2004.10.19 日本ハム 北大津・中西捕手の上位指名も 日本ハムが今秋ドラフトで北大津(滋賀)の中西健太捕手(3年)を指名する方針であることが18日、分かった。強肩と長打力、将来性を高く評価。若手捕手が高橋信しか育ってきていないチーム状況から、早い段階でリストアップしていた。球団関係者は「上位で指名したい選手がいなくなれば(上位で)いくかもし れない」と、場合によっては上位指名も視野に入れている。中西は今夏、同校を春夏初の甲子園出場に導き、日本ハムが1巡目指名を決めているダルビッシュ有投手の東北(宮城)に初戦で敗れた。
2004.10.18 日本ハム 北海道関連選手の指名見送り 今ドラフトで北海道関連選手の指名を見送ることになった。札幌移転が決まった02年以降は毎年「地元枠」の高校生を獲得。今年も夏の甲子園で初優勝した駒大苫小牧の糸屋義典捕手(18)や北海道栄の木興拓哉投手(18)らをリストアップしたが、球団幹部は「5年先に確実に1軍レベルにあるかどうか(スカウト内 で)判断が分かれた」と説明。27日に編成会議を開き、投手力増強に重きを置いたドラフト戦略を練る。
2004.10.15 日本ハム 横浜創学館・高橋獲り/ダルビッシュ外れ1位にリストアップ
日本ハムが今秋のドラフトで1巡目指名を決めているダルビッシュ有投手(18=宮城・東北)を抽選で外した場合の指名候補に、145キロ右腕の高橋徹投手(17=神奈川・横浜創学館)をリストアップしていることが14日、分かった。全国的に無名ながら、将来性を高く評価。ダルビッシュに代わる「外れ1位」候補だった涌井秀章(18=神奈川・横浜)江川智晃(18=三重・宇治山田商)の指名が難しい状況となったため検討に入った。早くから1巡目は超高校球右腕のダルビッシュを予定していたがこの日、合併新球団の仰木監督が参戦を表明。争奪戦が激化し、外した場合の候補に高橋が浮上した。将来性豊かな本格派右腕だ。昨秋の神奈川大会で優勝し一躍、脚光を浴びた。183センチ、73キロで最速は145キロ。球団関係者は「フォームがきれいだし、うまく成長して伸びたらおもしろい選手」と評価。当初から2、3巡目など上位指名を考えていたが、地元の横浜が興味を示すなどしたことから、1巡目で指名する可能性が出てきた。 ◆高橋徹(たかはし・とおる) 1987年(昭62)2月23日、神奈川県横浜市生まれ。横浜創学館では昨秋の県大 会で優勝、関東大会は1回戦で敗退した。今夏は県大会ベスト8。183センチ、73キ ロ。右投げ右打ち。
2004.10.11 東北福祉大塩川プロ志望を表明 今春の全日本大学野球選手権を制し、日本一の栄冠を勝ち取った名 門・東北福祉大が、神宮の切符を手にすることはなかった。大学での全日程を終了し たプロ注目の塩川達也内野手(21)は「できるならば上で野球を続けたい」とプロ志望 を表明した。塩川には中日、日本ハムなどが高い関心を寄せている。
2004.10.7 北海道日本ハムが東北高横田をリストアップ、ドラフトの目玉に 北海道日本ハムが、今夏甲子園ベスト16入りした東北高の 横田崇幸内野手(3年)をドラフト上位指名候補としてリストアップしていることが、4日 までに明らかになった。同球団は、すでにダルビッシュ有投手(3年)の1巡目指名を 宣言しており、東北高勢のダブルゲットを目指す構え。他球団も横田を高評価してお り、東北高投打の両輪がドラフトの目玉になりそうだ。横田は、甲子園準Vを果たした 昨夏から同校の4番に座るスラッガーで、プロ11球団のスカウトから「高校NO・1野 手」として注目されてきた。今夏は、県大会で打率5割2分4厘、4本塁打と自慢のパ ンチ力を発揮し、甲子園16強入りの原動力となった。打力だけでなく遠投120メート ル超と強肩も兼ね備えており「まだ粗削りだが、肩も強いし、じっくり育てたい素材」(プ ロ野球関係者)と総合力でも高い評価を受けている。横田は現在、埼玉国体(24日 開幕)を目指し調整中で、野球部に籍を残している。そのため、プロ野球球団と交渉 を持つために必要な「プロ野球志望届」を、所属連盟に提出していない。高校野球連 盟の規定では、国体出場、進路変更が生じた場合のみ、提出期限が11月10日まで と義務づけられており、日本ハムサイドとしては、横田の書類の提出を待って接触を 図る構えだ。大学への進学を含めた進路の選択を迫られることになる。仙台を保護 地域としてプロ野球新規参入を目指すIT関連会社・楽天、ライブドアの2社が、相次い でダルビッシュ獲得の意思を示唆するなど、東北選手のドラフト動向がにわかに脚光 を浴びてきた。横田には日本ハムのほか、すでに編成会議を終えたロッテなど複数 球団が指名候補にリストアップしており、プロ志望を表明すれば指名競合する可能性 が高い。志望届の提出まで残り1カ月あまり。ダルビッシュとともに、東北を引っ張っ た横田の進路選択が注目される。 ◆横田崇幸(よこた・たかゆき)1986年(昭61)11月26日、仙台市生まれ。岩切 小4年から野球を始め、その年に県大会優勝。八木山中3年時に仙台太白シニアで 全国16強入り。家族は母、姉、妹2人。右投げ右打ち。184センチ、78キロ。血液 型O。
2004.10.4 日本ハム 東北高横田をドラフト上位候補にリストアップ 日本ハムが横田崇幸内野手(東北高3年)をドラフト上位指 名候補としてリストアップした。横田は、甲子園準Vを果たした昨夏から同校の4番を 務め、プロ11球団から注目されてきた。今夏は、県大会で打率5割2分4厘、4本塁 打。甲子園16強の原動力となった。打力だけでなく遠投120メートル超と強肩も兼ね 備えている。現在、埼玉国体(24日開幕)を目指し調整中で、野球部に籍を残してい る。プロ球団と交渉を持つために必要な「プロ野球志望届」を、所属連盟に提出してい ない。球団は書類の提出を待って接触を図る構えだ。日本ハムはダルビッシュ有投 手の1巡目指名は決めており、東北高勢のダブルゲットを目指す。また野手としての 才能も非凡な江川智晃投手(三重・宇治山田商高)も指名候補に挙げた。
2004.10.4 今秋ドラフト東北の隠し玉だ中村 みちのくの"隠し玉"は畳職人! 今秋ドラフトで日本ハム、横浜、 ロッテがクラブチーム・三菱製紙八戸クラブの最速145キロ左腕、中村渉投手(25) をリストアップしていることが4日、分かった。無名左腕の実家は江戸時代創業の由緒 ある畳店。職人気質のサウスポーには今後、東北への地域密着を掲げる新球団も獲 得へ向け、関心を寄せることになりそうだ。新球団で話題の東北にドラフトの隠し玉が いた。三菱製紙八戸クラブの左腕・中村だ。最速145キロの直球と落差のあるフォー クボールが武器のサウスポーに対し、日本ハム、横浜、ロッテが獲得に興味を示して いる。青森大では現西武の細川と同期だったが、一度もベンチ入りすることなく3年夏 に退部した。だが野球への情熱は捨てきれず、クラブチームに入団。そこから頭角を 現した。プロが注目したのは、JTの補強選手として出場した今年の都市対抗だった。 準々決勝でV候補の東芝戦に先発すると、5安打の完封劇。シダックスなど強豪チー ムから移籍の誘いが来るなど、一気に評価は高まっていった。金の卵は昼間、別の 顔を持つ。実家は江戸時代に創業した老舗「中村畳工店」で、父・勇さん(60)で7代 目。左腕も父にならい、職人修行に没頭し、新築の家に出向いて寸法をとって畳を作 り上げる。「新しい畳をお客様に手渡した時、喜んで頂けるのが何よりうれしい」野球 も畳仕事も"全力投球"だ。地域密着を掲げる新球団は地元優先のドラフトを示唆して おり、今後は中村の獲得に乗り出す可能性もある。職人左腕は「プロに行ってやりた い気持ちが一番です」無欲を貫き、指名を待つ。 ◆中村 渉(なかむら・わたる)1979年8月19日、青森・三戸郡生まれ。25歳。小 学4年から野球を始め、八戸西高では2年秋からエース。3年夏は初戦敗退。青森大 ではベンチ入り経験なく、3年春に退部。その後クラブチームの三菱製紙八戸クラブ に入部し、今年はJTの補強選手として都市対抗初出場。2勝した。家族は祖父、祖母、 両親と姉。183センチ、85キロ。左投左打。
2004.9.14 日本ハムが編成会議 ドラフト外れ1巡目候補に横浜高・涌井秀章ら 日本ハムは13日、東京・品川の球団事務所で編成会議を行い、ドラフ ト指名候補、約50人をリストアップした。三沢チーム統轄本部長は「補強ポイントは、 誰が見ても投手陣」と話し、東北高・ダルビッシュ有投手(18)の1巡目指名方針は変 わらず、外れ1巡目候補も横浜高・涌井秀章ら投手4人に絞った。今年は合併による 救済ドラフト(ウエーバー)もあるが、投手3人と東北高・横田崇幸三塁手を筆頭候補 に高校生野手1人の計4人は最低でも指名する方針。また、地元・北海道の駒大苫 小牧から、鈴木康仁―糸屋義典の甲子園優勝バッテリーもリストに入っている。 2004.9.14 日ハム1位指名にダルビッシュ 日本ハムが13日、都内で今秋ドラフトに向けた編成会議を開き、 改めて東北高・ダルビッシュ有投手を1巡目指名することを確認した。抽選で外れた 場合の候補には、横浜高・涌井秀章投手ら4投手を挙げた。上位指名候補として東 大・松家卓弘投手や、宇治山田商・江川智晃投手らをリストアップしたほか、北海道 勢初の甲子園優勝を決めた駒大苫小牧高校バッテリーの糸屋義典捕手、鈴木康仁 投手もリスト入りした。大筋は決まったが、戦略が球界再編の動きに左右される公算 が大きく、三沢チーム統轄本部長は「臨機応変に対応していく」と話した。
2004.9.14 日本ハム 編成会議で駒苫鈴木、糸屋をリストに残す 北海道のヒーローを、放っておく訳にはいかないっしょ。日 本ハムの編成会議が13日、都内で行われ、夏の甲子園を制した駒大苫小牧の鈴木 康仁投手、糸屋義典捕手(ともに3年)が、11月のドラフトへ向け50人に絞り込んだ リストに残った。三沢今朝治チーム統轄本部長は「最終的にどうなるかは分からない が、あれだけ話題性のあるチームですし。リストには上げました」と話した。北海道勢 初の全国優勝で注目を浴びたが、その話題性だけではない。2人の名前は春先から 候補に挙がっており、北海道栄の左腕木興拓哉投手(3年)とともに候補に残っている。 この日は1位指名はダルビッシュ有投手(東北3年)、外れた場合は涌井秀章(横浜3 年)らにすることをあらためて確認。山田編成部ディレクターらはAAA世界野球選手 権(台湾)を視察した。行程では鈴木、糸屋の動きもしっかりチェック。その結果、現時 点でリストから外すなかった。現段階では「取る取らないははっきりしない」と三沢本部 長が言うように微妙な状況だが、「本人たちの努力があれば(プロで)やれる可能性は ある」と将来性に期待する。北海道に本拠を置く球団として興味は失せていない。「鈴 木は小気味よくて投手らしい投手。糸屋は捕手としての間合いができている」と三沢 本部長は評価。今年だけでなく、将来的にも北海道を沸かせる存在になる可能性が 出てきた。 2004.9.14 投手力に重点置き指名 編成会議 日本ハムは13日、東京・品川の球団事務所で編成会議を 開き、今秋のドラフト会議で指名する選手の絞り込みを行った。これまでの100人程 度から50人程度まで絞り込んだ上で、来季以降の課題である投手力に重点を置い た指名を確認した。指名選手はダルビッシュ有投手(宮城・東北高3年)ら投手3人に 加え、「クリーンアップを打てるような将来性のある選手を」(三沢チーム統轄本部長) との方針から、高校生の野手2人程度が見込まれている。
2004.9.6 日本が米国下す/AAA世界野球選手権 5日、台湾で予選リーグが行われ、全日本高校選抜は米国 に7−3で快勝した。駒大苫小牧の糸屋義典捕手(3年)は7回から守備につき、8回 の打席で空振り三振に倒れた。現地では木製バットへの順応に遅れ、控え捕手に甘 んじているが、視察中の日本ハム山田正雄編成部ディレクターは「高校生が木のバッ トに戸惑うのは当たり前。非凡な打撃センスがあるから、慣れれば問題ない」と評価し た。
2004.9.3 日本ハム 今秋ドラフトへ駒苫鈴木、糸屋を再調査 プロ野球日本ハムの山田編成部ディレクターが今秋のドラ フトを見据え、駒大苫小牧の鈴木と糸屋を再調査する。3日に大会が行われる台北 入りし、8日に帰国する。1巡目指名の方針を固めているダルビッシュ投手ら有力選 手のほかにも「あまりよく見ていないので分からないから、駒大苫小牧の選手も見てき たい」と海外視察の目的を話した。
2004.8.19 [甲子園・ダルビッシュたちの夏] ダルビッシュが4度のドラマを演じた甲子園を後にした。3日に生ま れ故郷でもある大阪に到着したとき、3回戦での敗退など予想していなかっただろう。 宿舎の従業員、近隣の住人、そして約50人の女性ファンらが見送る中で、ダルビッシ ュは主将として最後まで立派に振る舞い、あいさつした。「短い間でしたが、ずっと応 援してくださってありがとうございました。また、後輩たちがお世話になると思うのでよ ろしくお願いします」7月27日に宮城大会を制すると、帽子のひさしの裏に大きな文字 で「支」と「絆(きずな)」と書き込んだ。「仲間やたくさんの人に支えられていることを忘 れないためです」ダルビッシュとともに大阪をたった仲間たちとの信頼関係は、この夏 になってようやく強固なものになった。昨秋の神宮大会初戦で済美(愛媛)にコールド 負けした後、それまで練習に顔を見せないことがたびたびあったダルビッシュに非難 が集中し、3時間にわたって部員同士で意見をぶつけあったこともある。しかし、主将 としてトレーニングにも積極的に励むようになると、部員も自然とついていくようになっ た。そして「野球を楽しもう」を合言葉に臨んだ今大会。練習でも試合でも、ダルビッシ ュの周りには常に笑顔があった。宮城に戻り、まもなく2年4カ月を過ごした寮を離れ る。県外出身の選手は、それぞれが下宿先を見つけて残りの高校生活を送ることに なる。ダルビッシュも仙台市内の学校の近くに下宿する。「しばらく野球はしないです。 ボールも握らないしトレーニングもお休み。少しゆっくりしたい」。来週にも1度大阪に 戻り、家族や旧友との時間を楽しむつもりだ。そして11月17日にはドラフト会議が待 っている。すでに日本ハムがダルビッシュを1巡目で指名すると公言しているほか、自 由獲得枠候補の日大・那須野の争奪戦に敗れた少なくとも3球団が競合する見込み。 さらにメッツ、ドジャース、マリナーズなどメジャーも高い関心を示している。グラウンド を離れても、まだまだフィーバーは続く。
2004.8.20 日本ハム ダルビッシュを密着マーク/1巡目指名へ複数スカウト派遣 日本ハムが、今秋ドラフトで1巡目指名の方針を固めている 東北・ダルビッシュ有投手(3年)を海外密着マークする。同投手がAAA世界野球選 手権(9月3〜12日・台北)の全日本高校選抜の一員に選ばれた場合、複数人のス カウトを派遣。11月17日のドラフト会議まで、目玉選手獲得に全力を尽くす構えだ。 三沢チーム統轄本部長は「スカウトにはすでに伝えてある。(派遣人員は)山田編成 部ディレクターと相談して決めたい。しっかりマークしていく」と方針を説明。ダルビッシ ュが出場していた全国高校野球選手権の期間中も、練習段階からスカウト2人を配置 し、強い獲得意志をアピールしてきた。山田編成部ディレクターも「魅力的な選手。評 価は変わらない」と一貫しており、よほどのことがない限りは1巡目指名するつもりだ。 他球団との競合が予想されるが、最後の最後まで盤石の準備を整えておくつもりだ。 日本ハムは今秋ドラフトで1巡目指名の方針を固めている東北・ダ ルビッシュ有投手(3年)を、海外密着マークする。同投手がAAA世界野球選手権(9 月3〜12日・台北)の全日本高校選抜の一員に選ばれた場合、複数人のスカウトを 派遣することを決めた。三沢チーム統轄本部長は「スカウトには既に伝えてある。(派 遣人員は)山田編成部ディレクターと相談して決めたい。しっかりマークしていく」と盤 石の準備を整えておくつもりだ。
日本ハムが、東北高のダルビッシュ有投手(18)を密着マークする ため、9月に台湾で行われるAAA選手権にスカウトを派遣することが19日、分かった。 ダルビッシュは、全国高校野球選手権の3回戦で敗れたが、山田編成部ディレクター が「ウチは(1巡目で)いくことを決めている。実力、人気、潜在能力は申し分ない」と話 すなど、1巡目指名の方針に揺るぎはない。ダルビッシュが、高校日本代表として選 出されることが濃厚なAAA選手権についても、三沢チーム統轄本部長が「山田くん (ディレクター)と相談してからだが、派遣するつもりです」と獲得へ最大限の努力を続 ける。
2004.8.15 東北・ダルビッシュ、連続完封 また出た147キロ ダルビッシュが、また完封ショーを演じた。第4試合で、東北(宮 城)のダルビッシュ有投手(3年)は、今大会最速のMAX147キロをマークして遊学館 (石川)を3安打12奪三振で完封。第2試合は横浜(神奈川)が、第3試合は明徳義 塾(高知)が、ともにサヨナラ勝ちで3回戦進出を決めた。第1試合は東海大翔洋(静 岡)が3―0で完封勝ち。きょう15日は2回戦3試合が行われ、第1試合で千葉経大 付(千葉)の松本父子が登場する。役者が違う。まさに変幻自在だ。ダルビッシュが余 裕と貫禄を見せつけた120球で、遊学館を散発3安打12奪三振。2試合連続完封で、 お立ち台で笑顔がはじけた。「良かったと思います。変化球が予想以上にはまってま したね。体の状態もいいので、マウンドでも楽しめています」変化球の"有効活用"は9 日の1回戦(対北大津)後に決めた。同じ日の遊学館の初戦。相手の県岐阜商のエ ース金原が直球を狙い打たれた。中学時代に"関西のボーイズ三羽ガラス"と騒がれ たライバルが、140キロ台の直球で押す投球で打ち込まれたのを見て「真っすぐばか りだったから打たれたんだと思う」。だから変化球にも工夫を加えた。縦のカーブを10 0キロ以下に、得意のシンカーの速度も初戦より落とし、直球との緩急を意識。データ 野球の遊学館の裏をかいたのだ。12日の練習中、ブルペンで入念に球筋の確認を した際には「データとかで表されるのが好きじゃない。データ野球を壊します」と宣言。 そして見事に有言実行した。刺激も加わった。第2試合で横浜・涌井が147キロ。そ の瞬間、大阪市内の宿舎の食堂で一緒にテレビを見ていたチームメートから歓声が 上がった。ブルペン捕手を務める興野は「あれは刺激になったと思います」。本人は 「気にしなかった」と言うが、150キロを出した6月27日の練習試合で投げ合った相 手が涌井だっただけに、気にならないはずがない。そして、初回の一番・浜村の5球 目にきっちり同じ球速をマーク。その後も変化球主体ながら2球147キロを出した。今 夏はこれで18イニング連続無失点。3試合連続には「自分には無理っすね。次の相 手も強いでしょうし。でも、完投は目指します」と言った。今春にはなかった謙そんぶり。 変化したダルビッシュの夏は、これからもっと熱くなる。 ◇スカウト陣絶賛 ▼日本ハム・木村スカウト 相手によって、これだけ(球種を)使い分けができるのは能力が高い証拠。センスが 違う。 ▼オリックス・当銀スカウト副部長 1球1球に気合がこもっている。本当に立派な投球だった。 ▼中日・山本スカウト 外に落ちる変化球の切れが凄い。ストレートはもちろんだけど、変化球の切れも大 きな魅力。 ▼ダイエー・作山スカウト 申し分ない。これだけ投げられたら高校生じゃ、そうは打てないですよ。
2004.8.12 聖光学院の本間11K、ダルビッシュ越えた 1球1球に気迫を込めて投げ抜いた。9回にはこの日2番目 の136キロも出した。最後の131球目。自ら打球を処理し勝利をつかんだ。実に福 島県勢10年ぶりの初戦突破。東北ダルビッシュに次ぐ今大会2人目の完封は、また も東北勢が果たした。11奪三振4安打はダルビッシュを上回る内容。「自分との勝負 に勝つことだけ考えた。命がけで投げた」と繰り返した。大阪入り前日の7月31日に バリカンで自ら5厘刈りにして気合を入れた。その風ぼうに加えて前日に1時間、この 日も約20分、座禅を組んでめい想した。まるで修行僧。今春には標高1707メートル の吾妻小富士(福島市)を、熊よけの鈴を手に午前2時から日が昇るまでに下山。約 20キロを歩き抜き「マウンドで妥協して逃げ出さないため」と精神面を鍛えた。肉体も いじめ抜いた。1日6時間走り続けたこともある。体重はひと冬で8キロ増え、最速は1 40キロに到達。今夏、修得したスライダーもさえるなど「今年は長い夏になると思う」と 自信を深めて乗り込んだ甲子園だった。今日12日は、秋田商の150キロ右腕・佐藤 剛士(3年)が済美の春夏連覇阻止に挑む。今夏も東北勢から目が離せない。 ○…聖光学院・本間の好投にネット裏のスカウト陣も高評価だ。日本ハム河原スカウ トは「上下のバランスがとれたらもっとよくなる。おもしろい素材ですね」。ロッテ坂巻ス カウトは「三振をとれるカーブもある。投球全体に力がありますね」と、いずれも将来性 に期待していた。 ◆本間裕之(ほんま・ひろゆき)1987年(昭62)2月2日、福島市生まれ。渡利小4 年から福島リトルリーグで野球を始め、渡利中1年から投手。聖光学院では1年夏か らベンチ入り。遠投は100メートル。家族は両親と姉、弟、妹、祖父母。右投げ右打ち。 186センチ、77キロ。血液型O。
2004.8.10 日ハム "イケメン"両輪狙い ダルビッシュ&新庄 この日の最速は145`と、余力を残して初戦を突破した。フ ル稼動ではないが、東北・ダルビッシュには華がある。年明けからドラフト1巡目指名 を公表し、この甲子園スター獲り一直線でやってきた日本ハム。このまま進めば、単 独指名が濃厚な情勢になってきた。「新庄と両輪になる人気選手にしたいから、絶対 に獲りにいきます」と日本ハム・山田編成部ディレクターは熱くなる。ここへきてロッテ とダイエーの合併の可能性が出るなど、揺れるパリーグで、北海道に本拠地を移転し た日本ハムだけは合併話の "圏外"にいる。飛び抜けて明るいキャラクターの新庄 人気に乗って、観客動員は好調。"イケメン"ダルビッシュの獲得で、女性人気をさら に爆発させようという戦略がある。今年のプロ野球界は巨人を筆頭に多数の球団で、 投手力の弱体化が目立つ。新人補強は大学生、社会人の即戦力投手が優先され、 高校生のダルビッシュをトップで獲得する余裕がない。こんな背景もあって、日本ハム がダルビッシュ争奪戦で抜け出すことができた。セ球団スカウトには「人気球団志向 の強いダルビッシュの希望球団に日本ハムの名はない」という見方もある。だが、日 本高野連がドラフト前に希望球団の具体名を挙げることを厳禁し、「学校と球団の両 方を調査して、逆指名が事実ならペナルティーを科す」と田名部事務長が今月6日に 説明した。ダルビッシュ側としては表向きは逆指名ができなくなった。日本ハムにとっ て、むしろ気になるのが西武。自由枠での巨人入りを決めたシダックスの右腕・野間 口に断られて以後、動きが止まっている。山田ディレクターは「松坂(当時横浜高)の 時も西武はそうだった。ドラフト前に突然くるから」と警戒する。
2004.7.30 日本ハムのドラフト戦略は“新庄2世”獲り 日本ハムが今秋のドラフトで、新庄剛志外野手(32)の母校・西日本短大付の竹上諒平中堅手(3年)を指名候補にリストアップしたことが29日、わかった。高校通算30本塁打に加え、俊足、強肩を誇る“新庄2世”。この日、12年ぶり4度目の出場を決めた甲子園でも、話題を呼びそうな“ヤングプリンス”だ。日本ハムが“新庄2世”の獲得を目指すことになった。俊足、強肩に加えて、長打力も十分。まさに新庄のスタイルを継承する竹上だ。「体も大きいし、素材的には楽しみな選手。足も肩もあるし、第2の新庄になる可能性を秘めた選手だね」。日本ハム・山田正雄編成部ディレクターも、将来の大型外野手として期待を寄せた。竹上は身長1メートル88、体重82キロと均整の取れた体格の持ち主。高校通算30本塁打に加え、50メートル走6秒、遠投110メートルと三拍子そろった逸材だ。この日の高校野球福岡大会決勝でも、一回に先制左前タイムリーを放つなど、12年ぶり4度目の甲子園切符をもぎとる原動力として活躍した。この日、大阪から新幹線で福岡に移動した新庄も、母校の甲子園出場に笑顔を見せた。同校の西村慎太郎監督は、新庄と野球部同期。それだけに「慎太郎が優勝できてうれしい。甲子園でも勝ち負けを気にせず、楽しんで。差し入れ期待しとけよ!」と、熱いメッセージを送った。
★竹上 諒平(たけがみ・りょうへい) 昭和61年7月15日、福岡県生まれ、18歳。竹野小3年で野球を始め、田主丸中では投手兼外野手として活躍。高校では通算30本塁打。好きな選手は新庄剛志。1メートル88、82キロ。右投げ右打ち。
2004.7.14 日本ハムがドラフト指名候補に西日本短大付・竹上をリストアップ 日本ハム「新庄2世」をリストアップ―。日本ハムは13日、札幌市内で編成会議を開き、今年のドラフトの指名候補に新庄の母校・西日本短大付の竹上諒平外野手(3年)を、獲得リストに加えたことが分かった。同外野手は高校通算30本塁打を誇り、攻、走、守3拍子そろった188センチの逸材。14日に山田正雄編成ディレクターが九州に飛び、高校選手権福岡大会を視察する。狙うは新庄の後継者だ。この日、編成会議のあと山田ディレクターは「この日の会議で竹上くんを急きょリストアップすることを決めました」と明言。14日に九州に飛び、急きょ福岡大会で視察を行うことを決定した。竹上は188センチ、82キロの堂々たる体格を誇る西日本短大付のスラッガー。福岡大会1回戦では、新庄の父・英敏さん(62)が見守るなかで、第1打席で高校通算30本目の本塁打をレフト場外に放り込んだ。“新庄パパ”も「すごいパワーだね」と驚嘆させるパワーの持ち主だ。さらに50メートル6秒台の走力も魅力の中堅手。三沢今朝治チーム統括本部長は「足の速さは外野の広い札幌ドームにも対応できるだろう」と話し、攻走守に優れた逸材であることを明かした。3拍子すべてにそろい、西日本短大付出身のセンターを守る右打ち4番打者。まさに新庄2世、日本ハムにぴったりの高校生だ。さらに三沢本部長は「小笠原につぐ和製大砲が、今いない。彼に続く大砲としても期待できる」とニヤリ。将来の主軸としての期待感を示した。今年のドラフトは、合併問題の影響で日本ハムはドラフト戦略にも遅れが生じている。その中でのリストアップは、3年計画で優勝を目指す球団の積極姿勢の表れ。「今年は高校生の逸材が少ない。その中で腕を見せるのはスカウトの仕事」と三沢本部長。すでに指名予定が決定している東北高のダルビッシュ有投手(18)とともに、投打の主軸候補に獲得を狙う。
日本ハム 「新庄2世」竹上に熱視線 今秋ドラフトで「新庄2世」の異名を持つ西日本短大付(福岡)の主砲・竹上諒平外野手(3年)をリストアップしたことが13日、分かった。新庄剛志外野手(32=SHINJO)の母校の後輩で、強肩・俊足・強打と同じタイプの大型外野手を指名する可能性が出てきた。6月7日の編成会議では指名候補から漏れていたが、将来性と話題性抜群の竹上の調査に急きょ乗り出すことになった。この日、札幌の球団事務所を訪れた山田編成部ディレクターは「大砲タイプで1度見てみたい」と、14日から九州地区を視察する際にチェックしたい意向を明かした。50メートル走5秒台、マウンドに上がれば最速140キロを計時するなど身体能力は高い。身長188センチで高校通算30本塁打と、まさに新庄タイプの大型外野手として他球団からも評価が高い逸材だ。12日の福岡大会の今夏初打席で本塁打を放つなど、持って生まれた強運ぶりも新庄の姿と重なる。三沢チーム統轄本部長は「うちのチームで(大型外野手は)将来的に見ると少ないしおもしろいよね」と興味を示し「(本拠地が)札幌ドームだし、足があるのは魅力だよね。山田君の報告を待ちたい」と話した。今秋の目玉、東北(宮城)のダルビッシュ有投手(3年)を1位指名する方針をすでに固めている。「新庄2世」との両どりになれば、新たなスター候補生が誕生しそうだ。
◆竹上諒平(たけがみ・りょうへい) 1986年(昭61)7月15日、福岡県田主丸町生まれ。田主丸中野球部まで投手兼外野手。好きなプロ選手は日本ハム新庄、元ダイエー秋山。遠投110メートル、50メートル走5秒9。188センチ、82キロ。右投げ右打ち。
2004.7.12 日本ハム、地元枠消える!? 合併問題の余波で、今秋ドラフトで道産子選手を獲得できない可能性が高くなった。近鉄、オリックスのプロテクト枠から漏れた選手の獲得により、将来性を見込んでの指名が困難なため。山田編成部ディレクターは「特に投手はダルビッシュ(東北)と即戦力が2人くらいになるから難しい」と説明した。全体の指名人数も大幅減を迫られる見込みだ。
2004.6.16 ドラフト戦略白紙…各球団に合併余波 オリックスと近鉄の合併合意余波が、各球団のドラフト戦略にまで及んだ。15日、多くの球団で、今秋ドラフトへ向けてのスカウト活動が滞っていることが分かった。1球団減による余剰戦力の発生や70人から80人枠への拡大、これに伴う資金面の問題など、先行き不透明な要素が多いため。7月7日のオーナー会議での合併承認まで新方針を打ち出せない当該2球団ばかりか、他球団の現場からも悲鳴があがった。この状況下、根来泰周コミッショナー(71)はスムーズな合併へ舵取り役となる意思を示した。 パ・リーグ2球団の合併合意の衝撃は、思わぬところへ飛び火していた。今秋ドラフトへ日々動き回るスカウト陣が、悲鳴をあげ始めた。それは合併する2球団だけにとどまらない。あるセ・リーグのスカウトは、合併のニュースを知ると、すぐに対策会議を開いたことを打ち明けた。「予定通りの人数を取れるのか、話が出ました」。調査はこれまで通り続けるが、獲得できる見込みがないのに調査に行くとなれば、相手にも失礼になる。 支配下登録選手枠の問題が出てきた。「具体的なことが早く決まってくれないと、方針も出しづらいですよ」と同スカウトは嘆いた。今季終了後に実行されることになる合併の手続きによっては、各球団とも通常より10人多い80人まで登録できるようになる可能性がある。場合によっては、合併球団からあふれた選手を「救済措置」の協力のために獲得を義務づけられるケースも考えられる。新人選手を何人獲得できるかに影響が出てくる。 また、救済措置で獲得する場合、ポジションや年齢、実力が現時点ではわからず、編成をシミュレーションしづらいこともある。そうした不透明さに加え、支配下選手枠が拡大されれば、資金面の問題も出てくる。限りのある資金を、ドラフトと枠の拡大分で、どう振り分けるかも現時点では決められない。 日本ハムでも、緊急事態を想定。三沢チーム統轄部長は「(合併やその手続きが)ドラフトなどにも大きくかかわってくるから、変わることに対する準備もしていこうと思う」と、早急にシミュレーションしていくことを示唆した。 当該のオリックスも、もちろん深刻な事態に陥っている。合併が成立すれば、2球団のドラフト戦略を一本化する必要が出てくる。2球団分の選手が1球団につめこまれることになり、アマ選手を獲得する余地が減る可能性はより大きいことも想定される。先が見えない状況は、やはり厳しい。日大・那須野巧投手(21=駒場学園)松下電器・久保康友投手(23=関大一)を自由獲得枠で狙っているが、他球団との競争でハンディとなるのは間違いない。 小泉球団社長は「スカウトに一時的な混乱が起こるが、やむを得ない。例えば製薬会社が合併するケースでも同じ。合併以前にどちらの名刺で営業したらいいか。2球団だけじゃなく他球団にも及ぶ業界全体の問題です」と冷静に話すが、ある球団関係者は「球団が来年どうなるかわからない状況では動きようがない」と話した。 今後もスカウト陣は、球場に足を運び続けるしかない。47年ぶりの合併劇は、さまざまな形で問題を呼び起こしている。
2004.6.8 日本ハム ダルビッシュ1巡目指名確認 日本ハムは7日、東京・品川の球団事務所で今年2度目の編成会議を行い、かねてから明言している通り、東北高のダルビッシュ有投手(17)を、ドラフト1巡目で指名する方針を確認した。三沢チーム統轄本部長は「宣言している通り、ダルビッシュ君です。技術も持っているし、スター性もありますからね」と話した。また、獲得候補を約150人に絞り、高校生80人、大学生40人、社会人30人の内訳となっている。そのうち、地元出身者として北海道栄高の木興(きこう)拓哉投手、JR北海道の清野隼斗投手、東農大生産学部の高木修二外野手らをリストアップした。
2004.6.7 日本ハム桑原獲り 日大・4番俊足、強肩外野手 日本ハムが今秋のドラフトで日大・桑原義行外野手(21)の獲得を目指していることが6日、分かった。 桑原は広角に打ち分けられるシュアな打撃、特に右方向への打撃には定評があり、50メートル5秒8の俊足と遠投100メートルを超える強肩で、走攻守の“3拍子”を兼ね備える。今春も東都大学リーグで3季連続で3割を超える打率3割4分2厘をマークし、日大の10戦全勝優勝に勝負強い4番打者として貢献した。 日本ハムは右打ちの若手外野手が森本だけのチーム事情もあり、補強ポイントとして調査を進めてきた。「桑原は右にも打てるし足も速い、いい選手。リストに載っている」とチーム関係者は話した。桑原に関しては西武もマーク。日本ハムは東北・ダルビッシュ有投手(17)を1巡目での指名で予定しているため、桑原は3巡目以降での獲得を目指す。
◆桑原 義行(くわはら・よしゆき) 1982年6月15日、東京都北区生まれ。21歳。稲田小1年から稲田クラブで野球を投手で始める。日大豊山から外野手に転向、3年夏に甲子園出場。日大ではベストナインを3回獲得。家族は両親と兄。179センチ、85キロ。右投右打。
2004.5.28 ドラフト隠し玉!JR北海道・清野をリストアップ! 日本ハムが今秋ドラフトの指名候補に、清野隼斗投手(24)=JR北海道=をリストアップしたとが27日、分かった。 清野は北海道・砂川北高2年春の北空知支部大会1回戦で、深川農高相手に5回15三振の“完全試合”を達成。同大会準決勝の深川東商高戦でも5回完全。いずれも参考記録ながら、抜群の潜在能力を誇る。 東北福祉大からJR北海道に入り、今年3月には日本ハム二軍との練習試合で球速147キロをマーク。地元密着を目指す日本ハムが“北海道枠”として早くから隠し球としてマークしてきた。 すでにドラフトで、高校生NO・1右腕のダルビッシュ有投手(東北)の獲得を目指す方針を固めている日本ハム。ダルビッシュに即戦力右腕が加われば、まさに盤石の補強となる。
2004.5.20 北海道栄・木興拓哉が17奪三振 圧巻17K―。室蘭支部2回戦で、プロが注目する北海道栄の左腕エース・木興(きこう)拓哉(3年)が快投。苫小牧南相手に17奪三振、1安打に抑え、7―0で7回コールド勝ち。最上級生となり、体力、精神両面で成長。打っても、4番として1安打3打点を挙げる活躍を見せた。三振、三振、また三振。木興が圧巻の奪三振ショーを見せた。毎回2個以上の「K」を重ね先発全員奪三振。直球にカーブ、スライダーを織り交ぜ、7回までに打者23人中17人からK切りを果たす驚異の投球。それでも本人は「コントロールがばらついていた。強豪校だったら危なかった」と納得できない表情を浮かべていた。 一冬越えてたくましくなった。体重は4キロ増の74キロに。正月に兵庫県宝塚市の実家に帰省したときは、母・富美子さんに「筋肉ついたなあ」と驚かれるほど、体が大きくなった。体を鍛えるため腹筋を多い日で800回、少ない日でも200回こなした成果だった。投球フォームも足の上げ方を躍動感をつけるように改造。その結果、直球のMAXは4キロアップの142キロにまでなった。精神面でも成長した。7回、内野陣の3失策で1死二、三塁のピンチになったとき、自ら内野に「リズムをつくって落ち着け」と声をかけた。「失策はつきもの。特に三塁が1年生だったんで、動揺をなくそうと思った」と木興。ピンチでも周りのことをまず考える姿は、立派なチームリーダーの証しだ。 この日、木興の投球を見た日本ハムの森範行スカウトは「昨年に比べて、マウンドで落ち着いている。きょうはカーブが良かったし、今、北海道ではNO1の投手だと思う」と絶賛した。「春は抑えめに臨む学校もあるけど、自分は手はいっさい抜きません。今、気持ちが充実しているんで絶対全道優勝します」と木興。室蘭支部は鵡川、駒大苫小牧など強豪がひしめくが、自慢の左腕をうならせてまずは支部突破を果たす。
2004.5.3 東農大・岡本ノーヒットノーラン 公式戦初先発の東農大網走・岡本佑司投手(4年)が、函館大相手の開幕試合で無安打無得点試合を達成した。140キロ台の直球主体に毎回の10奪三振。許した走者はエラーと死球各1人の2人だけという完ぺきな内容で、公式戦初勝利を飾った。道6大学リーグ戦では01年秋の浅倉進二(道東海大)以来、3年ぶり5人目。彗(すい)星のように現れた長身右腕の活躍で東農大は秋、春連覇へ力強いスタートを切った。9回2死。函館大の住野弘幸(3年)を2―1と追い込んだ。深呼吸するマウンドの岡本に二塁を守る主将の市川義和(4年)から励ましの声が飛んだ。「最後の1球は思い切り投げろ!」原康彰捕手のミット目がけ、ど真ん中に投げ込んだ。住野のバットは反応したが、切れのある直球に空を切った。スライダーを見せ球に9割直球で押す力強い投球。5回には無死から味方の失策で走者を出したがその後の3人を何なく凡退させたたくましい精神力。3年秋のリーグ戦まで1勝もしたことない右腕が、公式戦初先発初勝利をノーヒッターで締めくくった。「4回から意識して、7回から行けるかなと。ストライクが先行したし、相手打者が打ち損じたりで投球は楽でした」187センチの長身右腕は省エネ111球を淡々と振り返った。長野・下伊那農高時代はMAX127キロで、県大会3回戦まで行ったのが最高で無名の存在だった。東農大へも野球部推薦ではなく、一般推薦で合格、入学式後、野球部の門をたたいた。しかし、握力70で長いリーチ、29センチの大足に樋越勉監督(47)はほれ込んだ。「まじめで練習熱心。ストライクゾーンなら145キロ。高めのボール球なら147キロ出るんです」と岡本の成長に目を細めた。今季は2月29日からの沖縄キャンプでインフルエンザにかかり、出遅れたが、3月に真っすぐ振り下ろす素直な投法に変えてからスピードが増した。4月9日の四日市大との練習試合で初完封勝利を収め、大きな自信を得た。今季の目標は、昨春逃した全日本大学野球選手権への出場だ。「野球部全部員の目標です。必ず神宮へ行きます」偉業を達成した遅咲きの右腕が力を込めた。
<岡本佑司>(おかもと・ゆうじ) 1982年7月3日、長野県下伊那郡松川町生まれ。松川小4年の時から軟式野球を始め、松川中、下伊那農高1年まで一塁手。同高2年から投手に転向。3年夏の全国高校選手権長野県予選では3回戦で軽井沢に敗れた。家族は両親と弟。187センチ、85キロ。右投右打。血液型B。
日本ハム・森範行編成部スカウト 「体つきが立派。下半身を柔らかくして左ひざがスムーズに出てくるともっと球威が増すでしょう」
2004.4.23 日本ハム、東大・松家獲り 日本ハムが東大の松家卓弘投手(21)の獲得へ動いていることが22日、分かった。松家はMAX146キロの本格派右腕。今春リーグ戦では17日の明大1回戦で右肩に違和感を訴えて降板したが、日本ハムは高校(高松)時代からマークしており、球団関係者は「肩の状態も含めて調査を続けています」と話した。日本ハムは99年のドラフト7位で遠藤良平投手(27)=現球団職員=を獲得。遠藤氏は01年引退後、大リーグ球団への留学を経て現在は球団戦略室兼広報で活躍している。松家に関しても、戦力と同時に将来の幹部候補生としても期待している。
2004.4.10 阪神、横浜、広島、日本ハムがこの日も藤田一也内野手を視察 関西学生野球春季リーグは10日、皇子山球場(大津市)で立命―京大、関学―近大の各1回戦を行い、立命と近大が先勝した。近大は、ドラフト候補の藤田一也内野手(4年=鳴門一)が2安打2得点と活躍。学生最後の春の開幕戦は、反省と逆転勝ちの喜びの半分半分で終わった。打っては2安打が同点、逆転につながった藤田だが、1点リードの9回、先頭打者の打球をファンブル。1死三塁のピンチにつながった。「大事なところだったのに」と藤田は細身の体をさらに小さくしながら、無失点で切り抜けてくれた三木田に感謝した。 ただ遊撃手としてのプロの評価は、抜群に高い。阪神、横浜、広島、日本ハムがこの日も視察。阪神畑山スカウトが「プロでも確実にショートを守れる」と語れば、横浜宮本スカウトも「守りは今でもプロレベルで通用する。センスがいい選手なので、打つ方も対応できるようになるでしょう」と絶賛した。早大・田中浩康(4年=尽誠学園)とともに、プロ注目の内野手が大学球界をわかせる春が始まった。
2004.4.4 中部大・鈴木MAX145` ネット裏にスカウトずら〜りプロ10球団
バックネット裏のスタンドに、スピードガンを持った男たちがズラリと並んだ。中日、ヤクルト、ロッテ・・・。巨人、阪神を除く計10球団のスカウトが、中部大・鈴木の投球を追う。今秋ドラフトの上位指名候補の開幕戦を見逃すわけにはいかなかった。身長188a。横手投げから繰り出される速球は、この日、最速145`を記録した。1、2回は完ぺき。愛大の3番・岩田のバットを折った。だが、3回に不運な内野安打から味方の失策で失点。5回には先頭打者を四球で歩かせ、拙守も絡んで一挙3失点。「調子自体は悪くなかった。でも、5回のフォアボールはいけないし、味方のエラーは帳消しにしてあげないと・・・」鈴木はミスから崩れた自分を責めた。まだ荒削りだが、素材としては魅力たっぷり。中日の中田スカウト部長は「スピードはまだ出るし、腕の振りもいい」と高い評価をした上で「まだフォームが一定していないが(ドラフトの)自由枠の候補になる」。今後も徹底マークする方針を明かした。プロで自分の力を試したい。ただ、その前にリーグ戦を制し、神宮で投げるという目標が鈴木にはある。「いいピッチャーというのはスピードじゃない。トータルです。精神的にも強くならないといけません」この春、誰もが認める ”いいピッチャー”になってみせる。
2004.3.30 鵡川・宮田、プロの評価アップ
鵡川のエース宮田の株が上がった。14回、204球の力投をテレビで観戦した日本ハム山田編成ディレクターは「よく投げたね。体はあまり大きくないけど、ボールのキレがありスライダーもいい。北海道NO・1投手だからこれからもマークしたい」。ヤクルト宮本スカウトは「地肩が強そう。マウンド度胸がありクイックもできる。面白い素材だね」と二重丸をつけた。夏までに球速が増せばさらに評価が上がりそうだ。
2004.3.28 スリムな右腕 体重増えれば二重丸 明徳義塾・鶴川将吾投手(3年) これで甲子園通算7度目の登板。落ち着きと貫禄、心にくいまでの余裕が見えた。明徳義塾・鶴川将吾投手(3年)だ。大差がついて9回に後輩投手にマウンドを譲ったが、8イニングを3安打零封で、8奪三振。甲子園で優勝経験のある桐生第一をピシャリと抑えた。きゃしゃな体だが、序盤には143`を記録した。「体力がついて、もう少し大きくなれば、間違いなくプロの対象に入る。投手としてのセンスはいいから…」と中日・正岡スカウト。1年夏から甲子園のマウンドを踏み、当時すでに141`をマーク。鋭いスライダーという勝負球もあった。将来の大物としてプロ側には熱い期待があったが、難点が体重。177aと上背はプロの条件をクリアしているが、昨夏の時点で体重が65`。明徳義塾・馬淵史郎監督(48)からは「球質が軽いのも、きゃしゃだからだ。もっと太れ」と命じられた。同じ寮生で、横綱・朝青龍の後輩にあたる相撲部員とは食堂で朝夕と食事をともにしている。鶴川は「あいつらの食べる量には圧倒されるばかり。それでも無理して食べて、冬の筋トレで3`増えて、いまは68`あるんです。目標の75`は遠いけど…」という。聞けば、卵と牛乳が大の苦手。「卵料理は食感が悪くて…」。体重があまり増えない理由が分かった。「力強さを増せば、巨人の桑田タイプの投手になる」と日本ハム・渋谷スカウト。鶴川ももっとパワフルな投球を目指す。「狙うは頂点(優勝)。それには、タマのキレを良くして、きょう以上の投球をしたい」。スリムな右腕が張り切る。
2004.3.27 ダルビッシュにメジャー7球団マジ視線 巨人の吉田孝司編成部長が26日、ダルビッシュを「高校生としてトップクラス」と絶賛した。ネット裏観客席でノーヒットノーランを見た吉田部長は「去年より投球術がうまくなった。力の入れどころがよく分かっている。いい意味で相手を見下していた」と、これまでの素質に“頭脳”が加わったことを評価した。シダックス・野間口貴彦投手(20)、明大・一場靖弘投手(21)と並び今秋ドラフト注目の「ビッグ3」に挙げられている。野間口、一場の獲得を目指す巨人は、基本的に自由獲得枠を使う戦略を立てているが、超高校級右腕の将来性にも注目している。メッツ、マリナーズなど米メジャー7球団も熱視線を送った。米国でも高評価されており「あとは本人が米国へ来るか、日本でやるかだけですね」(メッツ・大慈彌スカウト)とダルビッシュのメジャー決断を望む声もあった。また、近鉄の足高圭亮・球団代表兼編成部長が大阪ドームで「高井のころから関心を持っている。今後も調査を続けたい」と、ヤクルト・高井雄平投手(19)=東北出身=がドラフトの目玉だった2002年から関心を持っていたことを明かし、獲得に名乗りを上げた。 1巡目指名候補に挙げている日本ハムのほか、中日、オリックス、ダイエーなどが争奪戦を繰り広げそうだ。
今秋ドラフト 最大8球団の争奪戦も ノーヒットノーランを演じたダルビッシュの成長で、今秋の自由獲得枠とドラフトで12球団の戦略が大きく変わる可能性が出てきた。現在、ダルビッシュの1巡目指名を公言しているのは日本ハムだけだが、中日、ダイエー、近鉄、ロッテも1巡目の最有力候補としてリストアップ。シダックス・野間口と明大・一場を自由獲得枠で狙う巨人と阪神をはじめ、西武、横浜など自由獲得枠を使うことを想定している球団が、争奪戦から撤退し早い時期にダルビッシュのドラフト指名に切り替えることも予想される。 ダルビッシュを密着マークする巨人・大森スカウトが「野間口、一場も決まったわけではないから。ドラフトは何が起こるか分からない」と話す通り、争奪戦は最大で8球団。ここに日本球界が最も警戒するメジャーが加わる。この日はメジャー6球団が視察。メッツの大慈彌環太平洋担当本部長は「精神的に大人になった。あとは本人(の意思)次第だね」と言った。記録は日米争奪戦激化の合図でもあった。
ダルビッシュ(東北) ドラ有利 獲得は6球団の争いか 甲子園に球場にいた誰もが驚きの声をあげた。とても高校生のピッチングではない。ネット裏に並んでいたスカウトたちでさえダルビッシュの快投に「決して全力投球ではないのに余力を残して投げて無安打に抑えるのだから」と顔を合わせたぐらいだ。今秋、ドラフト1巡目での獲得を目指している中日の中田スカウト部長は「トリプルAだね。甲子園が生んだ歴代のスーパースターに肩を並べる男。運動選手としての天性のバランスの良さを持っている」と褒めちぎった。父親がイラン人のダルビッシュは194センチと長身。大柄な投手は粗削りで自らの体をうまく使えない例が多い中で驚くほど器用。この日の序盤は右打者にシンカーで攻め後半はスライダーがさえた。フォーク、チェンジアップなど多彩な球種を操る。「変化球がまずいい。速球は抑え気味(この日の最速147キロ)だったが、潜在力があるからプロに入ったら155キロは出せる」と中田スカウト部長は言い切った。 ダルビッシュ獲得戦に名乗りを上げているのは中日のほかダイエー、日本ハム、オリックスの計4球団。シダックス・野間口貴彦投手(20)にアタックしている西武、明治大・一場靖弘投手(20)が本命の横浜も自由枠バトルに”敗退”した時点で参戦する見込みで計6球団の争いになりそうだ。セの人気球団である巨人と阪神がの野間口、一場のダブル獲得に動いているのは中日にとって有利だといわれる。そこで学校のある仙台に駐在している山本将スカウトが密着マークしている。その一方でダルビッシュはドラフト会議まで希望球団を口にできそうにない。現役を含むプロ経験者が母校の野球部員に対して直接指導できるようにしようとかプロ・アマが歩み寄って規制緩和しようという動きがある。その条件として日本高野連がプロ側に「逆指名を絶対させないでくれ」と強く要望しているからだ。仮の話だがダルビッシュが「行きたい球団は中日」と口にしたらペナルティーが科せられ中日入りの可能性は消える。熱烈アタックはできないというから厄介だ。
2003.3.2 東洋大、大広が本塁打王宣言 今秋ドラフト上位候補の東洋大、大広翔冶内野手(21=桐生一)が本塁打王どりを宣言した。東都大学春季リーグ戦で初戦が亜大に決まり「開幕からピークに持っていきたい。ホームランの数だけはだれにも負けない」と話した。リーグ通算7本塁打で、その素質は監督歴34年の高橋昭雄監督(56)をも「OBの清水(巨人)今岡、桧山(ともに阪神)より飛ばす力は上。筋肉の質がいい」とうならせる。 今年から主将になり、冬場のトレーニングで体重は5キロ増の89キロ(身長182センチ)。今までのトランクスがはけなくなるほど太ももが太くなったという。高校時代の同級生でドラフト候補の明大、一場靖弘投手(21)の存在も大きい。「一場が騒がれているのを見ると、負けられないと思う」と連日、特打ちに励んでいる。巨人、西武、日本ハムなどが興味を示している右の大砲が、東都の主役になりそうだ。
2004.2.16 日大・那須野投手 春季リーグ戦へ向け2000球の投げ込み 今秋ドラフト自由獲得枠候補の日大・那須野巧投手(3年=駒場学園)が、春季リーグ戦へ向け1週間で2000球の投げ込みを行った。15日、千葉・習志野市の日大グラウンドで1週間の強化練習を打ち上げた。その中で打撃投手や投げ込みなど計2000球を投げた。「今までで最多。自信がつきました」。冬場のトレーニングで体重も3キロ増の87キロになり、たくましさを増した。18日には奄美大島でキャンプインし、3月1日の日本文理大戦(鹿児島)で先発する予定だ。「自己満足ではなく実戦で通用する投球をしたい」と気合十分に話した。キャンプ中はダイエー、ロッテ、横浜、日本ハム、オリックスが視察に訪れる予定で、将来性十分の192センチ長身左腕の争奪戦が始まりそうだ。
2004.2.8 編成会議 今秋ドラフトで東北ダルビッシュの1巡目指名を確認 キャンプ地の名護の宿舎でヒルマン監督も同席し編成会議が行われ、今秋のドラフトであらためてダルビッシュ有投手(東北3年)を1巡目で指名する方針を確認した。三沢チーム統轄本部長は「いい投手ですし、将来性もある。何球団で抽選になるかは分からないが、欲しい選手」と話した。ほか170人をリストアップした。
ダルビッシュ有/今秋指名を確認 キャンプ地の名護の宿舎でヒルマン監督も同席した編成会議が行われ、今秋ドラフトであらためてダルビッシュ有投手(東北3年)を1巡目で指名する方針を確認した。三沢チーム統轄本部長は「いい投手ですし、将来性もある。何球団で抽選になるかは分からないが、欲しい選手」と話した。ほかにも170人をリストアップした。
ダルビッシュの1巡目指名を確認−今秋のドラフト対応 日本ハムは7日、今年初の編成会議をキャンプ地の名護市で開き、今秋のドラフト会議で、昨夏の甲子園で準優勝した宮城・東北高のダルビッシュ有投手を1巡目指名する方針を正式に決めた。ダルビッシュは他球団との競合必至だが、実力と知名度を考慮した。自由獲得枠は、即戦力となる大学・社会人に有望な選手が少ないとの判断から、現段階では使わない方針。また、道産子選手らを優先的に指名する「北海道枠」には固執しないとの認識で一致した。
2004.1.13 今秋ドラフトでダルビッシュ獲得を目指す 今秋のドラフトで東北高の右腕・ダルビッシュの獲得を目指すことが決まった。新人合同自主トレで山田編成部ディレクターらスカウトが集結。三沢チーム統括本部長と話し合いを行い、方針が固まった。三沢本部長は「東北高(宮城県)は北海道に近いし、素材が素晴らしい。ぜひ獲得を目指したい」と話した。
日本ハムが、今秋のドラフト会議で、昨夏の甲子園準優勝投手、ダルビッシュ有投手(宮城・東北高2年)の獲得を目指すことが12日、明らかになった。2月7日のスカウト会議を経て正式決定される。潜在能力を見極めるため、従来1人だけだった東北地区担当スカウトを今後3人に増やす。球団首脳はダルビッシュについて「知名度と実力を兼ね備えている逸材」と評価。本拠地・北海道に近い東北地方の高校出身ということも獲得要因の一つになっており、複数球団での争奪戦になるリスクを背負ってでも手を挙げることになりそうだ。ダルビッシュは、1メートル94センチの長身から投げ下ろす最高149キロの直球が武器の右腕。スライダーやナックルなどの変化球も威力があり、日本球界だけでなく、米大リーグも注目している。
日本ハムが今秋のドラフトの目玉、ダルビッシュ有投手(宮城・東北2年)を1巡目指名する方針であることが12日、分かった。8日には今成、徳田両スカウトを同校へ派遣して球団の意向を伝えるなど、積極的に動き出している。今成スカウトは「体もあるし、西武松坂以上に伸びる可能性を持っている」と高く評価。山田ディレクターも「あれだけ素質がある投手は、なかなかいない。指名したいと思っている」と、ドラフト戦略の最重要ポイントとしていく考えを示した。
2004.1.10 近大 ドラフト候補 藤田らが始動 今秋のドラフト候補3人を擁する近大が9日、奈良県生駒市のグラウンドで始動した。藤田一也内野手(21=鳴門一)、三木田敬二投手(21=明徳義塾)、貴志款八(かんぱい)投手(21=近大付)の3候補の始動初日に、阪神、巨人、横浜、近鉄、日本ハム、オリックスの6球団10人のスカウトが集結した。藤田は、守備なら先輩二岡(現巨人)の後継者と言われる遊撃手。打撃も2年春からすり足打法を採り入れたことが奏効し、3年春に首位打者を獲得した。3年春夏は通算103打席で三振ゼロと、選球眼のよさも光る。早大・田中浩康(21=尽誠学園)が大学球界NO・1内野手と評価を高めているが、藤田も負けてはいない。阪神、ロッテなどが注目する藤田は「自分を必要として下さるところなら、どこでも行きたい。内野手の層の厚さは、関係ありません。競争するのが好きですから」と熱い決意で、大学最後のシーズンに臨む。
2003.12.29 来季こそ道産子エース獲り 来年から札幌ドームに本拠地を移す日本ハムが、来秋のドラフトで、北海道の高校生No.1左腕との呼び声が高い北海道栄・樹興(きこう)拓哉投手(17)の獲得を目指すことが28日、分かった。樹興はMAX140キロの直球とカーブが持ち味の本格派。他球団もマークする逸材で、球団関係者は「いい投手だと聞いています。もちろん獲りにいくつもりです」と明言。地元出身の将来のエース候補として期待を寄せている。兵庫県から野球留学している樹興は1年秋からエースとして活躍し、北海道大会ベスト8進出に貢献。2年夏の南北海道大会では、準々決勝であごに打球を当てた負傷の影響もあって決勝で駒大苫小牧に敗退した。今秋の室蘭地区大会では、左小指を負傷し3週間ノースローの“ぶっつけ本番”で臨み、代表決定戦で同じ駒大苫小牧に敗退したものの9イニングで14奪三振を奪った。日本ハムは今秋、自由獲得枠でMAX151キロ右腕の近大・糸井に続きドラフト2巡目で高校No.1左腕の浦和学院・須永を強行指名の末に獲得した。だが唯一の心残りが道内屈指の右腕である北海道尚志学園・柴田のオリックス入り。移転決定後、西武からサンワード貿易を経てプロに復帰した渡辺、昨秋のドラフトで池田(鵡川)が入団したものの、いまだに「ご当地選手」の1軍出場はない。全国クラスの素材を持つ樹興を、次代の看板選手として迎え入れるつもりだ。 |