阪神ドラフト戦略大ピンチ!「超大型左腕」日大・那須野も視野 今秋ドラフト自由獲得枠の目玉、151キロ右腕のシダックス野間口貴彦投手(20=関西創価)の巨人入りが24日、濃厚となった。複数のプロ関係者が明らかにした。 野間口の巨人入りが濃厚となったことで阪神は厳しい立場に立たされた。明大一場とのW獲りを目指していたが方向転換は必至の情勢。日大の左腕・那須野巧投手(21年=駒場学園)へのシフトチェンジも視野に、ドラフト戦略を再検討せざるを得ない状況となった。 野間口、一場獲りについては星野SDが陣頭指揮を執り、熱烈なラブコールを送り続けてきた。特に野間口に関しては本人が関西出身で「阪神と巨人の2択に絞った」という情報をキャッチ。巨人入りとなれば敵の大戦力となるだけに、グループを挙げての獲得指令が出されていた。 それだけにこの日、球団首脳は「状況が厳しいことは分かっている。だが我々も最後まで諦めることはない」と力説。奇跡を信じて最終調査を続け、大逆転の巻き返しに望みを託す姿勢だ。 だが一方では、野間口を逃がした場合の準備にも取り掛からなければならない。その段階で有力候補となるのが日大の那須野だ。140キロ台後半の直球を武器に、春の東都リーグではチームを3年ぶり優勝に導いた左腕。オリックス、ロッテ、横浜などの他球団も興味を示す逸材だが、自由獲得枠で狙う可能性も浮上してくる。近日中にもスカウト会議を開き、今後の戦略を確認。阪神の出方に注目が集まる。
阪神ふられた…シダックス・野間口の巨人入り確実に 巨人が”金の卵”をゲットした。今年度の自由獲得枠の目玉、シダックス・野間口貴彦投手(20)の巨人入りが24日、確実となった。争奪戦を演じていた阪神、西武の撤退が明らかになったもので事実上の巨人入りが決まった。 野間口は関西創価3年春に甲子園4強入り。創価大は中退したものの02年10月にシダックス入社、元阪神監督の野村GM兼監督の下でエースに成長。昨夏の都市対抗では準優勝、11月には日本代表としてW杯(キューバ)銅メダル獲得に貢献した。最速151キロの即戦力右腕には巨人、阪神、西武のほかメッツ、ドジャースなど米大リーグも獲得に興味を示していた。野間口は現在6月19日からの都市対抗東京2次予選に備えて調整中で巨人入りの正式表明は今秋の日本選手権予選終了後になる。
2004.5.25 明大・一場 107奪三振で完全V 阪神が自由獲得枠で狙う明大の一場靖弘投手(4年、桐生一)が全カード勝ち越しの完全優勝と、史上2人目のシーズン100奪三振を達成した。24日、東京六大学春季リーグの法大3回戦で完封勝利を収め、リーグ戦を終了。今季8勝目で最多勝が確定し、注目のシーズン最多奪三振記録にはあと2つ届かなかったが、リーグ2位の107奪三振を記録した。 大学No.1右腕に新たな勲章が加わった。江川(法大―元巨人)や和田(早大―ダイエー)もできなかったシーズン100奪三振。一場は「リーグ記録は狙って取れるものではないし、実力がなかった。でも100奪三振は満足です」と素直に喜んだ。 この日は腕が振れず本調子ではなかったが、終わってみれば11奪三振。試合後には胴上げもされ「これで優勝の実感がわいてくる」と満足そうに振り返った。 明大の春季リーグ戦が終了し、スカウト陣との接触が解禁となる。現在阪神、巨人、横浜の3球団による争奪戦となっているが「どれだけ見てくれているか。あと、やりやすい環境のところ」と条件を挙げた。これに対し阪神の菊地東日本統括スカウトは「これからも誠意を持って接触していく」と語った。 接触に関しては「(6月8日開幕の)全日本大学野球選手権後になると思う」と一場。まずは23年ぶり日本一へ全力を注ぐ。
2004.5.23 一場、野間口獲りは劣勢、星野SDが戦略見直し要求 阪神・星野仙一オーナー付シニアディレクター(57)が22日、テレビ解説のため甲子園を来訪。試合前に球団首脳と今後の補強策について話し合った。今秋ドラフト戦略では自由獲得枠で狙う明大・一場靖弘投手(21)、シダックス・野間口貴彦投手(20)の情勢が、極めて劣勢であることを確認。現状での撤退はないが、善後策の用意を含む、戦略の見直しを要求した。 即戦力右腕W獲得に動いていた今秋ドラフト戦略において、星野SDが「方向転換」の準備を要求した。この日、テレビ解説で甲子園を訪れ、野崎社長、黒田編成部長と会談。主要な議題は明大・一場とシダックス・野間口の獲得問題で、極めて劣勢にある現状についてだった。 一場については明大OBのパイプを生かすつもりだったが、周辺調査によると、本人の在京志向が固いことを確認。ともに争奪戦を繰り広げている巨人、横浜にリードを許している現状を報告し合った。 また野間口に関しても実質的なマッチレースとなっている巨人が優勢。進路を大きく左右するとみられるシダックス・野村監督の三男であるカツノリが、今年1月に阪神から巨人に移籍し、太いパイプを築いているだけに、水を開けられている情勢を察知している。 現状での撤退はなく、今後も一場は菊地東日本統括、野間口には佐野西日本統括の両スカウトを張り付かせるが、今年は2人以外にも大学生、社会人の即戦力投手の豊作年。この日をもって「善後策」を用意することが、星野SDから編成部に要求された。一場の方向性が6月中にも出ることから、それをメドに戦略の見直しを進める。
2004.5.15 虎スカウト 野間口追い海外へ 虎の恋は海を越え―。阪神が今秋ドラフトでの獲得を目指しているシダックスの野間口貴彦投手(20)を追いかけ海外まで飛び出す熱意を見せた。野間口は現在、オランダで行われる「ハーレムベースボールウイーク国際野球大会」(7月23日〜8月1日)に向けた候補選手合宿(岐阜県内)に参加中。この合宿を視察している池之上スカウトは「野間口が出場するなら、行くことになる」と海を渡る用意もしている。この日は阪神を含め、7球団が集結。阪神も池之上、佐野スカウトの2人体制で、熱視線を送った。6日に行われた都市対抗野球の京都大会決勝・三菱ふそう川崎戦では、4回7失点でKOされるなど「調子が悪くて、自分の投球ができない」と本人は悩んでいるが、阪神の評価は不変である。
2004.5.9 明大・一場、歴代9位315K 巨人、阪神、横浜が獲得を目指している明大のエース・一場靖弘投手(21)が8日、東京六大学リーグ・立大戦に先発し自己最多の17三振を奪った。リーグ歴代9位となる通算315Kに達しただけでなく、早大・和田(現ダイエー)に次ぐ史上2位の奪三振率9・25もマーク。奪三振王ぶりを見せつけたが、試合は失投を痛打されて逆転負け。「反省しないと…」とがっくり肩を落とした。これだけ三振を奪っても勝てない。一場に残ったのは、やるせない思いだけだ。「2点ももらったのに、5点も取られた。三振の数じゃないですよ」とひたすら自分を責めた。 自己通算300三振まで“マジック2”で迎えた一戦。初回に3番・多幡、4番・比嘉を低めいっぱいの直球で連続見逃し三振。あっさり300Kに達すると、3、4回には5者連続Kをマーク。最速150キロの直球とカットボールを主体に4回までは仁王立ちだった。 順調すぎる序盤にこそ、落とし穴があった。敵主砲の比嘉が「球数を多く投げさせてミートを心がけた」と話すように、ファウルで粘られ球威を徐々にそがれた。5回、加藤に失投のカットボールを2ランされ、6回には球数が100球を超える。そして7回、四球と味方の失策、連打で勝ち越され、171球完投で今季2敗目を喫した。 三振ショーは記録ずくめだ。通算315Kは、チームの先輩・川上憲伸(現中日)の311Kを抜いて歴代9位。奪三振率(9・25)でも、早大・和田毅(現ダイエー)の11・72に次ぐ堂々の2位だ。一方、17奪三振して負けるのは、法大・松本祥平が2001年9月22日の慶大戦で記録した「18K敗戦」に次ぐ不本意な記録となった。 「いかに低めにボールを集めるか。自分も(投球の)攻め方を反省しないと」と謙虚に振り返った神宮の奪三振王。屈辱を吸収して、成長するしかない。
巨人・藤本茂喜スカウト 「ボール一球一球はいい。フォームのバランスもいいが、コースが甘い球もあったかな。それとエラー(計3失策)は、失点にからむよね」
阪神・菊地敏幸スカウト 「決め球がたまたま高めへ行った。17Kでしょ。高評価は変わりません」
横浜・松岡功祐スカウト 「一球一球はいいんじゃないですか。300三振はすごいこと。それで負けるなんて、うまくいかないもんですね」
2004.5.7 野間口4回7失点KOもスカウト高評価不変 今秋のドラフト自由獲得枠の超目玉、シダックス・野間口貴彦投手(20)が社会人野球京都大会決勝の三菱ふそう川崎戦で先発。昨夏の都市対抗決勝の再戦となったが、4イニングを11安打7失点。敗戦投手となり、チームも準優勝に終わったが、直球はMAX150キロをマークするなどネット裏に集まった巨人をはじめとするスカウト陣の評価は変わらなかった。4回を11安打7失点で降板した野間口(カメラ・石田 順平) 分からない。普段は強気のエースが、何度も首をかしげた。球威ある直球が、次々と打ち返されていく。4回で11安打7失点。「見ての通りです。話になりません」試合後、野間口は小さい声で絞り出すのがやっとだった。 相手は三菱ふそう川崎。昨夏の都市対抗決勝で敗れた。先発し6回まで無失点に抑えていたが7回に突然崩れ5失点KOされた。日本一に届かなかった悔しさが、野間口を大きく成長させた。 微妙な制球が狂った。コーナーを突くはずの直球が、甘く高めに浮いてしまう。先頭から連打を浴び、自らの悪送球もあって初回4失点。2、3回は立ち直り、MAXは150キロを計測。無失点に抑えた。だが4回には2本の長打を浴びるなど、3点を失い降板。不本意な結果に、唇をかみしめるだけだった。 それでもスカウト陣の反応は冷静だ。巨人・中村スカウトは「潜在運動能力も含めて、高く評価しています。今後の投球が楽しみ」と巻き返しに期待を込めた。西武・岡村スカウトも「いい時もあれば悪い時もあります。気にしません」とキッパリ。4人のスカウトが集結した阪神・黒田編成部長は「ウチはずっと高い評価をしています」と“恋人”を気遣った。
2004.5.7 今秋ドラフト 虎“済美”狙う 阪神が今年のセンバツ優勝校の愛媛・済美高の4番打者、鵜久森淳志外野手(17)を今秋のドラフト候補にリストアップしていることが6日、明らかになった。マンモス甲子園で2アーチを放った鵜久森は、187センチ、80キロのメジャー級の体格を誇る右の大砲。また、同校の3番・高橋勇丞外野手(17)も候補リストに入れ、指名を視野にマークを続けている。未来のアーチスト獲得を目指して、猛虎が動きだした。高校球界屈指のスラッガー、済美の鵜久森は、今センバツで一躍脚光を浴びた。センバツでは長いリーチから鋭い打球を連発し、チームの初出場Vに貢献。5試合で21打数8安打、6打点で打率・381。2本塁打を記録した。現在、高校通算33本塁打の長打力を誇る。 また、鵜久森とともにリストに挙げられているのが高橋。こちらもセンバツ準々決勝(東北戦)で逆転サヨナラ3ランを放ち、3番打者として済美の初Vの原動力となった。50メートル6秒1の俊足も光る。あこがれの選手でもあるイチローと同じ、勝負強さが身上だ。 今秋のドラフトへ向けて阪神は、シダックス・野間口貴彦投手(20)と明大・一場靖弘投手(21)を自由獲得枠候補に絞り、複数球団との争奪戦の真っ最中。鵜久森、高橋は下位指名が濃厚だが、喜田、桜井に続いて、未来の和製大砲への期待がかかる逸材を逃すわけにはいかない。 阪神の野崎勝義・球団社長はこの日、西宮市内の球団事務所で、ドラフト戦略について「(編成が)しっかりやってくれている。広くリストを集めている」と語った。混セの荒波の中、首位固めに挑む岡田丸は、ドラフト戦線でも着実に歩みを進めている。
阪神が済美・鵜久森に照準 阪神が今春のセンバツで優勝した愛媛・済美の主砲、鵜久森(うぐもり)淳志外野手(17)を、今秋のドラフトで上位指名候補としてリストアップしていることが6日、分かった。同外野手はセンバツ大会では4番を務め、同高の初出場、初優勝に貢献した。4月2日のセンバツ高校野球・東北高戦で、左越え2ランを放った済美・鵜久森(右) 阪神の外野陣は現在、金本、赤星、桧山と左打者ばかり。右の大砲として期待されていた浜中はこの日、右肩痛が再発。2軍にも右の長距離砲は3年目の桜井くらいしかいない。この状況を踏まえ、将来性のある高校生に照準を定めた。 鵜久森はセンバツでは打率3割8分1厘、6打点をマーク。1回戦の土浦湖北戦と準々決勝の東北戦でホームランを打つなど、高校通算33本塁打。大型外野手として注目された。済美の主将・高橋勇丞外野手(17)=178センチ、75キロ、右投右打=にも興味を示している。 自由獲得枠候補としてシダックス・野間口貴彦(20)と明大・一場靖弘(21)の両右腕投手の獲得工作も進行中。「しっかりとスカウトが動いていると思う。広く選手を見てデータを集めています」と野崎勝義球団社長(62)は説明した。
岡田監督一目ぼれ!センバツV済美の4番・鵜久森獲りへ 阪神が今秋ドラフト候補として春の選抜大会で優勝した愛媛・済美高の鵜久森(うぐもり)淳志外野手(3年)をリストアップしていることが6日、分かった。選抜で2発放つなど高校通算33本塁打を誇る右のスラッガー。4番として創部2年目での史上最速Vに貢献した姿に岡田監督が一目ぼれした。自由獲得枠での野間口貴彦投手(シダックス=21)、一場靖弘投手(明大=4年)のW獲りと合わせ、来季をにらんだ動きも活発化してきた。ペナントレースで首位を行く岡田阪神は、今ドラフト戦略も着々と進行させている。自由枠で狙うシダックス野間口、明大一場に続くターゲットは野球王国、愛媛の怪物君。センバツ優勝の済美高4番の鵜久森外野手だ。187センチ、79キロ。鵜久森は右の長身スラッガーで、高校通算33本塁打。長いリーチから外角球を巻き込むように左翼へ本塁打する打法は大リーガーばりの力強さだ。1年秋から4番を張り、センバツでも2発を含む21打数8安打で打率3割8分1厘、6打点の活躍。高校野球史上最速、創部2年目での全国制覇に大きく貢献した。岡田監督はテレビで、そのパワフル打撃を目の当たりにした。「いい選手だ」と一目惚れ。将来はチームの主砲を任せられる存在として、今オフのドラフト候補にリストアップした。鵜久森には中日など6球団も注目しているが、阪神は四国地区担当の畑山スカウトがマーク。他球団競合の可能性も高いが、目指すは秋の1本釣りだ。岡田監督は常々「本当に強いのは、右で日本人の4番がいるチーム」と話す。奇しくもこの日、来季4番候補の浜中が右肩痛を再発させて無期限抹消が決定。「左はおるけど右がおらん」と指揮官が嘆く手薄な右の外野手事情も、鵜久森獲得を前進させるファクターだ。野崎球団社長はこの日「自由枠に限らず、スカウトが一生懸命動いてくれてます」と説明。野間口、一場の即戦力だけでなく、将来のチーム構成も考えたドラフト戦略を進行させる構えだ。
◆鵜久森 淳志(うぐもり・あつし) 1987年2月1日、愛媛・松山市生まれ。17歳。久枝小4年の時に投手としてソフトボールを始め、6年から野球を始めた。松山北中時代の「松山クラブ」を経て、済美では1年夏からレギュラー。好きな選手は小久保(巨人)。家族は父・正男さん(53)=会社員=、母・悦子さん(46)と姉、兄。187センチ、80キロ。右投右打。
2004.5.7 虎の恋人 野間口7失点KO 自由獲得枠で狙うシダックス・野間口貴彦投手(20)は決勝戦に先発、4回を被安打11、7失点(自責は3)でKOされ、優勝を逃した。 獲得に熱心な巨人、西武、そして阪神は黒田編成部長以下、佐野、池之上、嶌村スカウトと4人が見守る中の投球。立ち上がり1、2番の連打に加え自らの失策などもあり4失点。三回にはこの日のMAX150キロを記録するなど立ち直ったかに見えたが四回に4長短打を浴び力尽きた。 それでも阪神・佐野スカウトは「いい時も悪い時もある。評価は変わりません」と高評価は不変。だが、シダックス・野村監督は「スピードガンと競争していてはダメ。今が試練の時」と突き放した。 「こんなことでくじけていては上(プロ)ではやっていけません。これをプラスにするためにも練習でがんばりたい」。“虎の恋人”は絞り出すように話した。
2004.5.1 三菱ふそう川崎・五嶋貴幸が2回無失点 今秋のドラフト候補左腕・五嶋貴幸投手(23)が6回からリリーフ登板。2イニングを無失点で3三振を奪いながらも3安打を浴びたことに「今日は全部ダメでした」と苦笑い。この日のMAXは137キロだったが、阪神・池之上スカウトは「右打者の内角へのスライダーが素晴らしい」と高評価。昨夏の都市対抗で若獅子賞を受賞した左腕は「目標は都市対抗2連覇」とさらなる飛躍を誓っていた。
三菱ふそう川崎五島、2回無失点の好投 三菱ふそう川崎(関東)のドラフト候補左腕、五島貴幸投手(24=常磐大)が2回無失点の好投でネット裏のスカウト陣にアピールした。打線も13得点と爆発し、甲賀健康医療専門学校(近畿)に13−0と7回コールド勝ちした。日産自動車(関東)とJR西日本(中国)もそれぞれクラブチームに順当勝ちした。三菱ふそう川崎の五島が6回から登板し、2回無失点と好投した。直球は最速137キロながら要所でスライダー、チェンジアップを織り交ぜて3奪三振。2年前にプロ入りした久保田(阪神)小野寺(西武)とは常磐大の同期生で「自分も上でやってみたい。もっと気持ちを前面に出して安定感のある投手を目指します」と話した。ネット裏には巨人、阪神、横浜など9球団が集結。横浜宮本スカウトは「左で投球術がたけているので今後が楽しみ」とリストアップした。
2004.4.27 [04キミが主役]明大・一場靖弘 明大エースの一場靖弘投手(21)が26日、東京六大学リーグ・慶大戦で10三振を奪い完投勝ち。チームでは川上憲伸(現中日)以来となる通算20勝を達成し、2ケタ奪三振10度は法大・江川卓(元巨人)に並んだ。大学日本一を決める第53回全日本大学野球選手権大会(報知新聞社後援、6月8日から神宮球場)まで1か月あまり。スポーツ報知では、大会での活躍が期待されそうな一場らドラフト注目選手を毎週1人、ピックアップする。ダイナミックなフォームから148キロが低めに決まった。一場は、最後の打者・池辺を見逃し三振に仕留め、10Kで締めた。2ケタ奪三振通算10試合は法大・江川卓と並ぶ歴代4位タイ。勝ち星でも、チームでは川上(28勝)以来となる20勝到達だ。「目標は30勝なので通過点です」と笑った。明大の大先輩・星野仙一(現阪神オーナー付シニアディレクター=SD)は、学生時代に23勝を挙げている。「(23勝を)抜きます」と宣言した。24日の慶大初戦で1年ぶりの黒星を喫した。この日も中盤は苦しんだが、覚えたてのフォークを武器に踏ん張った。チームは勝ち点2で早大と並び首位タイ。一場のMAXは150キロだった。球速アップが成長の足跡だ。中学時代に軟式で130キロ台を連発した少年は、高校を経て大学1年で145キロ、3年秋の早大戦で154キロを3度投げた。魅力はスピードだけじゃない。終盤でも140キロ台後半を投げる肩の強さとスタミナがある。「地肩の強さで投げる投手はそうはいない」(巨人・藤本スカウト)、「大学では持てる力の7割くらいしか出ない」(阪神・菊地東日本統括スカウト)とプロは強じんな肉体にほれている。年明けから巨人、阪神、横浜が専属スカウトを派遣し徹底マークしてきた。横浜は、元明大監督の荒井信久氏(50)がスカウト部長に就任。阪神には星野SDという切り札がいる。在京の人気球団である巨人も、若手投手陣の整備は今や最重要課題となった。獲得合戦で3球団以外にツケ入るスキはない。三つどもえの獲得合戦はまだまだ続く。
横浜・松岡功祐スカウト(明大OB)「直球が速く、スライダーのキレもいい。フォーク、チェンジアップと球種があり、しかも投げるスタミナは群を抜いている。タイプ的に似てる投手はプロでは見つからない。速球を何球も投げるところは松坂(西武)似かな。顔もいいし、スターになる要素も持っている」
<一場靖弘>(いちば・やすひろ) 1982年7月5日、群馬・吾妻町生まれ。21歳。小学3年から野球を始めて5年から投手。桐生一高2年の夏に正田(現日本ハム)の控えとして全国優勝。3年夏はエースとして甲子園出場。明大進学後、1年春のリーグ戦初登板初勝利。昨秋のリーグ戦早大戦では神宮球場の大学生最速となる154キロを計測した。リーグ通算20勝13敗。183センチ、84キロ。右投右打。
2004.4.27 巨人、阪神、横浜が専属スカウトを派遣し徹底マーク ダイナミックなフォームから148キロが低めに決まった。一場は、最後の打者・池辺を見逃し三振に仕留め、10Kで締めた。2ケタ奪三振通算10試合は法大・江川卓と並ぶ歴代4位タイ。勝ち星でも、チームでは川上(28勝)以来となる20勝到達だ。「明治のエースとして、先に点はやれない。目標は30勝なので通過点です」と笑った。明大の大先輩・星野仙一(現阪神オーナー付シニアディレクター=SD)は、学生時代に23勝を挙げている。「(23勝を)抜きます」と“燃える男”超えも宣言した。 24日の慶大初戦で1年ぶりの黒星を喫した。この日も4回無死満塁から3失点するなど中盤は苦しんだがチェンジアップ、覚えたてのフォークを武器に踏ん張った。チームは勝ち点2で早大と並び首位タイ。一場のMAXは150キロだった。球速アップが成長の足跡だ。中学時代に軟式球で130キロ台を連発した少年は、高校を経て大学1年で145キロ、2年で148キロ。3年秋の早大戦で154キロを3度投げた。一場の魅力はスピードだけじゃない。終盤でも140キロ台後半を投げる肩の強さとスタミナがある。「地肩の強さで投げる投手はそうはいない」(巨人・藤本スカウト)、「大学(の試合)では持てる力の7割くらいしか出ない。プロに行ってまだまだ伸びる」(阪神・菊地東日本統括スカウト)とプロは強じんな肉体にほれている。 年明けから巨人、阪神、横浜が専属スカウトを派遣し徹底マークしてきた。横浜は、元明大監督の荒井信久氏(50)がスカウト部長に就任。阪神には星野SDという切り札がいる。在京の人気球団である巨人も、若手投手陣の整備は今や最重要課題となった。獲得合戦で3球団以外にツケ入るスキはない。三つどもえの獲得合戦はまだまだ続く。
2004.4.23 アマNo.1 右の大砲竹原に熱視線 阪神のスカウト陣が今ドラフトの上位候補に挙げる三菱自動車岡崎の竹原直隆外野手(24)に熱視線を送った。22日、東京・府中市の府中市民球場で行われた三菱自動車岡崎―シダックスとのオープン戦に、阪神の菊地東日本統括、佐野西日本統括、北村、池之上らスカウト陣が集結。アマNo.1右打者としてリストアップする竹原の一挙手一投足を見守った。 この日の竹原の打撃は、関東遠征5試合目の疲れからか精彩を欠いた。3打数無安打。普通ならばこの“肩透かし”だが、阪神スカウト陣は逆にほくそ笑んだ。「あまり打ちすぎて目立って欲しくないから」と担当の北村スカウト。それほど阪神には必要な逸材なのだ。魅力は昨年キューバのW杯で4本塁打を放ったパワーに加え、50メートル走6秒0の俊足と、遠投110メートルの強肩。阪神のスカウト陣が集結していたことに対して竹原は「やりがいになります」と笑みを浮かべた。 阪神にとって右の外野手獲得は急務。阪神以外にも中日など7球団がマークしており、予断は許されない。今後も総動員で徹底マークを続けていく。
2004.4.20 [シ烈・自由獲得枠戦線]野球/2 明大・一場靖弘投手 ライバルであり続けるのか、それとも同じチームで投げるか。明大・一場にとって、それが大きなポイントになる。ライバルとはシダックス・野間口。1学年下の社会人選手とはいえ、自由獲得枠の目玉と騒がれている同じ右の本格派投手を意識しないはずはない。「意識しても仕方ないけど、負けたくはないですね」。負けず嫌いの一場の言葉に、獲得に乗り出している阪神、巨人、横浜のセ3球団は敏感な反応を示している。神宮の杜を沸かせるスピードスター。17日の今季初戦でも東大を6安打完封した。ネット裏で目を光らせた3球団のうち阪神と巨人が野間口との両獲りを狙っている。巨人・吉田編成部長は「将来は巨人の投手陣の柱になってくれる存在」と野間口とともに最大の評価を送る。もちろん阪神も同じ評価だ。ただ、どんなに高く評価しても野間口の動向が一場の球団選択に影響してくる。97年のドラフトでは一場の先輩、明大・川上がライバルの慶大・高橋由との両獲りを狙った巨人の誘いを断り、中日の逆指名を決めた。強烈なライバル心をパワーの源にするのは偉大な先輩、星野仙一氏の時代から受け継がれる“明治魂”でもある。その星野氏は現在、阪神のシニア・ディレクター。それも一場の決断に大きな影響を及ぼすことは間違いない。1メートル83の長身から投げ下ろす一場の速球は最速154キロ。神宮球場にスピードガンが導入されて以降、大学生では最速の数字だ。阪神・菊地東日本統括スカウトは「緩急をうまく使えるようになった」と評価する。大学1年春から主戦投手としてリーグ戦に登板し、2年時には和田(ダイエー)長田(西武)多田野(インディアンス3A)ら「松坂世代」と投げ合ってきた。ライバルと競ったから今がある。どんな環境がプロで一場を成功させるか、それが球団選択の決め手となる。「自由獲得枠という評価は光栄。でも今はリーグ戦に集中したい」。一場の最終決断は早くても春季リーグ戦後。野間口の動向とも複雑に絡み合い3球団の争奪戦はこれから激化する。
■一場靖弘(いちば・やすひろ) 1982年(昭和57)7月5日、群馬県生まれの21歳。太田小3年で野球を始め投手兼内野手。桐生一では99年夏に背番号11で正田(現日本ハム)らとともに全国制覇。明大では1年春からベンチ入りし通算19勝12敗。03年秋の早大2回戦で自己最速の154キロを記録した。家族は両親と兄。1メートル83、84キロ。右投げ右打ち。
2004.4.19 [シ烈・自由獲得枠戦線]野球/1 シダックス・野間口貴彦投手 社会人、大学野球も本格的に開幕。プロのスカウトによる“金の卵”探しも本格化する中、秋のドラフトを前に各球団の間でもう激戦が繰り広げられている。それが即戦力選手を自由競争で争う自由獲得枠。今年の自由獲得枠の目玉になる4選手をめぐる各球団の動きを探る。第1回はシダックス・野間口貴彦投手(20)。今年の自由獲得枠の中でも、最大の目玉と言われるのが野間口だ。20歳の右腕に対して阪神、巨人、西武の日本3球団に加え、米大リーグのメッツ、ドジャースが獲得に乗り出すことを表明している。ただ、野間口本人は日本球界入りが基本線であり、争奪戦は日本の3球団に絞られているが、獲得へのキーマンとなっているのがシダックス・野村GM権監督だ。野間口は野村監督と出会って素質が開花した。いわば“育ての親”であり、心酔しきっている。野村監督は元阪神監督。野間口も兵庫県出身であり、スタート時は阪神有利だった。そこに強烈な巻き返しを図ってきたのが巨人。吉田編成部長は「1番の補強ポイントは投手」と公言し、昨オフには阪神から野村監督の愛息・克則をトレードで獲得した。関係者は野間口との関連性を否定するが、両者の間に太いパイプができたのは確かだ。13日に行われた野村監督の沙知代夫人の出版パーティーにも三山球団代表が出席。礼を尽くしている。巨人は昨年、早大・鳥谷の争奪戦で阪神に敗れている。2年連続の失敗は許されない。同じように鳥谷を逃している西武も、松坂に次ぐスター候補獲得へ最高の条件を用意した。野村監督の現役最後の球団が西武という縁もある。野村監督は球団選択の重要な要素に「情」を挙げていた。「熱心に来てくれたらグラッとくるもんなんや」。情にもろい名将らしい言葉。だからこそ3球団とも徹底マークは変わらない。もちろん「環境」という要素もある。その環境を判断するのに、大きな影響を与えるのは野村監督にほかならない。野間口は当初は春先に球団を絞り込む予定だったが、今はチームの都市対抗出場に専念する。同時に球団選択を熟考する時間もそれだけできることになる。将を射んと欲すれば先ず馬を射よ――。これを“キーワード”にアマNO・1右腕の争奪戦は佳境を迎える。
◇野間口貴彦(のまぐち・たかひこ) 1983年(昭58)5月31日、兵庫県生まれの20歳。小1で野球を始めて関西創価3年春はセンバツ4強。01年ドラフトでは指名凍結選手となり創価大進学も02年9月に中退。同年10月にシダックス入りし、03年夏に都市対抗準優勝で若獅子賞受賞。10月のW杯(キューバ)で日本代表入りして銅メダル。同年、ベストナイン受賞。家族は両親と姉、弟。1メートル83、85キロ。右投げ右打ち。
2004.4.18 明大・一場投手を各球団スカウトが絶賛 今秋ドラフト注目の右腕、明大・一場靖弘投手(4年)が東大戦で今季初先発初登板。要所を締める投球で6安打完封勝ちを収め、チーム12季ぶりのリーグ優勝へ好発進した。また立大は、エース格に成長した小林太志投手(3年)が法大を下し、2勝目をマークした。内容の悪さに思わず舌を出す明大・一場 ただ勝つだけでは満足できない。一場は「四球が多いし、直球があまりキレていなかった」と反省点をあげた。2、3回とも長打と死球を許した。圧倒的にねじ伏せることが出来ず不満を漏らした。 昨年10月19日の早大戦で大学生の球場最速となる154キロをマークした剛腕。ネット裏には、獲得を狙う巨人、阪神、横浜それぞれ複数のスカウトが陣取った。この日の最速は3回の151キロ。制球にやや苦しんだが、カットボールやチェンジアップを駆使。被安打6、奪三振8にまとめ、通算8度目の完封勝利だ。 「きょうは緩急をつけて打ち取っていた。投球のバランスはいいよ」という横浜・松岡スカウトはじめ各球団の高評価は変わらない。「勝ちは勝ち。自分は全試合負けないつもりで投げます」大学NO1右腕は、4連覇中の早大を倒してのリーグ優勝に全力を注ぐだけだ。
一場、野間口“恋人獲り”はこれからが本番 球速は井川の自己最高を上回る151キロをマークした。147球の熱投で開幕戦を白星で飾った。それでも、トラの恋人に笑顔はなかった。「調子はよくなかったです。真っすぐが切れていなかったし…。151キロ? 納得できるピッチングではありません」明大・一場の長いシーズンが始まった。この日、神宮で行われた東大戦には、阪神、巨人、横浜の3球団のスカウトが集まった。各球団の関係者たちは、それぞれ距離を取って、ネット裏に座る。視線すら合わさない光景が、シ烈な争奪戦を物語っていた。「150キロ台のストレートを1球だけではなく、続けて投げられる。それがすごい」報道陣に囲まれながら観戦した黒田編成部長は改めて、その右腕にホレ直した。すでに菊池スカウトが密着マーク。もうひとりの恋人であるシダックス・野間口は佐野スカウトが担当。新宿のホテルに泊まり込んで、調布のグラウンドに足を運んでいる。阪神の次を担う両右腕。その獲得に欠かせないのが星野SD。人脈をフルに活用して、水面下でラブコールを送る日々。方針、現状、他球団の動きに見通し…。フロントの一員である以上、報告する義務がある。岡田阪神が連敗を「4」で止めた16日、星野SDは大阪・野田の電鉄本社を訪れていた。久万オーナーら役員たちとの懇親会。今月の定例報告会の議題のひとつが、今秋のドラフト戦略だった。現時点では、一場、野間口の両者とも、「有利とはいえない」が結論だった。2人とも相思相愛という表現は、当てはまらない。突破口は、両親や後見人や、高校時代の恩師。正攻法が通用しないのなら、違う道がある。可能性がある限り、最後まで戦う姿勢を強調した。「獲りやすい選手だけを獲るような昔の阪神のやり方は絶対にせん。競争が激しくなるほど、獲る。そうでないと、強くはならん」星野SDは力説する。野球と違って、フィールドはない。観客もいない。だから、ルールも…。“裏技”を駆使できる闘将が頂に座るプロジェクトは、これからが本番を迎える。151キロ。くしくも、この夜も粘投した先発・福原も、同じ数値を弾き出した。一軍に帯同している久保田の復帰先発も間近。そして一場と野間口が入ってくれば、タメ息が出るような右腕カルテットが誕生する。常勝集団へ。もうひとつのグラウンドでは、星野SDが指揮を執っている。
2004.4.10 阪神、横浜、広島、日本ハムがこの日も藤田一也内野手を視察 関西学生野球春季リーグは10日、皇子山球場(大津市)で立命―京大、関学―近大の各1回戦を行い、立命と近大が先勝した。近大は、ドラフト候補の藤田一也内野手(4年=鳴門一)が2安打2得点と活躍。学生最後の春の開幕戦は、反省と逆転勝ちの喜びの半分半分で終わった。打っては2安打が同点、逆転につながった藤田だが、1点リードの9回、先頭打者の打球をファンブル。1死三塁のピンチにつながった。「大事なところだったのに」と藤田は細身の体をさらに小さくしながら、無失点で切り抜けてくれた三木田に感謝した。 ただ遊撃手としてのプロの評価は、抜群に高い。阪神、横浜、広島、日本ハムがこの日も視察。阪神畑山スカウトが「プロでも確実にショートを守れる」と語れば、横浜宮本スカウトも「守りは今でもプロレベルで通用する。センスがいい選手なので、打つ方も対応できるようになるでしょう」と絶賛した。早大・田中浩康(4年=尽誠学園)とともに、プロ注目の内野手が大学球界をわかせる春が始まった。
2004.3.31 高2トリオを先物買い 阪神スカウト会議 高2トリオを先物買いや!阪神は30日、甲子園室内練習場でスカウト会議を行った。今年はシダックス・野間口、明大・一場の即戦力コンビを自由獲得枠で狙うが、来年は「常勝という意味で先をにらんで」(黒田編成部長)と、高校生のドラフト上位指名にシフトする方針。センバツでも注目された大阪桐蔭・平田、社・大前、報徳学園・片山の関西ビッグ3が、そのターゲットになる。 スカウト会議では、センバツ出場校の中から有力選手約30人をリストアップ。「成長を見たい。ウチもボチボチ、育てる選手を獲る時期にきてる。常勝という意味で、先をにらんでいくのも大切」。黒田編成部長は即戦力獲得にこだわったここ数年からのシフトチェンジを示唆した。野崎球団社長も「そういう形になれば、チーム力が整っているということ」と編成サイドの意向に賛同した。 ドラフト4巡目以降なら、高校生も自由獲得枠と両立可能。「野手も今はいいが、3年後にはみんな年齢が高くなっている」と黒田部長は話し、福岡工大城東・定岡、明徳義塾・田辺らをリストに入れた。最強への戦略が、着々と進行する。
きょう登板予定「野間口vs一場」にTG陣も熱視線 野間口VS一場の注目の対決に、猛虎スカウト陣も駆けつける。きょう31日に明大グラウンドで行われる明大―シダックスの練習試合で、阪神が獲得を目指す豪腕2人が登板を予定。黒田編成部長は「私を含め、4人で見ます」と話した。ライバル・巨人も編成担当者を派遣予定。場外バトルも、熱くなる。
高校生のみを対象に30人リストアップ…スカウト会議 阪神の3回目のスカウト会議が30日、甲子園室内練習場内で行われ、野崎球団社長、竹田常務、黒田編成部長以下、全スカウトが集結。センバツ大会に出場している高校生のみを対象に、30人弱リストアップした。 しかし、今ドラフトの目標はシダックス・野間口と明大・一場の両投手の自由獲得枠でのW獲り。「(枠を1つにして高卒を獲るのも)作戦の1つだが、自由獲得枠を2つ使うのが最初からの基本線です」と黒田編成部長は話した。
スカウト会議 高校生内野手指名も 阪神の第3回スカウト会議が30日、阪神甲子園球場・室内練習場内の会議室で行われた。今会議では、現在開催中のセンバツ高校野球出場選手から新2年生を含む約30人をリストアップ。今後の方針について話し合われた。黒田編成部長は「自由枠2つを使うことは、前から決まっている」と、これまでの方針に変わりがないことを明言。また内野手については「何年後かをにらみながら育てていく考え方もある」と、高校生の指名もあり得ることを示唆した。
2004.3.28 “右の金本”竹原獲りへ 今秋ドラフトの上位指名選手として、三菱自動車岡崎の竹原直隆外野手(24)をリストアップしていることが27日、分かった。強打、俊足の社会人No.1外野手で、右の外野手獲得を目指す阪神はシダックス・野間口貴彦投手(20)、明大・一場靖弘投手(21)に続く自由獲得枠候補としてマーク。選抜高校野球の出場校が出そろう28日後に開かれるスカウト会議でも、金の卵として名前が挙げられるもようだ。 常勝軍団の一角を担える逸材がいた。平下、葛城ら左の外野手に比べて右の外野手が手薄なことから、阪神は今秋ドラフトでの獲得が急務となった。そこで浜中に続く右の大砲として白羽の矢を立てたのが、社会人No.1外野手との呼び声も高い竹原だ。パワーと勝負強さを兼ね備える竹原は、城西大時代も首都大学リーグ屈指の強打者として活躍。大学4年の02年に日米大学野球の全日本メンバーに選出されたほか、三菱自動車岡崎へと進んだ03年にキューバで行われたW杯でも5番を務めるなど、国際大会も豊富に経験している。長打だけでなく状況に応じて右打ちもできる器用さも備え、チームでは不動の4番。堀井哲也監督(42)は「チームバッティングもできるし、打撃には文句のつけようがない」と言う。加えて50メートルを6秒で走る俊足も魅力。また昨年の試合は日程の厳しい社会人野球で全イニングに出場するなど故障にも強いことから、いわば“右の金本”として鉄人2世になり得る素材だ。左利きで左投げ右打ちという変わり種でもある竹原。「小さいときからプロ野球選手があこがれでした」と話しており、すでに阪神を含め中日や西武など7球団がマーク。争奪戦は必至だが、阪神は野間口、一場に続く自由枠候補として、北村スカウトが密着マークを続けていく。
2004.3.17 野間口 虎をキリキリ舞い 格の違いを見せ付けた。九回からマウンドに上がったシダックス・野間口は先頭の梶原を143キロの直球で見逃しの三振に打ち取り、浅井には抜けたスライダーを左前へ運ばれたが、続く喜田を142キロの直球で3球三振。そして早川はフォークで空振りの三振に仕留めた。16球のうち、変化球はわずか4球。自慢の速球で“プロの先輩”を圧倒した。MAXは球場の表示で144キロ、スカウトのスピードガンで145キロ。「1イニングだけだから。今日は真っすぐがよかったし。3三振?(阪神が)本気じゃなかったんでしょう」と照れた。打ち取られた阪神の選手も今ドラフトの超目玉にお手上げだ。「見逃した球はボールかなと思ったんだけど…直球のキレがあった」(梶原)、「とにかく速かった。いい球だし、いいコースに来ていた」(喜田)、「表示以上にスピードが出ていた感じ。いい練習をさせてもらいました」(早川)。ただ脱帽するしかなかった。巨人、西武などとの争奪戦を繰り広げる阪神スカウト陣も思わずため息を漏らした。この日は黒田編成部長、嶌村ディレクター、担当の佐野西日本統括スカウトら6人が集結。黒田部長は「この時期にこれだけのスピードを出せるのだからすごい。欲しいということ」と絶賛。来年は味方になるのか、それとも敵になるのか―注目度は高まるばかりだ。
2004.3.16 野間口、阪神2軍を3Kピシャリ 今秋ドラフト自由獲得枠の超目玉、シダックスの野間口貴彦投手(20)が16日、阪神2軍とのプロアマ交流戦に登板。9回1イニングを1安打無失点、3奪三振の快投を演じた。 カミソリの切れ味だ。昨年ファーム日本一に輝いた若トラのバットが、内角を突く速球に次々と空を切っていく。昨年5月に兵庫・鳴尾浜で行われたプロアマ交流戦での7回1安打無失点の快投劇に続き、またもや阪神をねじふせた。全16球中12球を140キロ台中盤のストレートで組み立てながらも、最後の打者・早川には得意のフォークで仕留めてみせた。 格が違う。ネット裏では巨人、メッツに加え、阪神は6人ものスカウトが集結。「梶原、喜田ら一軍キャンプでやっていた選手に対しても、狙ったところに投げている。真っすぐで三振が取れているしね」と阪神・黒田編成部長。「とにかく欲しいということ。今後も密着マークします」自慢の若トラ打線を手玉に取った快速右腕に、あらためて高い評価を下した。 過熱する争奪戦にも、野間口に慢心はない。「もっと変化球の精度を増していかないと…」心にあるのは、投手としての純粋な上昇志向だけ。若きエースはただ進化を目指して、突き進む。
2004.3.12 ダイエーの補強術に舌を巻いた 目指すチームの姿が、そこにあった。地元の有力選手を獲得し、即戦力として起用する。試合前の岡田監督はダイエーの補強術に舌を巻いた。「ダイエーはホンマ、九州のエエ選手を獲ってるもんな。自由獲得枠の新人が、よう働く。先発陣も若いモンな」 昨年は和田、新垣。2年前は杉内に寺原。そして今年は、この日先発マウンドに上がった馬原…。井口、松中、城島、柴原といった野手重視の期間を経て、数年前に方針を転換。左右のバランスの取れた投手中心の編成を続けることによって、黄金時代を迎えようとしている。 一方、阪神はどうか? 他球団が羨むようなコマが揃っている。ただ、それは現時点での評価。中期的ビジョンに立ったとき、欠点は見えて来る。 「金本、矢野、片岡、伊良部、下柳、藪なんかの同世代の選手が一気に衰える可能性がある。あと2、3年は大丈夫や思うけども…。今のうちに手を打っておかないアカンな」 編成などGM的な働きを求められている星野SDが明確に、アキレス腱を指摘した。現在では、全ポジションが、強化ポイント。判断を誤れば、投打の歯車が大きく崩れる危険性を秘めている。今年は明大・一場、シダックス・野間口の両右腕の獲得が最大のテーマだが、今の布陣は、右投げ左打ちの内野手が多いだけに、「右・右」の早大の二塁・田中も注目されている。また来年以降を見渡せば、同じく早大には智弁和歌山卒の武内(一塁、3年)が阪神を熱望しているといわれている。2年生には報徳学園から入った右腕・大谷。大阪ガスには06年のドラフト候補生で、石川・遊学館出身の左腕・小嶋がいる。3人とも関西が生まれ故郷で、高校時代に甲子園を沸かせた経験がある。認知度も高い。地元の人間が全国区で羽ばたき、縦ジマにソデを通す。岡田監督がそうであったように、そんな球歴を持つ人間がファンから親しみを持たれる。他球団と競合するほどの実力を伴う『Uターン組』を今、阪神は求めている。 ある意味では、身売り説が消えないダイエーでも、有力選手は獲れる。現ナマだけで、ダイヤモンドを集めることはできない。綿密な調査と情報。時にはウルトラCを駆使し、最後は情がモノを言う場合もある。数年後の猛虎黄金時代を迎えるための戦いは、もう、水面下で“開幕”を迎えている。
2004.3.10 野間口を阪神スカウト陣が絶賛 阪神の黒田編成部長、嶌村ディレクターをはじめ、佐野西日本統括、池之上、畑山ら5人のスカウト陣が大挙して野間口を見つめた。黒田編成部長は「高校時代から見ているが、体も一回り大きくなった。腕がよく振れているし、球の回転がいい」と絶賛。ライバルの巨人、西武も視察に来ていたが「やはりいい投手は欲しい」と獲得へ全力を注ぐつもりだ。
2004.3.8 明大・一場靖弘が初実戦で1回3K スカウト高評価 プロ注目の速球派右腕、明大・一場靖弘投手(21)が7日、東京・調布市の明大グラウンドで行われた神奈川工大とのオープン戦で、今季初めて実戦登板した。「(習得中の)フォークを試したい」と急きょ9回に4番手でマウンドに上がると打者3人をそれぞれフォーク、直球、フォークで連続三振。最速は145キロだった。 巨人、阪神、横浜、中日の各スカウトがネット裏で観戦。「フォークは十分使える。内容も申し分ない」(巨人・藤本スカウト)、「腕の振りもフォームのバランスもよかった」(阪神・菊地スカウト)と高評価は相変わらず。
2004.2.26 明大・一場、3回4K 巨・神・横スカウト“魅了” 今秋の自由獲得枠候補の明大・一場靖弘投手(21)が、紅白戦に登板して3回を1安打1失点(自責0)3連続を含む4奪三振と好投した。22日にも登板したが、強風の中で2回4安打1失点と不満が残っただけに「きょうは真っすぐも変化球もよかった。ボール先行が何度かあったのでそこだけが課題」と手応えをつかんだ。ネット裏の巨人、阪神、横浜のスカウトからも「順調に仕上がってきている」との声。今季の対外試合初登板は3月8日からの関西遠征を予定している。
2004.2.17 虎の恋人・野間口が初実戦で快投 阪神が自由枠での獲得を目指すシダックスの野間口貴彦投手(20)が、今年初の実戦登板で好投した。16日、静岡・中伊豆の志太スタジアムで紅白戦が行われ、3回を3奪三振、パーフェクトに抑え、最速144キロをマーク。「本人もびっくりですよ」と満足そう。阪神・佐野スカウトは「キャンプでけがなく順調に行っているということだね」と“トラの恋人”にますますほれ込んでいた。
2004.2.8 池之上スカウト、早大主将の田中内野手獲得も 昨年のドラフトで鳥谷獲得に尽力した阪神・池之上格スカウトが、沖縄・宜野座村球場を初訪問した。前日に沖縄入りしたばかりだが、さっそくグラウンドで“元恋人”に熱視線をおくった。「鳥谷は緊張しているなかで、よくやっている。下半身がまた大きくなっているね。自分たちが評価した選手がどう成長するのかを見るのも(スカウトの)仕事ですよ」昨年は神宮球場のほかにも、早大の東京・東伏見グラウンドに足を運び、密着マークした。そんな熱意が伝わり、巨人、ヤクルトなど8球団との“鳥谷争奪戦”を制した。それだけに、鳥谷のキャンプでの成長を喜ぶと同時に、今後の活躍を願っているのだ。「ウチのスカウトが今年も早稲田のグラウンドに行くと思う」と同スカウト。鳥谷の後継者で、早大の新主将、田中内野手の獲得も視野に入れていた。
2004.1.29 野間口争奪戦 キャンプにGTスカウト全日程密着 巨人、阪神が獲得を狙う今秋ドラフトの超目玉、シダックスの野間口貴彦投手(20)をめぐり、両チームのスカウトが2月1日から19日まで行われる同チームのキャンプに全日程密着することが29日、明らかになった。巨人は中村スカウト、阪神は佐野スカウトが完全マークし、獲得への熱意をアピールする。 野村克也GM兼監督(68)をはじめ選手は、キャンプ地の静岡・中伊豆の志太スタジアムに隣接する「ホテル・ワイナリーヒルズ」に宿泊するが、GTスカウトもともに同ホテルに滞在し、誠意を示すつもり。呉越同舟ならぬ“呉越同宿”で、激しい伝統の一戦が展開されそうだ。
2004.1.24 カツノリ移籍、阪神サイド「ドラフトは別」 寝耳に水だった。阪神・岡田彰布監督(46)はカツノリの巨人へのトレードに目を丸くした。「驚きの方が大きかったわ」大阪市内のホテルで報道陣を前に、正直な胸のうちを明かした。 球団から電話で報告を受けたのは、テレビ出演のために東京を訪れた22日の夜。「巨人側から申し入れがあったらしいな」とトレードに発展した経緯を説明したが、実は内心は穏やかではない。今オフのドラフト最大の目玉、野間口と“リンク”する選手を、あえて争奪戦を繰り広げる宿敵・巨人へ放出することは様々なリスクを背負う可能がある。「今はそこまでは考えたくないな」と言葉を濁した指揮官に代わり、野崎球団社長が力強い言葉を並べた。 「頭によぎったが、今回のトレードとドラフトは別問題と考えている。判断を間違っていないか、とオーナーにも相談しました」と説明。矢野と野口の2枚看板の前で、昨年は1軍出場の機会すらなかったプロ9年生に対し、チャンスを与えるためのトレードであることを力説した。 「他球団から声をかけてもらえる(ほど層が厚くなった)のは数段の進歩だよ」と気を取り直した指揮官は、新外国人のキンケードに対し、シーズン中の捕手起用まで示唆。カツノリを放出しても、連覇へ挑む岡田阪神にマイナス要素は見当たらない。
2004.1.23 黒田編成部長が明大総監督に挨拶 阪神の黒田正宏編成部長(56)は22日、菊池敏幸スカウト東日本統括(53)、池之上格スカウト(48)とともに東京都調布市の明大野球部合宿所を訪問し、別府総監督にあいさつした。阪神は自由獲得枠で一場靖弘投手(21=桐生一)の獲得を目指すことを公表している。スカウト部門トップの黒田編成部長が明大を訪れるのは今季初。
2004.1.17 TGなどが狙うシダックス・野間口!ドジャースも参戦 野間口争奪にメジャーも参戦することが明らかになった。阪神の今秋の自由獲得枠候補、シダックス・野間口貴彦投手(20)の獲得に米大ドジャースも16日、名乗りを挙げた。これで阪神、巨人、西武と4球団がバトルを繰り広げることになった。激化する状況の中で阪神・カツノリ捕手(30)は「入ってもらえるように協力したい」とアピール。父親説得も辞さない姿勢を見せた。野間口ゲットへ、最高の使者が腰を上げた。阪神・カツノリ捕手(30)が16日、所属するシダックスの監督として今後の進路決定に携わる父・野村克也氏(68)への”おねだり”を志願した。 「どういう形でも、役に立つことがあれば…。ボクもチームの一員なので、戦力になりたい」 親子という最高のコネを生かさない手はない。阪神監督時代に専属広報として家族同然の生活をしていた嶌村スカウト担当ディレクターが密着マーク中だが、ここに実子のカツノリが加われば、争奪戦の視界はグッと開ける。プロ・アマ関係から直接のスカウト活動は無理。それでも「近い人に話を聞くことはできますから」と乗り気だ。 昨年5月の交流戦で2軍の一員として対戦。正月の帰省時にも父との会話に「いいピッチャーだね」と、さりげなく野間口のことを出した。選手を送り出すアマ側にとっては、入団後の相談相手になれる選手の存在は安心材料。「自分の色を出してもう一度、キャッチャーで勝負」と意気込む今季だが、”副業”への期待も大きくなった。
カツノリ、野間口&一場獲りの援護 鳴尾浜球場(西宮市)で自主トレ中のカツノリがドラフト争奪戦で強力サポートする。今オフのドラフトで獲得を目指す右腕2選手はともに縁がある。シダックス野間口は父克也氏が監督を務め、一場は明大の後輩。「(アマとの)規定がありますが、チームのためになることなら、何でもします」と力強く話した。
2004.1.14 野間口と一場に「専任スカウト」 阪神は13日、甲子園球場内の球団事務所で、今年初めてのスカウト会議を開き、今秋のドラフト会議の自由獲得枠で野間口貴彦(シダックス)、一場靖弘(明大)の両右腕の獲得を目指す方針を確認した。獲得に成功すれば、今季の鳥谷(早大)に続く大物新人の獲得になる。 今後の両右腕には「姿を見せることが誠意になる」として「専任スカウト」が練習から密着マークする。黒田編成部長は「左投手が多いので、右のいい投手がほしい。2人をぜひとも(とりたい)」と話した。
野間口、一場確認/阪神スカウト会議 阪神は13日、西宮市の球団事務所にスカウト11人が集まり、今秋ドラフトに向けた1回目のスカウト会議を行った。自由獲得枠でシダックス・野間口貴彦(20)と明大・一場靖弘(21=桐生一)の両右腕の獲得を目指すことを確認。会議後に早々と公表した。黒田正宏編成部長(56)は「現場もいい投手を求めている。右のナンバー1クラスのどちらも欲しい。練習から徹底マークしたい」と話した。会議では指名の全候補約350人をリストアップし、担当地域の分担を再確認した。
今秋ドラフトは密着マークで一場&野間口狙い 阪神球団は13日、甲子園球場内の球団事務所で今年最初のスカウト会議を開き、今秋のドラフト会議(11月17日予定)では自由獲得枠で、明大・一場靖弘投手(21)、シダックス・野間口貴彦投手(20)の両右腕の獲得を目指す方針を改めて、確認した。約1時間の話し合いで、一場は東日本統括の菊池スカウト、野間口は西日本統括の佐野スカウトが担当することも決定。黒田編成部長は「できるだけ姿を見せることがまずは誠意だと思う」と語り、密着マークから始めることを明言した。 両投手とも即戦力右腕で、シ烈な争奪戦が予想されるが「他球団よりも、まずは自分たちが誠意を尽くす」と黒田部長。常勝タイガースという大きな目標に近づくためにも、負けられない戦いとなる。
2004.1.11 明大・一場、巨人、阪神、横浜に絞った 今秋ドラフト自由獲得枠候補、明大の154キロ右腕・一場靖弘投手(3年=桐生一)が、進路を巨人、阪神、横浜の3球団に絞ったことが11日、明らかになった。現在オリックスを含む4球団が獲得を表明。さらに今後増える可能性もあるが、昨年から熱心な3球団に絞り、最終的に今春リーグ戦終了をメドに結論を出すことになった。 同大学野球部OB総会と4年生送別会がこの日都内で行われ「フォークの神様」こと杉下茂氏(78)やオリックス選手会長の三輪、前阪神の広沢克実氏(41)ら約200人が出席。一場の進路について、あるプロ関係者は「オリックスは厳しい状況になっている。3球団の中から選ぶようだ」と話した。 群馬出身の一場は、かねて在京球団志望といわれていた。しかし阪神については、地域性のハンディを上回る同大学OB星野SDの存在と、高校時代に結果を残せなかった「甲子園」へのあこがれもある。「人気の巨人」か、昨年最下位ながらOBが多く環境が整っている「人脈の横浜」か、「あこがれの阪神」か。悩める一場は「これからゆっくり考えます」と慎重に話した。
2001.1.9 近大藤田らが始動 今秋のドラフト候補3人を擁する近大が9日、奈良県生駒市のグラウンドで始動した。藤田一也内野手(21=鳴門一)、三木田敬二投手(21=明徳義塾)、貴志款八(かんぱい)投手(21=近大付)の3候補の始動初日に、阪神、巨人、横浜、近鉄、日本ハム、オリックスの6球団10人のスカウトが集結した。藤田は、守備なら先輩二岡(現巨人)の後継者と言われる遊撃手。打撃も2年春からすり足打法を採り入れたことが奏効し、3年春に首位打者を獲得した。3年春夏は通算103打席で三振ゼロと、選球眼のよさも光る。早大・田中浩康(21=尽誠学園)が大学球界NO・1内野手と評価を高めているが、藤田も負けてはいない。阪神、ロッテなどが注目する藤田は「自分を必要として下さるところなら、どこでも行きたい。内野手の層の厚さは、関係ありません。競争するのが好きですから」と熱い決意で、大学最後のシーズンに臨む。
2004.1.9 “虎の恋人”明大・一場とシダックス・野間口が直接対決へ ”虎の恋人同士”が直接対決!?3月31日に明大とシダックスがオープン戦を行うことが8日、分かり、大学No.1の一場靖弘投手(21)=明大=と社会人No.1の野間口貴彦(20)=シダックス=が直接対決する可能性が出てきた。 「ぜひ投げ合いたい。相手は年下だし、負けたくない」 一場がストレートにライバル心をむき出しにすれば、別府総監督も「見てみたいねぇ。お客さんも集まるよ。ここ(明大グラウンド)でやるのがもったいないね」と乗り気だ。一方の野間口は「投げるかどうか分かりません」としたが、五輪代表入りも噂されるドラフトの目玉同士の対決だけに実現すれば、獲得を狙う球団のスカウトも大集結となりそうだ。その一場については昨年末、阪神・星野SDから別府総監督に「一場が欲しい」との電話が入っており、別府総監督は「星野はまだ(投げているところを)見たことがないらしいが、星野が口説きにかかれば、落ちるかもしれない。進路は本人に任せる。自分の好きなところにいけばいい」と話している。明大はこの日が練習始め。横浜、阪神、巨人、オリックスの4球団8人のスカウトに見守られながら約4時間半汗を流した一場は「(スカウト集結に)びっくりした。進路は全くの白紙状態です」と話すにとどまった。
2004.1.9 一場獲り切り札!!星野SD出馬 阪神が今秋ドラフトで獲得を目指す明大・一場靖弘投手(3年=桐生一)が8日、同部史上最多のスカウトに見守られて新年初練習を行った。東京・調布市内の同大グラウンドで始動。阪神はもちろん、巨人、横浜、オリックスの4球団、8人のスカウトが勢ぞろいした。別府隆彦総監督(77)は「練習初日にこんなに集まったのは初めて。川上(中日)の時もこんなに多くなかったよ」。一場本人も「びっくりしました。光栄なことです」と照れくさそうに話した。 4球団の中でも、シダックス野間口とのダブル獲得を狙う阪神には奥の手がある。明大OBの星野仙一SDが直接出馬する予定だ。11日のOB総会への出席は急きょ取り止めとなったが別府総監督に「近いうちに1度ピッチングを見たい」と伝えている。今春リーグ戦をじっくり視察した上で、口説き落とす構えだ。 一場は「まだ白紙の状態。これから色々考えて、春のリーグ戦終了をメドに自分の中で結論を出したい」と話した。その択が今ドラフト戦線を大きく動かす。
明大一場欲しい!4球団のスカウト集結 今秋ドラフト自由獲得枠の目玉、明大・一場靖弘投手(3年=桐生一)が、同部史上最多のスカウトに見守られて新年初練習を行った。8日、東京・調布市内の同大グラウンドで始動。これに合わせ巨人、阪神、横浜、オリックスの4球団、8人のスカウトが勢ぞろいした。別府隆彦総監督(77)は「練習初日にこんなに集まったのは初めて。川上(中日)の時もこんなに多くなかったよ」。一場本人も「びっくりしました。光栄なことです」と照れくさそうに話した。シダックス野間口と並ぶ即戦力投手に、各球団ともあの手この手でアプローチする。巨人はメーン担当に藤本スカウト、サブ担当に長谷川スカウトの2人体制を敷いた。吉田編成部長は「1人の選手に2人つけるというのは初めて。プロ1年目でローテーション入りできる力をもっている選手なので最大限の評価をしている」と、この日も最多の3人で足を運び熱意をアピールした。 阪神は、明大OBの星野SDが出馬する予定。11日のOB総会は急きょ欠席となったが、別府総監督に「近いうちに1度ピッチングを見たい」と伝えている。今春リーグ戦を視察した上で、口説き落とす構えだ。横浜も同大学OBの松岡、今久留主両スカウトが担当する。 さらにこの日、新たにオリックスも参戦を表明。古屋スカウトは「大学NO・1投手の争奪戦を指をくわえて見ているわけにはいかないでしょう」と気合十分に話した。一場は「まだ白紙の状態。これからいろいろ考えて、春のリーグ戦終了をメドに自分の中で結論を出したい」と話した。一場の選択が今ドラフト戦線を大きく動かすことになりそうだ。
阪神一場獲得へ星野SD出馬も 一場の獲得へ向け、阪神・星野仙一シニアディレクター(56)が直接説得に臨む可能性が出てきた。明大OBの星野SDは昨年末、明大・別府総監督に電話で獲得したい意向を連絡。別府総監督は「(一場が)欲しいなら直接口説けと言いました」と話し、早ければ直接プロ入りの意思確認が可能になる春季リーグ戦後にも“出馬”する。これまで01年にFA宣言した片岡に、阪神監督就任の翌日、東京の片岡を訪ね感激させるなど、説得には定評のある星野SDだけに阪神の切り札となりそうだ。
仙さんコール…一場が欲しい 今秋のドラフトの超目玉、明大・一場靖弘投手(21)に阪神が猛アタックをかけた。明大の始動日となった8日、東京・調布市の明大グラウンドに阪神をはじめ、巨人、横浜、オリックスのスカウト陣が“一場詣で”。4球団が名乗りを上 げるし烈な争奪戦だが、阪神は星野SDが年末にラブコールを送るなど本格的に獲得へ動きだした。 寒風吹き荒れるグラウンドとは対照的に、バックネット裏では熱い火花が散っていた。 阪神の菊地東日本統括、池之上両スカウトをはじめ、巨人の吉田編成部長、藤本スカウト、横浜の松岡、今久留主両スカウト、さらに一場獲りに参戦したオリックスの古屋スカウトが集合。この騒然とした風景に、別府隆彦総監督は「(川上)憲伸(中日)の時にもなかった。こんなの初めてだよ」と驚きの表情を見せた。 すでに激しい争奪戦の様相だが、阪神にとって状況は厳しい。群馬出身で大学も東京の明大の一場は在京志向とみられており、阪神は不利な立場にいる。しかし最大の切り札がある。明大OBの星野SDだ。 すでに星野SDは昨年末、別府総監督に電話を入れ、「(一場を)欲しい」と猛アタックを開始。「ウチは一場と(シダックスの)野間口の2人で行きたいんです」と熱く語ったという。すると別府総監督から「お前が勝手に口説けばいい」と激励された。 その言葉で星野SDも本格的に動くのは間違いない。11日の明大野球部のOB総会には出席しないが、「実際に一場を見たことがないということだからリーグ戦とかを見て(自分のところに)来るんじゃないか」と別府総監督。 菊地東日本統括スカウトも「星野SDの行動は把握していないが、リーグ戦を見ることはあるのでは」と話している。春のオープン戦や春季リーグ戦で直接投球を確認してから本格的に動き出しそうだ。 渦中の一場はスカウト陣が集まる騒々しい状況に「びっくりした。でも4球団も来てくれて光栄です」と笑みを浮かべ、「まだ白紙だけど、自分の中では春季リーグ戦終了ぐらいに決めたい」ときっぱり。 MAX154キロの大学No.1右腕の周囲が今後も白熱するのは必至だが、星野SDを中心に阪神は総動員で獲得を目指す。
2004.1.8 シダックス野間口、希望は巨人か阪神 今秋ドラフト自由獲得枠の目玉、シダックス野間口貴彦投手(20=関西創価)が、進路を巨人と阪神に絞ったことが6日、明らかになった。注目選手がドラフト10カ月前の新年早々に進路を絞るのは異例。同投手は最速151キロの速球派で、昨年の都市対抗では準優勝へと導いた実績を持つ。練習始動のこの日、調布市内のグラウンドに両球団スカウトが訪れ、早くもドラフト直前さながらの緊迫感が漂っていた。 社会人NO・1右腕の進路が絞られた。あるプロ関係者は「野間口が希望球団を巨人と阪神に絞ったようだ。球界を代表する2球団と認めており、他球団は手を出しにくい状況になっている」と話した。現時点で獲得の意思を表明しているのは巨人と阪神だけだが、今後、名乗りを上げる球団もあり得る。そんな中、異例の早期決断は、早い段階からラブコールを送ってくれた両球団の誠意に、野間口サイドがこたえた形となる。 阪神は昨夏、シダックス野村克也GM兼監督(68)に最初に獲得の意思を伝えている。同10月のW杯(キューバ)にも、12球団で唯一、担当の佐野スカウトを派遣するなど密着マークを続けてきた。前日5日の必勝祈願も阪神が先手を打つ形であいさつに訪れ、この日は巨人より1人多い3人のスカウト陣で視察に訪れた。佐野スカウトは「うちとしてはぜひとも、と考えている。その気持ちが人数にも表れた」と強烈アピールした。 やや出遅れた感のある巨人だが、この日は吉田編成部長自ら足を運び、約4時間の練習中、片時も野村監督のそばを離れずピッタリマーク。同部長は「野村監督は投手を補強したいといううちの事情を分かってくれている。野間口君は力的にも将来、巨人を背負って立ってくれる選手。こちらに来てくれると信じて誠意を見せる」と、こちらも1歩も譲らない。 2球団に絞られ、争奪戦はさらにヒートアップの様相を呈してきた。野間口は「連日スカウトの方に来ていただいて光栄なこと。これから気持ちをフラットにして考えたい。なるべく早く進路を決めて、都市対抗に集中したいと思っています」と冷静に話した。
野間口、異例の早期決断「阪神か巨人」 今秋ドラフト自由獲得枠の目玉、シダックス野間口貴彦投手(20=関西創価)が、進路を阪神と巨人に絞ったことが6日、明らかになった。注目選手がドラフト10カ月前の新年早々に進路を絞るのは異例。同投手は最速151キロの速球派で、昨年の都市対抗では準優勝へと導いた実績を持つ。練習始動のこの日、調布市内のグラウンドに両球団スカウトが訪れ、早くもドラフト直前さながらの緊迫感が漂っていた。 社会人NO・1右腕の進路が絞られた。あるプロ関係者は「野間口が希望球団を巨人と阪神に絞ったようだ。球界を代表する2球団と認めており、他球団は手を出しにくい状況になっている」と話した。現時点で獲得の意思を表明しているのは巨人と阪神。だが今後、名乗りを上げる球団もあり得る。そんな中、異例の早期決断は早い段階からラブコールを送ってくれた両球団の誠意に野間口サイドが応えた形となる。 阪神は昨夏、シダックス野村克也GM兼監督(68)に最初に獲得の意思を伝えている。同10月のW杯(キューバ)にも、12球団で唯一、担当の佐野スカウトを派遣するなど密着マークを続けてきた。前日5日の必勝祈願も阪神が先手を打つ形であいさつに訪れ、この日は巨人より1人多い3人のスカウト陣で視察に訪れた。佐野スカウトは「うちとしてはぜひとも、と考えている。その気持ちが人数にも表れた」と強烈アピールした。 出遅れた感のある巨人だが、この日は吉田編成部長自ら足を運び、約4時間の練習中、片時も野村監督のそばを離れずピッタリマーク。吉田部長は「野村監督は投手を補強したいといううちの事情を分かってくれている。野間口君は将来、巨人を背負って立ってくれる選手。こちらに来てくれると信じて誠意を見せる」と一歩も譲らない。 2球団に絞られ、争奪戦はヒートアップする一方。野間口は「連日スカウトの方に来ていただいて光栄なこと。これから気持ちをフラットにして考えたい。なるべく早く進路を決めて、都市対抗に集中したいと思っています」と冷静に話した。
野間口争奪“伝統の一戦”ゴング 今秋ドラフトの目玉・シダックスの野間口貴彦投手(20)が6日、東京・調布市内のグラウンドで始動。巨人、阪神のスカウトがネット裏で火花を散らしながら、快速右腕を見守った。野間口に匹敵する注目の逸材が8日に始動する明大・一場靖弘投手(21)。両右腕は自由獲得枠の目玉で、アテネ五輪日本代表入りの可能性もある。東北・ダルビッシュ有投手(17)も潜在能力は高く、1巡目指名は確実。今年のアマチュア球界は、この3人を中心にして回る。
都市対抗前に決断「気持ちはフラット」 シダックス・野間口の獲得を狙い、野村監督(左)のもとに巨人と阪神のスカウトが集結した(左2人目から阪神・嶌村、佐野、池之上スカウト、巨人・吉田編成部長、中村スカウト) “伝統の一戦”のゴングが鳴った。シダックス・野間口が東京・調布市内のグラウンドで始動。獲得を狙う巨人、阪神のスカウトが一堂に会し、争奪戦が本格的にスタートした。 巨人は吉田孝司編成部長と中村和久スカウトが、早朝からネット裏に陣取った。ランニングで軽く汗を流す野間口を眺めながら、たき火をする野村克也GM兼監督(68)にピッタリと寄り添い、熱意をアピール。吉田部長は「野間口君は力的にも、将来は巨人を背負って立つ投手になる」と最大限の賛辞。「こちらに来てくれると信じながら、誠意を見せるしかないだろう」と獲得への決意をあらためて語った。 対する阪神は、嶌村聡スカウト・ディレクターと佐野仙好・西日本統括スカウト、池之上格スカウトの3人が姿を見せた。前日、調布市の深大寺で行われたシダックスの必勝祈願で先手必勝とばかりにいち早くあいさつ。“宿敵”の参戦にも「相手は関係ないから」と佐野スカウトは余裕の表情を浮かべていた。争奪バトルの渦中にいる野間口は練習後「気持ちは伝わりました。光栄なことだと思う」と素直に感謝を口にした。今後、GT戦の白熱が予想されるが「これからが本番なんだろうなと実感しますね。今年は今年で気持ちをフラットにして考えていきたい」と現時点では白紙の状態であることを強調した。 「できるだけ早く(入団先を)決めたい」と野間口は話す。「あくまで都市対抗。制覇してから次のステップに行きたい」昨年、準Vに終わった大舞台でリベンジを果たす誓いが、まず、その胸にある。8月の都市対抗前に入団チームを決め、全国制覇の勲章を手土産にプロ野球へ身を投じる可能性は大。右腕の決断は巨人か、阪神か―。
2004.1.8 一場獲りへ明大を訪問 阪神が8日、明大・一場獲りをスタートさせる。菊地敏幸スカウト担当東日本統括(53)、池之上格スカウト(48)が東京都調布市の明大グラウンドで始動する明大野球部を訪れて別府総監督にあいさつする。今秋ドラフトの自由獲得枠で狙う一場靖弘投手(21=桐生一)に誠意を示す。当初は始動日前日の7日に同市内の明大合宿所をイの一番で訪れる構えだったが、学校側への配慮もありチームの始動を待つことになった。
2004.1.8 東海大・筑川「当然プロ」−−練習始め 筑川、磯貝の両右腕、落合、大松の両外野手のドラフト候補選手を擁する首都大学リーグの東海大が7日、神奈川・平塚市のグラウンドで練習始めを行った。阪神・菊地東日本統括スカウトが早速、あいさつ。筑川は02年秋に右ひじを手術し、その後の登板はないが今春の開幕には間に合う見込みで「プロに行くのは当たり前と思ってやります」と意欲満々だった。
阪神スカウトが東海大の4選手を視察 阪神・菊地敏幸東日本統括スカウト(53)は7日、今秋のドラフト候補で、東海大の筑川利希也(21)=175センチ、72キロ、右投左打、東海大相模出=、磯貝直人(21)=182センチ、80キロ、右投右打、東海大菅生出=両投手、落合成紀(21)=177センチ、77キロ、右投左打、報徳学園出=、大松尚逸(21)=184センチ、85キロ、左投左打、金沢高出=両外野手の練習を視察。関係者にあいさつした。4選手はこの日、神奈川・平塚市内の同大グラウンドで始動。00年センバツV腕の筑川は「(プロは)あこがれというより、ならなきゃいけない」と宣言した。阪神は超目玉の野間口、明大・一場の獲得を狙うなど、今年のドラフト戦線でも完勝を狙っており、エース・磯貝も「大学日本一のマウンドに立つ。そこまで行ければ、注目される成績になっている」と、ドラフトへのアピールに向け、今季の活躍を誓っていた。
東海大の4選手がプロ入りの誓い 筑川利希也、磯貝直人両投手、落合成紀、大松尚逸両外野手(いずれも3年)のドラフト候補を擁する東海大が7日、神奈川・平塚市内の同大グラウンドで始動。同大史上初となる4人同時プロ入りを誓った。2002年ドラフトで久保(巨人)、小林(中日)、鞘師(広島)と3人同時にプロから指名を受けたが、今年はその上も。2年夏に右ひじを手術し、今季に完全復活を期す00年センバツV腕の筑川は「(プロに)ならなきゃいけない」。この日は阪神の菊地・東日本統括スカウトもあいさつに。「大学日本一のマウンドに立つ。そこまでいければ注目される成績になっている」とエース・磯貝。大学選手権制覇に向け、あと1と迫った50度目のリーグ制覇も単なる“通過点”にして見せる。
2004.1.7 明大一場にも一番乗り 阪神が明大・一場靖弘投手(21=桐生一)へも一番乗りで誠意を見せる。明大野球部の始動前日となるきょう7日、阪神菊地敏幸スカウト担当東日本統括(53)、池之上格スカウト(48)が東京都調布市の明大合宿所を訪れ、別府監督にあいさつする。阪神、巨人、横浜の3球団が争奪戦を展開中の一場だが、在京のライバル2球団に負けてはいられない。イの一番のあいさつで、誠意を示す。 阪神はやはり自由獲得枠で狙うシダックス・野間口に対し、始動前日となる5日の必勝祈願も佐野スカウトらがマークし、巨人の先手を打った。一場に対しても同様の作戦で、150キロペアのW獲りを狙う。11日の明大野球部OB総会には星野SDが出馬予定。新年早々から、阪神がドラフト戦線でも必勝態勢を取る。
2004.1.7 早大後輩・田中も獲る! 阪神が鳥谷の後輩も狙う。鳥谷がこの日本格始動した早大グラウンドには、阪神菊地スカウトの姿もあった。今年のドラフトの上位候補・田中浩康二塁手(3年)の視察だ。「鳥谷と二遊間を組ませたら今すぐプロでも通用する。実戦に強い和田タイプかな」。阪神はシダックス野間口、明大一場のW右腕獲りを目指しているが、菊地スカウトは田中にも食指を伸ばす方針を明かした。 田中は鳥谷の1学年後輩で、昨秋まで二遊間を組んだ間柄。「1番セカンド田中」「3番ショート鳥谷」の布陣で早大史上初の4連覇に貢献した。176センチ、75キロの体が織り成すシュアな打撃で、昨秋のリーグ戦では打率4位の成績を残した(首位打者は鳥谷)。50メートル6秒1の俊足で、この日も阪神だけでなく、巨人、ヤクルトのスカウトが挨拶に出向いた。 「争奪戦? そりゃあ厳しいでしょう。でもうちのチームにとっても必要な選手です」と菊地スカウト。野間口、一場と併せた3人獲りは困難だが、各球団の動向を見極めつつ作戦を進行する方向だ。早大新主将に就任した田中もこの日「上を目指したい」とプロ希望を表明。「鳥谷さんに少しでも近づけるようになりたい」と、決意を語った。果たして鳥谷後輩の行く末は…。今オフのドラフトに楽しみが増えた。
早大・田中にG・T・YSスカウト 早大・田中浩康内野手(21)にプロのスカウトが集まった。6日、東京・西東京市の早大東伏見グラウンドでチームが始動。巨人、阪神、ヤクルト3球団のスカウトがさっそく新年のあいさつに訪れた。「体格が1年のころよりたくましくなっている」(巨人・松本スカウト)、「送球練習にもリズム感がある」(阪神・菊地スカウト)と評価は高い。 今季から主将も務める「1番・二塁手」は、史上初となるリーグ戦5連覇へのキーマンでもある。「やすやすとは負けられません」と記録達成へ並々ならぬ決意だ。 和田(ダイエー)、鳥谷(阪神)らたくましい先輩を見て育ってきた。2人のスターに続く逸材でもある。「後ろにいい打者がいるので、塁に出ることだけを考えたい」と田中。走攻守のバランスもいいだけに、自由獲得枠でプロ入りする可能性が高い。
◆田中浩康(たなか・ひろやす) 1982年(昭和57)5月24日生まれの21歳。京都府出身。小学2年から野球を始める。尽誠学園では1年、2年夏に甲子園出場。早大では昨年春から1番二塁手でフル出場。秋には東京6大学ベストナインに選出された。今季から主将も務める。50メートル走が6秒1、遠投は100 メートル 。走攻守3拍子そろう。1 メートル 76、75 キロ 。右投右打。家族は両親と弟1人。
2004.1.6 野間口争奪戦 焼きもちで阪神リード 151キロ右腕をめぐる巨人、阪神の争奪戦が本格スタートした。 今秋の自由獲得枠候補、シダックスの野間口貴彦投手(20)が6日、東京・調布市のグラウンドで初練習を行い、獲得を目指す巨人、阪神のスカウトが顔をそろえた。前日の初詣にあいさつに訪れた阪神に先手を取られた巨人は吉田編成部長自らが出陣。「遅れたなら取り返せばいいんだよ」と真っ向対決を宣言した。だが阪神はこの日もリード。池之上スカウトが野村監督の好物、京都・上賀茂神社の焼きもちを持参。野村監督は「一歩リードやな。阪神はオレの好みを知ってるから強いわ」と笑いながら話すと、スカウト陣を見回し「あしたからが勝負やな」とあらためて“熱意”を求めた。周囲の騒々しさに「これから本番なんだな」と野間口はポツリ。“伝統の一戦”はまさにこれから本格化する。
2004.1.5 初練習に先駆けてシダックス・野村監督にあいさつ 今秋ドラフトの目玉、野間口を擁するシダックスが5日、深大寺で必勝祈願を行った。「自分の気持ちに妥協せず、なるべく早く進路を決めたいです」と野間口。獲得を狙う阪神・嶌村スカウトディレクターと担当の佐野スカウトも訪れ、6日の初練習に先駆けて野村監督にあいさつ。嶌村スカウトは「1日前に乗り込み、こちらの誠意を伝えようと思った」と熱意を強調していた。
阪神、野間口争奪戦お先! シダックス新年あいさつにスカウト参上 阪神が5日、今ドラフトの目玉、シダックス・野間口貴彦投手(20)の争奪戦で今年の先手を取った。シダックスはこの日、東京・調布市の深大(じんだい)寺で必勝祈願。野間口獲得を目指す阪神だけがスカウト2人を派遣し、野村克也GM兼監督(68)らに新年のあいさつを済ませた。ナインが集まる境内にひょっこり、姿を現したのは、阪神の嶌村聡スカウト・ディレクターと佐野仙好・西日本統括スカウトの2人。「スカウトの原点は誠意。こちらの誠意を伝えようと思って」と嶌村スカウトは野村監督にあいさつ。野村監督も阪神監督時代から面識があるだけに「新年早々、熱心だねえ」と笑顔で返した。 野間口は巨人も獲得の意思を表明するなど、プロ注目の右腕。阪神は関西創価時代からプレーを見続けている佐野スカウトを担当地域外ながら“野間口番”に抜てき。練習開始前の“詣で”も異例だが、6日のチーム始動も含め、徹底マークする予定だ。 これには野間口も「気持ちの伝え方なんでしょうね。うれしいこととは思いますけど…」とびっくり。年末年始は実家で何度も家族会議を開いた。進路について「家族や周囲の人に迷惑をかけたくない。妥協したくはないが、できるだけ早く決めたい」と8月ごろまでにはチームを決めるつもりだ。
野間口争奪戦…阪神スカウト陣が電撃来訪! 今秋自由獲得枠の目玉、シダックス・野間口貴彦投手(20)が、東京・調布市の深大寺でチームメートとともに必勝祈願を行った。巨人と阪神が激しい争奪戦を展開する中、何と阪神の嶌村聡スカウトディレクターと佐野仙好スカウトが、6日の初練習に先駆け、必勝祈願先に電撃出現。前代未聞の幕開けに、野間口争奪戦は早くも本格化の様相だ。正月ムードで賑わいをみせる境内に、鋭い眼光が走った。野間口の獲得を狙う阪神のスカウトが、深大寺に現れた。6日の初練習に先駆けての野間口詣で。先手必勝とは言え、プロスカウトが必勝祈願先までマークするのは前代未聞だ。 「阪神からシダックスへの新年のごあいさつです。野村監督には、新年早々熱心だねと言っていただきました」とは野村監督の阪神在任時代の3年2カ月、監督付広報を務めていた嶌村聡スカウトディレクターだ。 通例では、年明けの初練習からのマークがその年のスタートになるが、例年より早い本格的な幕開け。「1日前に乗り込み、こちらの誠意を伝えようと思いました」と、同ディレクターは話す。また佐野スカウトは西日本を統括するが、高校時代(関西創価)から視察していたこともあり、エリアを超えての担当スカウトに就任。両スカウトは前夜4日、このためだけに関西から上京し、8日まで練習を視察する予定。すでに昨年から争奪戦は始まっているとはいえ、力の入れ具合がうかがえる。阪神の電撃来訪を伝え聞いた野間口は「うれしいことかなと思います。進路は自分の気持ちに妥協せず、なるべく早く決めたいです」と語った。早くも切られた野間口争奪戦の火ぶた。正月早々、ドラフト戦線が熱い。
猛虎04年、初詣はシダックス"野間口神社" スカウト2人が上京 今秋の自由獲得枠候補の超目玉、シダックス・野間口貴彦投手(20)に5日、獲得を目指す阪神が早くもあいさつに訪れた。”熱意”を選択ポイントに挙げる野村克也GM兼監督(68)も好感触を得たようで、巨人との一騎打ちとなった野間口争奪戦を阪神が新年早々、一歩リードした。 例年、東京・調布の深大寺に初詣を行うシダックスの面々の中に、阪神のスカウト2人の顔もあった。嶌村スカウトディレクターと担当の佐野西日本統括スカウトだ。野村監督、野間口に新年のあいさつを行うため前日4日に大阪から上京。巨人に先だって初詣の日に訪れた。初練習の前の訪問は阪神では初、他球団でも超異例で、きょう6日のシダックスの初練習にも訪れる予定だ。 「いち早くごあいさつしたいという気持ちを行動に出しただけです。スカウト活動の原点は誠意を尽くすこと。それを相手に伝えていきたい」。阪神・野村監督(当時)の監督付広報だった嶌村ディレクターが説明した。この積極性に野村監督は「阪神が一番熱心。昨年の夏に”野間口が欲しい”と言ってきたし、それが(他球団と比べても)一番最初だからな」と満面に笑み。野間口も「阪神側の気持ちが伝わります」と話した。 嶌村ディレクターは「人事を尽くして天命を待つ。野村さんが好きな言葉です。プロセス重視の方ですし、今後も誠意を見せます」。野間口の獲得を目指し、巨人に入りこむ余地を与えない意気込みだ。
阪神「野間口獲り」先手 初詣で転じて野間口詣で−。阪神が今秋ドラフトの目玉、シダックス野間口貴彦投手(20)獲得に向け異例の先手を打った。5日、東京・調布市の深大寺で行われたシダックスの必勝祈願に、阪神・嶌村ディレクタースカウトと佐野スカウトがあいさつに訪れた。嶌村ディレクターは「例年、練習始動日にあいさつに行きますが、今年は1日前に乗り込んでこちらの誠意を伝えようということ。明日だったら(他球団の)皆さんもいらっしゃるだろうし」とニヤリ。大阪からの前日入りで強烈アピールし、同じく自由獲得枠での獲得を狙うライバル巨人に先制パンチを見舞った。 並々ならぬ意気込みに、社会人NO・1右腕、野間口も圧倒されていた。「そこまでしてくれなくても、とも思いますがうれしいことですね。気持ちは伝わりました」と素直に受け止めていた。現時点でGT一騎打ちの様相を呈しており、本人も東西人気球団の二者択一に悩める日々を過ごしている。昨年12月29日から今月3日まで大阪の実家に帰郷し、進路について家族会議を行った。内容については明かさなかったが「早い段階で結論を出したい。スカウトの方の話を聞いて心が動かされた球団に決める」と白紙を強調する野間口。都市対抗(8月下旬)開幕前をメドに結論を出すことになりそうだ。
野間口初詣に阪神だけ来た! 今秋のドラフトの超目玉、シダックスの野間口貴彦投手(20)の獲得を目指す阪神が“誠意”を見せた。野村克也監督(68)率いるシダックスは5日、東京・調布市の深大寺へ必勝祈願に訪れたが、阪神・嶌村聡スカウトディレクター(35)と佐野仙好西日本統括スカウト(52)が異例のピッタリマーク。野間口争奪戦では巨人との一騎打ちの様相だが、巨人のスカウト陣はおらず、まずはロケットスタートで阪神が一歩リードした。初詣客でごった返す深大寺。必勝祈願に訪れた野村監督のもとに、野間口担当の嶌村ディレクターと佐野スカウトが駆け寄った。「新年早々熱心やの。早速の賀正ありがとう」。野村監督の言葉に両スカウトは笑顔を浮かべた。 今回のように必勝祈願の場であいさつするのは前代未聞だ。「新年のごあいさつという意味で来た。こちらの気持ち、誠意を伝えていきたいということです」と嶌村ディレクター。当初の予定ではシダックスの練習初日の6日が仕事始めになるはずだったが、急きょ予定を変更した。 野村監督が阪神監督時代に、専属広報だった嶌村ディレクターは一昨年から野間口をマークしている。2002年11月の伊豆キャンプから公式戦や春夏のキャンプには顔を出し、野村監督のもとを訪れた。「野村監督付だったからというわけではないが、その延長線上の中でそういう選手がいただけ」。とは言うものの野村監督との深いつながりをフルに活用するのは間違いない。 関西創価時代から見続ける佐野スカウトとの強力コンビで野間口獲得を目指すが、ライバルは巨人だけに簡単ではない。だが嶌村ディレクターは「他球団のことは意識しない。スカウトの原点として誠意を見せるだけ」と、誠意を尽くす覚悟だ。 野間口の反応も上々だ。「ここまでしなくても、とは思いますけど、うれしいですね。阪神側の気持ちが伝わってきます」と笑顔。年末には帰郷し、両親と話し合ったが、現在はまだ迷っているという。ただ「早いうちに決めたい。結論を延ばすと周りに迷惑もかかるし」と早期決断を明言した。 6日には嶌村、佐野に加え、昨年マークしていた池之上スカウトも加わり、3人で野間口の練習を視察する。昨年は鳥谷獲得で勝利した阪神。今年は野間口獲得へ全精力をつぎ込む。
野村監督は静観の姿勢 野間口の育ての親、野村監督は阪神、巨人による争奪戦を静観する姿勢だ。昨年末には進路指導したいと語っていたが「進路を決めるのは本人だから」と野間口が結論を出すのを見守っていくつもりだ。 この日、阪神のスカウト陣があいさつに来たことに「阪神は熱心だね」とにやり。「大切なのは誠意」と語っていただけに「昨年から(あいさつに)来ていたしな」と阪神の誠意は十分に感じているようだった。 必勝祈願では、東京大会、都市対抗、日本選手権の3大大会制覇を祈った。「昨年と今年では(シダックスへの)注目度が違う。都市対抗で準優勝し、勝負の年になる」。野間口がいる今年は十分優勝を狙えるだけに、野村監督の表情には自信があふれていた。
ノムさん「決めるのは本人だから」 シダックス野村克也GM兼監督(68)は阪神のあいさつ1番乗りに、「熱心だね。プロ入りの時にスカウトの熱意で球団を決める選手の気持ちがよく分かるよ」とニンマリ。しかも嶌村ディレクターは阪神監督時代に約3年間も専属広報を務めた人物だ。限りなく阪神有利の状況だが、「まあ決めるのは本人だから。こちらはアドバイスくらいは出来るけど」と、あまくでも本人の意思を尊重する構えだ。
2004.1.1 野間口争奪へGT“仁義なき戦い” 04年の秋は“GT番外編”に注目だ。今年の自由獲得枠の目玉、シダックス・野村克也GM兼監督(68)の愛弟子、151キロ右腕の野間口貴彦投手(20)獲得をめぐって巨人、阪神が“仁義なき戦い”を繰り広げる。過去の自由獲得枠選手争奪戦では巨人、阪神は1勝1敗1分けの五分。両球団は大学No.1右腕、明大の一場靖弘投手(21)獲得にも興味を示しており、アマチュア球界の逸材獲得へ新年早々から壮絶なバトルが展開されそうだ。 アマ球界の至宝をめぐるGT争奪戦が今年もぼっ発する。シダックスの若きエース野間口獲得を狙って巨人、阪神が水面下で早くも動き始めた。すでに両球団とも昨年12月、関係者を通じてシダックス側に獲得を申し入れており、他球団は獲得を見合わせていることから早くも一騎打ちの構図が出来上がった。 「今年はまずチームが都市対抗で優勝することを考えているし、状況が許せばアテネ五輪にも出たい。進路についてはまだ自分自身実感もわいていないしこれからですよ」 ヒートアップする周囲の状況をよそに野間口は平常心を強調する。関西創価3年春にセンバツ4強入りも創価大は練習が合わず、わずか4カ月で退部して中退。しかし、シダックス入りして野村監督と出会い、生き返った。打者の心理、駆け引きなど投球術を磨き、昨夏都市対抗で準優勝。W杯(10月、キューバ)で日本代表入りし、チームを銅メダルに輝くなどして社会人ベストナインも獲得した。まぎれもない社会人No.1投手。野間口が大阪出身、野村監督が元阪神監督であることから“阪神有利”の声も聞こえるが本人は「それは関係ない。今はまったくフラットな状態」と白紙を強調する。野村監督も「本人が決めればいいこと。それよりも巨人は野間口をくれとワシに頭を下げるんか?」と愛弟子の進路を楽しんでいる様子だ。 巨人は吉田編成部長自らが担当。阪神は野村監督と懇意な嶌村スカウトディレクターに加え、星野SDの出馬も予定するなど最善を尽くして野間口獲りを目指している。新年は5日から始動するという151キロ右腕をめぐる両球団の動向から今年は目が離せない。 ≪一場 3球団による争奪戦≫ 野間口と並ぶ自由獲得枠の目玉でMAX154キロを誇る明大・一場にも巨人、阪神がともに獲得へ名乗りを上げている。桐生一2年夏は正田(日本ハム)の控えながら日本一を経験。明大では1年春からリーグ戦に登板して通算18勝を挙げた。「あっという間に最終学年になった。まずは早稲田を倒して優勝することが一番。進路はそれからです」。在京志向が強い一場だが阪神は明大OBの星野SDによる直接出馬も予定。さらに両球団以外に横浜も獲得に積極的な姿勢を示していることから、今後は3球団による争奪戦が展開されそうだ。
2003.12.24 早大・田中を密着マーク 来季「アマBIG3」総獲り作戦 ◆ 野間口、一場に続いて…俊足巧打の二塁手 ◆ 来年のアマ・ビッグ3を総獲りや!阪神の菊地敏幸東日本統括スカウトが来秋ドラフトでの獲得を目指す早大・田中浩康内野手(21)を年明けから密着、徹底マークすることが23日、分かった。岡田阪神はすでにシダックス・野間口貴彦投手(20)、明大・一場靖弘投手(21)獲得の意思を表明済み。猛虎を常勝軍団へと築き上げる計画が着々と進められている。
◆ 鳥谷とともに早大4連覇に貢献 ◆ 総ては常勝軍団を建設するため。阪神が来秋のドラフトに向け、年明けから本格的に動き出すことが分かった。自由獲得枠候補として、すでに獲得の意思を表明しているシダックス・野間口、明大・一場に続く第3のターゲットは早大・田中だ。 田中は今年入団した鳥谷の後輩で、1年の春季リーグ戦から二塁手でレギュラー。今秋のリーグ戦でもフル出場を継続するなど、鳥谷とともに早大の4連覇に貢献した。日米大学野球の日本代表にも2年連続で選出され、俊足巧打の二塁手として、大学野球を代表する選手である。 「タイプで言えば、うちの和田(2軍打撃)コーチみたいな感じ。右方向にも打てるから、一、二番タイプ。守備力もある。(来年は)投手が優先的になると思うけど、欲しい選手だね」と、獲得の意思を見せるのは阪神の編成幹部。即戦力内野手として、ヤクルトも獲得を目指しているが、阪神も来年の初練習となる1月6日から菊地東日本統括スカウトが密着マークを開始する。野間口獲りへは星野SDがシダックス・野村監督に直談判することを明言。一場獲りは明大の先輩でもある、平田ヘッドコーチをスカウト登録し、星野SDとともに明大ラインで獲得へ包囲網を敷く。猛虎が狙った獲物を捕まえるため、すべての力を集結させる。
◆ 今は「For the team」に専念 ◆ 今秋の東京六大学リーグで4連覇を果たした早大が23日、東京・東伏見のグラウンドで練習納めを行った。来秋の自由獲得枠候補で主将の田中には阪神・菊地東日本統括スカウトが熱視線。「打って守れて走れる。いぶし銀というかチームに一人は必要なタイプの選手」内野ならどこでもこなせる田中にはヤクルトも自由獲得枠候補に挙げているが、5連覇を目指す主将は「このチームをどう強くしていくかしか今は考えていないです」と話した。
★田中 浩康(たなか・ひろやす)1982年(昭57)5月24日、京都府生まれの21歳。尽誠学園高1、2年の夏に甲子園出場。早大1年の春季リーグ戦から正二塁手に定着。日米大学野球の日本代表にも選出される。リーグ戦通算打率・277、5本塁打、35打点。1メートル76、75キロ。右投右打。
2003.12.21 岡田監督 野間口と一場の両方獲る 阪神・岡田監督が来秋の新人補強戦略で自由獲得枠の目玉、シダックス・野間口と明大・一場の両投手の獲得に全力を挙げる意向を示した。人脈をフル活用するため明大出身の平田ヘッドコーチをスカウト登録する方針で、特に一場について「今年は早稲田が頑張ったから来年は明治に動いてもらわんとな」と期待を込めた。今秋は他球団との競合に勝って岡田監督の後輩でもある早大・鳥谷の獲得に成功。野間口についても、シダックスの野村監督は元阪神監督というつながりがあり、争奪戦必至の速球派右腕獲得に自信を見せた。
一場獲り“秘密兵器”に明大OBの平田ヘッドコーチ 阪神・岡田彰布監督(46)が20日、来季のドラフトの目玉、明大・一場靖弘投手(21)=写真=の獲得に向け、“秘密兵器”として明大OBの平田勝男ヘッドコーチ(44)を投入する用意があることを明かした。来年早々にスカウト登録。獲得へ陣頭指揮を執る星野仙一SD(オーナー付きシニアディレクター)に続き、虎の若きヘッドが一場詣でを始める。 154キロ右腕獲得に、平田ヘッドが投入される。岡田監督が、来年のドラフトの目玉、明大・一場を自由獲得枠で入団させるための“秘策”を披露した。明大OBの平田ヘッドを登用。星野SDに続く明大ラインで争奪戦を制するつもりだ。 「スカウト登録したら、堂々と会っていいと聞いた。平田(ヘッド)も入れとかないとアカンな。来年は明治だから、走り回ってもらわないとイカンな」広島を除くセ・リーグ5球団が獲得に名乗りを上げている超大物右腕。岡田監督は自身の経験を踏まえ、平田ヘッドをスカウト登録する考えだ。「試合に見に行かなくてもOBだから会える。先輩、後輩の間柄なのだから、OBとしていける」 スカウト登録していれば、現役大学生選手にプロ野球のコーチが会うことも野球協約違反とはならない。岡田監督は02年に現ダイエー・和田の獲得を目指し、スカウト登録。早大のOB人脈を元に積極的に動いた。和田こそダイエー入りしたが今年はこれが功を奏し、鳥谷獲得には岡田監督の陰の努力が大きく影響したといわれる。 前日20日には、星野SDが一場ともう1人のドラフトの目玉、シダックス・野間口獲りにそれぞれ一役買うことを宣言したばかり。星野SDに平田ヘッド。虎の誇る明大OBラインが、一場獲りの最大の切り札だ。
■スカウト登録とは スカウト登録するとドラフト指名後、指名選手との交渉に立ち会うことができる。ドラフト前までは特に利点はないが、新人獲得部門を任されるというチーム内のポジションを明確にし、対外的にもアピールするという意味合いも。 各球団に人数制限はなく、コーチ陣のほとんどがスカウト登録しているチームもある。アマチュアチームの試合、練習の視察はスカウト登録していなくても可能。選手との接触も同様で、通常監督を通して行うことになる。
明大・一場には先輩平田ヘッドも出馬 一場獲りへの秘策は、平田ヘッドだ。岡田監督が平田ヘッドコーチに「スカウト登録」を指令した。自らも2軍監督時代に「スカウト登録」して和田や鳥谷獲りを目指していたことを明かした上で「出馬せなアカンこともあるからね。(獲得を目指す選手に)これで堂々と会えるし、平田も入れとかなアカン」と話した。平田ヘッドと一場は明大の先輩後輩。星野前監督も明大ラインで獲得への使者となるが、さらなる包囲網を敷く構えだ。
庄田がエール「野間口、一場よ虎に来い」 阪神にドラフト6巡目で入団した庄田隆弘外野手(24)が20日、野間口と一場にエールを送った。前日19日、星野前監督が来季ドラフトの目玉となるシダックス・野間口と明大・一場獲得への直接出馬を表明。2人の先輩に当たる庄田は「入団すれば? うれしいことですね」と、猛虎軍団の仲間入りを望んだ。野間口とはシダックスで、一場とは母校明大でチームメートだった。「自分で考えられるし、負けん気が強い。投手タイプですね」と野間口を評した。一場は、庄田が4年時の新入生。「(当時から)球は速かったです。(今年の)春にチェンジアップがよくなって、緩急を覚えましたね」。後輩の成長ぶりを振り返った。この日は野村監督の見守る中で自主トレ。「初めが肝心ですから」。胸を張って後輩を迎えるためにも気合いを入れていた。
2003.12.20 来季ドラフトの目玉、野間口獲りに星野SDがノムさんに直談判 阪神の星野仙一SD(オーナー付きシニアディレクター)が19日、都内で来季のドラフトの目玉、シダックス・野間口貴彦投手(21)の獲得に向け、直接行動を起こす意向を明らかにした。シダックス・野村克也監督(68)=元阪神監督=への直談判も明言だ。明大・一場靖弘投手(21)とのW獲りに動く。 野間口をボクに預けてください! 闘将がボールを投げる。老将はニヤリと笑う…。野村詣が来季の仕事。星野SDの指針が決まった。 「時間が許せば、グラウンドに行く。これからはナマで選手を見れるからな。ノムさんとも話をするよ」 星野SDは、先の豪州優勝旅行では、メジャー視察を来季の初仕事に挙げたが、国内に目を向ければ、新人選手の発掘が最重要テーマ。金の卵がいる。それが前阪神監督の野村氏が率いるシダックスの右腕・野間口だ。 「オレは名古屋時代(中日)から、ノムさんとは、話をしていた。球場でな。あの人とは、同じ野球観やしな。別に、何てことはないよ」 外堀を固めるのが、星野流の選手獲得術。大型右腕に絶対的な影響力を与える恩師は誰か? “縁”はある。野村監督とは、打倒巨人を生きがいにした同志。垣根は存在しない。思い切って飛び込んで、口説き落とすだけだ。 野間口の他には、即戦力投手の明大・一場がいる。岡田監督から「明治の出番」と託された。 「馬力があると聞いとる。今の若い子で、馬力のあるタイプは珍しいからな。明治のグラウンドにも行くことになるやろうな」 指揮官の座から降りたとき、「これからは自由人」だと言った。だが、今はむなしさを覚えることがある。汗をかくこともなく、緊張感もない。確かに体が悲鳴を挙げることはないが、それが寂しい…。 外国人調査に乗り出し、アマ球界でもアンテナを張る。もう、この動きは、「SD」の範囲を越えている。「主な仕事? 補強になるやろうな」というコメントは、事実上のGM就任宣言だ。 この日、都内のホテルで行われた「毎日スポーツ人賞表彰式」に出席し、『感動賞』を授与された。『国際賞』に輝いたヤンキース・松井と同じ壇上に立った。「ボクがいなかったから、楽だったでしょう」。ジョーク交じりの“挑発”が、燃える男の闘志にさらに火をつけた。目の前に未知の世界が開けている。今度は、その土俵で星野SDが、戦いを挑む。常勝集団作りが究極のG倒。まずは野村監督との対面から、“星野GM”としての一歩を印す。
★野間口獲りは阪神が一歩リードも一場は争奪戦 神宮最速の明大・一場獲得には、広島を除くセ・リーグ5球団が名乗りを上げている。星野SDのラインを生かしたい阪神だが、今秋ドラフトで明大から2選手を指名した横浜も太いパイプを持つ。現状ではこの2チームがややリードにも見えるが、神宮を本拠地とするヤクルトも「絶対欲しい投手」(小田チーフスカウト)と意欲的。OBである川上がエースの中日、さらには資金力のある巨人も虎視眈々だ。
一方シダックス・野間口獲りは阪神が一歩リードの情勢。今秋ドラフト6巡目で同僚の庄田を指名。さらには野村監督が阪神監督時代、専属広報を務めた蔦村編成部ディレクターの存在も大きい。ライバルは巨人。全日本監督でもある長嶋終身名誉監督が「アテネに連れて行きたい」とぞっこん。投球のうまさでは一場以上の評判で、早くもTG争奪戦の様相だ。
◆野間口貴彦(のまぐち・たかひこ)投手 1983年(昭和58年)5月31日、兵庫県生まれ、20歳。伊丹シニアに所属した中学3年時には日本代表で世界大会5位。関西創価高では3年センバツ4強。創価大進学も、1年の9月に退学。シダックスに入社し、今年の都市対抗準優勝に貢献。10月のW杯で日本代表入り。1メートル83、85キロ。右投げ右打ち。
◆一場 靖弘(いちば・やすひろ)投手 1982年(昭和57年)7月5日、群馬県生まれ、21歳。桐生一高では2年夏に控え投手ながら全国制覇経験。3年夏は甲子園出場も初戦敗退。明大進学後、初先発初完封など1年から活躍。六大学通算18勝12敗、防御率2・02。1メートル83、82キロ。右投げ右打ち。
「明大・一場&シダックス・野間口も獲る」星野SDが明言 オーナー付シニアディレクターとして活動する星野前監督は「一番の仕事は補強。母校にも行くし、ノムさんのところにも行く」と明大・一場&シダックス・野間口のW獲得を目指すことを改めて明言した。 これまでは監督としてスカウトからの報告を受けるだけだったが「スタンドから生で見られる」と東京六大学が行われている神宮球場にも、また社会人、高校野球も視察する意向だ。 「俺の人脈はすべてタイガースに渡すつもり。それにお家騒動はもう絶対にさせない。タイガースのイメージを悪くすればいい新人が来ないから」と球団内のゴタゴタにも目を光らせていくつもりだ。
星野SD「一場&野間口獲る!」04ドラフトへ直接出馬 阪神星野仙一前監督(56)が19日、来季ドラフトの超目玉、シダックス・野間口貴彦投手(20)と明大・一場靖弘投手(3年)のW獲りへ直接出馬する方針を明かした。1月1日付でオーナー付シニアディレクターに就任するが、主な任務は補強全般。試合の視察はもちろん、シダックス野村克也監督(67=元阪神監督)にも挨拶に出向き、阪神側の熱い誠意を伝える。2投手とも巨人をはじめ争奪戦必至だが、150キロ右腕のW獲りで成功で投手王国を築く。豪州V旅行から帰国した星野前監督は、早くも来秋のドラフト必勝戦略を練っていた。来年1月1日付でオーナー付シニア・ディレクターに就任。外国人獲得など補強全般が任務となるが、ドラフトでも大きな仕事をやってのけるつもりだ。それは自由獲得枠の超目玉、シダックス野間口&明大一場の両150キロ超右腕のW獲り。自らスカウトとして直接出馬し、誠意と熱意を伝える意気込みだ。 星野前監督 これからは生で見れるからね。シダックスへも行くしノムさんにも会う。ノムさんとは野球観も合うし、エエ(関係)やしね。 野間口獲りに向けては、、都市対抗など試合会場に足を運ぶのは当然のこと。シダックスの練習場へも出向き、野村監督にも獲得へ向けた挨拶をして協力を願い出る。すでに現時点で他球団競合は必至の情勢。特にライバル巨人は終身名誉監督の長嶋茂雄氏(67)が、アテネ五輪の全日本監督&選手の関係でパイプ作りを目指している。巨人に行かれたら大変な強敵となるだけに、星野前監督は先手先手の直接出馬だ。 一方の一場は、明大直系の後輩。グラウンドがシダックスと同じ調布市内にあるというのも何かの縁か。星野前監督は年明け11日の明大OB総会出席を通知しており、これが事実上、一場サイドへの第1回挨拶となる。明大関係者も「一場は群馬出身で在京志望だが、星野さんはOBとして影響力のある人。進路決定にも大きな影響がある」と説明。「川上憲伸クラス」と評判の素材を、こちらもライバル巨人を蹴落として、明大ラインで1本釣りする作戦だ。 星野前監督 一場は体格がいいし、体に馬力がある。やっぱり野球はピッチャーが大事。何人いてもいいもんやからね。いい選手はどんどん獲りに行くよ。 2人とも速球派の本格派右腕と似通うが、投手王国建国へ迷いはない。今オフ早大の後輩で、野手NO1評価の鳥谷を獲得できた岡田監督も期待十分。「今年は早稲田が頑張ったから、来年は明治に頑張ってもらわんとな」と星野前監督、平田ヘッドコーチの明大コンビにエールを送る。野間口&一場のW獲り成功なら、15年先まで投手陣は安泰ムード。星野前監督の目の色が変わるのも無理はない。 星野前監督 俺が麦わら帽被って、短パン、Tシャツでネット裏に座っとったら、みんなびっくりするかな(笑)。 夏の暑い時も、冬の寒い時も、靴底を減らして新人獲得に精を出す。そして全身で情熱をぶつけ、相手を口説き落とす。これまでの阪神なら幻に終わっていそうなW獲りも、決して夢ではない。
星野SD ドラフトW獲り宣言 オレが獲る―。阪神・星野仙一SD(56)が19日、来秋ドラフトの目玉、明大・一場靖弘投手(21)とシダックス・野間口貴彦投手(20)のW獲得に向けて、直接出馬する考えを明らかにした。「来年は明治にも行くよ。ノムさんとも会う」。常勝阪神の構築へ自らグラウンドや球場に足を運び、即戦力右腕の両獲りを成し遂げるつもりだ。 自ら動く。そして必ず獲る。常勝阪神を築くために、オーナー付シニアディレクターとなった星野仙一が、年明けから本格的に行動を起こす。 「来年は明治(大学)にも行くよ。ノムさんとも会う」 ある時は母校である明大のグラウンドに、そしてある時はシダックスの監督を務める野村克也氏の元に赴く。その目的はズバリ、大学、社会人を代表する右腕の「W獲り」だ。一場、そして野間口―。来秋ドラフトの目玉である2人の心をつかむために、星野SDは、激しい獲得レースの「表舞台」に立つ覚悟を決めた。 都内で行われた「毎日スポーツ人賞」の終了後、場所を移して報道陣に対応した星野SDは、来季の一番の仕事とは―と問われてこう即答した。 「補強やろ」 今オフも既にキンケード、モレルの新助っ人獲得に始まり、3件のトレードをまとめるなど、らつ腕ぶりを発揮。すべては監督在任時から温めてきた補強構想を体現したにすぎない。SDという立場でチーム強化に乗り出すのは、来季からになる。そしてまず真っ先に定めた「標的」が、一場と野間口だった。 1年目から、先発ローテ入りできる力を持つ両右腕には、既に阪神を含め複数球団のスカウトが徹底マークを続けている。その輪に星野SDも加わる。「これからは生で見られるから、神宮にも行くだろうし。麦わら帽かぶって、短パンTシャツで、バックネット裏におってもええやろう」。1人のスカウトとして最前線に立つつもりだ。 その一方で現場、フロントにも目を光らせる。「常勝軍団をつくるには、イメージが大事になってくる。悪いと阪神に来ないとかになる」。虎を最高の「ブランド」とするために、チーム内の規律も正す。争奪戦に後れを取るような要素は、排除してみせる。 もちろん両獲りに勝算はある。一場との間には、明大OBという太いパイプが存在する。野間口を指導する野村監督とも「何も(関係は)悪くないからね」。強い虎をつくるためなら、労苦はいとわない。星野SDはユニホームを脱いでも、タテジマを思い、戦い続ける。
星野SD、ノムさん口説く 怪腕・野間口獲りへ「シダックスに行く」阪神・星野仙一オーナー付シニアディレクター(56)が19日、来秋のドラフトの目玉、シダックス・野間口貴彦投手(20)=183センチ、85キロ。右投右打=獲得へ、同野球部を率いる野村克也・元阪神監督(68)を口説き落とすことを明言した。直接出馬で即戦力右腕攻略の足がかりにする覚悟だ。母校・明大の一場靖弘投手(21)=183センチ、82キロ。右投右打=とともに、来年は地道な“スカウト活動”で、自由獲得枠候補を両取りする。ライバル球団が震え上がるような戦略を、さらりと口にした。勇退した星野SDが、都内のホテルで本格的なスカウト活動に参戦する意向を示した。 「まずシダックスに行くよ。ノムさん? オレはあの人とは野球観も合うし、人間的にも全然問題ないからな。中日監督時代も、よく話し込んだもんや」怪腕・野間口の“逆指名”を取り付けるため、シダックスへ直々に足を運ぶ。現在は球界きっての理論派・野村元阪神監督が率いているが、堂々と“本丸”に突入して筋を通す。 「常勝・阪神」をつくるという使命感が、闘将を突き動かす。「SDとして、一番の仕事は補強や。スカウトにも口うるさく言うつもりやで」現場に介入する気は毛頭ないが、側面からのサポートは得意中の得意。今オフには台湾・興農からモレル投手、ドジャースからキンケード外野手の獲得に成功したが、年明けからはアマの練習や試合をマメに観戦し、金の卵を密着マークする。 もちろん154キロ右腕・一場がいる母校・明大にも手を打ってある。「獲りにいくよ。最近珍しい馬力がある投手や。野間口もそうだが、いいピッチャーは何人おってもええからな」すでに11月下旬にはOBを通じ、明大・別府総監督に東京・調布市の合宿所を訪問することを“予告”。着々と外堀を埋めている。 即戦力コンビと並行して、高校生にも触手を伸ばす。「夏には麦わら帽と短パン姿で、スタンドに座ってるかも。(大学、社会人に限らず)来年は生で見られるから楽しみなんや」ケタ外れの人脈と行動力のある闘将ならやりかねない仰天予告。縦じまのユニホームを脱いでも、目が離せない。
ノムさんが星野スカウト歓迎、野間口獲り大前進 星野さん、どうぞ来てください! シダックス野村克也監督(67)が20日、来年のドラフトで野間口貴彦投手(20)獲りを目指す阪神星野仙一前監督(56)の訪問に、歓迎の意向を示した。監督時代からの親密さが改めて浮き彫りとなり、“星野スカウト”を切り札にする阪神にとっては1本釣りへ大前進。岡田彰布監督(46)もこの日、野間口、明大・一場靖弘投手(3年)獲得を宣言するなど、食指を伸ばすライバル巨人に対して挙党一致で04年ドラフト完勝を目指す。「強い絆」に長嶋さん割り込むスキなし!? ノムさんも“仙さんウエルカム”だ。シダックス野村監督が、野間口獲りを前提とした星野前監督の訪問に歓迎の意向を示した。「星野監督が挨拶に? そりゃ来たら会いますよ」 この日、東京都内のホテルで行われたシダックス関係者の結婚披露宴に、野間口らナインとともに出席。来年ドラフトの目玉となる教え子獲得に、星野前監督直々に乗り出すことを伝え聞き、表情を緩ませた。 シダックスの151キロ右腕野間口に関しては、前日19日に星野前監督が獲得を宣言。しかも1月1日付で就任するオーナー付シニア・ディレクターとして「ノムさんに会う」と獲得への挨拶に出向く方針を明かしていた。もし野村監督に「会わない」と言われれば、その時点で阪神野間口誕生の夢は急速にしぼんでしまう。アマNO・1右腕を巡っては他球団も食指を伸ばしており、特に巨人は終身名誉監督の長嶋茂雄氏(67)がアテネ五輪の全日本監督&選手という関係でパイプつくりを目指していると言われている。だが、そんな心配は杞憂に終わった。むしろ改めて浮き彫りになったのは2人の親密ぶり。星野前監督と野村監督との絆は想像以上に強く、阪神にとっては1本釣りへ大前進となった。 2人はヤクルト、中日の監督時代から、試合前練習などで顔を合わせれば、グラウンドで30分以上も野球談義する間柄。星野前監督も「ノムさんとは野球観も会うし、エエ(関係や)からね」と話す。野村監督もも阪神退団後「阪神を改革できるのは、星野しかいない、と私が時期監督に推薦した」とまで明かしている。その星野前監督が「野間口を下さい」と挨拶にやってくる。野村監督に断る理由はなかっった。「阪神が獲得に一生懸命? 何を言うとるんや。阪神はもう早くから来てますよ」。 野村監督はすでに阪神のスカウトが、野間口獲得を目指して挨拶に訪れていることを明言。このスカウトこそが、野村阪神時代に監督付広報を務めた嶌村スカウト担当ディレクターでもある。阪神も人脈を最大限に生かして野間口獲りシフトを敷いており、獲得への感触は上々のようだ。 ドラフトでは所属チーム監督の意向が、球団選びに大きく反映される。それだけに、現時点での野間口争奪戦は、阪神が1歩も2歩もリードといえる。今年の鳥谷&筒井獲得に続き、来年も満点ドラフトになりそうな気配となってきた。
2003.12.1 阪神・星野SDもラブコール 一場獲りでヤクルトの強力ライバルになりそうなのが阪神だ。明大OBの星野仙一オーナー付きシニアディレクター(SD)が、後輩の一場に早くもラブコールを送った。この日、明大駿河台キャンパスで野球部OB会の常任幹事会が開かれたが、関西在住のある幹事に「来年は一場を獲りにいきますから、よろしく」と伝言したのだ。幹事会でメッセージが披露されると、会場がドッと沸いたという。気迫で投げる本格派右腕の一場は、星野SDの好みのタイプなだけに、ヤクルトと真っ向勝負の構えだ。
2003.11.29 “来秋ドラフト目玉”明大・一場に阪神が挨拶 阪神が来秋ドラフトの第1歩を踏み出した。池之上格スカウト(編成部課長)が28日、東京都調布市内の明大グラウンドを訪れ、来年ドラフトの目玉となる一場靖弘投手(3年)らにあいさつした。今ドラフト自由枠で即戦力の早大・鳥谷、愛院大・筒井を獲得し、満点ドラフトを自画自賛する阪神。「来年は(明大出身の)平田ヘッドが頑張らないとな」と岡田監督も注目する“一場詣で”から来季戦力をスタートさせた。
阪神が来年のドラフトの超目玉、明大の一場靖弘投手(21)獲得へ本格的に動き出した。池之上格スカウト(49)が28日、東京・調布市の明大グラウンドを訪れ、一場を視察。前日に早大の鳥谷敬内野手(22)との仮契約を済ませた直後の“速攻あいさつ”で熱意をアピールした。明大出身投手といえば、星野SDの後輩。それだけに、大学ナンバーワン右腕の獲得は至上命令だ。鳥谷に続き、阪神が大物獲りへ動いた。早朝の明大グラウンド。バックネット裏で、前日鳥谷の仮契約を済ませたばかりの池之上スカウトがいた。その熱視線の先には、MAX154キロの剛速球右腕、一場がいた。すでに編成会議では、来季の自由枠候補としてシダックスの野間口貴彦投手(20)とともにリストアップしている。明大の先輩でもある星野SDも報告を聞き、注目しているという。担当するのはシ烈な争奪戦の末、鳥谷を獲得した菊地東日本統括、池之上両スカウトの敏腕コンビ。その2人は14日に獲得のあいさつを済ませている。 それだけの素材であるのは間違いない。桐生一で140キロ後半のスピードを記録し、注目を浴びた。当時もプロからの誘いはあったが、恩師の福田監督から進学を勧められ、明大入りを決めた。大学ではすぐに頭角を現し、1年春には4試合に登板し、2勝1敗、防御率2・54(7位)。2年春から川上(中日)、小笠原(中日)、木塚(横浜)らもつけた明大のエース番号「11」を背負い、今秋の早大戦では154キロをマークした。 明大の歴代エースを育ててきた別府総監督も能力の高さに太鼓判を押す。「一場は川上憲伸クラスの投手。憲伸に強い体があったように一場には肩の強さがあって使い減りしない」。当時アマナンバーワン右腕として明大で活躍し、現在は球界を代表する投手となった川上と同等の評価を与えている。 4年生が退部し、副将となった一場はこの日、来季へ向け、ブルペンで精力的に投げ込みを行った。阪神のスカウトが視察に訪れていたことには「見に来てもらっているのはうれしいけど、やることやって結果を出さないといけない」と浮かれた様子は全くない。 もちろんこれほどの逸材だけに阪神が獲得できる保証はない。巨人、横浜など複数の球団がすでに獲得のあいさつに訪れている。それでも池之上スカウトは「すぐにプロで2ケタ以上勝てる力がある。絶対欲しい選手」ときっぱり。阪神の黄金時代を築くには必要な戦力だけに、何が何でも口説き落とす覚悟だ。
一場靖弘(いちば・やすひろ) 1982年7月5日、群馬県吾妻郡吾妻町生まれ。21歳。小学3年の時「太田ジャガーズ」で野球を始め、小学5年から投手。太田中では投手、遊撃手を兼任し、2年秋に県8強。桐生一では2年夏に正田(日本ハム)の控え投手として全国制覇。エースで臨んだ3年夏は甲子園初戦敗退。明大では1年から登板。通算41試合18勝12敗。家族は父・隆志さん(51)、母・京子さん(48)、兄・朋行さん(24)。183センチ、84キロ。右投げ右打ち。
2003.11.29 野間口は「社会人ナンバー1」 阪神が一場とともに獲得を目指すのがシダックスの150キロ右腕、野間口だ。「大学ナンバーワンが一場なら社会人ナンバーワンが野間口。どちらも即戦力で評価としても双へき」(池之上スカウト)と“ダブル獲り”を目指している。 一場が星野SDの後輩なら、野間口は阪神元監督の野村監督の秘蔵っ子だ。しかも関西創価(大阪)で甲子園を沸かせた関西出身選手だけに阪神としては逃したくない逸材。今年は野村監督の下でエースとして活躍し、都市対抗では準優勝へ導く原動力となるまでに成長し注目を集めた。 都市対抗決勝を視察した日本代表長嶋監督も「社会人ナンバーワン」と高評価を与え「アマから2、3枚入れたい。野間口クンはいいですよ」とアテネ五輪の代表候補としてリストアップしている。野間口も一場同様、阪神以外に巨人など複数球団が獲得に乗り出しており、シ烈な争奪戦になるのは間違いない。
2003.11.21 早くも来季ドラフト目玉獲りへ着々 今ドラフトで早大・鳥谷、愛知学院大・筒井を獲得した阪神。ドラフトの目玉である2人を、自由枠で獲得したとはいえ満足ばかりもしていられない。来年へ向けて早くも動き始めている。「今年は早稲田(鳥谷)でオレも頑張ったしな。今度は明治やし、平田ヘッド(明大OB)とかに頑張ってもらわんとな」と岡田監督。明大には大学球界屈指の右腕・一場靖弘投手(21)がいる。さらに社会人ではシダックス・野間口貴彦投手(21)の徹底マークを続けている。来年もドラフトの目玉2人の両獲りへ向け、着々と計画は進められている。 これまでドラフトを迎える前までの獲得レースで、何度も“敗戦”を繰り返してきた。星野前監督の下、確かな改革がなされての鳥谷、筒井の獲得だった。常勝チームを目指し、グラウンド外での“優勝争い”も続けられる。
来秋ドラフトでも、阪神はノムさんの秘蔵っ子を狙う。シダックスの151キロ右腕・野間口貴彦投手(20)を自由獲得枠のターゲットに定め、猛烈アタックを開始だ。野間口は兵庫・尼崎市の出身で関西創価高卒。創価大に進学したが1年途中で退学し、シダックス入り。今夏は絶対的エースとして都市対抗準優勝に貢献。来年のアテネ五輪でもアマチュアとして唯一代表入りする即戦力右腕だ。また、岡田監督はこの日、「今度は明治が頑張らんとな。ウチには平田ヘッドもおるしな」と神宮歴代最速の154キロを記録した明大・一場靖弘投手(21)の獲得指令を発令。来季は、アマ球界の本格派右腕2トップを獲りに行く。 |