きょうから、あしたへ

                 Leiji



 その日、来栖川綾香はいつものように朝から機嫌が悪かった。生来彼女は朝に弱く、暖かいベッドにいつもたっぷり未練を残しての起床を余儀なくされる。そのうえ起こしにくるのが彼女専属のメイドロボ・
HMX-13ときては。

「だんだん、手加減なくなってくるわね・・・」

まだ後を引く耳鳴りにうんざりしながら綾香はつぶやく。今朝の目覚ましは、HMX-13による「チャイルディッシュ・アン・アワーベストヒットメドレー、音量最大版」だった。

「・・・セリオ、お願いだから普通に起こしてよ」

「お言葉ですが綾香様、これでも普通にお起こししてはいます。ただ、それでも予定された時刻にお目覚めになられないので、やむを得ずあのような手段を取らせていただきました」

と、主人の懇願をあっさりかわすセリオ。セリオは知っている。もともと時間的に他人に起こしてもらえるような状況ではなかったのだが、さまざまな困難によって綾香を起こすという任務の担当者は変更に変更を重ね、いまでは彼女の担当になってしまったことを。

「(左側頭部の打撃は想定範囲内、ジャイロに影響なし。胸部の打撃は内部フレームに0.2mmの歪曲・・・私のご主人様は目覚し時計を叩き潰すのがご趣味なのかしら。格闘バカもいいかげんにしてもらわないと困りますね)」

「セリオ・・・何か言いたそうね」

「いえ、私はメイドロボですから余計なことは申し上げないようプログラムされています」

 と、セリオ。

 メイドロボならではのイヤミと取れないこともない。

 目覚めた綾香が身支度を整えると、次にすることは「軽い」運動。睡眠の間に固まった関節やほぐすべく、入念な柔軟運動。体が十分にほぐれたところで、軽く五キロほどのダッシュ&ジョグ。そしてトレーナー・データを取り込んだセリオ相手に朝のトレーニングを済ませたところで、朝の練習は終わり。シャワーを浴びて朝食だ。当然ながら起床からここまで三時間が経過している。

「(毎日こんな早くに起きて、それでよく睡眠時間が足りるものですね。『美容に悪い』とか、この人は考えたことはないのかしら。今は若いからともかく、年食ってから泣くでしょうね)」

「・・・セリオ、なにか言いたいことでも?」

「いえ、何でもありません」

 この時点で朝の七時半。綾香の姉の芹香も加わって朝食の時間である。

「あ、姉さん、お塩とって」

「・・・・・・」

「ありがと」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

黙々と食べつづける二人。さすがに旧華族の血を引く名家の令嬢らしく、かちゃかちゃ皿を鳴らしたりしないのはたいしたものだ。

「・・・・・・」

「え、『今日はいつ帰りますか?』って、ねえ・・・。だいたい六時くらいかなぁ」

「・・・・・・」

「『それからでいいですから、実験に付き合ってくれませんか』・・・?実験って、何の?」

「・・・・・・・・・」

「いや、魔法なのは分かってるから。で?・・・・・・うん、・・・・・・え、えぇっ?『意中の男性の心を虜にする』?・・・なんで、あたしに?・・・はあ、『綾香を見てるといつになったら彼氏ができるようになるのか、姉として心配になる』・・・姉さん、それって余計なお世話ってやつよ。その気になればあたしだっていくらだって彼氏なんか作れるんだから。それより姉さんのほうが心配よ、妹としては」

 その横でセリオは思う。

「(精神的にマザコン的要因が強い日本人男性を相手にする限り、芹香様の心配は的を得ていますね。まして権威に弱い近年の日本人男性には綾香さまは満足なされないでしょうから、将来はグループのお局様決定ですね)」

「・・・セリオ、何か言いたいことでも?」

「いえ、綾香様。それよりもうそろそろ出発のお時間ですが」

「・・・え、ウソっ?・・・わぁ、もうこんな時間!

姉さん、急がないと!」

そんな三十分前のどたばたを想像もさせない颯爽さで、綾香は西音寺女子学院の校門をくぐる。彼女をおくってきたリムジンが去るや否や、彼女の周りに生徒が集まりだす。

「綾香さま、おはようございます〜」

「おはようございます〜」飛び交う黄色い声。

「おはよっ♪」

 綾香の周囲のみならず、遠巻きに彼女を見つめる生徒たちも騒がしくなる。

「あいかわらず綾香さま、素敵よね・・・」

「ほんと・・・」

「お姉さま、と呼べる立場になりたい・・・」

「あたしも・・・」

「あれでその辺の男子なんかよりよっぽど強いんだから・・・」

「カッコイイ・・・」

 そんな部外者にはやや意味不明な空間も、チャイムが鳴るとともに見る間に消えていく。

 授業中。

 いかにも融通のきかなそうな中年の女性教師が、英語のテキストを順に朗読させていく。そして、朗読した部分の訳を順に読み上げさせてゆく。

 綾香はその情景を、なにするでもなく眺めている。もともと小学校時代をアメリカで過ごし、それからも何度も海外渡航の経験もある彼女にとって、この授業はあまり興味を引くようなものではなかった。テキストの朗読も訳も、彼女にとっては自然にできることにすぎない。はっきり言えば簡単すぎるのだ(それでも、あつかっているテキストは英語の小説で、教科書としてはけっして簡単なものではないのだが)。教師もそこら辺を分かっているのか、綾香には授業のはじめにひととおりその日の範囲を朗読させただけで、改めて授業中に当てるようなことはしていない。

 ふつうならそういう扱いには相当の不満の声があがるのがこういう社会の常なのだろうが、こと問題が綾香に及ぶ限り、その限りではない。     

なぜなら、綾香は自分に特別扱いされるだけの理由があることを証明してきているからだ。

事実、この時間の初めに綾香がした朗読は、そのあと教師がやったそれと比べても明らかに完成されていた。「音読」と「朗読」の差である。ただ正確に印刷された文字の示す音を拾っていくことと、その内容を踏まえて聞きやすいように、かつ言語のリズムを失わないようにネイティブのことばを再現していくこと・・・その差は案外大きいものだ。その差を、入学当初の一ヶ月で余すところなく綾香は見せつけていた。このことは、生徒よりもむしろ教師のほうに敵愾心をあおる結果になったが、それでも一学期の終わりまでには西音寺女子学院のすべての英語教師がこの帰国子女に教えることが何もないことを確認する羽目になってしまった。

そんなわけで、綾香にしてみれば英語の時間は退屈の極みだ。だからといってこの授業から露骨に浮いた行動の時間に当てるわけにもいかず(それがほかの生徒にどういう影響を与えるかくらいは彼女にも分かっていた)、五十分をどう過ごすかが最近の彼女の悩みになっていた。

「いた」と過去形なのは、今現在はそうではないからだ。彼女の脳裏に浮かんでは消える、一人の異性のかげ。

「ふじた、ひろゆき・・・・・・か」

 綾香はなんの気なしにその人物の名前をつぶやいた。そのうかつさを、彼女は放課後には後悔することになる。

 二時間後。

 お昼休みの時間だ。

 綾香は普通この時間を誰かしらうれしそうな同級生(そしてしばしば下級生にも)に取り巻かれて過ごす。しかしその日は状況がまったく異なっていた。

「今日は、・・・静かねぇ」

 綾香はつぶやく。いつもならば、彼女が弁当箱をとりだすかどうかというときにはもう、何故か嬉しそうな生徒たちが彼女を取り囲んでいるのだが、この日に限ってはだれも彼女の周りに近寄ってこない。

「・・・?」

 いつもあるものがないのは、それがなんであれ不安になるものだ。しかし綾香には、その変化の理由になるものの心当たりがない。自分自身に変化があったわけでもないし、実家がこの学校の実質的オーナーであることも周知の事実だ。それをいうなら趣味の格闘技だって知られてることだし、姉や執事がやや変人であることもいまさらどうにか言うことではない。

 皆の態度が急変した理由を考えつづけ、危うく結論が「有名な『志保ちゃんニュース』の長岡志保がとんでもないデマを流してくれた」になりかけたところで、お昼休みが終わる。午後は体育と数学、彼女がもっとも退屈しない時間の始まりだ。

 五時間目、体育。

 この日の種目はソフトボール。ソフトボール部の主戦投手・千草を擁するAチームと、綾香のいるBチームの試合は、しかしそれなりに拮抗して進んでいた。確かに綾香以外の生徒で  は、千草の投げる球は打てはしないのだが、綾香はその球を前の打席で場外に叩き込んでいる。         

一方、Aチームは綾香の投げる快速球をなかなかとらえることはできない。千草をはじめとするソフトボール部のメンバーはさすがに意地にかけて食らいつき、ぎこちない守備のBチームからなんとか二点をあげている。サードゴロでもアウトになるのが五分五分というあたりで、どれくらいBチームの平均レベルが低いかわかるだろう。

そして、最終回。あいかわらずBチームの苦戦は続いている。ツーアウトながらランナーは二・三塁。幸い、この回の裏で一人ランナーが出れば綾香に打順は回るのだが、それでもここで一打出れば、チームの構成からいって逆転は不可能だ。

綾香が投げる。キャッチャーが取れるぎりぎりのところまでセーブして投げた球を、打者のバットがとらえた。しかしあたりそこねの球は、半分くらいのいきおいでサードに向かう。

 綾香が声をあげた。

「美奈っ!」

「はいっ!」サードの生徒が答える。そして打球をなんとかグラブに収め、一塁へ・・・!

 一瞬のち、「アウトっ!」と審判役の教師の声がグラウンドに響く。

「よしっ、上出来よ、美奈っ!」と、声をかけながら綾香は走りよる。その日すでに五回はエラーをしていた美奈と呼ばれた生徒は、自分が最後で仕事をできたことで泣き出しそうだ。

「うぅっ、うっ、綾香ぁ・・・」

 その生徒の肩を綾香は軽くたたく。

「やったじゃない、美奈。これで勝てたらあなたのおかげよ」

「あ、綾香ぁ・・・」

 その言葉で美奈は感情を抑えきれず、綾香に抱きついて泣き出した。

「よしよし・・・さ、最終回、行くわよ」

「はいっ!」

 Bチームの生徒全員が応える。

 最終回の攻撃。

 打席には綾香。

 ツーアウト、ランナー一塁。

 Bチームは初めて千草から走者を出すことに成功した。綾香に回せば、の一念だ。

 考えてみれば、こんな体育の授業の試合などにここまで本気になる必要などない。適当に試合をしているふりだけしておけば、単位はもらえるのだから。それなのにここまで皆が本気になっているのはなぜか?それはリーダーとしての綾香のなせる技なのだが、そんなことはこの当時だれも理解しているわけではない。

 そして、綾香自身もそのことに気がついているわけではない。ただ、自分のバットにみんなの期待がかかっていることを感じ、その全身にぴりぴりくる緊張感を楽しんでいた。

 千草がボールを投げる。胸元を突くストレート。身じろぎもせず、綾香はそれを見送った。ぶつけてくるつもりのない、殺気のこもっていない球など反応する価値もないとでもいいたげに軽く笑みを浮かべる。

 それに一瞬カチンときた千草は、二球目を投げた。再び胸元へ、さっきよりいくらかきわどいコースで。しかしそれは綾香の前には愚策だった。綾香は同じ技を二度受けたことはない。二度目にはかならず「後の先」をとってきたからだ。そして、この日も相手はその綾香の勝ちパターンを破ることができなかった。

 六時間目、数学。

 綾香は予習しない主義だ。彼女に言わせれば、一定の公式をもとにパターン化された解法をなぞるのが日本の受験数学であり、「パターン化」という言葉を極端に嫌う彼女には既存の解法を知ってしまうことはその数学の唯一の面白みを失うことに他ならない。・・・ありていに言えば、「基本公式だけの予備知識で、どこまで応用問題を解けるか」ということだけを楽しみにしているわけだ。もちろん同級生にはそんな内心の感情をあらわにすることはない。

それは彼女がまだ幼いころに覚えた唯一の処世術らしいものだった。彼女も、ある意味姉と同様に、「他人が見えないものが見えてしまう」ことで他人に拒絶される経験を経てきたのだ。

 それでも、綾香は自分が「できる」ことまでを隠そうとは思わない。ただその「できる」人間が世界を眺めたときの物の見え方を、他人に要求しないだけだ。

 しかしその日は綾香に問題を解く順番が回ってくることはなかった。物足りないといえば物足りない気分だ。

 放課後。

 教室を出て、いかにして放課後の稽古ごとから抜け出そうかを思案していた綾香に、一人の下級生が声をかけた。

「あ、あの、二年の・・・来栖川先輩ですよね?」

「・・・え、うん、そうだけど?あなたは?」

「はい、一年の寺沢と申します・・・」

「ふーん・・・で、どうしたの?わざわざ呼び止めるくらいなんだから、なにか話すこと、あるんでしょ?良かったら聞くわよ」

「あ、・・・綾香さんにそういっていただけると嬉しいです・・・。あの、ここではなんですから・・・」

「ん・・・・・・じゃ、えーと・・・」

「あの、音楽室なんか、どうでしょう。今日は吹奏楽部、練習休みの日ですし・・・」

「・・・そうね、それもいいかも」

 そこで寺沢と名乗った少女の目が不気味に光ったことに、不覚にも綾香は気がついていない。

そして音楽室。

 普段、吹奏楽部の生徒が使っているだろう椅子に綾香は腰をおろす。寺沢と名乗った生徒は、その前に落ちつかなさげに立っていた。

「・・・で、話って?」

「はい、・・・あの、綾香さん、『フジタヒロユキ』って誰ですか?」

「ぶっ」

「綾香さんが英語の時間に、そんなことを口走っていたって聞きました・・・」

「ち、ちょっと待ってよ、なんで一年生のあなたがあたしの時間割知ってるわけ?」

「なにおっしゃってるんですか、綾香さまの時間割を覚えておくのは、あたしたちファンクラブの必須知識ですっ!」

 まずい。この娘、マジだ・・・。

 と綾香は思ったが、そのことに気が付いたタイミング自体がすでに手遅れだったことにも、(不幸にも)綾香の聡明な頭脳は気がついてしまった。自分のうかつさを呪いたい綾香。そんな心中をよそに、目の前の相手は続ける。

「ふじた、ひろゆき・・・知ってます。志保ちゃんニュースでしばしば話題に上がる、お隣の高校の女ったらしですね。そんな下賎な男に、そう男なんかにあたしたちの綾香さまがお心を奪われるなんて・・・」

 言葉とともににじり寄る相手。

「や、・・・その、あれは、その・・・」

「いいえ、きっとあの男に綾香さまはだまされているに違いない。きっとそうよ。だから、このファンクラブ一年支部・ナンバー93のわたし。寺沢亮子が、綾香さまを穢れた世界から救い出して差し上げます・・・」

「え、その、あのね、その・・・」

「往生際が悪いですよ、綾香さま。ここはわたしに身も心もお任せになって・・・」

「ち、ちょっと待って。その、なにか誤解が・・・」

「誤解などありませんっ!・・・問答無用!」

 その声とともに亮子は綾香にとびかか

ごすっ

突然の後頭部への一撃に、俺は振り返る。妄想は中断、だ。

「い、いきなり何すんだよっ、綾香」

「あのね、浩之。あれだけ変なことばかり妄想してて、、それをあたしが黙ってると思った?」

「変なこと・・・ってなあ、あのネタは全部おまえが話したことばかりじゃねーか。朝起きるといつも俺より先に起きてるとこは事実だし、目覚ましも同じのを三つ買う羽目になってるし、寺女でのことも基本的にはおまえの話したことのつなぎあわせだぜ」

「そ〜れ〜で〜も〜っ!全部一日で起きたことにされちゃ、あたしただの変なやつに思われちゃうわよ。やっと最近、マスコミもあたしのこと忘れてきてくれてるってのに・・・」

「マスコミはともかく、俺はお前の首を狙ってたやつらの報復のほうがよっぽど大変だった」

「・・・・・・」

「な、なんだよ。いきなり黙って」

「・・・・・・浩之、」

「何だよ?」

「嫌になった?」

「何が?」

「来栖川のお嬢様と付き合うの」

「ん、・・・正直言って、ちょっと。でもな、」

「・・・でも?」

「綾香と付き合えるのは、今でも幸運だと思ってる。ここまで来るまでにかなりいろんな厄介事があったけど、それも今になってみれば楽しい思い出だ。お前が・・・いたからな」

 言ってて自分でも照れるぜ。でも綾香も赤くなってるからおあいこか。俺は綾香を引き寄せる。綾香はそのまま俺に体をあずけた。「・・・口説いてる、つもり?」

「それなりに。俺にしては」

「ふふっ、冷静な判断ね」

「それはこの六年で叩き込まれたしな。・・・でも、マジに口説いてるつもりだぜ?俺にしちゃ」

「・・・うん。努力は認めたげる」

 そして、軽いキス。

 相変わらず自分のペースを崩さない奴(姉と違ってテンポがやたら速い)だけど、こうやってこいつと六年もいっしょにいると、そのペースもあたりまえに思えてくる。

 俺は自分にもたれかかっている綾香からわずかに身を離し、そのままその身体を抱き上げた。

「お姫さまだっこ、ね」

「っつーか、お姫さまだ」

「で、浩之は・・・」

「そいつを奪いにきた大盗賊、なんてな」

 らしくないこと言っちまってるな。俺は綾香を抱いたまま部屋の奥のベッドのそばまで行き、半分照れ隠しに綾香ごと倒れこむ。

 ぼむっ、とベッドが弾む。綾香の胸に俺は顔をうずめた。とことん彼女を抱きしめたくなる、そんな匂い。そして、その胸の奥からやわらかく響いてくる心臓の音。

「・・・どきどき、いってるな」

「・・・・・・うん」

 綾香の手が俺の髪に触れる。

 ふと芹香センパイのことを思い出し、そんな自分にすこしうしろめたさを思う。あの春、俺のそばにはもっといろんな女の子がいた。綾香なんかよりよっぽど俺の近くにいた娘だって。そして俺はいろんな巡りあわせの中で綾香を選び、山あり谷ありのなかで・・・今日という日を迎えている。そのふしぎなつながりに、俺は(陳腐な言葉だけど)本当に感謝している。

と、綾香が口を開いた。

「いろんなこと、あったよね・・・」

「ああ」

「ここで、浩之と、あたしがこうしてるなんて、こんなふうになるなんて思いもしなかったもの」

「・・・ああ」

「・・・ね、明日も明後日も、・・・いっしょに・・・いられるよね?」

「三十分くらいなら、かな」

「・・・うん、それで、いい」

「ああ」

 冗談抜きで忙しい俺たち。たった三十分いっしょにいるだけでも、その時間をひねり出すために一日中いろんなことに必死にならなくちゃならない。だからこそ、そばにこいつがいる、それが俺には嬉しい。

「・・・じゃ、そろそろ電気消すか?」

「うん」

 そして俺たちの一日が終わり・・・。

 あしたへ、続いていく。


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