第17回 弓塚さつきが欲しかったもの(オレ妄想編)
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月姫からメルティブラッドRe・ACTになって、弓塚さつきのキャラが変わったのではないでしょうか。
アーケードモードでごくごく僅かな会話シーンしかないので確証はありませんが。
Re・ACTにおけるアーケードモードのラスト直前、○○の誘いを受けて即座に断ったところ。
月姫本編からでっち上げたオレ妄想さっちん像に照らし合わせると、ここは少しでも迷うところなんです。
月姫の主要登場人物に共通するものは「強さ」。
良く言えばまっすぐ、悪く言えば自信過剰。
登場人物が敵も味方も天下一武道界のように(いろんな意味での)強さを競っている。それがキャラ立てに繋がっている。
「弓塚さつき」という部品が巧妙だったのは、その中にただ1人、脆さも狡さもあわせ持ったごく普通の人間として提示したところ。
そしてその人物を序盤で物語から消してしまうことで、「強さ」を描く物語の導入としたところ。
…と思っていたのですが。
弓塚さつきを(番外編的なメルティブラッドとはいえ)メインに据えたとき、キャラの魅力を増そうとして付け加えられたのが、前述の「強さ」でした。
ライバルも多く、またインフレも進んだ荒野の市場に乗り出してしまったわけです。
さっちん、実にまずい手を打ったとしか思えません。
そもそも、「強さ」を最優先とする人物描写は、伝奇モノとしては正しい選択ではありますが、恋愛モノには合いません。
申し訳ありませんが若干の引用を。
「美人じゃない 魔法もない
バカな君が好きさ
途中から 変わっても
すべて許してやろう」 (スピッツ『夢追い虫』より)
運命も枷も血も約束も関係のない、普通の人間がしがみつく何か。
少なくともメルティブラッドにおいて弓塚さつきが失ったのは、こういうことだったのではないか。
なーんてことをぼんやり思いながら「枯渇庭園なんて出せねーよ」と呟きパッドを握る男がいましたとさ。
めでたしめでたし。
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