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2004年ドラフトニュース    西武ライオンズ


2004.10.16 東京ガス・片岡易が2安打
西武が今ドラフトで上位指名を狙う片岡易が1番・二塁で先発、左翼線を破る二塁打を含む5打数2安打1盗塁。非凡な才能を見せた片岡易だったが
「チャンスに打てず、守備でもエラーをした。アピール?全然できていません」と渋い表情を見せ、次戦での巻き返しを誓った。スタンドから視察した西武・岡村スカウトは「いいものを持っているよ」と話していた。



2004.10.15 西武 東京ガス・片岡内野手獲得へ
西武が来月17日に行われるドラフト会議で東京ガス・片岡易之内野手(21)を上位指名での獲得を目指していることが13日、明らかになった。片岡は宇都宮学園(栃木)で00年夏に甲子園に出場し、01年に東京ガスへ入社。4年目の今季は1番打者としてスポニチ大会などでチームをけん引、6月の都市対抗東京
予選では自由獲得枠での巨人入りが確実なシダックス・野間口貴彦投手(21)から本塁打を放つなど長打力も兼ね備えている。本大会にはNTT東日本の補強選手として出場した。西武側は走攻守3拍子そろった好選手で将来性も十分と高く評価している。内野手の年齢層が高くなってきていることもあり同い年の中島との若い二遊間形成を期待している。東京ガスは現在、社会人日本選手権の関東予選に出場中で、片岡は大会終了後にもプロ入りの意思を表明することになりそうだ。



2004.10.8 青学大初!山岸リーグ30勝
青学大が亜大に先勝した。今秋ドラフトで西武の上位指名が予想される山岸穣投手(4年)が8安打3失点で完投勝利。青学大選手では初となるリーグ
戦通算30勝をマークした。また駒大は先発の服部泰卓(4年)が7安打完封し中大を下した。山岸は最後の打者を三振に打ち取り、通算30勝を達成した。「ホントにそんなに勝っているのかな。実感がないですね」とはにかんだ。青学大では初。戦後のリーグ戦史上では1987年の新井富夫(駒大)以来9人目の快挙だ。直球はシュート回転、得意のスライダーもはじき返された。それでも白星をもぎとるのがエース。ピンチでこそ制球力を重視した。敵の5投手が計11四死球も出すのを横目に、わずか1四球と安定感抜群だ。2001年に卒業した石川雅規(現ヤクルト)の後を継ぎ、2年目からエースを任された。欠かさず行ってきたのがシーズン直前に1週間続ける、1日2時間のランニングと500球の投げ込みだ。下半身が安定し「いまではだいたい思ったところに投げられる」と制球に自信をつけた。リーグ戦はまだ中盤。山岸はチームを2季ぶりVに導くことしか頭にない。


2004.9.29    西武、戦力外9人以上に−−スタッフ会議
西武は28日、埼玉・所沢市の球団事務所でスタッフ会議を開き、来季に向けた戦力検討を行った。約2時間の会議には球団フロントをはじめ伊東監
督、土井ヘッドコーチが出席。今季限りで戦力外になる選手について、星野球団代表は「9人は出る。いろいろな話し合いで来季の分析をした」と説明し、ドラフトでは横浜・涌井秀章投手(18)を1巡目で指名することが確認された。

 
2004.9.29    西武 編成会議
西武は星野球団代表、伊東監督らによる編成会議を開催。ドラフト1位で横浜高・涌井秀章投手(3年)を指名する方針を確認。戦力外のリストア
ップ、来季に向けた補強策も検討した。



2004.9.29    立大・多幡 先制2ラン
今秋ドラフト候補の多幡雄一内野手(4年=星稜)が初回に
今季1号となる先制2ランを放った。この試合の前まで5試合で14四死球と勝負を避
けられる場面も多かっただけに、右翼席いっぱいに飛び込んだアーチに自然と笑み
がこぼれた。スタンドでは巨人、西武のスカウトが見守った。巨人末次編成部長は「体
は小さい(173センチ、75キロ)が、あのパンチ力は素晴らしい」と高評価だった。


2004.9.28    西武、横浜高・涌井をドラフト1巡目指名
西武が今ドラフトで横浜・涌井秀章投手(18)を1巡目で指名する
ことが27日分かった。自由獲得枠で狙っていたシダックス・野間口、日大・那須野の
獲得が難しくなったことで方針転換。高校球界屈指の右腕に白羽の矢を立てた。涌井
は1年春からベンチ入りし、2年のセンバツで準優勝。今夏の甲子園では東北・ダル
ビッシュと並んでMAX148キロをマークした。高校の先輩である松坂タイプの本格派
で、台湾で行われた世界野球選手権大会では日本の準優勝に貢献した。岡本スカウ
トは「高校生ではダルビッシュと並んでトップクラス。将来性に非常に期待している」と
高く評価。ここまで涌井指名を正式表明している球団はなく、単独指名は確実で、文
字通りの「松坂2世」の西武入りの公算は大きい。


2004.9.28    西武 ドラフト情報 横浜・涌井、1位指名も
西武が今夏の甲子園で活躍した涌井秀章投手(横浜3年)を、
11月のドラフト会議で1位指名する可能性が高くなった。本格派右腕の涌井は「松坂
2世」とも呼ばれる逸材。1年夏から県大会に出場し、2年春のセンバツでは準優勝に
輝いた。球団も将来性を高く評価している。



2004.9.15    西武が青学大・山岸獲り
西武が今秋ドラフトで東都NO1右腕、青学大のエース・山岸穣投
手(22)を上位候補として獲得を目指していることが14日、明らかになった。山岸は
MAX148キロの直球に加え、縦横2種類のスライダー、カーブ、チェンジアップ、カッ
トボールと多彩な変化球を制球良く決める本格派。青学大では1年春からリーグ戦に
登板し、先輩のヤクルト・石川の23勝を超える28勝(15日現在)を挙げている。今夏、
台湾で行われた世界大学野球選手権では、救援として3試合5回に登板。セットアッ
パーとしての資質も見せていた。西武は投手王国と呼ばれた黄金期を支えた潮崎、
石井貴、西口らが30代となり、投手陣の世代交代を進めている。その一環として先
発に加え、ロングリリーフとしても期待できる山岸に白羽の矢を立てた。山岸はこの日、
中大戦に先発。西武・岡村スカウトが熱視線を送る中、強打を誇る中大打線に、許し
た安打は5回に打たれたわずか1本と、もう少しでノーヒットノーランの快投を披露。完
封勝利を飾った。「(無安打無得点は)全然気にしてませんでしたけど、もったいなかっ
たですね」と、はにかみながら振り返った。 
 
 ◆山岸 穣(やまぎし・みのる)1982年8月17日、福井・鯖江市生まれ。22歳。片
上小3年より野球を始め、福井商では2年春、3年夏とエースとして2度甲子園へ。今
夏の世界大学選手権の学生日本代表にも選出。家族は両親と姉2人。176センチ、
75キロ。右投右打。 


2004.7.21    シダックス・野間口が阪神、西武に断りの連絡
今秋ドラフト自由獲得枠で巨人入りが確実なシダックス・野間口貴彦投手(21)が20日、獲得に名乗り挙げていた阪神と西武に、正式に断りの連絡を入れた。巨人、阪神、西武の3球団が争奪戦を展開していたが、野間口サイドは今月1日に巨人に入団意思を伝達。この日、阪神と西武にそれぞれ電話で断った。23日開幕のハーレム国際大会(オランダ)に出場するため、21日に社会人日本代表メンバーとして現地に向かう野間口。日本を離れる前に自ら態度を明確にした。 

野間口 阪神、西武に断り
今秋ドラフト自由獲得枠の超目玉、シダックス・野間口貴彦投手(21)の進路がスポーツ報知既報通り、巨人に決定した。シダックス側が20日、獲得を目指していた阪神、西武に断りの連絡を入れていたことが分かった。この日、西武・星野球団代表が「スカウトの方に連絡があった」と話し、阪神についても球界関係者が断りの連絡があったことを証言した。社会人NO1右腕をめぐっては、昨年から巨人、阪神が獲得の意思を表明。年明けから西武も参戦し、争奪戦となっていた。野間口はすでに巨人への入団を決意しているとみられ、巨人はこれで明大・一場靖弘投手(22)に加えて2つの自由獲得枠を決定させたことになる。野間口は10月の日本選手権予選終了後にも、自ら進路を表明する予定。今秋には「巨人・野間口」が正式に誕生することになる。 


2004.7.20    宇治山田商江川が活躍
今秋のドラフト1巡目候補・宇治山田商の江川智晃投手(3年)が、初戦から力を見せつけた。名張戦(伊勢)で、左翼フェンス直撃を含む二塁打2本の3打数2安打1打点、先発投手としても最速140キロの直球で5回を2安打無失点に抑えた。昨夏の三重大会決勝、延長12回に25年ぶりの甲子園を決めるサヨナラ本塁打を放った注目スラッガーは、さらに進化した。これまでは筋力トレ嫌いだったが、春から上半身を鍛え始めた。「パワーアップが目的です」。数カ月でベンチプレスは50キロから80キロまでアップ。才能に努力が加わった。ネット裏では打者として評価する阪神、西武のスカウトが陣取った。「野手としてプロでやりたい気持ちはあります。でも今はとにかく甲子園に行きたい」。最後の夏、現在通算32発の強打者が好発進した。


2004.5.26    日大・那須野獲得に7球団争奪戦
今秋の自由獲得枠候補、日大・那須野巧投手(22)をめぐる争奪戦が25日、一気に激化した。シダックス・野間口貴彦投手(20)の巨人入りが確実となったのを受け、西武、中日が急きょ方針転換。争奪戦は最大7球団に拡大する可能性が出てきた。那須野は東都大学春季リーグの青学大戦(神宮)に先発し今季無傷の5勝目を挙げ、10戦全勝優勝へ王手をかけた。 野間口“余波”は予想以上に大きかった。まだ5月末。異例ともいえる早さでMAX151キロの即戦力右腕の動向がはっきりしたことで、他球団は水面下で激しい動きを見せた。そんな中で、一気に争奪戦が激化の様相を見せたのが日大の大型左腕・那須野だ。野間口獲得に敗れた形の西武と、東北・ダルビッシュをドラフト1巡目で狙っていた中日が急きょ方向転換。那須野の争奪戦に参戦した。 神宮球場へ那須野の投球を視察に訪れた西武・岡村スカウトは「まだ(野間口サイドから)断りは受けてない」としながらも「那須野は自由獲得枠で行かないと獲れないし、欲しい選手」と参戦を表明。中日も自由獲得枠を使って獲得に動く方針で、早川チーフスカウトは「現場の強い要望で将来性より、即戦力左腕を獲りにいくことになった」と説明した。  那須野はこの春に一気にブレーク。1メートル92の長身から投げ下ろすストレートに威力が増し、今季リーグ戦7試合に登板して無傷の5勝、防御率0.39と抜群の安定感を示し、自由獲得枠候補として評価を上げた。 これで那須野の争奪戦はすでに獲得の意思を表明している横浜、オリックス、ロッテに加えて西武、中日も参戦して5球団に急増。さらに阪神、ダイエーが参戦してくる可能性が高く、7球団による争いとなるのは確実だ。この日は阪神を除く6球団のスカウトが神宮球場のネット裏で那須野に熱い視線を送った。大学生の自由獲得枠候補と各球団との接触が可能となるのは春季リーグ戦終了後。ただ、那須野は6月8日開幕の全日本大学選手権が終わるまでは進路については封印する考えで、水面下で争奪戦は激化する。


2004.5.15    伊東監督が高校生捕手の獲得を示唆
西武・伊東監督が“伊東2世”となる高校生捕手の獲得を示唆した。「社会人や大学生だと、変なクセがついてしまっている。その点では高校生はまだクセがない。一人前になるまで3年くらいかかるけど、しっかり育てたい」。自らも所沢高から球団職員を経て、西武入団。秋のドラフトでは“隠し球”のビックリ指名もありうる?!

“伊東2世”自分で育てる 
今秋のドラフトへ向け、無名の高校生捕手を調査していることが13日、分かった。伊東監督が自らの希望をスカウト陣に伝えているもので「ダイヤの原石」指名プランが進んでいる。 未来のライオンズを担う捕手育成に指揮官が取り組む。今秋ドラフトでの補強ポイントに捕手を挙げた伊東監督。「大学生、社会人よりも色のついてない高校生がいい。自分で育てるよ」と乾いたスポンジのように何でも吸収できる、若い高校生捕手の調査を指示したことを明かした。 レオの司令塔として本塁を22年間、守った伊東監督によると、アマチュアでついたクセは矯正しにくく、悪癖を直すことに時間を要して成長を妨げる、という。「細川も青森(北高、大学)でノビノビやっていたからよかった」とも話し、全国津々浦々、草の根を分けての“宝探し”が続けられている。


2004.5.7    野間口4回7失点KOもスカウト高評価不変
今秋のドラフト自由獲得枠の超目玉、シダックス・野間口貴彦投手(20)が社会人野球京都大会決勝の三菱ふそう川崎戦で先発。昨夏の都市対抗決勝の再戦となったが、4イニングを11安打7失点。敗戦投手となり、チームも準優勝に終わったが、直球はMAX150キロをマークするなどネット裏に集まった巨人をはじめとするスカウト陣の評価は変わらなかった。4回を11安打7失点で降板した野間口(カメラ・石田 順平)  分からない。普段は強気のエースが、何度も首をかしげた。球威ある直球が、次々と打ち返されていく。4回で11安打7失点。「見ての通りです。話になりません」試合後、野間口は小さい声で絞り出すのがやっとだった。 相手は三菱ふそう川崎。昨夏の都市対抗決勝で敗れた。先発し6回まで無失点に抑えていたが7回に突然崩れ5失点KOされた。日本一に届かなかった悔しさが、野間口を大きく成長させた。 微妙な制球が狂った。コーナーを突くはずの直球が、甘く高めに浮いてしまう。先頭から連打を浴び、自らの悪送球もあって初回4失点。2、3回は立ち直り、MAXは150キロを計測。無失点に抑えた。だが4回には2本の長打を浴びるなど、3点を失い降板。不本意な結果に、唇をかみしめるだけだった。 それでもスカウト陣の反応は冷静だ。巨人・中村スカウトは「潜在運動能力も含めて、高く評価しています。今後の投球が楽しみ」と巻き返しに期待を込めた。西武・岡村スカウトも「いい時もあれば悪い時もあります。気にしません」とキッパリ。4人のスカウトが集結した阪神・黒田編成部長は「ウチはずっと高い評価をしています」と“恋人”を気遣った。


2004.4.4    中部大・鈴木MAX145` ネット裏にスカウトずら〜りプロ10球団
バックネット裏のスタンドに、スピードガンを持った男たちがズラリと並んだ。中日、ヤクルト、ロッテ・・・。巨人、阪神を除く計10球団のスカウトが、中部大・鈴木の投球を追う。今秋ドラフトの上位指名候補の開幕戦を見逃すわけにはいかなかった。身長188a。横手投げから繰り出される速球は、この日、最速145`を記録した。1、2回は完ぺき。愛大の3番・岩田のバットを折った。だが、3回に不運な内野安打から味方の失策で失点。5回には先頭打者を四球で歩かせ、拙守も絡んで一挙3失点。「調子自体は悪くなかった。でも、5回のフォアボールはいけないし、味方のエラーは帳消しにしてあげないと・・・」鈴木はミスから崩れた自分を責めた。まだ荒削りだが、素材としては魅力たっぷり。中日の中田スカウト部長は「スピードはまだ出るし、腕の振りもいい」と高い評価をした上で「まだフォームが一定していないが(ドラフトの)自由枠の候補になる」。今後も徹底マークする方針を明かした。プロで自分の力を試したい。ただ、その前にリーグ戦を制し、神宮で投げるという目標が鈴木にはある。「いいピッチャーというのはスピードじゃない。トータルです。精神的にも強くならないといけません」この春、誰もが認める ”いいピッチャー”になってみせる。


2004.3.27    ダルビッシュにメジャー7球団マジ視線
巨人の吉田孝司編成部長が26日、ダルビッシュを「高校生としてトップクラス」と絶賛した。ネット裏観客席でノーヒットノーランを見た吉田部長は「去年より投球術がうまくなった。力の入れどころがよく分かっている。いい意味で相手を見下していた」と、これまでの素質に“頭脳”が加わったことを評価した。シダックス・野間口貴彦投手(20)、明大・一場靖弘投手(21)と並び今秋ドラフト注目の「ビッグ3」に挙げられている。野間口、一場の獲得を目指す巨人は、基本的に自由獲得枠を使う戦略を立てているが、超高校級右腕の将来性にも注目している。メッツ、マリナーズなど米メジャー7球団も熱視線を送った。米国でも高評価されており「あとは本人が米国へ来るか、日本でやるかだけですね」(メッツ・大慈彌スカウト)とダルビッシュのメジャー決断を望む声もあった。また、近鉄の足高圭亮・球団代表兼編成部長が大阪ドームで「高井のころから関心を持っている。今後も調査を続けたい」と、ヤクルト・高井雄平投手(19)=東北出身=がドラフトの目玉だった2002年から関心を持っていたことを明かし、獲得に名乗りを上げた。 1巡目指名候補に挙げている日本ハムのほか、中日、オリックス、ダイエーなどが争奪戦を繰り広げそうだ。 

今秋ドラフト 最大8球団の争奪戦も
ノーヒットノーランを演じたダルビッシュの成長で、今秋の自由獲得枠とドラフトで12球団の戦略が大きく変わる可能性が出てきた。現在、ダルビッシュの1巡目指名を公言しているのは日本ハムだけだが、中日、ダイエー、近鉄、ロッテも1巡目の最有力候補としてリストアップ。シダックス・野間口と明大・一場を自由獲得枠で狙う巨人と阪神をはじめ、西武、横浜など自由獲得枠を使うことを想定している球団が、争奪戦から撤退し早い時期にダルビッシュのドラフト指名に切り替えることも予想される。 ダルビッシュを密着マークする巨人・大森スカウトが「野間口、一場も決まったわけではないから。ドラフトは何が起こるか分からない」と話す通り、争奪戦は最大で8球団。ここに日本球界が最も警戒するメジャーが加わる。この日はメジャー6球団が視察。メッツの大慈彌環太平洋担当本部長は「精神的に大人になった。あとは本人(の意思)次第だね」と言った。記録は日米争奪戦激化の合図でもあった。

ダルビッシュ(東北) ドラ有利 獲得は6球団の争いか
甲子園に球場にいた誰もが驚きの声をあげた。とても高校生のピッチングではない。ネット裏に並んでいたスカウトたちでさえダルビッシュの快投に「決して全力投球ではないのに余力を残して投げて無安打に抑えるのだから」と顔を合わせたぐらいだ。今秋、ドラフト1巡目での獲得を目指している中日の中田スカウト部長は「トリプルAだね。甲子園が生んだ歴代のスーパースターに肩を並べる男。運動選手としての天性のバランスの良さを持っている」と褒めちぎった。父親がイラン人のダルビッシュは194センチと長身。大柄な投手は粗削りで自らの体をうまく使えない例が多い中で驚くほど器用。この日の序盤は右打者にシンカーで攻め後半はスライダーがさえた。フォーク、チェンジアップなど多彩な球種を操る。「変化球がまずいい。速球は抑え気味(この日の最速147キロ)だったが、潜在力があるからプロに入ったら155キロは出せる」と中田スカウト部長は言い切った。 ダルビッシュ獲得戦に名乗りを上げているのは中日のほかダイエー、日本ハム、オリックスの計4球団。シダックス・野間口貴彦投手(20)にアタックしている西武、明治大・一場靖弘投手(20)が本命の横浜も自由枠バトルに”敗退”した時点で参戦する見込みで計6球団の争いになりそうだ。セの人気球団である巨人と阪神がの野間口、一場のダブル獲得に動いているのは中日にとって有利だといわれる。そこで学校のある仙台に駐在している山本将スカウトが密着マークしている。その一方でダルビッシュはドラフト会議まで希望球団を口にできそうにない。現役を含むプロ経験者が母校の野球部員に対して直接指導できるようにしようとかプロ・アマが歩み寄って規制緩和しようという動きがある。その条件として日本高野連がプロ側に「逆指名を絶対させないでくれ」と強く要望しているからだ。仮の話だがダルビッシュが「行きたい球団は中日」と口にしたらペナルティーが科せられ中日入りの可能性は消える。熱烈アタックはできないというから厄介だ。


2004.3.19    三菱自動車岡崎・竹原が三振でスカウト魅了
今秋ドラフト上位指名候補の大砲、三菱自動車岡崎の4番竹原直隆中堅手(23=城西大)が「空振り」で、プロのスカウト陣をうならせた。名城大相手に3打数1安打。期待された長打こそ出なかったが、豪快なスイングで片りんをのぞかせ、10−0の完勝に貢献した。第1試合は一光が8−0で愛工大を圧倒。今対抗戦は社会人勢の4勝1敗1分けで終了した。野球の試合ではマイナス要因のはずの「空振り」も、竹原にかかれば変わる。初回。カウント2−0から高めの直球をひと振り。空気を振るわせるような豪快スイングで、空振り三振を喫した。だがこのひと振りで十分。力を認めたスカウト陣は即座に反応した。ロッテ山下スカウト「あれだけ振れる選手はそうはいない。スイングスピードもプロのレベル」 西武長谷川スカウト「遠くに飛ばす力を持っている」 近鉄安達スカウトの「右の大砲。チャンスがあれば欲しい選手」 多くの球団が補強ポイントとする「右の大砲」の真価をひと振りで証明した。3回の第2打席はキッチリ左前打。続く4回には左中間に大飛球も放った。竹原は「どちらも行けた(本塁打にできた)球。打てるところは打っていかないと」と反省したが、まだ調整段階。やはり格が違う。中日中田スカウト部長は「甘い球を確実に打てるかどうか。すぐにレギュラーを取れるかどうかを見たい」と厳しい視線を送ったが、これも期待の裏返し。プロ側の熱い視線も受け、大砲はこれからピッチを上げて行く。

◆竹原直隆(たけはら・なおたか)
1980年(昭55)4月21日、岡山市生まれ。関西(岡山)入学後は2年春から4番として活躍したが甲子園出場経験はない。城西大から昨春、三菱自動車岡崎に入社。昨秋のW杯(キューバ)では不動の5番で4本塁打を放ち、銅メダル獲得に貢献した。183センチ、91キロ。はしや鉛筆は右で持つが「野球を始めた時から」の左投げ、右打ちという異色派。


2004.3.18    中部大鈴木が社会人相手に好投
今秋ドラフトの上位指名候補、中部大の鈴木義広投手(3年=多度津工)がプロ4球団10人のスカウト、関係者が見守る中で、実力をアピールした。東海REXとの対抗戦に3番手として登板。3回2/31安打無失点の結果に加え、四死球0と課題とされていた制球面の進化を強く印象付けた。第1試合の西濃運輸−中京大は2−2で引き分けた。背番号17がベンチ前からマウンドに向かう。同時に、スカウト陣のスピードガンが一斉にマウンドの鈴木へと向いた。出番は5回裏1死満塁。初球。鈴木が豪腕を振り抜く。デジタル表示された球速は「142」。完全に力負けした打者のバットは何と、縦に真っ二つに裂けた。打球は力ない一ゴロになった。代名詞ともいえるバット粉砕を皮切りに3回2/3、計38球を投げた。今季初めて立つ主戦場・瑞穂のマウンドでの始運転は、進化を証明する内容だった。「全然力は入れてないですからね」。重視したのは、課題とされた制球。冬の間にじっくり取り組んできた成果を格上の社会人相手に四死球0と、分かりやすい数字で示した。工夫して編み出した修正点は2つ。(1)踏み出した左足が着地してから、右ひじを引き上げていくイメージ(2)グラブをはめた左手の使い方。(1)はダイエー和田の投球理論も参考にしたもの。鈴木が重視する上半身と下半身の「割れ」を生み出すために、取り入れた。(2)ではこれまで背中側に引きがちだったものを、胸の前に小さく畳む込むように変更。左腕が生む上半身のブロック効果によるリリースポイントの一定を狙ったものだという。ともに周囲のアドバイスも参考に、鈴木自らが研究を重ね自発的に取り組んできたもの。この意識の高さで、エースとしてチームを初の神宮へ、そして自らを最高峰プロへと押し上げる覚悟だ。「まだ70点。開幕までに詰められる部分を全部詰めたい」。04年の主役は進化を続け突っ走る。それを強く印象付ける投球内容だった。

◆鈴木義広(すずき・よしひろ)
1983年(昭58)1月5日、香川県満濃町生まれ。四条小2年の時に野球を始める。満濃中から多度津工(香川)に進む。甲子園出場経験はなし。中部大入学直後の1年春にいきなり3勝を挙げ新人賞を獲得。2年春の同朋大1回戦ではノーヒットノーランを達成。昨秋までのリーグ戦通算成績は41試合15勝15敗、防御率2・13。直球の最速は148キロ。中部大では機械工学部に籍を置く。188センチ、88キロ。右投げ右打ち。

西武長谷川スカウト
「何といっても球が重そう。タイプ的にもおもしろい。ランナーを出した時が課題だけど、とにかく魅力はある。ずっと見ていくよ」


2003.3.2    東洋大、大広が本塁打王宣言
今秋ドラフト上位候補の東洋大、大広翔冶内野手(21=桐生一)が本塁打王どりを宣言した。東都大学春季リーグ戦で初戦が亜大に決まり「開幕からピークに持っていきたい。ホームランの数だけはだれにも負けない」と話した。リーグ通算7本塁打で、その素質は監督歴34年の高橋昭雄監督(56)をも「OBの清水(巨人)今岡、桧山(ともに阪神)より飛ばす力は上。筋肉の質がいい」とうならせる。
 今年から主将になり、冬場のトレーニングで体重は5キロ増の89キロ(身長182センチ)。今までのトランクスがはけなくなるほど太ももが太くなったという。高校時代の同級生でドラフト候補の明大、一場靖弘投手(21)の存在も大きい。「一場が騒がれているのを見ると、負けられないと思う」と連日、特打ちに励んでいる。巨人、西武、日本ハムなどが興味を示している右の大砲が、東都の主役になりそうだ。


2004.1.17    明大・一場には西武も名乗り!!
野間口とともに阪神が獲得を目指す明大の一場の争奪戦に、西武も名乗りを上げた。16日、東京・調布市の明大グラウンドに西武の岡村スカウトがあいさつに訪れた。「(今年から西武に入る)岡本のことで来ただけ」とはぐらかしたが、「一場?いい投手だよ」と高く評価。一場は「本当にボクを見に来たんですか?」と笑みを浮かべていた。


2004.1.16    シダックス・野間口争奪戦に西武も正式参戦 ◆
巨人、阪神が獲得を目指す今秋の自由獲得枠候補、シダックス・野間口貴彦投手(20)の争奪戦に西武も参戦することが15日、分かった。14日に楠城部長らが野村監督にあいさつ。担当の岡村スカウトは「自由獲得枠?そうじゃないと獲れないでしょ。いい投手だからね」と話した。野間口も「パ・リーグなら西武かなと思っていた。光栄です」と喜んだ。


2004.1.15    西武もシダックス・野間口獲り  楠城部長「即ローテ」 GT三つどもえ
西武、野間口獲りに名乗り! 今秋ドラフトの目玉・シダックスの野間口貴彦投手(20)獲得へ向け、西武の楠城徹スカウト部長と岡村隆則スカウトが14日、東京・調布市のグラウンドを訪れた。楠城スカウト部長は野村克也GM兼監督(68)にあいさつを行い、獲得の意思をアピール。野間口自身も西武に好印象を持っていると言われており、野間口争奪戦はGT一騎打ちから三つどもえの戦いへ、さらにヒートアップしてきた。GTの一騎打ちと見られていたアマNO1右腕の争奪戦が、新局面を迎えた。西武が正式に野間口獲得の意思を表明。楠城スカウト部長、岡村スカウトが早朝からシダックスのグラウンドに駆けつけ、野村監督に熱意を伝えた。 午前10時40分、グラウンドに到着した野村監督は西武スカウト陣を見つけると開口一番、「懐かしい顔やな。(獲得の)あいさつか?」と切り出した。背筋をピンと張って「ハイ!」と答える楠城スカウト部長。ネット裏のたき火を囲みながら、野村監督に密着すること3時間。すでにマークを続けている巨人・中村和久スカウトや阪神・嶌村聡スカウト・ディレクターと熱く火花を散らし合った。 楠城スカウト部長は野間口について「即ローテーション入りできる投手」とこの上ない賛辞を送った。長年、投手王国と呼ばれた西武も昨季は西口、石井貴ら故障者が続出。世代交代が急務になっている。伊東新監督を迎え長期政権を築こうとする西武にとって、野間口は松坂とともに新世代のチームを背負う逸材と目されている。今後、岡村スカウトが担当となって2月からの中伊豆キャンプ、オープン戦を視察する予定だ。3球団が熱視線を送る中、下半身の鍛錬に汗を流した野間口は「評価していただけるのは光栄なこと。うれしいです」と素直に感謝を示した。関西創価高時代は好きな球団に横浜と西武を挙げたこともあり、巨人・桑田と並んで西武・松坂を目標の投手と語るなど、印象は決して悪くなさそうだ。パの人気球団の参戦により、さらに混迷の度合いを深めるアマ球界NO1右腕争奪戦。野間口本人は「できるだけ早く決めたいが、今はまだフラットな状態です」とあくまで慎重な姿勢を崩さない。三つどもえバトルの勝者は果たしてどこか? 目が離せなくなってきた。

野間口 貴彦(のまぐち・たかひこ)
1983年5月31日、兵庫・尼崎市生まれ。20歳。園田小1年から軟式野球を始め、関西創価高では1年夏からベンチ入り。3年センバツで4強。創価大進学後、1年春にリーグ戦登板も、9月に退部、退学。シダックスでは、昨年の都市対抗準Vに貢献。10月にキューバで行われたW杯で日本代表入りし2勝。183センチ、85キロ。右投右打。 


2003.12.19    西武来秋ドラフトでダルビッシュ獲り参戦
西武が超高校級右腕どりに参戦する。球団関係者が18日、来秋ドラフトで、東北高(宮城)のエース、ダルビッシュ有投手(2年)を獲得したい意向を示した。関係者は「腕の振りもいいし、逸材ですから」と、今夏の甲子園決勝で常総学院に敗れたものの、準優勝に導いた投球を高く評価している。194センチの長身から繰り出す最速149キロの直球と、多彩な変化球を持つ怪腕を、徹底マークしていく。 西武はここ4年、上位選手の入団は、自由獲得枠、もしくは逆指名だった。ダルビッシュのような有望高校生の場合は他球団と競合する可能性も高く、その場合はくじ引きとなるリスクを背負う。しかし西武は98年のドラフト会議で、横浜入りを希望していた松坂をくじで引き当て、入団にこぎつけた実績がある。現在、西武では次代を担う20代前半で、先発ローテーションを確かなものにしているのは松坂しかいない。投手王国を確固たるものにするためにも、ダルビッシュ獲得へ全力を挙げていく。 西武関係者は実力に「将来的には先発の柱になるでしょう」と話した。しかし「逸材」だけに獲得を目指す球団は多い。ダルビッシュ争奪戦が、これから過熱していく。