2004.10.19 ヤクルト満願の秋…九州東海大・松岡と早大・田中を獲得 ヤクルトが今秋ドラフト自由枠で、MAX148キロ右腕の九州東海大・松岡健一投手(22)と、東京六大学の安打製造機、早大・田中浩康内野手(22)の即戦力両選手の獲得に成功したことが18日、明らかになった。これで自由枠が埋まり、満願の秋となった。2位でシーズンを終えたヤクルトに、さらなる朗報。本格派右腕の九州東海大・松岡と、17日の立大戦で東京六大学リーグ史上6人目の通算100安打を達成した早大・田中。大学球界を背負う2人の入団が決定し、来季、4年ぶりのV奪回を目指すにあたって理想の補強が完了した。松岡については中日、阪神など数球団で争奪戦を展開してきた。ヤクルトの球団フロントは「外角への制球と縦のドロップが最大の武器。うちの川島タイプで、即戦力ながら伸び幅にも期待できる。先発候補です」と1年目からのフル稼働を期待する。主将として神宮のスター街道を歩む田中については「素晴らしいリーダーシップもあるし、将来の野手陣の柱になる選手です」と評価。2人はそれぞれ秋季リーグ戦終了後、晴れてヤクルト入りを表明する。 ■松岡 健一(まつおか・けんいち) 昭和57年6月7日、熊本・玉名市生まれ、22歳。熊本・東海大二高3年夏は県ベスト16。九州東海大では1年春に九州地区大学野球リーグMVP。今春は全国2連覇を狙う日本文理大を5安打完封し、7季ぶりの優勝に導いた。6月の全日本大学野球選手権では準々決勝で明大に敗退も、自己最速の148キロをマーク。1メートル82、80キロ。右投げ右打ち。 ■田中 浩康(たなか・ひろやす) 昭和57年年5月24日、京都府木津町生まれ、22歳。千葉・沼南町の大津ヶ丘小2年時「沼南フラワーズ」で野球を始め、香川・尽誠学園で1、2年夏に甲子園出場。早大では1年春のリーグ戦から二塁に定着。現在まで全試合出場中で、2年春からの4連覇の原動力。昨秋ベストナイン。1メートル79、75キロ。右投げ右打ち。
ヤクルトが九州東海大・松岡指名 ヤクルトが今年のドラフト自由獲得枠で、九州東海大の松岡健一投手(22)を指名することが18日、ほぼ確実になった。松岡は最速148キロの右の本格派。球団関係者は「即戦力として期待できる」と高い評価を与えている。なおヤクルトは自由枠ですでに早大・田中浩康内野手の指名を決めており、残り1枠は同大・染田賢作投手の指名で固まっていたが、方向転換した。
九州東海大・松岡、ヤクルトを指名か 九州東海大・松岡健一投手(4年=東海大二)がヤクルトを「逆指名」する意思を固めたことが18日、分かった。最速148キロ右腕、松岡には複数の球団が注目していたが、ヤクルトを選ぶことが確実になった。ヤクルトは同大・染田賢作投手(4年=郡山)も自由枠候補に挙げてきたが、撤退。自由枠で早大・田中 浩康内野手(4年=尽誠学園)と松岡を獲得し、亜大・川本良平捕手(4年=崇徳)ら即戦力で固める。
ヤクルト 九州国際大・松岡獲得が確実に ヤクルトが今秋の自由獲得枠で九州東海大・松岡健一投手(22)を獲得することが18日、確実となった。松岡は1年からエースとして活躍。最速148キロの直球とスライダーが武器の本格派右腕で、今年6月の全日本大学野球選手権ではベスト8入りに貢献した。 ヤクルトは即戦力として獲得を目指していた同大・染田賢作投手(22)の阪神入りが濃厚となったことで方向転換。将来性を評価して松岡の獲得を決めた。すでにもう1枠の自由獲得枠で早大・田中浩康内野手22)の獲得を決めており、ドラフト4、5巡目では亜大・川本良平捕手(22)沖縄電力・上原厚次郎投手(21)の即戦力選手を指名する予定。ドラフトでは高校生数人をリストアップしているが、これでヤクルトの今年の新人補強戦略はバッテリー中心にほぼ固まった。 ヤクルト 九州東海大・松岡獲りへ ヤクルトが今秋の自由獲得枠で九州東海大・松岡健一投手(22)を獲得することが18日、確実となった。松岡は最速148キロの直球とスライダーが武器の本格派右腕で、今年6月の全日本大学選手権では8強入りに貢献。小田スカウト部長は「落差の大きいカーブや制球力は魅力。伸びしろも大きい」と将来性を高 く評価している。松岡の獲得が内定したことで、ヤクルトはそれまで獲得に動いていた同大・染田賢作投手(22)の争奪戦から正式に撤退。これにより、染田の獲得に名乗りを上げている球団が阪神以外にないことから、MAX149キロ右腕は自由獲得枠での阪神入りが確実となった。また、もう1つの自由獲得枠で阪神入りが確実になっている松下電器・岡崎太一捕手(21)も社会人野球日本選手権の近畿地区代表が決まり、試合後にプロ入りの意思を表明した。
2004.10.18 早大・田中浩100安打 早大の田中浩康内野手(4年=尽誠学園)が、史上24人目となるリーグ通算100安打を達成した。3回に右前打をマークして勝利にも貢献。立大に5−2で連勝し、勝ち点3で法大に並ぶ首位に立った。慶大はルーキー加藤幹典投手(川和)のリーグ戦初完封&3打点の活躍で、明大に8−0と雪辱した。早大・田中浩が痛みを押して偉業を成し遂げた。3−0で迎えた3回の2打席目。1死一、二塁から通算100安打目となる右前打を放ち、追加点の足掛かりをつくった。「勝利につながるヒットでうれしい。一球入魂ですよ」と久しぶりに白い歯がこぼれた。開幕カードでアクシデントに襲われた。9月11日の法大1回戦の初打席で左手首に死球を受けた。痛みは予想以上に長引き、ベッカムも使用した高酸素治療なども試したが、まだ万全の状態にはほど遠い。「出場できるか葛藤(かっとう)があったが、自分を信じて打席に立った。使ってくれた野村監督に感謝しています」と話した。今秋ドラフトで自由獲得枠でのヤクルト入りが確実。ネット裏のヤクルト宮本スカウトは「気持ちが強いね。走、攻、守に精神面と野球センスを加えた5拍子そろった選手」とほれ込んでいた。
2004.10.16 ヤクルト 九州国際大・松岡を獲得へ ヤクルトが自由獲得枠で九州東海大・松岡健一投手(22)の獲得を目指すことが15日、分かった。松岡はMAX148キロを誇る右の本格派。ヤクルトはすでに自由獲得枠で早大・田中浩康内野手(22)の獲得を決めており、残る1枠で同大・染田賢作投手(22)か松岡の獲得を狙う。
2004.10.16 ヤクルト 自由枠で早大・田中獲得へ スカウト会議が開かれ、自由枠で早大・田中浩康内野手を獲得する方針が確認された。残るもう1枠は同大・染田賢作投手が検討されている。小田スカウト部長は「大学と社会人選手で4人をとりたい」としており、4年ぶりのV奪還を目指す来季に向け、即戦力を中心とした指名となりそう。全体では投手2人、捕手1人、野手1人の獲得が濃厚だ。
2004.10.16 ヤクルトが沖縄電力・上原投手獲得へ ヤクルトが今秋ドラフトで沖縄電力・上原厚治郎投手(21)の獲得を目指していることが15日、分かった。この日、都内で編成会議を行い、指名する方針が確認された。上原はMAX148キロを誇る右の本格派。スライダー、カーブにシュートで内角を強気につく投球スタイルが持ち味。今夏の都市対抗野球では日産自動車九州の補強選手として参加。チームは初戦で敗れたため、登板機会はなかった。ヤクルトは小田スカウト部長が「先発の右腕が足りない」と話すなど、補強ポイントとしており、上原に白羽の矢を立てた。 ◆上原 厚治郎(うえはら・こうじろう) 1983年6月12日、沖縄県生まれ。21歳。金城小3年から「金城スワローズ」で野球を始める。興南高では3年の春に県大会Vも甲子園出場はなし。家族は母と兄。178センチ、75キロ。右投右打。
2004.10.15 難聴エース三菱重工横浜石井プロ入り表明 三菱重工横浜硬式野球クラブの左腕エース石井裕也投手(23=横浜商工)が、今季公式戦全日程を終了しプロ入り表明した。先天性の「感音性難聴」のため左耳が全く聞こえず、会話は補聴器を当てた右耳でこなす。だが、ひとたびマウンドに上がればそんなハンディを物ともせず、9回を4安打3失点と好投。最速146キロ直球とキレのいいスライダーをコースに投げ分け、ネット裏の巨人、阪神、中日、ヤクルト、近鉄のスカウト陣の前でアピールした。試合後は「これから監督さんと相談するが、プロでやりたい気持ちはある」と話した。
2004.10.15 ヤクルトが九州東海大・松岡投手獲得へ ヤクルトが今秋ドラフトの上位指名で九州東海大・松岡健一投手(22)の獲得を目指していることが14日、分かった。球団関係者は「あの重いストレートと落差のあるカーブは魅力。1年目からやれる」と評価しており、獲得に動くことになった。松岡は1年の秋に九州地区大学リーグでMVPを受賞した本格派右腕。今春は7季ぶりのリーグ制覇に貢献し、大学野球選手権でも8強入りした。2回戦の北九州市大戦では自己最速の148キロを計測したが、カーブ、スライダーの変化にも定評がある。ヤクルトは現在、自由獲得枠で早大・田中浩康内野手の入団が確実。残る1枠で同大・染田賢作投手(22)、上位指名で亜大・川本良平捕手(22)の獲得を目指しているため、指名順位は流動的だが、右の先発投手陣が不足していることから、即戦力候補として松岡の獲得を決めた。なお、松岡には広島も高い関心を示している。 ◆松岡 健一(まつおか・けんいち)1982年6月7日、熊本・玉名市生まれ。22歳。小学4年の時に野球を始め、5年から投手に転向。東海大二高では2年秋から背番号1。3年の夏は県16強止まり。家族は両親と姉。182センチ、80キロ。右投右打。
2004.10.11 同大・染田が13回1失点の好投!!チームも開幕7連勝! ヤクルトが自由獲得枠での獲得を目指す同大・染田賢作(4年)は13イニングを2安打、1失点に抑える好投。チームも延長13回、阿部文哉(4年)の本塁打で関大に2―1でサヨナラ勝ちし、82年の新リーグ発足以降では初の開幕7連勝をマークした。また、関学大は京大との全敗対決を制し、今季初勝利。関大は優勝の可能性がなくなった。冷静ではいられない。同点の延長13回、阿部文の特大弾が、左翼スタンドと場外を隔てるフェンスに当たって大きくはねると、染田は大きく喜びを爆発させた。3時間を超えると新しいイニングに入らない球場ルールのため、この回が無得点なら引き分けに終わっていたが、ドロー寸前のサヨナラ勝ち。これで染田は今季負けなしの4連勝だ。危なげがない。5回に捕手の悪送球で1点を失ったが、抜群の安定感で13回をわずか2安打、1失点(自責点0)。11奪三振、165球の熱投に「味方がミスしても、いつも助けられているし、やってくれると信じていました」と、打線の援護に胸をなで下ろした。ネット裏で見守ったヤクルト・小田スカウト部長は「本当にコントロールがいい。安定しているね」と変わらぬ評価を口にした。全勝優勝、そして夢の神宮のマウンドへ。この男がいる限り、決して不可能な話ではない。
同大が開幕7連勝 関西学生野球秋季リーグ第7週第1日は10日、南港中央で同大―関大、関学―京大の各1回戦を行い、同大と関学が先勝した。ヤクルトが自由獲得枠候補に挙げる同大・染田賢作投手(4年=郡山)は延長13回を投げぬき、阿部文哉内野手(4年=杵築)のサヨナラ本塁打で今季4勝目を挙げた。同大の開幕7連 勝は同校初。関学は開幕からの連敗を6で止めた。
2004.10.8 ヤクルト 来年ドラフト 亜細亜大・松田獲得へ 宇治山田商・江川智晃投手兼外野手(17)がシダックスへ就職する話があり、横浜創学館高・高橋徹投手に巨人が評価していることがわかった。また、来年ドラフトで亜大・松田宣浩三塁手にヤクルトなどが獲得に動いていることがわかった。 <大物新人欲しい!> Q:ドラゴンズは、今年も新人補強バトルで苦戦しているとか。自由枠で獲得を狙った日大の左腕・那須野に断られたという報道がありました。それなら頭を切り替えて中途半端な即戦力を優先するのでなく、宇治山田商・江川智晃投手兼外野手(17)、横浜創学館高・高橋徹投手(17)ら大物高校生の一本釣りで勝負して欲しいと思います。毎年スカウトの頑張りがありながら、なかなか即戦力の大物には縁がありませんが、来年以降も今の姿勢を継続してほしいです。来年は地元岐阜の中京高出身である亜大3年生・松田宣浩三塁手がいます。スカウトの皆さん、ぜひご検討ください。 A:江川は元阪神監督のノムさん率いる社会人のシダックス(東京)に就職する話があり、最速145`の本格派右腕である高橋は巨人も高い評価をしていることから、両選手とも獲得するまでの道のりは険しそうです。松田についても、大学球界ナンバーワンのスラッガーですから自由枠を行使しないと、入団は難しいでしょう。ヤクルトなどが早くから松田獲得に動いてます。
2004.10.6 若松1年続投・古田06年政権へ改造最小・禅譲順調 目指すは、06年古田政権発足だ−。ヤクルトは5日、東京・新橋の球団事務所で若松勉監督の来季続投を明らかにした。この日の記者会見で多菊球団社長が明言。「来季の続投を正式に決めた。3年契約の間はすべてAクラス。今季もケガ人が多く出た中で戦ってくれたからね。来季? もちろん優勝してもらいた い」と、若松監督へ来季のV奪回を厳命した。だが、球団フロントが指向しているのは世代交代。つまりは06年からの古田政権誕生への足慣らしなのだ。今回の決定では、若松監督の任期は1年。一軍コーチングスタッフも現有のままでいくことが決まったが、これも06年からの新政権を踏まえてのものだ。「若松監督では地味という声が強い。人身を刷新しようという考えがある」と球団関係者。新コーチにしても、球団ではテコ入れしようという考えがあったが若松監督の任期は1年。新規で採用して1年でクビ−というわけにはいかない事情がある。来季オフに古田が監督就任を受諾した場合、コーチ陣も新装しようという方針だ。選手の世代交代にも同時に着手した。この日、埼玉・戸田の二軍寮で36歳右腕・成本、34歳右腕・佐藤秀ら4選手に戦力外を通告している。かつてのV戦士で36歳の飯田にも事実上の戦力外通告を行ったが、飯田の球団への貢献度と実績を配慮。現役続行を希望している飯田本人の話を聞き、移籍希望球団への金銭トレードを打診する方針だ。今秋ドラフトで獲得を予定している選手も、世代交代を見据えすべて即戦力オンリーの構成だ。自由獲得枠ではポスト土橋として早大の田中浩康内野手の獲得を決定ずみ。同志社大の147キロ右腕・染田賢作投手、九州東海大の即戦力右腕・松岡健一投手の獲得を目指すほか、ポスト古田として亜大の強肩強打・川本良平捕手とも相思相愛の状態だ。「ドラフトでの獲得は4人ほどになる。世代交代に必要な選手を取るように(スカウトに)話してある」と多菊球団社長は力説する。若松監督にV奪回を厳命すると同時に、世代交代による古田政権移行を推進する構えだ。
2004.9.25 ヤクルトが同大・染田獲り…MAX147キロ完全試合男 ヤクルトが今秋ドラフトの自由枠で同大・染田賢作投手(22)の獲得を目指すことが24日、明らかになった。この日、小田義人スカウト部長、羅元スカウトが京都・京田辺市内の同大野球部合宿所を訪れ、吉川博敏監督(49)と本人に、自由枠での獲得へ向けて正式にあいさつ。小田部長は「ぜひ自由獲得枠でいか せていただきますとお伝えしました。一軍で通用する制球力とキレを持っている。もちろん、先発候補です」と高く評価した。 染田はMAX147キロの速球とスライダーが光る右の本格派。今春の関西学生野球リーグ、4月3日の京大との開幕戦では、リーグ史上初となる完全試合を達成した。夏の日米大学野球、世界大学野球選手権では計14イニングで無失点。ヤクルトは24日現在2位だが、チーム防御率は4.71で5位。常勝に向け、染田の力が必要不可欠だ。
ヤクルト自由枠で同大・染田獲り目指す ヤクルトが今秋ドラフトの自由獲得枠で同大・染田賢作投手(22)の獲得を目指していることが24日、分かった。この日、小田義人スカウト部長(57)と羅本新二スカウト(49)が京都・京田辺市内の同校野球部寮を訪れ、染田と吉川博敏監督(49)に獲得の意思を伝えた。ヤクルトは自由獲得枠で早大・田中浩康二塁手(22)の入団が確実。松下電器・久保康友投手(24)の獲得も目指していたが、16日にロッテ入りを決めた久保サイドから断りの連絡を受け、即戦力の先発候補として染田に方向転換した。小田部長は「うちのリストでは、大学NO1投手。ぜひ来てほしい」と自由獲得枠の行使を明言した。秋のリーグ開幕3連勝中の染田は「今はリーグ戦に集中したい。周囲とじっくり相談して決めます」と進路については封印した。ほかにも、中日、阪神、横浜、西武、日本ハムが高い関心を示しており、争奪戦に発展する可能性もありそうだ。
2004.8.30 富士重工23歳右腕小出が好投 富士重工(太田市)が好投手対決を制した。プロ注目右腕、小出琢磨(23=関東学院大)が6回1/3を2失点に抑える好投で、141キロ左腕・能見篤史(25=鳥取城北)を擁する大阪ガス(大阪市)に8−2と圧勝した。神奈川・桜丘高時代は無名ながら、関東学院大に日米大学野球メンバーに選ばれた小出は縦のスライダーを武器に安定した投球を見せた。ソロ2発を浴びたが、「打線が援護してくれて楽に投げられた」と笑顔。「昨年の経験(8強)があるので落ち着いて投げられた」と、得意の変化球で後続を打ち取った。
ヤクルト矢野スカウト 「春より成長している。あとはパワーアップだけ」と期待を寄せた。
2004.8.28 自由獲得枠で4球団が狙う松下電器・久保、6失点…初戦敗退 今秋の自由獲得枠で4球団が獲得を目指す久保が都市対抗初先発も、昨年に続いてまさかの初戦敗退。3位に入賞したハーレム国際大会(オランダ)から8月2日に帰国後、疲労のため体調を崩していたが、MAX147キロの速球と落差の大きいフォークを武器に再三のピンチを切り抜けた。しかし、終盤に2発を浴びるなど9回を12安打6失点。「最高の状態で投げられたんですが、終盤は相手が自分のボールに慣れていた。チームに申し訳ない」とがっくり。それでもネット裏で見守ったヤクルト・小田スカウト部長は「いいも悪いも関係ない。年間通して先発ローテーションに入れる投手」と高い評価は変わらなかった。
2004.8.28 駒大苫小牧・糸屋義典捕手の評価が急上昇 と夏の甲子園で全国制覇した駒大苫小牧・糸屋義典捕手(3年)の評価が、ここにきて急上昇してきた。大会史上2位の打率7割を残したパワフルな打撃にはプロスカウトも注目。ヤクルトは甲子園終了後、急きょドラフト指名候補にリストアップした。現在参加している第21回AAA世界野球選手権(9月3〜12日、台 湾)の全日本選抜チーム強化合宿では、木製バットで快音を連発。スタッフの評価も高く「糸屋株」が一気に上がった。甲子園で上がった「糸屋株」が、さらに上昇を続けている。注目の的は、大会史上2位の7割という驚異的な打率をマークした打撃だ。勝負強さも兼ね備えるスイングは、プロスカウトの目にもとまった。ヤクルトは甲子園終了後、急きょドラフト指名候補リストに糸屋の名を加えた。鳥原公二スカウトは「準決勝、決勝での打撃を評価した。体、守備で即プロというのは厳しいが、勝負強い打撃は魅力」と高く評価した。AAA世界野球選手権の全日本選抜チーム強化合宿での評価もうなぎ登りだ。2日目の27日は午前11時から約3時間半、大阪・枚方市の松下電器グラウンドで、走者を置いた実戦形式の打撃練習に臨んだ。今回の選手権では木製バットが使用される。ほかの選手が戸惑う中、わずか1日で順応した糸屋は右中間方向への鋭い打球を連発させた。それを見た全日本・渡辺元智監督(59=横浜)らスタッフを「あの打撃は捨てがたい」とうならせた。当初はもう1人の捕手で、1年夏から甲子園を沸かせた明徳義塾(高知)の梅田大喜(3年)を正捕手に据える予定だった。しかし、コーチ陣はこの日から梅田を今春センバツまで守っていた三塁の守備に就かせた。正捕手として起用される可能性が高くなった糸屋は、熊本工(熊本)の左腕・岩見優輝(3年)の球を受け「すごいフォークを投げる。さすが全国レベル。疲れも取れてきて、打つ方まずまず」と話した。ほかの優勝メンバーの周辺も慌ただしくなってきた。地元日本ハムの編成サイドはこの日、糸屋とともに全日本合宿へ参加中の左腕・鈴木康仁投手(3年)に対し「球速はそんなにないけど、キレのある球を投げるね」と興味を示す発言を。また、桑島優一塁手は東都大学2部の国士大、沢井義志右翼手(ともに3年)は東京6大学の明大へと、セレクション参加のため上京した。北海道勢として初の大旗を勝ち取った駒大苫小牧ナインが、次なる目標へ動きだした。 ◆糸屋義典(いとや・よしのり)1986年(昭61)9月4日生まれ、札幌市出身。札幌稲積中時代は中学硬式野球の札幌新琴似シニアリーグに所属し、エースとして全国大会出場。高校入学後、捕手に転向して1年秋からレギュラーに。昨春、夏の甲子園でもスタメンマスクをかぶった。好きなプロ球団はダイエー、選手はダイエー城島。特技はバレーボール。家族は両親と兄、弟2人。177センチ、70キロ。右投げ右打ち。
2004.8.28 糸屋株ストップ高/駒苫7割男にプロも熱視線 夏の甲子園で全国制覇した駒大苫小牧・糸屋義典捕手(3 年)の評価が、ここにきて急上昇してきた。大会史上2位の打率7割を残したパワフル な打撃にはプロスカウトも注目。ヤクルトは甲子園終了後、急きょドラフト指名候補に リストアップした。現在参加している第21回AAA世界野球選手権(9月3〜12日、台 湾)の全日本選抜チーム強化合宿では、木製バットで快音を連発。スタッフの評価も 高く「糸屋株」が一気に上がった。 ◆糸屋義典(いとや・よしのり) 1986年(昭61)9月4日生まれ、札幌市出身。札幌稲積中時代は中学硬式野球の 札幌新琴似シニアリーグに所属し、エースとして全国大会出場。高校入学後、捕手に 転向して1年秋からレギュラーに。昨春、夏の甲子園でもスタメンマスクをかぶった。 好きなプロ球団はダイエー、選手はダイエー城島。特技はバレーボール。家族は両親 と兄、弟2人。177センチ、70キロ。右投げ右打ち。
2004.8.28 松下電器・久保、初戦敗退 第75回都市対抗野球大会は27日、東京ドームで32チームが参 加して開幕し、1回戦3試合が行われた。今秋のドラフト自由獲得枠でヤクルト、横浜 などが狙う松下電器(門真市)・久保康友投手(23)がヤマハ(浜松市)戦に先発。同 点で迎えた8回に2ランを被弾して初戦で敗退した。開幕試合では三菱重工神戸(神 戸市)がJFE東日本(千葉市)を退け、7年ぶりの初戦突破。第2試合では七十七銀 行(仙台市)が延長12回の末、NTT東日本(東京都)を下して都市対抗初勝利を挙げ た。2度も天を仰いだ。同点で迎えた8回2死一塁。久保が良知(らち)純平に投じたフ ォークは、鋭い弾道でバックスクリーンに跳ね返された。続く9回にも先頭の松尾知之 に被弾。「情けない結果になってしまった」"松坂世代最後の大物"が、入社6年目で 初となる都市対抗のマウンドで一発攻勢に沈んだ。この日の最速は147キロ。フォー クも織り交ぜ、丁寧にコーナーをついたが終盤、微妙な制球が乱れたところを狙い打 ちされた。9回12安打6失点。「ずっといくつもりだった」最後まで心は折れなかった。 ネット裏ではヤクルト、横浜のほか、獲得を狙うオリックス、ロッテのスカウトが熱視線 を送った。横浜・荒井スカウト部長は「最後まで自信をもって投げていた」と敗戦にも高 評価を強調した。「負けてしまい、チームに申し訳ない」進路について明言を避けた右 腕。このままでは終われない。秋の日本選手権で借りは必ず返す。
2004.8.14 明大一場、巨人入団撤回 横浜とヤクルトが獲得に乗り出す可能性も!? 明大一場靖弘投手(4年)は13日、東京・調布の明大野球部 合宿所で会見し、巨人から約200万円を受け取っていたことを認め、謝罪した。一場 によると、今春のリーグ戦終盤の5〜6月ごろに初めて封筒入りの金銭を差し出され た。学生野球のルールに違反することは分かっており、最初は断ったが、押しつけら れてしまったという。「断り切れなかった自分も悪い。申し訳ない気持ちでいっぱいで す」と神妙に話した。名目は「栄養費」。200万円を現金でそろえて返金することがで きなかったため、明大の別府総監督が立て替えて小切手を作り、13日午前に巨人吉 田編成部長に手渡したという。明大野球部は一場を謹慎処分にし、今日14日からの 練習にも参加させないことを決めた。日本学生野球憲章によれば、秋季リーグ戦に出 場できないだけでなく、退部に追い込まれる可能性が高い。一場は「チームに迷惑を かけて申し訳ない。裁定については、自分が決められる立場じゃないですから」と、連 盟からどんな裁定が下されても、受け入れる姿勢を見せた。夕方5時過ぎから報道陣 が合宿所に集まり始め、一時は40人以上に。応接室には入りきれず、急きょ玄関前 に会見場が移された。「巨人入りは撤回? そうですね。プロには行きたい? はい」。 自分の未来に不安を感じている様子で、力のない返答が続いた。退部となれば、野 球選手として実戦から遠ざかるブランクや体力面はもちろん、精神的ダメージも懸念 される。別府総監督には前日12日夜に一報が入り、一場に事実を確認。巨人への 怒りをあらわにした。「今後、巨人は出入り禁止だ。吉田君(編成部長)にも怒ったよ。 巨人の内部では前々からこういう話があった。巨人の誰がやめても構わないが、一場 の野球生命がなくなるのが一番困る」と力を込めた。今後は連盟に顛末(てんまつ)書 を提出。裁定が下されるのを待つ。明大合宿所では選手とスカウトとの接触を避ける ため、スカウト専用の部屋を設けるなどの対応をしていたが、選手のプライベートな時 間までは管理できなかった。現場のスカウト陣も突然の一報に、パニック状態に陥っ た。甲子園での全国高校野球選手権に上田チーフスカウト以下、全スカウトが派遣さ れているが、事前に何も知らされていなかったもようだ。この日の3試合目で今大会 出場全49校のチェックを終えたところで、各スカウトは帰宿。その後ニュースなどで事 実を知った。関係者によると各スカウトが自ら球団に電話連絡をするなどし、事実確 認に奔走したという。今日14日は今大会の選手を総括するスカウト会議が予定通り 行われることになりそうだ。関係者は「(巨人の)スカウトたちは現時点で編成部長が 誰になるのかも分からないと言っていたし、混乱していました。どうするか指示さえもき ていないと言っていた」と迷走ぶりを明かした。巨人内定が白紙に戻った明大一場に ついて、横浜とヤクルトが獲得に乗り出す可能性が出てきた。以前から積極的に動い ていた横浜の峰岸社長は「うちはそういう(金銭問題)のはないと思う」としたうえで、 「(獲得に)行くかもしれない」と付け加えた。また、ヤクルト伊東投手コーチは、一場の プロ入りの道が絶たれてしまうことを憂慮。実力を高く評価していることもあり「獲得に 名乗りを上げてくれるよう球団上層部に言いたい」と、今日14日にもフロントに働きか ける意向だ。一方、中日の西川球団社長は「とりにはいかないでしょう。これまでリスト アップした選手の獲得を目指していくということです」と話した。
2004.7.20 松下電器・久保が2回パーフェクト ヤクルト、横浜、ロッテ、オリックスの4球団が今秋ドラフト自由枠での獲得を目指す関西No.1右腕、松下電器・久保康友投手(23)が、大学生日本代表との練習試合に2番手で登板。2回パーフェクトで「抑えられてよかったです」。視察したヤクルト・羅本スカウトは「前向きに攻めるところが魅力ですね。ハーレムにも行きます」と、23日開幕のハーレム国際大会(オランダ)で徹底マークする。
2004.7.14 横浜創学館・高橋に日米11球団が熱視線 (第86回全国野球選手権、8月7日開幕)12日、18大会で試合が行われ、神奈川では今秋ドラフト候補のMAX145キロ右腕、横浜創学館・高橋徹投手(3年)が県立屈指の好投手・岩佐輝則投手(3年)率いる横浜清陵総合との1回戦に先発。米大リーグ、ドジャースを始め、日米11球団のスカウトが見守る中、8−4で完投勝利を飾った。栃木では、今春の選抜大会に出場した作新学院が栃木工に0−3で初戦(2回戦)敗退した。神奈川屈指の好投手目当てに、ネット裏がにぎわった。横浜創学館・高橋が、この日最速142キロの直球を武器に、四回までパーフェクトピッチを展開。結果的には4点を失ったが、10奪三振で完投し、ドラフト候補の片鱗(へんりん)をのぞかせた。 「もう少しいいピッチングをしたかったですけど、勝てたということに関してはよかったです」 1回戦のこの日は、直球&スライダーの限定投球をテーマに掲げた。一回先頭・片野の空振り三振に始まり、完全ペースの四回まで外野への飛球はゼロ。五回二死、5番・岩佐に初めての安打を許すと「緊張の糸が途切れました」(高橋)と4連打で3点を失ったが、最後までスプリットやカーブ、フォークなど多彩な変化球は“封印したままだった。 シード校ですら最低7回勝たなければ甲子園に届かない神奈川大会。先を見据えて本領を隠す、激戦区ならではの“煙幕作戦”だった。 スタンドではドジャースをはじめ巨人、横浜、ヤクルトなど日米11球団の計13人が熱視線を送っていた。巨人・上田スカウトは「腕も長くピッチャーらしい体格をしているし、将来性がある。(ドラフト)上位で消えるしょう」と絶賛。地元・横浜の今久留主スカウトも「順調に成長していますね」と目を細めた。 試合後、「目標は甲子園です」と力を込めた高橋。昨秋の神奈川大会を制した右腕は、夢舞台はもちろん、全国最多195校の頂点も見つめている。
■高橋 徹(たかはし・とおる) 昭和62年2月23日、神奈川県横浜市生まれ、17歳。横浜・並木小1年のとき『並木ジャイアンツ』で野球を始め、外野手や捕手を経験。横須賀・大津中時代に『横須賀スターズ』で投手に転向し、3年時に全国大会8強。遠投100メートル。1メートル83、73キロ。右投げ右打ち。家族は両親と兄2人。血液型は0。好きなタレントは小野真弓。
★横浜清陵総合・岩佐にも注目 高橋と投げ合った横浜清陵総合・岩佐も、県立の逸材としてスカウトの注目を集めた。同校は清水ケ丘と大岡が統合し、今年4月に誕生した新鋭。強豪相手に8失点した岩佐は「歴史を刻むことはできませんでした」と話したが、1メートル80の長身から繰り出す直球は138キロを記録。ヤクルト・宮本スカウトは「初戦で消えるのはもったいない。進学して力をつけたら面白い素材になる」と将来性に期待していた。
2004.7.9 上野好投!ノーシード帝京 快発進 第86回全国高校野球選手権大会(8月7日から15日間、甲子園)の地方大会は18大会で計181試合が行われた。東東京大会では22年ぶりのノーシードとなった帝京が今秋のドラフト候補・上野大樹投手(3年)の活躍などで7―0で快勝、初戦を突破した。14日は雨天順延となった宮城大会、石川大会などが開幕、27大会で計224試合が行われる。 笑顔はなかった。試合終了後、口元を引き締めた帝京ナインがロッカールームに入る。厳しい表情で続いた前田監督。「苦しいスタートだね。苦しいよ。でもいくら弱いと言っても、このまま終わらせられないでしょう」。22年ぶりのノーシードでのスタート。七回コールド発進も危機感が口をついた。 悲壮感の漂ったチームを引っ張ったのはエース上野だ。初回は1死一、二塁のピンチを招いたが二回以降は本領を発揮。「プレッシャーはあった。立ち上がりは硬くなったけど、自分でリズムをつくれた」と自身最速タイのMAX143キロの直球と変化球を駆使して6回3安打無失点に抑えた。ヤクルト、ロッテ、阪神の3球団のスカウト、さらには同じく今秋のドラフト候補で東洋大のエースである兄・貴久の前での力投だった。 攻撃陣は安打5本だけと物足りなかったが、8盗塁を絡ませるソツのない攻撃で7得点。「初戦で硬かったので動かしていった。セオリー通りだと堅苦しくなるからね」と前田監督。シードを取れず弱いと言われ続けたチームの夏初戦で、甲子園歴代4位の38勝を挙げている名将が見せた勝利への執念でもあった。 試合後、ナインは練習を行うために足早に球場を後にした。「常勝だったころとは違う弱いチームだから」とチームを引っ張ったエース上野。ノーシードでも、ひたむきさは先輩たちに負けていない。
2004.7.1 ヤクルトも関西NO・1右腕・久保争奪戦に参戦 1日、今秋ドラフト自由獲得枠の目玉、MAX149キロ右腕の松下電器・久保康友投手(23)の争奪戦に参戦を表明した。この日、都市対抗野球の大阪・和歌山2次予選の敗者復活3回戦(大阪・舞洲)、大阪ガス戦を視察した小田義人スカウト部長が「自由枠で久保投手の獲得を目指します」と明言した。 ヤクルトが関西NO・1右腕、久保の獲得に全力を注ぐ方針を固めた。「即戦力投手の補強が急務。今年の目玉とされる右腕の中でも、抜群の安定感がある久保投手の獲得を目指します」。そう断言したのは、小田スカウト部長だ。 羅本、宮本スカウトを合わせ計3人が熱視線を送る中、久保は10奪三振の1失点完投勝利。直球とフォークがさえ「気持ちでは100点。ベストピッチに近い状態でした」と充実感を漂わせた。 投壊に悩むヤクルト。石川がキャンプで左ひじを故障すれば、坂元、高井、鎌田は不調続きで、昨年、左ひじを手術した藤井も前日、やっと今季初勝利を挙げたばかり。高津の穴を埋めるべき石井も5月に左足内転筋痛で離脱している。外国人べバリンと新人・川島に頼らざるを得ない状況で、チーム防御率は開幕から最下位。1日現在5.22という惨状だ。 倉島常務も「将来は日本人でローテを組みたい。そのためにも久保選手をぜひ獲得したい」と意気込む。関大一高時代の平成10年春の選抜決勝で横浜高・松坂(西武)と投げ合い、敗れた右腕。横浜、ロッテ、オリックスも自由枠での獲得を狙う目玉だが、激戦覚悟でヤ投再建を目指す。
2004.6.25 日本通運、川井で逃げ切り 3年連続で第1代表の座を射止めた。九回からは今秋のドラフト候補・川井まで投入して逃げ切り。44回目の誕生日だった神長監督は「選手にいいプレゼントをもらった」と笑顔を見せ、川井は「死ぬ気で投げました。何と言っていいのか分からないくらいうれしい」と涙を流した。ネット裏ではヤクルト、横浜など4球団のスカウトが視察、ヤクルト・橿渕スカウトは「都市対抗で活躍すれば、自由獲得枠の可能性もあるでしょう」と高評価だった。
2004.6.25 松下電器・久保獲りにヤクルト参戦 今秋ドラフトの自由獲得枠候補、松下電器・久保康友投手(23)=181センチ、81キロ、右投右打=が24日、都市対抗野球大会・大阪・和歌山2次予選で、デュプロ打線を6安打に抑え、13三振を奪う好投で無四球完封の好スタート。「先に点をやりたくなかった。抑える自信はある」と149キロ右腕は胸を張った。すでに横浜、ロッテ、オリックスが自由獲得枠の行使を明らかにしているが、この日視察したヤクルト・小田義人スカウト部長は「アマで一番安定している。獲りにいく」と争奪戦への参戦を明言。予選終了後にも正式に獲得のあいさつを行う。また、初視察のオリックス・中村勝広GMは「真っすぐに力があるし、低めへのコントロールがいい」と高評価した。
2004.6.19 松下電器149キロ右腕久保狙う 今秋のドラフト自由枠で松下電器の久保康友投手(23=関大一)の獲得を目指していることが18日、分かった。球団関係者は「技術面だけでなく、経験や精神面を見ても即戦力」と高く評価した。久保は181センチ、81キロの大型右腕で、関大一で出場した98年センバツ決勝では、横浜・松坂(西武)と投手戦を演じ注目を集めた。松下電器では故障に悩まされていたが、今春には149キロの速球を投げられるまで復活。ロッテとオリックスも獲得に名乗りを上げている。
2004.6.3 「ポスト古田」亜大・川本獲りへ ヤクルトが今秋ドラフトで“ポスト古田”として亜大・川本良平捕手(22)の上位指名を狙っていることが、2日までに分かった。ヤクルトはすでに自由獲得枠で、早大・田中浩康内野手(22)の獲得を確実にしている。川本についても今後、自由獲得枠の行使を視野に入れながら、獲得を狙っていくつもりだ。 川本は気迫あふれるリードと堅実なプレーに定評があり、昨年7月に米国で行われた日米大学野球でも日本代表の正捕手を務めた。青学大・加藤領健(りょうた)捕手(22)と並び、大学屈指の強肩捕手として活躍してきた。 ヤクルトは古田が38歳を迎え、正捕手になり得る逸材の育成が課題となっている。小田スカウト部長は「肩もいいし、元気があってインサイドワークも優れている。足も速いし、高い運動能力も魅力」と高い評価を下している。“ポスト古田”の獲得によって、さらに盤石の守備力を目指していく。
◆川本 良平(かわもと・りょうへい) 1982年4月28日、広島市生まれ。22歳。小学1年から野球を始め、中学1年から「呉中央シニア」で捕手を務める。崇徳高では2年秋の県大会で8強入り。家族は両親と兄、妹、弟。177センチ、73キロ。右投右打。
2004.6.3 松下電器・久保に5球団熱視線 オリックス、ロッテが今秋ドラフトの自由獲得枠での獲得を狙う松下電器・久保康友投手(23)=181センチ、81キロ、右投右打、関大一高出=は2日、阪神とのプロアマ交流戦(鳴尾浜)に7回から登板。9回に失策がらみで1点を失ったが、3イニングを4安打1失点(自責点0)に抑えた。 珍しい光景だった。プロ相手を意識したのか、立ち上がりから力んで6球続けてボール球。だが、無死一塁から後続を退けると、立ち直った。自己最速タイの149キロを計測し、3奪三振。「なかなか修正できず、迷惑をかけた。点差が開いて気の緩みがあったかも」と反省した。 ネット裏には阪神、ヤクルト、横浜も加えた5球団のスカウトが集結。ロッテ・宮田編成部長代行、オリックス・酒井チーフスカウトは「評価は変わらない」と口をそろえた。進路表明は都市対抗が終了する9月上旬まで封印するが、アマNO1右腕の周辺が騒がしくなってきた。
松下電器・久保、力で虎2軍圧倒 オリックス&ロッテが争奪戦 ◆ 阪神プロ・アマ交流戦 ◆ <松下電器9−1阪神>松下電器と阪神のプロ・アマ交流戦が2日、西宮市の鳴尾浜球場で行われ、松下電器が2本塁打を含む10安打で9点を奪うなど、投打に阪神を圧倒。自由獲得枠候補・久保康友投手(23)は、自己最速タイの149キロをマークするなど3回1失点(自責0)だった。 また凄さを見せた。オリックスとロッテが自由獲得枠で狙う松下電器・久保が七回から登板。九回に失策絡みで1点こそ失ったが全51球中、40球がストレートと阪神打線を力で圧倒した。 「フォークを投げれば空振りが取れることは分かっていた。ただ力んでしまい、修正するのに時間がかかった。今季では最悪の出来」 七回、先頭打者から6球続けてボール球と珍しく制球を乱した。それでも力勝負にこだわり、自己最速タイの149キロをマークするなど、常時140キロ台中盤を計時した。 この日はロッテなど5球団12人のスカウトが視察。オリックス・酒井チーフスカウトが「今年のアマ球界で、力で打者をねじ伏せるのは久保だけ」と話せば、上位候補にあげるヤクルト・羅本スカウトも「安定感など野間口よりも総て上」と絶賛。「進路は都市対抗が終わってから」と雑音を封印した久保だが、人気は高まるばかりだ。
2004.5.31 早大・田中が自由枠でヤクルト入りへ 今秋ドラフト自由獲得枠候補の早大・田中浩康二塁手(22)のヤクルト入りが有力なことが、30日までに明らかになった。 大学球界屈指の二塁手をめぐっては、ヤクルトが昨年末から自由獲得枠の行使を表明。今年2月の千葉・鴨川キャンプから密着マークを続けるなど、獲得への熱意をアピールしてきた。ヤクルトは内野陣が高齢化していることから、将来のチームを背負う逸材として田中に高い評価を下してきた。 この日、田中は慶大とのリーグ最終戦に出場も、3打数無安打、1死球に終わりチームも敗退。ネット裏で見守ったヤクルト・小田スカウト部長は「守備も堅実で、打撃もリストが強い。人間的にもしっかりしており、リーダーシップが取れる。十分レギュラーでやっていける素材」と話した。 試合後、田中は今後の進路について「いろんな人に相談して考えます。待つだけです」と話すにとどまった。だが、ヤクルトには好印象を抱いる模様で、入団は確実な情勢。秋のリーグ戦終了後にも進路を表明し、「ヤクルト・田中」が誕生することになりそうだ。
早大・田中獲得へ 今秋ドラフト自由獲得枠で ◆ 堅実な守備とシュアな打撃が魅力の内野手 ◆ 今秋の自由獲得枠で早大の主将、田中浩康内野手(22)を獲得することが30日、確実となった。 田中は尽誠学園(香川)から早大に入学後、1年春から今季まで二塁手として全試合フルイニングに出場。堅実な守備とシュアな打撃が魅力でヤクルト・小田スカウト部長は「ウチの宮本タイプ。将来の幹部候補生として期待している」と評価している。この日、リーグ戦を4位で終えた田中は「秋は簡単なことじゃ勝てない」と巻き返しを誓った。秋季リーグ戦終了後に正式にヤクルト入りを表明する。
◆田中 浩康(たなか・ひろやす) 1982年5月24日、京都府生まれ。22歳。香川・尽誠学園では1年夏に甲子園出場。早大では1年春からレギュラーで現在は主将を務める。家族は両親と弟。177センチ、77キロ。右投右打。
2004.5.27 松下電器"松坂世代の最終兵器"久保争奪戦 4つ巴戦! “松坂世代の最終兵器”争奪戦が始まった。オリックスとロッテが自由獲得枠で、松下電器・久保康友投手(23)の獲得を目指していることが26日、明らかになった。 久保は関大一のエースとして1998年春夏連続で甲子園に出場。選抜決勝では松坂(西武)と投げ合った本格派右腕。入社6年目の今季は、自己最速を更新する149キロをマークするなど不動のエースに成長。岡山、京都の両主要大会で4試合に登板し通算23回1/3で1失点。被安打14、31奪三振と安定感では、巨人入りが確実なシダックス・野間口らをはるかに上回る。 オリックスは5勝しているムーアでさえ防御率6・29など12球団最低の防御率と投壊現象が著しい。今月中旬には小林スカウトグループ部長らが正式に獲得の意思を伝え、24日からの松下電器の関東遠征にも担当の酒井チーフスカウトが密着している。 また最下位に低迷するロッテも即戦力投手の補強が命題。きょう27日の湘南シーレックス(横須賀)との交流戦に、バレンタイン監督が視察することが決定。この時期としては異例の”直接出馬”で熱意を伝える。 その他ではヤクルト、近鉄も上位候補に挙げており、今後の活躍次第では、さらなる争奪戦へと発展しそうだ。
★久保 康友(くぼ・やすとも) 1980年(昭55)8月6日奈良県橿原市生まれ。23歳。鴨公小1から「ホワイトベアーズ」で野球をはじめ一貫して投手。八木中ではエース。関大一では2年秋から背番号1で、3年春夏連続で甲子園に出場し春準V、夏8強。1メートル80、80キロ。右投右打。
2004.5.16 早大田中ヤクルト入りへ前進
ヤクルトが自由獲得枠を使い、今秋ドラフトで早大・田中浩康内野手(4年=尽誠学園)を獲得することをほぼ確実にした。今年2月のキャンプから密着マークを続けるヤクルトに加え、阪神も水面下で興味を示していた。しかしこのほどチーム事情により断念したことが判明した。現時点で田中獲得に動いている球団はなく、ヤクルト入りへ大きく前進した。 ヤクルト小田スカウト部長は「野球をよく知っている。走塁や中継プレーでのカバーリングなど細かい動きは出来そうで出来ないこと。将来は宮本タイプとして期待している」と高く評価した。各球団とも投手を上位で指名する動きが多い中、ヤクルトは野手陣の世代交代を図るため早い段階から田中に照準を絞っていた。 田中はこの日、明大との首位攻防戦に「1番二塁」で先発出場。ドラフト候補・一場との直接対決で勝負強さを見せた。2打席連続で空振り三振に倒れた後の3打席目。5回2死一、三塁の場面で146キロ直球を力で引っ張り、左前へ貴重な勝ち越し打を放った。「いい場面だったので良かったです」。低めのスライダーにバットを振らされていたが、その打席では投手寄りに立ち位置を変えて直球を見極めた。「右打者の生きる道として、右方向に長打を狙える打者じゃないと上(プロ)では通用しない」と自覚十分。進路については「上(プロ)でやりたいという気持ちはあるが、今はリーグ戦に集中しています」と話すにとどまった。
2004.5.16 久保が自由枠候補、3回3Kで急浮上/国際大会代表合宿
社会人で編成するハーレム国際大会(オランダ=7月23日〜8月1日)の日本代表1次候補47選手の合宿で、松下電器・久保康友投手(23)がドラフトの自由獲得枠候補に急浮上した。久保は15日、岐阜・昭和球場で行われた紅白戦に先発。3回を無安打3奪三振、直球は最速146キロを記録した。ヤクルト宮本スカウトは「球に勢いがある。自由枠候補になっていくだろう」と語った。「0点に抑えられて良かった」と笑顔の久保は、98年センバツでは関大一のエースとして横浜・松坂(現西武)と投げ合い準優勝。
2004.5.4 早大雪辱
早大が9−2で立大に雪辱し、対戦成績を1勝1敗1分けに持ち込んだ。ヤクルトが自由獲得枠で獲得を狙う早大・田中浩康内野手(4年=尽誠学園)が、1本塁打を含む4安打4打点と活躍。前日2回戦で無安打無得点に仕留められたうっぷんを晴らした。田中浩の打球が右翼席へグングン伸びる。3−2で迎えた7回2死三塁から貴重な追加点となる今季1号2ラン。本人は「振り遅れ」と照れたが、流し打ちでスタンドへ運ぶパンチ力を見せつけた。前日2回戦は無安打無得点に終わり、合宿所に帰ってから深夜11時まで振り込んだという。主将として、前日の不名誉な記録を帳消しにする4安打4打点の活躍だった。1月から密着マークを続けているヤクルト宮本スカウトは「責任感が強い選手だからこの状況で結果を出せたことを評価したい」とあらためて二重丸をつけた。
早大 打線奮起でタイに
早大が9―2で立大に快勝し、ノーヒットノーランを喫した前日のお返しをした。主将で今秋の自由獲得枠候補、田中浩康内野手(4年)が今季第1号2ランを含む4安打4打点の大活躍。打線も10安打で9点を挙げ、1勝1敗1分けに持ち込んだ。主将、田中浩の4打点の活躍で前日の嫌なムードを振り払った。三回、1死一塁から右前打を放った場面では、右翼手から三塁への送球の間に二塁へ進塁。これには自由獲得枠での獲得を目指すヤクルト・宮本スカウトも「ちょっとしたスキに次の塁を狙う、そういうところも評価している」と手を叩いた。前夜は自主練習だったものの、田中浩は深夜0時を過ぎても振り込みを続けた。田中浩は「あすにつながってうれしい」と笑顔だった。
早大・田中が4安打4打点の活躍
早大が立大を9−2で下し、1勝1敗1分けで4回戦に持ち込んだ。今ドラフトの自由獲得枠候補、田中浩康二塁手(4年=尽誠学園)が4安打4打点と活躍。チームも10安打で、前日2回戦でノーヒットノーランを喫した屈辱を晴らした。大谷智久投手(2年=報徳学園)は3勝目。ヤクルトが獲得を目指している今ドラフトの自由獲得枠候補、早大・田中浩が主将の意地を見せた。一回先頭、右前打を放ち、武内の左前打で先制ホームイン。七回には右翼に2ランを放つなど、5打数4安打4打点で前日の無安打無失点の悪夢を払拭した。スタンドでは控え選手約100人が声援。「力になりました。自分は地味だが、経験のない後輩たちの力になっていきたいです」と史上初の5連覇に向けて、再び走り出した。
2004.4.22 [シ烈・自由獲得枠戦線]野球/4 早大・田中浩康内野手
自由獲得枠をいかに有効に使い、ドラフトと合わせてチームに必要な戦力を獲るか。このテーマで12球団のスカウト陣は動いている。自由獲得枠=即戦力は定石。まず自由獲得枠で即戦力を確保し、ドラフトで将来を見据えた選手を補強するのが通例だが、今年のヤクルトはちょっと違う。現在、狙っているのは早大・田中。現場としては即戦力投手を望んでいるが、内野陣に“高年齢化”が進んでいることから、数年後を見据えて内野手にターゲットを絞り込んだ。シダックス・野間口、明大・一場という即戦力投手の回避を早い段階で決定。田中を確実に獲るために自由獲得枠を使う方針を決めた。田中はリーグ戦4連覇中の早大で1年春から二塁手として全試合フルイニング出場している。1メートル77、77キロと体は大きくないが、堅実な守備とシュアな打撃が魅力。昨年、早大・鳥谷(阪神)獲りに失敗したヤクルトとしては、将来的に内野の核となる選手を確実に獲りたい。ヤクルト・小田編成部長は「ウチの宮本タイプで、リーダーシップも取れるし将来の幹部候補生。確実に獲るために早くから名乗りを上げた」と説明した。かつてヤクルトは94年ドラフトでは逆指名でプリンスホテルの宮本を獲得。守備に比べて打撃の評価が低く他球団が上位での獲得を見送る中、池山の後釜にと考えての補強だった。結果、宮本は現在チームになくてはならない存在に成長。01年には西武がポスト伊東として中央球界で無名の青森大・細川を自由獲得枠で獲得した。3年目の今季はチームの期待に応える活躍。将来に向けた補強が成功した例だ。大阪出身で、昨年まで二遊間を組んだ鳥谷とプレーしたいという夢を持つ田中には、阪神も興味を示してる。岡田監督も早大の大先輩。ただ、阪神は野間口、一場の両獲りに動いているため現時点で自由獲得枠を約束はできない。将来の幹部候補生という“条件”まで用意して数年後をにらむヤクルトの補強が実るかどうか、注目される。
◇田中浩康(たなか・ひろやす)
1982年(昭57)5月24日、京都府生まれの21歳。尽誠学園(香川)では1年春から二塁手でベンチ入り。1、2年とも夏に甲子園出場。早大入学後は1年春から今春の第1週の東大戦までリーグ戦73試合全試合出場中。昨秋は初のベストナイン。家族は両親と弟。1メートル77、77キロ。右投げ右打ち。
2004.4.4 中部大・鈴木MAX145` ネット裏にスカウトずら〜りプロ10球団
バックネット裏のスタンドに、スピードガンを持った男たちがズラリと並んだ。中日、ヤクルト、ロッテ・・・。巨人、阪神を除く計10球団のスカウトが、中部大・鈴木の投球を追う。今秋ドラフトの上位指名候補の開幕戦を見逃すわけにはいかなかった。身長188a。横手投げから繰り出される速球は、この日、最速145`を記録した。1、2回は完ぺき。愛大の3番・岩田のバットを折った。だが、3回に不運な内野安打から味方の失策で失点。5回には先頭打者を四球で歩かせ、拙守も絡んで一挙3失点。「調子自体は悪くなかった。でも、5回のフォアボールはいけないし、味方のエラーは帳消しにしてあげないと・・・」鈴木はミスから崩れた自分を責めた。まだ荒削りだが、素材としては魅力たっぷり。中日の中田スカウト部長は「スピードはまだ出るし、腕の振りもいい」と高い評価をした上で「まだフォームが一定していないが(ドラフトの)自由枠の候補になる」。今後も徹底マークする方針を明かした。プロで自分の力を試したい。ただ、その前にリーグ戦を制し、神宮で投げるという目標が鈴木にはある。「いいピッチャーというのはスピードじゃない。トータルです。精神的にも強くならないといけません」この春、誰もが認める ”いいピッチャー”になってみせる。
2004.3.30 鵡川・宮田、プロの評価アップ
鵡川のエース宮田の株が上がった。14回、204球の力投をテレビで観戦した日本ハム山田編成ディレクターは「よく投げたね。体はあまり大きくないけど、ボールのキレがありスライダーもいい。北海道NO・1投手だからこれからもマークしたい」。ヤクルト宮本スカウトは「地肩が強そう。マウンド度胸がありクイックもできる。面白い素材だね」と二重丸をつけた。夏までに球速が増せばさらに評価が上がりそうだ。
2004.3.29 ”第2の駒田”になれる長身左打者 報徳学園・片山博視投手(2年)
マウンドで失った点はバットで取り返そうとしたが、闘志は空転した。2年生でエース兼4番を務める報徳学園・片山博視投手(2年)。7回に先頭打者で放った右前打だけに抑え込まれ、左のスラッガーは4打数1安打。試合は、春夏の甲子園で計3度の優勝を誇る名門チームが東海大山形に2−3と不覚を取っての初戦敗退だ。「きょうは打っても投げても、力んでしまった」。敗者のお立ち台で、191a、83`の長身左腕が背を丸めながら反省した。プロ側はその、”潜在能力”高く買っている。「大柄だが、バットコントロールがいいんですよ。巨人ー横浜で活躍した駒田に似たタイプ」とは、報徳学園OBでもあるヤクルト・矢野スカウト。背番号10をつけながら、昨秋から4番を打ち続ける長身打者には熱い期待をかける。「足腰にバネがある」と永田裕治監督(40)。兵庫・淡路島在住の両親から受け継いだ運動能力は高い。母親・万喜子さん(40)は国体にも出場したことのあるバレーボール選手。父親・勝博さん(39)は陸上中距離の選手だった。入学した年の夏に143`を記録し、周囲を驚かせた。しかし、チェンジアップを投げるようになってから、球威が落ちた。この日の最速は132`。しかも、ソロ本塁打2発を浴びての敗戦。それでも、中日・米村スカウトは「ウチの山北だって高校時代(岐阜・中京商)はこのくらいのスピードだったから、これからですよ。長身左腕はやっぱり魅力」と ”長い目”で見ようとする。同じ兵庫勢で、同じ2年生の長身左腕である社・大前は17奪三振で派手な甲子園デビューを飾った。片山は「差をつけられた」と、ショックを隠せなかったが、まだ勝負は長い。
2004.3.29 【紫紺の大器クン】打者としても魅力にあふれている
【報徳学園・片山博視投手(2年)=1メートル91、83キロ 左投げ左打ち】大会が一回りし、全32校が出そろいました。この連載の“大トリ”は報徳学園の片山投手です。長身を生かし、角度ある球を投げる大型左腕ですが、打者としても魅力にあふれています。懐が深くて癖がなく、いい打ち方をしています。タイミングの取り方もうまいですが、さし込まれるケースもあるので、もう少し始動を早くすれば対応力が向上します。希少価値のある左腕投手ですが、打撃も捨てがたい。下半身中心に体をつくればさらに磨きがかかり、努力次第でどちらの道でも成功する可能性を秘めた素材です。今大会は好投手が目立ちました。投の充実は、それに勝とうとする打の成長にもつながります。特に高校生は夏場に向けて大きく成長するので、次の季節がやってくるのが今から楽しみです。
(ヤクルトスワローズ・小田義人スカウト部長)
2004.3.28 【紺紫の大器クン】冬場で力をつけた“原石”
【常葉学園菊川3年・高橋利和投手=1メートル76、72キロ 右投げ右打ち】スカウトをしていて目にとまるのは、今すぐプロへ、という選手ばかりでは決してありません。“原石”。この言葉にぴったり当てはまるのが、常葉学園菊川の高橋投手です。投手としては昨年よりスピードが増しました。おそらく冬場に相当なトレーニングを積んだのでしょう。体全体の力が強くなり、それがバッティングに生かされるようになりました。この日の八幡商戦でも勝負どころで2安打と、野手として面白い素材だと思います。決して体が大きくはないですが、高校生のお手本のような選手です。もちろん地道な努力を続ければ上(プロ)でも、という可能性も秘めています。全国の高校球児に、夢を抱かせてくれる選手ですね。
(ヤクルトスワローズ・小田義人スカウト部長)
2004.3.27 【紫紺の大器クン】松坂を彷彿とさせる威圧感
【東北3年・ダルビッシュ有投手 1メートル94、84キロ 右投げ右打ち】 大会NO.1の名にふさわしい投球でした。重圧をものともせず、偉業を達成しましたね。150キロ近いストレートを持っていながら、この日は試合に勝つ投球に徹底していました。特にこの春からシンカーを使い始めたことで、投球に幅がでましたね。直球でも変化球でも、自在に三振をとっていました。実はこの試合で速球を連発させることを期待していましたが、次の試合を計算して投げていたんでしょう。そのあたりも精神的に成長していますね。マウンドに立っただけで威圧感を放つ。そういう意味では、平成10年夏の決勝でノーヒットノーランを達成した横浜・松坂投手(現西武)を彷彿(ほうふつ)とさせます。
(ヤクルトスワローズ・小田義人スカウト部長)
2004.3.26 【紫紺の大器クン】ストレートが最大の武器
【社(やしろ)・大前佑輔投手(2年) 1メートル85、70キロ 左投げ左打ち】ずいぶんと勢いのいい左腕がでてきましたね。社の大前投手はまだ2年生です。ストレートはヤクルトのスピードガンで138キロほどでしたが、そのストレートが実は大きな武器なんです。まずは右バッターのインコースに角度のあるボールを投げる度胸。そしてゆるいカーブとスライダー。緩急をうまく使う技術はもちろん、下級生ながらひのき舞台での17奪三振は、ハートも強い証拠でしょう。ひとつ気になるのが、肩が開き気味だということ。打者からボールが見やすく、タイミングもとりやすくなります。そのクセを修正すれば、必ず来年のドラフトの目玉に成長します。大前投手のような素材に出会うことこそ、まさにスカウトの醍醐(だいご)味といえますね。
(ヤクルトスワローズ・小田義人スカウト部長)
2004.3.25 【紫紺の大器クン】鷹・斉藤を越える馬力がウリ!
【秋田商3年 佐藤剛士投手 1メートル85、85キロ。右投げ右打ち】大会2日目。そぼふる小雨の中、秋田商・佐藤投手がベールを脱ぎました。今大会は、東北・ダルビッシュ投手がひと際注目されていますが、佐藤投手も今秋のドラフト1位で指名される選手でしょう。最大の魅力は、その馬力です。スケールで比較すると、昨年パ・リーグで最多勝を挙げたダイエー・斉藤投手の高校時代(京都・南京都高)よりも、馬力があります。体が大きいのに、身のこなしがいい。その上、攻めの投球ができる。この日も勝負球を内角に投げるなど、8回1安打という結果を出しました。速球はMAX142キロを計測しました。夏には140台後半まで球速が増すでしょう。七回途中まで無安打投球。実に素晴らしかった。
(ヤクルトスワローズ・小田義人スカウト部長)
2004.4.24 【紫紺の大器クン】鷹・和田を思わせる成長力を秘め
【愛工大名電・丸山貴史投手(3年)=1メートル81、80キロ、左投げ左打ち】今年も心躍る季節がやってきました。さっそく開幕戦で気になる愛工大名電・丸山投手が登場です。ひじの使い方がやわらかい上に左投手。体格も恵まれており、魅力ある素材です。この日は横のカーブを勝負球に9奪三振。左投手のあのスライドするようなカーブは、高校生にはなかなか打てません。タイプは違いますが、同じ左腕の現ダイエー・和田投手の高校時代(島根・浜田高)を思いだします。和田選手も直球は125キロぐらいでしたが、今や日本を代表するピッチャーになりました。丸山投手も走り込んで脚力を鍛え、瞬発力を身につければ、和田投手のように大きく育つ可能性を秘めています。
(ヤクルトスワローズ・小田義人スカウト部長)
2004.2.12 ヤクルトスカウト田中に熱視線
早大のキャンプが千葉・鴨川でスタート。主将でもある今秋ドラフトの自由獲得枠候補・田中浩康内野手詣でにヤクルトと阪神のスカウトが訪れた。ヤクルトは早大の沖縄・浦添2次キャンプを含め全日程を小田スカウト部長ら、計4人のスカウトが連係して密着マークする。田中は進路について「去年、4人の先輩がプロにいっているので、いろいろ聞いていきたい」と話した。
今秋ドラフト自由獲得枠で獲得を目指す早大・田中浩康二塁手(3年=尽誠学園)に密着マークする。12日、千葉・鴨川市営球場でキャンプインした早大をヤクルト、阪神のスカウトが視察。ヤクルトは小田スカウト部長と矢野スカウトが顔をそろえ、23日までの1次キャンプと3月2日から12日までの沖縄(浦添市)2次キャンプの合計23日間を、4人のスカウトのリレーでフルマークすることを明言した。小田部長は「田中君は守っていて周りが見える宮本タイプ。早い段階から誠意を見せて確実に獲得したい」と意気込んだ。田中は「OBにも相談して進路を決めたい」と話し、阪神鳥谷、ヤクルト青木らにアドバイスを求め最終結論を出す。
東京六大学史上初の5連覇を目指す早大が12日、千葉・鴨川でキャンプイン。自由獲得枠候補で主将の田中浩康内野手(21)の獲得を狙うヤクルトが、23日までの今キャンプと3月2日からの沖縄・浦添キャンプの全23日間に密着する。この日は小田スカウト部長、矢野スカウトが阪神・菊地東日本統括スカウトとともに熱視線を送り「守備が堅いしリーダーシップもある。うちの宮本タイプ」と評価。田中浩は「(プロの)先輩たちに話を聞きたい」と阪神・鳥谷をはじめ、昨年プロ入りした先輩4人に助言を求める考えを明かした。
2004.1.30 ヤクルトが多田野獲り!
ヤクルトが米大リーグ、インディアンスの春季キャンプに参加する多田野数人投手(23)獲得に動くことが29日、分かった。多田野は米国時間27日、本拠地クリーブランドの地元メディアに対し、立大時代のポルノビデオ出演の過去を告白。同性愛者といううわさも否定したばかりだが、ヤクルトはその実力を高く評価。獲得するには、フリーになった多田野を今秋のドラフトで指名しなければならないが、他球団も含めた争奪戦が起きる可能性も出てきた。 衝撃の告白から一夜明け、衝撃の動きが明らかになった。渡米2年目で、メジャー初キャンプに招待された多田野は前日、過去を断ち切るために、立大時代のポルノビデオ出演を自らの口で発表した。同性愛者のうわさは否定。生まれ変わって、野球に集中することを誓った。 告白をせざるを得なくなった理由に、多田野の実力が本物だ、ということがあった。昨年、イ軍傘下のマイナーの1Aから3Aまで昇格。計40試合で6勝2敗3セーブ、防御率1・55の成績を残し、メジャーキャンプ招待を勝ち取った。戦力不足のイ軍で多田野への注目度は増し、その過去も脚光を浴びたのだ。 2002年のドラフト前。立大のエースにはいくつかの球団も関心を示していた。自由獲得枠を内定しながら、故障を理由に取りやめた横浜。そして、ヤクルトだ。ヤクルトは横浜入りを決めた時点で撤退し、高校生ナンバーワン左腕、東北・高井に方向転換した。 しかし、ヤクルト球団内では多田野への評価は下がっていなかった。メジャー関係者によると、横浜に獲得をキャンセルされ、行き先がなくなり失望する多田野をイ軍へ紹介したのは、ヤクルト関係者。そのヤクルトがこのオフ、多田野獲得に再び動く、という。 この人物が02年の段階で、将来的にヤクルト入りを画策していたのかはわからないが2年間の米国生活が“みそぎ”になる可能性は高かった。さらに、前日の勇気ある告白で一躍、ヒーローとして扱われ、日本でのプレーに支障は減った。 問題は残る。「すばらしい選手。相手を抑える決め球のフォークボールを持っている」とシャピロGMが話すように、多田野は逆境をはねのけ、メジャーでも通用する投手に成長。ヤクルトが獲得するにはドラフト指名しなければならないが、それも、イ軍が契約を解除し、フリーになった場合だけ。現在はマイナー契約で1年おきの更新をしているが、メジャーで今季、成績を残せば、来季以降の契約の話も当然、出てくる。 ヤクルトのフロント関係者はこの日「“現段階”では獲得に動かない」と話した。さらに多田野本人も「メジャーのマウンドに立つことしか考えていない」と語り、現在は日本のプロ野球でプレーすることは考えていない。しかし、家族や周囲は日本への“凱旋”を期待している。いずれにせよ、今季の成績が帰国の大きなカギ。注目の右腕の周辺はまだまだ、騒がしそうだ。
◆多田野 数人(ただの・かずひと)
1980年4月25日、東京都生まれ。23歳。八千代松陰から立大に進学。2001年春にベストナインになるなど、六大学通算20勝14敗、防御率1・51。昨春、インディアンスとマイナー契約。1Aキンストンを手始めに2Aアクロン、3Aバファローにも昇格。3球団通算で40試合に登板し、6勝2敗3セーブ、防御率1・55だった。181センチ、78キロ。右投右打。
2004.1.17 ヤクルト スカウト会議
ヤクルトのスカウト会議が東京・港区の球団事務所で行われ、今秋ドラフトの自由獲得枠で早大・田中浩康内野手(21)獲りを目指す方針を確認。合わせて青学大・加藤領健捕手(21)亜大・川本良平捕手(21)の獲得についても話し合われた。
スカウト会議 早大・田中二塁手、自由枠での獲得を確認
ヤクルトのスカウト会議が16日、東京・新橋の球団事務所で開かれ、早大・田中浩康二塁手(21)を自由獲得枠候補とすると確認した。「投手の補強は毎年の課題ではあるものの、田中の素質を1番に評価した」と小田スカウト部長。今後も密着マークしていく。このほか、補強ポイントとして捕手を挙げ、大学、社会人の即戦力捕手の獲得を目指す方針を掲げた。
2004.1.8 早大・田中獲りへ
ヤクルトが自由獲得枠として早大・田中浩康内野手(21)獲りへ“マンツーマン体制”を敷く。田中は1年春からリーグ戦全試合に出場。シュアな打撃に加えて守備でも阪神入りした鳥谷と二遊間を組み華麗な動きを披露。早大史上初の4連覇に貢献した。ヤクルト・小田スカウト部長は「内野ならどこでも守れるのも魅力。何としても欲しい選手」と今年度の野手の目玉、田中を高く評価。2月の千葉・鴨川、3月の沖縄・浦添キャンプも含めて宮本、橿渕両スカウトと3人がローテーションで常に徹底マークしていく方針を示した。 田中獲りのライバルとなる巨人、阪神はともにシダックス・野間口貴彦投手(20)、明大・一場靖弘投手(21)獲得を目指しているため田中を自由獲得枠で獲得できるかは微妙な状況。一方でヤクルトは土橋、宮本らの後継者育成が急務のチーム事情もあり今季の補強ポイントは野手一本。早い段階からの徹底マークで田中側に誠意を示すとともにライバル球団に差をつけるつもりだ。
04年“虎の恋人”争奪戦!ヤクルトが早大・田中獲り参戦
◆ 2月の鴨川、3月の沖縄も同行…誠意の先制攻撃作戦 ◆
“虎の恋人”争奪戦が過熱モードだ。ヤクルトが自由獲得枠での早大・田中浩康内野手(21)獲りへ”マンツーマン体制”を敷く。田中は1年春からリーグ戦全試合に出場。シュアな打撃に加えて守備でも阪神入りした鳥谷と二遊間を組み華麗な動きを披露。早大史上初となる4連覇に貢献した。ヤクルト・小田スカウト部長は「内野ならどこでも守れるのも魅力。何としても欲しい選手」と今年度の野手の目玉、田中を高く評価。2月の千葉・鴨川、3月の沖縄・浦添キャンプも含めて宮本、橿淵両スカウトと3人体制で徹底マークしていく方針を示した。 田中獲りのライバルとなる巨人、阪神はともにシダックス・野間口貴彦投手(20)、明大・一場靖弘投手(21)獲得を目指しており、田中を自由獲得枠で獲得できるかは微妙な状況。一方でヤクルトは土橋、宮本らの後継者育成が急務のチーム事情もあり今季の補強ポイントは野手一本。早い段階からの徹底マークで田中側に誠意を示すとともに、ライバル球団に差をつけるつもりだ。
2004.1.7 早大・田中にG・T・YSスカウト 早大・田中浩康内野手(21)にプロのスカウトが集まった。6日、東京・西東京市の早大東伏見グラウンドでチームが始動。巨人、阪神、ヤクルト3球団のスカウトがさっそく新年のあいさつに訪れた。「体格が1年のころよりたくましくなっている」(巨人・松本スカウト)、「送球練習にもリズム感がある」(阪神・菊地スカウト)と評価は高い。 今季から主将も務める「1番・二塁手」は、史上初となるリーグ戦5連覇へのキーマンでもある。「やすやすとは負けられません」と記録達成へ並々ならぬ決意だ。 和田(ダイエー)、鳥谷(阪神)らたくましい先輩を見て育ってきた。2人のスターに続く逸材でもある。「後ろにいい打者がいるので、塁に出ることだけを考えたい」と田中。走攻守のバランスもいいだけに、自由獲得枠でプロ入りする可能性が高い。
2003.12.23 自由枠で俊足巧打の二塁手、早大・田中獲り
ヤクルトが来年のドラフトの自由獲得枠で、早大・田中浩康二塁手(21)の獲得を目指すことが22日、明らかになった。シダックス・野間口、明大・一場、東北高・ダルビッシュといった実力派投手が上位指名の候補とされる来年のドラフト。各球団が水面下で獲得に動き出した中、ヤクルトは即戦力内野手の田中にターゲットを絞った。 田中は入学直後の1年春のリーグ戦から二塁手のレギュラーに定着。50メートル6秒台の俊足に広い守備範囲、シュアな打撃で3年秋のリーグ戦にはフル出場して4連覇に貢献。昨、今年と2年連続で日米大学野球の日本代表にも選出された。 ヤクルトはこの5年間、自由獲得枠もしくは1巡目で投手を獲得していることもあり、野手、特に内野手が補強ポイント。若松監督も「来年は野手でいく」と明言。中でも二塁は土橋、城石がレギュラーを争うが、ともに30歳超。追いかける三木、野口といった若手に刺激を与える意味でも、二塁のレギュラーを狙える即戦力として田中を高く評価した。小田スカウト部長が早大OBとあって結びつきは強固。全力を尽くし田中獲得を目指す。
◆田中 浩康(たなか・ひろやす)
1982年5月24日、京都府生まれ。21歳。香川・尽誠学園では1年から二塁手として活躍し、1年夏、2年夏と甲子園出場。早大入学後は1年春から今秋まで70試合全試合出場を続行中。今秋、打率3割6分6厘でベストナインに選出され、新チームでは主将に就任した。リーグ通算成績は2割7分7厘、5本塁打、打点35。176センチ、75キロ。右投右打。
2003.12.21 橿淵新人スカウトの初仕事は明大・一場密着マーク
古田、高津ら無名の人材発掘に定評のあるヤクルト・スカウト陣に、橿渕(かしぶち)が抜擢(ばってき)された。プロ5年の外野手で一軍出場はなかったが、明大では主将を務めるなど人望は厚い。さっそく来秋ドラフトの目玉、後輩の一場を密着マークし、年明けの明大の始動日に合わせ、母校グラウンドを訪れる予定だ。「初めての仕事ですし、勉強することが多いけど頑張りたい」と意気込んでいる。
2003.12.1 来秋のドラフトで、自由獲得枠の第1候補として明大・一場靖弘投手(3年)をリストアップ
ヤクルトが来秋のドラフトで、自由獲得枠の第1候補として明大・一場靖弘投手(3年)をリストアップしていることが11月30日、明らかになった。明大野球部OBでもある倉島今朝徳常務取締役(63)が“一場獲り”の大号令を発令。阪神、横浜ら他球団との争奪戦でいち早くリードを奪う構えだ。大学野球の神宮最速男を獲得せよ! 本拠地を神宮球場に置くヤクルトが、MAX154キロ右腕、明大・一場獲りを正式表明した。 「来年のドラフト? 一場でしょう。いいものを持っていると聞いている。獲得の大号令? そういうことですよ」 大号令を発したのは、明大野球部で主将を務めた経験のあるチーム運営・編成担当の倉島常務取締役だ。ドラフト直後にもかかわらず、球団幹部の参戦表明は一場獲得への決意の表れだ。 切り札を投入する。今季限りで現役を引退し、スカウトに転身した橿渕(かしぶち)智士氏(29)を一場に密着マークさせるのだ。橿渕も明大時代は主将を務め、現役時代から面倒見がよく後輩からの人望が厚かった。年齢も他球団のスカウトより若く、一場にとっては親しみやすい。倉島&橿渕の明大元主将コンビで“一場獲りシフト”を形成。恋人を口説き落とす構えだ。 一場は東北高・ダルビッシュ有、シダックス・野間口とともに来秋のドラフトの目玉。今秋の東京六大学リーグ、早大2回戦で神宮での学生史上最速となる154キロをマークした。12球団が明大の先輩の中日・川上級の評価を下す逸材だ。すでに巨人のほか、明大OBの星野SDがいる阪神や、今年のドラフトで2人を指名するなど明大と太いパイプを持つ横浜が、参戦を表明している。 昨年は早大・和田、今年は早大・鳥谷の争奪戦に相次いで敗れたヤクルト。小田スカウト部長は「ダルビッシュ有や野間口もいるけど、一場だろう。一つ一つのボールは一級品」と断言。野間口にも触手を伸ばす阪神と違い、ターゲットを一場に絞り込んで熱意を伝える。今年も6巡目で明大・佐藤を指名するなど土壌作りも進んでいる。 今年のドラフトでは2巡目で広陵高・西村の指名を直前で回避するなど弱腰が目立った。それだけに一場の争奪戦は絶対に負けられない。
■一場 靖弘(いちば・やすひろ)
昭和57年7月5日、群馬県生まれ、21歳。桐生一高から明大進学。高校2年夏に正田樹投手(現・日本ハム)の控え投手ながら全国制覇を経験。エースとなった3年時は夏の甲子園出場も初戦で敗退。大学では春季リーグ戦で初先発初勝利を挙げるなど1年から活躍。六大学通算は41試合18勝12敗、防御率2.02。1メートル83、82キロ。右投げ右打ち。 |